JPH07251495A - 供給用紙の回転印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円周方向に対して少し斜めに用紙を調整する
ことを目的とする。 【構成】 本発明の装置は、用紙くわえ爪４を有する移
動可能な位置決め板３を備えた用紙の渡し胴２を具備す
る。更に、渡し胴２が一回転する間に、圧胴に搬送され
る用紙が正確な印刷の見当に一致する位置にくるよう
に、それぞれローラレバー９を有する位置決め板３の平
行な端部が円周方向に独立して調整される。渡し胴２上
に移動可能に配置されている各ローラレバー９は、胴の
軸１の上方に回転可能に懸吊されているアクチュエータ
１５、１６の、環状に胴の軸１を包囲している案内１５
ｃに案内されている。アクチュエータは、渡し胴２の各
回転の間に、外周のカム２４ａ〜２４ｄの相互作用によ
って関連するアクチュエータ１５、１６を回転させかつ
関連する位置決め板３の端部を移動させる、独立して調
整可能なストッパ１９ａ、１９ｂを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の前提部分に
よる供給用紙の回転印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】この形式の装置は、同一出願人により欧
州特許公報ＥＰ−Ａ−０，４６７，８３２号で発表され
ている。この装置により、用紙の位置は、見当をあわせ
たまま焼付け版の位置に継続して自動的に適合され、圧
胴への搬送の間に、焼付け版は、用紙に印刷を行いかつ
版胴に付設される。これにより、焼付け版が版胴に付設
される場合に、焼付け版を正確に均等な角度間隔に調整
する必要がなくなる。その調整は煩わしく時間を消費す
ることである。版胴の実際の正確な付設位置に対する歪
みは、上述の装置内で渡し胴上の用紙の自動調整により
補正される。

【０００３】従来の用紙搬送装置の共通の要素は、到着
用紙が圧胴に正確に同一のリズムで搬送されることと、
圧胴のくわえ爪によって用紙の先端が運ばれる、渡し胴
の搬送位置が常に同じことである。用紙が印刷される
際、用紙の先端と印刷の開始の間のスペースつまり用紙
の自由先端マージンが常に均等な幅であることを達成す
るために、版胴上に焼付け版が付設される間に、すべて
の焼付け版が正確に均等な空間、つまり版胴の焼付け版
が二、三または四枚の場合、それぞれの正確な角度間隔
１８０度、１２０度、９０度に設置されなければならな
いという、相当な配慮を要した。何よりも証券文書を印
刷する際、特に銀行券を印刷する際、すべての印刷され
た用紙は均等な幅の先端マージンを有するという状況が
極めて重要であり、そのマージン内で用紙は、横の列と
縦の欄に配置された証券文書印刷物の番号を有し、続い
て個々の証券文書に分断される。先端部が切断のための
参考の端部になる、用紙の先端マージンの幅が異なる
と、証券文書のセンタリングは不正確になり、それゆえ
廃棄物にされてしまう。

【０００４】上記欧州特許公報ＥＰ−Ａ−０，４６７，
８３２号の周知の装置により、用紙の位置の補正は円周
の一方向または他方向においてのみ達成される。しかし
ながら、もし版胴上に焼付け版を斜めに付設することが
必要とされる場合、それが適切な場合でも、それに相応
して円周方向に少し斜めに用紙を調整することは不可能
である。つまり、焼付け版が版胴に付設される際、正確
に均等な角度間隔は必要ないにもかかわらず、焼付け版
を軸に対して正確に平行に調整することが必要で、その
焼付け版の先端は版胴の軸に対して正確に平行に整列さ
れなければならない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】周知の装置において用
紙を円周方向に平行に移動させるための調整が可能であ
る条件は、渡し胴が、円周方向内の軸に関して調整可能
なドラム及びドラム上の用紙台を有することである。そ
の結果、この装置を使用して円周方向に対して用紙を斜
めに回転させることは不可能である。

【０００６】本発明の目的は、上記の形式の周知の装置
を、円周方向の用紙調整が可能なだけでなく、円周方向
に対して少し斜めに用紙を調整することも可能に改良す
ることである。その結果、版胴に付設される焼付け版の
位置が実際に起こりうるどんな傾いた位置になっていて
も調整可能である。更に装置の構造も簡略化される。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の供給用紙の回転
印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置は、用紙くわえ爪は
渡し胴上に移動可能に配置された位置決め板上に配置さ
れることと、独立して制御可能な位置決め手段は位置決
め板の各端部に係合し、位置決め手段は、渡し胴の各回
転の間に、位置決め板の関連する端部を渡し胴に対して
所定量だけ、円周方向に移動させることとを特徴とす
る。

【０００８】

【作用】請求項１に説明される特徴により、本発明によ
る目的は達成される。

【０００９】渡し胴の各回転の間に、移動可能に設置さ
れた位置決め板の二つの端部のそれぞれは、所定量独立
して調整可能なことにより、簡単な方法で、円周方向の
用紙の移動だけでなく、つまり位置決め板の二つの端部
が異なる量調整される場合には、傾いた位置に回転させ
ることが可能になる。胴軸に関して、周知の装置ではド
ラム全体が調整されなければならないが、この場合に
は、用紙くわえ爪を有して移動可能に設置された位置決
め板のみ調整されればよい。

【００１０】請求項２及び３には、好適な実施例が説明
されている。

【００１１】更に好適な特徴、特に二つの位置決め手段
を作動させる制御手段の好適な特徴は、その他の従属の
請求項から明らかになる。

【００１２】

【実施例】図１〜図３により、この装置の渡し胴２は、
給紙ローラＳと回転印刷装置、特に版胴Ｐ（図３）が圧
胴Ｄと周知の相互作用を行う凹版印刷装置の圧胴Ｄとの
間に配置される。すべての胴の回転方向は、図１〜図３
の矢印により示される。

【００１３】版胴Ｐは、少なくとも二枚の焼付け版を有
し、一般には、一より大きいＮ枚の焼付け版を有する。
この例では、版胴Ｐは、概略９０度の角度間隔に配置さ
れた四枚の焼付け版を有する。つまり版胴Ｐは、ミリメ
ートルの端数まで９０度の間隔を正確に調整される必要
はなく、軸の平行に対して歪みを有することも可能であ
る。図３に、圧胴Ｄ及び版胴Ｐの四つの印刷部分を示
す。

【００１４】用紙Ｂは、給紙ローラＳによって給紙台Ｔ
（線でのみ図示）を経由してそれぞれ一枚ずつ送られ、
渡し胴２に渡される。各到着用紙は、渡し胴２に連接さ
れた用紙くわえ爪４の前あて４ａに突き当たって搬送さ
れ、圧胴Ｄに搬送されるまで用紙くわえ爪によって次々
と搬送される。給紙ローラＳは、詳細には非等速に駆動
される周知の吸引ローラが可能である。図１の説明で
は、到着用紙Ｂは用紙くわえ爪４によって搬送されはじ
めているところであり、図２の説明では、用紙Ｂの先端
は、渡し胴２によって圧胴Ｄの用紙くわえ爪Ｇ２に搬送
されているところである。

【００１５】版胴が一回転する間に渡し胴２はＮ回転、
つまりこの例では四回転する。更に渡し胴２の直径は版
胴Ｐの直径のＮ分の一、つまりこの例では四分の一であ
る。各回転の間に、渡し胴２は一枚の用紙を搬送する。

【００１６】この例では、圧胴Ｄと版胴Ｐの大きさは等
しい。それらは四枚の焼付け版を有するので、圧胴Ｄ
は、ゴムブランケットと、各ゴムブランケットの先にあ
る、図１のくわえ爪Ｇ１と図２のくわえ爪Ｇ２であるく
わえ爪とに覆われている四つの印刷部分を有する。

【００１７】給紙ローラＳの領域では、通常周知の前あ
て（図示せず）もまた提供され、前あては到着用紙Ｂを
整列させかつ続いて下向きに回転し、用紙は渡し胴２上
に搬送可能になる。

【００１８】給紙ローラＳ、給紙台Ｔ及び圧胴Ｄが不図
示の図４及び図５によると、渡し胴２は、軸１によって
装置の型枠３０内に回転可能に配置され、軸１に付設さ
れかつ圧胴のギヤと噛合するギヤによって等速で駆動さ
れる。この場合、版胴Ｐが一回転する間に渡し胴２は四
回転する。通常圧胴Ｄと版胴Ｐの半径は等しいので、版
胴Ｐの一回転は当然圧胴Ｄの一回転に相当する。しか
し、一般に圧胴は版胴と異なる直径を有する、詳細には
小さい直径を有するので、例えば、圧胴の直径は渡し胴
の直径と等しい大きさであることが可能である。

【００１９】到着用紙の位置を調整可能にするために、
くわえ爪又は用紙台４’に相互作用する用紙くわえ爪４
が渡し胴２上に配置される。この目的のために、渡し胴
２の二枚の側壁５及び６内に移動可能に配置されている
位置決め板３上に用紙くわえ爪４が配置される。この目
的のために、側壁５及び６内の案内溝５ｂ及び６ｂにそ
れぞれ係合する案内突起３ａ、３ｂを位置決め板３は両
端に有する。これらの側壁５及び６内のベアリング５ａ
及び６ａ内でそれぞれ軸１に平行な軸に関して回転可能
なローラレバー９及び１０がこれらの側壁５及び６に連
接されている。これらのローラレバーは、一端に渡し胴
２内に突出するキャリヤ１１及び１２と、他端に移動ロ
ーラ１３及び１４とを有する。

【００２０】キャリヤ１１及び１２は、それぞれ位置決
め板３に付設された二つのストッパ７及び８間に係合し
ており、かつ理想的には軸１に平行に張り出しており、
かつ渡し胴２の円周方向内に互いに逆向きに配置されて
いる。これらのストッパ７及び８は、それぞれキャリヤ
１１及び１２のための隙間のある案内として機能する。
移動ローラ１３及び１４はそれぞれ環状の案内路１５ｃ
及び１６ｃ内に係合し、案内路は、一方又は他方の環状
のアクチュエータ１５及び１６のそれぞれ同一中心を有
する二つの環状突起１５ａ、１５ｂ及び１６ａ、１６ｂ
によって形成されかつ軸１を包囲する。二つのアクチュ
エータ１５及び１６は、軸１の上方に、装置の型枠３０
にそれぞれ付設されているジャーナル１７及び１８に対
して回転可能に懸吊される。そのためアクチュエータ１
５及び１６は、軸１に平行な軸に対して傾けることが可
能である。渡し胴２が回転する間、移動ローラ１３及び
１４は環状の案内路１５ｃ及び１６ｃに沿って隙間無く
回転することが可能である。

【００２１】後述される制御手段によってそれぞれアク
チュエータ１５及び１６は、軸１に垂直な面内をジャー
ナル１７及び１８に対して回転可能である。その結果、
後述されるように、用紙くわえ爪４を有する位置決め板
３は、渡し胴２の本体の円周方向に対して平行に、又は
円周方向に対して斜めの位置に調整可能である。

【００２２】各アクチュエータ１５及び１６はそれぞれ
の制御手段を有する。両制御手段は、一致した構造を有
し、かつジャーナル１７又は１８と逆向きのアクチュエ
ータ１５又は１６の領域にそれぞれ付設されているレバ
ーアーム１９又は２０を有する。図４に示されるよう
に、版胴に提供されている焼付け版の数と同数の独立し
て調整可能なストッパ１９ａ〜１９ｄがレバーアーム１
９に付設されている。つまりこの例では四つの調整可能
なストッパが付設されている。従って、独立して調整可
能なストッパ２０ａ〜２０ｄがレバーアーム２０上に提
供される。

【００２３】図４では、明快な説明にするために、図５
に示される実際の位置に対して９０度回転させたストッ
パを有するレバーアーム１９及び２０を説明する。これ
らのストッパ１９ａ〜１９ｄ及び２０ａ〜２０ｄは、近
接して横たわりかつカム２４ａ〜２４ｄ及び２５ａ〜２
５ｄの形状の制御偏心器とそれぞれ相互作用可能であ
る。すべてのカムは、軸２３上に設置され、かつ装置の
型枠３０内に回転可能に設置され、かつそれぞれ約Ｎ分
の３６０度の角度に及んで、つまりこの例では約９０度
に及んで延長されている部分を有する。近接するカムの
角度間隔はＮ分の３６０度、つまりこの例では９０度で
ある。その結果、例えば軸２３が四分の一回転する際、
他のカム１９ｂ〜１９ｄ又は２０ｂ〜２０ｄの効力がな
い間に、カム２４ａ又は２５ａはそれぞれストッパ１９
ａ又は２０ａに作用する。軸２３が次の四分の一回転す
る際、他のカムの効力がない間に、カム２４ｂ又は２５
ｂはそれぞれストッパ１９ｂ又は２０ｂに作用する。

【００２４】渡し胴２が一回転する間に、カムを有する
軸２３は四分の一回転する。この目的のために、ギヤ２
７が軸２３の一端に付設され、そのギヤの直径は軸１上
のギヤ３１の直径の四倍であり、ギヤ２７は歯付きベル
ト２６を介してギヤ３１により駆動される。一般に、渡
し胴が一回転する間にカムを有する軸２３はＮ分の一回
転する。

【００２５】図５に示すように、ストッパ１９ａ〜１９
ｄを有するレバーアーム１９はレバーの一端に付設され
ている引張りばねによって引っ張られている。ばねのも
う一端は型枠３０に付設されており、ばねは型枠３０上
にカム２４ａ〜２４ｄの方向又は固定ストッパ２２の方
向に設置される。すべての調整可能なストッパ１９ａ〜
１９ｄの位置がカム２４ａ〜２４ｄから十分に離れてい
る場合、図５の連続線によって説明されている位置に、
レバーアーム１９は、ばね２１の効果の元で固定ストッ
パ２２に突き当たって静止している。アクチュエータ１
５を有するレバーアーム１９のこの位置を基準位置とし
て説明する。この位置では、環状の案内路１５ｃは渡し
胴２の軸１と同一中心に位置する。

【００２６】図５の一点鎖線で説明されている装置の位
置では、ストッパ１９ａは位置１９ａ’を想定してい
る。この位置では、効果のある位置を通過する際に、ス
トッパ１９ａに割り当てられたカム２４ａがストッパ１
９ａに突き当たるまで、ストッパ１９ａはカム２４ａの
方向内に調整されている。更に、アクチュエータ１５を
有するレバーアーム１９が、ばね２１の効果の逆向き
に、ジャーナル１７を中心に基準位置に対して時計方向
に回転するまで、カムはストッパ１９ａを押し戻す。こ
の一点鎖線の位置は最大量の歪みを表す。

【００２７】同様に上記説明は、相当する引張りばね及
び固定ストッパが提供されたレバーアーム２０を有する
もう一方のアクチュエータ１６の装置及び機能に適用さ
れ、かつカム２５ａ〜２５ｄを有するストッパ２０ａ〜
２０ｄの相互作用に適用される。二つのアクチュエータ
１５及び１６は互いに独立して制御可能なため、他方の
アクチュエータが大なり少なり基準位置から離れた位置
まで回転されている際も、一方のアクチュエータは基準
位置に想定可能である。

【００２８】渡し胴２の一回転の間に、アクチュエータ
１５及び１６は、基準位置内にそのまま残される、もし
くは効果的な位置を通過する際に、カム２４ａ〜２４ｄ
又は２５ａ〜２５ｄが割り当てられた調整可能なそれぞ
れのストッパ１９ａ〜１９ｄ又は２０ａ〜２０ｄを大な
り少なり押し返すかどうかに依存する、調整可能なスト
ッパ１９ａ〜１９ｄ及び２０ａ〜２０ｄのそれぞれの調
整によって限定されるプログラムにより、固定のジャー
ナル１７又は１８に対してそれぞれ独立して調整され
る。

【００２９】図２に説明されるように、用紙くわえ爪４
が圧胴Ｄの用紙くわえ爪に対して開口している場合、不
可欠な要素は位置決め板３の位置であり、この時位置決
め板３の位置で渡し胴２上に位置する用紙の先端が受け
渡される。この時点の用紙の位置は、時間内に、後の関
連する版胴の焼付け版に対する用紙の見当合せを決定す
る。後述するように、図５に説明されている二つの位置
を用紙搬送中のこれらの位置と想定する。

【００３０】基準位置が選択されると、必要とされる用
紙の位置のすべての補正は一円周方向でのみ生ずる。補
正可能な歪みの最大量は付属品の許容量に適合する。つ
まり、経験によると、それは版胴に対する版の付属品の
不精度の最大値である。

【００３１】アクチュエータ１５及び１６は、用紙くわ
え爪４が到着用紙を搬送する、渡し胴の位置に配置さ
れ、用紙くわえ爪は絶えず基準位置内に位置する。用紙
の位置の補正が不要な場合、関連するカムと接触しない
ように関連するストッパは調整される。図５にアクチュ
エータ１５と共にレバーアーム１９が連続線で説明され
ているように、渡し胴２から圧胴Ｄへの用紙の搬送の
際、両アクチュエータ１５及び１６は待機位置に位置し
続け、更に、案内路１５ｃ及び１６ｃは胴の軸１と同一
中心に位置する。それゆえ、用紙くわえ爪４を有する位
置決め板３の転置は起こらず、渡し胴２上で用紙は全く
転置されない。

【００３２】位置補正の目的のために、続いてくる用紙
が円周方向に対して傾いた位置に転置される場合、特に
最大量傾いた位置に転置される場合を想定してみる。こ
の目的のために、次の調整可能なストッパ１９ｂがカム
の方向内に補正可能な最大量転置され、その転置は、図
５の一点鎖線によってストッパ１９ａの転置位置１９
ａ’として説明される。渡し胴２が一回転しかつそれゆ
えカム軸２３が四分の一回転した後、次のカム２４ｂ
は、作動位置に位置しかつ、ストッパ１９ｂに突き当た
ることによってアクチュエータ１５を有するレバーアー
ム１９の最大の歪みを引き起こす。想定されるように、
一方のアクチュエータ１６は基準位置のままである。ア
クチュエータ１５の歪みにより、図５に説明されるよう
に、胴の軸１に対して中心をはずれて案内路１５ｃは左
に回転される。その結果図４による、左側の、紙のくわ
え爪４を有する位置決め板３は、他方が移動されない間
に、一円周方向にローラレバー９によって移動される。
圧胴Ｄに搬送される用紙は、版胴上の焼付け版の傾きに
相当する位置に一致する傾いた位置に位置する。

【００３３】同様に、案内路１６ｃ及び位置決め板３の
もう一方の端部は、当然もう一方のストッパ２０ａ〜２
０ｄのひとつによる相当する調整によって移動可能であ
り、用紙は逆方向に傾いて移動される。

【００３４】相当するストッパ１９ａ及び２０ａ、１９
ｂ及び２０ｂ等が両側で同量調整されかつそれらに割り
当てられたカム２４ａ及び２５ａ又は２４ｂ及び２５ｂ
等によって同量押し戻された場合、二つのアクチュエー
タ１５及び１６は同一の円周方向に正確に同量だけロー
ラレバー１３及び１４によって調整されることになる。
これにより、用紙の純粋な平行移動が行われたことにな
る。同時に効果のあるストッパ１９ａ及び２０ａ、１９
ｂ及び２０ｂ等の異なる調整に基づく異なる合計量によ
り位置決め板３の二つの端部が調整される場合のみ、関
連する用紙を傾いた位置に調整することになる。

【００３５】渡し胴の各回転の間に、ストッパ１９ａ〜
１９ｄ及び２０ａ〜２０ｄは独立して調整され、圧胴へ
の用紙の搬送の間に、位置決め板３の位置及びそれによ
る用紙の位置は、用紙が完璧な印刷の見当を達成するた
めに必要な位置に位置するように、独立して調整され
る。このようにして、印刷の後に、すべての用紙は先端
と印刷の開始部の間の一定のマージン幅を有する

【００３６】ストッパ１９ａ〜１９ｄ及び２０ａ〜２０
ｄの独立したこの調整は、この例では実線により示され
る調整ねじ２８ａ〜２８ｄ及び２９ａ〜２９ｄのそれぞ
れによって行われる。

【００３７】ストッパのそのような調整は、例えばこの
例の実線で示されている調整ねじによって、幾つかの試
し刷りに基づく印刷動作の前に手動で行うことが可能で
ある。又は、この目的のために位置決めモータが提供さ
れて、各モータは調整可能なストッパに割当てられる。
これらの位置決めモータはキーを押すことにより制御パ
ネルから作動されるか、見当の位置の読み取りによって
自動的に計測される見当の歪みの作用として制御され
る。印刷されていない用紙の場合、例えば印刷中に適用
される見当の位置及びその読み込みによって、次の用紙
の位置が補正されるという目的が果たされる。到着用紙
がすでに第一面を印刷してある場合、例えば第一面の印
刷ユニットに適用された裏面の見当位置が自動見当補正
に機能する。

【００３８】一般に、例えば渡し胴２に関して、位置決
め板３の最大移動量は２ｍｍで十分である。というの
は、最大２ｍｍの公差を有する版胴上の焼付け版の調整
は、困難及び時間の浪費なく可能だからである。

【００３９】本発明による装置は、説明された典型的な
実施例に制限されることなく、様々な構想の実施例が可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、用紙の受け取り位置内の、印刷装置の
圧胴上の渡し胴の配置を示す。

【図２】図２は、用紙の渡し位置内の、位置決め手段を
省略した渡し胴の詳細図である。

【図３】図３は、圧胴に相互作用する版胴を付した、図
１の縮小図である。

【図４】図４は、渡し胴の位置決め手段及び制御装置の
軸方向の断面図である。

【図５】図５は、実線が基準位置、一点鎖線が一つのア
クチュエータの最大歪み位置を示す、図４の渡し胴のＦ
矢視図である。

【符号の説明】

１…軸 ２…渡し胴 ３…位置決め板 ４…用紙くわえ爪 ９，１０…ローラバー １５，１６…アクチュエータ １５ｃ，１６ｃ…環状の案内路 １９ａ〜１９ｄ，２０ａ〜２０ｄ…ストッパ ２４ａ〜２４ｄ，２５ａ〜２５ｄ…カム

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一より大きい整数であるＮ枚の焼付け版
   を有する版胴（Ｐ）と、圧胴（Ｄ）と相互作用しかつ直
   径が上記版胴（Ｐ）のＮ分の一でありかつ上記版胴
   （Ｐ）が一回転する間にＮ回転する渡し胴（２）と、用
   紙くわえ爪（４）とを具備し、上記用紙くわえ爪（４）
   は、上記渡し胴（２）上に付設され、かつ到着用紙のた
   めの前あて（４ａ）を有し、かつ制御可能な位置決め手
   段（９、１０、１５、１６）によって、上記渡し胴
   （２）の各回転の間に以下の方法により調整可能であ
   り、上記方法とは、用紙が上記圧胴（Ｄ）に搬送される
   搬送位置を通過する際に、上記用紙の見当が、上記版胴
   （Ｐ）上で上記用紙を印刷する上記焼付け版の位置に関
   して正確に調整される手段によって、上記前あて（４
   ａ）の位置を想定する方法である供給用紙の回転印刷装
   置の圧胴への枚用紙搬送装置において、上記用紙くわえ
   爪（４）は上記渡し胴（２）上に移動可能に配置された
   位置決め板（３）上に配置されることと、独立して制御
   可能な位置決め手段（９、１１、１３、１５；１０、１
   ２、１４、１６）は上記位置決め板（３）の各端部に係
   合し、上記位置決め手段は、上記渡し胴（２）の各回転
   の間に、上記位置決め板（３）の関連する上記端部を上
   記渡し胴（２）に対して所定量だけ、円周方向に移動さ
   せることとを特徴とする供給用紙の回転印刷装置の圧胴
   への枚用紙搬送装置。
2. 【請求項２】 上記二つの位置決め手段のそれぞれが、
   上記渡し胴（２）の側部に配置されかつ軸（１）に垂直
   な面内の、上記渡し胴（２）の上記軸（１）の上方の静
   止したジャーナル（１７；１８）に関して回転可能に懸
   吊されていることと、上記アクチュエータ（１５；１
   ６）が上記渡し胴（２）の上記軸（１）を包囲する環状
   の案内路（１５ｃ、１６ｃ）を有することと、ローラレ
   バー（９；１０）は上記渡し胴（２）の各側壁（５；
   ６）内にそれぞれ回転可能に配置され、上記ローラレバ
   ーの一方の端部（１３；１４）は上記渡し胴（２）の回
   転中に上記環状の案内路（１５ｃ、１６ｃ）内で隙間な
   く案内され、かつ上記ローラレバーのもう一方の端部
   （１１；１２）は、上記案内路が上記渡し胴（２）の上
   記軸（１）に関して偏心した位置に配置される際に、上
   記位置決め板（３）の関連する端部を移動させるために
   配置されることとを特徴とする請求項１に記載の供給用
   紙の回転印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置。
3. 【請求項３】 上記ローラレバー（９；１０）は、上記
   渡し胴（２）の上記側壁（５；６）内の、上記渡し胴
   （２）の上記軸（１）に平行な軸に対して回転可能であ
   ることと、上記位置決め板（３）に作用する上記ローラ
   レバーの上記端部は、上記位置決め板（３）に付設され
   ているストッパ（７；８）と共に相互作用するキャリヤ
   （１１；１２）でありかつ隙間のある案内として機能す
   ることとを特徴とする請求項２に記載の供給用紙の回転
   印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置。
4. 【請求項４】 各上記アクチュエータ（１５；１６）
   は、上記アクチュエータの基準位置を定義する固定スト
   ッパ（２２）に対してばね（２１）の効果のもとで加圧
   可能であることを特徴とする請求項２又は３に記載の供
   給用紙の回転印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置。
5. 【請求項５】 レバーアーム（１９；２０）は各上記ア
   クチュエータ（１５；１６）に付設され、上記レバーア
   ーム上のＮ個のストッパ（１９ａ〜１９ｄ；２０ａ〜２
   ０ｄ）は、近接して配置されかつ調整装置（２８ａ〜２
   ８ｄ；２９ａ〜２９ｄ）によって独立に調整可能である
   ことと、上記調整可能なストッパは、近接して共通の軸
   （２３）に付設されかつ関連する上記ストッパの逆側に
   配置されかつＮ分の３６０度の角度間隔になっているＮ
   個のカム（２４ａ〜２４ｄ；２５ａ〜２５ｄ）と相互作
   用可能であり、上記渡し胴（２）が一回転する間に上記
   カムを有する上記軸（２３）はＮ分の一回転することと
   をを特徴とする請求項２〜４のいずれか一つの項に記載
   の供給用紙の回転印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置。
6. 【請求項６】 独立して調整可能な上記ストッパ（１９
   ａ〜１９ｄ；２０ａ〜２０ｄ）は、調整ねじ（２８ａ〜
   ２８ｄ；２９ａ〜２９ｄ）又は、手動で切り換え可能又
   は見当位置の読み取りによって自動計測される見当歪み
   のファンクションとして制御可能な位置決めモータによ
   って調整可能であることを特徴とする請求項５に記載の
   供給用紙の回転印刷装置の圧胴への枚用紙搬送装置。