JPH07248474A - ポリシロキサン系コンタクトレンズ材及びその製造法 - Google Patents

ポリシロキサン系コンタクトレンズ材及びその製造法

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JPH07248474A
JPH07248474A JP6540594A JP6540594A JPH07248474A JP H07248474 A JPH07248474 A JP H07248474A JP 6540594 A JP6540594 A JP 6540594A JP 6540594 A JP6540594 A JP 6540594A JP H07248474 A JPH07248474 A JP H07248474A
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Japan
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macromonomer
meth
contact lens
compound
formula
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Application number
JP6540594A
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English (en)
Inventor
Mayumi Ohashi
真由美 大橋
Hiroshi Kamimura
浩 上村
Kuniaki Kajiwara
國昭 梶原
Yukio Tsushimo
由紀男 津下
Haruo Iizuka
治雄 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Seed Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Seed Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の構造を有するトリオール成分を含有す
るウレタン系マクロモノマーを原料とする共重合体で、
より高い酸素透過性と優れた機械的強度を合わせ持つコ
ンタクトレンズ材及びその製法を提供する。 【構成】 式(1): 【化1】 [式中、Aは炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、B
は−[−O−(CH2n−]p−、(但しn=1〜5、
p=0又は1であり、p=1のときAと酸素原子を介し
て結合する。)、R1,R2,R3及びR4は各々独立して
炭素数1〜3の低級アルキル基又はフェニル基、m=5
〜100の整数を表す。]で示される末端アルカノール
変性ポリシロキサン化合物、有機ジイソシアネート化合
物、少なくとも1個の活性水素原子を有する(メタ)ア
クリレート化合物及びトリオール化合物を反応させて得
られるマクロモノマーと、該マクロモノマーと共重合可
能なモノマーの少なくとも1種とを反応させて得られる
重合体からなるポリシロキサン系コンタクトレンズ材及
びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトレンズ材に
関するものである。詳しくは、酸素透過性及び機械的強
度に優れたコンタクトレンズ材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンタクトレンズ材料の素材とし
て、ポリメチルメタクリレート又は種々のメタクリル酸
エステル系共重合体が使用されている。これらは、光学
的性質及び強度に優れ、且つ寸法安定性を有しており、
しかもレンズ耐用年数も長いという利点を有している。
しかしながら、これらの大部分は素材自体の酸素透過性
が乏しく、角膜の代謝に必要とする十分な酸素を角膜上
皮へレンズを通して供給することは期待できなかった。
【0003】このような問題点を解決するための酸素透
過性に優れたコンタクトレンズ素材として、シロキサニ
ルメタクリレート系共重合体(特公昭52ー3350
2)、シロキサニルアルキルメタクリレートとフルオロ
アルキルメタクリレートを必須成分とした共重合体(特
公昭62ー8769)等が提案されている。しかしなが
ら、これらの共重合体は、酸素透過付与を目的とした成
分であるシロキサン結合及びフッ素を含有するモノマー
の共重合組成比が増加するにしたがって、レンズを製作
する際の機械加工性、或いはレンズとしての強度、弾性
力、寸法安定性及び濡れ性等の物理的性質が低下する傾
向にあった。
【0004】そのため、更にこれら素材の改良として、
共重合体成分にウレタンアクリレートマクロモノマーを
使用して強度を向上させること(特開平4ー7500
2)、末端アルカノール変性シロキサン化合物を原料と
するウレタンマクロモノマーを使用することにより酸素
透過性を向上させること(特開平4ー46311、特開
平5ー117349)、更には、このようなウレタンマ
クロモノマー中のウレタン結合含有量を増加することに
よって強度を向上させること(特開平4ー26831
4)等の種々の提案がなされている。これらの方法によ
り強度及び酸素透過性はかなり改善されるが、取扱いの
容易性の観点から、より以上の高酸素透過性並びに機械
的強度が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウレタン系
マクロモノマーを用い、より高い酸素透過性と優れた機
械的強度を合わせ持つコンタクトレンズ材を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンタクトレ
ンズ素材として、特定の構造を有するトリオール成分を
含有するウレタン系マクロモノマーを原料とする共重合
体が上記の特性に優れているとの新規な知見により達成
されたものである。即ち、本発明は、式(1):
【化5】 [式中、Aは炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、B
は−[−O−(CH2n−]p−、(但しn=1〜5、
p=0又は1であり、p=1のときAと酸素原子を介し
て結合する。)、R1,R2,R3及びR4は各々独立して
炭素数1〜3の低級アルキル基又はフェニル基、m=5
〜100の整数を表す。]で示される末端アルカノール
変性ポリシロキサン化合物、有機ジイソシアネート化合
物、少なくとも1個の活性水素原子を有する(メタ)ア
クリレート化合物及びトリオール化合物を反応させて得
られるマクロモノマーと、該マクロモノマーと共重合可
能なモノマーの少なくとも1種とを反応させて得られる
共重合体からなるポリシロキサン系コンタクトレンズ材
及びその製造法を要旨とするもである。
【0007】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明に使用する末端アルカノール変性ポリシロキサン化
合物は、有機ジイソシアネート化合物と反応してウレタ
ン結合を形成するアルカノール基を末端に有するもので
あれば特に限定なく使用可能であり、請求項1に記載の
式(1)に示されるものが挙げられる。通常は、式
(1)においてR1〜R4がメチル基であるジメチルシロ
キサンの末端にアルカノール基を有するものが好適に使
用され、請求項2に記載の式(2)で表される。前記末
端アルカノール変性ポリシロキサン化合物はその分子量
が増大するほど酸素透過性が向上し、柔らかさや弾性率
が高くなり好ましい。しかし、mが100を越えあまり
に分子量が大きくなりすぎると他の成分との相溶性が悪
化し、重合反応の制御が難しくなったり、相分離、白濁
の原因となるため好ましくない。従って、通常mは5〜
100、好ましくは5〜50程度である。
【0008】本発明に使用される有機ジイソシアネート
化合物は、特に限定されることなく使用可能であり、式
OCN−I−NCOで表される。式中、Iは脂肪族炭化
水素、脂環式炭化水素又は芳香族炭化水素のイソシアネ
ート化合物残基を表す。具体的には、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、
2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の直鎖又は分岐脂肪族ジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート等の芳香族ジイソシアネートなどが挙げら
れ、なかでも脂環族ジイソシアネートが好ましく、特に
イソホロンジイソシアネートが好適である。
【0009】本発明に使用する少なくとも1個の活性水
素を含有する(メタ)アクリレート化合物としては特に
限定されることなく使用可能であり、次式で示される。
なお、本明細書中において(メタ)アクリレート化合物
とはアクリレート化合物とメタクリレート化合物の両者
を包含する。
【化6】CH2=C(R5)COR6 (式中、R5は水素、メチル基又はCOOH基を表し、
6は水酸基、置換されていても良いヒドロキシアルキ
ル基、アミノ基、又はN−メチロール置換アミノ基を表
す。) 具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等
のエチレン性不飽和カルボン酸、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2ーヒドロキシプロピルアクリレート、
2ーヒドロキシー3ーフェノキシプロピルアクリレート
等の水酸基含有アクリレート類、2ーヒドロキシエチル
メタクリレート、2ーヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、2ヒドロキシー3ーフェノキシプロピルメタクリレ
ート等の水酸基含有メタクリレート類、Nーメチロール
メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ア
クリルアミド、メタクリルアミド等の置換されていても
良いアミド基含有(メタ)アクリルアミド類が挙げられ
る。これらのうち、メタクリル酸の末端に水酸基を有す
る炭素数2〜4のアルキルエステルが特に好ましい。
【0010】本発明に使用するトリオール化合物はマク
ロモノマーを分岐させる成分であり、3官能の化合物で
ある。具体的には、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、トリメチロールエタン等の少なくとも3個以上のO
H基を有する炭素数3〜16のトリアルカノール及び、
これらのアルカノール化合物とエチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、εーカプロラクトン、δーメチルバレ
ロラクトンの付加物等が挙げられ、特にトリメチロール
プロパン及びトリメチロールプロパンのプロピレンオキ
シド付加物が好ましい。
【0011】本発明のマクロモノマーは、上記した末端
アルカノール変性ポリシロキサン化合物、有機ジイソシ
アネート化合物、トリオール化合物及び少なくとも1個
の活性水素原子を有する(メタ)アクリレート化合物
を、必要に応じ有機錫系のウレタン化触媒及び重合禁止
剤を添加し、40〜100℃の温度で攪伴しながら反応
させることにより取得される。重合禁止剤としては、ハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノン
モノメチルエーテル等が用いられる。反応の際、イソシ
アネート基と反応する官能基を有しない、たとえばメチ
ルメタクリレートのような反応性希釈剤を添加し、低粘
度にして反応を行うのが有利であり、この希釈剤は後述
する共重合可能なモノマーであっても良い。
【0012】このようにして得られる本発明のマクロモ
ノマーは前請求項3に記載の式(3)で表される構造を
有している。本発明のマクロモノマーはその使用した成
分の割合によっては混合物で得られる。トリオール化合
物と末端アルカノール変性ポリシロキサン化合物の量比
を変えることにより下記の式(4)で示されるマクロモ
ノマーを同時に生成させることもできる。この場合、式
(3)と式(4)で表されるマクロモノマーの混合比は
[マクロモノマー(3)]/[マクロモノマー(3)+
マクロモノマー(4)]が0.4〜1.0となるように
するのが好ましい。
【化7】E−I−(S−I)d−E
(4) (式中、dは1〜30の整数を表す。) 通常、トリオール化合物は、マクロモノマーに対し0.
25〜1.25倍(モル比)、好ましくは0.4〜1.
1倍(モル比)で使用される。
【0013】また、活性水素含有(メタ)アクリレート
化合物と末端アルカノール変性ポリシロキサン化合物に
対する有機ジイソシアネート化合物の割合は、それぞれ
の活性水素1当量に対し、イソシアネート基当量が0.
8〜1.5、好ましくは0.9〜1.1となる当量比で
選ばれる。さらに、本発明のマクロモノマーを示す上記
式(3)において、a+b+cは通常、1〜30の整数
であるが、好ましくは、1〜20、更に好ましくは1〜
15の整数であり、その数平均分子量は5000〜30
000の範囲が好ましい。トリオール化合物の使用によ
り、得られるマクロモノマーは分岐構造を有し、3官能
性となり2官能性のものに比べ、耐衝撃性が高く得られ
るコンタクトレンズの形状保持性能やヒステリシス等の
物理的性質に優れたものとなる。
【0014】マクロモノマーの分子量が増大するほど、
シロキサン結合及びウレタン結合含有量が増加し、それ
に伴い酸素透過性や機械的強度が向上し、得られるコン
タクトレンズの形状保持性能やヒステリシス等の物理的
性質にも効果をもたらす。しかし、分子量が30000
を超える場合には、他の成分との相溶性が悪化し、重合
反応の制御が難しくなったり、相分離、白濁の原因とな
るため好ましくない。また、分子量が5000より低い
場合は、酸素透過性や機械的強度の向上効果が十分に達
せられない。なお、マクロモノマーの数平均分子量と
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより求
めたポリスチレン換算の数平均分子量を示す。
【0015】本発明に使用するマクロモノマーと共重合
可能な不飽和二重結合を有するモノマーは、得られるコ
ンタクトレンズ材に更に酸素透過性を付与したり、硬度
を調節したり、親水性、耐汚染性を付与したり、架橋し
て更に強度を付与させる成分である。本発明に使用する
このようなマクロモノマーと共重合可能な不飽和二重結
合を有するモノマーは以下の化合物群から選ばれる。 (A)シロキサニルアルキル(メタ)アクリル酸エステ
ル (B)フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル (C)(メタ)アクリル酸の脂肪族アルキルエステル (D)エチレン性不飽和カルボン酸 (E)ジ(メタ)アクリル酸グリコールエステル
【0016】(A)シロキサニルアルキル(メタ)アク
リル酸エステルとしては、下記式(5)で示される。
【化8】 (式中、X,Y及びZのうち、少なくとも一つは次式
(6)で示される基であり、他は炭素数1〜3のアルキ
ル基である。
【化9】 但し、A1、A2及びA3は水素原子又は炭素数1〜3の
アルキル基を示し、m及びnは1〜3の整数を表す。R
5はメチル基又は水素原子を示す。)。具体的には、ペ
ンタメチルジシロキサニルメチルメタクリレート、トリ
ス(トリメチルシロキシ)−γ−メタクリルオキシプロ
ピルシラン、トリス(ジメチルシロキシ)−γ−メタク
リルオキシプロピルシランなどが挙げられ、これらは1
種又は2種以上を併用することができる。また、その使
用量は、重合に供せられる共重合可能なモノマー100
重量部に対して10〜60重量部、好ましくは25〜5
0重量部である。この使用量の範囲を超えて少なすぎる
と、この成分の添加による酸素透過性向上の効果があま
りなく、他方、多すぎると機械的強度が低下する傾向が
ある。
【0017】(B)フッ素含有(メタ)アクリル酸エス
テルとしては、2,2,2-トリフルオロエチル(メタ)アク
リレート、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル(メタ)ア
クリレート、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチル(メ
タ)アクリレート、2-(パーフルオロブチル)エチル
(メタ)アクリレート、2-(パーフルオルオクチル)エ
チル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3,-ヘキサフル
オロイソプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられ、
好ましくは1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイソプロピル
(メタ)アクリレートである。このフッ素含有(メタ)
アクリル酸エステルの使用量は、重合に供せられる共重
合可能なモノマー100重量部に対して5〜50重量
部、好ましくは15〜40重量部である。使用量がこの
範囲を超えて少ない場合は、酸素溶解度が低く、又機械
的強度の向上効果が少なく、一方、多い場合は、酸素溶
解度や機械的強度は向上するが、表面硬度がやや低下
し、撥水性が強くなり親水性成分の効果が損なわれる。
【0018】(C)(メタ)アクリル酸エステルとして
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-プロ
ピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、n-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル
(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの直
鎖状、分岐鎖状または環状の(メタ)アクリル酸エステ
ルが挙げられる。これらの成分の使用量は、重合に供せ
られるモノマー100重量部に対して0〜50重量部、
好ましくは10〜35重量部である。この範囲を越えて
多く使用すると、得られるコンタクトレンズ材は硬くは
なるが、酸素透過性が低下する。また、この成分はマク
ロモノマー製造時の反応性希釈剤としても使用すること
ができる。
【0019】(D)エチレン性不飽和カルボン酸として
は、アクリル酸またはメタクリル酸あるいはこれらの混
合物が使用できる。これらの成分の使用量は、重合に供
せられる共重合可能なモノマー100重量部に対して2
〜15重量部、好ましくは5〜10重量部である。この
範囲を超えて少なすぎると、これらの成分の添加による
親水性向上の効果があまりなく、他方、あまり多すぎる
と酸素透過性や機械的強度が低下し、吸水によるレンズ
形状維持性能が低下する傾向がある。
【0020】(E)ジ(メタ)アクリル酸グリコールエ
ステルとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が
挙げられる。これらの成分は単独あるいは2種以上混合
して用いてもよいが、好ましくは単独で用いられる。ま
た、これら成分の使用量は、重合に供される共重合可能
なモノマー100重量部に対して2〜15重量部、好ま
しくは5〜10重量部である。この成分の使用量がこの
範囲よりあまり少ないと、得られるコンタクトレンズの
寸法安定性が不十分となり、他方多過ぎると、得られる
コンタクトレンズ材は脆くなる傾向がある。
【0021】本発明においては、前記マクロモノマーと
該マクロモノマーと共重合可能な不飽和二重結合を有す
るモノマーとを共重合させるが、マクロモノマーの使用
量は、これらの重合に供せられるモノマー100に対し
て3〜20重量部、好ましくは5〜15重量部である。
使用量が、この範囲より少なすぎる場合は、得られるコ
ンタクトレンズ材の酸素透過性及び機械的強度向上の効
果が十分でなく、ヒステリシス等の物理的性質にも効果
が少ない。他方、この範囲を超えてあまり過多に使用す
ると、他の共重合成分との相溶性が悪化し、重合反応の
制御が難しくなったり、相分離、白濁の原因となるため
好ましくない。
【0022】本発明においては、前記(A)〜(E)の
各群から少なくとも1種選んで混合使用するのが好まし
く、次のような割合で選ばれる。 マクロモノマー 5〜15重量部 シロキサニルアルキル(メタ)アクリル酸エステル 25〜50重量部 フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル 15〜40重量部 (メタ)アクリル酸の脂肪族アルキルエステル 10〜35重量部 エチレン性不飽和カルボン酸 5〜10重量部 ジ(メタ)アクリル酸グリコールエステル 5〜10重量部
【0023】前記マクロモノマーと該マクロモノマーと
共重合可能な不飽和二重結合を有するモノマーとを共重
合させる方法は、公知の方法を採用することができる。
例えば、ラジカル重合開始剤を使用し、40℃〜110
℃の温度で重合させる。その際、重合温度は温度差25
〜50℃で段階的に昇温して重合を行うのが望ましい。
反応時間は、通常、12〜80時間である。重合開始剤
の例としては、2,2'-アゾビスイソブチルニトリル、2,
2'-アゾビス-2,4-ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合
物や過酸化ベンゾイル等の過酸化物の重合開始剤が挙げ
られ、重合開始剤の使用量は共重合成分100重量部に
対して0.01〜3重量部の範囲が適当である。又、ベ
ンゾフェノン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール
等の光重合開始剤を混合し、紫外線を照射して重合する
ことも可能である。
【0024】コンタクトレンズの成形は、公知の方法が
使用される。例えば、共重合成分の混合物を、適当な
型、試験管、板、ボタン容器中で重合させ、ブロック
状、板状、丸棒状の素材を形成した後、切削、研磨によ
って所望のコンタクトレンズに成形する。或いは、共重
合成分と重合開始剤をレンズの鋳型に充填し、紫外線照
射により、または、加熱等により重合して成形すること
もできる。
【0025】本発明のコンタクトレンズ材は、その用途
に応じて着色或いは紫外線吸収のために、着色剤、紫外
線吸収剤を重合時に添加することもできる。着色剤の具
体例としては、1-ヒドロキシ-4-パラトルイノアントラ
キノン、1-パラフェニルアゾフェニルアゾ-2-ナフトー
ル、1,4-ビス(パラトルイノ)アントラキノン等が挙げ
られ、これらの着色剤は単独でも2種以上を混合しても
使用することができる。
【0026】紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤、より具体的には2-ヒドロキシ-4-メトキ
シベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベン
ゾフェノン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン等、或い
はベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、より具体的には
2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル-5'-メチルフェニ
ル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-
5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げら
れ、これらの紫外線吸収剤を単独または2種以上を混合
して使用する。
【0027】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズ材は、従来の
ものに比べより高い酸素透過性を有し、硬度、強度等の
機械的強度にも優れ且つ柔軟性にも富んでいるので、コ
ンタクトレンズにした時に装着時の違和感が少なく、耐
久性に優れている。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下
の実施例及び参考例において、各物性は次のようにして
求めた。また、部は重量部を意味する。
【0029】[酸素透過係数]酸素透過率計OX−TR
AN 100A(mocon社製)を用いて、35℃で
測定した。試験片は、直径12〜14mm、厚さ0.3mm
である。 測定単位[×10-11ml(O2)・cm/cm2・sec・mmHg]
【0030】[落球衝撃強度]耐衝撃強度を調べるため
落球衝撃強度を測定した。 (1)コンタクトレンズ協会標準試験法「コンタクトレ
ンズの衝撃強度試験方法」に基づき試験片コンタクトレ
ンズ(均一厚さ0.20mm、直径9.0mm、ベースカーブ8.00m
m)について鋼球6.9gを落下させたときに試験片の
50%が破壊する高さH50(cm)を求めた。 (2)JIS K7211「硬質プラスチックの落球衝
撃試験方法通則」を応用して、試験片(50×50mm、厚み2
mmの平板)について鋼球18gを落下させたときに試験
片の50%が破壊する高さH50(cm)を求めた。
【0031】[レンズヒステリシス]オリエンテック社
製TENSILON(RTM-25)を使用し、コンタクトレン
ズ(均一厚さ0.20mm、直径8.8mm、ベースカーブ7.80m
m)の疲労試験をひずみ振幅一定形で行った。0.2mm→1.
0mmの圧縮を歪速度20mm/分で治具から脱落するまで繰
り返し、脱落時までの経過時間(分)を測定した。
【0032】[ビッカース硬度]表面硬度を調べるた
め、ビッカース硬度を測定した。JIS K7211
「微小硬さ試験方法」に準拠し、微小硬度計(明石製作
所製)を用いて試験片(直径約15mmのディスク形状)に
ついてHvを測定した。
【0033】[マクロモノマーの分子量測定]GPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求
めたポリスチレン換算の数平均分子量である。 分析装置:HLC 8020(東ソー(株)製) カラム :TSK−GEL 3000HXL,4000HXL、6000HX
L(東ソー(株)製) 溶離液 :テトラヒドロフラン
【0034】製造例 1 マクロモノマー1の製造 攪伴機付きの反応容器に、イソホロンジイソシアネート
(以下、IPDIと略記する。)1087部(4.89
モル)、トリメチロールプロパン67部(0.5モ
ル)、メチルメタクリレート1154部及びジブチル錫
ジオクトエート0.31部、p−メトキシフェノール
0.52部を仕込み、60℃に昇温し1時間保持した
後、これに下記式で示されるKF−6002(OH価3
5のシリコーンジオール;信越化学(株)製)9265
部(2.89モル)及びメチルメタクリレート1451
部を仕込み、60℃で6時間保持しウレタンプレポリマ
ーを得た。
【0035】得られた反応液にヒドロキシエチルメタク
リレート(以下、HEMAと略記する。)455部
(3.5モル)、メチルメタクリレート2055部及び
ジブチル錫ジオクトエート0.1部を加えて70℃まで
昇温し、NCO基が完全になくなるまで反応させた。生
成した反応液にメチルメタクリレート6214部を加
え、均一になるまで攪伴し、マクロモノマー1を得た。
このマクロモノマー中、前記(3)式でしめされる化合
物は、1≦a+b+c≦5であり、式(4)で示される
化合物は1≦d≦5であり、[(3)式]/[(3)式
+(4)式]の割合は0.5(モル比)である。また、
GPC測定による数平均分子量は、Mn=10800で
あった。
【化10】
【0036】製造例 2 マクロモノマー2の製造 攪伴機付きの反応容器に、IPDI 1334部(6モ
ル)及びジブチル錫ジオクトエート0.33部を仕込
み、50℃に昇温し、溶融したトリメチロールプロパン
134部(1モル)を滴下後、60℃で1時間保持し
た。この反応液にメチルメタクリレート5000部、p
−メトキシフェノール0.55部及びKF−6002を
9619部(3モル)仕込み、60℃で6時間保持しウ
レタンプレポリマーを得た。得られた反応液にHEMA
546部(4.2モル)及びジブチル錫ジオクトエー
ト0.11部を加えて70℃まで昇温し、NCO基が完
全になくなるまで反応させた。生成した反応液にメチル
メタクリレート6633部を加え、均一になるまで攪伴
し、マクロモノマー2(Mn=10800)を得た。ま
た、マクロモノマーの(3)式で示される化合物は、1
≦a+b+c≦5であった。
【0037】製造例 3 マクロモノマー3の製造 攪伴機付きの反応容器に、IPDI 2111部(9.
50モル)、トリメチロールプロパン67部(0.5モ
ル)、メチルメタクリレート2177部及びジブチル錫
ジオクトエート0.29部、p−メトキシフェノール
0.48部を仕込み、60℃に昇温し1時間保持した
後、これに下記式で示されるX−22−160AS(O
H価112のシリコーンジオール;信越化学(株)製)
7497部(7.50モル)及びメチルメタクリレート
242部を仕込み、60℃で6時間保持しウレタンプレ
ポリマーを得た。
【0038】得られた反応液にHEMA 455部
(3.5モル)、メチルメタクリレート1923部及び
ジブチル錫ジオクトエート0.1部を加えて70℃まで
昇温し、NCO基が完全になくなるまで反応させた。生
成した反応液にメチルメタクリレート5788部を加
え、均一になるまで攪伴し、マクロモノマー3(Mn=
10300)を得た。このマクロモノマー中、前記
(3)式で示される化合物は、1≦a+b+c≦13で
あり、式(4)で示される化合物は1≦d≦13であ
り、[(3)式]/[(3)式+(4)式]の割合は
0.5(モル比)である。
【化11】
【0039】製造例 4 マクロモノマー4の製造 攪伴機付きの反応容器に、IPDI 840部(3.7
8モル)、KF−6002 8913部(2.78モ
ル)及びジブチル錫ジオクトエート0.39部を仕込
み、60℃に昇温し、5時間保持しウレタンプレポリマ
ーを得た。得られた反応液にHEMA 364部(2.
80モル)、メチルメタクリレート4336部及びp−
メトキシフェノール0.49部を仕込み、70℃まで昇
温しNCO基が完全になくなるまで反応させた。生成し
た反応液にメチルメタクリレート5781部を加え、均
一になるまで攪伴し、下記式で示されるマクロモノマー
4を得た。
【化12】 HEMA−IPDI−[(KF-6002)-IPDI]n−HEMA (式中、1≦n≦5、Mn=10600である。)
【0040】製造例 5 マクロモノマー5の製造 攪伴機付きの反応容器に、IPDI 1953部(8.
787モル)、X−22−160AS 7787部
(7.787モル)、メチルメタクリレート 1718
及びジブチル錫ジオクトエート0.39部を仕込み、6
0℃に昇温し5時間保持しウレタンプレポリマーを得
た。得られた反応液にHEMA 364部(2.8モ
ル)、メチルメタクリレート2612部及びP−メトキ
シフェノール0.49部を仕込み、70℃まで昇温しN
CO基が完全になくなるまで反応させた。生成した反応
液にメチルメタクリレート5774部を加え、均一にな
るまで攪伴し、次式で示されるマクロモノマー5を得
た。
【化13】HEMA−IPDI−[(X-22-160AS)-IPD
I]n−HEMA (式中、1≦n≦15、Mn=10300である。)
【0041】実施例 1〜4 前記製造例1〜3で製造した各マクロモノマーとトリス
トリメチルシロキシシリルプロピルメタクリレート、ト
リスジメチルシロキシシリルプロピルメタクリレート、
メチルメタクリレート、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイ
ソプロピルメタクリレート、メタクリル酸、エチレング
リコールジメタクリレートからなる単量体混合物及び重
合開始剤として2,2,-アゾビスイソブチルニトリルを単
量体混合物100重量部に対して0.1重量部を表−1
に示す組成で攪伴混合した後、ポリプロピレン製試験管
に仕込み、窒素ガスで置換後閉蓋し、55℃で24時
間、ついで90℃で24時間更に110℃で24時間熱
重合させ、透明な棒状重合体を得た。
【0042】また、塩化ビニル製のガスケットをポリエ
ステルフィルムで両側から挟み、更にその外側をガラス
板で挟んだ成形型中に仕込み、上記と同様な重合温度パ
ターンで熱重合させ、透明なシート状の重合体を得た。
この様にして得られた重合物の各物性を測定し、その結
果を表−1に示した。本発明の実施例1〜4によって得
られた重合体は、機械的強度に優れ、高い酸素透過性を
有し、コンタクトレンズとして実用に供せられる表面硬
度を満たし、更にレンズ疲労が少なく良好な形状保持性
能を有していた。
【0043】比較例 1 実施例1において、マクロモノマー1のかわりに次式の
製造例4で得られた両末端のみにメタクリル基を有した
2官能マクロモノマーを用いたほかは、実施例1と同様
にして棒状及びシート状の重合体を得た。得られた重合
体の各物性を測定し、その結果を表−1に示した。
【化14】HEMA−IPDI−[(KF-6002)-IPDI]n
−HEMA (1≦n≦5) 実施例1で得られた重合体に比較して、表面硬度が低
く、耐衝撃強度に劣るものであった。また、実施例2で
得られた重合体と比較すると、同程度の耐衝撃強度を示
したが、酸素透過性は劣るものであった。
【0044】比較例 2 実施例4において、マクロモノマー3のかわりに次式の
製造例5で得られた両末端のみにメタクリル基を有する
2官能マクロモノマーを用いたほかは、実施例4と同様
にして棒状及びシート状の重合体を得た。得られた重合
体の各物性を測定し、その結果を表−1に示した。
【化15】HEMA−IPDI−[(X-22-160AS)-IPD
I]n−HEMA (1≦n≦15) 実施例4で得られた重合体に比較して、表面硬度が低
く、耐衝撃強度に劣るものであった。
【0045】比較例 3 実施例1において、マクロモノマー1を使用しなかった
ほかは、実施例1と同様にして棒状及びシート状の重合
体を得た。得られた重合体の各物性を測定し、その結果
を表−1に示した。実施例1〜4で得られた重合体に比
較して、酸素透過性が低く、耐衝撃強度に著しく劣るも
のであった。また、レンズヒステリシスに関しては、繰
り返しの圧縮に耐えることができず、測定開始後55分
で脱落した。
【0046】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 國昭 東京都文京区本郷2丁目40番2号 株式会 社シード内 (72)発明者 津下 由紀男 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 飯塚 治雄 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 [式中、Aは炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、B
    は−[−O−(CH2n−]p−、(但しn=1〜5、
    p=0又は1であり、p=1のときAと酸素原子を介し
    て結合する。)、R1,R2,R3及びR4は各々独立して
    炭素数1〜3の低級アルキル基又はフェニル基、m=5
    〜100の整数を表す。]で示される末端アルカノール
    変性ポリシロキサン化合物、有機ジイソシアネート化合
    物、少なくとも1個の活性水素原子を有する(メタ)ア
    クリレート化合物及びトリオール化合物を反応させて得
    られるマクロモノマーと、該マクロモノマーと共重合可
    能なモノマーの少なくとも1種とを反応させて得られる
    重合体からなることを特徴とするポリシロキサン系コン
    タクトレンズ材。
  2. 【請求項2】 末端アルカノール変性ポリシロキサン化
    合物が、式(2)で示されることを特徴とする請求項1
    記載のコンタクトレンズ材。 【化2】 (式中、Aは、炭素数1〜6のω−ヒドロキシアルキル
    基、m=5〜100の整数を表す。)
  3. 【請求項3】 マクロモノマーが下記式(3)で表され
    る構造を含有することを特徴とする請求項1又は2に記
    載のコンタクトレンズ材 【化3】 (式中、Eは活性水素原子含有(メタ)アクリレート化
    合物残基、Iは有機ジイソシアネート化合物残基、Sは
    末端アルカノール変性ポリシロキサン化合物残基、Tは
    トリオール残基を示す。a+b+cは1〜30の整数を
    示す。)
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のマクロモノマーは、前
    記式(3)と下記式(4)の混合物であり、その割合は
    [マクロモノマー(3)]/[マクロモノマー(3)+
    マクロモノマー(4)]が0.4〜1.0であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ
    材。 【化4】E−I−(S−I)d−E (4) (式中、E、I及びSは式(3)におけると同義であ
    り、dは1〜30の整数を表す。)
  5. 【請求項5】 マクロモノマーの数平均分子量が500
    0〜30000であることを特徴とする請求項1乃至4
    に記載のコンタクトレンズ材。
  6. 【請求項6】トリオール化合物は、マクロモノマーに対
    し0.25〜1.25倍(モル比)使用されることを特
    徴とする請求項1乃至4に記載のコンタクトレンズ材。
  7. 【請求項7】 マクロモノマーと共重合可能なモノマー
    は、下記の各化合物群からそれぞれ少なくとも1種選ば
    れることを特徴とする請求項1乃至6に記載のコンタク
    トレンズ材。 (A)シロキサニルアルキル(メタ)アクリル酸エステ
    ル (B)フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル (C)(メタ)アクリル酸の脂肪族アルキルエステル (D)エチレン性不飽和カルボン酸 (E)ジ(メタ)アクリル酸グリコールエステル
  8. 【請求項8】 マクロモノマー 3〜20重量部 シロキサニルアルキル(メタ)アクリル酸エステル 10〜60重量部 フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル 5〜50重量部 (メタ)アクリル酸の脂肪族アルキルエステル 0〜50重量部 エチレン性不飽和カルボン酸 2〜15重量部 ジ(メタ)アクリル酸グリコールエステル 2〜15重量部 からの共重合生成物であることを特徴とする請求項1乃
    至7に記載のコンタクトレンズ材。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の式(1)で示される末
    端アルカノール変性ポリシロキサン化合物、有機ジイソ
    シアネート化合物及びトリオール化合物をウレタン化触
    媒及び重合禁止剤の存在下で反応させてウレタンプレポ
    リマーを生成し、生成反応液に少なくとも1個の活性水
    素を有する(メタ)アクリレート化合物を添加反応させ
    てマクロモノマーを生成し、生成したマクロモノマーに
    請求項7に記載の(A)〜(E)の各化合物群からそれ
    ぞれ少なくとも1種選ばれる共重合可能なモノマー及び
    重合開始剤を加えて重合させることを特徴とするコンタ
    クトレンズ材の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014065903A (ja) * 2012-09-07 2014-04-17 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤

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