JPH07250510A - い草苗の株分け装置並びにい草苗の移植機へのセット方法 - Google Patents

い草苗の株分け装置並びにい草苗の移植機へのセット方法

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JPH07250510A
JPH07250510A JP6794094A JP6794094A JPH07250510A JP H07250510 A JPH07250510 A JP H07250510A JP 6794094 A JP6794094 A JP 6794094A JP 6794094 A JP6794094 A JP 6794094A JP H07250510 A JPH07250510 A JP H07250510A
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seedling
rush
holding
plant
seedlings
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JP6794094A
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Yoshinori Imada
好徳 今田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 泥落して荒ほぐしたい草苗を株分けカットし
て帯状ブロックに簡易に仕上げでき、い草苗の現場への
搬送、移植機へのセットが至極容易で、植付けた苗株に
不揃や欠落の発生がない等を特徴としたい草苗の株分け
装置並びにい草苗の移植機へのセット方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 い草苗を縦方向に保持する保持部12と、保
持部を直線方向に移動させる案内部14と、保持部を案
内部で移動させつつ保持したい草苗の株部を所要幅にカ
ットするカット機構16とを備え、保持部には、い草苗
の茎部の長さ程の間隔を置いて配置された反転受部44
が設けられている。保持部に保持したい草苗の株部をカ
ット機構で複数条列にカットし、その後でい草苗を反転
させて反転受部で支持しながら保持部を取外し、帯状ブ
ロックに簡易に仕上げ処理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘取りして株部に付着
している泥を除去し、荒ほぐしたい草苗を、移植できる
状態に株分けして移植機へセットするい草苗の株分け装
置並びにい草苗の移植機へのセット方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、水田にい草を移植するときには、
圃場で成育させたい草苗を堀取り、この掘取ったい草苗
の株部に付着している泥を泥落し機にかけて泥落した後
で植付けに適した一株ずつに手作業で引き裂きながら株
分けし、この株分けしたい草苗を水田に手作業で植付け
ていた。また、手作業によるい草苗の植付け作業は作業
者の負担が大きいため、近年、い草苗の移植機が開発さ
れており、この移植機にい草苗をセットして水田に植付
ける場合には、泥落としてロータリー爪機構等で株部を
荒ほぐししたい草苗を長方形状の苗箱内に詰込んで現場
に持込み、移植機に設けられた複数の苗受け樋に前記苗
箱ごとセットし、その状態で苗箱のみを抜きとって移植
工程にセットし、移植機を水田で移動させながら苗受け
樋の下端部で上下作動する植付爪でい草苗を一株ずつ分
け取りしながら植付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、泥落
して株部を荒ほぐしたい草苗を苗箱へ詰め込み、これを
現場へ搬送したり、移植機の苗受け樋にセットする作業
は手数を要し、かつ荒ほぐしたい草苗がバラケ易い等の
欠点がある。また、荒ほぐしたい草苗の株部は、根茎が
相互に絡まっているため、移植機の植付爪で確実な分け
取りができにくく、なかには、植付けた苗株の不揃や欠
落が発生し易い等の問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、簡単な構成で、簡単かつ
能率的にい草苗の株分けを行えると共に、移植機へセッ
トすべきい草苗を、植え付け作業時に苗株の不揃いや欠
落が発生しないよう適切な状態で移植機へと供給するこ
とのできるい草苗の株分け装置並びにい草苗の移植機へ
のセット方法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、い草苗Sの株部56及び茎部58を縦
方向に保持する保持部12と、この保持部12を直線方
向に移動させる案内部14と、前記保持部12を案内部
14で移動させつつ同保持部12内に保持したい草苗S
の株部56を所要幅にカットするカット機構16とを備
えて成るい草苗の株分け装置10から構成される。
【0006】また、前記案内部14は、相対向して配置
されたレール22を備え、かつ前記保持部12は、この
レール22上面に係合する係合部40を備えて成ること
としてもよい。
【0007】また、前記カット機構16は、前記レール
22の近傍位置に設けられ、前記保持部12の移動方向
に対し交差状に軸支された回転軸28と、この回転軸2
8に所定間隔に固定された回転切刃30とを有して成る
こととしてもよい。
【0008】また、前記保持部12には、い草苗Sの茎
部58の長さ程の間隔を置いて配置された反転受部44
が着脱自在に設けられて成ることとしてもよい。
【0009】前記反転受部44は、略矩形状の受枠46
から成り、この受枠46には、所要長さの支持体48が
前記保持部12に向けて突設され、該支持体48端部を
前記保持部12に対して着脱嵌合させた事としても良
い。
【0010】また、前記保持部12は、上面が開口され
ると共に底部から側面立上り部分にかけて刻設されたス
リット溝38を有した箱体36から成ることとしてもよ
い。
【0011】次に、い草苗Sの株部56及び茎部58を
保持部12内に縦方向に保持させると共に反転受部44
を前記保持部12から一定間隔をおいてい草苗Sの茎部
58の上方位置に配置支持させ、前記保持部12内に保
持されたい草苗Sの株部56を、カット機構16で前記
株部56の一辺側から均等幅の複数条列にカットし、こ
の株部がカットされたい草苗Sを上下反転させて下面側
へ転位した反転受部44で上面側の保持部12並びにい
草苗Sを支持し、上面側へ反転しているい草苗Sの株部
56から保持部12を取外すと共にい草苗の株部に凝固
液充填箱60を覆蓋させ、前記い草苗Sを再び上下反転
させて下面側へ転位した凝固液充填箱60内にい草苗S
の株部56を保持させると共に上方に反転受部44を支
持させ、前記反転受部44を取外した後で凝固液充填箱
60内へ凝固液を充填してカットされたい草苗の株部を
帯状ブロックに固化させ、このカットされた株部が帯状
ブロックに固化されたい草苗を移植機へセットして成る
い草苗の移植機へのセット方法から構成される。
【0012】
【作用】本発明のい草苗の株分け装置並びにい草苗の移
植機へのセット方法においては、泥落して荒ほぐした後
のい草苗の株部及び茎部を、矩形状の保持部内に立てた
状態に保持する。更に、前記保持部から一定間隔をおい
てい草苗の上方に反転受部を配置する。このい草苗の株
部及び茎部を保持した保持部を株分け装置の案内部で移
動させつつカット機構でい草苗の株部を一辺側から均等
幅の複数条列にカットする。前記カット終了後に、保持
部に保持したい草苗を上下反転させて下面側に転位した
反転受部で保持部並びにい草苗を支持する。この状態で
保持部をい草苗の株部から取外し、この保持部に換えて
凝固液充填箱をい草苗の株部に装着して再びい草苗を反
転させる。そして、前記反転受部を取外した後で凝固液
充填箱内に粘土液の様な凝固液を充填して株分けカット
された株部を帯状ブロックに固化させる。
【0013】従って、泥落として荒分けしたい草苗を保
持部に保持しながら至極簡易に、安全に株分けカットで
きる。また、株分けカットした状態で帯状ブロックに簡
易に仕上げ処理できる。そして、帯状ブロックに仕上げ
たい草苗は現場への搬送、移植機のセット等の取扱いが
容易であり、い草苗がバラケることもなく、能率的に植
付け作業を遂行できる。また、一つの帯状ブロックとし
て仕上げされたい草苗は、複数条列に株分けカットされ
ているため、根茎が絡まることなく上下作動する移植爪
で一端側から的確に分取りされて均等に植付でき、植付
けた苗株に不揃や欠落が発生することがない。
【0014】
【実施例】以下、添付図面により、本発明の好適な実施
例を説明する。図1ないし図8には、本発明の実施例に
係るい草苗の株分け装置10が示されている。図より明
らかな様に、前記い草苗の株分け装置10は、い草苗S
の株部及び茎部を縦方向に保持する保持部12と、この
保持部12を直線方向に移動させる案内部14と、前記
保持部12を案内部14で移動させつつ同保持部12内
に保持したい草苗Sの株部を所要幅にカットするカット
機構16とを備えている。
【0015】これにより、保持部内にい草苗を立てた状
態に密に収容し、この保持部を案内部で移動させながら
前記保持部内のい草苗の株部を所要幅の複数条列に簡易
に株分けカットできる。
【0016】図1に示す様に、前記案内部14は、左右
方向を長手方向とした中空台枠18上面の長手両縁部2
0、20に相対向して架設されたレール22、22を備
えている。実施例図において、前記レール22、22
は、金属、硬質合成樹脂を素材として形成されたL形杆
24、24から成り、このL形杆24、24の鉛直部の
内面側には、前記保持部12を支持しながら安定して移
動させるためのローラ26、26が間隔をおいて軸支さ
れている。
【0017】しかし、前記レール22、22は、必ずし
もL形杆24に限ることなく、例えば、丸棒や角棒でも
よく、またローラ26は必ずしも設ける必要はなく、前
記保持部12を直接レール上面で摺動させてもよい。
【0018】図1、図2に示す様に、前記カット機構1
6は、前記レール22、22の近傍位置に設けられ、前
記保持部12の移動方向に対し交差状に軸支された回転
軸28と、この回転軸28に所定間隔に固定された回転
切刃30とを有している。
【0019】実施例図において、前記レール22、22
の下方位置となる前記中空台枠18上面の長手両縁部2
0、20に、それぞれ4個の軸受32が相対向して設置
され、この相対向した軸受32に4個の回転軸28が軸
支され、これらの各回転軸28は、前記中空台枠18に
設置した原動機34と図示しない連動機構で連動されて
いる。前記原動機34としては、電動機が最適である
が、電源がない場合には小型エンジンを利用してもよ
い。
【0020】前記各回転軸28に固定された回転切刃3
0は、金属、硬質合成樹脂を素材として円形切刃に形成
され、更に、各回転切刃30は後述する保持部12の各
スリット溝に重複して嵌合しない様に各回転軸28に固
定されている。これにより、い草苗Sを保持した保持部
12をレール22、22に支持しながら一端から他端へ
作業者が簡易に押送しつつ移動させることができ、い草
苗Sの株部は各回転切刃30で均等幅の複数条列に株分
けカットされ、作業者はい草苗の茎部を保持する必要が
なく、カット作業時の安全性も向上できることとなる。
【0021】なお、前記回転切刃30は円形切刃に限る
ことなく、円形鋸刃であってもよく、また、保持部12
の移動方向に対し4個の回転軸28が軸支されている
が、これに限ることなく、2個または3個の回転軸を軸
支してもよい。1個の回転軸でもよいが、スリット溝と
嵌合する回転切刃30の間隔が狭幅となり、回転軸28
への回転切刃30の取付けが難しくなる嫌いがある。
【0022】図3、図4、図5に示す様に、前記保持部
12は、金属、硬質合成樹脂、木質材を素材とし、上面
が開口された略長方形状の箱体36に形成されている。
この箱体36には、その底部から長辺側の側面立ち上り
部分にかけて略10ないし20mm程度の一定間隙、好
適には略15mm程度の一定間隙をおいてスリット溝3
8が刻設されている。
【0023】更に、前記箱体36の上端周縁には、外側
へ向け前記レール22、22の上面側に係合する係合部
40が水平に突設されている。前記係合部40は、板状
のフランジ42に形成されている。
【0024】これにより、前記箱体36内に泥落して荒
ほぐしたい草苗Sの株部を密接して詰め込み保持させ、
この箱体36の両短辺側のフランジ42、42を、図1
に示す様に、前記レール22、22の上面に支持させ、
原動機34と連動回転しているカット機構16の回転軸
28へ向け箱体36を安定して移動できる。
【0025】更に、この箱体36の移動中に、前記スリ
ット溝38が高速回転している各回転切刃30に係合し
ながら通過し、箱体36内に保持されたい草苗Sの株部
は、レール22、22に支持された短辺側と並行で、一
定間隔をおいた複数条列に至極簡易に株分けカットされ
る。
【0026】この株部が複数条列にカットされることに
より、箱体36内のい草苗Sを一つの帯状ブロックとし
て移植機に搭載して短辺側の一端から植付爪で分取りす
るとき、カットされた根茎の絡まりがなく、植付けた苗
株に不揃や欠落が発生することがない。
【0027】なお、実施例において、前記箱体36のス
リット溝38は、底部から長辺側の側面立ち上り部分に
かけて刻設されているが、必ずしもこれに限定されるも
のであなく、例えば、箱体36の底部から短辺側の側面
立ち上がり部分にかけて刻設してもよい。
【0028】この場合には、前記箱体36の長辺側のフ
ランジ42、42をレール22、22に支持して移動さ
せつつ箱体36のスリット溝を短辺側から長辺側に平行
に回転切刃が通過しながらい草苗Sの株部は長辺側と並
行な複数条列に株分けカットされ、株分けカットされた
い草苗Sを帯状ブロックとして移植機に搭載して短辺側
の一端から植付爪で分取りするとき、同様に根茎の絡ま
りがなく、均等な一株ずつに植付けできる。
【0029】図6、図7、図8に示す様に、前記保持部
12は、内部に保持したい草苗Sの茎部の長さ程の間隔
を置いて上方位置に反転受部44を設けることが好まし
い。この反転受部44は、金属、硬質合成樹脂を素材と
し、略矩形状の受枠46に形成され、この受枠46に
は、同受枠46を前記保持部12の箱体36に着脱支持
するための支持体48が突設されている。
【0030】前記受枠46は、矩形状の外周枠50と、
この外周枠50の内部に短辺側へ向け並設された複数の
内部枠52とを有している。また、前記支持体48は、
前記外周枠50及び内部枠52の下面に一定間隔をおい
て突設された刺入杆54から形成されている。
【0031】これら刺入杆54は、その下端部を前記保
持部12内に挿入して前記受枠46を保持部12からい
草苗Sの茎部の長さ程の間隔をおいて支持しる得る長さ
を有し、かつ各刺入杆54の下端部は、前記保持部12
の箱体36のスリット溝38と重複しない様に設けられ
ている。
【0032】前記反転受部44は、図9、図10に示す
様に、前記保持部12の箱体36内にい草苗Sを詰め込
み、この詰込んだい草苗Sの茎部56から株部58まで
刺入杆54を差込んでい草苗Sの上方に受枠46を配置
する。
【0033】そして、前記箱体36を前記案内部14の
レール22、22で移動させつつ箱体36の各スリット
溝38をカット機構16の回転切刃30へ通過させるこ
とにより、い草苗Sの株部56は箱体36の短辺側から
均等幅の複数条列にカットされるものであり、刺入杆5
4が刺入しているい草苗Sの株部56は、横移動するこ
となく回転切刃30で所定幅に株分けカットされる。
【0034】また、株分けカット終了後に、箱体36を
案内部14のレール22、22から取外し、箱体36に
保持したい草苗Sを上下反転させて下面側に転位した反
転受部44の受枠46で箱体36並びにい草苗Sを簡易
に支持してい草苗を保護できる。この状態で箱体36を
い草苗Sの株部56から取外し、後述するい草苗の株部
を粘土液の様な凝固液で固化処理するための凝固液充填
箱を簡易に装着できることとなる。
【0035】前記反転受部44は、箱体36内のい草苗
Sの株分けカットが終了した後で箱体36内のい草苗S
に刺入杆54を挿入して受枠46をい草苗Sの茎部58
の上方に配置してもよい。また、前記支持体48は、必
ずしも刺入杆54に限ることなく、要はい草苗を収容し
た箱体36を反転支持得るものであればよく、例えば箱
体36に嵌合して反転支持する筒体枠であってもよい。
【0036】次に、本発明の実施例に係るい草苗の株分
け装置の作用を、い草苗の移植機へのセット方法と共に
説明する。図9、図10に示す様に、圃場から掘取りし
て泥落し、株部をロタリー爪機構で処理して荒ほぐした
い草苗Sの株部56の下面や茎部58の上端をカットし
て揃える。このい草苗Sの株部56を前記保持部12の
箱体36内へ密に収容しながらい草苗Sを縦方向に保持
させると共に反転受部44の支持体48をい草苗Sの茎
部58から株部56内へ挿入して前記反転受部44の受
枠46をい草苗の茎部58の上方位置に配置させる。
【0037】図1に示す様に、中空台枠18の上面に設
置されたカット機構16を原動機34と連動させ、前記
い草苗Sを保持した箱体36の両端側の係合部40、4
0を案内部14のレール22、22の一端側に配置して
係合支持させながらレール22、22の他端側へ移動さ
せる。この移動中に、箱体36のスリット溝38が高速
回転しているカット機構16の各回転切刃30に嵌合通
過し、箱体36内にブロック状に保持されたい草苗Sの
株部56は一辺側から均等幅の複数条列に株分けカット
される。
【0038】この株分けカットが終了した後で、前記箱
体36をレール22、22から取外して床面等に移設
し、この床面上でい草苗Sを箱体36や反転受部44と
共に上下反転させて下面側へ転位した反転受部44で上
面側の箱体36並びにい草苗Sを支持する。前記箱体3
6に反転受部44を配置しているため、い草苗Sを至極
簡易に反転でき、このときい草苗Sを床面から保護で
き、い草苗Sが乱れることもない。
【0039】その後で、図11、図12に示す様に、上
面側へ反転しているい草苗Sの株部56から箱体36を
取外すと共にい草苗の株部56に凝固液充填箱60を覆
蓋させる。この凝固液充填箱60は、前記保持部12の
箱体36と類似した外形を有し、この凝固液充填箱60
の底面や側面立上り部には排水孔62が開孔されてい
る。この凝固液充填箱60は、内面に紙の様な図示しな
い濾過シートが敷込まれている。
【0040】前記凝固液充填箱60を装着した後で、い
草苗Sを再び上下反転させ、図13に示す様に下面側へ
転位した凝固液充填箱60内にい草苗Sの株部56を保
持させると共にい草苗Sの茎部58の上方に支持された
反転受部44を取外す。この反転受部44を取外した後
で凝固液注水皿64を、図14、図15に示す様にい草
苗Sの茎部58の上面に配置する。
【0041】この凝固液注水皿64は、内底面に開孔さ
れた注水孔66と、この注水孔66に連通し垂下された
注水管68を有している。前記凝固液注水皿64内に、
所要量の凝固液を注水して凝固液充填箱60内の株分け
カットされた株部56内へ凝縮液を浸潤させる。前記凝
縮液としては、例えば、粘土液、或は化学的に調合され
た化学樹脂凝固液等を使用する。
【0042】この状態で、略2ないし3日程度で凝固液
が固化し、株分けカットされたい草苗Sの株部56は帯
状に固化する。そして、株分けカットされた株部がブロ
ック状に固化したい草苗Sを凝固液充填箱60内から取
出し、これを移植機に搭載するため、図16に示す様な
一つのい草苗ユニット70として固化仕上げしながら図
17に示す移植機72の苗受け樋74に順次配置し、い
草苗ユニット70を植付け爪76で分取りしながら植付
る。
【0043】従って、本発明のい草苗の株部分け装置並
びにい草苗の移植機へのセット方法においては、い草苗
を至極簡易な構造で、かつ簡単な操作で株分けカットで
きる。この株分けカットされたい草苗は、移植機へセッ
トするため帯状のい草苗ユニット70として容易に固化
させ仕上げできる。また、帯状に仕上げしたい草苗ユニ
ット70は現場への搬送、移植機へのセット等が容易で
バラケることもなく、株分けカットしているため移植機
72の移植爪76で的確に分取りできて植付けた苗株の
不揃や欠落の発生がほとんどなく、能率的に植付けがで
きることとなる。
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1に係るい草
苗の株分け装置によれば、い草苗の株部及び茎部を縦方
向に保持する保持部と、この保持部を直線方向に移動さ
せる案内部と、前記保持部を案内部で移動させつつ同保
持部内に保持したい草苗の株部を所要幅にカットするカ
ット機構とを備えて成ることにより、保持部に保持した
い草苗の株部を均等な複数条列に簡易に株分けカットで
きる。
【0045】また、請求項2によれば、前記案内部は、
相対向して配置されたレールを備え、かつ前記保持部
は、このレール上面に係合する係合部を備えて成ること
により、い草苗を保持した状態で保持部を安定して移動
でき、作業時の安全性を向上できる。
【0046】また、請求項3によれば、前記カット機構
は、前記レールの近傍位置に設けられ、前記保持部の移
動方向に対し交差状に軸支された回転軸と、この回転軸
に所定間隔に固定された回転切刃とを有して成ることに
より、い草苗の株部を保持した保持部をカット機構へ移
動させながら回転切刃でい草苗の株部を複数条列に簡易
に株分けカットできる。
【0047】また、請求項4によれば、前記保持部に
は、い草苗の茎部の長さ程の間隔を置いて配置された反
転受部が着脱自在に設けられて成ることにより、株分け
カット終了後で保持部を上方へ反転させて反転受部でい
草苗や保持部を支持し、上面側へ転位した保持部を簡易
にい草苗から取外し処理できる。
【0048】また請求項5によれば、反転受部は、略矩
形状の受枠から成り、この受枠には、所要長さの支持体
が前記保持部に向けて突設され、該支持体端部を前記保
持部に対して着脱嵌合させたことにより、受枠は保持部
に保持されたい草苗の例えば茎部の長さ分の間隔を隔て
て配置され、よって反転したときのい草苗の茎部が床面
等に接触することなく保護できる。
【0049】また、請求項6によれば、前記保持部は、
上面が開口されると共に底部から側面立上り部分にかけ
て刻設されたスリット溝を有した箱体から成ることによ
り、カット機構の回転切刃をスリット溝と係合させつつ
通過させ、箱体内のい草苗の株部を複数条列に株分けカ
ットできる。
【0050】次に、請求項7に係るい草苗の移植機への
セット方法によれば、い草苗の株部及び茎部を保持部内
に縦方向に保持させると共に反転受部を前記保持部から
一定間隔をおいてい草苗の茎部の上方位置に配置支持さ
せ、前記保持部内に保持されたい草苗の株部を、カット
機構で同株部の一辺側から均等幅の複数条列にカット
し、この株部がカットされたい草苗を上下反転させて下
面側へ転位した反転受部で上面側の保持部並びにい草苗
を支持し、上面側へ反転しているい草苗の株部から保持
部を取外すと共にい草苗の株部に凝固液充填箱を覆蓋さ
せ、前記い草苗を再び上下反転させて下面側へ転位した
凝固液充填箱内にい草苗の株部を保持させると共に上方
に反転受部を支持させ、前記反転受部を取外した後で凝
固液充填箱内へ凝固液を充填してカットされたい草苗の
株部を帯状に固化させ、このカットされた株部が帯状に
固化されたい草苗を移植機へセットして成ることによ
り、い草苗を至極簡易に株分けカットでき、この株分け
カットした後で移植機へセットするための帯状ブロック
に簡易に固化させ仕上げできる。また、帯状ブロックに
仕上げたい草苗は、苗箱がないため軽量で、現場への搬
送、移植機へのセット等が容易である。また、帯状ブロ
ックに仕上げたい草苗は、内部が株分けカットされてい
るため移植機の移植爪で分取りしたときに根茎の絡みが
なく、的確な植付けができて植え付けた苗株に不揃や欠
落がほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るい草苗の株分け装置の斜
視図である。
【図2】カット機構の回転切刃と保持部のスリット溝と
の係合を示した一部拡大斜視図である。
【図3】株分け装置の構成部材である保持部の斜視図で
ある。
【図4】図3に示す保持部の一部正面図である。
【図5】図3に示す保持部の一部平面図である。
【図6】保持部に配置する反転受部の正面図である。
【図7】図6に示す反転受部の平面図である。
【図8】図6に示す反転受部の側面図である。
【図9】い草苗を収容した保持部に反転受部を装着する
状態を示した斜視図である。
【図10】い草苗を収容した保持部と、これに装着され
た反転受部を示した一部拡大斜視図である。
【図11】保持部に保持したい草苗を反転して反転受部
に支持しながら保持部を取外す状態を示した斜視図であ
る。
【図12】反転受部に支持したい草苗の株部に凝固液充
填箱を装着する状態の斜視図である。
【図13】い草苗を再び反転させてい草苗を凝固液充填
箱内に保持した状態の斜視図である。
【図14】凝固液充填箱内に保持したい草苗の茎部の上
面に凝固液注水皿を配置した斜視図である。
【図15】凝固液充填箱内に保持したい草苗の茎部の上
面に凝固液注水皿を配置した状態を示した一部拡大斜視
図である。
【図16】株分けカットした株部を帯状ブロックに固化
させたい草苗ユニットの斜視図である。
【図17】い草苗の移植機の後部斜視図である。
【符合の説明】
10 い草苗の株分け装置 12 保持部 14 案内部 16 カット機構 28 回転軸 30 回転切刃 36 箱体 38 スリット溝 40 係合部 44 反転受部 46 受枠 48 支持体 56 株部 58 茎部 60 凝固液充填部 S い草苗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 い草苗の株部及び茎部を縦方向に保持す
    る保持部と、 この保持部を直線方向に移動させる案内部と、 前記保持部を案内部で移動させつつ同保持部内に保持し
    たい草苗の株部を所要幅にカットするカット機構と、を
    備えて成るい草苗の株分け装置。
  2. 【請求項2】 前記案内部は、相対向して配置されたレ
    ールを備え、かつ前記保持部は、このレール上面に係合
    する係合部を備えて成る請求項1記載のい草苗の株分け
    装置。
  3. 【請求項3】 前記カット機構は、前記レールの近傍位
    置に設けられ、前記保持部の移動方向に対し交差状に軸
    支された回転軸と、この回転軸に所定間隔に固定された
    回転切刃と、を有して成る請求項1記載のい草苗の株分
    け装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部には、い草苗の茎部の長さ程
    の間隔を置いて配置された反転受部が着脱自在に設けら
    れて成る請求項1記載のい草苗の株分け装置。
  5. 【請求項5】 前記反転受部は、略矩形状の受枠から成
    り、この受枠には、所要長さの支持体が前記保持部に向
    けて突設され、該支持体端部を前記保持部に対して着脱
    嵌合させて成る請求項4記載のい草苗の株分け装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部は、上面が開口されると共に
    底部から側面立上り部分にかけて刻設されたスリット溝
    を有した箱体から成る請求項1、2または4記載のい草
    苗の株分け装置。
  7. 【請求項7】 い草苗の株部及び茎部を保持部内に縦方
    向に保持させると共に反転受部を前記保持部から一定間
    隔をおいてい草苗の茎部の上方位置に配置支持させ、 前記保持部内に保持されたい草苗の株部を、カット機構
    で同株部の一辺側から均等幅の複数条列にカットし、 この株部がカットされたい草苗を上下反転させ、下面側
    へ転位した反転受部で上面側の保持部並びにい草苗を支
    持し、 上面側へ反転しているい草苗の株部から保持部を取外す
    と共にい草苗の株部に凝固液充填箱を覆蓋させ、 前記い草苗を再び上下反転させて下面側へ転位した凝固
    液充填箱内にい草苗の株部を保持させると共に上方に反
    転受部を支持させ、 前記反転受部を取外した後で凝固液充填箱内へ凝固液を
    充填してカットされたい草苗の株部を帯状ブロックに固
    化させ、 このカットされた株部が帯状ブロックに固化されたい草
    苗を移植機へセットして成るい草苗の移植機へのセット
    方法。
JP6794094A 1994-03-11 1994-03-11 い草苗の株分け装置並びにい草苗の移植機へのセット方法 Pending JPH07250510A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100356829C (zh) * 2006-05-15 2007-12-26 浙江大学 钵苗移分机
CN111165132A (zh) * 2019-12-03 2020-05-19 农业农村部南京农业机械化研究所 一种穴盘苗移栽装置和方法
CN112056058A (zh) * 2020-08-25 2020-12-11 湖北文理学院 自动分苗装置及覆膜移栽机

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