JPH0724871Y2 - ヘッドホンの音質調節装置 - Google Patents

ヘッドホンの音質調節装置

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JPH0724871Y2
JPH0724871Y2 JP1992007979U JP797992U JPH0724871Y2 JP H0724871 Y2 JPH0724871 Y2 JP H0724871Y2 JP 1992007979 U JP1992007979 U JP 1992007979U JP 797992 U JP797992 U JP 797992U JP H0724871 Y2 JPH0724871 Y2 JP H0724871Y2
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JP
Japan
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opening
sound quality
speaker unit
adjusting
sound
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JP1992007979U
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JPH04103793U (ja
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勉 垣内
耕治 投野
純 岸上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は好みに合わせて音質を調
節することができるヘッドホンの音質調節装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来、
ステレオ再生装置等からの音声信号を聴取する場合にそ
の音質を好みに合わせて調節することができるようにな
されたヘッドホンの音質調節装置として図5乃至図7に
示す如きものが提案されている。この図5に示すヘッド
ホンの音質調節装置は、スピーカユニット1とその信号
入力端子2a,2bとの間にハイカットフィルタ3を挿
入し、このハイカットフィルタ3の周波数特性を変化す
ることにより音質を調節するようにしたものである。
【0003】この様な音質調節装置においては、スピー
カユニット1に供給される音声信号の高域成分だけを増
減させることにより、高域部又は低域部を強調するよう
にしている為、予めスピーカユニット1の周波数特性に
おける中低域のレベルをハイカットフィルタ3の周波数
特性における高域成分の可変範囲の略中心レベルに対応
するように設定しておかなければならず、効率が低下す
るという欠点があった。又、ハイカットフィルタ3を構
成するのにコンデンサを使用するようにしていた為、音
声信号が劣化するという欠点があった。
【0004】また、図6に示すヘッドホンの音質調節装
置は、磁石が取り付けられたヨーク1aとボイスコイル
が取り付けられたコーン1bとからなるスピーカユニッ
ト1をフレーム4内に収納し、このスピーカユニット1
の背面側のフレーム4に孔4aを穿つと共に、この孔4
aを開閉する為の孔5aが穿たれた開閉板5をピン6を
介してフレーム4に回動自在に取り付けたものである。
尚、1cはヨーク1aに穿った孔であり、7及び8は夫
々耳及びイヤーパッドである。
【0005】この様にしてなる音質調節装置は、開閉板
5を回動調節してフレーム4の孔4aと開閉板5の孔5
aとのずれを調節即ち、孔4aの開口の大きさを調節し
て、スピーカユニット1の背面側とフレーム4との間の
気室内の大気のフレーム4外への通気量を変化させるこ
とにより、コーン1bの振動のし易さを変化し、ヘッド
ホンの音響特性を調節するものである。
【0006】この様なヘッドホンの音質調節装置は音質
を調節するための孔4aがスピーカユニット1に対して
ある程度の容積を持たせた気室を介した位置にある為、
音の自然さを欠くという欠点があった。また、ヘッドホ
ンが小型になるとスピーカユニット1とフレーム4との
間の気室の容積が小さくなる為、音質の調節範囲を大き
くとれないという不都合があった。
【0007】更に、図7に示すヘッドホンの音質調節装
置は、スピーカユニット1を取り付けたフレーム4の前
面側の側壁にリーク調節孔4bを穿つと共に、このリー
ク調節孔4bを開閉する為の孔9aを穿った開閉リング
9をフレーム4に回動自在に嵌合したものである。
【0008】この様にしてなる音質調節装置は、開閉リ
ング9を回動調節してフレーム4のリーク調節孔4bと
開閉リング9の孔9aとのずれを調節即ち、リーク調節
孔4bの開口の大きさを調節して、スピーカユニット1
の前面側のフレーム4との間の気室の密閉度を変化させ
ることにより、音質を調節するものである。
【0009】この様なヘッドホンの音質調節装置はスピ
ーカユニット1の前面側とフレーム4との間に大きな容
積の気室を必要とする為、ヘッドホンからの音に鮮明さ
を欠くという欠点があった。
【0010】本考案は斯る点に鑑み良好な音を得ること
ができるようにしたヘッドホンの音質調節装置を提案せ
んとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案ヘッドホンの音質
調節装置は例えば図1、図2に示す如く耳7に対向する
位置に配されたスピーカユニット1の放音面と略同一平
面上に設けられた外部に連通する開口10aと、この開
口10aの大きさを調整する手段11と、この放音面と
この開口10aを覆うように配された通気性のパッド1
2とからなり、このパッド12を介して耳に伝わる音の
音質をこの開口10aの大きさを調節することによって
可変とするようにしたものである。
【0012】
【作用】斯る本考案によれば開口10aを耳7に対向す
る位置に配されたスピーカユニット1の放音面と略同一
平面上に設けた為、耳7とスピーカユニット1との間に
できる気室をより小さくすることができると共にスピー
カユニット1からのパッド12を介して耳7に伝わる音
の音質をこの開口10aの大きさを調節することによっ
て可変するので、良好に好みに合わせた音質調整ができ
る。更にスピーカユニット1に供給される音声信号をフ
ィルタの様な電気回路を介することがないので音声信号
が劣化するということがない。
【0013】
【実施例】以下、図1、図2、図3及び図4を参照しな
がら本考案ヘッドホンの音質調節装置の一実施例につき
説明しよう。この図1及び図2に於いて図7と対応する
部分に同一符号を付しその詳細な説明は省略する。図1
において、1はスピーカユニットを示し、このスピーカ
ユニット1はその前面側に音を出すものである。10は
バッフル板を示し、このバッフル板10は図2Aに示す
様に円板に中心孔を設けたもので、この中心孔部にスピ
ーカユニット1を固定するものであり、このバッフル板
10の耳7と対向する部分に互いに対向して略90°角
間隔に亘る2つの略円弧状のリーク調節孔10aを設け
る。
【0014】また、11は開閉板を示し、この開閉板1
1は図2Bに示す様にバッフル板10と同様に円板に中
心孔を設けたもので、この中心孔部にスピーカユニット
1を挿通するものであり、この開閉板11にバッフル板
10のリーク調節孔10aに対応し互いに対向した90
°角間隔に亘る2つの略円弧状の孔11aを設ける。こ
の様にしてなる開閉板11をバッフル板10に対して回
動自在に取り付ける。そして、このスピーカユニット1
の前面側及びバッフル板10を覆う様に円板状のイヤー
パッド12を取り付ける。このイヤーパッド12は通気
性の良い材質例えば通気性ウレタンからなるものであ
る。
【0015】この様なヘッドホンの音質調節装置におい
ては、スピーカユニット1により振動させられるイヤー
パッド12中の空気の移動のし易さがリーク調節孔10
aの開口の大きさにより調節される。この様にしてなる
ヘッドホンは等価的電気回路として図3に示す如く現わ
すことができる。
【0016】この図3においてはスピーカユニット1に
よる駆動振動エネルギを電源Eにて示し、この電源Eに
直列に接続された抵抗器R1 、コイルL1 及びコンデン
サC1 は夫々このスピーカユニット1の損失、質量及び
回復力を示し、更にこれらに直列に接続された可変抵抗
器R12及びコンデンサC12の並列回路はイヤーパッド1
2中に存する空気による損失及び回復力を夫々示してい
る。
【0017】そして、この図3に示す等価的電気回路に
基づく周波数特性曲線は図4に示す如くなる。この場
合、リーク調節孔10aの開口を大きくすると抵抗器R
12の抵抗値が小さくなり、低域成分が抑えられ、また、
リーク調節孔10aの開口を小さくすると抵抗器R12
抵抗値が大きくなり、低域成分が十分得られる。
【0018】斯る構成に依れば、低域部を強調したい場
合には、開閉板11を回動調節してリーク調節孔10a
に対して開閉板11の孔11aが穿たれていない部分を
より重ね合わせ、開口を小さくするようにすれば良いこ
とになる。また、高域部を強調したい場合には、開閉板
11を回動調節してリーク調節孔10aに対して開閉板
11の孔11aをより重ね合わせ、開口を大きくするよ
うにすれば良いことになる。
【0019】以上述べた如く本例に依れば、開閉板11
を回動調節することによりヘッドホンから得られる音の
音質の調節を好みに合わせてできる。
【0020】この場合、リーク調節孔10aをバッフル
板10の耳7と対向する部分に設けた為、即ち耳7に対
向する位置に配置したスピーカユニット1の放音面を略
同一平面上に外部に連通するようにリーク調節孔10a
を設けた為、耳7とスピーカユニット1との間にできる
気室をより小さくすることができ、スピーカユニット1
からの音が直接耳7に伝わるので、より自然な音を得る
ことができる。
【0021】更に、スピーカユニット1に供給される音
声信号をフィルタの様な電気回路を介することがないの
で、音声信号が劣化するということがない。尚、本考案
は上述実施例に限ることなく本考案の要旨を逸脱するこ
となく、その他種々の構成が採り得ることは勿論であ
る。
【0022】
【考案の効果】本考案によれば開口10aを耳7に対向
する位置に配されたスピーカユニット1の放音面と略同
一平面上に設けた為、耳7とスピーカユニット1との間
にできる気室をより小さくすることができる利益がある
と共にスピーカユニット1からのパッド12を介して耳
7に伝わる音の音質をこの開口10aの大きさを調節す
ることによって可変するので、良好に好みに合わせた音
質調整ができる利益がある。
【0023】更に本考案に依ればスピーカユニット1に
供給される音声信号をフィルタの様な電気回路を介する
ことがないので音声信号が劣化するということがない利
益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ヘッドホンの音質調節装置の一実施例を
示す断面図である。
【図2】図1例の要部を示す正面図である。
【図3】図1の等価回路を示す線図である。
【図4】本考案の説明に供する線図である。
【図5】従来のヘッドホンの音質調節装置の例を示す回
路図である。
【図6】従来のヘッドホンの音質調節装置の例を示す断
面図である。
【図7】従来のヘッドホンの音質調節装置の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 スピーカユニット 7 耳 10 バッフル板 10a リーク調節孔 11 開閉板 11a 孔 12 イヤーパッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耳に対向する位置に配されたスピーカユ
    ニットの放音面と略同一平面上に設けられた外部に連通
    する開口と、該開口の大きさを調整する手段と、上記放
    音面と上記開口を覆うように配された通気性のパッドと
    からなり、上記パッドを介して耳に伝わる音の音質を、
    上記開口の大きさを調節することによって可変とするこ
    とを特徴とするヘッドホンの音質調節装置。
JP1992007979U 1992-02-24 1992-02-24 ヘッドホンの音質調節装置 Expired - Lifetime JPH0724871Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992007979U JPH0724871Y2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 ヘッドホンの音質調節装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992007979U JPH0724871Y2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 ヘッドホンの音質調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04103793U JPH04103793U (ja) 1992-09-07
JPH0724871Y2 true JPH0724871Y2 (ja) 1995-06-05

Family

ID=31740100

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JP1992007979U Expired - Lifetime JPH0724871Y2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 ヘッドホンの音質調節装置

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55127487U (ja) * 1979-03-05 1980-09-09
JPS6330882Y2 (ja) * 1979-10-05 1988-08-18

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JPH04103793U (ja) 1992-09-07

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