JPH0724972A - タイルカーペットの製造方法 - Google Patents

タイルカーペットの製造方法

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Publication number
JPH0724972A
JPH0724972A JP17142993A JP17142993A JPH0724972A JP H0724972 A JPH0724972 A JP H0724972A JP 17142993 A JP17142993 A JP 17142993A JP 17142993 A JP17142993 A JP 17142993A JP H0724972 A JPH0724972 A JP H0724972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
fabric layer
tile carpet
stabilizer
upper fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17142993A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Muromoto
但 室本
Saburo Nagata
三郎 永田
Yoshinori Aso
慶紀 麻生
Shinichi Yoshida
信一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】上部織物層と下部裏打ち層からなるタイルカー
ペットを製造する方法において、上部織物層として、該
織物層1m2 あたり、ペースト塩ビ樹脂、可塑剤、安定
剤を主成分とする塩化ビニルプラスチゾル組成物を0.
5Kg〜2Kg含浸した上部織物層を使用することを特
徴とするタイルカーペットの製造方法。 【効果】耐久性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイルカーペットを製
造する方法において、塩化ビニルプラスチゾル組成物を
含浸した上部織物層を使用することにより、耐久性に優
れたタイルカーペットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイルカーペットは、オフィスビルなど
主に建築物の床面に敷かれる一辺が約50cmの正方形状
のカーペットである。従来から使用されているフロアー
カーペットに比べ、オフィスの椅子、机等により傷んだ
場合、その箇所だけ取り替えれば良い機能的な部分と、
最近オフィス空間の環境のレベルアップのニーズの高ま
りに伴って堅調に需要が拡大している分野である。
【0003】タイルカーペットは通常、カーペットのパ
イルからなる上部織物層(以下、キバタという)と強度
保持のために必要な下部裏打ち層からなる。下部裏打ち
層は、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(以下、ペースト
塩ビという)をベースとし、ペースト塩ビに可塑剤、充
填剤、安定剤等を混合し塩化ビニルプラスチゾル組成物
(以下、プラスチゾルという)にした後、該プラスチゾ
ルを使用し、コーティングにより下部裏打ち層及び上部
織物層を形成しオーブンで加熱成形したものである。
【0004】このキバタは、一般に、ポリエステル、ポ
リプロピレン、ナイロン等の化学繊維で作られている。
このため、キバタをそのままタイルカーペット製造に使
用した場合、特に出入口等、多くの人が歩行する箇所や
椅子、机などのキャスターにより非常に傷みやすく、ま
た、油、ほこりなどから汚染されやすいなどの欠点があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
タイルカーペットの特徴を損なうことなく上記問題点を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、プラスチゾルを含浸
したキバタを使用する事により、耐久性に優れたタイル
カーペットを製造できることを見出し本発明を完成させ
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上部
織物層と下部裏打ち層からなるタイルカーペットを製造
する方法において、上部織物層として、該織物層1m2
あたり、ペースト塩ビ樹脂、可塑剤、安定剤を主成分と
する塩化ビニルプラスチゾル組成物を0.5Kg〜2K
g含浸した上部織物層を使用することを特徴とするタイ
ルカーペットの製造方法に関するものである。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0007】キバタの含浸に使用されるプラスチゾル
は、ペースト塩ビと可塑剤、安定剤とを撹拌混合後、脱
泡することにより調製される。通常添加される重質炭酸
カルシウム、ケイソウ土などの充填剤は、キバタの強度
が十分に得られないため用いない。該プラスチゾルの調
製においてペースト塩ビは、塩化ビニルホモポリマーあ
るいは、塩化ビニルを主成分とする酢酸ビニル等の共重
合体のいずれでもよく、また、ペースト塩ビ増量用樹脂
を混合してもさしつかえない。このプラスチゾル中のペ
ースト塩ビ含有量は、30〜70重量%、好ましくは5
5〜70重量%が良い。
【0008】配合される可塑剤の具体例としては、ジ-
n- オクチルフタレート、ジ- n-エチルヘキシルフタ
レート、ジブチルフタレート、ジイソノニルフタレー
ト、ブチルベンジルフタレート、ジラウリルフタレー
ト、ジヘプチルフタレート、ジオクチルアジペート、ト
リクレジルホスフェートその他ポリエステル系、テトラ
ヒドロフタレート系などが挙げられる。配合量は、ペー
スト塩ビ100重量部に対し40〜250重量部、好ま
しくは40〜85重量部である。
【0009】安定剤としては、例えば、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸バリウムまたは、複合の液状安定剤、
粉末状の安定剤が挙げられる。配合量は、ペースト塩ビ
100重量部に対し1〜10重量部、好ましくは2〜5
重量部である。
【0010】裏打ち層に使用されるプラスチゾルは、ペ
ースト塩ビと可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤とを撹拌
混合後、脱泡することにより調製される。ペースト塩
ビ、可塑剤、安定剤は、上記のものを使用すれば良い。
可塑剤の配合量は、ペースト塩ビ100重量部に対し5
0〜150重量部、好ましくは80〜120重量部であ
る。
【0011】配合される充填剤の具体例としては、重質
炭酸カルシウム、ケイソウ土、炭酸マグネシウムなどが
挙げられる。配合量は、ペースト塩ビ100重量部に対
し200〜500重量部、好ましくは250〜450重
量部である。
【0012】プラスチゾルに配合する着色剤としては、
黒色トナーなどの顔料を使用すればよい。
【0013】通常タイルカーペットは、裏打ち層用のプ
ラスチゾルを1〜2.5mmをコーティングし、その上
に必要に応じてガラスペーパーやポリエステルメッシュ
などの補強材を重ね、更に、裏打ち層用のプラスチゾル
を1〜2.5mmコーティングし、キバタを重ねオーブ
ンで加熱し製造される。
【0014】本発明のタイルカーペットは、例えば次の
ようにして製造する。
【0015】調製したプラスチゾルをキバタに含浸させ
る。含浸の方法は、例えば、キバタをプラスチゾル中に
浸漬し、余分なプラスチゾルをロールで絞るという様な
方法で行う。この時、含浸させるプラスチゾル量は、キ
バタの風合いを損なわず、強度を持たせる程度で、キバ
タ1m2 あたり0.5〜2Kg、好ましくは1〜1.8
Kgが良い。次に、裏打ち層用のプラスチゾルを2〜5
mmにコーティングし、その上に、プラスチゾルを含浸
したキバタをのせオーブンで加熱する。裏打ち層中に
は、必要に応じてガラスペーパー、ポリエステルメッシ
ュ等の補強材を使用しても良い。プラスチゾルを含浸し
たキバタはあらかじめ、加熱し、プラスチゾルを硬化さ
せたものを用いても良い。オーブンでの加熱は、温度1
00〜250℃、好ましくは140〜230℃でオーブ
ン内部での滞留時間は1〜10分好ましくは2〜6分で
ある。
【0016】このようにして得られたタイルカーペット
は、従来のものに比べ、硬質で耐久性に優れ前述した問
題を解決できるものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は
その要旨を越えない限り以下の例に限定されるものでは
ない。
【0018】キバタ含浸用プラスチゾル(ゾル1)の調
製 ペースト塩ビ(P=1300)100重量部に対し、ジ
オクチルフタレート40重量部、リン酸エステル系可塑
剤15重量部、Mg−Zn系複合液状安定剤3重量部を
加え混練機で撹拌し、真空脱泡機により脱泡しゾル1を
得た。
【0019】裏打ち層用プラスチゾル(ゾル2)の調製 ペースト塩ビ(P=1300)100重量部に対し、ジ
オクチルフタレート90重量部、充填剤300重量部、
Mg−Zn系複合液状安定剤3重量部、黒トナー1重量
部を加え混練機で撹拌し、真空脱泡機により脱泡しゾル
2を得た。
【0020】実施例1 ゾル1にナイロン製キバタを浸漬後、ロールで絞ること
により、ゾル1の含浸量をキバタ1m2 あたり1.5K
gに調整した。調整後、オーブンにて温度180で3分
間加熱し含浸したゾルを硬化させた。次に、ゾル2をナ
イフコーターにて3.5mmの厚みでコーティングし、
その上にゾルを含浸し硬化させたキバタを重ね、密着さ
せた後、オーブンにおいて200℃、5分間加熱しタイ
ルカーペットを得た。
【0021】実施例2 ゾル1にナイロン製キバタを浸漬後、ロールで絞ること
により、ゾル1の含浸量をキバタ1m2 あたり2.0K
gに調整した。次に、ゾル2をナイフコーターにて3.
2mmの厚みでコーティングし、その上にゾルを含浸し
たキバタを重ね、密着させた後、オーブンにおいて20
0℃、5分間加熱しタイルカーペットを得た。
【0022】比較例1 キバタにゾル1を含浸しない他は、実施例1と同様にし
てタイルカーペットを得た。
【0023】実施例1,2、比較例1で得られたタイル
カーペットの厚み減少率、耐汚染性耐クリーニング性を
表1に示した。
【0024】尚、厚み減少率、耐汚染性、耐クリーニン
グ性は、以下の方法で求めた。
【0025】(1)厚み減少率 タイルカーペットの厚み(T1)と、タイルカーペット
の上部から1cm2 あたり3Kgの加重をかけ、1週間
後、加重を除去した後の厚み(T2)を測定し次式によ
り算出した。 厚み減少率(%)=(T1−T2)/T1×100 厚み減少率が少ないほど、耐久性があることを示す。
【0026】(2)耐汚染性 タイルカーペットの上部に、けいそう土をまんべんなく
振りかけ、1Kg/cm2 で50回押しつけ、その後、
けいそう土を払い落とし、汚染性を観察した。 (○):けいそう土付着なし。 (×):けいそう土付着あり。
【0027】(3)耐クリーニング性 タイルカーペットに鉱油を滴下し、乾いた布で拭き取り
クリーニング性を観察した。 (○):クリーニング性良好。 (×):クリーニング性不良。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明により、耐久性に優れたタイルカ
ーペットが得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部織物層と下部裏打ち層からなるタイル
    カーペットを製造する方法において、上部織物層とし
    て、該織物層1m2 あたり、ペースト塩ビ樹脂、可塑
    剤、安定剤を主成分とする塩化ビニルプラスチゾル組成
    物を0.5Kg〜2Kg含浸した上部織物層を使用する
    ことを特徴とするタイルカーペットの製造方法。
  2. 【請求項2】上部織物層に含浸させる塩化ビニルプラス
    チゾル組成物中の塩化ビニル樹脂の割合が、30〜70
    重量%である請求項1記載の方法。
JP17142993A 1993-07-12 1993-07-12 タイルカーペットの製造方法 Pending JPH0724972A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014509913A (ja) * 2011-04-07 2014-04-24 インターフェイス オースト ピーティワイ リミテッド 未硬化ラテックスカーペットのマイクロ波硬化
JP2016510623A (ja) * 2013-03-14 2016-04-11 シンタス・コーポレーション 湿気通路を備える耐滑性マット

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014509913A (ja) * 2011-04-07 2014-04-24 インターフェイス オースト ピーティワイ リミテッド 未硬化ラテックスカーペットのマイクロ波硬化
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