JPH07249942A - 送信機における送信電力制御方式 - Google Patents

送信機における送信電力制御方式

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JPH07249942A
JPH07249942A JP3717994A JP3717994A JPH07249942A JP H07249942 A JPH07249942 A JP H07249942A JP 3717994 A JP3717994 A JP 3717994A JP 3717994 A JP3717994 A JP 3717994A JP H07249942 A JPH07249942 A JP H07249942A
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JP
Japan
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level
transmission power
signal
power control
control
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Withdrawn
Application number
JP3717994A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Shibuya
康弘 渋谷
Eiichi Hirayama
栄一 平山
Koichi Hayasaka
巧一 早坂
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は信号増幅手段に過大な入力電力が加わ
って増幅手段が劣化したり、非線形歪の劣化により回線
品質が劣化したりすることのないように、送信電力の増
減を行い、低消費電力化を図ることができる送信機にお
ける送信電力制御回路を提供することを目的とする。 【構成】送信電力を減少させる場合に、送信電力制御手
段6により制御される入力レベル制御手段で入力信号レ
ベルを上げ、この後、手段6の制御により増幅手段1の
動作電流を上げ、送信電力を増加させる場合に、手段6
の制御で動作電流を上げ、この後、手段6により制御さ
れる手段5で入力信号レベルを上げるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送信機における送信電力
制御方式に関する。現在、例えば多重無線装置において
は、低消費電力化を目指す方向にある。本発明の送信電
力制御回路は、多重無線装置等において、送信出力が最
大値より低く、かつ適正な回線品質が得られるように、
最も電力消費の大きい送信機の送信電力を制御すること
により、送信機の低消費電力化を図るようにするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の送信機における送信においては、
伝送路の状態が悪い場合、送信電力を増大させ、状態が
良い場合、標準送信電力よりも低い電力で送信を行うこ
とによって消費電力を低減させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に送信電力の増減を行った場合、FET等の信号増幅手
段に過大な入力電力が加わって増幅手段が劣化したり、
非線形歪の劣化により回線品質が劣化したりする問題が
あった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、信号増幅手段に過大な入力電力が加わって
増幅手段が劣化したり、非線形歪の劣化により回線品質
が劣化したりすることのないように、送信電力の増減を
行い、低消費電力化を図ることができる送信機における
送信電力制御方式を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。図中、5は入力レベル制御手段であり、入力信号
S1のレベルを第1制御信号C2に応じて上げるか下げ
るかの制御を行って、信号を増幅する増幅手段1に入力
するものである。
【0006】6は送信電力制御手段であり、供給される
電力制御信号C0に応じて、第1制御信号C2及び増幅
手段1の動作電流を増減させる第2制御信号C3を増幅
手段1に供給するものである。
【0007】本発明の特徴は、前記した入力レベル制御
手段5と送信電力制御手段6を設け、送信電力の増加を
指示する電力制御信号C0が送信電力制御手段6に供給
された場合に、第1制御信号C2により入力レベル制御
手段5が入力信号S1のレベルを下げ、この後、第2制
御信号C3により動作電流を下げ、送信電力の減少を指
示する電力制御信号C0が送信電力制御手段6に供給さ
れた場合に、第2制御信号C3により動作電流を上げ、
この後、第1制御信号C2により入力レベル制御手段5
が入力信号S1のレベルを上げる制御が行われるように
した。
【0008】
【作用】上述した本発明によれば、送信電力を減少させ
る場合に、入力信号レベルを上げた後で増幅手段1の動
作電流を上げ、送信電力を増加させる場合に、増幅手段
1の動作電流を上げた後で入力信号レベルを上げるの
で、増幅手段における非線形歪の発生がなく、また増幅
手段に過大な入力レベルが印加されて増幅手段が劣化す
ることがなく、低消費電力化を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図2は本発明の第1実施例による送信機に
おける送信電力制御回路のブロック構成図である。
【0010】図2において、1,2は直列接続されたF
ETであり、入力信号S1を増幅して出力するものであ
る。3は「L」レベルアラーム検出部であり、送信機の
何らかの故障によって送信信号S2のレベルが所定の
「L」設定レベルよりも低くなった場合に、その異常を
「L」レベルアラーム信号A1によって知らせるもので
ある。
【0011】4は「H」レベルアラーム検出部であり、
送信機の何らかの故障によって送信信号S2のレベルが
所定の「H」設定レベルよりも高くなった場合に、その
異常を「H」レベルアラーム信号A2によって知らせる
ものである。
【0012】入力レベル制御部5は、入力信号S1を可
変的に減衰させることにより、FET1の入力レベルを
制御するものである。6は送信電力制御部であり、送信
電力制御信号C0に応じて、「H」レベルアラーム検出
部4への第1制御信号C1、入力レベル制御部5への第
2制御信号C2、FET1,2への第3制御信号C3、
「L」レベルアラーム検出部3への第4制御信号C4を
出力するものであり、その構成を図3に示す。
【0013】図3に示すように送信電力制御部6は、イ
ンバータ9、3入力アンド回路9,10、4ビットのア
ップ/ダウンカウンタ11、ロジック回路12、及び発
振器13から構成されている。
【0014】アンド回路9には、送信電力制御信号C0
と、発振器13から出力されるクロック信号CKと、ロ
ジック回路12から出力される第4制御信号C4が入力
される。
【0015】アンド回路10には、インバータ8を介し
て送信電力制御信号C0と、クロック信号CKと、ロジ
ック回路12から出力される第1制御信号C1が入力さ
れる。
【0016】アンド回路9の出力データはアップ/ダウ
ンカウンタ11のアップ端up、アンド回路10の出力
データはダウン端downに入力される。アップ/ダウ
ンカウンタ11の1ビット目から4ビット目の出力端Q
0,Q1,Q2,Q3から出力される各データは、ロジ
ック回路12に入力される。
【0017】ロジック回路12は、図4に示すように、
2入力アンド回路15,16,17,18,19及び3
入力アンド回路20,21から構成されている。アップ
/ダウンカウンタ11の2ビット目の出力端Q1の出力
データはアンド回路20,15,16,21に入力さ
れ、3ビット目の出力端Q2の出力データはアンド回路
20,15,17,21に入力され、4ビット目の出力
端Q3の出力データはアンド回路20,18,16,1
7,21に入力される。
【0018】また、アンド回路15の出力データはアン
ド回路18に入力され、アンド回路16及び17の出力
データはアンド回路19に入力される。そして、アンド
回路20からは第1制御信号C1が出力され、アンド回
路18からは第2制御信号C2が出力され、アンド回路
19からは第3制御信号C3が出力され、アンド回路2
1からは第4制御信号C4が出力される。
【0019】このような構成の送信電力制御部6は、送
信機の送信電力を増減する制御を行うものである。送信
電力を増大させる場合は送信電力制御信号C0を「H」
レベルとし、減少させる場合は「L」レベルとすること
によって、第1〜第4制御信号C1〜C4が所定順に出
力され、送信電力の増減が行われる。
【0020】この送信電力増減の動作を説明する。ま
ず、送信電力を減少させる場合を図5のタイミングチャ
ートを参照して説明する。
【0021】図5に示すように、発振器13から出力さ
れるクロック信号CKは所定周波数で出力されているも
のとする。また、送信電力制御部6の初期状態として、
送信電力制御信号C0は「L」レベル、アップ/ダウン
カウンタ11の各出力端Q0〜Q3の出力データは
「L」レベル、ロジック回路12から出力される第1〜
第3制御信号C1〜C3は「L」レベル、第4制御信号
C4は「H」レベルであるとする。
【0022】時刻t1において、送信電力制御信号C0
を「H」レベルとすると、この「H」レベルが図3に示
すアンド回路9に供給されると共に、インバータ8を介
して「L」レベルとなってアンド回路10に供給され
る。
【0023】この状態では、アンド回路9のクロック信
号CK入力端以外に「H」レベルが供給されていること
になるので、クロック信号CKの「L」レベル/「H」
レベルに応じてアンド回路9の出力データが同様に変化
し、アップ/ダウンカウンタ11のアップ端upに供給
されることになる。従って、カウンタ11はクロック信
号CKが1クロック変化する毎に、「1」ずつアップカ
ウントを行いその結果各出力端Q0〜Q3のデータが図
5に示すように変化する。
【0024】時刻t2において、カウンタ11の出力端
Q1のデータが「L」レベルから「H」レベルとなる
と、第1制御信号C1が「L」レベルから「H」レベル
に変化する。
【0025】第1制御信号C1が「H」レベルとなる
と、図2に示す「H」レベルアラーム検出部4の「H」
アラーム設定が解除される。これは、送信電力の制御が
減少方向への制御であるため、「H」アラーム設定には
掛からないので、それを解除しておく。
【0026】次に、時刻t3においてカウンタ11の出
力端Q2のデータが「H」レベルとなった後、時刻t4
において出力端Q1のデータが「H」レベルとなると、
第2制御信号C2が「H」レベルとなる。
【0027】第2制御信号C2が「H」レベルとなる
と、図2に示す入力レベル制御部5が入力信号S1を減
衰させ、FET1の入力レベルを低下させる。次に、時
刻t5においてカウンタ11の出力端Q3のデータが
「H」レベルとなった後、時刻t6において出力端Q1
のデータが「H」レベルとなると、第3制御信号C3が
「H」レベルとなる。
【0028】第3制御信号C3が「H」レベルとなる
と、図2に示すFET1,2のドレイン電流が減少す
る。FET1の入力レベルを低下させてから、FET
1,2のドレイン電流を減少させるのは、入力レベルが
高いままで先にドレイン電流を下げると増幅時に歪みが
発生するからである。
【0029】次に、時刻t7において、カウンタ11の
出力端Q1のデータが「L」レベルから「H」レベルと
なると、第4制御信号C4が「H」レベルから「L」レ
ベルに変化する。
【0030】第4制御信号C4が「L」レベルとなる
と、図2に示す「L」レベルアラーム検出部3の「L」
アラーム設定が行われる。これは、送信電力を低レベル
としているので、送信信号S2のレベルが低下しすぎる
のを検出するためである。
【0031】また、第4制御信号C4が「L」レベルと
なると、この「L」レベルが図3に示すアンド回路9に
供給されるので、アンド回路9の出力データが「L」レ
ベル固定となり、カウンタ11が停止する。
【0032】次に、送信電力を増加させる場合を図6の
タイミングチャートを参照して説明する。図6に示すよ
うに、送信電力制御部6の初期状態として、送信電力制
御信号C0が「H」レベル、アップ/ダウンカウンタ1
1の出力端Q0の出力データが「L」レベル、出力端Q
1〜Q3の出力データが「H」レベル、ロジック回路1
2から出力される第1〜第3制御信号C1〜C3が
「H」レベル、第4制御信号C4が「L」レベルである
とする。
【0033】時刻t1において、送信電力制御信号C0
を「L」レベルとすると、この「L」レベルが図3に示
すアンド回路9に供給されると共に、インバータ8を介
して「H」レベルとなってアンド回路10に供給され
る。
【0034】この状態では、アンド回路9のクロック信
号CK入力端以外に「H」レベルが供給されていること
になるので、クロック信号CKの「L」レベル/「H」
レベルに応じてアンド回路9の出力データが同様に変化
し、アップ/ダウンカウンタ11のダウン端dounに
供給されることになる。従って、カウンタ11はクロッ
ク信号CKが1クロック変化する毎に、「1」ずつダウ
ンカウントを行いその結果各出力端Q0〜Q3のデータ
が図6に示すように変化する。
【0035】時刻t2において、カウンタ11の出力端
Q1のデータが「H」レベルから「L」レベルとなる
と、第4制御信号C4が「L」レベルから「H」レベル
に変化する。
【0036】第4制御信号C4が「H」レベルとなる
と、図2に示す「L」レベルアラーム検出部3の「L」
アラーム設定が解除される。これは、送信電力の制御が
増加方向への制御であるため、「L」アラーム設定には
掛からないので、それを解除しておく。
【0037】次に、時刻t3においてカウンタ11の出
力端Q2のデータが「L」レベルとなった後、時刻t4
において出力端Q1のデータが「L」レベルとなると、
第3制御信号C3が「L」レベルとなる。
【0038】第3制御信号C3が「L」レベルとなる
と、図2に示すFET1,2のドレイン電流が増加す
る。次に、時刻t5においてカウンタ11の出力端Q3
のデータが「L」レベルとなった後、時刻t6において
出力端Q1のデータが「H」レベルとなると、第2制御
信号C2が「L」レベルとなる。
【0039】第2制御信号C2が「L」レベルとなる
と、図2に示す入力レベル制御部5の抵抗値が減少して
入力信号S1のレベルが増加し、FET1の入力レベル
が増加する。
【0040】FET1,2のドレイン電流を増加させて
からFET1の入力レベルを増加させるのは、ドレイン
電流が低いままで入力レベルが高くなると信号増幅時に
歪みが発生するからである。
【0041】次に、時刻t7において、カウンタ11の
出力端Q1のデータが「H」レベルから「L」レベルと
なると、第1制御信号C1が「H」レベルから「L」レ
ベルに変化する。
【0042】第1制御信号C1が「L」レベルとなる
と、図2に示す「H」レベルアラーム検出部4の「H」
アラーム設定が行われる。これは、送信電力を高レベル
としているので、送信信号S2のレベルが上昇しすぎる
のを検出するためである。
【0043】また、第1制御信号C1が「L」レベルと
なると、この「L」レベルが図3に示すアンド回路10
に供給されるので、アンド回路10の出力データが
「L」レベル固定となり、カウンタ11が停止する。
【0044】なお、クロック信号CKの周波数を変化さ
せることによって、送信電力の増減の制御速度を変化さ
せることができる。以上説明した第1実施例の送信電力
制御回路によれば、送信電力の減少時に入力レベルを上
げた後でFETの電力を下げ、送信電力の増加時にFE
Tの電力を上げた後で入力レベルを上げるので、非線形
歪の発生が無く、またFETに過大な入力電力が印加さ
れてFETが劣化したりすることなく、低消費電力化を
図ることができる。
【0045】次に、第2実施例による送信電力制御回路
を図7を参照して説明する。図7において、25,26
は直列接続されたFET、27は出力レベル検出回路、
28はアッテネータ、29,30,32は抵抗R1〜R
3とコンデンサC1〜C3とによるRC回路、31はト
ランジスタである。また出力レベル検出回路27は、検
波ダイオード33と演算増幅器(OP)34とを有して
構成されている。
【0046】アッテネータ28は入力信号S3を出力レ
ベル検出回路27の出力制御信号に応じて減衰させるも
のである。FET25,26は、アッテネータ28を介
して入力される信号S3を増幅して出力する。
【0047】出力レベル検出回路27の検波ダイオード
33は、送信信号S4を検波するものである。演算増幅
器34は、送信信号S4のレベルを設定するための自動
レベル信号C6と検波ダイオード33で検波された送信
信号S4のレベルとの差分電圧を出力するものである。
【0048】その差分電圧は、RC回路32を介してア
ッテネータ28に制御信号として供給され、その差分電
圧に応じて入力信号S3が減衰される。この減衰は、差
分電圧が0となって送信信号S4のレベルが一定となる
ように行われる。即ち、アッテネータ28、FET2
5,26、出力レベル検出回路27を接続するループで
自動レベル制御回路(AGC回路)が構成されている。
【0049】また、トランジスタ31は、そのベース端
に電流制御信号C7が供給されることによってFET2
5,26のベース電流を制御するものである。また、各
RC回路29,30,32は各々異なる時定数を取るよ
うに抵抗及び容量値が設定されている。RC回路29の
時定数をtAUTO、RC回路30の時定数をti 、RC回
路32の時定数を含むALC回路のループ応答時間をt
ALC とする。また時定数及びループ応答時間は、tAUTO
>tALC 、ti >tALC の関係とされている。
【0050】自動レベル信号C6は、FET25の入力
レベルを変化させる場合のものであり、また電流制御信
号C7は、FET25のドレイン電流を変化させるもの
であり、各々が「L」レベルから「H」レベル、又は
「H」レベルから「L」レベルに変化した場合に、図8
に示すように、RC回路29,30の時定数tAUTO及び
i によって、入力レベル及びドレイン電流が増減する
ようになっている。
【0051】但し、自動レベル信号C6及び電流制御信
号C7は、送信電力制御信号(図7には示さず)の
「H」レベル及び「L」レベルに応じて変化するものと
する。このように時定数tAUTO及びti をALC回路の
ループ応答時間tALC よりも大きくしてあるので、AL
C回路のループの安定後に、ドレイン電流を所定の値と
することができ、その可変動作をスムーズに行うことが
できる。動作電流が先に定まるとループが安定しなくな
る。
【0052】また、送信電力を減少させる場合は、図8
に示すように送信電力制御信号を「H」レベルから
「L」レベルに変化させ、この変化に応じて、まず自動
レベル信号C6が時定数tAUTOで「H」レベルから
「L」レベルに変化し、これによって入力信号S3のレ
ベルが下がり、この後に電流制御信号C7が時定数ti
で「H」レベルから「L」レベルに変化し、これによっ
てFET25,26のドレイン電流が減少するようにす
る。
【0053】送信電力を減少させる場合は、図8に示す
ように送信電力制御信号を「L」レベルから「H」レベ
ルに変化させ、この変化に応じて、まず自動レベル信号
C6が時定数tAUTOで「L」レベルから「H」レベルに
変化し、これによって入力信号S3のレベルが上がり、
この後に電流制御信号C7が時定数ti で「L」レベル
から「H」レベルに変化し、これによってFET25,
26のドレイン電流が増加するようにする。
【0054】以上説明した第2実施例によれば、送信電
力の増減をスムーズに行うことができると共に、また第
1実施例と同様な効果を得ることができる。次に、第3
実施例による送信電力制御回路を図9を参照して説明す
る。
【0055】図9において、41,42は直列接続され
たFET、43は検波ダイオード44及び演算増幅器4
5から成る出力レベル検出回路、46は2入力反転端及
び反転出力端のアンド回路、47はRC回路、48は抵
抗R4及び演算増幅器49から成る電流検出回路、50
は2入力アンド回路、51はRC回路、40は自動レベ
ル制御回路、52は演算増幅器、53はRC回路、54
はアッテネータである。
【0056】但し、RC回路47の時定数を図9で示し
たti 、RC回路51の時定数をt AUTO、RC回路53
の時定数を含むALC回路のループ応答時間をtALC
し、その関係を、tAUTO>tALC 、ti >tALC とす
る。またALC回路は、FET41,42、検波ダイオ
ード44、演算増幅器52、RC回路53、及びアッテ
ネータ54を結ぶループである。
【0057】また、自動レベル制御回路40は、アンド
回路50の出力データが「H」レベルの場合に「OF
F」状態となり、この場合、演算増幅器52の入力端に
「H」レベルの自動レベル信号が供給され、演算増幅器
52の出力信号でアッテネータ54が入力信号S5のレ
ベルを上げるように制御する。
【0058】一方、アンド回路50の出力データが
「L」レベルの場合は自動レベル制御回路40が「O
N」状態となり、この場合、演算増幅器52の入力端に
「L」レベルの自動レベル信号が供給され、演算増幅器
52の出力信号でアッテネータ54が入力信号S5のレ
ベルを下げるように制御する。
【0059】送信電力制御信号C9が送信電力を増加さ
せるための「H」レベルであるとする。この場合、アン
ド回路46の出力レベルは「H」レベルなので、その
「H」レベルを電流検出回路48が検出しており、アン
ド回路50に「H」レベルを供給している。
【0060】即ち、アンド回路50の出力レベルは
「H」レベルとなっており、自動レベル制御回路40は
「OFF」状態となっている。従って、演算増幅器52
に自動レベル信号の「H」レベルが供給され、アッテネ
ータ54が入力信号S5のレベルを上げるように制御し
ており、送信信号S6のレベルが「H」レベルで、これ
を検出している出力レベル検出回路43から「H」レベ
ルが出力され、アンド回路46に供給されている。
【0061】このような状態から送信電力制御信号C9
が送信電力を減少させるための「L」レベルとなったと
すると、アンド回路50の出力レベルが「L」レベルと
なって、自動レベル制御回路40が「ON」状態とな
る。この状態によって「L」レベルが演算増幅器52に
供給され、演算増幅器52の出力レベルが「L」レベル
となりアッテネータ54が入力信号S5のレベルを下げ
る。
【0062】これによって送信信号S6のレベルが
「L」レベルとなるので、その「L」レベルが出力レベ
ル検出回路43で検出され、アンド回路46に「L」レ
ベルが供給される。
【0063】これによってアンド回路46の出力レベル
が「L」レベルとなってFET41,42のドレイン電
流を減少させる。以上の動作によって送信電力が減少さ
れることになる。
【0064】この動作は第1実施例で説明したFETの
入力レベルを下げてからFETのドレイン電流を減少さ
せる順序と同じである。次に、送信電力制御信号C9が
送信電力を増加させるための「H」レベルとなったとす
ると、アンド回路46の出力レベルが「H」レベルとな
ってFET41,42のドレイン電流が増加する。また
その「H」レベルを電流検出回路48が検出することに
よって、アンド回路50に「H」レベルが供給されるの
で、アンド回路50の出力レベルが「H」レベルとな
り、自動レベル制御回路40が「OFF」状態となる。
この状態によって「H」レベルが演算増幅器52に供給
され、演算増幅器52の出力レベルが「H」レベルとな
りアッテネータ54が入力信号S5のレベルを上げる。
【0065】これによって送信信号S6のレベルが
「H」レベルとなり、この「H」レベルが出力レベル検
出回路43で検出され、アンド回路46に「H」レベル
が供給される。以上の動作によって送信電力が増加され
ることになる。
【0066】この動作は第1実施例で説明したFETの
ドレイン電流を増加させてからFETの入力レベルを上
げる順序と同じである。従って、上述した第3実施例に
よれば、第1実施例同様に、非線形歪の発生が無く、ま
たFETに過大な入力電力が印加されてFETが劣化し
たりすることなく、低消費電力化を図ることができ、更
には、送信電力の増減をスムーズに行うことができる。
【0067】次に、第4実施例による送信電力制御回路
を図10を参照して説明する。図10において、55,
57はFETであり、56はFET55及び57の間に
接続されたアッテネータである。58はFET57から
出力される送信信号S8を検波する検波ダイオード、5
9は検波ダイオードであり、レベル制御信号S10に応
じて抵抗値が制御されるアッテネータ64を介してFE
T55に供給される入力信号S7を検波する。
【0068】60は演算増幅器であり、検波ダイオード
58,59で得られる入出力レベルの差を取り、この差
分電圧でアッテネータ56の抵抗値を制御する。61は
演算増幅器であり、検波ダイオード59で得られる入力
レベルに応じてFET55,57のドレイン電流を制御
する。
【0069】FET55、アッテネータ56、FET5
7、検波ダイオード58及び59、演算増幅器60で自
動ゲイン制御回路(AGC回路)が構成されており、演
算増幅器60とアッテネータ56との間に接続された抵
抗R8及びコンデンサC8から成るRC回路により、A
GC回路のループの時定数がtAGC となるようにしてあ
る。また演算増幅器61の出力側には時定数ti の抵抗
R9及びコンデンサC9から成るRC回路が接続されて
いる。また、各時定数の関係はti >tAGC とする。
【0070】このような構成によれば、各検波ダイオー
ド58及び59で得られる入出力レベルの差が演算増幅
器60で取られ、その差が一定となるようにアッテネー
タ56でFET55の出力レベルを制御する。この制御
によりゲインが一定とされ、送信信号S8のレベルが一
定となる。
【0071】ここで、アッテネータ64の抵抗値をレベ
ル制御信号C10で下げたとすると、入力レベル7のレ
ベルが下げられる。すると、前記した時定数の関係から
その下げられたレベルに応答するようにAGC回路のゲ
インが先に定まり、その後で演算増幅器61の出力レベ
ルに応じてFET55,57のドレイン電流が減少され
る。
【0072】一方、アッテネータ64の抵抗値をレベル
制御信号C10で上げたとすると、入力レベル7のレベ
ルが上げられ、この上げられたレベルに応答するように
AGC回路のゲインが先に定まり、その後で演算増幅器
61の出力レベルに応じてFET55,57のドレイン
電流が増加される。
【0073】このように先に、AGC回路のループが定
まり、その後でドレイン電流が制御されるので、安定し
た送信電力の制御を行うことができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号増幅手段に過大な入力電力が加わって増幅手段が劣
化したり、非線形歪の劣化により回線品質が劣化したり
することのないように、送信電力の増減を行い、低消費
電力化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例による送信機における送信
電力制御回路のブロック構成図である。
【図3】図2に示す送信電力制御部の構成回路図であ
る。
【図4】図3に示すロジック回路の構成回路図である。
【図5】図2に示す送信電力制御部による送信電力減少
時の動作説明のためのタイミングチャートである。
【図6】図2に示す送信電力制御部による送信電力増加
時の動作説明のためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2実施例による送信機における送信
電力制御回路のブロック構成図である。
【図8】図7に示す第2実施例の送信電力制御回路によ
る送信電力増減時の動作説明のためのタイミングチャー
トである。
【図9】本発明の第3実施例による送信機における送信
電力制御回路のブロック構成図である。
【図10】本発明の第4実施例による送信機における送
信電力制御回路のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 増幅手段 5 入力レベル制御手段 6 送信電力制御手段 S1 入力信号 S2 出力信号 C0 電力制御信号 C2 第1制御信号 C3 第2制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早坂 巧一 宮城県仙台市青葉区1番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号(S1)を増幅して出力する増幅手
    段(1) の動作電流を制御することにより送信電力を増減
    させる送信機における送信電力制御方式において、 前記入力信号(S1)のレベルを第1制御信号(C2)に応じて
    上げるか下げるかの制御を行って前記増幅手段(1) に入
    力する入力レベル制御手段(5) と、 電力制御信号(C0)に応じて、前記第1制御信号(C2)及び
    前記動作電流を増減させる第2制御信号(C3)を該増幅手
    段(1) に供給する送信電力制御手段(6) とを具備し、 前記送信電力の増加を指示する前記電力制御信号(C0)が
    前記送信電力制御手段(6) に供給された場合に、前記第
    1制御信号(C2)により前記入力レベル制御手段(5) が前
    記入力信号(S1)のレベルを下げ、この後、前記第2制御
    信号(C3)により前記動作電流を下げ、該送信電力の減少
    を指示する該電力制御信号(C0)が該送信電力制御手段
    (6) に供給された場合に、該第2制御信号(C3)により該
    動作電流を上げ、この後、該第1制御信号(C2)により該
    入力レベル制御手段(5) が前記入力信号(S1)のレベルを
    上げるように制御されることを特徴とする送信機におけ
    る送信電力制御方式。
  2. 【請求項2】 前記送信電力制御手段(6) に、 前記増幅手段(1) の出力信号(S2)のレベルが所定の上限
    レベル以上となった際に警報を出力する上限警報手段
    の、動作/停止状態を制御すると共に、該出力信号(S2)
    のレベルが所定の下限レベル以下となった際に警報を出
    力する下限警報手段の、動作/停止状態を制御する機能
    を設け、 前記送信電力の増加を指示する前記電力制御信号(C0)が
    前記送信電力制御手段(6) に供給された場合に、該送信
    電力制御手段(6) の制御により該上限警報手段を停止状
    態とした後、前記第1制御信号(C2)により前記入力レベ
    ル制御手段(5)が前記入力信号(S1)のレベルを下げ、こ
    の後、前記第2制御信号(C3)により前記動作電流を下
    げ、この後、該送信電力制御手段(6) の制御により該下
    限警報手段を動作状態とし、該送信電力の減少を指示す
    る該電力制御信号(C0)が該送信電力制御手段(6) に供給
    された場合に、該送信電力制御手段(6) の制御により該
    下限警報手段を停止状態とした後、該第2制御信号(C3)
    により該動作電流を上げ、この後、該第1制御信号(C2)
    により該入力レベル制御手段(5) が前記入力信号(S1)の
    レベルを上げ、この後、該送信電力制御手段(6) の制御
    により該上限警報手段を動作状態とするように制御され
    ることを特徴とする請求項1記載の送信機における送信
    電力制御方式。
  3. 【請求項3】 入力信号(S3)を増幅して出力する増幅手
    段(26)の出力信号(S4)レベルを検出し、この検出された
    レベルが一定となるように、該出力信号(S4)レベルと任
    意に定められる設定レベル(C6)との差分レベルで該入力
    信号(S3)のレベルを制御する自動レベル制御回路が設け
    られた送信機における送信電力制御方式において、 任意に定められる電流制御信号(C7)に応じて前記増幅手
    段(26)の動作電流の増減を制御する電流制御手段(31)を
    設け、 前記設定レベル(C6)に前記自動レベル制御回路のループ
    応答時間tALC よりも大きい時定数tAUTOを持たせると
    共に、該電流制御信号(C7)に該ループ応答時間tALC
    りも大きい時定数ti を持たせたことを特徴とする送信
    機における送信電力制御方式。
  4. 【請求項4】 前記電流制御信号(C7)により前記動作電
    流を減少させる場合は前記設定レベル(C6)を下げてから
    行い、該電流制御信号(C7)により該動作電流を増加させ
    る場合は該動作電流の増加指示後に前記設定レベル(C6)
    を上げるようにしたことを特徴とする請求項3記載の送
    信機における送信電力制御方式。
  5. 【請求項5】 入力信号(S5)を増幅して出力する増幅手
    段(41)の出力信号(S6)レベルが一定となるように、該出
    力信号(S4)レベルと設定レベルとの差分レベルで該入力
    信号(S5)のレベルを制御する自動レベル制御回路が設け
    られた送信機における送信電力制御方式において、 前記出力信号(S4)のレベルを検出する出力レベル検出手
    段(43)と、 任意に定められる送信電力制御信号(C9)と該出力レベル
    検出手段(43)の出力レベルとに応じて前記増幅手段(26)
    の動作電流の増減を制御する電流制御手段(46)と、 該電流制御手段(46)の出力レベルを検出する電流検出手
    段(48)と、 該電流検出手段(48)の出力レベルと該送信電力制御信号
    (C9)とに応じて前記設定レベルを可変する設定レベル制
    御手段(50)とを設け、 前記送信電力制御信号(C9)が前記動作電流の減少を指示
    するレベルとなった場合に、前記設定レベル制御手段(5
    0)が前記設定レベルを前記入力信号(S5)のレベルを下げ
    るレベルに制御し、この制御により該入力信号(S5)のレ
    ベルが下がることに応じて前記出力信号(S4)のレベルが
    下がったことを前記出力レベル検出手段(43)が検出する
    と、前記電流制御手段(46)が該動作電流を減少させるよ
    うにし、該送信電力制御信号(C9)が該動作電流の増加を
    指示するレベルとなった場合に、該電流制御手段(46)が
    該動作電流を減少させ、この減少させるレベルを前記電
    流検出手段(48)が検出すると、該設定レベル制御手段(5
    0)が該設定レベルを該入力信号(S5)のレベルを上げるレ
    ベルに制御し、この制御により該入力信号(S5)のレベル
    が上がるように制御されることを特徴とする送信機にお
    ける送信電力制御方式。
  6. 【請求項6】 入力信号(S7)を増幅して出力する増幅手
    段(57)の入出力信号(S7,S8) のレベルを検出し、この検
    出された各レベル差で該増幅手段(57)のゲインが一定と
    なるように制御する自動ゲイン制御回路が設けられた送
    信機における送信電力制御方式において、 前記入力信号(S7)のレベルに応じて前記増幅手段(26)の
    動作電流の増減を制御する電流制御手段(61)を設け、 前記電流制御手段(61)に前記自動ゲイン制御回路のルー
    プ応答時間tAGC よりも大きい時定数ti を持たせたこ
    とを特徴とする送信機における送信電力制御方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197749A (ja) * 2000-01-13 2001-07-19 Daihen Corp 高周波電源
US6553213B1 (en) 1999-09-07 2003-04-22 Alps Electric Co., Ltd. Transmitter output power detecting circuit
JP2012015791A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Fujitsu Ltd 送信回路及び移動通信端末

Cited By (3)

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