JPH07250240A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07250240A
JPH07250240A JP6037198A JP3719894A JPH07250240A JP H07250240 A JPH07250240 A JP H07250240A JP 6037198 A JP6037198 A JP 6037198A JP 3719894 A JP3719894 A JP 3719894A JP H07250240 A JPH07250240 A JP H07250240A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャギーや孤立ドットの発生をなくし、安定
した高画質中間調画像の形成を可能にする。 【構成】 ホストマシンから送信される文書画像データ
に対し、プリンタランゲージプロセッサ23が、RAM22
に格納するとともにROM21のプログラムの基に画像向
上処理を施す。画像向上処理を施した文書画像データは
2値画像データと多値画像データとが混在しており、多
値画像データはハーフトーンレンダリング部24で多値デ
ィザ処理がなされて各画素の濃度データがフレームメモ
リ25に格納され、一方、2値画像データはそのまま格納
される。この濃度データに基づいて、注目画素濃度デー
タおよび方向データを算出し、濃度データに基づいて半
導体レーザドライバ30が半導体レーザ31のパルス幅変調
およびパワー変調を行う。さらに方向データに基づいて
半導体レーザドライバ30が半導体レーザ31のパルス幅変
調およびパワー変調を行い、画像出力を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザを利用す
る複写機,ファクシミリ,レーザプリンタ等のデジタル
画像形成装置において、特に1ドット多階調を表現でき
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は一般的なレーザプリンタの構成を
示すブロック図であり、1はレーザプリンタを示す。レ
ーザプリンタ1は大きく分けて、エンジン部2とコント
ローラ3に分けられる。エンジン部2は、作像機構(帯
電,露光,現像,転写,清掃)4と、紙搬送機構(給紙,
転写,搬送,定着,排紙)5と、そのシーケンス制御で
あるメカニカルコントローラ6等からなり、ハードコピ
ーの作成を行う。コントローラ3は、エンジン部2に対
する起動要求と、エンジン部2の状態チェック,表示,
プリントすべき画像データの生成および供給を行う。な
お、コントローラ3が扱う画像データはラスタースキャ
ンデータである。
【0003】ホストマシン7は、ポストスクリプトに代
表されるPDL(Page DiscriptionLanguage)で記述され
た文字,線画等のベクトル画像と、スキャナ等で入力し
たイメージ画像とを合成して文書画像を形成する。
【0004】コントローラ3は、ホストマシン7から受
信した文字コードおよび制御コードをI/Oバッファ8
に蓄え、コントローラ3の処理能力に応じて入力データ
速度を調整する。
【0005】さらに、コントローラ3は、ホストマシン
7からの文字コードおよび制御コードに従って、印刷デ
ータのページ単位でのレイアウトを行い、文字,線画等
のベクトル画像(2値画像)とイメージ画像(多値画像)と
からなる画像データに対し、それぞれに最適な画像デー
タ処理を施して、フレームメモリ10に格納する。フォン
トROM9には、文字フォントを生成する演算情報が格
納されている。
【0006】なお、PDL(Page Discription Languag
e)は、ページを記述する言語であり、フレームメモリ10
はフルページバッファを基本としている。フレームメモ
リ10に格納された印刷データは、エンジン部2に同期さ
せ、ラスターイメージデータとしてフレームメモリ10よ
り出力される。この出力がページ単位で繰り返される。
【0007】近年、コンピュータの出力装置として、レ
ーザビームプリンタ等の電子写真方式を用いた記録装置
が広く使われるようになってきた。これらの装置は、高
画質,低騒音等メリットが多く、デスクトップ・パブリ
ッシング分野を急速に拡大させる要因となった。
【0008】同時にホストコンピュータや、プリンタを
コントロールするコントローラのメモリ大容量化,高速
処理化,低価格化,高機能化等の発展により、いわゆる
白黒印字による2値印字のみならず、ディザ法や濃度パ
ターン法により多値画像データを2値画像データに変換
し、その変換した印字データを出力する方法が広く用い
られてきた。
【0009】一方、近年では、解像度と中間調再現性を
より高いレベルで両立する技術としてパルス幅変調方式
が提案され、実用化されている。このパルス幅変調方式
では、画像形成装置は画像情報として多値信号を受け、
そのレベルに応じたパルス幅でレーザを駆動して1ドッ
トに階調を持たせている。
【0010】しかしながら、電子写真プロセスの特性
上、良好な中間調画像を得るためには、数ドットまとめ
てパルス変調を行う必要があるが、そうすると文字や線
画等を印字する場合の解像度も低下してしまう。
【0011】そこで最近では写真等の中間調画像を印字
する場合と、文字線画等のテキスト(2値)画像を印字す
る場合とで、解像度の異なるプリンタが提案されてい
る。すなわち、テキスト画像印字時は300dpi(ドット/イ
ンチ)、多値画像印字時はパルス幅変調を用いて150dpi
として印字を行うものである。テキスト画像はすべて2
値画像メモリに書かれ、イメージ画像は多値画像メモリ
に描かれ、それぞれの画像を重ね合わせて出力される。
【0012】このようにして、文字画像部分もイメージ
画像部分も高い品質となった。
【0013】また、パーソナルコンピュータを用いた出
版システムや、DTPの普及に伴い、コンピュータ・グ
ラフィックスで扱うようなベクトル画像を印字するシス
テムが広く使われるようになってきている。その代表的
なものとして、例えばポストスクリプトを用いたシステ
ムがある。ポストスクリプトは、前述のページ記述言語
(以下、PDLと称する)と呼ばれる言語ジャンルに属
し、1枚の文書を構成する内容について、その中に入る
テキスト(文字部分)やグラフィックス、あるいはそれら
の配置や体裁まで含めたフォームを記述するプログラミ
ング言語であり、このようなシステムでは、文字フォン
トとしてベクトルフォント(アウトラインフォント)を採
用している。
【0014】したがって、文字の変倍を行ってもビット
マップフォントを使用したシステムと比べて、格段に印
字品質を向上させることができ、また文字やグラフィッ
クス等のベクトル画像と、写真等のイメージ画像を混在
させて文書を作成し、印字することができるという利点
がある。
【0015】しかし、前記したようなシステムで使用さ
れるレーザプリンタ等の画像形成装置の解像度は、せい
ぜい200〜400dpiのものが多く、解像度が低いために文
字やグラフィックスのエッジ部分にぎざぎざ(以下、ジ
ャギーと称する)が発生する。図13は、文字“a”のベ
クトル画像の一部を拡大図し(図2参照)、これをビット
マップに展開してドットを形成した結果を示す説明図で
ある。エッジ部のジャギーは、解像度のピッチで発生す
る。
【0016】そのため近年は、ジャギーを補正するスム
ージング機能を搭載した画像形成装置が発表されてい
る。このスムージング機能とは、画像データを副走査方
向数ライン分のメモリ(FIFO等)からなるウィンドウ
からは注目画素の周辺画素を参照して、注目画素をパル
ス幅変調等によりドット面積を変更してジャギーをスム
ージングするという機能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記スムージ
ング機能は、注目画素の周辺画素を参照するために副走
査方向数ライン分(大体7〜9ライン分)のラインメモリ
を搭載しなければならず、またジャギーを判別するため
の判別パターンを格納するパターンRAMを有したスム
ージング機能のための専用のASICを必要とした。ま
た、文字やグラフィックス等の2値画像データと写真等
の多値画像データを区別せずにスムージング機能を行う
ため、多値画像部の網点形状まで変更してしまい写真等
の多値画像を悪化させてしまうという欠点があった。
【0018】また、基本マトリクスサイズが8の場合、
2値で階調を表現する場合は、図14に示すように9階調
しか表現できないが、1ドット多階調方式、例えばパル
ス幅変調方式を用いれば、1画素当たりのパルス幅を4
つに分割する場合、図15に示すように33階調の中間調を
表現できる。
【0019】ここで、図14,15に示す数値は、階調数が
N値のとき1からNの数値までをドットで形成すればよ
いことを示す。図16は階調数が3,9,22,29値の場合
のドットの形成の仕方を示す説明図である。
【0020】従来の方法では、パルス幅制御によりマト
リクスを形成する場合、そのドットの成長の仕方は、な
るべくドットが集中するように、予めそのマトリクスの
位置において設定されていた。すなわち、図15において
階調数が1〜12,21〜32値までは、ドットは左方向より
成長させ、13〜20値までは右方向から成長させていた。
【0021】しかるに、前記従来例においても、図17に
示すような画像パターンの場合、矢印Pで示されるドッ
トは、ほぼ孤立ドットとなり、非常に不安定となり、階
調どおりのドット面積とならない欠点があった。
【0022】そこで本発明では、文字やグラフィックス
等の2値画像に対してだけジャギーをスムージングし、
写真等の多値画像においては孤立ドットをなくし、ドッ
ト集中型とすることにより、1ドット多階調による高階
調,高画質で、かつ安定した中間調画像の形成を可能に
する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、次に記載する手段を採用したことを特徴
とする。
【0024】本発明の第1の手段は、2値画像データと
多値画像データとが混在してなる画像データに基づいて
画像形成可能な画像形成装置において、前記2値画像デ
ータからジャギーの発生原因となる画素を検出し、検出
された画素に対して濃度データの変更処理を施す2値画
像データ処理手段と、前記多値画像データの濃度データ
を変換する多値画像データ処理手段と、2値,多値画像
処理手段より出力される濃度データに基づき、注目画素
の周囲画素を参照して注目画素に対する方向データを生
成する位置設定手段と、前記方向データと濃度データに
基づいてドットを形成するドット形成部を有することを
特徴とする。
【0025】第2の手段は、第1の手段において、前記
2値画像データ処理手段は、ジャギーの発生原因となる
画素を検出するために、2値画像データをイメージ・デ
ータに展開するベクトル展開手段と前記イメージ・デー
タ展開時に各画素が画像にどのくらいかかっているかを
判定するための面積率算出手段とを備え、さらに、算出
した面積率に基づき各画素をnビット(nは整数)の濃度
データに変換する手段を有することを特徴とする。
【0026】第3の手段は、第1の手段において、前記
多値画像データ処理手段は、指定された線数とスクリー
ン角の多値ディザマトリクスの各閾値により多値画像デ
ータの各画素をnビットの濃度データに変換する手段を
有することを特徴とする。
【0027】第4の手段は、第1の手段において、前記
位置設定手段は、隣接8画素の濃度データを参照し、参
照したある画素の両隣の参照画素を含めた3画素の和を
8方向ごとにとり、その最大値を検索する検索手段と、
前記最大値の方向を注目画素の方向データとして出力す
る制御手段とを有することを特徴とする。
【0028】第5の手段は、第1の手段において、前記
ドット形成部は、前記方向データと前記濃度データに基
づき半導体レーザ変調データを格納する変換テーブルを
参照する手段と、前記半導体レーザ変調データに基づき
1ドット多値変調を行う手段とを有することを特徴とす
る。
【0029】
【作用】前記第1の手段では、2値画像データの画像デ
ータ処理を施す2値画像データ処理手段と、多値画像デ
ータの画像データ処理を施す多値画像データ処理手段
と、前記2値,多値画像データ処理手段より出力される
濃度データに基づき、注目画素の周囲画素を参照して注
目画素に対する方向データを生成する位置設定手段と、
前記方向データと濃度データに基づきドットを形成する
ドット形成部を有して、2値画像と多値画像のそれぞれ
に適した画像データ処理手段を行うことにより高画質な
画像を形成する。
【0030】前記第2の手段では、2値画像データ処理
手段において、2値画像データをイメージ・データにベ
クトル展開し、前記イメージ・データ展開時に各画素が
画像にどのくらいかかっているかを判定するための面積
率を算出し、面積率に基づき各画素をnビットの濃度デ
ータに変換することにより、文字・グラフィックス等の
エッジ部のジャギーをスムージングする。
【0031】前記第3の手段では、多値画像データ処理
手段において、指定された線数とスクリーン角の多値デ
ィザマトリクスを形成し、前記多値ディザマトリクスの
各閾値により多値画像データの各画素をnビットの濃度
データに変換することにより、1ドット多階調の高階調
な中間調画像を形成する。
【0032】前記第4の手段では、位置設定手段におい
て、注目画素の隣接8画素の濃度データを参照し、参照
したある画素の両隣の参照画素を含めた3画素の和を8
方向(左上,上,右上,右,右下,下,左下,左)ごとに
とり、その最大値を検索し、前記最大値の方向を注目画
素の方向データとして出力することにより2値画像のエ
ッジ部のジャギーをスムージングし、多値画像において
はドット集中型にドットを形成し、安定した画質の画像
を形成する。
【0033】前記第5の手段では、ドット形成部におい
て、前記方向データと前記濃度データに基づき半導体レ
ーザ変調データを格納する変換テーブルを参照し、前記
半導体レーザ変調データに基づき1ドット多値変調を行
うことにより、1ドットにおいてドットの面積と位置を
制御できる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0035】本実施例は、PDLとして多値画像データ
を扱っているポストスクリプトを用いていることを前提
として説明する。なお、図12に示す一般のプリンタ1の
構成要素と同様な機能を有する部分には同一の符号を付
して詳細な説明は省略した。
【0036】図1は本実施例の回路構成を示すブロック
図であり、21はROMを示し、このROM21には、画質
向上処理等のプログラムが格納されている。22は文書画
像データを格納するRAM、23はプリンタランゲージプ
ロセッサ(以下、CPUと称する)を示し、このCPU23
による制御のもとに、ホストマシン7から送信されてく
る文書画像データの格納制御および画質向上処理の実行
が行われる。24は多値ディザ処理をするハーフトーンレ
ンダリング部、25は画質向上処理をした各画素の濃度デ
ータを格納するフレームメモリ、26は各画素の方向デー
タを復元する位置設定処理部を示す。なお、濃度データ
とは画素内の画像部分の面積率に基づいて算出した値で
あり、方向データとは、注目画素周囲の画素の濃度デー
タに基づいて設定したデータである。この濃度データお
よび方向データの設定については後に詳述することにし
た。
【0037】さらに、図1において、28はドット形成
部、29はパターンRAMを示し、このパターンRAM29
は、注目画素に対する方向データと濃度データとによ
り、半導体レーザ変調データに変換するためのテーブル
を格納するものである。30は1ドット多値変調を行う半
導体レーザドライバ、31は半導体レーザ、32は半導体レ
ーザ31により露光して画像を形成する作像部を示す。ま
た、ドット形成部28は、パターンRAM29,半導体レー
ザドライバ30,半導体レーザ31から構成される。
【0038】CPU23は、ホストマシン7(図7参照)P
DLで作成された文書画像データを受信し、この文書画
像データを、ROM21に格納されたプログラムに従って
RAM22に格納する。さらにCPU23は、1ページ分の
文書画像データを受信してRAM22へ格納すると、RA
M22の文書画像データをイメージ・データに展開し、か
つ画質向上処理を施して、各画素の濃度データをフレー
ムメモリ25に格納する。
【0039】次に、前記画質向上処理について説明す
る。
【0040】まず、RAM22に格納された文書画像デー
タを入力し、PDLの解釈に従って、2値画像データで
あるベクトル部(ベクトル領域)と、多値画像データであ
るイメージ部(イメージ領域)を判別する。PDLでは、
PDLオペレータ(PDLにおける属性等を記載したコ
マンド)によってベクトル部分とイメージ部分が区別で
きるように記述されているので、PDLオペレータを判
別することによって容易にベクトル部とイメージ部との
区別が可能である。
【0041】CPU23によってベクトル部と判別された
場合、CPU23は、RAM22内の文書画像データ中のベ
クトル画像部分を読み込み、画像がベクトル部分にどれ
くらいかかっているか判定するための画素内の画像部分
の面積率を算出する。さらに、この面積率に基づいてC
PU23は各画素の濃度を算出する。なお、説明の都合
上、出力する濃度データを4bit,16値(0〜15)とす
る。図2は文字“a”をベクトル展開した一部分を示す
図である。図2において、例えば画素A,Bに注目し、
画素内の画像部分の面積率を算出すると、この場合、A
=54%,B=20%となった。この面積率に基づき、Aの
濃度データが8(1000B)、Bの濃度データが3(0011B)と
設定され、前記濃度データがフレームメモリ25に格納さ
れる。
【0042】また、CPU23によってイメージ部と判断
された場合、CPU23は、RAM22内の文書画像データ
中のイメージ画像部分を読み込み、線数,スクリーン角
等の情報に基づき、多値ディザ閾値マトリクスを作成す
る。この多値ディザ閾値マトリクスと前記イメージ部分
の各画素との濃度をCPU23が比較する。なお、ここで
は、濃度データを4bit,16値としたので、多値ディザ
閾値マトリクスは15枚作成される。
【0043】例えば、画像データが300dpiで、線数が10
6lpi、スクリーン角が45degのとき、マトリクスの形状
は、図3に示すように風車型の8個のセルから構成され
る。そこで、図4(a)のように130〜132の範囲の階調デ
ータを有するイメージ画像のデータ(イメージ画像のデ
ータは0〜255の階調データを持つ)があるとすると、各
画素は図示しない多値ディザ閾値と比較され、図4(b)
のように0〜15の範囲で濃度データに変換され、この濃
度データがフレームメモリ25に格納される。
【0044】前記濃度データは、次のような手段で位置
復元がなされる。
【0045】説明の都合上、300dpiの画像データに対し
てエンジン画素密度を600dpiとする。フレームメモリ25
より濃度データが入力される位置設定処理部26では、注
目画素と、その周囲8画素を参照するためのウィンドウ
を有する。ここでは、図6に示すように4fが注目画素で
ある。
【0046】位置復元をなすにおいて、まず注目画素4f
中心に図6に示すように8方向考える。ここで、各画素
は4ビットの濃度データを有しており、多値画像データ
の場合、0(0/15)〜15(15/15)までの1ドット当たりの
多値画像濃度を表現できる。例えば、図5に示す画素5g
は、 5g={5g_3,5g_2,5g_1,5g_0}(5g_n:5gのnbit目を
表す) の4ビットの濃度データを有している。
【0047】位置設定処理部26は、以下のような制御を
行うことで方向データを出力する。まず、各方向の隣接
3画素における各濃度データの合計値を計算する。例え
ば、図7に示すように濃度データが各画素に与えられて
いる場合、方向データは、 UL=4g+5g+5f=14+15+14=43 同様に、 UP=5g+5f+5e=42 UR=5f+5e+4e=37 RI=5e+4e+3e=30 LR=4e+3e+3f=28 LW=3e+3f+3g=30 LL=3f+3g+4g=37 LE=3g+4g+5g=41 となる。
【0048】次に、各合計値の最大値を検索し、最大値
の方向データを出力する。この場合は、最大値43のUL
(左上の方向データ)が位置設定処理部26の方向データP
OS_Tとしてドット形成部28に出力される。
【0049】次に、ドット形成部の制御動作について説
明する。
【0050】本実施例においては、画像データ300dpiに
対してエンジンの画素密度が600dpiであるため、副走査
方向に2分割する(図11参照)。つまり、あるラインの画
像データに対して、半導体レーザ31は2回走査すること
になる。
【0051】ハーフトーンレンダリング部24から入力さ
れる注目画素の方向データと、CPU23から入力される
濃度データと、1回目の走査か2回目の走査かを示す図
示しないSELECT信号とにより、パターンRAM29にアク
セスするアドレスが決定される。パターンRAM29は、
アドレスが大きく3つ(Medium,Dark,Light)に分か
れ、その3つもさらに3つの領域に分割されており、1
ドットを右側,左側,中央から生成させるデータが格納
されている。パターンRAM29に格納されたデータは、
半導体レーザドライバ30に入力され、1ドット多値変調
がなされて出力される。
【0052】ドット多値変調には、パルス幅変調,パワ
ー変調あるいはパルス幅変調とパワー変調による組み合
わせものがあるが、ここではパルス幅変調とパワー変調
とを組み合わせた1ドット多値変調の場合をもとに、図
8を参照しながら半導体レーザドライバ30について説明
する。
【0053】本実施例にかかる半導体レーザドライバ30
は、パルス幅変調(8分割)×パワー変調(32分割)で1ド
ット当たり256階調表現でき、さらに位置変調として
左,中,右と1ドットの形成する位置を制御できる。半
導体レーザドライバ30は大きくデジタル部71とアナログ
部74に分かれている。デジタル部71には、注目画素の画
像データとしてパターンRAM29より位置データ2ビッ
ト(S1,S0)と階調データ8ビット(D7−D0)が入力さ
れる。階調データ8ビット(D7−D0)はLUT部72によ
って階調補正されPWM部73に出力される。さらに、こ
のPWM部73には前記位置データ2ビット(S1,S0)が
入力されており、この入力信号に対してパルス幅変調が
行われる。
【0054】このようにして半導体レーザドライバ30
は、注目画素の画像データとしてパルス幅変調および位
置変調された5ビット(DO4−DO0)のデータをアナロ
グ部74に対して出力する。また半導体レーザドライバ30
は、内部に電圧/周波数変換部VCOを内蔵した遅延ク
ロック(図示せず)を備えており、この遅延クロックの出
力パルスによりパルス幅変調と位置変調を実現する。
【0055】アナログ部74は、5ビットのデータ(DO4
−DO0)をデジタル/アナログ変換部(D/A変換部)75
によって半導体レーザパワーにリアルタイムで変換させ
る。また、アナログ部74のパワー制御部76のアンプと半
導体レーザ31とフォトダイオード77で負帰還回路を形成
し、常にパワーコントロールを行っている。
【0056】以下、図9,10を参照し、具体的なデータ
を用いて詳細に説明する。
【0057】ドット形成部28において濃度データが3で
方向データが左上のデータを選択した場合、偶数ライン
(1回目の走査ライン)のときはパターンRAM29のアド
レス16Hをアクセスする。パターンRAM29より出力さ
れるデータは262H(1001100010B)となり、これは上位2
ビットが左からドットを形成することを表し、下位8ビ
ットのうちの上位3ビット、この場合は3がパルス幅変
調の値となる。また下位8ビットのうちの下位5ビット
がパワー変調の値となり、この場合は2となる。つまり
半導体レーザの出力波形としては、1ドットの時間幅に
対して3/8の時間幅をMaxパワーで、かつ1/8の時
間幅をパワー変調分のMaxパワーの2/32のパワーで出
力される(図9(a)参照)。
【0058】奇数ライン(2回目の走査ライン)のときは
パターンRAM29のアドレス10Hをアクセスし、パター
ンRAM29より出力されるデータは200H(1000000000B)
となり、半導体レーザの出力波形としては0になる(図
9(b)参照)。
【0059】また、ドット形成部において濃度データが
7で、方向データが左上のデータを選択した場合、偶数
ラインのときはパターンRAM29のアドレス1BHをアク
セスする。このとき、パターンRAM29より出力される
データは2B1H(1010110001B)となり、半導体レーザの出
力波形としては、1ドットの時間幅に対して5/8の時
間幅をMaxパワーで、1/8の時間幅をパワー変調分の
Maxパワーの17/32のパワーで出力させる(図9(c)参
照)。
【0060】奇数ラインのときはパターンRAM29のア
ドレス13Hをアクセスし、パターンRAM29より出力さ
れるデータは23BH(1000111011B)となる。半導体レーザ
の出力波形としては、1ドットの時間幅に対して1/8
の時間幅をMaxパワーで、1/8の時間幅をパワー変調
分のMaxパワーの27/32のパワーで出力される(図9(d)
参照)。
【0061】図9(a),(b)の出力結果を図10(a)に、図
9(c),(d)の出力結果を図10(b)に示す。
【0062】図9(a)に示す出力によれば、1ドットの
時間幅に対して3/8の時間幅をMaxパワーで、かつ1
/8の時間幅をパワー変調分のMaxパワーの2/32のパ
ワーで出力され、さらに方向データが左上であるため
に、図10(a)に示すように画素における上段の左からド
ットが設定された出力分だけ成長する。また、図9(a)
に示す出力によれば、出力が0であるために、図10(a)
に示すように画素における下段にはドットが形成されな
い。すなわち、図11の画素Cに示すようなパターンが形
成される。同様に図9(c),(d)に示す出力によれば、図
11の画素Dに示すようなパターンが形成される。
【0063】なお、他の濃度データ,方向データのとき
も同様な制御によりドットの位置と面積を制御する。
【0064】以上説明したような制御により、ベクトル
画像の図2は、図11に示すような画像となりエッジ部の
ジャギーのスムージングが行われる。また、イメージ画
像の図4(a)は図4(c)における網点部分に示すようなド
ット集中型になる。
【0065】
【発明の効果】以上、説明した通りに構成された本発明
によれば、次に記載する効果を奏する。
【0066】請求項1記載の構成によれば、2値画像と
多値画像のそれぞれに適した画像向上手段を行うことに
より高画質が画像を形成することができる。
【0067】請求項2記載の構成によれば、文字,グラ
フィックス等のエッジ部のジャギーをスムージングする
ことができる。
【0068】請求項3記載の構成によれば、1ドット多
階調の高階調な中間調画像を形成することができる。
【0069】請求項4記載の構成によれば、2値画像の
エッジ部のジャギーをスムーズにすることができる。ま
た、多値画像の網点をドット集中型としたことにより、
安定した画像を形成することができる。
【0070】請求項5記載の構成によれば、1ドットに
おいてドットの面積と位置を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図2】文字“a”をベクトル展開した一部分を示す説
明図である。
【図3】本実施例に係る多値ディザ閾値マトリクスの基
本セル構造を示す構成図である。
【図4】本実施例に係る多値ディザ処理についての説明
図である。
【図5】多値画像処理部に入力される注目画素4fを中心
とした3×3の画像データを示す説明図である。
【図6】画素4fの注目方向を示す説明図である。
【図7】画素4f周辺の濃度データを示す説明図である。
【図8】半導体レーザドライバの構成を示すブロック図
である。
【図9】半導体レーザの出力波形を示す波形図である。
【図10】図9に示す出力波形による出力結果を示す説
明図である。
【図11】従来の装置において、図2に示すパターンを
出力したときの印字状態を示す拡大図である。
【図12】一般的なレーザプリンタの構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】文字“a”のベクトル画像の1部の拡大図
し、これをビットマップに展開してドットを形成した結
果を示す説明図である。
【図14】基本セルが8個のときの基本マトリクスの構
成の一例を示す構成図である。
【図15】基本セルが32個のときの基本マトリクスの構
成の一例を示す構成図である。
【図16】図15に示すマトリクスにおけるドットの成長
を示す説明図である。
【図17】図16に示すマトリクスを組み合わせてなる画
像パターンの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…レーザプリンタ、 2…エンジン部、 3…コント
ローラ、 4…作像機構、 5…紙搬送機構、 6…メ
カニカルコントローラ、 7…ホストマシン、8…I/
Oバッファ、 9…フォントROM、 10,25…フレー
ムメモリ、 11…エンジンI/F、 12,23…プリンタ
ランゲージプロセッサ、 13…ユーザI/F、 14…操
作パネル、 21…ROM、 22…RAM、 24…ハーフ
トーンレンダリング部、 26…位置設定処理部、 28…
ドット形成部、 29…パターンRAM、 30…半導体レ
ーザドライバ、 31…半導体レーザ、 32…作像部、71
…デジタル部、 72…LUT部、 73…PWM部、 74
…アナログ部、 75…デジタル/アナログ変換部(D/A
変換部)、 76…パワー制御部、 77…フォトダイオー
ド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/66 405

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像データと多値画像データとが混
    在してなる画像データに基づいて画像形成可能な画像形
    成装置において、前記2値画像データからジャギーの発
    生原因となる画素を検出し、検出された画素に対して濃
    度データの変更処理を施す2値画像データ処理手段と、
    前記多値画像データの濃度データを変換する多値画像デ
    ータ処理手段と、2値,多値画像処理手段より出力され
    る濃度データに基づき、注目画素の周囲画素を参照して
    注目画素に対する方向データを生成する位置設定手段
    と、前記方向データと濃度データに基づいてドットを形
    成するドット形成部を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記2値画像データ処理手段は、ジャギ
    ーの発生原因となる画素を検出するために2値画像デー
    タをイメージ・データに展開するベクトル展開手段と前
    記イメージ・データ展開時に各画素が画像にどのくらい
    かかっているかを判定するための面積率算出手段とを備
    え、さらに算出した面積率に基づき各画素をnビット
    (nは整数)の濃度データに変換する手段を有することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記多値画像データ処理手段は、指定さ
    れた線数とスクリーン角の多値ディザマトリクスの各閾
    値により多値画像データの各画素をnビットの濃度デー
    タに変換する手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記位置設定手段は、隣接8画素の濃度
    データを参照し、参照したある画素の両隣の参照画素を
    含めた3画素の和を8方向ごとにとり、その最大値を検
    索する検索手段と、前記最大値の方向を注目画素の方向
    データとして出力する制御手段とを有することを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ドット形成部は、前記方向データと
    前記濃度データに基づき半導体レーザ変調データを格納
    する変換テーブルを参照する手段と、前記半導体レーザ
    変調データに基づき1ドット多値変調を行う手段とを有
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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