JPH07249896A - 実装機のノズル駆動装置 - Google Patents

実装機のノズル駆動装置

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JPH07249896A
JPH07249896A JP6320756A JP32075694A JPH07249896A JP H07249896 A JPH07249896 A JP H07249896A JP 6320756 A JP6320756 A JP 6320756A JP 32075694 A JP32075694 A JP 32075694A JP H07249896 A JPH07249896 A JP H07249896A
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JP
Japan
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nozzle
nozzle member
cam
drive
component
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JP6320756A
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English (en)
Inventor
Naoji Yamada
直二 山田
Kenji Egashira
賢治 江頭
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアシリンダを主な駆動源として実装効率の
向上を図りつつ部品の種類に応じた確実な部品吸装着動
作を行う。 【構成】 ヘッドユニット5に部品吸着用のノズル部材
20を複数配設し、これらの各ノズル部材20を昇降駆
動する機構として、ロッカーアーム33と、各ロッカー
アーム33に当接可能なカム32を具備したカムシャフ
ト31とを設けるとともに、各ロッカーアーム33の端
部をエアシリンダ35のロッド34に連結した。そし
て、実装時には、先ず、カムシャフト32を作動させる
ことにより上記カム32を部品に応じた所定の押下げ位
置に配置、停止させた後に、上記エアシリンダ35を作
動させることによりロッド34を上昇位置に変位させて
ロッカーアーム33を揺動させ、これに応じてノズル部
材20を一気に下降させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドユニットに部品
吸着用のノズル部材が複数本設けられている実装機にお
いて各ノズル部材を駆動させる実装機のノズル駆動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、部品吸着用のノズル部材を備
えたヘッドユニットにより、IC等の電子部品のような
小片状の部品を部品供給部から吸着して、位置決めされ
ているプリント基板上に移送し、プリント基板の所定位
置に装着するようにした実装機が知られており、最近で
は、部品の吸着、装着の作業能率を高めるために、ヘッ
ドユニットに多数のノズル部材を装備し、一度に多数の
部品を部品供給側から吸着してプリント基板に装着でき
るような実装機が提案されている。
【0003】このように多数のノズル部材を装備した実
装機では、各ノズル部材を個々に作動して順次部品を吸
着できるようにする必要があるので、例えば、駆動源と
してのモータに接続されたカムシャフトに各ノズル部材
昇降用のカムを配設し、上記各ノズル部材に対してそれ
ぞれ、カムの回転に応じてノズル部材を昇降させるロッ
カーアームを設け、各ロッカーアームを、上記カムに対
して係脱切替可能としたような実装機が提案されている
(例えば、特開平4−11799号公報)。
【0004】このような実装機では、ロッカーアームと
カムとが当接可能な状態に切替えられることにより、カ
ムシャフトの回転に応じてロッカーアームがカムに押下
げられて、当該ロッカーアームに対応するノズル部材が
下降して部品の吸装着を行うようになっている。
【0005】そして、ノズル部材を連続して作動させる
場合には、一般に、カムの作動位置中、ノズル部材が上
昇端となる位置でロッカーアームをカムに対して当接可
能な状態に切替えてノズル部材を下降させ、部品の吸着
又は装着を行った後に再び上昇端に戻してから次のロッ
カーアームをカムに対して当接可能な状態に切替えると
いった動作を繰り返すようになっている。
【0006】そして、このようにノズル部材をカムの回
転によって緩やかに昇降させることで昇降時のノズル部
材の振動等を抑止し、その結果、吸着された部品の落下
や吸着ズレを防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、今日では、
部品の小型化がより進行し、ノズル部材の吸引力等との
関係で、ノズル部材への吸着状態がノズル昇降時の振動
等に影響され難くなっているので、上記のようにノズル
部材をカムの回転によって緩やかに昇降させるような実
装機では、実装効率の点で改善の余地がある。なお、サ
ーボモータで直接的にノズル部材を昇降させるものもあ
るが、この場合でも、比較的小さい昇降ストローク内で
充分な加減速を行いノズル部材を高速で昇降させるのは
困難である。そこで、実装効率を高める手段として、エ
アシリンダを駆動源としたノズル昇降機構を採用し、こ
れによりノズル部材を高速で昇降させることが考えられ
るが、エアシリンダを駆動源としたノズル昇降機構で
は、以下のような問題点がある。
【0008】先ず、このような装置では、エアシリンダ
へのエア圧の吸排によりノズル部材を昇降させるので、
部品吸装着時に部品の種類に応じたノズル高さの調整を
行うのが困難である。
【0009】また、比較的速度制御が行い難いため、昇
降時のノズル部材の振動等により落下等し易い、例えば
大型の部品を吸装着する場合に、一時的にノズル部材を
緩やかに昇降させてノズル昇降時の振動等を抑止すると
いった動作を行うことが困難である。
【0010】さらに、エアシリンダは、その駆動時間に
バラツキが生じ易く、ノズル部材が上昇端から下降端に
到達するまでの時間的な管理が行い難いため、並設され
る複数のノズル部材を連続して昇降させる際等の各ノズ
ル部材の作動タイミングの調整が容易でない。
【0011】また、エアシリンダを駆動源としてノズル
部材を昇降させた場合、ノズル部材が極めて急激に昇降
されるので、ノズル部材が上下端に達した際に、ノズル
部材に衝撃力が作用し、吸着した部品の吸着ズレ、破損
あるいは落下といった不都合を招くことが考えられる。
【0012】従って、これらの問題を解決し得るような
ノズル昇降機構を構成することによって、実装効率を高
めることが望まれる。
【0013】さらに、実装機では各ノズル部材をヘッド
ユニットに対して回転させる必要があるが、上述のよう
な装置では、各ノズル部材を回転させる駆動機構につい
ても、1つの駆動源で各ノズル部材を回転し得る方がヘ
ッドユニットの大型化等を防止する点からも望ましい。
【0014】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、エアシリンダを主な駆動源として実装
効率の向上を図りつつその機能性を高め、部品の種類に
応じた確実な部品吸装着動作を行うことができる実装機
のノズル駆動装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、部品供給側と
装着側とにわたって移動可能なヘッドユニットに部品吸
着用のノズル部材が複数本並列に、それぞれ昇降可能に
設けられるとともに、各ノズル部材毎に設けられたロッ
カーアームと、これらの各ロッカーアームにそれぞれ当
接可能なカムを具備したカムシャフトとを有するノズル
部材昇降用の駆動機構が設けられている実装機におい
て、上記駆動機構に上記ロッカーアーム駆動用の駆動シ
リンダを設け、上記カムを部品に応じた所定押下げ位置
とした状態で上記駆動シリンダを所定方向に作動させた
ときに上記ロッカーアームとカムとが当接してノズル部
材が下降端まで移動するように上記駆動機構を構成する
とともに、上記カムを上記所定押下げ位置とする上記カ
ムシャフトの作動の完了後に上記駆動シリンダを作動さ
せるように制御する制御手段を設けたものである(請求
項1)。
【0016】また、上記請求項1記載のノズル駆動装置
において、上記制御手段が、上記カムシャフトの作動完
了後に上記駆動シリンダを作動させる第1の制御モード
と、上記駆動シリンダの作動完了後に上記カムシャフト
を作動させる第2の制御モードとに切替可能とされたも
のである(請求項2)。
【0017】さらに、上記請求項1又は2記載のノズル
駆動装置において、上記駆動シリンダの所定方向への作
動完了を検知する検知手段を設けたものである(請求項
3)。
【0018】また、部品供給側と装着側とにわたって移
動可能なヘッドユニットに部品吸着用のノズル部材が複
数本並列に、それぞれ昇降可能に設けられるとともに、
各ノズル部材毎に設けられたロッカーアームと、これら
の各ロッカーアームにそれぞれ当接可能なカムを具備し
たカムシャフトとを有するノズル部材昇降用の駆動機構
が設けられている実装機において、上記駆動機構に上記
ロッカーアーム駆動用の駆動シリンダを設け、上記カム
を部品に応じた所定押下げ位置とした状態で上記駆動シ
リンダを所定方向に作動させたときに上記ロッカーアー
ムとカムとが当接してノズル部材が下降端まで移動する
ように上記駆動機構を構成するとともに、上記カムシャ
フトの作動と駆動シリンダの作動とをほぼ同時に開始す
るように制御する制御手段を設けたものである(請求項
4)。
【0019】さらに、上記請求項1乃至4のいずれか記
載のノズル駆動装置において、各ノズル部材の上方に、
各ノズル部材に対する上昇時の衝撃力を弾性的に吸収す
るダンパ部材が配設されたものである(請求項5)。
【0020】また、上記請求項1乃至4のいずれか記載
のノズル駆動装置において、上記ヘッドユニットに上記
各ノズル部材が回転可能に装備されるとともに、ノズル
部材回転用の駆動源が設けられ、この駆動源がいずれか
1本のノズル部材に対して連結されるとともに、このノ
ズル部材と他のノズル部材とが回転力伝達手段を介して
連結されてなるものである(請求項6)。
【0021】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、部品の吸装
着時には、先ずカムシャフトが作動されることにより、
部品に応じた所定の押下げ位置にカムが配置される。こ
のカムシャフトの作動は、部品の種類による部品高さの
相違に応じたノズル下降端位置調整のためのものであ
り、その調整分だけカムシャフトを作動すればよい。そ
して、その後、駆動シリンダが所定方向に作動されてロ
ッカーアームとカムとが当接することによりロッカーア
ームが揺動され、これに伴いノズル部材が上昇端から下
降端まで一気に下降される。
【0022】上記請求項2記載の発明によれば、第1の
制御モードが実行されると、先ず、カムシャフトが作動
されることにより部品に応じた所定の押下げ位置にカム
が配置され、その後、駆動シリンダが所定方向に作動さ
れることでノズル部材が上昇端から下降端まで一気に下
降される。一方、第2の制御モードが実行されると、先
ず、駆動シリンダが作動されることでロッカーアームが
カムに当接され、その後、カムシャフトが作動されるこ
とにより、カムの回転に応じてロッカーアームが揺動さ
れ、これに伴いノズル部材が上昇端から下降端まで緩や
かに下降される。
【0023】上記請求項3記載の発明によれば、駆動シ
リンダの所定方向への作動によってノズル部材が下降端
位置に作動される場合に、その駆動シリンダの作動完了
が検知手段により検知されることにより、ノズル部材が
下降端に到達したことが検知される。
【0024】上記請求項4記載の発明によれば、部品の
吸装着時には、カムシャフトと駆動シリンダとをほぼ同
時に作動させることにより、部品に応じた所定の押下げ
位置にカムが到達する前にカムとロッカーアームとが当
接され、これによりノズル部材が下降端のやや上方の位
置まで一気に下降された後、カムの回転に応じて緩やか
に下降端に達することになる。
【0025】上記請求項5記載の発明によれば、部品吸
着後等におけるノズル部材上昇時に、上昇端に達したノ
ズル部材に作用する衝撃力がダンパ部材により弾性的に
吸収される。
【0026】上記請求項6記載の発明によれば、各ノズ
ル部材を回転させる機構を、1つの駆動源とした簡単な
構造で達成することが可能となる。
【0027】
【実施例】本発明に係る実装機について図面に基づいて
説明する。
【0028】図1および図2は本発明の実施例に係る実
装機全体の構造を示している。これらの図において、基
台1上には、搬送ラインを構成するコンベア2が配置さ
れ、図外のプリント基板が上記コンベア2上を搬送さ
れ、所定の装着作業用位置で停止されるようになってい
る。
【0029】上記コンベア2の側方には、部品供給部3
が配置されている。この部品供給部3は、多数種の部品
を供給することができるようになっており、例えばリー
ルに巻回された供給テープ3aが多数個配列され、各供
給テープ3aにそれぞれ、IC、トランジスタ、コンデ
ンサ等の小片状の部品が所定間隔おきに収納されてい
る。そして、図外の繰り出し機構により、部品の供出に
つれて供給テープ3aが間欠的に繰り出されるようにな
っている。
【0030】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5
はX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平
面上でX軸と直交する方向)に移動することができるよ
うになっている。
【0031】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが
配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移
動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられた
ナット部分15が上記ボールねじ軸14に螺合してい
る。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボールね
じ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に移動す
るとともに、X軸サーボモータ15の作動によりボール
ねじ軸14が回転して、ヘッドユニット5が支持部材1
1に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0032】上記ヘッドユニット5にはノズル部材20
が複数本並列に配置され、図示の実施例では8本のノズ
ル部材20が設けられている。
【0033】図3乃至図5はノズル駆動装置の具体的構
造を示している。これらの図に示すように、上記各ノズ
ル部材20は、それぞれ、中空状のノズルシャフト21
の先端に、これと一体に形成されたノズル22が開口し
た構造となっている。さらに各ノズル部材20は、筒状
のハウジング23に挿入されるとともに、このハウジン
グ23に対し、Z軸方向(上下方向)の移動は可能で相
対回転は阻止されるように、スプラインで結合されてい
る。また、各ハウジング23は、ヘッドユニット5の本
体に回転可能に保持され、従って、各ノズル部材20が
ハウジング23とともに、ヘッドユニット5の本体に対
してR軸(ノズル中心軸)回りに回転可能となってい
る。
【0034】上記各ノズル部材20の先端のノズル形成
部分はハウジング23の下方に突出している。また、各
ノズル部材20の上部はハウジング23の上方に突出
し、この部分に、ロッカーアーム係合部24が装着され
るとともに、ノズル部材20を上方に付勢するリターン
スプリング25が装備されている。ノズル部材20の内
部の通路は、上記各ホルダー27内の通路及び切換えバ
ルブ等を介して図外の負圧供給源に接続されている。
【0035】また、各ノズル部材20の上方には、それ
ぞれノズル部材上昇時の衝撃吸収を行うためのダンパ機
構が設けられている。この機構は、各ノズル部材20毎
に設けられたロッド27及びエアクッションシリンダ2
8から構成されている。各ロッド27には、その上端部
にエアクッションシリンダ28内に位置するピストン2
7aが一体に設けられる一方、その下端部にはノズル部
材上端に対する当接部27bが固着されている。上記ピ
ストン27aの上方にはエアクッション室28aが形成
され、上記ロッド27の上昇に伴い、エアクッション室
28a内のエアが圧縮されることによりロッド27にク
ッション性をもたせるようになっている。なお、28b
は上記エアクッション室28aに連通するリーク孔、2
8cはこのリーク孔28bのリーク量を調整する絞り、
27cは上記当接部27bとシリンダ本体との間に介在
されたスプリングであり、これらによりクッション性が
調整されている。
【0036】さらに上記ヘッドユニット5には、ノズル
部材昇降用の駆動機構と、ノズル部材回転用の駆動機構
とが具備されている。
【0037】ノズル部材昇降用の駆動機構は、Z軸サー
ボモータ30で作動されるカムシャフト31と、各ノズ
ル部材20毎に設けられたロッカーアーム33及びエア
シリンダ35とにより構成されている。上記カムシャフ
ト31は、ノズル部材配列方向に延び、ヘッドユニット
5の本体に回転可能に支承され、プーリ36,37およ
びベルト38を介してZ軸サーボモータ30に接続され
ている。このカムシャフト31の、各ノズル部材20に
対応する箇所には、ノズル部材昇降用のカム32が配設
されている。
【0038】上記各ロッカーアーム33は、その中間部
に、上記カム32に当接するカムフォロア33aを有す
るとともに、一端側に、上記ノズル部材20のロッカー
アーム係合部24に係合するピン部33bを有し、また
他端側に、連結部33cを有し、この連結部33cに上
記エアシリンダ35のロッド34の上端が連結されてい
る。
【0039】上記ロッド34の下端部にはエアシリンダ
35内に位置するピストン34aが一体に設けられてい
る。また、エアシリンダ35は、上記ピストン34aの
下方に圧力室35aを有し、この圧力室35aがON・
OFF切換バルブ35bを介してエア供給源35cに接
続され、圧力室35aにエア圧が供給されたエアシリン
ダ35の駆動状態ではピストン34aを押上げてロッド
34を上昇位置に保持する(図5に示す状態)ようにな
っている。また、上記圧力室35aからエアが排出され
たエアシリンダ35の停止状態では、ロッド34が上下
可動範囲の下端まで下降するようになっている。
【0040】上記各ロッド34の上端部、すなわち上記
ロッカーアーム33の連結部33cとの連結部分には、
それぞれ突起34bが設けられるとともに、この突起3
4bを検出するセンサ29がヘッドユニット5の本体に
配設されている。このセンサ29は、例えば、近接スイ
ッチからなり、圧力室35aにエア圧が供給されてロッ
ド34が上昇端位置となったときに上記突起34bを検
知するようになっており、このセンサ29によってエア
シリンダ35の所定方向への作動完了を検知する検知手
段が構成されている。
【0041】なお、上記カムシャフト31、センサ29
及びエアクッションシリンダ28等の各部材はヘッドユ
ニット5の上部枠体26に設けられており、実施例にお
いては、この上部枠体26がヘッドユニット5の他のフ
レーム等に対して着脱自在に取付けられ、さらに上部枠
体26の上記カムシャフト31の上方となる個所には、
目視用の穿孔部26aが形成されている。すなわち、上
記穿孔部26aを介して上記カム32、ロッカーアーム
33及びエアシリンダ35等の駆動機構に対する動作確
認を外部から行うことができるようにし、また必要に応
じて上記上部枠体26を取り外すことでメンテナンスを
容易に行うことができるようになっている。
【0042】上記各ノズル部材回転用の駆動機構は、駆
動源としてのR軸サーボモータ40と、このR軸サーボ
モータ40の軸に取り付けられた駆動ギヤ41と、1つ
のノズル部材20(図3,図4では右端のノズル部材2
0)に取り付けられて駆動ギヤ41に噛合う被駆動ギヤ
42と、そのノズル部材20と他のノズル部材20との
間のベルト伝動機構43(回転力伝達手段)とで構成さ
れている。上記ベルト伝動機構43は、伝動作用を確実
にするため上下2段に設けられており、上下のベルト4
4,45が、それぞれ図6(a),(b)に示すように
各ノズル部材20に設けられたプーリ46に巻き掛けら
れている。こうして、R軸サーボモータ40によりギヤ
41,42を介して1つのノズル部材20が回転駆動さ
れるとともに、その回転が他の各ノズル部材20にも伝
達されるようになっている。
【0043】さらに、上記ギヤ41,42を介してR軸
サーボモータ40に連結されているノズル部材20に
は、その回転角を検出するためのエンコーダ47が取付
けられている。
【0044】また、この実装機は、マイクロコンピュー
タを構成要素とするコントローラ(制御手段)50を備
え、上記ヘッドユニット移動用の各サーボモータ9,1
5、ノズル部材20に対するサーボモータ30,40、
ON・OFF切換バルブ35b及びセンサ29等はすべ
て上記コントローラ50に電気的に接続され、このコン
トローラ50によって統括制御されるようになってい
る。
【0045】次に、上記ノズル駆動装置における制御の
第1実施例について図10及び図11を参照しつつ、図
7〜図9のフローチャートに従って説明する。なお、ノ
ズル昇降動作は、実装機における部品吸着時と部品装着
時とでは基本的に同一なので、以下の説明においては部
品吸着時の制御について詳述することにする。
【0046】図7において、実装動作が開始されると、
先ず、ステップS1で、モード設定入力等に応じて実装
モードの選択が行われる。ここで第1モードが選択され
るとステップS2へ移行されて図8に示すフローチャー
トに従った実装動作が行われ、第2モードが選択される
とステップS3へ移行されて図9に示すフローチャート
に従った実装動作が行われる。
【0047】先ず、上記ステップS1において第1モー
ドが選択されると、ステップS2へ移行され、図8に示
すフローチャートに従った実装動作が行われる。
【0048】第1モードでは、先ず、ヘッドユニット5
がX−Y方向に移動されて部品供給部3の上方に配置さ
れるとともに各ノズル部材20への負圧の供給が開始さ
れ、このヘッドユニット5の移動中にZ軸サーボモータ
30が作動されることによりカムシャフト31が回転さ
れて、カム32が部品の種類に応じた所定の押下げ位
置、すなわち図10に示す位置とされた状態に保持され
る(ステップS11,S12)。
【0049】上記の動作が完了すると(ステップS12
でYES)、次いでステップS13に移行され、ここ
で、部品の吸着を行なうべきノズル部材20に対応する
エアシリンダ35が駆動(圧力室35aにエア圧供給)
されてロッド34が図10中に実線で示す下降位置から
二点鎖線で示す上昇位置に変位される。この際、既にカ
ムシャフト31が作動されて、カム32が所定の押下げ
位置に配置された状態で保持されているので、エアシリ
ンダ35の駆動によりロッド34が上昇されると、ロッ
カーアーム33がカム32に当接すると同時に、このカ
ム32との当接部分を支点にしてロッカーアーム33が
揺動され、ノズル部材20が部品に密接する所定高さ、
すなわち下降端まで一気に下降されることになる。
【0050】そして、ノズル部材20が下降端まで下降
すると、すなわち上記ロッド34が完全に上昇され、上
記ロッカーアーム33との接続部に設けられた突起34
bがセンサ29により検出されると(ステップS14で
YES)、上記コントローラ50内のタイマーにより予
め設定された微小時間の計時が開始される(ステップS
15)。つまり、ノズル部材20を微小時間だけ下降端
に保持することで部品吸着用の負圧を充分作用させて部
品を確実に吸着するようになっている。
【0051】そして、所定の時間が経過すると(ステッ
プS16でYES)、Z軸サーボモータ30の作動によ
りカムシャフト31が回転されると同時にエアシリンダ
35の駆動が停止(圧力室35aからエア圧排出)さ
れ、ロッド34が図10中に実線で示す下降位置に変位
されつつ、ノズル部材20がリターンスプリング25の
付勢力により部品を吸着したまま一気に上昇端まで上昇
され、これによりノズル部材20による部品の吸着が完
了する(ステップS17)。
【0052】このように部品の吸着を行なうべきノズル
部材20の昇降動作が行われているときに、他のノズル
部材20は、それぞれに対応するエアシリンダ35が停
止(圧力室35aからエア圧排出)されることにより作
動が実質的に停止されている。つまり、エアシリンダ3
5が停止状態となることに応じてロッド34が図10中
に実線で示すような下降位置に保持され、ノズル部材2
0がリターンスプリング25により上昇位置に保持され
ている。
【0053】そして、各ノズル部材20による部品の吸
着を順次行う場合には、上記ステップS11〜ステップ
S17が繰返し行われることにより各ノズル部材20の
部品吸着のための昇降動作が連続的に行われる。この
際、ステップS11,12におけるカム32の配置、す
なわちカムシャフト31の回転量は部品の種類に応じて
随時調整され、これによりノズル部材20の昇降移動量
が部品の高さに応じて調整されるようになっている。但
し、同一種類の部品を連続して吸着する際には、Z軸サ
ーボモータ30が繰返し作動されることはなく、カム3
2を所定の一定の押下げ位置に保持したままの状態で、
ヘッドユニット5の移動及び各ノズル部材20に対応す
るエアシリンダ35の駆動により他のノズル部材20に
よる部品吸着が行われる。
【0054】また、ヘッドユニット5の移動が不要な場
合は、複数のノズル部材20が同時に作動され、複数の
部品が同時に吸着される。
【0055】一方、図7のステップS1において第2モ
ードが選択されると、ステップS3に移行され、ここで
図9に示すフローチャートに従った実装動作が行われ
る。
【0056】第2モードでは、先ず、ヘッドユニット5
がX−Y方向に移動されて部品供給部3の上方に配置さ
れるとともに、各ノズル部材20への負圧の供給が開始
されて(ステップS21,S22)、ステップS23に
移行される。
【0057】ステップS23では、部品の吸着を行なう
べきノズル部材20が作動される。この際、先ず当該ノ
ズル部材20に対応するエアシリンダ35が駆動(圧力
室35aにエア圧供給)されてロッド34が図11中に
一点鎖線で示す下降位置から実線で示す上昇位置に変位
され、その後Z軸サーボモータ30が作動されることに
より、カム32の回転に伴いロッカーアーム33がロッ
ド34との連結部33cを支点として揺動され、それに
応じてノズル部材20が下降される(ステップS2
4)。
【0058】そして、図11に二点鎖線で示すように、
上記ロッカーアーム33を部品の種類(部品高さ)に応
じて設定された押下げ位置とするようにカム32が回転
され、これによりノズル部材20が下降端まで下降する
と(ステップS25でYES)、上記第1モードと同様
に、上記コントローラ50内のタイマーにより予め設定
された微小時間の計時が開始される(ステップS2
6)。
【0059】そして、所定の時間が経過すると(ステッ
プS27でYES)、先ず、カムシャフト31が回転さ
れ、これに応じてノズル部材20がリターンスプリング
25の付勢力により部品を吸着したまま上昇端まで上昇
され、次いで、エアシリンダ35の駆動が停止(圧力室
35aからエア圧排出)されることによりロッド34が
図11中に一点鎖線で示す下降位置に変位されてノズル
部材20による部品の吸着が完了する(ステップS2
8,S29)。
【0060】そして、このように部品の吸着を行なうべ
きノズル部材20の昇降動作が行われているときに、他
のノズル部材20は、それぞれに対応するエアシリンダ
35が停止(圧力室35aからエア圧排出)されること
により作動が実質的に停止されており、各ノズル部材2
0による部品の吸着が順次行われる場合には、上記ステ
ップS21〜ステップS29が繰返し行われることによ
り各ノズル部材20の部品吸着のための昇降動作が連続
的に行われる。
【0061】以上説明した上記第1実施例の制御におい
ては、第1モードが選択された場合には、実装作業の高
速性を重視した実装動作が行われ、第2モードが選択さ
れた場合には、ノズル部材20による吸着部品の保持性
を重視した実装動作が行われるようになっている。
【0062】すなわち、第1モードでは、エアシリンダ
35の駆動によりロッド34が上昇位置とされるのと同
時にロッカーアーム33が揺動され、これによりノズル
部材20が一気に下降端まで下降され、部品の吸装着完
了後は、直ちにエアシリンダ35が停止されてロッド3
4が下降位置に変位されることにより、ノズル部材20
がリターンスプリング25の付勢力により一気に上昇端
まで上昇されるので、ノズル部材20がエアシリンダ3
5の駆動に応じて極めて高速で昇降されることになり、
その結果、実装作業が高速度で行われる。
【0063】これに対し、上記第2モードにおいては、
エアシリンダ35の駆動によりロッド34が上昇位置と
された後にZ軸サーボモータ30が作動されることで、
ノズル部材20がカム32の回転に応じて下降され、部
品吸着完了後は、先ず、Z軸サーボモータ30が駆動さ
れることにより、ノズル部材20がカム32の回転に応
じて上昇されてエアシリンダ35が停止されるので、ノ
ズル部材20は常に速度制御されたカム32の回転によ
り緩やかな昇降を行うことになり、昇降時のノズル部材
20への振動、衝撃等が軽減され、その結果、吸着部品
がノズル部材20に安定して保持されることになる。
【0064】このように、上記実装機においては、それ
ぞれ異なる動作を行う第1モードと第2モードを選択的
に実行することで、例えば、比較的小型でノズル部材2
0への吸着性が良好な部品の実装時には、第1モードを
選択して高速での実装動作を行う一方で、比較的大型の
部品(例えばQFP)の実装時には第2モードを選択し
てノズル部材20に対する部品の吸着ズレ等を防止しつ
つ実装動作を行うようになっている。しかも、上記いず
れのモードにおいても、カムシャフト31の回転量を調
整することで、ノズル昇降時のノズル部材20の下降端
位置調整が可能となっており、異なる種類の部品に対し
ても好適に部品の吸装着を行うことができるようになっ
ている。
【0065】特に、上記第1モードによれば、エアシリ
ンダ35を駆動源としてノズル部材20の昇降動作を行
わせるものでありながらも、上述のように、ノズル部材
20の下降端位置の調整を可能とし、しかも、カムシャ
フト31の作動は上記下降端位置調整分で済み、ノズル
動作時間の短縮と下降端位置調整機能とが有効に達成さ
れる。
【0066】ところで、上記第1モードにおいては、部
品の吸装着完了後、上述のように、リターンスプリング
25の付勢力によりノズル部材20を一気に上昇させる
ため、上昇端に到達したノズル部材20に衝撃力が作用
し、これにより、例えば吸着した部品が落下する等の不
具合を招くことが懸念されるところである。しかし、上
記実施例の実装機においては、各ノズル部材20の上方
に、それぞれロッド27およびエアクッションシリンダ
28から構成されるダンパ機構が設けられているので、
ノズル部材20の上昇端到達時にノズル部材20に作用
する衝撃力がダンパ機構により弾性的に吸収され、これ
により上記のような不具合を極力抑止することが可能と
なってる。
【0067】なお、上記第1実施例の制御においては、
第1モードと第2モードを選択的に実行するようにして
いるが、例えば、装着するべき部品が極めて小型のもの
に限られるような場合には、第1モードのみの制御とし
て、実装効率を高めるようにしてもよい。
【0068】次に、上記実装機における制御の第2実施
例について、図12のフローチャートに従って説明す
る。
【0069】第2実施例の制御においては、先ず、ヘッ
ドユニット5が移動されて部品供給部3の上方に配置さ
れるとともに、各ノズル部材20への負圧の供給が開始
されて(ステップS31,S32)、ステップS33に
移行される。
【0070】ステップS33では、部品を吸着するべき
ノズル部材20に対応するエアシリンダ35が駆動さ
れ、これによりロッド34が上昇位置へ変位されると同
時に、Z軸サーボモータ30が作動されてカムシャフト
31の回転が開始される。
【0071】そして、ステップS33で当該ノズル部材
20の作動が開始されると、ステップS34でロッド3
4が上昇位置に到達したか否か、すなわち突起34bが
上記センサ29により検知されたか否かが判断され、次
いで、ステップS35でノズル部材20が下降端に達し
たか否か、すなわちカム32が所定の押下げ位置に到達
したか否かが判断される。つまり、カム32が所定の押
下げ位置に到達する以前に、ロッド34を上昇位置に到
達させ、その後、カム32が所定の押下げ位置に到達す
るようになっている。
【0072】この際、カム32とロッカーアーム33と
が当接すると、ロッカーアーム33の揺動によりノズル
部材20が下降されることになるが、上述のように、カ
ム32が所定の押下げ位置に到達する以前にロッド34
が上昇位置に到達するので、カム32とロッカーアーム
33との関係では、所定の押下げ位置に到達する以前の
作動位置にあるカム32に対してロッカーアーム33が
当接することになる。すなわち、これによりノズル部材
20が下降端のやや上方の位置まで瞬時に下降され、そ
の後は、カム32の回転に応じて下降端に達することに
なる。
【0073】このようにして、ノズル部材20が下降端
まで下降すると(ステップS34及びステップS35で
YES)、カムシャフト31の作動が停止されるととも
に、上記コントローラ内50のタイマーにより微小時間
が計時される(ステップS36)。
【0074】そして、所定の時間が経過すると(ステッ
プS37でYES)、カムシャフト31が回転されると
ともに、エアシリンダ35の駆動が停止されることによ
りロッド34が下降位置に変位され、これらの作動に応
じてノズル部材20がリターンスプリング25の付勢力
により部品を吸着したまま一気に上昇端まで上昇され、
ノズル部材20による部品の吸着が完了する(ステップ
S38)。
【0075】このように部品の吸着を行なうべきノズル
部材20の昇降動作が行われているときに、他のノズル
部材20は、それぞれに対応するエアシリンダ35が停
止状態とされることにより作動が実質的に停止され、ノ
ズル部材20がリターンスプリング25により上昇位置
に保持されている。
【0076】そして、例えば各ノズル部材20による部
品の吸着を順次行う場合には、ステップS31〜ステッ
プS38が繰返し行われることにより、各ノズル部材2
0の部品吸着のための昇降動作が連続的に行われる。こ
の際、ステップS33におけるカム32の配置、すなわ
ちカムシャフト31の回転量は、上記第1実施例の第1
及び第2モードの制御と同様に、部品の種類に応じて随
時調整され、これによりノズル部材20の下降端位置が
部品の種類に応じて調整される。
【0077】以上説明した第2実施例の制御によれば、
エアシリンダ35の駆動とカムシャフト31の作動を同
時に開始し、カム32が所定の押下げ位置に到達する以
前にロッド34を上昇位置に変位させ、ノズル部材20
を下降端のやや上方の位置まで一気に下降させつつ、そ
の後はカム32の回転に応じて緩やかに下降端に達する
ようしているので、ノズル部材20が下降端に達する際
の下降速度を適度に減速することが可能である。つま
り、部品吸着時には、ノズル部材20を高速で下降させ
ながらも、ノズル先端と部品の急激な衝突を回避しつつ
部品吸着を行うことができ、また、装着時には、ノズル
部材20を高速で下降させながらも、吸着部品とプリン
ト基板の衝突等による装着ズレ等を回避することがで
き、これにより実装作業をより確実に行うことができ
る。
【0078】ところで、以上は部品の吸着時及び装着時
におけるノズル部材昇降動作について説明したが、この
ようなノズル部材の昇降動作の他に、部品装着時などに
は、R軸サーボモータ40の作動によるノズル部材20
の回転で部品の回転角の調整が行われる。上記実施例に
よれば、このノズル部材20を回転させる機構も、1つ
のR軸サーボモータ40を駆動源とした比較的簡単な構
造で達成されるため、ノズル部材20を回転させる機構
の占有スペースが少なく、これによってヘッドユニット
5の大型化が効果的に抑えられる。しかも、1つのノズ
ル部材20にエンコーダ47が直結され、このエンコー
ダ47からの信号に基づいて回転角の調整のための制御
が行われるので、特にエンコーダ47が直結されている
ノズル部材20において回転角の調整が精度良く行われ
る。従って、エンコーダ47が直結されているノズル部
材20には、とくに回転角調整の精度が要求されるよう
な部品が吸着され、それ以外のノズル部材には通常の部
品が吸着されるようにしておけば、回転駆動系の構造を
簡単にしつつ、精度上の要求をより満足することができ
る。
【0079】なお、上記実施例に示す実装機は、本発明
の実装機の一実施例を示すものであり、その具体的構成
は、上記実施例に限られるものではない。例えば、実施
例においてノズル20は8本設けられているが、その数
は8本以上あるいはそれ以下であってもよく、これ以外
の構成についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適
宜変更可能である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数本のノズル部材に対する昇降用の駆動機構として、
各ノズル部材毎に設けられたロッカーアームと、ロッカ
ーアームにそれぞれ当接可能なカムを具備したカムシャ
フトと、上記ロッカーアーム駆動用の駆動シリンダとを
設け、上記カムシャフトを作動させて上記カムを部品に
応じた所定の押下げ位置に配置、停止させた後、駆動シ
リンダを作動させるようにしたので、実装時には、駆動
シリンダの作動に応じて、所定の押下げ位置に保持され
たカムにロッカーアームが当接され、これによるロッカ
ーアームの揺動に伴いてノズル部材が上昇端から下降端
まで一気に下降される。しかも、カムシャフトの回転量
を調整することにより、ノズル部材の昇降移動量を部品
の種類に応じて調整することができるので、エアシリン
ダを主な駆動減源として実装効率の向上を図りつつ部品
の種類に応じた確実な部品吸装着動作を行うことができ
る。
【0081】また、実装時に、先ずカムシャフトを作動
させてカムを所定押下げ位置に配置し、その後、駆動シ
リンダを所定方向に駆動することでノズル部材を上昇端
から下降端まで一気に下降させる第1の制御モードと、
先ず、駆動シリンダを所定方向に駆動させて、その後、
カムシャフトの作動を行うことによりノズル部材をカム
の回転に応じて下降させる第2の制御モードとを切換可
能とすることで、ノズル部材による吸着部品の保持性を
重視した実装動作と、実装作業の高速性を重視した実装
動作とを選択的に行うことが可能となり、これにより実
装機の機能性を高めることができる。
【0082】しかも、上記の場合、駆動シリンダの所定
方向への作動完了を検知する検知手段を設けることで、
ノズル部材が下降端に到達した正確なタイミングを検知
することができ、これにより複数のノズル部材を連続し
て作動させる場合等には、各ノズル部材を無駄なく連続
して作動させることができ、その結果、実装効率の向上
を図ることができる。
【0083】また、部品の吸装着時に、カムシャフトの
作動と駆動シリンダの作動とをほぼ同時に開始するよう
にすると、ノズル部材が下降端に到達するやや上方の位
置までは一気に下降され、その後は、カムの回転に応じ
て下降端に達することになり、これによりノズル部材が
下降端に達する際の下降速度が適度に減速され、その結
果、吸着時には部品吸着用の負圧を効果的に部品に作用
させて部品を吸着することができるとともに、装着時に
は、吸着部品とプリント基板の衝突等による装着ズレ等
を回避することができ、確実な部品吸装着動作を行うこ
とができる。
【0084】また、ダンパ部材を設けて、実装時には、
ノズル部材に作用する衝撃力を弾性的に吸収するように
することで、上記衝撃力の影響によりノズル部材に吸着
された部品が落下する等の不具合を抑止することがで
き、確実な部品吸装着動作を行うことができる。
【0085】さらに、ノズル部材回転用の駆動源を1本
のノズル部材に対して連結し、このノズル部材と他のノ
ズル部材とを回転力伝達手段を介して連結するようにす
れば、各ノズル部材を回転させる機構を、1つの駆動源
とした簡単な構造で達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズル駆動装置が適用された実装機の
一例を示す概略平面図である。
【図2】同実装機の概略正面図である。
【図3】ヘッドユニットの主要部を示す縦断正面図であ
る。
【図4】ヘッドユニットの主要部を示す平面図である。
【図5】ヘッドユニットの主要部を示す縦断側面図であ
る。
【図6】(a)(b)は各ノズル部材を回転させる機構
における上下2段のベルトの巻き掛け状態を示す説明図
である。
【図7】本発明のノズル駆動装置の第1実施例の制御を
示すフローチャートである。
【図8】第1実施例の制御における第1モードを示すフ
ローチャートである。
【図9】第1実施例の制御における第2モードを示すフ
ローチャートである。
【図10】上記第1モードによる場合の動作説明図であ
る。
【図11】上記第2モードによる場合の動作説明図であ
る。
【図12】本発明のノズル駆動装置の第2実施例の制御
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット 20 ノズル部材 30 Z軸サーボモータ 31 カムシャフト 32 カム 33 ロッカーアーム 27,34 ロッド 35 エアシリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品供給側と装着側とにわたって移動可
    能なヘッドユニットに部品吸着用のノズル部材が複数本
    並列に、それぞれ昇降可能に設けられるとともに、各ノ
    ズル部材毎に設けられたロッカーアームと、これらの各
    ロッカーアームにそれぞれ当接可能なカムを具備したカ
    ムシャフトとを有するノズル部材昇降用の駆動機構が設
    けられている実装機において、上記駆動機構に上記ロッ
    カーアーム駆動用の駆動シリンダを設け、上記カムを部
    品に応じた所定押下げ位置とした状態で上記駆動シリン
    ダを所定方向に作動させたときに上記ロッカーアームと
    カムとが当接してノズル部材が下降端まで移動するよう
    に上記駆動機構を構成するとともに、上記カムを上記所
    定押下げ位置とする上記カムシャフトの作動の完了後に
    上記駆動シリンダを作動させるように制御する制御手段
    を設けたことを特徴とする実装機のノズル駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段が、上記カムシャフトの作
    動完了後に上記駆動シリンダを作動させる第1の制御モ
    ードと、上記駆動シリンダの作動完了後に上記カムシャ
    フトを作動させる第2の制御モードとに切替可能とされ
    たことを特徴とする上記請求項1記載の実装機のノズル
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動シリンダの所定方向への作動完
    了を検知する検知手段を設けたことを特徴とする上記請
    求項1又は2記載の実装機のノズル駆動装置。
  4. 【請求項4】 部品供給側と装着側とにわたって移動可
    能なヘッドユニットに部品吸着用のノズル部材が複数本
    並列に、それぞれ昇降可能に設けられるとともに、各ノ
    ズル部材毎に設けられたロッカーアームと、これらの各
    ロッカーアームにそれぞれ当接可能なカムを具備したカ
    ムシャフトとを有するノズル部材昇降用の駆動機構が設
    けられている実装機において、上記駆動機構に上記ロッ
    カーアーム駆動用の駆動シリンダを設け、上記カムを部
    品に応じた所定押下げ位置とした状態で上記駆動シリン
    ダを所定方向に作動させたときに上記ロッカーアームと
    カムとが当接してノズル部材が下降端まで移動するよう
    に上記駆動機構を構成するとともに、上記カムシャフト
    の作動と駆動シリンダの作動とをほぼ同時に開始するよ
    うに制御する制御手段を設けたことを特徴とする実装機
    のノズル駆動装置。
  5. 【請求項5】 各ノズル部材の上方に、各ノズル部材に
    対する上昇時の衝撃力を弾性的に吸収するダンパ部材が
    配設されたことを特徴とする上記請求項1乃至4記載の
    いずれかの実装機のノズル駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記ヘッドユニットに上記各ノズル部材
    が回転可能に装備されるとともに、ノズル部材回転用の
    駆動源が設けられ、この駆動源がいずれか1本のノズル
    部材に対して連結されるとともに、このノズル部材と他
    のノズル部材とが回転力伝達手段を介して連結されてな
    ることを特徴とする上記請求項1乃至5記載のいずれか
    の実装機のノズル駆動装置。
JP6320756A 1994-01-21 1994-12-22 実装機のノズル駆動装置 Pending JPH07249896A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008218943A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置の搭載ヘッド
WO2013008518A1 (ja) 2011-07-11 2013-01-17 富士機械製造株式会社 生産機械

Cited By (3)

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