JPH0724816A - 繊維補強セメント板の成形方法 - Google Patents

繊維補強セメント板の成形方法

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Publication number
JPH0724816A
JPH0724816A JP17393193A JP17393193A JPH0724816A JP H0724816 A JPH0724816 A JP H0724816A JP 17393193 A JP17393193 A JP 17393193A JP 17393193 A JP17393193 A JP 17393193A JP H0724816 A JPH0724816 A JP H0724816A
Authority
JP
Japan
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seed film
film
slurry
making roll
reinforced cement
Prior art date
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Pending
Application number
JP17393193A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Nozaki
明敏 野崎
Kazuo Hashi
和男 橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルプ繊維の混入量を制限したままで、つま
り、難燃性、或いは、不燃性を確保した状態で、メーキ
ングロールへの巻き取り性能を向上させ、安定的な巻き
取り積層工程を確保するための繊維補強セメント板の成
形方法を提供することを目的とする。 【構成】 造膜装置13で生成されたセメント及びパル
プ繊維を含むスラリー状材料でなる種膜30を、メーキ
ングロール10に巻き取り積層する際に、前記造膜装置
13で生成された第一の種膜31のうち、前記メーキン
グロール10と直接に接触する部位の表面に、前記第一
の種膜31よりもパルプ繊維の含有量が多いスラリー状
材料で第二の種膜32を造膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維補強セメント板の
成形方法に関し、詳しくは、造膜装置で生成されたセメ
ント及びパルプ繊維を含むスラリー状材料でなる種膜
を、メーキングロールに巻き取り積層することにより複
層板に成形する繊維補強セメント板の成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の繊維補強セメント板の成形方法と
しては、一定組成比のセメント、シリカ、骨材、及び、
パルプ繊維でなるスラリー状材料を造膜装置を用いて設
定厚さの種膜に成形し、その種膜をメーキングロールに
巻き取り積層することにより所定厚さの複層板に成形し
ていた。ここに、上述のスラリー状材料は、公害性の観
点から石綿に代えてパルプ繊維を用いて補強効果を得る
ものであるが、係る繊維補強セメント板を建材に用いる
場合に、難燃性、或いは、不燃性の確保のためにその混
入量は制限されるものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パルプ繊維の
混入量が制限されたスラリー状材料では、メーキングロ
ールへの巻き取り性能が低下して、安定的な巻き取り積
層工程を確保できないという欠点があった。本発明の目
的は、上述の従来欠点に鑑み、パルプ繊維の混入量を制
限したままで、つまり、難燃性、或いは、不燃性を確保
した状態で、メーキングロールへの巻き取り性能を向上
させ、安定的な巻き取り積層工程を確保するための繊維
補強セメント板の成形方法を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による繊維補強セメント板の成形方法の特徴
構成は、造膜装置で生成された第一の種膜のうち、前記
メーキングロールと直接に接触する部位の表面に、前記
第一の種膜よりもパルプ繊維の含有量が多いスラリー状
材料で第二の種膜を造膜する点にある。上述の構成にお
いて、前記第二の種膜を構成するスラリー状材料に発色
部材を混入してあることが好ましい。
【0005】
【作用】メーキングロールに巻き取り積層される第一の
種膜のうち、メーキングロールと直接に接触する部位の
表面に、巻き取り性能が悪い第一の種膜よりもパルプ繊
維の含有量が多く、従って巻き取り性能が良い第二の種
膜を造膜することにより、第一の種膜が第二の種膜を介
してメーキングロールに確実に巻き取られることにな
り、その巻き取り性能が向上するのである。一方、第二
の種膜は、メーキングロールと直接に接触する部位の表
面にのみ造膜するものであるので、最終的に成形された
複層板におけるパルプ繊維の含有量はそれほど増加する
ことがなく、難燃性、或いは、不燃性が確保できるので
ある。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明によれば、パルプ繊維の
混入量を制限したままで、つまり、難燃性、或いは、不
燃性を確保した状態で、メーキングロールへの巻き取り
性能を向上させ、安定的な巻き取り積層工程を確保する
ための繊維補強セメント板の成形方法を提供することが
できるようになった。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。繊維
補強セメント板の成形方法の一方法であるフローオン法
に用いる装置は、図1に示すように、搬送方向に複数の
サクション装置6,7,8を備えた脱水ベルト5に沿っ
て、上流側に所定の組成比のセメント、シリカ、骨材、
及び、パルプ繊維でなる第一のスラリー状材料3を定量
供給する第一供給装置1を、下流側に第一のスラリー状
材料3よりもパルプ繊維の混入量が多い第二のスラリー
状材料4を定量供給する第二供給装置2を設けるととも
に、サクション装置6,7,8により水分が吸引され厚
さ約1mmとなる種膜30を、その外周面に巻き取り積
層するメーキングロール10と、メーキングロール10
に積層された種膜30をロール10の軸芯方向に沿って
カッティングワイヤ11により切断されてなる複層板1
2をさらに搬送する移送コンベア9等で構成してある。
ここに、材料供給装置1,2、脱水ベルト5、及び、サ
クション装置6,7,8で造膜装置13が構成される。
【0008】上述の装置を用いて、造膜装置13で生成
されたセメント及びパルプ繊維を含むスラリー状材料で
なる種膜30(31,32)を、メーキングロール10
に巻き取り積層することにより複層板12に成形するの
である。図2及び図3に示すように、第二の材料供給装
置2により供給される第二のスラリー状材料4は、第一
供給装置1により供給された第一のスラリー状材料3に
よる第一の種膜31の上に供給された後、サクション装
置8により水分が吸引され、第一の種膜31の先端から
メーキングロール10の円周長さLと等しい長さだけ造
膜されて第二の種膜32となる。尚、第二の材料供給装
置2による第二のスラリー状材料4の供給タイミング
は、メーキングロール10の最下点Aから上流側に距離
Lだけ逆上った地点Bを基準として、カッティングワイ
ヤ11が最下点Aに位置しメーキングロール10への最
終の巻き取り部分の終端部がB点に位置した時点で、B
点の直後に第二の種膜32が形成されるタイミング、即
ち、最終層の巻き取りの直前にカッティングワイヤ11
が最下点Aを通過するタイミングから計測される所定時
間とする。
【0009】即ち、メーキングロール10に巻き取り積
層される第一の種膜31のうち、メーキングロール10
と直接に接触する部位の表面に、巻き取り性能が悪い第
一の種膜よりもパルプ繊維の含有量が多く、従って巻き
取り性能が良い第二の種膜32を造膜することにより、
第一の種膜31が第二の種膜32を介してメーキングロ
ール10に確実に巻き取られ、その巻き取り性能を向上
させる。一方、第二の種膜32は、メーキングロール1
0と直接に接触する部位の表面にのみ造膜するものであ
るので、最終的に成形された複層板12(通常は5、6
層で構成される)におけるパルプ繊維の含有量はそれほ
ど増加することがなく、難燃性、或いは、不燃性が確保
されるのである。
【0010】以下に別実施例を説明する。先の実施例で
は、第二の種膜32をメーキングロール10の円周長さ
Lと等しい長さだけ第一の種膜31の上部に造膜する例
を説明したが、造膜される第二の種膜32の長さはこれ
に限定するものではなく、第一の種膜31の先端からメ
ーキングロール10の円周長さよりも短い範囲であって
も同様の効果が得られる。第二の種膜32となる第二の
スラリー状材料4に、さらに顔料や染料等の発色部材を
混入することにより、発色部材の使用量を低減させなが
らも、美観を醸しだす化粧層を構成することができる。
第二の種膜32となる第二のスラリー状材料4を構成す
るに、パルプ繊維の混入量を第一のスラリー状材料3と
同等に、或いはそれ以上に設定するとともに、水溶性添
加剤である展着剤等を混入して、メーキングロール10
への付着力をさらに増して、より安定的な巻き取り積層
工程を確保することができる。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維補強セメント板の成形装置の概略構成図
【図2】要部の断面図
【図3】要部の断面図
【符号の説明】
10 メーキングロール 12 複層板 13 造膜装置 30 種膜 31 第一の種膜 32 第二の種膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造膜装置(13)で生成されたセメント
    及びパルプ繊維を含むスラリー状材料でなる種膜(3
    0)を、メーキングロール(10)に巻き取り積層する
    ことにより複層板(12)に成形する繊維補強セメント
    板の成形方法であって、 前記造膜装置(13)で生成された第一の種膜(31)
    のうち、前記メーキングロール(10)と直接に接触す
    る部位の表面に、前記第一の種膜(31)よりもパルプ
    繊維の含有量が多いスラリー状材料で第二の種膜(3
    2)を造膜する繊維補強セメント板の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記第二の種膜(32)を構成するスラ
    リー状材料に発色部材を混入してある請求項1記載の繊
    維補強セメント板の成形方法。
JP17393193A 1993-07-14 1993-07-14 繊維補強セメント板の成形方法 Pending JPH0724816A (ja)

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JPH0724816A true JPH0724816A (ja) 1995-01-27

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