JPH07251838A - 改良されたコーナ相互ロックを有する折り畳み可能な資材運搬用コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共通工具を用いて、より短いサイクル時間で
成形することができ、且つ、液体をばらで連続的に運搬
することのできる、耐久性のある軽量コンテナを提供す
る。 【構成】 コンテナ（10) は、隣接した側壁（14) およ
び端壁（16) に設けられた壁相互ロックシステム（50)
を有する。相互ロックシステムは、側壁（14) の端に沿
って設けられた切頭円錐状のタブ（54) を有し、また、
端壁（16) のコーナ部分(58)のソケット(60)を有し、こ
れらタブとソケットとが滑り嵌めすることによって、直
立位置にある壁(14 、16) をロックする。側壁(14)の一
対のヒンジ軸線(68)は共通水平面に配置され、端壁(16)
の一対のヒンジ軸線(70)は共通水平面に配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品を包装し、輸送
し、在庫するための資材運搬用コンテナに関する。より
詳しくは、本発明は、空のときに折り畳むことができ、
コンテナ内に収納される輸送品又は在庫品に必要なスペ
ースを減じるために、折り畳み位置又は直立位置のいず
れでも積み重ねることができる再使用可能な成形した熱
可塑性プラスチックコンテナに関する。

【０００２】

【従来の技術】商品を包装し、輸送し、在庫するために
用いられる資材運搬用コンテナは、この分野では周知で
ある。例えば、1986年 3月27日にFoy に付与された米国
特許第4,591,065号、1990年 4月17日にFoy 等に付与さ
れた米国特許第 4,917,255号、Foy に付与された米国特
許第 4,923,079号、1987年 6月23日にGynge 等に付与さ
れた米国特許第 4,674,647号、1988年10月 4日にReilan
d 等に付与された米国特許第 4,775,068号、1992年 3月
10日にMillerに付与された米国特許第 5,094,356号は、
全て、ベースと、このベースにヒンジ連結された４つの
壁とを有する折り畳み可能なコンテナを開示する。これ
らの壁は、壁が他方の上に一方が折り重なる折り畳み位
置と、壁がベースから垂直に上方に延びてコンテナの内
部を形成する直立位置との間で、移動することができ
る。上に列挙した特許に開示された種類のコンテナは、
プラスチックで作られ、一般的に、幅約４０−４５イン
チ（101.6 − 114.3cm) x 長さ約４８インチ(121.92cm)
x 高さ約２５−３９インチ(63.5 - 99.06cm)の範囲の寸
法を有するクラスの最も大きなものである。典型的に
は、従来において、このようなコンテナの各壁およびベ
ースは、構造用フォーム成形方法を用いて別々に成形さ
れる。型設備のコストは、折り畳み可能なコンテナの設
計において重要なファクタである。コンテナの壁および
ベースを成形するのに必要な工具の数を減じることによ
り、管理の出費を低減し、したがってコンテナのコスト
を下げることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、コンテナを成形するのに５組の工具を必要とす
るのが一般的である。例えば、Foy 等が'255特許で開示
したコンテナは、一対の側壁と、一対の端壁とを有し、
その各々が、他の壁の３つのヒンジによって形成される
水平面から垂直に間隔が隔てられた異なる水平面に沿っ
て、ベースにヒンジ連結されている。かくして、当該特
許の図１２ないし図１４に示すように折り畳むときに、
これらの壁を折り重ねて、互いに関して垂直方向に間隔
を隔てた関係で重ね合わせることができる。Foy 等は、
この特徴が、積み重ねるときに、コンテナの構造上の一
体性を高めるのを保つが、各壁用の別々の組の工具を必
要とし、これが設備コスト増大の原因なる。更に、この
特徴は、作業者が、特定の一連の順序で、壁を折ること
を必要とする。このことは、この分野で不便であること
を証明している。したがって、共通の工具から成形さ
れ、且つ、ベースに共通平面でヒンジ止めされ、また、
コンテナが他方の上に一方が積み重ねられたときに構造
上の一体性を維持しながら、順序なしに折り畳むことが
できる壁を有するコンテナに対する要望がある。

【０００４】上で列挙の特許に開示されているコンテナ
の各々は、また、壁が起立した直立位置にあるときに、
隣接した壁間の合わせ目に、壁を互いに保持するのを助
ける構造物を有する。例えば、Foy 等の'255特許は、壁
が直立及び起立位置にあるときに、端壁の対応する開口
又はソケットによって受け入れられる側壁の一連のデル
タ状のタブを開示する。これらのタブは、側壁の対向し
た側の対応する一連の凹部をタブから作るように成形さ
れる。コンテナが直立位置にあるときに、これら凹部
は、コンテナの内部に凹凸面を形成する。この種の大き
な折り畳み可能なコンテナは、コンテナの中に配置され
たライナーによって、液体をばらで輸送する潜在的な用
途を有する。しかしながら、コンテナの内部の凹凸面に
よって、ライナーが破れて液体が漏出してしまう。かく
して、隣接した側壁に、壁を互いに効果的に保持するこ
とができ、且つ、壁が直立位置にあるときにコンテナの
内部に滑らかな平滑面を保つ構造物を有するコンテナの
要望がある。本発明は、従来技術のこのような欠点の全
てを解消し、共通工具を用いて、より短いサイクル時間
で成形することができ且つ液体をばらで連続的に運搬す
ることのできる、耐久性のある軽量のコンテナの上述し
た要望を満たす。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ベースと、一
対の側壁と、一対の端壁とを有し、任意であるが、蓋を
有する、商品を包装し、輸送し、在庫するための資材運
搬用コンテナに向けれている。軸線を形成するヒンジ
が、各壁に関連し、且つ、各壁をベースに相互連結す
る。壁の各々は、壁が上下に折り重ねられた折り畳み位
置と、壁がベースから垂直方向上方に延びてコンテナの
内部を形成する直立位置との間で、夫々のヒンジ軸線を
中心にして回動可能である。このようなコンテナを、コ
ンテナが直立位置か折り畳み位置のいずれかの状態のと
きに、上下に積み重ねることができる。対向した側壁の
ためのヒンジ軸線は、側壁が折り畳み位置にあるとき
に、対向した側壁によって形成される平面が交差するよ
うに、同じ平面に配置されている。同様に、対向した端
壁のためのヒンジ軸線は、同じ平面上に配置されてい
る。対向した側壁のためのベースサイドは、側壁のため
のヒンジと関連したヒンジ軸線と反対方向に開放した鋭
角を形成する一対の傾斜面を形成し、端壁が折り畳み位
置にあるときに、傾斜面に沿って対向した端壁の少なく
とも１つを支持する。

【０００６】対向した側壁のためのヒンジ軸線が同じ平
面上にあるので、両側壁を同じ組の工具を用いて成形す
ることができる。同じことが、端壁に関して言える。こ
のように、全コンテナをただ３組の工具、側壁および端
壁用に各々１組、ベース用に１組の工具を用いて成形す
ることができる。これにより、設備費用のコストを下げ
ることができる。更に、側壁、次いで、端壁を、それら
の折り畳み位置に任意の順序で折ることができる。同時
に、傾斜面は、数多くのコンテナを上下に積み重ねると
きに、端壁のために適当な支持を提供する。本発明の資
材搬送用コンテナは、更に、隣接した側壁および端壁に
設けられ、壁が直立位置にあるときに、それらの間に相
互ロック係合を形成するための壁相互ロックシステムを
有する。壁相互ロックシステムは、側壁の縁に沿って配
置され、且つ、側壁が形成する平面と実質的に平行な平
面を形成する末端部分を有する。末端部分は、互いに関
して平行に間隔を隔てて配置され、且つ、関連した側壁
によって形成される平面と平行な一対の縁部材によって
形成される。末端部分は、また、コンテナが直立位置に
あるときに、末端部分でコンテナの内部に面する側壁の
面に平らな平滑面を与えながら、縁部材間に箱状の区分
を作るようにそれらの間に延びる複数の補強フランジを
有する。このことから、コンテナは、液体をばらで搬送
し且つ収納するためのライナーを受け入れるのに適し、
荒い凹凸面と接触してライナーを損傷する恐れはない。

【０００７】末端部分は、更に、コンテナの内部から離
れる方向に末端部分から延び、且つ、切頭円錐を形成す
る円錐状に収束する円弧状面を有する少なくとも１つの
タブを有する。また、壁ロック手段は、端壁の縁に沿っ
て配置され、且つ、隣接した側壁および端壁が直立位置
にあるときに、隣接した側壁によって形成される平面と
平行な平面を形成するコーナ部分を有する。コーナ部分
は、側壁のタブに対応し、且つ、このタブを受け入れる
ようになった円錐状に収束する円弧状面を有する少なく
とも１つのソケットを有し、これにより、隣接した側壁
および端壁を、これらが直立位置にあるときに、一緒に
ロックする。本発明の他の利点は、添付した図面に関連
して考察するとき、次の詳細な説明を参照することによ
って理解されるようになると、直ちに分かるであろう。

【０００８】

【実施例】本発明は、商品を包装、輸送、在庫するため
の折り畳み可能な資材運搬用コンテナに関連し、図１お
よび図２に、全体的に１０で示されている。コンテナ１
０は、熱可塑性樹脂材料で成形され、また、全体的に１
２で示すベースと、一対の側壁１４と、一対の端壁１６
とを有する。壁１４、１６の各々は、ベース１２にヒン
ジ連結され、図８に示すように壁１４、１６が上下に折
り重ねられる折り畳み位置と、壁１４、１６がベース１
２から垂直方向上方に延びて、図１、図２に示すよう
に、コンテナ１０の内部１８を形成する直立位置との間
で移動可能である。ベース１２は、コンテナ１０の底２
０を構成し、その一部を図３に見ることができ、また、
底２０は、中実の平らなプラスチックシートか、コンテ
ナ１０の内部１８をベース１２で周囲で露出させる格子
状の形状のいずれかの態様をとることができる。変形例
として、底２０は、堅い平らなシート又は格子状の形態
の任意の組み合わせであってもよい。また、ベース１２
は、コンテナ１０の底２０から延びる、全体的に２２で
示す、一連の脚を有する。一連の脚は、コンテナ１０の
４つのコーナの各々に設けられたコーナ脚２４と、コー
ナ脚２４の間にベース１２の周辺に沿って配置された中
間脚２６とを有する。ストラップ２８は、脚２２間に延
びて、中間脚２６間にチャンネル２９を形成する。より
詳しくは、ストラップ２８は、コーナ脚２４と中間脚２
６との間に延びて、コンテナ１０の各側に、コンテナ１
０の昇降を容易にするためにフォークリフトのフォーク
を受け入れるための一対のチャンネル２９を形成する。

【０００９】また、ベース１２は、ベース１２の底２０
から上方に延び且つ底２０と一体の、また、側壁１４に
対応する一対の対向して配置された短いベースサイド３
０を有する。同様に、端壁１６に対応する一対の対向し
たベースサイド３２が、ベース１２の底２０から上方に
延びている。以下に詳しく説明するように、各側壁１４
は、全体的に３４で示す舌部、溝形式のヒンジによっ
て、ベース１２の直立するサイド３０にヒンジ連結され
ている。同様に、各端壁１６は、全体的に３６で示す舌
部、溝形式のヒンジによって、ベース１２の直立するサ
イド３２にヒンジ連結されている。側壁１４に関連して
図５で最もよく理解できるように、各ヒンジ３４、３６
は、壁１４、１６から延び、且つ、ベースサイド３０、
３２の対応する溝又はソケット４０の中に受入れられる
ようになっている舌部３８を有する。舌部３８およびソ
ケット４０の両者は、ヒンジ軸線を形成するロッドを受
け入れる整列した孔を有し、ヒンジ軸線を中心にして、
側壁と端壁が折り畳み位置と直立位置との間で回転す
る。図２に最もよく示すように、少なくとも１つの側壁
１４は、舌部、溝形式のヒンジ４４によって、側壁１４
にヒンジ連結されたドロップドア４２を有し、同じよう
に、壁１４、１６は、ベース１２にヒンジ止めされてい
る。ドロップドア４２は、図２に示す開位置と、ドア４
２が、この技術では一般的なように図３に示すラッチ４
６によって側壁１４にラッチ止めされる閉位置との間で
回動可能である。また、ドロップドア４２は、その端に
沿って配置され、ドア４２が作る開口で、側壁１４の対
応するソケット４９に受入れられる楕円状タブ４７を有
する。ドロップドア４２は、コンテナが起立した直立位
置にあるときに、側壁１４を通じてコンテナ１０の内部
１８へのアクセスを提供する。同様に、壁のラッチ４８
は、側壁と端壁とが直立位置にあるとき、隣接した側壁
と端壁とを互いにラッチ止めするのに用いられる。

【００１０】ラッチ４８に加えて、図３、図４を参照し
て、コンテナ１０は、また、隣接した側壁１４および端
壁１６に設けられ、これらの壁が直立位置にあるとき
に、これらの間で相互ロック係合を形成するための全体
的に５０で示す壁相互ロックシステムを有する。より詳
しくは、壁ロックシステム５０は、側壁１４の端に沿っ
て配置された末端部分５２を有し、末端部分５２は、こ
れに関連した側壁１４によって形成される平面と実質的
に平行な平面を形成する。この末端部分５２は、少なく
とも１つ、好ましくは複数の全体的に５４で示すタブを
有し、タブ５４は、末端部分５２に沿って所定間隔で配
置され、且つ、コンテナ１０の内部１８から離れる方向
に末端部分５２から延びている。タブ５４は、円錐状に
収束し、切頭円錐を形成する円弧面５６を有する。円弧
面５６は、図５で見たときに、楕円状タブ５４を作る。
楕円状タブ５４は、壁１４が直立位置にあるときに、ベ
ース１２の底２０に実質的に垂直且つ直角の長軸Ａを有
する。壁相互ロックシステム５０は、端壁１６の端に沿
って配置されたコーナ部分５８を有する。図１、図４に
最も示すように、コーナ部分５８は、コンテナ１０に包
囲縁を形成し、そして、隣接した側壁および端壁が直立
位置にあるときに、隣接した側壁１４によって形成され
る平面と平行な平面を実質的に形成する。コーナ部分５
８は、コーナ部分５８に沿って且つタブ５４に対応して
所定間隔で配置された、少なくとも一つ、好ましくは複
数のソケット６０を有する。より詳しくは、各ソケット
６０は、タブ５４に対応し、タブ５４を滑り嵌めで受け
入れるようになっている円弧状の、円錐状に収束する楕
円状の面を有し、これにより、隣接した壁１４、１６が
直立位置にあるときに、隣接した側壁１４、端壁１６を
互いにロックする。更に、タブ５４の円弧状の円錐状に
収束する面および対応するソケット６０は、正確な相互
嵌合のために精密な公差を要求する尖ったコーナ又はか
ど面がないので、隣接した側壁１４および端壁１６の相
互ロック動作を助ける。加えて、円弧面は、タブ５４お
よびソケット６０の全周面の回りで連続的な相互ロック
を形成し、直立位置でのコンテナ１０のコーナを強化す
る。

【００１１】図４、図６を参照して、末端部分５２は、
互いに関して間隔を隔てた平行関係で配置され、且つ、
関連する側壁１４が形成する平面と平行な一対の縁部材
６２によって形成されている。複数の補強フランジ６４
は、縁部材６２間に開放した箱状セクションを形成する
ように、縁部材６２間で延びている。この構成は、コン
テナ１０が直立位置にあるときに、末端部分５２でコン
テナの内部に対面する縁部材６２の面６６に平らな平滑
面を呈しながら、末端部分５２を強化する。このよう
に、側壁１４、端壁１６は、側壁１４の末端部分５２の
縁部材６２の面６６で、コンテナ１０の内部に面した平
らな平滑面を形成する。これにより、コンテナ１０は、
液体をばらで在庫し、また、輸送するのに用いられるラ
イナー（図示せず）を受け入れるのに適しており、コン
テナ１０の内部に面した尖った、或いは平坦でない凸凹
面と接触することによってライナーが破れ、裂け、或い
は他の漏れの恐れはない。前述したように、両側壁１４
を成形するのに共通の工具を使用できるという点で、本
発明の資材運搬用コンテナは、管理コスト効率に関連す
る。同様に、両端壁１４を成形するのに一組の工具を使
用できる。図６ないし図８を参照して、これらの特徴を
容易にする本発明の特殊な構造を説明する。

【００１２】対向した側壁１４用のヒンジ３４は一対の
軸線６８を形成し、これを中心に側壁１４が折り畳み位
置と直立位置との間で回転可能である。同様に、対向し
た端壁１６用のヒンジ３６は、一対の軸線７０を形成
し、これを中心に端壁１６が折り畳み位置と直立位置と
の間で回転可能である。特に、図６を参照して、対向し
た側壁１４のヒンジ軸線６８は、これら軸線６８に交差
する共通水平面に配置されている。コンテナ１０が折り
畳み位置にあると、側壁１４は、先ずこの位置に回転さ
せられる。側壁のヒンジ軸線６８が同じ平面にあるの
で、対向した側壁１４で形成される平面は、この位置に
あるときに交差する。しかしながら、側壁１４は、積み
荷を支える責務から離されているので、この構成は、コ
ンテナ１０の構造的な一体性を損なわない。同様に、特
に、図７を参照して、対向した端壁１６のヒンジ軸線７
０が、これらの軸線７０に交差する共通水平面に配置さ
れている。しかしながら、ヒンジ軸線６８に交差する平
面は、ヒンジ軸線７０に交差する平面から垂直方向に間
隔が隔てられ且つこれと平行である。更に、側壁１４と
は異なり、端壁１６は、以下に詳細に説明するように支
持されている。

【００１３】対向した側壁１４のベースサイド３０は、
側壁ヒンジ軸線６８と反対方向に開放した鋭角を形成す
る一対の傾斜面７２を作る。ベースサイド３０は、ま
た、２つの傾斜面７２間に配置され且つヒンジ軸線６８
と平行な水平面７４を有する。対向した端壁１６のベー
スサイド３２は、折り畳まれた状態で一方のコンテナを
他方のコンテナの上に積み重ねるときに、他のコンテナ
１０を支持するためのプラットフォーム面７８を形成す
る。端壁のコーナ部分５８は、その縁端を形成し、且
つ、コンテナ１０が折り畳まれたときに、水平に対して
傾斜して、傾斜面７２と水平面７４の一部との上に載っ
て支えられるようになっている積み重ね面８０を有す
る。しかしながら、折り畳まれた第１の端壁１６の積み
重ね面８０だけが、上述したように支えられる。第２の
折り畳まれた端壁１６は次のように支えられる。端壁１
６は、コーナ部分５８の両側の積み重ね面８０と、積み
重ね面８０から平行に間隔を隔てた関係で配置された壁
支持面８２を有する。両端壁が折り畳み位置にあるとき
に、折り畳まれた第１の端壁の壁支持面８２の一部分
は、他を支えるのに用いられ、折り畳まれた第２の端壁
１６は第２の端壁に沿っている。

【００１４】この方法では、どちらの側壁が先に折り畳
み位置に動かされるかは、重要ではない。したがって、
この工程は、順序がない。同様に、端壁の折り畳みの順
序は関係ない。上述したような折り畳み可能な資材運搬
用コンテナは、高密度ポリエチレン、Xenoy（登録商
標）、 Cycolac（登録商標）、Cycoly（登録商標）、 L
exan（登録商標）のような熱可塑性合成樹脂で作られる
のが好ましい。後者の４つは、ジェネラル エレクトニ
ック カンパニー (General Electric Company) ＧＥプ
ラスチック部門から販売されているエンジニアリングプ
ラスチックである。従来技術の資材運搬用コンテナと異
なり、本発明のコンテナは、構造用フォーム成形方法を
用いて作られない。むしろ、本発明の壁およびベース
は、例えば、Watson等に付与された射出成形方法および
装置並びにこれにより製造される成形品に関する米国特
許第 4,824,732号、Sayer に付与された金型内ガス噴射
ノズルに関する米国特許第 4,740,150号、Gahan に付与
されたスプール遮断に関する米国特許第4,498,860号、Y
amazaki等に付与されたプラスチック充填型に関する米
国特許第4,923,666号、Sayer に付与されたガス抜きピ
ンに関する米国特許第 4,923,667号に開示されているよ
うな方法および装置を用いるガスアシストの低圧射出成
形方法によって形成される。

【００１５】壁又はベースの一部の出来上がった断面厚
さを0.150 インチ(O.381cm) の薄さにすることができ
る。これにより、従来技術の構造用フォーム成形コンテ
ナに比べて、コンテナの重量を減少させ、型内での部品
の冷却に要する時間を減じ、したがって、コンテナの所
定の部品を成形するのに必要なサイクル時間および労力
を減じる。本発明を例示的に説明したが、使用した用語
は、限定の言葉ではなく、むしろ説明の言葉であること
を意図していると理解すべきである。明らかに、上記の
技術に照らして発明の多くの変更および変形を行うこと
ができる。したがって、特許請求の範囲内で、詳細に説
明したものとは異なるやり方で実施してもよい。ここ
に、特許請求の範囲の参照符号は、単に便宜のためであ
り、且つ、いかなる限定もすべきでない。

【図面の簡単な説明】

【図１】壁が直立位置にある本発明の資材運搬用コンテ
ナの斜視図。

【図２】側壁のドロップドアが外側に折られ、コンテナ
の滑らかで平らな内部を示す斜視図。

【図３】直立した起立位置の端壁と、折り畳み位置と直
立位置との間に配置された側壁とを示す、コンテナの一
部切欠斜視図。

【図４】図１の４−４線に実質的に沿って切り取った断
面図。

【図５】本発明のベースと１つの側壁とを示す拡大側面
図。

【図６】壁が折り畳み位置にあり、他のコンテナを積み
上げた状態のコンテナの側面図。

【図７】壁が折り畳み位置にあり、他のコンテナを積み
上げた状態のコンテナの他の側面図。

【図８】壁が折り畳み位置にあるときのコンテナの斜視
図。

【符号の説明】

１０ コンテナ １２ ベース １４ 側壁 １６ 端壁 １８ コンテナの内部 ３０ 側壁用ベースサイド ３２ 端壁用ベースサイド ３４ 側壁用ヒンジ ３６ 端壁用ヒンジ ５０ 壁相互ロックシステム ５２ 末端部分 ５４ タブ ５８ コーナ部分 ６０ ソケット ６８ 側壁用ヒンジ軸線 ７０ 端壁用ヒンジ軸線

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース（12) と、一対の側壁（14) と、
   一対の端壁（16) とを有し、該壁（14) の各々が、前記
   ベース（12) にヒンジ連結され、且つ、これらの壁（1
   4、16)が上下に折り重ねられる折り畳み位置と、これら
   の壁（14、16)が前記ベース（12) から垂直方向上方に延
   びてコンテナ（10) の内部（18) を形成する直立位置と
   の間で移動可能であり、 更に、隣接した前記側壁（14) および端壁（16) に設け
   られ、前記壁が前記直立位置にあるときに、それらの間
   で相互ロック係合を作る壁相互ロックシステム（50) を
   有し、壁相互ロックシステム（50) は、前記側壁（14)
   の端に沿って配置され、且つ、前記側壁（14) によって
   形成される平面と実質的に平行な平面を形成する末端部
   分（52) を有し、該末端部分（52) は、該末端部分（5
   2) からコンテナ（10) の内部（18) から離れる方向に
   延び、且つ、切頭円錐を形成する円錐状に収束する円弧
   状面（56) を有する少なくとも１つのタブ（54) を有
   し、 前記壁相互ロックシステム（50) は、前記端壁（16) の
   端に沿って配置され、且つ、前記隣接した側壁および端
   壁（14、16)が直立位置にあるときに、前記隣接した側壁
   （14) によって形成される平面と平行な平面を形成する
   コーナ部分（58) を有し、該コーナ部分（58) は、前記
   少なくとも１つのタブ（54) に対応し且つ前記タブ（5
   4) を受け入れるようになった、円錐状に収束する円弧
   状の面を有し、これにより、前記隣接した壁（14、16)が
   直立位置にあるときに、該隣接した側壁と端壁（14、16)
   を一緒にロックすることからなる、折り畳み可能なコン
   テナ（10) 。
2. 【請求項２】 前記側壁（14) の前記末端部分（52) に
   沿って所定の間隔に配置された複数のタブ（54) と、前
   記コーナ部分（58) に所定の間隔に配置され且つ前記タ
   ブ（54) に対応する複数のソケット（60) とを有し、前
   記タブ（54)の各々が前記ソケット（60) によって滑り
   嵌めで受入れられるようになっており、これにより、前
   記隣接した壁（14、16)が直立位置にあるときに、これら
   壁（14、16)を一緒にロックする、ことを特徴とする請求
   項１に記載のコンテナ（10) 。
3. 【請求項３】 前記タブ（54) の前記円弧状面（56)
   が、実質的に、楕円状のタブ（54) を形成し、前記ソケ
   ット（60) の前記円弧状面が前記楕円状タブ（54) に対
   応している、ことを特徴とする請求項２に記載のコンテ
   ナ（10) 。
4. 【請求項４】 前記楕円状タブ（54) が、前記壁（14、1
   6)が直立位置にあるときに、前記ベース（12) と実質的
   に垂直な長軸Ａを形成する、ことを特徴とする請求項３
   に記載のコンテナ（10) 。
5. 【請求項５】 ベース（12) と、一対の側壁（14) と、
   一対の端壁（16) とを有し、これら壁（14、16) の各々
   が、前記ベース（12) にヒンジ連結され、且つ、これら
   の壁（14、16)が上下に折り重ねられる折り畳み位置と、
   これらの壁（14、16)が前記ベース（12) から垂直方向上
   方に延びてコンテナ（10) の内部（18) を形成する直立
   位置との間で移動可能であり、 前記側壁（14) は、該側壁（14) の端に沿って配置され
   且つ前記関連した側壁（14) によって形成される平面と
   実質的に平行な平面を形成する末端部分（52)を有し、
   該末端部分（52) は、互いに関して平行に間隔を隔てて
   配置され且つ前記関連した側壁（14) が形成する前記平
   面と平行な一対の縁部材（62) と、前記縁部材（62) 間
   に箱状区分を作るようにそれらの間に延びる複数の補強
   フランジ（64) とによって形成され、その一方で、前記
   コンテナ（10) が直立位置にあるときに、前記末端部分
   で該コンテナ（10) の内部（18) に面する前記縁部材
   （62) の面に平滑な平面を形成する、ことからなる折り
   畳み可能なコンテナ（10) 。
6. 【請求項６】 複数のサイド（30、32)を有するベース
   （12) と、一対の対向した側壁（14) であって、該側壁
   （14) を前記ベース（12) に連結するヒンジ（34) を有
   する側壁（14) とを有し、前記ヒンジ（34) は、共通水
   平面に配置された一対のヒンジ軸線（68) を形成し、更
   に、一対の対向した端壁（16) であって、該端壁（16)
   を前記ベース（12) に連結するヒンジ（36) を有する端
   壁（16)を有し、前記ヒンジ（36) は、共通水平面に配
   置された一対のヒンジ軸線（70)を有し、前記壁（14、1
   6)は、これら壁（14、16)が上下に折り重ねられる折り畳
   み位置と、これらの壁（14、16)が前記ベース（12) から
   垂直方向上方に延びてコンテナ（10) の内部（18) を形
   成する直立位置との間で、前記各々のヒンジ軸線（68、7
   0)を中心として回動可能であり、 前記対向した側壁（14) のための前記ベースサイド（3
   0) は、前記側壁（14)ための前記ヒンジ軸線（68) と反
   対方向に開放する鋭角で配置された一対の傾斜面（72)
   を形成し、前記端壁（16) が折り畳み位置にあるとき
   に、前記少なくとも１つの前記対向した端壁（16) を前
   記傾斜面（72) に沿って水平に対して傾斜して支持す
   る、ことからなる折り畳み可能なコンテナ（10) 。
7. 【請求項７】 前記側壁（14) のための前記ベースサイ
   ド（30) が、前記端壁（16) が折り畳み位置にあるとき
   に少なくとも１つの端壁（16) の一部を支持するため
   の、前記側壁（14) のための前記ヒンジ軸線（68) と平
   行な水平面（74) を更に有する、ことを特徴とする請求
   項６に記載のコンテナ（10) 。
8. 【請求項８】 前記端壁（16) が、該端壁（16) の縁に
   沿って配置されたコーナ部分（58) を有し、該コーナ部
   分（58) は、このコーナ部分（58) が、隣接した側壁と
   端壁（14、16)が直立位置にあるときに、前記隣接した側
   壁（14) によって形成される平面と平行な平面を形成す
   るように前記コンテナに包囲縁を形成し、該コーナ部分
   (58)は、少なくとも１つの前記端壁（16) が折り畳み位
   置にあるときに、前記傾斜面（72) の上に置くようにな
   った積み重ね面（80) を有する、ことを特徴とする請求
   項７に記載のコンテナ（10) 。
9. 【請求項９】 前記端壁（16) が、前記コーナ部分（5
   8) の前記積み重ね面（80) と平行に間隔を隔てた関係
   に配置された壁支持面（82) を有する、ことを特徴とす
   る請求項８に記載のコンテナ（10) 。
10. 【請求項１０】 前記対向した端壁（16) のための前記
    ベースサイド（32)が、前記コンテナ（10) が上下に積
    み重ねられたときに、他のコンテナ（10) との接触を支
    持するためのプラットフォーム面（78) を形成する上側
    縁（76) を有する、ことを特徴とする請求項９に記載の
    コンテナ（10) 。