JPH07249794A - 半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置およびその製造方法

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JPH07249794A
JPH07249794A JP4279994A JP4279994A JPH07249794A JP H07249794 A JPH07249794 A JP H07249794A JP 4279994 A JP4279994 A JP 4279994A JP 4279994 A JP4279994 A JP 4279994A JP H07249794 A JPH07249794 A JP H07249794A
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Nobuo Saito
信雄 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で製造工程が単純であり、かつ素
子作製に関する制約の少ない発光素子、発光素子アレ
イ、面発光素子を得る。 【構成】 斜面として{110}面を持つような段差部
を有するIII−V族化合物半導体(100)基板、ま
たは、斜面として(110)面を持つような段差部を有
するIII−V族化合物半導体(111)B基板上に、
分子線エピタキシー法によりIV族元素をドープしたI
II−V族化合物半導体層を成長、形成し、III−V
族化合物半導体基板の平坦面がn型で、斜面がp型であ
るような横方向p−n接合で活性領域を取り囲む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子、面発光素
子、発光素子アレイなどの半導体発光装置とその製造方
法に関し、より詳しくは、III−V族化合物半導体
(100)または(111)B基板上に、分子線エピタ
キシー(MBE)法によりIV族元素をドープしたII
I−V族化合物半導体層を成長させることにより、1種
類のドーパントを用いて一回の膜成長で電流閉じこめ用
p−n接合を発光領域周囲に形成させた構造を有する半
導体発光装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、面発光素子は、光を発生する活性
領域の上下に反射鏡を設け、基板側に穴を開けて反射鏡
を通してわずかに光が透過して出てくるように設計して
いた。例えば、このような面発光素子としては、図7に
示すように、光を発生する活性領域1の上下にそれぞれ
反射鏡2および3を設け、基板4側に開けた円形孔に設
けた反射鏡2を通してわずかに光が透過して出てくるよ
うな構造のものが知られている。
【0003】この構造の面発光素子の製造では、液相成
長法により、基板4上にn−GaAlAsクラッド層
5、活性領域となるGaAs層1、p−GaAlAsク
ラッド層6、p−GaAlAsキャップ層7を形成し、
活性層1、クラッド層6およびキャップ層7をエッチン
グによりメサ型に残した後、活性領域1を含むメサ構造
の側部周辺に、再成長により、横方向のp−n接合領域
(p−n電流狭窄層)8を形成している。なお、図中、
9はAu/Ge上部電極であり、10はAu/Zn下部
環状電極、11は絶縁層である。
【0004】しかしながら、上記従来の面発光素子で
は、電流による活性領域の刺激を効率よく行うために、
できるだけ多くの電流を閉じ込める構造とする必要があ
る。このため、従来の面発光素子は構造が複雑であり、
その製造には複雑なプロセスを必要とするという問題が
あった。
【0005】この問題点を解決するために、(111)
A面を露出したIII−V族化合物半導体基板の表面に
段差部を設け、この段差部を有するIII−V族化合物
半導体(111)A基板上に分子線エピタキシー(MB
E)法によりSi(IV族)ドープIII−V族化合物
半導体層を成長させ、これにより、1種類のドーパント
を用いて1回の成長で電流閉じ込め用p−n接合を発光
領域(活性領域)周囲に形成させた構造を有する面発光
素子が提案されている。
【0006】しかし、この場合には、III族元素が表
面に現れている(111)A面は不活性であり、V族元
素が表面に現れている(111)B面に比べて反応性が
低い。そのため、III−V族化合物半導体(111)
A基板上へのMBE法によるSiドープIII−V族化
合物半導体層の成長においては、一般に良好な特性を持
つSiドープIII−V族化合物半導体層の成長が難し
く、段差部を有するIII−V族化合物半導体(11
1)A基板の準備の方法、およびSiドープIII−V
族化合物半導体層の成長の条件に関して厳しい制限が課
せられているという問題点があった。
【0007】また、この問題を解決するために、段差部
を有するIII−V族化合物半導体(111)B基板上
にMBE法によりSiドープIII−V族化合物半導体
層を成長することにより、1種類のドーパントを用いて
1回の成長で電流閉じ込め用p−n接合を発光領域周囲
に形成させた構造を有する面発光素子が、本発明者らに
より提案されている(特願平4−67935号)。しか
し、この場合には、p型領域となるべき斜面を(11
1)A面としたため、(111)B基板面と斜面とのな
す角が約70゜と急で、段差加工およびその後のMBE
成長が難しいという問題点を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電流
の閉じ込め用横方向p−n接合を用いた、構造が簡単で
製造工程が単純で、かつ素子作製に関する制約の少ない
面発光素子、発光素子、発光素子アレイなどの半導体発
光装置およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】斜面として{110}面
【0010】
【外2】
【0011】を持つような段差部を有するIII−V族
化合物半導体(100)基板、または、斜面として(1
10)面を持つような段差部を有するIII−V族化合
物半導体(111)B基板上に、分子線エピタキシー法
によりIV族元素(C、Si、Geなど)をドープした
III−V族化合物半導体層を成長、形成し、III−
V族化合物半導体基板の平坦面がn型で、斜面がp型で
あるような横方向p−n接合で活性領域を取り囲む構成
としたことが、本発明の特徴である。
【0012】さらに、詳しく説明すると、本発明の半導
体発光装置の第1の構成は、基板面上に四角形領域の平
坦面とこの平坦面を囲む{110}面からなる傾斜面と
から構成された段差部を有するIII−V族化合物半導
体(100)基板上に、IV族元素がドープされている
III−V族化合物半導体層が積層されてなる半導体発
光装置であって、前記積層半導体層の前記平坦面上の領
域がn型伝導性を示すとともに、同積層半導体層の前記
傾斜面上の領域がp型伝導性を示し、前記平坦面上のn
型伝導層とそれに2次元的に連続する前記傾斜面上のp
型伝導層が電流閉じ込め用の横方向のp−n接合層を構
成していることを特徴とする。
【0013】また、本発明の半導体発光装置の第2の構
成は、基板面上に3回対称領域の平坦面とこの平坦面を
囲む(110)面からなる傾斜面とから構成された段差
部を有するIII−V族化合物半導体(111)B基板
上に、IV族元素がドープされているIII−V族化合
物半導体層が積層されてなる半導体発光装置であって、
前記積層半導体層の前記平坦面上の領域がn型の伝導型
を示すとともに、同積層半導体層の前記傾斜面上の領域
がp型の伝導型を示し、前記平坦面上のn型伝導層とそ
れに2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝導層が電
流閉じ込め用の横方向p−n接合層を構成していること
を特徴とする。
【0014】この半導体発光装置としては、前記横方向
p−n接合を発光の活性領域とした面発光型の装置、端
面出射型の装置、アレイ型の装置を挙げることができ
る。
【0015】また、前記第1の構成の半導体発光装置の
発光素子アレイ型の半導体発光装置において、前記傾斜
面として、(100)面を間に挟まずに隣接した(11
0)面と
【0016】
【外3】
【0017】とを用いてもよい。
【0018】一方、本発明の半導体発光装置の製造方法
の第1の構成は、III−V族化合物半導体(100)
基板の基板面上に四角形領域の平坦面とこの平坦面を囲
む{110}面からなる傾斜面とを形成して段差部を構
成し、この段差部を有する基板上に、IV族元素をドー
プしたIII−V族化合物半導体層を分子線エピタキシ
ー法により積層して、該積層半導体層の前記平坦面上の
領域にn型伝導性を与えるとともに、前記傾斜面上の領
域にp型伝導性を与え、前記平坦面上のn型伝導層とそ
れに2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝導層とに
より電流閉じ込め用の横方向のp−n接合層を構成する
ことを特徴とする。
【0019】前記第1の製造方法において、横方向p−
n接合を形成するのに必要な段差加工を、水酸化アンモ
ニウム、過酸化水素水、および水の混合液中でのウエッ
トエッチングにより行ってもよい。この場合、前記混合
液における水の割合が体積比にして98/100以上で
あることが好ましい。
【0020】また、本発明の半導体発光装置の製造方法
の第2の構成は、III−V族化合物半導体(111)
B基板の基板面上に3回対称領域の平坦面とこの平坦面
を囲む(110)面からなる傾斜面とを形成して段差部
を構成し、この段差部を有する基板上に、IV族元素を
ドープしたIII−V族化合物半導体層を分子線エピタ
キシー法により積層して、該積層半導体層の前記平坦面
上の領域にn型の伝導型を与えるとともに、前記傾斜面
上の領域にp型の伝導型を与え、前記平坦面上のn型伝
導層とそれに2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝
導層とにより電流閉じ込め用の横方向p−n接合層を構
成することを特徴とする。
【0021】前記第2の製造方法において、横方向p−
n接合を形成するのに必要な段差加工を、燐酸、過酸化
水素水、および水の混合液中でのウエットエッチングに
より行ってもよい。この場合、前記混合液における水の
割合が体積比にして30/34以上であることが好まし
い。
【0022】
【作用】前記構成によれば、構造が簡単で製造工程が単
純であり、かつ素子作製に関する制約の少ない面発光素
子、発光素子、発光素子アレイなどの半導体発光装置を
得ることができる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0024】(実施例1)図1は、本発明の第1の発明
の実施例を示すもので、本発明に係る半導体面発光素子
の断面構成図である。
【0025】この素子の製造においては、まず、n+
GaAs(100)基板21を用意した。このGaAs
(100)基板21上に正方形パターンをフォトリソグ
ラフィ法で形成し、水酸化アンモニウム、過酸化水素
水、および水を成分とする混合液中でのウエットエッチ
ングにより上記GaAs(100)基板21の基板面に
段差部21aを形成した。この方法により形成される段
差部21aは、基板21の表面との角度θが約45゜の
斜面により囲まれている。この斜面は{110}面によ
り構成されている。
【0026】図2は、前記ウエットエッチング用の混合
液中の水酸化アンモニウム:過酸化水素水:水の比率
(体積比)を1:1:98として、段差部を形成した場
合の段差部断面の走査電子顕微鏡(SEM)写真であ
る。混合液中の水の比率が前記比率よりも低い場合、
(101)、
【0027】
【外4】
【0028】好ましい特性が得られない。したがって、
今後液中の水の体積比率は98/100以上であること
が、好ましく、より好ましくは99/100以上である
ことが好ましい。
【0029】このようにして段差加工した基板21上
に、MBE法で、基板温度を620℃、As4 /Gaフ
ラックス比2、Si濃度1×1018cm-3の条件で、S
iドープGaAs膜を成長した。すなわち、まず、Si
ドープしたn−AlAs/GaAs多層膜(反射鏡)2
2を成長させた。続いて、Siドープしたn−AlGa
Asクラッド層23を積層した。この上にSiドープG
aAs活性層24を形成した。この活性層24の上にさ
らにBeドープしたP−AlGaAsクラッド層25お
よびBeドープしたp+ −GaAsキャップ層26を形
成した。
【0030】前記SiドープGaAs活性層24におい
て、p型、n型の領域が形成されているかどうか、すな
わち、横方向p−n接合が形成されているかどうかの確
認は、活性層24を形成した段階で、カソードルミネッ
センス(CL)で評価した。
【0031】図3に、室温において測定した段差部21
aの上平坦面に位置する平坦層24a((100)面部
分)と、同段差部21aの斜面上に位置する傾斜層(斜
面部分)24bのCL発光スペクトルを示した。図3か
ら分かるように、傾斜層からの発光のピーク波長(85
9nm)は基板面からの発光のピーク波長(854n
m)と異なる。それぞれがp型、n型に特徴的な発光波
長であることから、活性層24では、p型傾斜層24b
とn型基板面24aとが分離、形成され、四角形状の横
方向に並んだp−n接合が形成されていることが分かっ
た。なお、この構造において、前記基板面24aが活性
領域を構成する。
【0032】この面発光素子では、前記キャップ層26
の中央平坦層をエッチングした後、絶縁膜27、電極2
8を積層し、最後に前記キャップ層26の露出面上に反
射膜29を積層した。なお、前記基板21の反対面に
は、電極30を形成する。この面発光素子では、この反
射鏡22と前記反射鏡29とにより、共振器として作用
し、図の上面から光出力する。
【0033】前記面発光素子では、従来2回対称性しか
持たないために等価な面で1つの領域を囲むことは本質
的に不可能であるとされていた(100)面において、
上述のような特殊な段差加工を行うことにより(10
0)基板面を同じ性質を持つ4つの{110}面により
囲むことができる。このため、正方形パターンを採用す
ることにより、面発光素子を2次元的に並べた構造を容
易に実現することができる。
【0034】(実施例2)実施例1で採用したのと同じ
段差加工方法によりGaAs(100)面上に{11
0}面を斜面とするストライブ形状の段差部を形成した
上に、実施例1で採用したのと同じMBE成長条件にて
SiドープGaAs層を形成した。この上に、電極を形
成することにより、横方向p−n接合に電流を注入し、
そこからの発光を観測した。発光は、基板面に平行な方
向(図4(a))および基板面に垂直な方向(図4
(b))に観測され、本発明の方法により作成した横方
向p−n接合を発光の活性領域として用いることも可能
であり、横方向p−n接合の両端に共振鏡を形成するこ
とにより横方向p−n接合を活性領域とした端面出射型
の発光素子(図4(a)の場合)、および面発光素子
(図4(b)の場合)が作製できることが分かる。
【0035】さらに、ストライプ列を図5(a)のよう
に形成することにより1次元の発光素子アレイが作製で
きる。このときの隣り合う発光点の高さが異なるために
生じるジグザグが好ましくないという場合には、図5
(b)のように、(100)面を間に挟まずに(11
0)面と
【0036】
【外5】
【0037】隣接させたストライプ列とすることにより
一直線上に並んだ1次元の発光素子アレイが作製でき
る。同様に、斜面として(101)面と
【0038】
【外6】
【0039】用いて発光素子アレイを作製することも出
来る。
【0040】(実施例3)まず、GaAs(111)B
基板を用意した。このGaAs(111)B基板上に正
三角形パターンをフォトリソグラフィ法で形成し、燐
酸、過酸化水素水、および水を3:1:30の比率(体
積比)にて混合した混合液中でのウエットエッチングに
より上記GaAs(111)B基板の基板面に段差部を
形成した。この方法により形成される段差部は、基板面
と約35゜の角度をなす斜面を持ち、斜面は(110)
面により構成されている。混合液中の水の比率が前記比
率よりも低い場合、形成される段差部が基板面となす角
は35゜よりも大きく、(110)斜面は形成されな
い。このようにして段差加工した基板上に、MBE法
で、基板温度を620℃、As4 /Gaフラックス比
2、Si濃度1×1018cm−3の条件で、Siドープ
GaAs膜を成長した。
【0041】横方向p−n接合が形成されているかどう
かの確認は、カソードルミネセンス(CL)で評価し
た。
【0042】図6に室温において測定した(111)B
基板面部分(平坦層)および斜面部分(傾斜層)のCL
発光スペクトルを示した。図6から分かるように、斜面
からの発光のピーク波長(871nm)は、基板面から
の発光のピーク波長(854nm)と異なり、それぞれ
がp型、n型に特徴的な発光波長であることから、p型
斜面とn型基板面とが分離され、三角形状の横方向p−
n接合が形成されていることが分かる。
【0043】この面発光素子では、前記(111)B面
は3回対称性を有する結晶面であるため、正三角形の周
囲の3つの斜面には全て同じ性質を持たせることができ
る。このため、正三角形パターンでは、面発光素子を2
次元的に並べた構造を容易に実現できる。
【0044】(実施例4)実施例3で採用したのと同じ
段差加工方法によりGaAs(111)B面上に(11
0)面を斜面とするストライプ形状の段差部を形成した
上に、実施例3で採用したのと同じMBE成長条件にて
SiドープGaSi層を形成した。この上に、電極を形
成することにより、横方向p−n接合に電流を注入し、
そこからの発光を観測した。発光は、基板面に平行な方
向および基板面に垂直な方向に観測され、本発明の方法
により作製した横方向p−n接合を発光の活性領域とし
て用いることも可能であり、横方向p−n接合の両端に
共振鏡を形成することにより横方向p−n接合を活性領
域とした発光素子、および面発光素子が作製できること
が分かる。
【0045】なお、前記本発明の実施例では、面発光型
および端面出射型の単体の発光素子について説明した
が、本発明は、これらの単体の発光素子に限定されるも
のではなく、これらの各単体の発光素子を集合させた各
アレイ型の半導体発光装置にも適用されることは明らか
である。
【0046】
【発明の効果】本発明の半導体発光装置は、段差加工し
たIII−V族化合物半導体基板の上に、分子線エピタ
キシー(MBE)法によりIV族元素をドープしたII
I−V族化合物半導体層を成長させて、平坦面でn型の
伝導型を有し、1回の成長で1種類のドーパントを用い
るだけで段差部により形成される斜面上でp型の伝導型
を有する電流閉じ込め用の横方向p−n接合で活性領域
を取り囲む構造を有するものであるから、キャリアの閉
じこめができる横方向p−n接合を活性領域の周囲に持
った簡単な構造を有する2次元的に配列した面発光素子
を、容易に得ることができる。
【0047】また、本発明の方法により形成した横方向
p−n接合は、発光の活性領域として用いることができ
るので、この横方向p−n接合を発光の活性領域として
用いた発光素子、発光素子アレイ、面発光素子を容易に
作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】横方向p−n接合を持つ本発明にかかる面発光
素子の一例を示す断面構成図である。
【図2】基板上の段差部の断面の走査電子顕微鏡写真で
ある。
【図3】基板上の段差部の(100)平坦層(基板面部
分)および(101)斜面部分(傾斜層)のカソードル
ミネッセンスの発光スペクトル図である。
【図4】本願の半導体発光装置における光の射出方向を
説明する要部の斜視図であり、(a)図は、端面出射型
構成を示し、(b)図は面発光型構成を示したものであ
る。
【図5】本発明の発光素子アレイにおける発光点の位置
(丸印で示す)を説明する要部の斜視図であり、(a)
図は、発光点の高さがジグザグが存在する構成を示し、
(b)図は、発光点が一直線上に並んだ構成を示したも
のである。
【図6】基板上の段差部の(111)B基板面部分およ
び(110)斜面部分のカソードルミネッセンスの発光
スペクトル図である。
【図7】従来の面発光素子の一例を示す断面構成図であ
る。
【符号の説明】
21 その表面が(100)面となっているGaAs基
板 21a 段差部 22 Siドープしたn−AlAs・/GaAs多層膜
(反射膜) 23 Siドープしたn−AlGaAsクラッド層 24 SiドープしたGaAs活性層 24a n型上部平坦層 24b p型傾斜層 24c n型下部平坦層 25 Beドープしたp−AlGaAsクラッド層 26 Beドープしたp−GaAsキャップ層 27 絶縁層 28 電極 29 反射膜 30 電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板面上に四角形領域の平坦面とこの平
    坦面を囲む{110}面からなる傾斜面とから構成され
    た段差部を有するIII−V族化合物半導体(100)
    基板上に、IV族元素がドープされているIII−V族
    化合物半導体層が積層されてなる半導体発光装置であっ
    て、 前記積層半導体層の前記平坦面上の領域がn型伝導性を
    示すとともに、該積層半導体層の前記傾斜面上の領域が
    p型伝導性を示し、前記平坦面上のn型伝導層とそれに
    2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝導層とが電流
    閉じ込め用の横方向のp−n接合層を構成していること
    を特徴とする半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 前記横方向p−n接合を発光の活性領域
    としたことを特徴とする面発光型の請求項1に記載の半
    導体発光装置。
  3. 【請求項3】 前記横方向p−n接合を発光の活性領域
    としたことを特徴とする端面出射型の請求項1に記載の
    半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 前記横方向p−n接合を発光の活性領域
    としたことを特徴とするアレイ型の請求項1に記載の半
    導体発光装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜面として、(100)面を間に
    挟まずに隣接した(110)面と 【外1】 とを用いたことを特徴とする請求項4に記載の半導体発
    光装置。
  6. 【請求項6】 III−V族化合物半導体(100)基
    板の基板面上に四角形領域の平坦面とこの平坦面を囲む
    {110}面からなる傾斜面とを形成して段差部を構成
    し、この段差部を有する基板上に、IV族元素をドープ
    したIII−V族化合物半導体層を分子線エピタキシー
    法により積層して、該積層半導体層の前記平坦面上の領
    域にn型伝導性を与えるとともに、前記傾斜面上の領域
    にp型伝導性を与え、前記平坦面上のn型伝導層とそれ
    に2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝導層とによ
    り電流閉じ込め用の横方向のp−n接合層を構成するこ
    とを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記横方向p−n接合を形成するのに必
    要な段差加工を、水酸化アンモニウム、過酸化水素水、
    および水の混合液中でのウエットエッチングにより行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記混合液における水の割合が体積比に
    して98/100以上であることを特徴とする請求項7
    に記載の半導体発光装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 基板面上に3回対称領域の平坦面とこの
    平坦面を囲む(110)面からなる傾斜面とから構成さ
    れた段差部を有するIII−V族化合物半導体(11
    1)B基板上に、IV族元素がドープされているIII
    −V族化合物半導体層が積層されてなる半導体発光装置
    であって、 前記積層半導体層の前記平坦面上の領域がn型の伝導型
    を示すとともに、該積層半導体層の前記傾斜面上の領域
    がp型の伝導型を示し、前記平坦面上のn型伝導層とそ
    れに2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝導層とが
    電流閉じ込め用の横方向p−n接合層を構成しているこ
    とを特徴とする半導体発光装置。
  10. 【請求項10】 前記横方向p−n接合を発光の活性領
    域としたことを特徴とする面発光型の請求項9に記載の
    半導体発光装置。
  11. 【請求項11】 前記横方向p−n接合を発光の活性領
    域としたことを特徴とする端面出射型の請求項9に記載
    の半導体発光装置。
  12. 【請求項12】 前記横方向p−n接合を発光の活性領
    域としたことを特徴とするアレイ型の請求項9に記載の
    半導体発光装置。
  13. 【請求項13】 III−V族化合物半導体(111)
    B基板の基板面上に3回対称領域の平坦面とこの平坦面
    を囲む(110)面からなる傾斜面とを形成して段差部
    を構成し、この段差部を有する基板上に、IV族元素を
    ドープしたIII−V族化合物半導体層を分子線エピタ
    キシー法により積層して、該積層半導体層の前記平坦面
    上の領域にn型の伝導型を与えるとともに、前記傾斜面
    上の領域にp型の伝導型を与え、前記平坦面上のn型伝
    導層とそれに2次元的に連続する前記傾斜面上のp型伝
    導性層とにより電流閉じ込め用の横方向p−n接合層を
    構成することを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記横方向p−n接合を形成するのに
    必要な段差加工を、燐酸、過酸化水素水、および水の混
    合液中でのウエットエッチングにより行うことを特徴と
    する請求項13に記載の半導体発光装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記混合液における水の割合が体積比
    にして30/34以上であることを特徴とする請求項1
    4に記載の半導体発光装置の製造方法。
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