JPH07250395A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JPH07250395A
JPH07250395A JP4012094A JP4012094A JPH07250395A JP H07250395 A JPH07250395 A JP H07250395A JP 4012094 A JP4012094 A JP 4012094A JP 4012094 A JP4012094 A JP 4012094A JP H07250395 A JPH07250395 A JP H07250395A
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JP
Japan
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voice coil
speaker
gap
range
coil
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JP4012094A
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Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのギャップ内に高音域用スピーカのボイ
スコイル並びに低中音域用スピーカのボイスコイルを挿
入する構成の同軸型2ウエイスピーカでの低中音域スピ
ーカの音質改善並びにスピーカ全体としての感度向上を
図る。 【構成】 センタポール1aとプレート3の中心孔3a
間に異なるギャップG1及びG2 を形成し、夫々に高音
域用スピーカのボイスコイルL1 及び低中音域用スピー
カのボイスコイルL2 を挿入して同軸型2ウエイスピー
カを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカに係わり、特
に、同一ギャップ内に低中音域用ボイスコイル及び高音
域用ボイスコイルを挿入した同軸型2ウエイスピーカの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から低中音域用(低域用)スピーカ
及び高音域用スピーカを同軸型2ウエイスピーカとした
ものとして、低中音域用ボイスコイル及び高音域用ボイ
スコイルを同一のギャップ内に挿入してスピーカの小型
化を図る様に成したものを本出願人は先に提案してい
る。この様な同軸型2ウエイスピーカの従来構成を図6
を用いて説明する。
【0003】図6で1は略々円盤状の板材の中心に円柱
状のセンタポール1aを植立させた純鉄等のヨークであ
る。このヨークのセンタポール1aを中心として、リン
グ状に形成されたフェライト等の磁石2を円盤状のヨー
ク1の外周に沿って配設し、接着剤等を介してヨーク1
の上面に固着する。
【0004】更に、磁石の上面に中心部に中心孔3aの
穿たれた純鉄等の板材からなる円盤状のプレート3がセ
ンタポール1aの中心軸を中心に同心的に接着剤等で貼
着されて固定される。このセンタポール1aの外周とプ
レート3の中心孔3aの内周間にリング状のギャップG
が形成され、このギャップG内に高音域用ボイスコイル
1 及び低中音域用ボイスコイルL2 が挿入される。
【0005】即ち高音域用コイルボビンB1 の内径はセ
ンタポール1aの直径よりやや大きめに選択され、この
高音域用コイルボビンB1 の下端部にコイルが巻回され
て高音域用ボイスコイルL1 を構成し、このコイルがセ
ンタポール1aとプレート3の中心孔3a間で生ずる所
定の磁束密度の磁界中に配される。この高音域用ボイス
コイルL1 のコイルボビンの内径にダンパー5aの一端
が貼着され、他端をセンタポール1a上に貼着し、ボイ
スコイルL1 は磁場内で上下揺動自在に枢着される。
【0006】高音域用ボイスコイルL1 より大なる直径
を有する低中音域用ボイスコイルL 2 のコイルボビンB
2 の下端部にコイルを巻回し、低中音域用ボイスコイル
2を構成し、この低中音域用ボイスコイルL2 が高音
域用ボイスコイルL1 の外周に同心的に配され、センタ
ポール1aとプレート3の中心孔3a間の所定の磁束密
度の磁場中にコイル部分が配される様にダンパ5によっ
てギャップG中に上下に揺動自在に枢着されている。
【0007】プレート3の上面の外周近傍には漏斗状の
金属製のフレーム4が固定され、低中音域用ボイスコイ
ルL2 のコイルボビンB2 の上端外周とフレーム4の開
口部外周間にエッジ7を有する漏斗状の紙等のコーン6
が配設されて、低中音域用スピーカが形成される。
【0008】同様に高音域用ボイスコイルL1 のコイル
ボビンB1 の上端外周にドーム状のコーン8を貼着し、
高音域用スピーカを構成し、更に、ダスト用キャップ9
をドーム状のコーンを被う様に低中音域用コーンの下部
に設けて同軸型2ウエイスピーカを構成させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の同軸
型2ウエイスピーカでは低中音域用スピーカ及び高音域
用スピーカの夫々のボイスコイルを共通ギャップ中の同
軸的に挿入して動作させる様にしたので、二つの磁気回
路を設けて、別々のギャップを設ける構成のスピーカ
(例えば実開昭59−104694号公報)に比べて、
磁気回路を小さく出来るために同軸型2ウエイスピーカ
を全体的に小型化出来る特徴を有する。然し、センタポ
ール1aとプレート3の中心孔3A間に形成された一定
のギャップG中の磁場中に夫々低中音域用ボイスコイル
2 及び高音域用ボイスコイルL1 を同軸的に介在させ
るために低中音域用ボイスコイルL2 の感度が下がり、
スピーカ全体としての感度が低くなり、磁石2の磁束を
有効に利用出来ない問題があった。
【0010】本発明は叙上の問題点を解消したスピーカ
を提供するもので、その目的とするところは小型軽量化
されたスピーカ構成とし、且つ低中音域スピーカの磁束
密度を高めて音質を改善させた同軸型2ウエイスピーカ
を得る様に成したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカはその
例が図1及び図4に示されている様に同一の同心円ギャ
ップ内に配設した低中音域用ボイスコイルL2 のギャッ
プ幅と高音域用ボイスコイルL1 のギャップ幅を異なら
しめ、低中音域用ボイスコイルL2 及び高音域用ボイス
コイルL1 に夫々独立にコーン6及び8(8a)を付加
して同軸型2ウエイスピーカと成したものである。
【0012】
【作用】本発明のスピーカによれば低中音域用スピーカ
を構成する低中音域用ボイスコイルL2 及び高音域用ボ
イスコイルL1 を異なるギャップ幅のギャップG2 及び
1 中に配設する様にし、低中音域用のボイスコイルL
2 のギャップ幅G2 を幅狭としたので低中音域用スピー
カの感度を向上させることが出来るので音質を向上し得
て、磁石の磁束を有効に利用出来るものが得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のスピーカの低音域用スピーカ
及び高音域用スピーカを同軸型2ウエイスピーカとした
構成を図1乃至図3によって説明する。尚、図6で説明
した従来構成との対応部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0014】図1は本発明の同軸型2ウエイスピーカを
平面からみたコーンの中心を通る直径に沿って切断した
側断面図を示すもので、円盤状ヨーク1の中心位置に植
立又は一体化して構成したセンタポール1aの略々中心
位置にヨーク1を貫通する透孔1bが穿たれ、高音域用
スピーカを構成する高音域用ボイスコイルL1 のコイル
終端に接続された錦糸線10を透孔1bを通してヨーク
1の底面に絶縁して取り付けられたラグ端子11に接続
する。更にセンタポール1aの上端面は根本部の直径D
1 に比べて小径のD2 と成る様に直径D1 部分が切削さ
れている。この切削部分の高さHはプレート3の厚みの
略々1/2程度に選択される。
【0015】リング状の磁石2はセンタポール1aの中
心軸を中心に円盤状ヨーク1の外周近傍に固定され、磁
石2の上面には円盤状に構成され、中心孔3Aを有する
プレート3が貼着されている。このプレート3の中心孔
3Aの内径とセンタポール1aの小径部D2 のギャップ
1 との間に高音域用ボイスコイルL1 と低中音域用ボ
イスL2 が同軸的に介在され、プレート3の中心孔3A
の内径とセンタポール1aの大径部D1 間のギャップG
2 との間に低中音域用ボイスコイルL2 を介在させる様
に成されている。
【0016】低中音域用ボイスコイルL2 には図6で説
明したと同様にコイルボビンB2 とフレーム4間にダン
パー5が配設され、同じくコイルボビンB2 の上端部と
フレーム4の開口部周辺との間に漏斗状のコーン6が貼
着される。尚コーン6の矢紙12によりコーン開口部周
辺で押圧固着される部分には波型の同心円状のエッジ7
が形成され、コイルボビンB2 に巻回した低中音域用コ
イルの端部は錦糸線14に接続され、フレーム4の外部
側壁に絶縁体を介して取り付けられたラグ端子15に接
続されている。
【0017】同様に高音域用ボイスコイルL1 の内径と
センタポール1aの上面間にダンパー5aが介在され、
ボイスコイルL1 のコイルボビン上端面にドーム型に貼
付けられたチタン、ベリリウム等のコーン(振動板)8
が設けられて高音域用スピーカを構成している。勿論こ
のドーム型の振動板8はエキスポーネンシャルホーン、
ハイパボリックホーン、或はコニカルホーン等を用いて
指向性を高めるように成してもよい。
【0018】上述の如き同軸型2ウエイスピーカに於い
て、幅広のギャップG1 と幅狭のギャップG2 (G2
1 )に低中音域及び高中音域用ボイスコイルL2 及び
1を挿入し、組立て保持する一方法を図2及び図3で
説明する。図2及び図3はボイスコイルL1 及びL2
ボイスコイルスペーサの説明図及びこのスペーサを用い
て組み立てる組立状態説明図である。
【0019】先ず、図2によってボイスコイルスペーサ
16を説明する。このボイスコイルスペーサ16として
は半円として図かれているが図2Aに示す様に略々直径
φの円筒状のアルミニウムパイプ等を所定の寸法に切断
して内部座ぐり孔及び外周切削を行なって図2Bに示す
様な構造に加工を施す。図2Bは図2AのA−A′断面
矢視図である。
【0020】即ち、図2Bの様にパイプ状の部材の内径
に高音域用ボイスコイルL1 のコイルボビンB1 の外径
と嵌合する直径φ1 の第1の座ぐり孔16aを形成し、
更にコイルボビンB1 に巻回したコイル19の外径が接
しない程度の第1の座ぐり孔16aの直径φ1 より大き
い直径φ2 を有する第2の座ぐり孔16bを形成する。
【0021】第1の座ぐり孔16aの深さD3 はコイル
ボビン17の長さL1 に略々等しく選択され、第1の座
ぐり孔16aの底部16cが高音域用ボイスコイルL1
のストッパ位置とされる。又、第2の座ぐり部16bの
深さD4 はコイルボビンB1のコイル19の巻回長L2
よりやや長めの深さに選択される。又巻回長L2 はセン
タポール1aの小径部D1 の高さHよりやや長く選択さ
れる。
【0022】ボイスコイルスペーサ16の外周には直径
φ3 の切削部16Dが形成される。この切削部16Dの
直径φ3 は低中音域用コイルボビンB2 の内径に略々等
しく選択され、この切削部16Dの段部16Eまでの深
さD5 はコイルボビンB2 の長さL3 より短く選択さ
れ、この段部16EはコイルボビンB2 のストッパ位置
とされる。コイルボビンB2 に巻回される。コイル20
の巻回長L4 はプレート3の厚みよりもやや長く選択さ
れる。
【0023】本例では、高音域用ボイスコイルL1 とし
てコイルボビンB1 に巻回されるコイル19の巻回回数
を少なくして、インピーダンスを小さくする。
【0024】即ち、高音域用ボイスコイルL1 の挿入さ
れているギャップG1 は低中音域用ボイスコイルL2
挿入されるギャップG2 に比べて幅広であるためセンタ
ポール1aからプレート3に向かう磁束密度は低下す
る。このため高音域用スピーカとしての感度は低下する
が、低中音域用ボイスコイルL2 の挿入されるギャップ
2 は高音域用ボイスコイルL1 の挿入されるギャップ
1 に比べて幅狭であるため、センタポール1aからプ
レート3に向かう磁束密度は高められ、このため低中音
域用スピーカの感度は向上する。従って、高音域用ボイ
スコイルL1 のコイル19のインピーダンスを例えば2
Ωとし、低中音域用ボイスコイルL2 のコイル20のイ
ンピーダンスを従来の様に8Ωに選択したとすれば高音
域用スピーカは8Ω換算で6dB音圧レベルが上昇す
る。依って高音域用スピーカのインピーダンスを小さく
する方向にすれば低中音域用スピーカのインピーダンス
換算で考えれば音圧レベルが上昇してスピーカ全体とし
てみたときには低中音域用スピーカの感度は上述の様に
上昇し、高音域用スピーカの音圧レベル(一定入力)が
上昇し、感度の良い同軸型2ウエイスピーカシステムが
得られることになる。
【0025】上述の如きインピーダンス関係にあるコイ
ル19及び20の巻回されるコイルボビンB1 及びB2
から成る高音域用コイルボビンL1 及び低中音域用コイ
ルボビンL2 を図2Bの矢印A1 及びA2 で示す様にボ
イスコイルスペーサ16の第1及び第2の座ぐり部16
a及び16b並びに切削部16Dに挿通して、着脱可能
な様に嵌合させて図2Cの様にサブアッセンブルする。
即ち、コイルボビンB 1 の上端は第1の座ぐり孔16a
の底部16cがストッパーとなって高音域用ボイスコイ
ルL1 の基準位置が定まる。次に低中音域用ボイスコイ
ルL2 のコイルボビンB2 をボイスコイルスペーサ16
の切削部16D中に挿入すると段部16Eがコイルボビ
ンB2 のストッパーとなって低中音域用ボイスコイルL
2 の基準位置が定まり、高音域用ボイスコイルL1 と低
中音域用ボイスコイルL2 との関係位置が正確に定めら
れる。
【0026】この様にサブアッセンブルされたボイスコ
イルスペーサ16のボイスコイルL 1 及びL2 の先端を
図3の様にギャップG1 及びG2 内に挿入する。この場
合、高音用ボイスコイルL1 の下端がセンタポール1a
の小径部D2 と大径部D1 間に形成された段部に対接す
るのでこの先端を位置出しに利用する。勿論、サブアッ
センブルされたボイスコイルスペーサ16はボイスコイ
ルB1 の内径とセンタポール1aの小径部D2 との間、
並びにボイスコイルB2 に巻回したコイル20の外径と
プレート3の中心孔3aとの間に所定の空隙を有して上
下に摺動可能な状態に配設される。
【0027】この状態でコイルボビンB2 とフレーム4
又はプレート間にダンパー5を介してコイルボビンB2
を揺動自在に保持する。次に、図1の様にコイル20の
上端から引き出したコイルの一端を錦糸線14に接続
し、この錦糸線15の他端をラグ端子15に接続する。
【0028】次に漏斗状の紙等のコーン6をコイルボビ
ンB2 の上端外周とフレーム4の開口部周辺との間に矢
紙12を介して保持することでコイル20の有効発電部
が幅狭のギャップG2 内に挿入された低中音域用スピー
カが形成される。
【0029】更にコイルボビンB1 の内径内周とセンタ
ポール1aの上面との間にダンパー5aを介在させて高
音域用ボイスコイルL1 のコイルボビンB1 に巻回した
コイル19の有効発電部が幅広のギャップG1 内に上下
に揺動自在に保持される。
【0030】次に図1に示す様にコイル19の一端を引
き出して錦糸線10の一端に接続し、この錦糸線10の
他端をラグ端子11に接続させる。乾燥後に図3に示す
様にボイスコイルスペーサ16を矢印A3 方向に抜き取
る。
【0031】その後、高音域用スピーカを得るためにコ
イルボビンB1 の上端部に高音用のドーム型の振動板8
が貼着されて同軸型2ウエイスピーカを完成することに
なる。
【0032】上述の構成では高音域用スピーカのツイタ
として、ドーム型コーンを用いた例を説明したが図4に
示す様に構成することも出来る。
【0033】図4でも低中音域用ボイスコイルL1 は幅
狭ギャップG2 中に配され、高音域用ボイスコイルL2
は幅広ギャップG1 中に配されているが、高音域用スピ
ーカをサブコーン型と成したものであり、センタポール
1aの略々中心位置に支持棒22を植立する。この支持
棒22の材料は金属でも合成樹脂でもよい。
【0034】この支持棒22は高音域用スピーカのボイ
スコイルL1 を構成するコイルボビンB1 の中心位置に
配され、ボイスコイルスペーサ16(図2参照)と共に
コイルボビンB1 及びB2 に巻回したコイル19及び2
0がギャップG1 及びG2 内に配され、低中音域用コー
ン6等を取り付けた後に、第1のダンパ5aと第2のダ
ンパー5bが波形に上下に貼着された発泡体17の中心
部に透孔を穿ち、支持棒22に遊嵌させ、第1及び第2
のダンパ5a及び5bをコイルボビンB1 の内径と支持
棒22間に保持させ、高音域用ボイスコイルL1 のコイ
ル19をギャップG1 位置に上下に揺動自在に保持す
る。
【0035】その後乾燥させて、ボイスコイルスペーサ
16を抜き取って漏斗状のサブコーン8a及びダストキ
ャップ9をコイルボビンB1 に取り付ける様に成す。
尚、高音域用スピーカのボイスコイルL1 のコイル19
の一端から引き出したリード先端は錦糸線10a及び1
0bを介してフレーム4のラグ端子11に接続されてい
る。
【0036】上述の各実施例では高音域用スピーカ及び
低中音域用スピーカの第1及び第2のギャップG1 及び
2 はセンタポール1aの上端外周に小径部D2 及び大
径部D1 を作り、プレート3には中心孔3aを穿って磁
路空隙のギャップG1 及びG 2 を形成したが図5に示す
様にセンタポール1aの直径は一定としてプレート3の
中心孔3aの上面に座ぐり孔3bを形成させる様にする
ことも出来る。
【0037】図5はセンタポール1aの直径はD6 と一
定と成し、プレート3の中心孔3aの直径をD7 と成
し、これら両直径間に形成された幅狭ギャップG2 内に
低中音域用ボイスコイルL2 のコイルボビンB2 に巻回
したコイル20の有効発電部分を介在させる。
【0038】更に、プレート3の直径D7 の中心孔3a
に直径D7 より大きな直径D8 を有する座ぐり孔3bを
プレート3の略々半分の厚み位置まで座ぐり、センタポ
ール1aの直径D6 とプレート3の座ぐり孔3bの直径
8 と間で形成された幅広ギャップG1 内に高音域用ボ
イスコイルL1 のコイルボビンB1 に巻回したコイル1
9の有効発電部分を介在させる。勿論この幅広ギャップ
1 内にはコイルボビンB2 がコイルボビンB1 に対し
同軸的に介在されている。
【0039】上述の構成ではセンタポール1aの直径D
6 と一定に成した場合を説明したが図5で仮想線で示す
様にプレート3の中心孔3aとセンタポール1aの外径
とのギャップG3 をより狭くするためにセンタポール1
aの直径D6 を直径D9 の様に大きくする様に成しても
よい。図5の場合もボイスコイルスペーサ16によって
第1及び第2のギャップG1 及びG2 (又はG3 )内に
夫々コイル19及び20を介在させてダンパ5又は5a
で保持した後にボイスコイルスペーサを抜きとる様に成
せばよい。
【0040】本発明のスピーカは叙上の様に構成させた
ので小型軽量化された同軸型2ウエイスピーカが得られ
ると共に低中音域スピーカのボイスコイルの挿入される
ギャップ幅を狭めて磁束密度を高め発電効率を向上させ
る様に成すと共に高音域用スピーカのスピーカのギャッ
プ幅を広げたことによる感度低下分は高音域用ボイスコ
イルのインピーダンスを小さくすることで、低中音域用
ボイスコイルのインピーダンス換算で音圧レベルが上昇
し、同軸型2ウエイスピーカ全体としてみれば感度の上
昇したスピーカが得られる効果を有し音質も改善された
ものが得られる。
【0041】
【発明の効果】本発明の同軸型2ウエイスピーカによれ
ば小型軽量化出来ると共に低中音域スピーカの磁束密度
を高められ音質が大幅に向上したものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカの一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】本発明のスピーカに用いるボイスコイルスペー
サの説明図である。
【図3】本発明のスピーカに用いるボイスコイルスペー
サの組立状態説明図である。
【図4】本発明のスピーカの他の実施例を示す構成図で
ある。
【図5】本発明のスピーカに用いるボイスコイルスペー
サの組立状態の他の説明図である。
【図6】従来のスピーカの構成図である。
【符号の説明】
1 ヨーク 1a センタポール 2 磁石 3 プレート 3a 中心孔 G1 ,G2 ギャップ L1 ,L2 ボイスコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の同心円ギャップ内に配設した、低
    中音域用ボイスコイルのギャップ幅と高音域用ボイスコ
    イルのギャップ幅を異ならしめ、低中音域用ボイスコイ
    ル及び高音域用ボイスコイルに夫々独立にコーンを付加
    して同軸型2ウエイ型と成したことを特徴とするスピー
    カ。
  2. 【請求項2】 前記低中音域用ボイスコイル及び高音域
    用ボイスコイルを同一の同心円ギャップ内に配設し、該
    低中音域用ボイスコイルのギャップ幅を幅狭とし、該高
    音域用ボイスコイルのギャップ幅を幅広として成ること
    を特徴とする請求項1記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記ギャップはセンタポールと上プレー
    トに穿った中心孔との間に形成され、該センタポールの
    上端外周に切削部を設けて前記高音域用ボイスコイルの
    ギャップと成したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 前記ギャップはセンタポールと上記プレ
    ートに穿った中心孔との間に形成され、該上プレートの
    上面に座ぐり部を設けて、前記高音用ボイスコイルのギ
    ャップと成したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のスピーカ。
  5. 【請求項5】 前記高音域用ボイスコイルのインピーダ
    ンスを前記低中音用ボイスコイルのインピーダンスに比
    べて小さく選択することで全体的音圧レベルを上昇させ
    る様に成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5記
    載のいずれか1項記載のスピーカ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251457A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Foster Electric Co Ltd 電気音響変換器
CN109327783A (zh) * 2018-12-07 2019-02-12 广东兆磊电子科技有限公司 一种中高音频集成式扬声器

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