JPH07253006A - 蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置 - Google Patents
蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置Info
- Publication number
- JPH07253006A JPH07253006A JP7010494A JP7010494A JPH07253006A JP H07253006 A JPH07253006 A JP H07253006A JP 7010494 A JP7010494 A JP 7010494A JP 7010494 A JP7010494 A JP 7010494A JP H07253006 A JPH07253006 A JP H07253006A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- steam
- water injection
- thermometer
- low pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】軸流式復水蒸気タービンの排気蒸気の温度を正
確に検出して注水スプレーできるようにする。 【構成】低圧排気室１１に配置されたスプレー５と、排
気蒸気１０に接触させて配置された温度計６と、検出器
７と、制御弁８とからなり、排気蒸気へ注水スプレーす
る排気注水スプレー制御装置において、排気フード２内
の低圧最終段動翼３の上流側の低圧最終段動翼３と低圧
最終段静翼４との間に温度計６を設け、温度計６に接触
する排気蒸気１０の流速が速いため、排気蒸気１０の温
度を正確に検出して注水スプレーするので、極低負荷運
転のときでも温度低下された排気蒸気１０を復水器へ送
ることができる。
確に検出して注水スプレーできるようにする。 【構成】低圧排気室１１に配置されたスプレー５と、排
気蒸気１０に接触させて配置された温度計６と、検出器
７と、制御弁８とからなり、排気蒸気へ注水スプレーす
る排気注水スプレー制御装置において、排気フード２内
の低圧最終段動翼３の上流側の低圧最終段動翼３と低圧
最終段静翼４との間に温度計６を設け、温度計６に接触
する排気蒸気１０の流速が速いため、排気蒸気１０の温
度を正確に検出して注水スプレーするので、極低負荷運
転のときでも温度低下された排気蒸気１０を復水器へ送
ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、復水蒸気タービンの
排気注水スプレーを制御する排気注水スプレー制御装置
に関する。
排気注水スプレーを制御する排気注水スプレー制御装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】復水蒸気タービンには復水器を蒸気ター
ビンの下側に設置する斜流式と、復水器を蒸気タービン
と同じ床に設置する軸流式があり、軸流式は建屋の高さ
を低くできるので最近は多く用いられている。復水蒸気
タービンの排気フードに被われた低圧排気室には、ター
ビンの極低負荷運転時において、動翼のかき回し損失に
より加熱された高温の蒸気が復水器に直接導かれないよ
うに、排気蒸気を冷却するための排気注水スプレー制御
装置が設けられている。斜流式の場合は、蒸気タービン
の低圧低圧最終段動翼の下流側の低圧排気室内に温度計
及び検出器を取り付けて排気蒸気の温度を検出し、温度
が一定値より高くなると制御弁を開いてスプレーから注
水スプレーしていた。斜流式の場合は、蒸気の流れが速
いので、排気蒸気の温度を正確に検出できた。
ビンの下側に設置する斜流式と、復水器を蒸気タービン
と同じ床に設置する軸流式があり、軸流式は建屋の高さ
を低くできるので最近は多く用いられている。復水蒸気
タービンの排気フードに被われた低圧排気室には、ター
ビンの極低負荷運転時において、動翼のかき回し損失に
より加熱された高温の蒸気が復水器に直接導かれないよ
うに、排気蒸気を冷却するための排気注水スプレー制御
装置が設けられている。斜流式の場合は、蒸気タービン
の低圧低圧最終段動翼の下流側の低圧排気室内に温度計
及び検出器を取り付けて排気蒸気の温度を検出し、温度
が一定値より高くなると制御弁を開いてスプレーから注
水スプレーしていた。斜流式の場合は、蒸気の流れが速
いので、排気蒸気の温度を正確に検出できた。
【０００３】図２は従来の排気注水スプレー制御装置を
備えた軸流式復水蒸気タービンの断面図である。図２に
おいて、タービンロータ１に植込まれたタービン動翼と
タービン静翼とがタービン車室に収納されている。排気
フード２内に低圧最終段動翼３及び低圧最終段静翼４が
収納され、低圧最終段動翼３の下流側に低圧排気室１１
が形成されている。排気フード２内の最終段動翼３の下
流側の低圧排気室１１に取り付けられた温度計６及び温
度計６と接続された検出器７を介して排気蒸気１０の温
度を検出し、温度が一定値に達すると検出器からの信号
により制御弁８を開き、注水配管９により給水してスプ
レー５から排気蒸気１０に注水スプレーしていた。高負
荷運転のときには蒸気流量が多いため排気蒸気１０の流
れが速く、排気蒸気１０の温度を正確に検出できるが、
低負荷運転のときには蒸気流量が少なく排気蒸気１０の
流速が遅くなって排気蒸気１０の温度を正確に検出する
ことが困難であった。
備えた軸流式復水蒸気タービンの断面図である。図２に
おいて、タービンロータ１に植込まれたタービン動翼と
タービン静翼とがタービン車室に収納されている。排気
フード２内に低圧最終段動翼３及び低圧最終段静翼４が
収納され、低圧最終段動翼３の下流側に低圧排気室１１
が形成されている。排気フード２内の最終段動翼３の下
流側の低圧排気室１１に取り付けられた温度計６及び温
度計６と接続された検出器７を介して排気蒸気１０の温
度を検出し、温度が一定値に達すると検出器からの信号
により制御弁８を開き、注水配管９により給水してスプ
レー５から排気蒸気１０に注水スプレーしていた。高負
荷運転のときには蒸気流量が多いため排気蒸気１０の流
れが速く、排気蒸気１０の温度を正確に検出できるが、
低負荷運転のときには蒸気流量が少なく排気蒸気１０の
流速が遅くなって排気蒸気１０の温度を正確に検出する
ことが困難であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】タービンの極低負荷運
転時には、タービン車室の蒸気流量が減り動翼によりか
き回されて排気蒸気の温度は高くなるが、低圧最終段動
翼３の下流側では低圧排気室１１の面積が広いので、排
気蒸気１０の流速が非常に遅くなり、排気蒸気１０の温
度を正確に検出することが難しい。そのため排気蒸気１
０への注水スプレーの遅れにより、高温の排気蒸気１０
が復水器へ送られることがあった。その場合には復水器
へ強度上好ましくない影響を与えるとともに、蒸気ター
ビンの整列運転上に悪影響を及ぼす恐れがあった。
転時には、タービン車室の蒸気流量が減り動翼によりか
き回されて排気蒸気の温度は高くなるが、低圧最終段動
翼３の下流側では低圧排気室１１の面積が広いので、排
気蒸気１０の流速が非常に遅くなり、排気蒸気１０の温
度を正確に検出することが難しい。そのため排気蒸気１
０への注水スプレーの遅れにより、高温の排気蒸気１０
が復水器へ送られることがあった。その場合には復水器
へ強度上好ましくない影響を与えるとともに、蒸気ター
ビンの整列運転上に悪影響を及ぼす恐れがあった。
【０００５】この発明は、軸流式復水蒸気タービンの排
気蒸気の温度を正確に検出して注水スプレーすることが
できる排気注水スプレー制御装置を提供することを目的
とする。
気蒸気の温度を正確に検出して注水スプレーすることが
できる排気注水スプレー制御装置を提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】復水蒸気タービンの排気
フードに被われた低圧排気室内に配置され注水配管に接
続されたスプレーと、排気蒸気に接触させて配置された
温度計と、この温度計に接続された検出器と、前記注水
配管の途中に取り付けられ前記検出器からの信号により
前記注水配管を開閉する制御弁とからなり、前記排気蒸
気へ注水スプレーする蒸気タービンの排気注水スプレー
制御装置において、前記排気フード内の低圧最終段動翼
の上流側の前記低圧最終段動翼と低圧最終段静翼との間
に前記温度計を設けたことによって、上記目的を達成す
る。
フードに被われた低圧排気室内に配置され注水配管に接
続されたスプレーと、排気蒸気に接触させて配置された
温度計と、この温度計に接続された検出器と、前記注水
配管の途中に取り付けられ前記検出器からの信号により
前記注水配管を開閉する制御弁とからなり、前記排気蒸
気へ注水スプレーする蒸気タービンの排気注水スプレー
制御装置において、前記排気フード内の低圧最終段動翼
の上流側の前記低圧最終段動翼と低圧最終段静翼との間
に前記温度計を設けたことによって、上記目的を達成す
る。
【０００７】
【作用】この発明においては、排気フード内の低圧最終
段動翼の上流側の低圧最終段動翼と低圧最終段静翼との
間に温度計を設置したので、低圧最終段動翼の上流側は
静翼と動翼とによって蒸気が絞られ、蒸気の流れが速い
ので排気蒸気の温度を正確に検出できる。そのため極低
負荷運転のとき温度が上昇した排気蒸気に注水スプレー
させ排気蒸気の温度を低下させる。
段動翼の上流側の低圧最終段動翼と低圧最終段静翼との
間に温度計を設置したので、低圧最終段動翼の上流側は
静翼と動翼とによって蒸気が絞られ、蒸気の流れが速い
ので排気蒸気の温度を正確に検出できる。そのため極低
負荷運転のとき温度が上昇した排気蒸気に注水スプレー
させ排気蒸気の温度を低下させる。
【０００８】
【実施例】図１はこの発明の実施例による排気注水スプ
レー制御装置を備えた蒸気タービンの断面図である。図
１において、図２と同じ部位には同一符号を用いるもの
とする。この発明においては、排気フード２内の低圧最
終動翼３の上流側の低圧最終段動翼３と低圧最終段静翼
４との間に温度計６を設置した。低圧最終段動翼３の上
流側では蒸気流が絞られ蒸気の流速が速いため排気蒸気
１０の温度を正確に検出できる。タービンが極低負荷運
転時には動翼の回転に伴うかき回し損失により、排気蒸
気１０の温度が上昇し予め設定された温度より高くなっ
たとき、温度計６により排気蒸気１０の温度を正確に検
出して検出器７からの信号により制御弁８を開動作さ
せ、スプレー５から排気蒸気１０へ注水スプレーする。
この発明によれば、排気蒸気１０の温度を正確に検出し
て排気蒸気１０へ注水スプレーするので、排気蒸気１０
の温度を設定値より低下させて復水器へ送ることができ
る。
レー制御装置を備えた蒸気タービンの断面図である。図
１において、図２と同じ部位には同一符号を用いるもの
とする。この発明においては、排気フード２内の低圧最
終動翼３の上流側の低圧最終段動翼３と低圧最終段静翼
４との間に温度計６を設置した。低圧最終段動翼３の上
流側では蒸気流が絞られ蒸気の流速が速いため排気蒸気
１０の温度を正確に検出できる。タービンが極低負荷運
転時には動翼の回転に伴うかき回し損失により、排気蒸
気１０の温度が上昇し予め設定された温度より高くなっ
たとき、温度計６により排気蒸気１０の温度を正確に検
出して検出器７からの信号により制御弁８を開動作さ
せ、スプレー５から排気蒸気１０へ注水スプレーする。
この発明によれば、排気蒸気１０の温度を正確に検出し
て排気蒸気１０へ注水スプレーするので、排気蒸気１０
の温度を設定値より低下させて復水器へ送ることができ
る。
【０００９】
【発明の効果】この発明によれば、温度計を排気フード
内の低圧最終段動翼の上流側の低圧最終段動翼と低圧最
終段静翼との間に設置したことにより、温度計に接触す
る排気蒸気の温度が速いので排気蒸気の温度を正確に検
出して制御弁を動作させ、注水スプレーするため、極低
負荷運転のときでも設定値より温度低下された排気蒸気
を復水器に送ることができる。その結果、復水器を強度
上安全に保ちかつ蒸気タービンの安全運転を維持するこ
とができる。
内の低圧最終段動翼の上流側の低圧最終段動翼と低圧最
終段静翼との間に設置したことにより、温度計に接触す
る排気蒸気の温度が速いので排気蒸気の温度を正確に検
出して制御弁を動作させ、注水スプレーするため、極低
負荷運転のときでも設定値より温度低下された排気蒸気
を復水器に送ることができる。その結果、復水器を強度
上安全に保ちかつ蒸気タービンの安全運転を維持するこ
とができる。
【図１】この発明の実施例による排気注水スプレー制御
装置を備えた蒸気タービンの断面図である。
装置を備えた蒸気タービンの断面図である。
【図２】従来の排気注水スプレー制御装置を備えた蒸気
タービンの断面図である。
タービンの断面図である。
１ タービンロータ ２ 排気フード ３ 低圧最終段動翼 ４ 低圧最終段静翼 ５ スプレー ６ 温度計 ７ 検出器 ８ 制御弁 ９ 注水配管 １０ 排気蒸気 １１ 低圧排気室
Claims (1)
- 【請求項１】復水蒸気タービンの排気フードに被われた
低圧排気室内に配置され注水配管に接続されたスプレー
と、排気蒸気に接触させて配置された温度計と、この温
度計に接続された検出器と、前記注水配管の途中に取り
付けられ前記検出器からの信号により前記注水配管を開
閉する制御弁とからなり、前記排気蒸気へ注水スプレー
する蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置におい
て、前記排気フード内の低圧最終段動翼の上流側の前記
低圧最終段動翼と低圧最終段静翼との間に前記温度計を
設けたことを特徴とする蒸気タービンの排気注水スプレ
ー制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7010494A JPH07253006A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7010494A JPH07253006A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07253006A true JPH07253006A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13421903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7010494A Pending JPH07253006A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07253006A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101915131A (zh) * | 2010-07-20 | 2010-12-15 | 上海电气电站设备有限公司 | 汽轮机低压缸喷水降温系统 |
| CN108223029A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-29 | 东南大学 | 一种汽轮机排汽缸的温度控制系统及其控制方法 |
| CN109681277A (zh) * | 2019-01-21 | 2019-04-26 | 西安热工研究院有限公司 | 一种低压缸末级叶片鼓风温度控制系统及控制方法 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP7010494A patent/JPH07253006A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101915131A (zh) * | 2010-07-20 | 2010-12-15 | 上海电气电站设备有限公司 | 汽轮机低压缸喷水降温系统 |
| CN108223029A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-29 | 东南大学 | 一种汽轮机排汽缸的温度控制系统及其控制方法 |
| CN108223029B (zh) * | 2017-12-26 | 2020-09-15 | 东南大学 | 一种汽轮机排汽缸的温度控制系统及其控制方法 |
| CN109681277A (zh) * | 2019-01-21 | 2019-04-26 | 西安热工研究院有限公司 | 一种低压缸末级叶片鼓风温度控制系统及控制方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR960004214B1 (ko) | 증기터빈의 강제냉각장치 | |
| JPH09222025A (ja) | 排気タービンのノズルリングを湿式浄化する方法および装置 | |
| JP2002516946A (ja) | 蒸気タービンの低圧段の冷却方法及び装置 | |
| JP3617212B2 (ja) | 蒸気タービンの静翼ヒーティング方法 | |
| JPH0650068B2 (ja) | ガスタービンの起動方法 | |
| JPH07253006A (ja) | 蒸気タービンの排気注水スプレー制御装置 | |
| JP2010048213A (ja) | 圧縮機 | |
| CA2262233A1 (en) | Gas turbine starting control system | |
| JPS63248931A (ja) | 圧縮機入口空気水分の氷結防止法 | |
| JPS58214603A (ja) | 流体機械の翼端間隙調整装置 | |
| JPH04148035A (ja) | 蒸気冷却ガスタービンシステム | |
| JPH10252417A (ja) | 蒸気タービン排気室の保護装置 | |
| JP3887972B2 (ja) | 圧縮機におけるガス温度制御方法及び圧縮機 | |
| JPH0587642B2 (ja) | ||
| JP2872739B2 (ja) | 蒸気タービン起動方法およびその装置 | |
| JPS5813109A (ja) | 蒸気タ−ビン排気室スプレ−制御方法 | |
| JPH04262001A (ja) | タービン動翼の保護装置 | |
| JP2000192824A (ja) | ガスタ―ビン及びガスタ―ビン制御装置 | |
| JP2018066361A (ja) | 蒸気タービン | |
| JPS59208106A (ja) | 蒸気タ−ビンの排気室温度制御装置 | |
| JP3167043B2 (ja) | タービン最終段翼用冷却装置 | |
| JP2891009B2 (ja) | ガスタービン発電プラント | |
| JPS6116210A (ja) | 蒸気タ−ビン運転方法及びその装置 | |
| JPH0318643Y2 (ja) | ||
| JPH0893502A (ja) | 非対称遠心圧縮機ディフューザによるサージ検知装置 |