JPH07251577A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH07251577A
JPH07251577A JP6045629A JP4562994A JPH07251577A JP H07251577 A JPH07251577 A JP H07251577A JP 6045629 A JP6045629 A JP 6045629A JP 4562994 A JP4562994 A JP 4562994A JP H07251577 A JPH07251577 A JP H07251577A
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JP6045629A
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English (en)
Inventor
Hisao Oishi
石 尚 生 大
Yoshihiro Koyanagi
柳 祥 啓 小
Hideyuki Oguchi
口 秀 幸 小
Hideaki Seikou
尻 秀 明 聖
Yoshiharu Sasaki
義 晴 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】正確な見当合わせを行って色ズレのない高画質
な画像記録を行うことができ、特に印刷分野におけるカ
ラープルーフの作製に良好に利用される画像記録方法を
提供する。 【構成】色材層を有する色材シート、支持体および最上
層に形成される剥離可能な受像層を有する受像材料、お
よび受像材料から剥離された受像層が転写される本紙を
用いた画像記録において、受像材料の移動方向の先端部
を、受像層の剥離を防止する手段を施す、あるいは、受
像材料面に記号を記し、この記号を光学的に検出して、
その結果に応じて、受像材料の移動および/または色材
層への記録方向を調整することにより、前記目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色材層を有する色材シ
ートと、色材シートに記録された画像を転写される受像
材料とを用い、色材層に記録された画像を受像材料の受
像層に転写する画像記録方法に関し、特にカラー画像を
記録する際に、各色の色ズレがない高画質な画像記録を
行うことができ、印刷分野におけるカラープルーフの作
成に好適な画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】色材層を有する色材シートと、受像材料
とを用い、色材層に記録した画像を受像層に転写するこ
とにより、受像材料上に画像を得る画像記録方法が各種
知られている。具体的には、支持体上に熱溶融性の色材
層が形成された色材シートを用い、少なくとも記録位置
において、色材シートと受像材料とを重ねて色材層と受
像材料とを十分密着して、色材シートの裏面側(色材層
と逆面)からサーマルヘッドやレーザビームで画像様に
加熱して画像記録を行うことにより、受像材料に画像を
転写する方法が例示される。
【0003】このような転写による画像記録において
は、受像材料への画像転写性をより良好にするために、
受像材料の表面(画像転写面)を粘着性とし、剥離的に
色材層の画像記録部分を受像材料に転写する方法も知ら
れている。さらに、受像材料が支持体(受像材料本体)
と剥離可能な受像層とを有し、色材シートから受像層へ
の画像転写後、受像層を剥離して画像ごと紙等の永久支
持体に貼着・転写することによって、永久支持体をハー
ドコピーとする画像記録方法も知られている。この画像
記録方法は、永久支持体として印刷本紙等を使用するこ
とにより、実際の印刷物に近いハードコピーが得られる
ので、印刷分野におけるプルーフの作成等への応用が期
待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
色材シートと受像材料とを用いた転写による画像記録方
法によってカラー画像を記録する際には、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)さらに必要に
応じてスミ(K)の4色の色材シートを用い、各色の画
像を順次受像材料に転写して画像記録を行う。すなわ
ち、例えば、最初にC色材層を有する色材シートを用い
て受像材料にC画像を転写し、次いで、M色材層を有す
る色材シートを用いて先に記録したC画像に位置合わせ
してM画像を受像材料に転写し、以下、同様にY画像、
K画像と順次受像材料に記録・転写してカラー画像の形
成が行われる。
【0005】ここで、受像材料へのC、M、Yさらには
Kの各色の画像転写位置が狂っていると、いわゆる色ズ
レが発生して、高画質なカラー画像を記録することがで
きない。そのため、高画質なカラー画像記録を行うため
には、各色ごとの画像記録位置合わせ、いわゆる見当合
わせを正確に行う必要がある。一般的に、高画質なカラ
ー画像を得るためには、すべての色の見当が50μm以
下の精度で合っている必要がある。また、特に高画質が
要求される用途、例えば前述の印刷分野におけるカラー
プルーフ等では、30μm以下、好ましくは20μm以
下の精度ですべての色の見当が合っていることが要求さ
れる。
【0006】しかしながら、従来の受像材料と色材シー
トとを用いる画像記録方法では、見当合わせが狂い、大
きな見当ズレが発生し易い。特に、前述の粘着性の受像
層を有する受像材料や、剥離可能な受像層を有する受像
材料を利用する画像形成方法、さらには剥離可能な粘着
性受像層を利用する画像形成方法では、見当合わせの精
度を向上できずに色ズレを有する画像が記録されてしま
うことが多く、大きな問題となっている。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、剥離可能な受像層を有し、かつ受
像層が粘着性の受像材料を利用する画像記録方法であっ
ても、正確な見当合わせを行って色ズレのない高画質な
画像記録を行うことができ、特に印刷分野におけるカラ
ープルーフの作製に良好に利用される画像記録方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の画像記録方法の第1の態様は、色材層を有
する色材シート、支持体および最上層に形成される剥離
可能な受像層を有する受像材料、および前記受像材料か
ら剥離された前記受像層が転写される本紙を用い、前記
色材層と受像層とを対面させて前記色材シートと前記受
像材料とを貼り合わせた後に前記色材層に画像を記録
し、あるいは前記色材層に画像を記録した後に前記色材
層と受像層とを対面させて前記色材シートと前記受像材
料とを貼り合わせ、その後、前記色材シートと前記受像
材料とを剥離することによって、前記色材層に記録され
た画像を剥離現像して前記受像層に転写した後、前記受
像層を剥離して前記本紙に貼着する画像記録方法であっ
て、前記受像材料の移動方向の先端部に施された剥離防
止手段によって、前記受像材料の移動中における前記受
像層の剥離を防止することを特徴とする画像記録方法を
提供する。
【0009】また、前記受像材料の移動方向先端部の少
なくとも一方において前記受像層の少なくとも一部を切
り欠く、あるいは前記受像材料の移動方向先端部の少な
くとも一方において受像層を支持体よりも短くすること
によって、前記受像層の剥離を防止するのが好ましい。
【0010】また、前記受像材料の移動方向先端部に押
し潰し加工を施すことにより、前記受像層の剥離を防止
するのが好ましい。
【0011】また、前記受像材料の移動方向先端部にお
いて、前記支持体と受像層との接着性を向上するための
加工を施すことにより、前記受像層の剥離を防止するの
が好ましい。
【0012】さらに、本発明の画像記録方法の第2の態
様は、色材層を有する色材シート、支持体および最上層
の受像層を有する受像材料を用い、前記色材層と受像層
とを対面させて前記色材シートと前記受像材料とを貼り
合わせた後に、この積層体を一方向に移動しつつこの移
動方向と直交する記録方向、例えば、同方向に配置した
ライン状の記録ヘッドによって前記色材層への画像記録
を行い、その後、前記色材シートと前記受像材料とを剥
離することによって、前記色材層に記録した画像を前記
受像層に転写する、あるいはその後、前記受像層を前記
本紙に転写する画像記録方法であって、前記受像材料面
に記号を記し、この記号を光学的に検出して、その結果
に応じて、前記受像材料の移動方向および/または前記
色材層への記録方向を調整することを特徴とする画像記
録方法を提供する。
【0013】また、前記受像材料に記す記号が、前記積
層体の移動方向と前記記録方向とに直交する格子状模
様、あるいは画像記録領域を示す記号のいずれかである
のが好ましい。
【0014】
【発明の作用】本発明者らは、色材シートに記録した画
像を受像材料に転写する画像記録で、剥離可能な受像層
を有する受像材料を用いる画像記録において、見当合わ
せ誤差が発生して色ズレを有する規格外の画像が記録さ
れる理由に付いて詳細に検討を重ねた結果、画像記録装
置内での受像材料の搬送(移動)途中で受像層が一部剥
離してしまい、これが原因で色ズレのみならず各種の不
良が発生することを見出した。すなわち、非画像領域が
剥離した場合には、受像材料のジャミングが発生して画
像(ハードコピー)を得ることができず、また、ジャミ
ングが発生しなくても送り量ズレ、斜行等を起こすた
め、受像材料への画像転写位置が狂って、見当ズレが起
きやすい。また、画像記録領域が剥離してしまうと、こ
の領域には画像が転写されないため、適正な画像を得る
ことができない。特に、受像層が粘着性を有する場合に
は、ジャミングによって搬送経路に粘着物が付着し、次
回からの記録の際の搬送精度を劣化される等、以上の点
はより大きな問題となる。
【0015】また、この受像層が粘着性を有する受像材
料の場合には、受像層の粘着性によって、剥離が起こら
なくてもジャミング、送り量ズレ、斜行等が発生しやす
く、見当ズレが起きやすい。
【0016】これに対して、本発明の画像記録方法の第
1の態様では、受像材料の移動(搬送)方向の少なくと
も1先端部(往復する場合には、好ましくは両先端部)
において受像層の剥離を防止する手段、例えば、少なく
とも一部を切り欠く、受像層を支持体よりも短くする、
受像材料先端部を押し潰し加工する、接着性を向上する
ための加工を施す等の方法によって、受像層の剥離を防
止する手段を施す。そのため、前述の受像層の剥離に起
因する見当ズレやジャミング等が発生せず、高画質なカ
ラー画像を安定して記録することができる。
【0017】また、本発明の画像記録方法の第2の態様
は、特に、受像材料と色材シートとを積層して画像記録
を行って受像材料に画像を転写する際において、受像材
料の少なくとも一方の面に、格子模様や画像記録領域を
記すマーク等の記号を記し、記号を光学的に検出するこ
とによって、受像材料の搬送(方向、速度)や、記録ヘ
ッドや光ビーム走査方向の向きや記録位置を調整して、
受像材料に転写する画像の位置を調整する。そのため、
前述の受像層の剥離や、あるいは受像層の粘着性等に起
因して、受像材料と色材シートの積層体の斜行や搬送ム
ラ等が生じた際にも、受像材料の正確な位置に画像を転
写することができ、検討ズレによる色ズレ等がない高画
質なカラー画像を安定して記録することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の画像記録方法について、添付
の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0019】図1に、本発明の画像記録方法を利用する
カラー画像記録工程の一例を概念的に示す。本発明の画
像記録方法は、色材シート10、受像材料12および画
像の永久支持体である本紙14を用いた画像記録であっ
て、色材シート10に記録された画像を受像材料12の
受像層16に転写して、その後、受像層16を本紙14
に転写(貼着)することにより、カラー画像が記録され
た本紙14をハードコピーとして得るものである。この
ような本発明の画像記録方法は、本紙14として印刷本
紙等を利用することにより、実際の印刷物に近いハード
コピーを得ることができ、しかも、後に詳述するが、色
ズレの無い高画質な画像を安定して得ることができるの
で、印刷分野におけるカラープルーフの作製に特に好適
に利用可能である。
【0020】図1に示される例において、色材シート1
0は、支持体18、支持体18上に形成される熱剥離層
20、および熱剥離層20上に形成されるトナー層等の
色材層22とを有する。色材シート10は、通常では熱
剥離層20と色材層22とが強く接着された状態となっ
ているが、サーマルヘッドやレーザ光等の加熱記録手段
によって加熱されると、加熱部分の熱剥離層20と色材
層22との接着力は大幅に低下して、この部分のみ容易
に剥離可能な状態となる。また、後述するが、良好な剥
離転写を実現して高画質な画像を記録するためには、色
材層22は比較的薄く0.1〜2μm程度の厚さとする
のがよく、好ましくは0.1〜1μm、より好ましくは
0.2〜0.4μm程度である。
【0021】一方、受像材料12は、支持体26、支持
体26上に形成されるクッション層28、およびクッシ
ョン層28上に形成される受像層26とを有する。受像
材料12においては、受像層16は粘着性を有する。従
って、色材層22の被加熱部分は、受像層16と接触す
ることで、容易に受像層16に剥離転写される。また、
受像層16は剥離可能であり、本紙14と受像材料とを
密着積層して、加熱圧着した後、両者を剥離することに
より、受像層16はクッション層28から剥離して本紙
14に転写される。クッション層28は弾性を有する層
で、転写時における色材シート10と受像材料12との
押圧力を吸収し、かつ色材層22と受像層16との良好
な密着を可能とする
【0022】図1に示される画像記録工程においては、
先ず図1(a)〜(b)に示されるように、色材層22
と受像層16とを対面して色材シート10と受像材料1
2とを積層し、次いで、図1(c)に示されるように、
サーマルヘッド24等の加熱記録手段で記録する画像様
に加熱することによって画像を記録する。この画像記録
によって、加熱部分の剥離層20と色材層22との接着
力は低下し、色材層22は容易に剥離可能な状態とな
る。
【0023】なお、色材シート10と受像材料12との
積層(色材層22と受像層16との密着)は、サーマル
ヘッド24に対応する部分(すなわち画像記録位置)だ
けでもよく、あるいは両材料全面的であってもよい。ま
た、図1(a)に示される積層前の状態では、受像材料
12の受像層16は保護シートで覆われており、積層直
前に保護シートを剥離して廃棄するようにしてもよい。
【0024】次いで、図1(d)に示されるように、色
材シート10と受像材料12を剥離する。ここで、前述
のように色材シート10の色材層22の加熱部分は容易
に剥離可能な状態となっており、受像層16は粘着性を
有するので、両者を剥離することによって、色材層22
の加熱部分は受像層16に剥離転写され、受像層16に
画像が転写される。また、色材層22を前述の比較的薄
い厚さ範囲としておくことにより、剥離転写を良好かつ
確実に行うことができ、高画質な画像を記録することが
可能となる。
【0025】一色の画像を受像材料12に転写し終わっ
たら、次いで、別の色の色材シートを用い、同様に図1
(a)〜(d)の操作を繰り返して、別の色の画像を受
像材料12に転写する。このようにして、C、M、Yさ
らにはKの4色(あるいはC、M、Yの3色、あるいは
さらに、印刷分野において特色と呼ばれる複数色)全て
の画像を受像材料12(受像層16)に転写し終わった
ら、図1(e)〜(f)に示されるように、本紙14と
受像材料12(受像層16)を積層(ラミネート)して
加熱圧着した後に、本紙14と受像材料12を剥離す
る。前述のように、受像材料12の受像層16は剥離可
能であり、また、表面は粘着性を有するので、本紙14
と受像層16とを密着して剥離することにより、受像層
16はクッション層28から剥離して本紙14に貼着さ
れ、同時に画像が本紙に転写される。
【0026】このような図1に示される画像記録方法を
実施する画像記録装置の概念図を図2に示す。図2に示
される画像記録装置30は、フルカラー画像の記録装置
であって、転写部90において色材シート10と受像材
料12とを重ねて画像記録、転写、および色材シート1
0と受像材料12の剥離を行い(以上、図1(a)〜
(d)の工程)、ラミネート部92においてカラー画像
を転写された受像材料12と本紙14とを積層・密着
し、次いで定着部94によって両者を加熱圧着、後加熱
を施した後に、受像材料12と本紙14とを剥離する
(以上、図1(e)〜(f)の工程)ことによって、本
紙14上にカラー画像を記録し、ハードコピーとする装
置である。
【0027】図2に示される画像記録装置30において
は、色材シート10は、長尺な帯状の支持体18上に、
C、M、YおよびKの各色の色材層22が1画像分づつ
順番に繰り返し形成されている、いわゆるだんだら状の
色材シートである。すなわち、この色材シート10にお
いては、C、M、YおよびKの1繰り返し単位が1カラ
ー画像分となる。このような色材シート10は、供給ロ
ール32より供給され、加熱記録手段としてのサーマル
ヘッド24やプラテンローラ46を有する転写部90を
経て画像記録および受像材料12への転写が行われ、巻
き取りロール34に巻回される。
【0028】一方、受像材料12は1画像分に対応する
長さを有するシート状のもので、カセット36に収納さ
れており、送り出しローラ37によってカセット36か
ら供給され、ガイド部材40,42によって案内されつ
つ、搬送ローラ対38および搬送ローラ対44によっ
て、所定の画像記録位置で色材シート10および受像材
料12を保持するプラテンローラ46を有する転写部9
0に搬送される。なお、本発明においては、受像材料1
2はシート状に限定されず、画像記録装置30にカッタ
等の切断手段を設け、ロール巻回された長尺な受像材料
12を使用してもよい。
【0029】転写部90において、画像記録開始前に
は、サーマルヘッド24は上方に移動しており、また、
色材シート10の搬送は停止している。受像材料12が
所定の位置に搬送されると、サーマルヘッド24が下方
に移動することにより、色材シート10と受像材料12
は、プラテンローラ46とサーマルヘッド24とに軽く
挟持されて所定の画像記録位置(例えば、プラテンロー
ラ46の頂点)で密着する。同時に色材シート10の搬
送が開始され、色材シート10は供給ロール32および
巻き取りロール34によって、他方、受像材料12は、
搬送ローラ対44、プラテンローラ46および搬送ロー
ラ対50によって、同速度で矢印aで示される搬送方向
に搬送されつつ、画像記録位置で密着され、サーマルヘ
ッド24によって色材シート10への画像記録が行われ
る。前述のように色材シート10の色材層22は加熱に
よって容易に剥離可能な状態となり、また受像材料12
の受像層16は粘着性を有するので、記録とほぼ同時に
受像材料12への画像転写も行われる。
【0030】ここで、サーマルヘッド24は、搬送方向
と直交する記録方向(図2紙面と垂直方向)に微小な加
熱点が多数配列されて構成されるものである。従って、
色材シート10を搬送しつつ、サーマルヘッド24によ
る記録を行うことにより、色材シート10の全面に画像
記録を行うことができる。サーマルヘッド24には、サ
ーマルヘッド24を制御・駆動する制御装置48接続さ
れる。制御装置48は外部より転送される画像情報Sに
応じて、サーマルヘッド24の各加熱点の駆動等を制御
する。
【0031】画像記録位置においては、色材シート10
と受像材料12はプラテンローラ46とサーマルヘッド
24とに軽く挟持されて密着されており、画像記録位置
(プラテンローラ46)の副走査方向の下流側(以下、
単に下流側とする)においては、色材シート10は巻き
取りロール34によって上方に搬送され、他方、受像材
料12は搬送ローラ対50によって下方に搬送され、両
者は剥離される。つまり、図示例の装置においては、色
材シート10および受像材料12がプラテンローラ46
の上流から下流に搬送されることにより、図1の
(a),(b),(c)および(d)に示される密着
(積層)、記録および剥離の各工程が行われ、受像材料
12には画像が転写される。
【0032】前述のように、色材シート10はC、M、
YおよびKの各色の色材層22が所定長で順次繰り返し
形成されている、だんだら状の色材シートである。その
ため、先頭の一色、例えばC画像の画像記録および受像
材料12への転写が終了すると、色材シート10および
受像材料12の搬送が停止され、サーマルヘッド24が
上方に移動することによって、画像記録位置における色
材シート10および受像材料12の挟持が開放される。
次いで、受像材料12は上流側に搬送されて、画像記録
を開始するべき所定の位置に停止され、また、必要に応
じて色材シート10の位置合わせが行われ、その後、同
様にして次色、例えばM画像の記録および受像材料12
への転写が行われる。以下、同様にしてYおよびKの残
りの色の画像記録・受像材料12への転写が行われ、4
色のカラー画像が受像材料12に転写される。
【0033】ここで、高画質なカラー画像を記録するた
めには、受像材料12に転写されるC、M、YおよびK
の各色が正確に見当合わせされている必要がある。とこ
ろが、本発明者らの検討によって、受像層16が剥離可
能な受像材料12を利用する画像記録においては、画像
記録装置内での受像材料12の搬送途中で支持体と受像
層16とが一部剥離してしまい、これが原因で受像材料
の搬送ムラや斜行等が生じて、色ズレのみならずジャミ
ング等の各種の不良が発生することが見出されたのは前
述のとおりである。特に、図示例のように受像層16が
粘着性を有する受像材料12を使用する場合には、特
に、図示例のように受像層16が粘着性を有する場合に
は、若干先端部が剥離しただけでも、その後の剥離は極
めて容易に進行してしまう。しかも、図示例の画像記録
装置30のようなカラー画像記録装置では、一回の画像
記録で4回(あるいは3回あるいはそれ以上)の転写を
行うので、受像材料12は多数回往復搬送される結果と
なり、受像材料12の搬送方向先端部(以下、先端部と
する)は非常に剥離し易い。
【0034】これに対し、本発明の画像記録方法の第1
の態様においては、受像材料12の先端部を、支持体2
6に対する受像層16の剥離を防止した形態として画像
記録を行う。そのため、本発明の画像記録方法では、受
像層16の剥離に起因する受像材料12の斜行や搬送ム
ラがなく、これに起因する見当ズレが起こることがな
く、またジャミングの発生も防止することができるの
で、色ズレのない高画質なカラー画像を、安定して得る
ことができる。
【0035】図3に、受像材料の剥離防止形態の一例の
部分概略斜視図が示される。図3に示される受像材料1
2Aは、その搬送方向の先端部において、クッション層
28および受像層16を支持体26よりも短くした構成
を有する。
【0036】本発明者らの検討によれば、受像層16の
剥離の大きな一因として、受像材料12が搬送ローラ対
(ニップローラ)に挟持される瞬間における、受像材料
12と搬送ローラ対との衝突が挙げられる。つまり、受
像材料12が搬送ローラ対に挟持される瞬間には、受像
材料12の先端部が搬送ローラ対に衝突するような状態
となるため、その衝撃で受像材料12の先端部において
支持体26(クッション層28)と受像層16が剥離し
てしまい、その後の搬送によって、さらに剥離部分が増
大してしまう。
【0037】ここで、通常の受像材料12では、受像層
16さらにはクッション層28等の中間層は、支持体2
6に対して非常に薄い(通常、支持体26は50〜20
0μm程度、受像層16は0.1〜2μm程度、クッシ
ョン層28等は1〜10μm程度)。そのため、搬送ロ
ーラ対は支持体26のみを挟持した状態でも受像材料1
2を安定して搬送することができる。また、最初に支持
体26のみを確実に挟持していれば、それよりも後方
(上流側)に受像層16のような薄い層が積層されてい
ても、受像材料12の搬送には何の問題もなく、しか
も、これらの受像層16等を挟持する際には支持体26
先端部が挟持される際のような衝撃はない。
【0038】従って、図3に示される受像材料12Aの
ように、搬送方向先端部において支持体26以外の層を
短くし(切り欠いて)、各搬送ローラ対等による挟持を
最初は支持体26のみとすることにより、受像材料12
Aの搬送精度を低下させることなく、受像層16の剥離
を好適に防止することができ、色ズレやジャミング等の
発生がない高画質かつ安定した画像記録を実現すること
ができる。
【0039】この態様において、支持体26と受像層1
6等と長さの差、すなわち図3矢印bの長さには特に限
定はないが、受像層16の剥離を好適に防止して、かつ
画像記録領域に影響を与えない(すなわち支持体26を
不要に大きくしない)等の点で、通常1〜50mm程
度、好ましくは、1〜10mm程度である。なお、図示
例の画像記録装置30のように、受像材料12が副走査
方向の前後に往復運動する装置においては、両先端にお
いて図3に示されるように受像層16等を短くするのが
好ましいが、本発明はこれに限定はされず、いずれか一
方向の端部のみ上記形状としてもよい。
【0040】図3に示される例においては、受像材料1
2Aは受像層16と共にクッション層28も支持体26
より短い構成を有するが、本発明はこれに限定されず、
受像層16のみを短くしてもよい。また、受像材料12
がクッション層28以外の中間層を有する場合には、こ
れらを含めて、支持体26以外の全ての層を短くしても
よく、受像層16を含む何層かのみを短くしてもよい。
すなわち、この態様においては、支持体16に対して少
なくとも受像層16を短くすればよい。
【0041】また、この態様においては、図3に示され
る受像材料12Aのように、受像層16を切り欠いた構
成以外にも、図4に示される受像材料12Bのように、
先端部をテーパ状としてもよい。なお、この構成におい
ては、支持体26を含めてテーパ状としてもよい。
【0042】図5に、受像材料の剥離防止形態の別の例
の部分概略斜視図が示される。図5に示される受像材料
12Cは、搬送方向先端部の受像層16およびクッショ
ン層28を一部切り欠いた、切り欠き部52を形成した
ものであって、この受像材料12Cを利用する画像記録
装置は、搬送ローラ対ではなくて、この切り欠き部52
を保持して受像材料12Cを搬送するように構成され
る。そのため、搬送ローラ対と受像材料12Cの先端部
が衝突することによる受像層16の剥離を好適に防止す
ることができる。なお、受像材料12Cの切り欠き部5
2の大きさは、画像記録装置の受像材料搬送機構に応じ
て、確実に受像材料12Cを搬送できる形状とすればよ
い。
【0043】以上説明した図3〜図5に示される受像材
料12を使用する態様においては、あらかじめ(画像記
録装置30外部で)各図に示されるように加工された受
像材料12を使用してもよく、あるいは、画像記録装置
30内部の、好ましくは引き出しローラ対38の直後
(下流側)に、受像材料12の加工手段を配置して、受
像材料12を装置内部で加工する構成としてもよい。な
お、受像材料12の加工手段は、公知の方法が各種利用
可能である。
【0044】図6に、受像材料12の剥離防止の別の態
様の部分概略斜視図が示される。上述した各剥離防止手
段は、いずれも受像材料12の受像層16を切断するこ
とによって受像層16の剥離を防止するものであった
が、図6に示される例においては、搬送ローラ対、好ま
しくはカセット36直後(下流側)の搬送ローラ対38
によって、受像材料12を押し潰し加工する構成を有す
る。
【0045】この構成においては、例えば、カセット3
6の直後に受像材料12の先端を検出するセンサ54を
配置し、かつ、搬送ローラ対38の上側ローラ38aを
通常の位置から、図6に示されるように、若干下方に移
動可能に構成する。すなわち、受像材料12が送り出し
ローラ37によってカセット36から搬出した後、セン
サ54が受像材料12の先端部を検出することによっ
て、受像材料12の先端が搬送ローラ対38に搬送され
るタイミングを検出し、受像材料12の先端が搬送ロー
ラ対38に挟持された瞬間に上側ローラ38aを下方に
移動することによって、受像材料12の先端部のみを強
く挟持して押し潰し加工する。
【0046】この押し潰し加工によって、受像材料12
先端部での受像層16の密着力を強くすることができ、
受像層16の剥離を好適に防止することができる。特
に、図示例のように、受像材料12が弾性のクッション
層28を有する画像記録においては、押圧力はクッショ
ン層28に吸収され、受像層16や支持体26に損傷を
与えることはなく、また、受像材料12先端部における
受像層16の密着力も好適に向上できる。
【0047】受像材料12を押し潰すために移動するロ
ーラは、図示例のように搬送ローラ対38の上側ローラ
38aには限定されず、下側ローラ38bであってもよ
く、あるいは両ローラが互いに近接することによって受
像材料12を押し潰す構成としてもよい。ローラの移動
方法には特に限定はなく、公知の各種の手段がすべて利
用可能である。また、押圧力にも特に限定はないが、受
像材料12を損傷することなく、かつ、受像層16の剥
離を確実に防止するためには、2〜20kgf/cm2
程度の力で押圧するのが好ましい。
【0048】本発明の画像記録方法の第1の態様におい
ては、これ以外にも、あらかじめ受像層16の接着性を
向上するための加工を施して、受像層16の剥離を防止
してもよい。例えば、図7に示されるように、受像材料
12の先端部分、すなわち斜線で示される部分の受像層
12(あるいはさらにクッション層28)を、熱、接着
剤、紫外線硬化剤等を用いて接着力を向上させておいて
もよい。また、この部分のみ接着力の強い接着剤で受像
層16を接着しておいてもよい。
【0049】また、受像材料12の先端部における受像
層12(あるいはさらにクッション層28)の剥離防止
加工としては、図8に示されるように、接着テープ56
等によって受像材料12先端部の剥離を防止してもよ
い。あるいは、接着テープ56の代わりに、各種の治具
を利用してもよい。
【0050】なお、前述の図1でも示したように、本発
明の画像記録方法においては、色材シート10から受像
材料12への画像転写が終了した後に、受像層16を剥
離して本紙14に貼着して画像を転写する。そのため、
図7や図8に示される態様を実施する際には、そのまま
では受像層16の剥離が困難である場合には、画像記録
装置30において、画像記録(色材シート10から受像
材料12への画像転写)から受像材料12からの受像層
16剥離までの工程中に、図7点線で示される位置等
で、受像材料12の先端部を切断する手段を設ける。な
お切断手段は公知のシート状物の切断手段がいずれも利
用可能である。
【0051】図7や図8に示されるような剥離防止加工
は、画像記録装置30に受像材料12を装填する前に施
してもよく、受像材料12を画像記録装置30に搬入し
た後に、装置内部で剥離防止加工を施してもよい。
【0052】以上説明した本発明の第1の態様の画像記
録方法は、受像材料12の受像層16の剥離を防止する
ことによって、受像層16の剥離に起因する受像材料1
2の斜行、搬送ムラ、ジャミング等を防止して、これに
よって正確な見当合わせを実現したものである。これに
対し、本発明の第2の態様は、受像材料12の搬送状態
を検出して、受像材料の搬送速度や方向、サーマルヘッ
ド24による記録方向を調整して、前述の受像層16の
剥離のみならず、各種の原因による受像材料の搬送ムラ
や斜行が起こった際でも、見当合わせを正確に行って色
ズレ等のない高画質な画像記録を可能とするものであ
る。
【0053】図9に画像記録装置30のプラテンローラ
近傍46の拡大図を、図10に受像材料12を裏面側か
ら見た際の概念図を示す。図9に示されるように、画像
記録装置30のプラテンローラ46の下流側には、CC
Dラインセンサ58および反射光センサ60が配置され
ている。一方、図10に示されるように、受像材料12
の裏面すなわち支持体26の裏面側には、搬送方向(矢
印a方向)と記録方向とに直交する格子模様62が形成
されており、かつ、CCDラインセンサ58は記録方向
に延在すると共に格子模様62を十分に覆う長さを有
し、反射光センサ60は格子模様62の内部となるよう
に配置される。
【0054】従って、CCDラインセンサ58によって
格子模様62の搬送方向に延在するラインを読み取るこ
とによって、受像材料12の記録方向の位置を検出して
斜行等を検出することができ、反射光センサ60によっ
て格子模様62の記録方向に延在するラインを読み取る
ことによって、受像材料12の搬送速度を検出すること
ができる。ここで、前述のように、図示例の画像記録装
置30は、色材シート10と受像材料12とを画像記録
位置で重ね、色材シート10への記録と受像材料12へ
の画像転写をほぼ同時に行う構成を有する。従って、受
像材料12の正確な位置を把握して、これに応じて受像
材料12の搬送やサーマルヘッド42による(受像材料
12に対応する)記録方向や位置を調整することによ
り、受像材料12に転写する各色の画像の見当合わせを
正確に行うことができる。
【0055】例えば、図11に示されるように、CCD
ラインセンサ58によって受像材料12が傾いて搬入さ
れたことが検出されたら、サーマルヘッド42をこの傾
きに応じて傾けて記録方向を調整することによって、受
像材料12に転写される画像の見当ズレを防止すること
ができる。また、CCDラインセンサ58によって受像
材料12が斜行していることが検出された際には、搬送
ローラ対44および50による受像材料12の主走査方
向の挟持圧を調整する等の方法で、受像材料12の搬送
量を主走査方向の両端において変更することにより、斜
行を補正することができる。さらに、反射光センサ60
によって受像材料12の搬送速度に誤差が発生したこと
が検出されたら、反射光センサ60による主走査方向の
ラインの読み取りが所定の間隔で行われるように、搬送
ローラ対44および50による受像材料の搬送を調整す
る。
【0056】このような本発明の第2の態様によれば、
受像材料12の搬送速度ムラや斜行、傾き等が発生した
場合であっても、受像材料12の搬送速度や方向、サー
マルヘッド42による記録方向を調整することによっ
て、受像材料12の搬送速度ムラ等を補正して受像材料
への画像転写位置を正確にできるので、各色の見当合わ
せが正確に行われた、高画質な画像を記録することがで
きる。
【0057】なお、以上説明した例においては、受像材
料12の裏面に格子模様62を形成して、これをCCD
ラインセンサ58および反射光センサ60によって検出
して受像材料の搬送速度や方向、サーマルヘッド42に
よる記録方向を調整したが、本発明はこれに以外にも、
図12に示される例も好適に例示される。
【0058】図12に示される例は、あらかじめ受像面
側に受像材料12における画像記録領域を示す十字記号
(トンボ)64を記し、画像記録(転写)前に各種の光
センサによってこの十字記号64を検出し、検出された
画像領域に応じてサーマルヘッド42による画像記録を
行うことにより、各色ごとに正確な見当合わせを行っ
て、高画質な画像記録を行うことができる。また、この
態様においては、十字記号64を、そのまま後の工程
(ハードコピー形成後の工程)の位置合わせ記号として
利用することができる。
【0059】このようにしてC,M,YおよびKの4色
の画像が正確に見当合わせされて転写された受像材料1
2は、ガイド部材66a,66b,66cおよび66d
に案内されつつ、搬送ローラ対68a,68bおよび6
8cによって搬送されて、ラミネート部92に搬送され
る。ラミネート部92においては、受像材料12の搬送
にタイミングを合わせて、本紙供給ロール70が本紙カ
セット72から本紙14を送り出し、ガイド部材74に
よって案内しつつ図中左方向に搬送する。次いで、受像
材料12および本紙14は、レジストローラ対76によ
って位置合わせされつつ積層され、定着部94に搬送さ
れる。
【0060】ラミネート部92において積層された受像
材料12と本紙14は、圧着ローラ78aおよび加熱ロ
ーラ78bより構成される加熱定着ローラ対78によっ
て加熱定着されつつ挟持搬送されて、さらに加熱ランプ
等の後加熱部80によってさらに加熱定着される。次い
で、剥離ローラ対82および剥離ガイド84によって、
受像層16が受像材料12より剥離され、受像層16が
本紙14に貼着されて画像が転写され、画像が転写され
た本紙14はハードコピーとしてトレイ86に排出さ
れ、受像層16が剥離された受像材料12は、廃棄トレ
イ88に廃棄される。
【0061】以上説明した例においては、受像材料12
は受像層16のみが剥離可能に構成されていたが、本発
明においては、これ以外にも、受像層16とクッション
層28とが同時に剥離するように構成されていてもよ
い。すなわち、本発明においては、支持体26に対して
受像層16が剥離可能であれば、各種の態様が利用可能
である。なお、受像層16とクッション層28(その他
の中間層)とが同時に剥離される構成においては、クッ
ション層28を透明な材料で形成することにより、受像
層16とクッション層28とを本紙14に転写した後、
クッション層28を画像の保護シートとしてもよい。ま
た、クッション層28がハードコピーの支持体の作用を
してもよく、この場合には、本紙14を透明なシートと
して、画像の保護シートとして作用させてもよい。
【0062】また、以上説明した画像記録装置30で
は、熱記録手段としてサーマルヘッド24を利用してい
るが、レーザビーム等の光ビームによって色材シートに
加熱記録を行うものであってもよい。また、図示例のよ
うな画像記録位置のみで色材シート10と受像材料12
とを積層する態様のみならず、あらかじめ全面的に色材
シート10と受像材料12とを積層した後に画像記録を
行ってもよく、また、この場合には、円筒状のドラム
に、色材シート10と受像材料12の積層体を保持し
て、このドラムを回転して画像記録を行う、いわゆるド
ラムスキャナーも好適に利用可能である。
【0063】以上、本発明の画像記録方法について詳細
に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を
行ってもよいのはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像記録方法によれば、剥離可能な受像層を有する受像材
料を利用し、最終的に永久支持体である本紙に画像を転
写する画像記録や、受像層が粘着性を有する場合であっ
ても、各色ごとに正確な見当合わせを行って色ズレのな
い高画質な画像記録を行うことができ、特に印刷分野に
おけるカラープルーフの作製に良好に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録方法を利用する画像記録の一
例の工程を概念的に示す図である。
【図2】本発明の画像記録方法を実施する画像記録装置
の一例を概念的に示す図である。
【図3】本発明の画像記録方法の第1の態様に利用され
る受像材料の一例を示す概略部分斜視図である。
【図4】本発明の画像記録方法の第1の態様に利用され
る受像材料の別の例を示す概略図である。
【図5】本発明の画像記録方法の第1の態様に利用され
る受像材料の別の例を示す概略部分斜視図である。
【図6】本発明の画像記録方法の第1の態様に利用され
る受像材料先端部の受像層剥離防止手段の一例を示す概
略部分斜視図である。
【図7】本発明の画像記録方法の第1の態様に利用され
る受像材料の別の例を示す概略図である。
【図8】本発明の画像記録方法の第1の態様に利用され
る受像材料の別の例を示す概略図である。
【図9】図1に示される画像記録装置の部分拡大図であ
る。
【図10】本発明の画像記録方法の第2の態様に利用さ
れる受像材料の裏面側を概念的にしめす図である。
【図11】本発明の画像記録方法の第2の態様における
見当合わせ方法の一例を概念的に示す図である。
【図12】本発明の画像記録方法の第2の態様に利用さ
れる受像材料の別の例を概念的にしめす図である。
【符号の説明】
10 色材シート 12 受像材料 14 本紙 16 受像層 18,26 支持体 20 熱剥離層 22 色材層 24 サーマルヘッド 28 クッション層 30 画像記録装置 32 供給ロール 34 巻き取りロール 36 カセット 38,44,50,68(a〜c) 搬送ローラ対 40,42,66(a〜d),74 ガイド部材 46 プラテンローラ 62 格子模様 64 十字記号 70 本紙供給ロール 72 本紙カセット 76 レジストローラ対 78 加熱定着ローラ対 80 後加熱部 82 剥離ローラ対 84 剥離ガイド 86 トレイ 88 剥離トレイ 90 転写部 92 ラミネート部 94 定着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65H 41/00 A 9245−3F 9121−2H B41M 5/26 A (72)発明者 聖 尻 秀 明 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 佐々木 義 晴 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色材層を有する色材シート、支持体および
    最上層に形成される剥離可能な受像層を有する受像材
    料、および前記受像材料から剥離された前記受像層が転
    写される本紙を用い、 前記色材層と受像層とを対面させて前記色材シートと前
    記受像材料とを貼り合わせた後に前記色材層に画像を記
    録し、あるいは前記色材層に画像を記録した後に前記色
    材層と受像層とを対面させて前記色材シートと前記受像
    材料とを貼り合わせ、その後、前記色材シートと前記受
    像材料とを剥離することによって前記色材層に記録され
    た画像を剥離現像して前記受像層に転写した後、前記受
    像層を剥離して前記本紙に貼着する画像記録方法であっ
    て、 前記受像材料の移動方向の先端部に施された剥離防止手
    段によって、前記受像材料の移動中における前記受像層
    の剥離を防止することを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】前記受像材料の移動方向先端部の少なくと
    も一方において前記受像層の少なくとも一部を切り欠
    く、あるいは前記受像材料の移動方向先端部の少なくと
    も一方において前記受像層を支持体よりも短くすること
    によって、前記受像層の剥離を防止する請求項1に記載
    の画像記録方法。
  3. 【請求項3】前記受像材料の移動方向先端部に押し潰し
    加工を施すことにより、前記受像層の剥離を防止する請
    求項1に記載の画像記録方法。
  4. 【請求項4】前記受像材料の移動方向先端部において、
    前記支持体と受像層との接着性を向上するための加工を
    施すことにより、前記受像層の剥離を防止する請求項1
    に記載の画像記録方法。
  5. 【請求項5】色材層を有する色材シート、支持体および
    最上層の受像層を有する受像材料を用い、 前記色材層と受像層とを対面させて前記色材シートと前
    記受像材料とを貼り合わせた後に、この積層体を一方向
    に移動しつつこの移動方向と直交する記録方向に前記色
    材層への画像記録を行い、その後、前記色材シートと前
    記受像材料とを剥離することによって、前記色材層に記
    録した画像を前記受像層に転写する画像記録方法であっ
    て、 前記受像材料面に記号を記し、この記号を光学的に検出
    して、その結果に応じて、前記受像材料の移動方向およ
    び/または前記色材層への記録方向を調整することを特
    徴とする画像記録方法。
  6. 【請求項6】前記受像材料に記す記号が、前記積層体の
    移動方向と前記記録方向とに直交する格子状模様、ある
    いは画像記録領域を示す記号のいずれかである請求項5
    に記載の画像記録方法。
JP6045629A 1994-03-16 1994-03-16 画像記録方法 Withdrawn JPH07251577A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017951A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Alps Electric Co Ltd プリント用紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010017951A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Alps Electric Co Ltd プリント用紙

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