JPH0724944A - 高強度耐食性アルミニウムろう付ハニカムパネル - Google Patents

高強度耐食性アルミニウムろう付ハニカムパネル

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JPH0724944A
JPH0724944A JP19388293A JP19388293A JPH0724944A JP H0724944 A JPH0724944 A JP H0724944A JP 19388293 A JP19388293 A JP 19388293A JP 19388293 A JP19388293 A JP 19388293A JP H0724944 A JPH0724944 A JP H0724944A
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義人 沖
Akio Matsunaga
章生 松永
Hideaki Endo
英昭 遠藤
Koichi Ito
紘一 伊藤
Hiroshi Yamamoto
博 山本
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数層のアルミニウム合金によって構成され
る面材を用いたアルミニウムろう付ハニカムパネルにつ
いて、高耐力、耐食性且つ自然時効硬化性を有せしめ
る。 【構成】 アルミニウムハニカムコア13とアルミニウ
ムクラッド板をろう付けしてなるハニカムパネルにおい
て、前記アルミニウムクラッド板の一層が自然時効硬化
性アルミニウム合金からなる高強度耐食性アルミニウム
ろう付ハニカムパネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高強度耐食性アルミニウ
ムろう付ハニカムパネルに係り、複数層のアルミニウム
合金で構成される面材を用いたアルミニウムろう付ハニ
カムパネルにおいて高耐力、耐食性でかつ自然時効硬化
性を有せしめようとするものである。
【0002】
【従来の技術】1例として図1に示すように上下の面材
11、12間にハニカム構造を形成したコア材13を配
装したアルミニウムろう付ハニカムパネルは軽量、高剛
性で平面度に優れているなどの利用上優れた特性を有
し、建材、車輛、船舶あるいは航空機などの広い分野で
種々に利用されつつあり、特にアルミニウムろう付けさ
れることにより面材とコアとが金属結合していることか
ら強度性などにおいて信頼性が高い。
【0003】然してこのようなろう付ハニカムパネルの
製造に関しては特開平2−23267において、下面板
上にろう材をクラッドし、このろう材上にハニカムコア
を載置し、さらに上面板にクラッドしたろう材を上記ハ
ニカムコア上に載置し、上記両ろう材を加熱溶融するこ
とによりハニカムコアに上下面板をろう付する方法にお
いて、前記した下面板にクラッドしたろう材を上面板に
クラッドしたろう材より薄くすることを特徴とした製造
方法が発表されている。
【0004】また特開平3−138078においては上
記のようにろう材をクラッドしたAlまたはAl合金板の間
にハニカムコアを介在させてろう付けするハニカムパネ
ルの製造方法において、ろう付けする部材をフラックス
の蒸気が存在する非酸化性雰囲気中で加熱、ろう付けす
ることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記したよう
な従来技術によるアルミニウムろう付けは、一般的に6
00℃程度の真空中または不活性雰囲気中で行われるた
め、設計強度の高い製品の場合において熱処理硬化性合
金を表面材に使用し、あるいは表面材の板厚を厚くし、
更にはコアのセルサイズを小さくするなどの必要があ
り、このことは前記のような提案技術によっても解決さ
れない不利であった。
【0006】しかして大型サイズとして製造されたハニ
カムパネルの場合においては上記熱処理のハンドリング
が容易でなく、また前記のように表面材を厚くしたり、
コアのセルサイズを小さくするとハニカムパネルの重量
が大となり、折角のアルミニウムろう付けハニカムパネ
ルのメリットが失われることとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解決することについて検討を重
ね、ろう付け処理後の経時変化による自然時効硬化性を
利用することにより高耐力且つ耐食性のアルミニウムハ
ニカムパネルを得ることに成功したものであって、以下
の如くである。
【0008】(1) アルミニウムハニカムコアとアルミ
ニウムクラッド板をろう付けしてなるハニカムパネルに
おいて、前記アルミニウムクラッド板の一層が自然時効
硬化性アルミニウム合金からなることを特徴とする高強
度耐食性アルミニウムろう付ハニカムパネル。
【0009】(2) 自然時効硬化性アルミニウム合金層
の外側面または外側面と内側面に耐食性アルミニウム合
金を有することを特徴とする前記(1)項に記載の高強
度耐食性アルミニウムろう付ハニカムパネル。
【0010】
【作用】アルミニウムハニカムコアとアルミニウムクラ
ッド板をろう付けしてなるハニカムパネルにおいて、前
記アルミニウムクラッド板の一層が自然時効硬化性アル
ミニウム合金からなることによりろう付け後のハニカム
パネル耐力が自然時効硬化により経時的に2倍以上のよ
うな高い耐力を示すこととなり、板厚を殊更に大となし
あるいはセルサイズを小とすることなしにろう付けアル
ミニウムハニカムパネルにおける強度特性を高く維持す
る。
【0011】自然時効硬化性アルミニウム合金層の外側
面または外側面と内側面に耐食性アルミニウム合金を有
することにより前記したような強度特性を具備し、しか
も耐食性を良好とする。
【0012】
【実施例】本発明によるものの具体的な実施態様につい
て説明すると、本発明によるものは模式的に図2に示す
ようにハニカムコア13の上下面に設けられる表面材1
1、12として、表層に耐食性の良いアルミニウム合金
1、第2層には自然時効硬化性アルミニウム合金2、第
3層目には耐蝕性の優れたアルミニウム合金3、第4層
目がろう材となるアルミニウム合金4をクラッドして成
る複数層面材を用いるものである。このような複数層面
材は表面材11、12の双方または何れか一方に採用さ
れる。
【0013】具体的に言うならば、前記のように耐食性
の良いアルミニウム合金1として例えばA5052、A
6061、A1100、A3003などを用いることに
より外環境に対し、好ましい耐食性を得しめることがで
き、第2層の自然時効硬化性アルミニウム合金2として
例えばA7072、A7N01を採用することによりろ
う付け後の経時変化による自然時効で軟化した表面材の
強度を回復することができる。このようなことからろう
付け直後に2次、3次曲線の曲げ加工が容易で、しかも
強度特性の優れたろう付けハニカムパネルを得ることが
できる。
【0014】具体例として前記した図2の第1〜第4の
各アルミニウム合金層1〜4が アルミニウム合金層1・・・・・A3003 アルミニウム合金層2・・・・・A7N01 アルミニウム合金層3・・・・・A3003 アルミニウム合金層4・・・・・A4045 として構成した高強度表面材のろう付け直後と1カ月後
の耐力を測定した結果は次の表1の如くである。
【0015】
【表1】
【0016】また、船舶、車両では、図3のように、ハ
ニカムパネルとハニカムパネル、またはハニカムパネル
と他部材とを溶接5して使用することが一般的である
が、この場合には溶接近傍は、熱影響により軟化してし
まう。これが、構造体を考えた場合には非常に問題にな
る点であって、このため、従来においては溶接近傍が強
度落ちすることを前提に構造を考慮して設計すべく、こ
の点においては厚層材またはセルサイズの小さいコア材
を採用すべきこととなるが、本発明において図3に示す
ように溶接すべきテストピースとして前記アルミニウム
合金層1〜4を上記同様にA3003、A7N01、A
3003、A4045としたものについて溶接直後およ
び溶接1カ月後の耐力を測定した結果は次の表2に示す
如くであった。
【0017】
【表2】
【0018】即ち、この場合においては同じアルミニウ
ム合金層1〜4の構成であっても、溶接直後の耐力は前
記した表1のろう付時の場合より劣っているに拘わら
ず、1カ月後の耐力においてはより高い値となることが
確認された。
【0019】前記したように第3層目を耐食性の良いア
ルミニウム合金3で構成することにより、ハニカムパネ
ル内部からの腐食に対し、防食性を持たせることができ
るが、防食性が不要の場合には、この表面層は、省くこ
とが可能である。また第4層目のろう材なるアルミニウ
ムは、一般にいうろう材、A4343、A4045で構
成される。
【0020】表面材11、12の板厚は、0.5mmから5
mmぐらいが見込まれるが、0.8から3mm程度が実用的で
ある。また各表面層のクラッド率は、表面材11、12
の板厚により変化する。第1層11、第3層13、第4
層14は、4%〜20%が、第2層12は残部となる。
この表面材11、12は、ハニカムパネル両面に必ずし
も使用することはなく、強度が必要な面にのみ使用する
ことも可能である。
【0021】上記したような本発明のろう付ハニカムパ
ネルは、軽量、高剛性、平面度が得られる他、すべてア
ルミニウムで構成されているため、建築基準法の不燃材
料に該当することは当然で船舶、車両など以外にも、不
燃を必要とする建材を始め多目的に使用できることは明
らかである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
自然時効硬化性を利用して工業的に有利なろう付処理に
よって高強度なアルミニウムろう付ハニカムパネルを的
確に製造することができ、軽量で平面度などの精度にお
いて卓越し、その他の特性においても好ましいハニカム
パネルを提供し得るものであって、工業的にその効果の
大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハニカムパネルの1例についての部分的な一部
切欠斜面図である。
【図2】その表面材およびコアについての層構成の説明
図である。
【図3】表面材についての溶接構造の説明図である。
【符号の説明】
1 耐食性の良いアルミニウム合金 2 自然時効硬化性アルミニウム合金 3 耐食性の優れたアルミニウム合金 4 ろう材となるアルミニウム合金 5 溶接 11 表面材 12 表面材 13 ハニカムコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 英昭 東京都港区三田3丁目13番12号 日本軽金 属株式会社内 (72)発明者 伊藤 紘一 東京都港区三田3丁目13番12号 日本軽金 属株式会社内 (72)発明者 山本 博 大阪府堺市下田町20番1号 日本軽金属株 式会社大阪工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムハニカムコアとアルミニウ
    ムクラッド板をろう付けしてなるハニカムパネルにおい
    て、前記アルミニウムクラッド板の一層が自然時効硬化
    性アルミニウム合金からなることを特徴とする高強度耐
    食性アルミニウムろう付ハニカムパネル。
  2. 【請求項2】 自然時効硬化性アルミニウム合金層の外
    側面または外側面と内側面に耐食性アルミニウム合金を
    有することを特徴とする請求項1に記載の高強度耐食性
    アルミニウムろう付ハニカムパネル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000054967A1 (en) * 1999-03-18 2000-09-21 Corus Aluminium Walzprodukte Gmbh Weldable aluminium alloy structural component
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US6503640B2 (en) 2000-05-19 2003-01-07 Corus Aluminium Walzeprodukte Gmbh Method of manufacturing an assembly of brazed dissimilar metal components
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CN108788356A (zh) * 2017-04-28 2018-11-13 中车唐山机车车辆有限公司 一种钎焊蜂窝板的制造方法及蜂窝板

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