JPH07249562A - 照明装置及び該照明装置を用いた露光装置 - Google Patents

照明装置及び該照明装置を用いた露光装置

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JPH07249562A
JPH07249562A JP6040771A JP4077194A JPH07249562A JP H07249562 A JPH07249562 A JP H07249562A JP 6040771 A JP6040771 A JP 6040771A JP 4077194 A JP4077194 A JP 4077194A JP H07249562 A JPH07249562 A JP H07249562A
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max
light
aperture stop
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秀基 小松田
Hideo Hirose
秀男 広瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口絞りの開口径を変えた場合でも、複雑な
調整機構を使用することなく被照明物体面上でのテレセ
ントリック性の崩れ量を所望の値以下にする。 【構成】 水銀ランプ1からの照明光が集光鏡2等を介
してフライアイレンズ50に入射し、フライアイレンズ
50による光源像からの光が、可変開口絞り6及び焦点
距離fcon のコンデンサーレンズ7を介してレチクル8
を照明する。フライアイレンズ50のレンズエレメント
幅を2d、可変開口絞り6の有効径を最大値2Rmax
び最小値Rmin としたときのレチクル8上での照度の平
均値をそれぞれEmax 及びEmin 、レチクル8上での許
容されるテレセントリック性のずれ量をAとして、次の
条件を満足させる。 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被照明体を照明するた
めの照明装置、及びこの照明装置を用いた露光装置に関
し、特に例えば半導体素子又は液晶表示素子等を製造す
るための露光装置において転写用のパターンが形成され
たレチクルを照明するために使用される照明装置、及び
この照明装置を用いた投影露光装置に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子又は液晶表示素子等を
フォトリソグラフィ工程で製造する際に、フォトマスク
又はレチクル(以下、一例として「レチクル」を使用す
る)のパターンを所定の照明光のもとで、投影光学系を
介してウエハ(又はガラスプレート等)上に転写する投
影露光装置、又はレチクルのパターンをレチクルに近接
して配置されたウエハ上に直接転写するプロキシミティ
方式の露光装置等が使用されている。斯かる露光装置
(以下、「半導体露光装置」という)では、感光基板上
での露光量のむらを少なくする必要があるため、オプテ
ィカル・インテグレータを用いてレチクル上の所定の照
明領域をできるだけ均一な照度で照明するための照明装
置が使用されている。この場合、オプティカル・インテ
グレータにより形成される光源像の位置に配置した照明
系開口絞りの口径により照明光の開口数(N.A.)が
設定される。
【0003】従来この種の照明装置としては、主に照明
光の開口数を固定したものが使用されてきた。ところが
近年、所謂変形光源法(例えば特開平4−101148
号公報参照)、又は位相シフトマスク法(例えば特公昭
62−50811号公報参照)等の超解像技術が開発さ
れるにつれ、開口数固定のままではそれらの技術が活か
せないような状況が生じてきた。そこで、最近では、開
口数を決定する照明系開口絞りの径が連続可変になって
いる機構、又はレボルバ式に種々の形状の絞りを入れ換
えて設定できる機構等が採用されるようになってきてい
る。
【0004】図2(a)は、従来の半導体露光装置に使
用されている照明装置を示し、この図2(a)におい
て、光源としての水銀ランプ1が、回転楕円面からなる
反射面を有する集光鏡2の第1焦点21に配置され、集
光鏡2の第2焦点22に光源像(二次光源)が形成され
ている。この二次光源から発散する光束は、コリメータ
レンズ3によりほぼ平行な光束に変換された後、バンド
パスフィルタ4に入射する。そして、バンドパスフィル
タ4で選択された露光波長(水銀のg線(波長:436
nm、i線(波長:365nm)等)の照明光が、多数
のレンズエレメントからなるフライアイレンズ5に入射
し、フライアイレンズ5の射出側焦点面52に多数の光
源像(三次光源)が形成される。
【0005】この場合、フライアイレンズ5の入射面で
の照明光の照度分布は、図2(b)に示すように、光軸
からの距離のほぼ二次関数で表される。図2(a)にお
いて、その焦点面52には可変開口絞り6が設置され、
可変開口絞り6の開口内の多数の三次光源から発散する
光束は、コンデンサーレンズ7により集光されて、露光
用のパターンが描画されたレチクル8のパターン形成面
上の照明領域を重畳的に均一な照度で照明する。そし
て、照明装置の光軸に平行にx軸を取り、x軸に垂直で
図2(a)の紙面に平行な方向にy軸を取り、図2
(a)の紙面に垂直な方向にz軸を取る。
【0006】この場合、光源1と光学的に共役関係にあ
るのは、上述の如く、集光鏡2の第2焦点22とフライ
アイレンズ5の射出側焦点面52とであり、被照射面で
あるレチクル8の照明領域における照明光の開口数は、
その焦点面52に配置された可変開口絞り6の開口径に
より決定される。照明系の開口数は、投影像の解像力、
焦点深度、及び像質等に大きな影響を与えるため、投影
光学系の開口数、パターン寸法等により最適な値に設定
されなければならない。また、レチクル8のパターン形
成面は、フライアイレンズ5の入射側の焦点面51と共
役であって、フライアイレンズ5を構成する各レンズエ
レメントの入射面が各々視野絞りとなり、この視野絞り
により制限された光束がコンデンサーレンズ7を介して
被照射面上で重畳される。
【0007】この場合、水銀ランプ1から発散する光を
集光する手段として、回転楕円面を有する集光鏡2が使
用されているが、その楕円面につき深く考察する。図3
は、集光鏡2の反射面としての回転楕円面の光軸を含む
断面、即ち楕円面2aを示し、この図3に示す如く、楕
円面2aは第1焦点F1 からの距離r1 、及び第2焦点
2 からの距離r2 の和(r1+r2)が一定となる点の軌
跡であり、従って楕円面2aは2つの焦点F1 及びF2
で球面収差が存在しないという重要な光学的性質を有す
る。
【0008】図3に示すように、2つの焦点F1 及びF
2 を通る軸(これを「光軸AX」とする)を含む平面内
において、光軸AXに対して焦点F1 から角度u1 で楕
円面2aに向い、楕円面2aで反射された後焦点F2
向かう光が光軸AXに対してなす角度をu2 として、通
径を2Lとすると、離心率Eを用いて楕円面2aは下記
の極方程式の形で表現出来る(”数学公式集”、P5
8、共立全書138、共立出版1959、参照)。
【0009】 r1 =L/(1+E・cos u1 ) (1−1) r2 =L/(1−E・cos u2 ) (1−2) ここで、楕円の頂点から2つの焦点F1 及びF2 までの
距離をそれぞれf1 及びf2 とすると、通径2L、及び
離心率Eは次のように表すことができる。 L=2f12 /(f1 +f2 ) (1−3) E=(f2 −f1 )/(f1 +f2 ) (1−4) 従って、次式が得られる。
【0010】 r1 =2f12 /{(f1+f2)+(f2-f1)cos u1} (2−1) この場合、r2 =f1 +f2 −r1 であるため、(2−
1)式より次のようになる。 r2={(f1 2+f2 2)+(f2 2−f1 2)cosu1}/{(f1+f2)+(f2-f1)cos u1} (2−2) 楕円面2aの近軸横倍率βは、β=f2 /f1 であるた
め、このβを用いて(2−1)式及び(2−2)式を整
理すると次のようになる。
【0011】 r1 =2f2 /{(β+1)+(β−1)cos u1 } (3−1) r2=f1{(β2+1)+(β2-1)cos u1}/{(β+1)+(β-1)cosu1} (3−2) (1−2)式と(3−2)式とより、次の関係式が導か
れる。 cos u2={(β2-1)+(β2+1)cos u1}/{(β2+1)+(β2-1)cos u1} (3−3) この場合、sin u2 =(1−cos221/2 であるた
め、次の関係式が得られる。
【0012】 sin u2=2βsin u1/{(β2+1)+(β2-1)cos u1} (3−4) ここで、(3−4)式から、次のような楕円面2aの正
弦条件不満足量Δが得られる。 Δ=β-(sin u1 /sin u2) =β-{(β2+1)+(β2-1)cos u1}/(2β) (3−5) この楕円面2aの正弦条件不満足量Δは、角度u1 が大
きくなるに従いその絶対値が大きくなる。即ち、楕円面
2aの2焦点間に球面収差は存在しないが、楕円面2a
は正弦条件を満足しておらずアプラナティックな結像関
係に無い。
【0013】コリメータレンズ3は、通常制限条件を満
足しており、コリメータレンズ3の焦点距離をfcol
コリメータレンズ3への照明光の入射角をu2 、被照射
面(但し、この場合はフライアイレンズ5の入射面)で
の像高をhとすると、次の関係がある。 h=fcol sin u2 (4−1) この式に(3−4)式を代入すると、次のようになる。
【0014】 h=2fcol βsin u1/{(β2+1)+(β2-1)cos u1} (4−2) さて、次に照度について考える。図2(a)において、
水銀ランプ1の発光部を点と考え、水銀ランプ1の発光
部の輝度をI、フライアイレンズ5の入射面での照度を
eとする。また、光軸AXの回りの微小回転角をdψと
すると、水銀ランプ1から光軸AXに対する角度がu1
〜(u1 +du1)で、且つ光軸AXの回りの微小回転角
がdψの微小立体角へ射出される照明光の単位時間当り
のエネルギー(仕事率)は、次のようになる。
【0015】I・du1・dψ・sin u1 これを受光面側から、つまり、フライアイレンズ5の入
射面で考える。即ち、フライアイレンズ5の入射面にお
いて、像高がh〜(h+dh)で、且つ光軸AXの回り
の微小回転角dψの領域に照射される照明光の単位時間
当りのエネルギーは次のようになる。
【0016】e・h・dh・dψ これらは等しいため、次の関係が得られる。 I・du1・dψ・sin u1 =e・h・dh・dψ (5−1) この式に、(4−2)式及び(4−2)式の微分を代入
して並べ替えると、次式が得られる。
【0017】 e=I{(β2+1)+(β2-1)cos u1}3/[4fcol 2β2{(β2-1) +(β2+1)cos u1}] (5−2) ここで、光源として図4に示すショートアーク型の水銀
ランプ1が使用されるとする。この図4において、水銀
ランプ1は石英バルブ11中に水銀、始動用希ガス等を
封入し、接近して対向させた電極12及び13間に直流
電圧を印加して放電発光するようになっている。その水
銀ランプ1の配光は、ほぼ角度u1 =90゜を中心とし
て±40゜(u1 =50°〜130゜)程度に分布す
る。この角度範囲において、種々の近軸横倍率β(=f
2 /f1)について、(5−2)式よりフライアイレンズ
5の入射面での照度eを計算した結果を図5に示す。図
5において、曲線C1,C2及びC3は、それぞれ近軸
横倍率βの値が10,8及び5の場合の計算結果を示
す。角度u1 の小さい方がフライアイレンズ5の中央部
であり、傾向として、角度u1 が小さい程照度eは大き
な値を取る。
【0018】このことから、集光鏡2を利用した照明装
置においては、フライアイレンズ5に入射する光束の強
度分布が中央部に偏る、即ち、フライアイレンズ5の入
射面は光軸AXに近い部分程明るく照らされることが分
かる。図2(a)に戻り、本発明が対象とする照明装置
では、フライアイレンズ5の入射面51におけるフライ
アイレンズ5を構成する各小レンズによる開口は、被照
射面(レチクル8のパターン形成面)とそれぞれ共役に
なっている。ここで図6に示すように、フライアイレン
ズ5に中央部(光軸AX付近)が明るい光束ILが入射
した場合、図6におけるフライアイレンズ5の入射面の
点a及びbは、被照射面であるレチクル8のパターン形
成面上で同じ点cと共役になる。言い換えれば、被照射
面上の点cに向かう光束は、点aや、点bに入射した光
より構成されているが、点aと点bとでは、光束ILの
強度が違うため、光束の主光線Iαと実効上の主光線I
βとが違ってしまい、その間に角度θの傾きが生じる。
【0019】この場合の主光線Iαとは、フライアイレ
ンズ5の射出面で光軸AXを通過する光線であり、実効
上の主光線Iβとは、フライアイレンズ5の射出面で照
度分布の重心位置を通過する光線である。そして、実効
上の主光線Iβの主光線Iαに対する角度θがテレセン
トリック性の崩れとなる。そのため、従来は照明装置の
設計時に、例えばフライアイレンズ5に入射する光束I
Lとフライアイレンズ5との相対的な位置関係にその角
度θに対応するオフセットを乗せるようにしていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来は、
実効上の主光線Iβの主光線Iαに対する角度θに起因
するテレセントリック性の崩れを補正するため、所定の
オフセット調整を行っていた。しかしながら、図7
(a)及び(b)に示すように、フライアイレンズ5の
射出面に設置される可変開口絞り6の径が変わって、フ
ライアイレンズ5に入射する中央部が明るい光束ILの
取り込み範囲が違ってくると、実効上の主光線Iβの主
光線Iαに対する角度θが変化し、角度θに応じたオフ
セットも変わってしまうため、テレセントリック性が崩
れてしまうという不都合があった。
【0021】また、レチクル8のパターンのパターンを
投影光学系を介してウエハ上に露光する投影露光装置に
図2(a)の照明装置を適用した場合、レチクル8のパ
ターン形成面でテレセントリック性が崩れた場合には、
結果としてウエハの露光面でのテレセントリック性も崩
れてしまい、ウエハ上の投影像の倍率誤差等が生じ易く
なる。即ち、投影光学系を使用する投影露光装置におい
て、ウエハ上でのテレセントリック性を高精度に維持す
るためにも、レチクル8のパターン形成面でのテレセン
トリック性の崩れを小さくする必要がある。
【0022】これに対処するため、可変開口絞り6と共
にフライアイレンズ5の手前の光学系も可変とするよう
な機構も考えられている。しかしながら、可変開口絞り
6の他に更に可変調整機構を設けるのでは照明装置の機
構が複雑化すると共に、可変開口絞り6と後者の可変調
整機構とを同期して駆動するための制御系が必要とな
り、製造コストが増大する不都合がある。
【0023】本発明は斯かる点に鑑み、照明装置中の開
口絞りの開口の形状を変えた場合でも、複雑な調整機構
を使用することなく被照明物体面上でのテレセントリッ
ク性の崩れ量を所望の値以下に維持できる照明装置を提
供することを目的とする。更に本発明は、そのような照
明装置を使用してウエハ上でのテレセントリック性の崩
れ量を所望の値以下に維持できる露光装置を提供するこ
とをも目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による照明装置
は、例えば図1(a)に示すように、照明光を生成する
光源系(1,2)と、この光源系からの照明光をほぼ平
行光束にするコリメート光学系(3)と、このコリメー
ト光学系(3)からの光束から複数の光源像を形成する
フライアイ・インテグレータ(50)と、このフライア
イ・インテグレータの射出面(52)に配置された可変
開口絞り(6)と、そのフライアイ・インテグレータか
らの光束を被照明物体面(8)に導き、且つそのフライ
アイ・インテグレータの入射面(51)と被照明物体面
(8)とを共役にするコンデンサーレンズ系(7)と、
を有する照明装置に関する。
【0025】そして、本発明は、フライアイ・インテグ
レータ(50)を構成する複数のレンズエレメント(5
0a)の所定方向の幅を2d、コンデンサーレンズ系
(7)の焦点距離をfcon 、可変開口絞り(6)の有効
径の最大値及び最小値をそれぞれ2Rmax 及び2
min 、可変開口絞り(6)の有効径をその最大値及び
その最小値としたときの被照明物体面(8)上での照度
の平均値をそれぞれEmax 及びEmin 、被照明物体面
(8)上での許容されるテレセントリック性のずれ量を
Aとして、次の条件を満足するものである。
【0026】 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon・A (5−3) この場合、その光源系の一例は、照明光を生成する光源
(1)と、この光源が第1焦点に配置された楕円鏡
(2)とを有するものである。また、本発明による露光
装置は、例えば図1(a)に示すように、照明光を生成
する光源系(1,2)と、この光源系からの照明光をほ
ぼ平行光束にするコリメート光学系(3)と、このコリ
メート光学系からの光束から複数の光源像を形成するフ
ライアイ・インテグレータ(50)と、このフライアイ
・インテグレータの射出面(52)に配置された可変開
口絞り(6)と、フライアイ・インテグレータ(50)
からの光束をマスク面(8)に導き、且つそのフライア
イ・インテグレータの入射面(51)とマスク面(8)
とを共役にするコンデンサーレンズ系(7)と、マスク
面(8)上のパターンを被露光物体(16)上に露光す
る投影光学系(15)と、を有する露光装置に関する。
【0027】そして、本発明は、フライアイ・インテグ
レータ(50)を構成する複数のレンズエレメント(5
0a)の所定方向の幅を2d、コンデンサーレンズ系
(7)の焦点距離をfcon 、投影光学系(15)の投影
倍率をB、可変開口絞り(6)の有効径の最大値及び最
小値をそれぞれ2Rmax 及び2Rmin 、その可変開口絞
りの有効径をその最大値及びその最小値としたときの被
照明物体面(8)上での照度の平均値をそれぞれEmax
及びEmin 、被露光物体(16)上での許容されるテレ
セントリック性のずれ量をaとして、次の条件を満足す
るものである。
【0028】 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon・B・a (5−4) この場合も、その光源系の一例は、照明光を生成する光
源(1)と、この光源が第1焦点に配置された楕円鏡
(2)とを有するものである。
【0029】
【作用】斯かる本発明による照明装置において、図1
(a)の被照明物体面(8)上でのテレセントリック性
のずれ量を所定の許容値A以下に保つための条件を以下
のようにして求める。先ず、再び図6参照すると、被照
明物体面(8)上の点cは、フライアイ・インテグレー
タ(50)の入射面上の点a及び点bと共役になってい
る。この場合、照明装置の光軸AXに垂直な平面の直交
座標系をy軸及びz軸として、フライアイ・インテグレ
ータ(50)の入射面での照度分布を関数e(y,z)
で表す。
【0030】このとき、照度分布e(y,z)が光軸
(AX)に関して軸対称であるとすると、被照明物体面
(8)上の像高の高い点cと共役なフライアイ・インテ
グレータ(50)の入射面の点a及び点bは、フライア
イ・インテグレータ(50)を構成するレンズエレメン
トの幅とほぼ等しい距離だけずれているため、点aでの
照度は点bでの照度より小さくなる。従って、点cに向
かう光束の照度分布の重心位置は点bの方向にずれるよ
うになる。特に被照明物体面(8)上の像高の最も高い
点に向かう光束の照度分布の重心位置が最も大きくずれ
るようになる。
【0031】実際にはフライアイ・インテグレータ(5
0)の射出面には可変開口絞り(6)が設置されるた
め、可変開口絞り(6)を通してフライアイ・インテグ
レータ(50)から射出される光束の照度分布の重心位
置の、光軸(AX)から半径方向へのずれ量をSとし
て、このずれ量Sを数式で表す。図1(a)に戻り、照
明装置の光軸(AX)をx軸として、光軸(AX)に垂
直な平面の直交座標系がy軸及びz軸であり、フライア
イ・インテグレータ(50)の入射面での照度分布e
(y,z)は、図1(b)に示すように光軸(AX)を
中心として回転対称である。そして、図1(a)中のフ
ライアイ・インテグレータ(50)の正面図である図1
(c)に示すように、フライアイ・インテグレータ(5
0)を構成する断面形状が正方形の各レンズエレメント
(50a)のy方向の幅を2dとして、可変開口絞り
(6)の内径を2Rとすると、その可変開口絞り(6)
から射出される光束の照度分布の重心位置のずれ量Sは
次のようになる。
【0032】
【数1】
【0033】この場合の積分範囲Dは、(y2 +z2)≦
2 の領域である。このずれ量Sを、可変開口絞り
(6)の可変範囲内で、被照明物体面(8)でのテレセ
ントリック性のぶれ幅に換算した値でA以下とする。即
ち、可変開口絞り(6)の内径2Rが最大値2Rmax
び最小値2Rmin であるときのずれ量SをそれぞれS
max及びSmin とした場合、光束の照度分布の重心位置
のずれ量の差(Smax −Smi n )の絶対値が、コンデン
サーレンズ系(7)の焦点距離をfcon として、fco n
A以下になればよい。これを数式化すると次のようにな
る。
【0034】
【数2】
【0035】この場合の積分範囲Dmax は、(y2 +z
2)≦Rmax 2の領域で、積分範囲Dmi n は、(y2 +z2)
≦Rmin 2の領域である。ここで、フライアイ・インテグ
レータ(50)の入射面での照度分布e(y,z)を二
次式で近似する。即ち、e(y,z)=a−b(z2
2)=a−b・r2 とすると、(6−1)式は次のよう
になる。
【0036】
【数3】
【0037】この場合の積分範囲Dも、(y2 +z2)≦
2 の領域である。次に、可変開口絞り(6)の開口径
を2Rとしたとき、その絞りを通り抜ける光束の単位時
間当りのエネルギー(仕事率)Wは次のようになる。
【0038】
【数4】
【0039】この式から係数bを算出し、この係数bを
(7−1)式に代入することにより、照度分布の重心位
置のずれ量Sは次のようになる。 S=d{a−W/(πR2)}/[a−2d2/R2{a −W/(πR2)}−{a−W/(πR2)}] (7−2) フライアイ・インテグレータ(50)は、入射する光束
を或る程度大きい分割数で分割するものであるため、d
2/R2 =0とすると、(7−2)式は次のようになる。
【0040】 S=d(aπR2 /W−1) (7−3) これを(6−2)式に当てはめると、可変開口絞り
(6)の内径2Rが最大値2Rmax 及び最小値2Rmin
であるときの光束の仕事率をそれぞれWmax 及びW min
として次のようになる。 Smax −Smin =adπ(Rmax 2/Wmax−Rmin 2/Wmin) ≦fcon・A (8−1) ここでは、楕円鏡の性質より、(Smax −Smin )が負
になることはないと判断し、絶対値記号を外している。
また、フライアイ・インテグレータ(50)の入射面で
の照度分布e(y,z)を二次式で近似しているため、
可変開口絞り(6)の内径2Rが最小値2Rmin である
ときの光束の仕事率Wmin は次のようになる。
【0041】
【数5】
【0042】この(9−1)式を(8−1)式に代入す
ると、次のようになる。 Smax −Smin =d{(Rmax 2min)/(Wmaxmin 2)−1} ≦fcon・A (8−1) また、可変開口絞り(6)の内径2Rが最大値2Rmax
であるときの被照明物体面(8)での照度をEmax 、そ
の内径2Rが最小値2Rmin であるときの被照明物体面
(8)での照度をEmin とすると、可変開口絞り(6)
は開口絞りであるため、その内径2Rが変化しても被照
明物体面(8)での照射範囲は変わらず、また、被照明
物体面(8)は照度均一性が極めて良好であるため、W
min/Wma x=Emin/Emax となる。従って、(10−1)
式より次式が導かれる。
【0043】 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon・A (11−1) これは本発明における(5−3)式と同一の式であり、
この式が成立する場合に、被照明物体面(8)でのテレ
セントリック性の崩れ量がA以下になる。しかも、この
場合可変開口絞り(6)以外の光学素子は一切動かす必
要がなく、照明装置の構造は簡略である。
【0044】次に、本発明の露光装置においては、マス
ク面(8)のパターンが投影光学系15)を介して被露
光面(16)上に投影露光される。そこで、投影光学系
(15)の投影倍率をBとして、被露光面(16)上で
の許容されるテレセントリック性の崩れ量をaとする
と、マスク面(8)上での許容されるテレセントリック
性の崩れ量はB・aとなる。また、この許容量B・aは
既に説明した被照明物体面(8)上でのテレセントリッ
ク性の崩れ量の許容値Aに対応する値であり、B・aを
(11−1)式のAに代入することにより、次式が得ら
れる。
【0045】 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon・B・a (11−2) これは本発明における(5−4)式と同一の式であり、
この式が成立する場合に、被露光面(16)上でのテレ
セントリック性の崩れ量がa以下になる。また、通常の
露光装置では、被露光面(16)上におけるテレセント
リック性の崩れ量の許容値aは0.01[rad]程度
が望ましい。従って、(5−4)式または(11−2)
式において、aとして0.01を代入することにより、
被露光面(16)上でテレセントリック性の崩れ量を
0.01[rad]以下になり、被露光面(16)上の
投影像の解像度が悪化しない。
【0046】
【実施例】以下、本発明による照明光学系の一実施例に
つき図1を参照して説明する。本実施例は投影露光装置
に本発明を適用したものであり、図1において図2に対
応する部分には同一符号を付す。図1(a)は本実施例
の投影露光装置を示し、この図1(a)において、光源
としての水銀ランプ1が、集光鏡2の回転楕円面の第1
焦点21に配置され、その回転楕円面の第2焦点22に
光源像(二次光源)が形成されている。この二次光源か
ら発散する光束は、コリメータレンズ3によりほぼ平行
な光束に変換される。コリメータレンズ3によりほぼ平
行光束にされた光束がバンドパスフィルタ4に入射し、
バンドパスフィルタ4により選択された露光波長(g
線、i線等)の照明光がフライアイレンズ50に入射
し、フライアイレンズ50の射出側焦点面52に多数の
光源像(三次光源)が形成される。その焦点面52に開
口径2Rの可変開口絞り6が配置され、可変開口絞り6
内の多数の三次光源から発散する光束は焦点距離fcon
のコンデンサーレンズ7により集光され、レチクル8の
パターン形成面のパターンを重畳的に且つ均一な照度で
照明する。図2と同様に、光軸AXに平行にx軸を取
り、x軸に垂直な平面をyz平面とする。
【0047】この場合、コンデンサーレンズ7によりフ
ライアイレンズ50の入射面(入射側焦点面)51がレ
チクル8のパターン形成面と共役になっている。また、
コンデンサーレンズ7からの照明光のもとで、レチクル
8のパターンが倍率Bの両側テレセントリックな投影光
学系15を介してウエハ16の露光面に転写露光され
る。
【0048】図1(b)は、フライアイレンズ50の入
射面での照明光の照度分布を示し、この図1(b)に示
すように、照度分布は光軸AXを中心として回転対称で
あり、且つその照度分布はほぼ光軸AXからの距離rの
二次関数で近似できるものである。また、図1(c)は
図1(a)のフライアイレンズ50の正面図であり、こ
の図1(c)に示すように、フライアイレンズ50を構
成する多数のレンズエレメント50aの断面形状を各辺
がy軸又はz軸に平行な正方形として、その正方形の断
面のy方向(z方向も同じ)の幅を2dとする。
【0049】この場合、本実施例のフライアイレンズ5
0は、図2の従来例のフライアイレンズ5と比べて分割
数が大きくなっている。即ち、本実施例のフライアイレ
ンズ50を構成するレンズエレメント50aの断面形状
の幅2dは、図2のフライアイレンズ5を構成するレン
ズエレメント5aの断面形状の幅2d′より小さく設定
されている。一例として、本実施例では、コンデンサー
レンズ7の焦点距離f con を500mm、フライアイレ
ンズ50を構成するレンズエレメント50aの幅2dを
4.0mm(dは2.0mm)、投影光学系15の倍率
Bを1/5とする。また、可変開口絞り6の開口径2R
を30mm〜70mmの範囲で変えるものとしたため、
半径Rの最小値Rmin 及び最大値Rmax はそれぞれ15
mm及び35mmとなる。
【0050】そして、半径Rが最小値Rmin のときのウ
エハ16の露光面での照度Emin は141mW/c
2 、半径Rが最大値Rmax のときのウエハ16の露光
面での照度Emax は569mW/cm2 であった。そし
て、ウエハ16の露光面でのテレセントリック性の崩れ
量の許容値aを0.01radとする、(5−4)式の
右辺及び左辺はそれぞれ次のようになる。
【0051】 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}=0.07、 fcon・B・a=1.00 従って、(5−4)式が満足されるため、ウエハ16の
露光面でのテレセントリック性の崩れ量が0.01ra
d以下に維持され、投影像の解像度の劣化が防止され
る。この際に、レチクル8上でのテレセントリック性の
崩れ量はB・a、即ち0.002rad以下に維持され
る。言い換えると、この例ではレチクル8上でのテレセ
ントリック性の許容値Aが0.002radであるとい
う条件に関して、本発明の(5−3)式が満足されてい
る。
【0052】また、実際の露光でも、可変開口絞り6の
開口径2Rを30mmから60mmまで動かしたとき
に、ウエハ16上でテレセントリック性の変動が0.0
08rad以下であり、その他の露光条件をバランス良
く調整することにより、ウエハ16へのレチクルのパタ
ーンの焼き付けが良好に行われる。次に、比較するため
に、図2(a)の従来例につき(5−4)式が満たされ
ているかどうかを検討する。図2(a)の従来例におい
て、レチクルRの下方には図1の投影光学系15及びウ
エハ16が配置されているものとする。そして、その従
来例において、コンデンサーレンズ7の焦点距離
con 、投影光学系15の倍率B、可変開口絞り6の開
口径2R′の半径R′の最小値Rmin ′及び最大値R
max ′、並びにその半径R′が最小値Rmin ′及び最大
値Rmax ′のときのそれぞれのウエハ16の露光面での
照度Emin 及び照度Emax は、本実施例の条件と同じで
ある。但し、図2(c)に示すように、フライアイレン
ズ5を構成するレンズエレメント5aの幅2d′は8.
0mm(d′は4.0mm)であり、フライアイレンズ
5の分割数は本実施例のフライアイレンズ50の分割数
より小さい。
【0053】この従来例でも、ウエハ16の露光面での
テレセントリック性の崩れ量の許容値aを0.01ra
dとして、(5−4)式の右辺及び左辺を計算すると
(但し、R及びdがそれぞれR′及びd′で置き換えら
れている)、それぞれ次のようになる。 d′{(Rmax2min)/(Emax min2)−1}=1.40、 fcon・B・a=1.00 従って、(5−4)式が満足されないため、ウエハ16
の露光面でのテレセントリック性の崩れ量が許容値より
大きくなってしまう。実際にその従来例で露光を行う際
に、可変開口絞り6の開口径2R′を30mmから70
mmまで動かしと、ウエハ16の露光面ではテレセント
リック性が0.018rad変動し、レチクル8のパタ
ーンの像の倍率が変動する。
【0054】なお、上述実施例はレチクルのパターンを
投影光学系を介してウエハ上に露光する投影露光装置に
本発明を適用したものであるが、本発明はレチクルのパ
ターンをレチクルに近接して配置されたウエハ上に直接
露光するプロキシミティ方式の露光装置にも適用でき
る。プロクシミティ方式の場合には、投影光学系がない
ため本発明の条件の内の(5−3)式を満足させること
により、レチクル上でのテレセントリック性を所定の許
容値以下に収めることができる。
【0055】次に、テレセントリック性の崩れを少なく
するための別の手法として、図8(a)及び(b)に示
すように、フライアイレンズ50に入射する光束ILの
照度分布を均一にしてもよい。この場合、テレセントリ
ック性の崩れに関して、図8(a)のように可変開口絞
り6の開口径を大きくした場合でも、図8(b)のよう
に可変開口絞り6の開口径を小さくした場合でも、それ
ぞれ光束の主光線Iαと実効上の主光線Iβとが重なる
ため、設計上のオフセットが発生せず、テレセントリッ
ク性が崩れることはなくなる。この手法のようにフライ
アイレンズ50の入射面側に厳密に照度分布が均一の面
を作るためには、例えばフライアイレンズ50の前段に
更に別のフライアイレンズを設けて所謂ダブルフライア
イ構成等を採用すればよい。
【0056】このようにフライアイレンズ50に入射す
る光束の照度分布を均一化すると、可変開口絞り6の開
口部の面積と、レチクル8上(ウエハ16上も同様)の
照射領域の照度とが比例するため、次の関係が成立す
る。 (Rmax 2min)/(Emax min 2)−1=0 従って、フライアイレンズ50のレンズエレメント50
aの幅2dの値に依らず、(5ー3)式及び(5−4)
式が成立し、常にテレセントリック性の崩れがなくな
る。
【0057】このように本発明は上述実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0058】
【発明の効果】本発明の照明装置によれば、フライアイ
・インテグレータの分割数等を調整して(5−3)式の
条件を満足させているため、可変開口絞りで開口の形状
を変えた場合でも、複雑な調整機構を使用することなく
被照明物体面上でのテレセントリック性の崩れ量が所望
の許容値A以下に維持される利点がある。
【0059】また、光源系が光源と楕円鏡とを有する場
合には、フライアイ・インテグレータの入射面での照明
光の照度分布がほぼ二次関数で表されるような分布とな
るが、この場合でも(5−3)式の条件を満足させるこ
とにより、被照明物体面上でのテレセントリック性の崩
れ量が許容値A以下に維持される。また、本発明の露光
装置によれば、フライアイ・インテグレータの分割数等
を調整して(5−4)式の条件を満足させているため、
可変開口絞りで開口の形状を変えた場合でも、複雑な調
整機構を使用することなく被露光物体上でのテレセント
リック性の崩れ量が所望の許容値a以下に維持される利
点がある。
【0060】また、光源系が光源と楕円鏡とを有する場
合でも、(5−4)式の条件を満足させることにより、
被露光物体面上でのテレセントリック性の崩れ量が許容
値a以下に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の投影露光装置を示
す概略構成図、(b)は図1(a)のフライアイレンズ
50の入射面での照度分布を示す図、(c)は図1
(a)のフライアイレンズ50の拡大正面図である。
【図2】(a)は従来の照明装置を示す概略構成図、
(b)は図2(a)のフライアイレンズ5の入射面での
照度分布を示す図、(c)は図2(a)のフライアイレ
ンズ5の拡大正面図である。
【図3】図2(a)中の集光鏡2の楕円面の光学的性質
の説明図である。
【図4】図2(a)中の水銀ランプ1の配光を示す拡大
図である。
【図5】集光鏡2の楕円面の近軸横倍率を変えた場合
の、角度u1 と照度eとの関係を示す図である。
【図6】従来の照明装置においてテレセントリック性が
崩れる状態の説明図である。
【図7】フライアイレンズ5の射出面に配置された可変
開口絞り6の開口の大きさによりテレセントリック性の
崩れ量が異なることを示す説明図である。
【図8】実施例において、フライアイレンズ50に入射
する光束の照度分布を均一にすると、テレセントリック
性の崩れがなくなることを示す説明図である。
【符号の説明】
1 水銀ランプ 2 集光鏡 3 コリメータレンズ 6 可変開口絞り 7 コリメータレンズ 8 レチクル 15 投影光学系 16 ウエハ 50 フライアイレンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を生成する光源系と、 該光源系からの照明光をほぼ平行光束にするコリメート
    光学系と、 該コリメート光学系からの光束から複数の光源像を形成
    するフライアイ・インテグレータと、 該フライアイ・インテグレータの射出面に配置された可
    変開口絞りと、 前記フライアイ・インテグレータからの光束を被照明物
    体面に導き、且つ前記フライアイ・インテグレータの入
    射面と前記被照明物体面とを共役にするコンデンサーレ
    ンズ系と、を有する照明装置において、 前記フライアイ・インテグレータを構成する複数のレン
    ズエレメントの所定方向の幅を2d、前記コンデンサー
    レンズ系の焦点距離をfcon 、前記可変開口絞りの有効
    径の最大値及び最小値をそれぞれ2Rmax 及び2
    min 、前記可変開口絞りの有効径を最大値及び最小値
    としたときの前記被照明物体面上での照度の平均値をそ
    れぞれEmax 及びEmin 、前記被照明物体面上での許容
    されるテレセントリック性のずれ量をAとして、 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon・A の関係を満足することを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記光源系は、照明光を生成する光源
    と、該光源が第1焦点に配置された楕円鏡と、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 照明光を生成する光源系と、 該光源系からの照明光をほぼ平行光束にするコリメート
    光学系と、 該コリメート光学系からの光束から複数の光源像を形成
    するフライアイ・インテグレータと、 該フライアイ・インテグレータの射出面に配置された可
    変開口絞りと、 前記フライアイ・インテグレータからの光束をマスク面
    に導き、且つ前記フライアイ・インテグレータの入射面
    と前記マスク面とを共役にするコンデンサーレンズ系
    と、 前記マスク面上のパターンを被露光物体上に露光する投
    影光学系と、を有する露光装置において、 前記フライアイ・インテグレータを構成する複数のレン
    ズエレメントの所定方向の幅を2d、前記コンデンサー
    レンズ系の焦点距離をfcon 、前記投影光学系の投影倍
    率をB、前記可変開口絞りの有効径の最大値及び最小値
    をそれぞれ2R max 及び2Rmin 、前記可変開口絞りの
    有効径を最大値及び最小値としたときの前記被照明物体
    面上での照度の平均値をそれぞれEmax 及びEmin 、前
    記被露光物体上での許容されるテレセントリック性のず
    れ量をaとして、 d{(Rmax 2min)/(Emax min 2)−1}≦fcon・B・a の関係を満足することを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 前記光源系は、照明光を生成する光源
    と、該光源が第1焦点に配置された楕円鏡と、を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の露光装置。
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