JP3247892B1 - 茶園改良方法およびその装置 - Google Patents

茶園改良方法およびその装置

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JP3247892B1 JP2000347375A JP2000347375A JP3247892B1 JP 3247892 B1 JP3247892 B1 JP 3247892B1 JP 2000347375 A JP2000347375 A JP 2000347375A JP 2000347375 A JP2000347375 A JP 2000347375A JP 3247892 B1 JP3247892 B1 JP 3247892B1
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Abstract

【要約】 【課題】既存の茶園を簡単に機械化圃場に改良でき、し
かも短期間に成園化することができる茶園改良方法およ
びその装置を提供する。 【解決手段】既存の茶園bに、該茶樹cに対して一定間
隔の新うね間dを再構築する茶園改良方法にあって、茶
園bに対して茶うねの新方向を設定する工程と、この設
定された茶うね方向に基づいて、既存の茶うねを粉砕・
切断して一定間隔の新うねを形成する工程と、この新た
に形成された新うね間dに残存する根株を破砕・切断す
る工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既存の茶うね方向やう
ね間隔を改良して、茶園における機械化の構築や作業性
および茶葉収量の向上を計ることができる茶園改良方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】旧年来から続いている茶園のそのほとん
どは、農業機械器具に鋤や鍬を用いていた手作業時代に
構築されていたもので、狭小でうね形態が不整形のまま
に現代に至っている。
【0003】一方、農業従事者は高齢化となる中で、新
しい後継者も十分でない現今にあって、農作業の機械化
導入が大きな問題となっているが、前記したような茶園
の形態では機械化圃場にはなり得ないものであった。
【0004】そのため、一部の茶園では、大型の乗用機
械が稼働し得る機械化圃場のための茶園改良が試みられ
ていたものであるが、この茶園改良は、既存の茶園にお
いて一旦全ての茶樹を根から引き抜いて更地に戻し、新
たに苗を植えて、かつ、機械搬入が可能な茶園に造り変
えていた。
【0005】この方法にあって、植え替えた苗が育ち、
成園となるまでの4〜5年の間、収穫量が大きく減少す
るため、茶生産家にあっては大きな経済的痛手を被るこ
ととなる。そのため、多くの茶生産業界にあっては、既
存の茶園を簡単に機械化圃場に改良でき、しかも短期間
に成園化することができる茶園の管理法が強く望まれて
いたものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した要
望にかんがみなされたもので、既存の茶園に、該茶樹に
対して一定間隔の新うねを再構築する茶園改良方法にあ
って、前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程
と、この設定された茶うね方向に基づいて、前記既存の
茶うねを粉砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工
程と、この新たに形成された新うね間に残存する根株を
破砕・切断する工程とを備えることにより、既存の茶園
を簡単に機械化圃場に改良でき、しかも短期間に成園化
することができる茶園改良方法およびその装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、既存の茶園に、該茶樹に対して
一定間隔の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、
前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、こ
の設定された茶うね方向に基づいて、前記既存の茶うね
を粉砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工程と、
この新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・
切断する工程とを備えさせた茶園改良方法にある。
【0008】また、既存の茶園に、該茶樹に対して一定
間隔の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、前記
茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、この設
定された茶うね方向に基づいて、前記既存の茶うねを粉
砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工程と、この
新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・切断
する工程と、この新うね間に有機物質を散布する工程
と、この新うね間を掘削しつつ、前記破砕・切断された
根株と前記有機物質とうね間の土塊とを撹拌混合して混
層する工程とを備えさせた茶園改良方法にある。
【0009】更に、既存の茶園に、該茶樹に対して一定
間隔の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、前記
茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、この設
定された茶うね方向に基づいて、前記既存のうねを粉砕
・切断してうね間幅を650mm〜800mmに開削
し、一定間隔の茶うねを形成する工程と、この新たに形
成された新うね間に残存する根株を幅500mm〜80
0mmにわたって破砕・切断する工程と、この新うね間
に有機物質をその散布量が5t/10a〜10t/10
aとなるように散布する工程と、この新うね間を掘削し
つつ、前記破砕・切断された根株と前記有機物質とうね
間の土塊とを撹拌混合して、幅500mm〜800m
m,深さ700mm〜1000mmの範囲を混層する工
程とを備えさせた茶園改良方法にある。
【0010】更にまた、既存の茶園に、該茶樹に対して
一定間隔の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、
前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、こ
の設定された茶うね方向に基づいて、前記既存の茶うね
を粉砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工程と、
この新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・
切断する工程と、この新うね間に有機物質を散布する工
程と、この新うね間を掘削しつつ、前記破砕・切断され
た根株と前記有機物質とうね間の土塊とを撹拌混合して
耕し、該茶うね間における地中に排水手段を施す工程と
を備えさせた茶園改良方法にある。
【0011】そして、既存の茶園に、該茶樹に対して一
定間隔の新うねを再構築する茶園改良装置にあって、新
しく形成された茶うねを走行する走行手段を有する駆動
本体と、この駆動本体より延設させて左右・前後方向お
よび上下方向へ任意に移動し得る吊持体と、この吊持体
に設けた作動手段とからなり、前記作動手段は、前記吊
持体へ取り付けた外框体と、この外框体内に設けて駆動
部材により回転自在となる回転軸と、この回転軸へ間隔
的に多数放射状に取り付けた刃体とを備えさせた茶園改
良装置の構成にある。
【0012】更に、吊持体には、既存の茶うねを粉砕・
切断して一定間隔の茶うねを形成する第一の作動手段
と、この新たに形成された新うね間に残存する根株を破
砕・切断する第二の作動手段と、この新うね間を掘削し
つつ、前記破砕・切断された根株と散布された有機物質
とうね間の土塊とを撹拌混合して混層する混層耕手段
と、該茶うね間における地中に排水手段を施すうね間暗
渠布設手段とのいずれか一つの手段を選択的に着脱自在
に取り付ける。
【0013】
【実施例】次に、本発明に関する茶園改良方法およびそ
の装置の実施の一例を図面に基づいて説明する。図1に
おいてAは茶園改良装置であって、既存の茶園bにおい
て、該茶樹cに対して機械管理に必要とする一定間隔の
新うね間dを再構築するもので、駆動本体1と、吊持体
2と、第一と第二の作動手段3x,3aとにより基本的
に構成される。ここでいう機械管理とは、茶刈り機(茶
摘採機)や茶樹整形機、更には、うね耕作機、肥料・薬
液散布機等の茶園における一般的な農作業および管理を
行い得る茶園管理機械を指すものである。
【0014】前記した駆動本体1は、新しく形成された
茶うね間dを走行する無限軌道等を備えた走行手段4を
有するもので、有人または無人により操作される土木・
建設工事等の重機を用いることができる。また、この駆
動本体1は、図6に示すように、茶樹cを跨ぐように茶
園bに設置されるもので、茶樹高さに応じてその車高を
上下調整できるようにしてあり、これにより、駆動本体
1の下側部は、その走行中に茶樹bを擦って損傷させる
ことがない。
【0015】前記した吊持体2は、駆動本体1から延設
させて、その多関節により左右・前後方向および上下方
向へ油圧駆動等で任意に移動し得るように構成されてい
て、駆動本体1が茶樹cを跨いだとき、茶うね間d,d
1に対して、後記する第一および第二の作動手段3x,
3aと、混層耕手段13と、うね間暗渠布設手段31と
が円滑かつ正確な位置へ対応するようにオフセットさせ
た状態に該駆動本体1へ取り付けてある。(なお、通
常、駆動本体1は茶うね上に位置する。)この吊持体2
にあって、必ずしも前記多関節構造を有しなくてもよい
ものであり、前記した各手段3x,3a,13,31が
安定的に支持され、少なくとも上下(左右方向に移動で
きればなおよい)方向へ任意に移動し得る構成のもので
あればよい。
【0016】前記した第一の作動手段3xは、吊持体2
の先端である自由端側に設けてあって、図2および図3
に示す場合は、茶樹cを伐開させて新たなうね間dを形
成させるための該茶樹cの粉砕・切断作業を行うもの
で、吊持体2へ取り付けた外框体5と、この外框体5内
に設けて駆動部材6により回転自在となる回転軸7と、
この回転軸7へ間隔的に多数放射状に取り付けた刃体8
とよりなる。なお、この第一の作動手段3xは、吊持体
2に対して後記する支軸2a,9または回動部材10な
どの差し替え・付け直し等により着脱自在に設けられる
もので、更には、後記する第二の作動手段3aおよび混
層耕手段13とが、適宜、この吊持体2に対して交換自
在に取り付けられるもので、吊持体2を有する一台の駆
動本体1を兼用使用することができる。
【0017】そして、この第一の作動手段3xのうち、
前記した外框体5は、底部を開放した開口部11を設け
た箱形に形成してあって、吊持体2の支軸2aおよび該
吊持体2における回動部材10により支軸9を中心とし
て前後方向へ任意に回動される。更に、この外框体5の
側部には、うね間dの地表に当接する案内部材12を付
設してあって、茶樹cの刈り込む深さが一定となり新う
ね高さが揃う。
【0018】前記した回転軸7は、外框体5における底
部の開口部11に対応するように、かつ、外框体5の前
進方向と直交するように横架させてあって、油圧モータ
等の駆動部材6によって正逆に回転される。
【0019】前記した刃体8は、回転軸7の回転によっ
て茶樹cを切断するもので、先端部を外方へ折曲してあ
って、該回転軸7の軸方向へ複数組が、この回転軸7の
取付板7gへ基部を軸により回動自在に支持され、茶樹
cに対する破砕運動が大きく得られるようにすること
で、該刃体8による十分で万遍なく破砕効果を発揮する
ことができる。また、これら複数組の刃体8は、回転軸
7の幅方向にあって、形成される新しいうね間d幅とな
るように設けられている。
【0020】更に、この第二の作動手段3aは、図4お
よび図5に示すように、この新たに形成された新うね間
dに残存する根株c1を、破砕・切断する作業も行い得
るもので、この場合、吊持体2へ着脱自在に取り付けた
外框体5aと、この外框体5a内に設けて駆動部材6a
により回転自在となる回転軸7aと、この回転軸7aへ
間隔的に多数放射状に取り付けた刃体8aとよりなる。
【0021】このうち、前記した外框体5aは、底部を
開放した開口部11aを設けた箱形に形成してあって、
吊持体2の支軸2aおよび該吊持体2における回動部材
10により支軸9aを中心として前後方向へ任意に回動
される。更に、この外框体5aの側部には、うね間dの
地表に当接する案内部材13aを付設してあって、茶樹
cの刈り込む深さが一定となる。
【0022】前記した回転軸7aは、外框体5aにおけ
る底部の開口部11aに対応するように、かつ、外框体
5aの前進方向と直交するように横架させてあって、油
圧モータ等の駆動部材6aによって正逆に回転される。
【0023】前記した刃体8aは、回転軸7aの回転に
よって茶樹cを切断するもので、先端部を外方へ折曲し
てあって、該回転軸7aの軸方向へ複数組が、この回転
軸7aに固着されている。また、これら複数組の刃体8
aは、回転軸7aの幅方向にあって、形成される新しい
うね間d幅となるように設けられている。
【0024】図10および図11において13は混層耕
手段で、新うね間dを掘削しつつ、土壌の固結土塊を細
粒に粉砕し、破砕・切断された根株や枝・葉と投入され
た有機物質とうね間dの土塊とを撹拌混合して混層耕す
るもので、吊持体2へ着脱自在に取り付けた本体部材1
4と、この本体部材14内に設けて駆動部材15により
回転自在となる回転軸16と、この回転軸16へ間隔的
に多数放射状に取り付けた刃体17とよりなる。
【0025】なお、ここで述べる混層耕とは、例えば、
地上から400mm〜1200mm程度の深さ、およ
び、500mm〜800mm幅において土壌を掘り起こ
して、該土壌の複数層にわたってこれら層を混合・撹拌
するものである。混層耕深さは、その茶園の土壌状態に
応じて選定される。また、前記掘り起こし幅は、広けれ
ば広いほど有効であるが、隣の茶樹cの根に干渉して該
根を傷めるおそれがあるので、注意を要する。
【0026】このうち、前記した本体部材14は、底部
および上部を開放した開口部18,19を設けたバケッ
ト形に形成してあって、吊持体2の支軸2aおよび該吊
持体2における回動部材10により支軸9bを中心とし
て前後方向へ任意に回動される。また、前部に土壌を掘
削するビット14aを複数個突設してある。
【0027】前記した回転軸16は、本体部材14の前
進方向と直交するように横架させてあって、油圧モータ
等の駆動部材15によって正逆に回転される。
【0028】前記した刃体17は、本体部材14内にす
くい取ったあるいはすくい取りながら、粉砕・破砕・切
断された根株と有機物質とうね間dの土塊とを回転軸1
6の回転によって該刃体17により撹拌混合するもの
で、先端部を外方へ折曲してあって、該回転軸16の軸
方向へ複数組が、この回転軸16に固着されている。ま
た、これら複数組の刃体17は、回転軸16の幅方向に
あって、形成される新しいうね間d幅となるように設け
られている。
【0029】本体部材14内において、所定に撹拌混合
された破砕・切断された根株や枝・葉と投入された有機
物質とうね間dの土塊とは、順次、底部の仕切り状の開
口部18よりうね間dへ落下する。
【0030】このように、混層耕手段13により所定深
さに混層耕された茶うね間dは、図12に示すように、
その地中に、必要に応じて排水手段30を敷設すること
もあるもので、例えば、図12(a)に示すように、う
ね間暗渠布設手段31により、暗渠溝32を開削しつ
つ、合成樹脂等の多孔を有する排水管33をこの暗渠溝
32の底部に敷設する。この排水管33は茶園bの近傍
に配された排水施設に接続されていて、自然落下によっ
て逐次排水がなされる。なお、このうね間暗渠布設手段
31は、吊持体2へ交換可能な着脱自在に取り付けるこ
とができるものであるが、他の駆動本体の吊持体へ据え
付けた別の重機等の機械でもよい。
【0031】また、必要に応じて、この暗渠溝32内へ
もみがら等の透水材(疎水材)34を前記したうね間暗
渠布設手段31によって埋設することもあるもので、地
上に溜まる水ももちろんのこと、地下に溜まった過剰水
分は、透水材34およびその下側の排水管33により取
り除かれ、土壌は最適の水分状態に維持される。
【0032】前記のように構成される本発明実施例の茶
園改良方法およびその装置Aは、以下に述べる作用を奏
する。例えば、図7(a),図8(a)に示すような、
農道や茶園管理機を搬入出枕地等の搬入出路20に隣接
した茶園bであって、該茶うねの長さ方向が平行するよ
うに茶樹cが栽培されている場合は、あるいは、図示し
てないが、搬入出路20に対して、茶うねが斜め方向に
形成されている場合は茶園bに対して、茶うねの新方向
を設定するもので(設定工程)、まず、茶園改良装置A
を、この搬入出路20へ運搬して、該茶園改良装置Aの
進行方向を茶樹cの長さ方向に対して直交する、図8
(a)において矢印pに示す方向へ対応させる。前記設
定工程にあって、茶うねあるいは茶うね間dの新方向
は、茶樹c上に適宜なラインを形成させておくもので、
着色部材により線状に着色したり、所定長さの線材を張
設したりする。
【0033】なお、茶園改良に先立って、その工事の作
業性と茶樹や根のバランスを図るため、茶樹に対してあ
らかじめ中切り工程を行うことがある。この中切り工程
は、後記する機械作業に支障がないように、例えば、茶
樹高さ110cm程度に生育している茶樹を60cm以
下に切除する。この切除された幹や枝葉は茶園における
有機質材として利用できるため、この茶うね付近にその
まま残存させておくものであり、有機質材としての利用
性を考慮すれば、15cm程度の長さに揃うように段階
的に複数回の中切り工程による切除を行う。
【0034】そして、図2および図3に示すような、茶
樹幹枝粉砕機等の第一の作動手段3xを吊持体2に取り
付けて、前記設定工程におけるラインに基づいて、この
茶樹cへ該第一の作動手段3xを対応させて、走行手段
4により駆動本体1を前進させ、この第一の作動手段3
xの駆動部材6により刃体8を回転させる。
【0035】すると、第一の作動手段3xは、走行手段
4による走行に伴って前進し、前記設定した茶うね方向
に対して、茶樹cを刃体8により所定長さに切断して所
定幅に取り除くもので、高さ方向に対して、地表近くま
で切断を続けると、この部分に新たなうね間dが開削さ
れ、図7(b)および図8(b)に示すように、複数条
の茶樹cに対して直交する多数で一定間隔の茶うね間d
が形成される(茶樹形成工程)。このときの茶樹cを切
断して形成させる新うね間dの幅は、650mm〜80
0mm程度であって、これ以上の幅広であると、残存す
る茶樹cの摘採面積が減少し、これ以下の幅狭である
と、うねの幅が狭くなって茶園管理機等の移動が規制さ
れたり困難となって、後の茶樹cの管理がしにくくな
る。この一定間隔の茶うね間dは、例えば、1800m
m程度が適当である。なお、新うねは一般的なせん枝機
により新うね方向の整形を行うこともあるもので、これ
により、新うねの形態が整う。
【0036】この茶うね方向の改造にあっては、図7に
示すような茶園bにおいて、搬入出路20に対して平行
する横方向xと、該搬入出路20と直交する縦方向yと
の長さ関係が、横方向xより縦方向yが長い(x<y)
場合の茶園bの改良に最適である。すなわち、茶園bが
機械管理が可能な圃場とするとき、図7(a)に示すよ
うに、横方向xが縦方向yより短い茶園bは、この茶園
bに茶園管理機が入り得る搬入出路(枕地)20を形成
したとしても、横方向xの距離が一層短くなってしま
い、この横方向xを移動する茶園管理機は直ぐ他側に行
き着いてしまい、再び後退しなければならず、また、こ
の茶園管理機の往復回数が甚だ多くなって、茶園管理の
作業効率がきわめて悪くなる。しかし、この図7(a)
に示す茶園bを、図7(b)に示すように、縦方向yに
対して長く取れるように改良することで、茶園管理機が
移動する長時間において、更に、往復回数を可及的に減
少させて茶園管理を行うことができて、作業効率が増大
するものである。
【0037】次に、この新たに形成された新うね間dに
は、茶樹cの根株が残存しているもので、図4および図
5に示すような、茶樹根粉砕機等の第二の作動手段3a
を吊持体2に交換的に取り付けて、前記根株を500m
m〜800mm幅で、かつ、所定長さに破砕・切断する
(根株の破砕・切断工程)。
【0038】この根株の取り除き工程は、前記工程で形
成された新うね間dへ、該第二の作動手段3aを対応さ
せて、走行手段4により駆動本体1を前進させ、この第
二の作動手段3aの駆動部材6aにより刃体8aを回転
させる。
【0039】すると、作動部材3aは、走行手段4によ
る走行に伴って前進し、前記形成された新茶うね間dの
根株に対して刃体8aにより破砕・切断して細かい木屑
状態まで破砕するもので、この破砕されて木屑となった
根株はこのうね間d上にそのまま散在させておく。
【0040】この状態で、茶園bを養生させて、所定期
間経過後に、茶樹cに対して整枝するものであるが、本
発明実施例にあっては、前記根株の破砕・切断工程を行
った後、直ちに、以下の工程を追加すれば、茶樹cの発
芽や全体の生育が一層良好となる。
【0041】すなわち、前記根株の粉砕・破砕・切断を
行って散在する木屑上に、およびその周辺の新うね間d
に、有機物質を図示しない散布手段により、所定に定め
られた肥料等からなる前記有機物質を所定量散布する
(有機物質散布工程)。なお、この有機物質散布工程
は、前記した茶樹形成工程の後、根株の破砕・切断工程
の前に行うことができるもので、工程的には、この順序
を違えてもほとんど茶園bにあっては影響がないもので
ある。また、前記有機物質の散布量は、5t/10a〜
10t/10aの範囲において行われるもので、5t/
10a未満であると、肥料効果が十分に発揮されず、ま
た、10t/10aであると、施肥過多となって土壌お
よび茶樹の生育に悪影響を与えるもので、その茶園に合
った量を選定し調整する。
【0042】そして、この有機物質が散布された新うね
間dを掘削して固結土塊を細粒化しつつ、前記破砕・切
断された根株や枝・葉と前記投入された有機物質と、う
ね間の土塊とを撹拌混合して土壌を混層耕するもので、
茶園改良装置Aを茶園b内へ繰り入れて、図6に示すよ
うに、茶樹cをこの左右一対の走行手段4,4により跨
いで新うね間dへ吊持体2に着脱自在(交換可能)に取
り付けた混層耕手段13を対応させる(混層耕工程)。
【0043】この吊持体2を操作して、ビット14aに
より所定深さ、例えば700mm〜1000mm程度に
土壌を掘削し、該バケット状の本体部材14内へ前記破
砕・切断された根株と前記有機物質とうね間の土塊とを
掬い入れる。すると、これら掬い上げられたものは、本
体部材14内に設けた刃体17により万遍なく撹拌混合
され、細かくなった状態で底部の開口部18から漏れる
ようにうね間dへ散乱落下される。掘削深さが700m
m未満であると、十分な混層がされにくく、また、10
00mm以上掘削しても茶樹根の生育にあまり影響を与
えない。
【0044】したがって、うね間dの土壌には肥料と粉
々になった木屑と更に新鮮で十分な空気が供給されるも
ので、耕作土層厚の確保と、土壌の理化学性が改善され
ると共に、有機物を豊富に取り込むことができる。
【0045】この状態で、茶園bを養生させて、所定期
間経過後茶樹cに対して、1回あるいは複数回にわたっ
て茶園管理機に対応するように茶形を整枝すれば、図8
(c)に示すように、茶うね間dの長さ方向が該茶園b
と隣接する茶園管理機の搬入出路20に対して直交する
方向に対して、該茶園bの茶樹cに一定間隔の新うね間
dを再構築することができるもので、これらの管理工程
を、一番茶あるいは二番茶の収穫後行うことで、次の新
芽からあるいは次年度の一番茶からの収穫が可能とな
る。
【0046】また、混層耕されたこの次年度の新芽は良
好となると共に、茶園は長期間にわたって樹勢が維持さ
れ、毎年安定した茶生産が可能となる。
【0047】なお、前記した混層耕手段13により所定
深さに混層耕された茶うね間dは、図12に示すよう
に、必要に応じて排水手段30を布設することもあるも
のであって、図12(a)に示すように、うね間暗渠布
設手段31により、暗渠溝32を開削しつつ、合成樹脂
等の多孔を有する排水管33を、この暗渠溝32の底部
に連続して布設することで、排水管33内に地中の過剰
水分が流入して取り除かれ、土壌は改善されて良好の水
分状態に維持される。
【0048】また、図12(b)に示すように、この暗
渠溝32内における排水管33上へもみがら等の透水材
(疎水材)34を埋設することで、該透水材(疎水材)
34の誘導性により一層の排水効果が発揮されるもの
で、この施工にあっては、うね間暗渠布設手段31に設
けた図示しないホッパーより透水材34を暗渠溝32へ
供給する。
【0049】次に、図9において示す本発明実施例にお
ける茶園改良方法は、複数条の茶樹cの間にそれぞれ旧
の茶うね間d1・・・が形成され、該茶うね間d1・・
・が異なる二以上の方向に設けられた茶園bにあって、
この茶園bの縦横方向に対して、前記茶うね方向が長く
得られる一方向へ、該茶園bの茶樹cに一定間隔の新う
ね間d・・・を再構築する例を示すものである。
【0050】すなわち、図9(a)において示す茶園b
にあって、うね向きが異なる複数のブロックとなる小茶
園b1,b2,b3が隣接状態で形成されている。いわ
ゆる、これら小茶園b1,b2,b3は、それぞれ一部
または全体が、その茶うね間d1方向が異なる二以上の
方向に設けられている。
【0051】この茶園bを、前記した本発明実施例の茶
園改良方法により、図9(b)に示すような、茶園管理
機の搬入出路20に対して直交する方向に対して、ま
た、茶園bの長い方向と平行するように、該茶園bの茶
樹cに対して、一定間隔の新うね間dを再構築すること
で、搬入出路20から茶園b内に対して茶園管理機を簡
単に搬入出させることができ、この乗り入れた茶園管理
機は、同図において矢印rの方向へ一連的に移動しなが
ら、所定の茶園管理(茶葉摘採も含む)を行うことがで
きる。しかも、茶園bにおいて、この茶園管理機は可及
的に長い距離を直線運動することができて、片道を移動
した後の茶園管理機のうね反転作業時間を大幅に短縮す
ることができて、主たる茶園bの工作のために作業を効
率よく行うことができる。
【0052】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、既存
の茶園を長期にわたって改造のために休園させることな
く、簡単で短期間に成園化することができて、しかも、
機械化導入のための圃場に改良でき、同時に土壌改良を
行うことができるため、収穫する茶葉の品質が向上す
る。搬入出路を茶園内に対して茶園管理機を簡単に搬入
出させることができるので、農作業を機械させることが
できる。茶園のうねを、この茶園の長い方向(長い距離
が得られる方向)へ合うように形成させることで、機械
化導入に伴って、前記搬入出路での茶園管理機の往復移
動するための反転回数を可及的に減縮することができ
て、主たる農作業を効率よく行うことができる。等の格
別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する茶園改良方法を採用した茶園改
良装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1における茶園改良装置における作動手段
(うね間の開削)の要部を示す概略的な縦断側面図であ
る。
【図3】図2における作動手段を示す要部の底面図であ
る。
【図4】図1における茶園改良装置における作動手段
(根株の破砕)の要部を示す概略的な縦断側面図であ
る。
【図5】図4における作動手段を示す要部の底面図であ
る。
【図6】図1における茶園改良装置の作動状態を示す説
明図である。
【図7】図1における茶園改良装置により茶園改良した
茶園を示す平面図である。
【図8】図7における茶園改良の工程を示す斜視図であ
る。
【図9】図1における茶園改良装置により多の茶園改良
を行った他の茶園を示す平面図である。
【図10】図1における茶園改良装置における混層耕手
段の要部を示す概略的な縦断側面図である。
【図11】図10における混層耕手段を示す要部の底面
図である。
【図12】図1における茶園改良装置により多の茶園改
良を行った後、排水手段を施した例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 茶園改良装置 b 茶園 c 茶樹 d 新うね間 d1 旧うね 1 駆動本体 2 吊持体 3x,3a 第一および第二の作動手段 4 走行手段 5,5b 外框体 6,6b 駆動部材 7,7b 回転軸 8,8b 刃体 20 搬入出路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−127104(JP,U) 実開 昭57−43003(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/00 A01B 39/16 A01B 79/00 A01G 1/00 301 A01D 46/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の茶園に、該茶樹に対して一定間隔
    の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、 前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、こ
    の設定された茶うね方向に基づいて、前記既存の茶うね
    を粉砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工程と、
    この新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・
    切断する工程とを備えさせたことを特徴とする茶園改良
    方法。
  2. 【請求項2】 既存の茶園に、該茶樹に対して一定間隔
    の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、 前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、こ
    の設定された茶うね方向に基づいて、前記既存の茶うね
    を粉砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工程と、
    この新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・
    切断する工程と、この新うね間に有機物質を散布する工
    程と、この新うね間を掘削しつつ、前記破砕・切断され
    た根株と前記有機物質とうね間の土塊とを撹拌混合して
    混層する工程とを備えさせたことを特徴とする茶園改良
    方法。
  3. 【請求項3】 既存の茶園に、該茶樹に対して一定間隔
    の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、 前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、こ
    の設定された茶うね方向に基づいて、前記既存のうねを
    粉砕・切断してうね間幅を650mm〜800mmに開
    削し、一定間隔の茶うねを形成する工程と、この新たに
    形成された新うね間に残存する根株を幅500mm〜8
    00mmにわたって破砕・切断する工程と、この新うね
    間に有機物質をその散布量が5t/10a〜10t/1
    0aとなるように散布する工程と、この新うね間を掘削
    しつつ、前記破砕・切断された根株と前記有機物質とう
    ね間の土塊とを撹拌混合して、幅500mm〜800m
    m,深さ700mm〜1000mmの範囲を混層する工
    程とを備えさせたことを特徴とする茶園改良方法。
  4. 【請求項4】 既存の茶園に、該茶樹に対して一定間隔
    の新うねを再構築する茶園改良方法にあって、 前記茶園に対して茶うねの新方向を設定する工程と、こ
    の設定された茶うね方向に基づいて、前記既存の茶うね
    を粉砕・切断して一定間隔の茶うねを形成する工程と、
    この新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・
    切断する工程と、この新うね間に有機物質を散布する工
    程と、この新うね間を掘削しつつ、前記破砕・切断され
    た根株と前記有機物質とうね間の土塊とを撹拌混合して
    耕し、該茶うね間における地中に排水手段を施す工程と
    を備えさせたことを特徴とする茶園改良方法。
  5. 【請求項5】 既存の茶園に、該茶樹に対して一定間隔
    の新うねを再構築する茶園改良装置にあって、 新しく形成された茶うねを走行する走行手段を有する駆
    動本体と、この駆動本体より延設させて左右・前後方向
    および上下方向へ任意に移動し得る吊持体と、この吊持
    体に設けた作動手段とからなり、 前記作動手段は、前記吊持体へ取り付けた外框体と、こ
    の外框体内に設けて駆動部材により回転自在となる回転
    軸と、この回転軸へ間隔的に多数放射状に取り付けた刃
    体とを備えさせたことを特徴とする茶園改良装置。
  6. 【請求項6】 吊持体には、既存の茶うねを粉砕・切断
    して一定間隔の茶うねを形成する第一の作動手段と、こ
    の新たに形成された新うね間に残存する根株を破砕・切
    断する第二の作動手段と、この新うね間を掘削しつつ、
    前記破砕・切断された根株と散布された有機物質とうね
    間の土塊とを撹拌混合して混層する混層耕手段と、該茶
    うね間における地中に排水手段を施すうね間暗渠布設手
    段とのいずれか一つの手段を選択的に着脱自在に取り付
    けたことを特徴とする請求項5記載の茶園改良装置。
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