JPH07248166A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07248166A
JPH07248166A JP4285094A JP4285094A JPH07248166A JP H07248166 A JPH07248166 A JP H07248166A JP 4285094 A JP4285094 A JP 4285094A JP 4285094 A JP4285094 A JP 4285094A JP H07248166 A JPH07248166 A JP H07248166A
Authority
JP
Japan
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compressor
heat exchanger
pressure
refrigerant
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP4285094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhito Noguchi
康仁 野口
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP4285094A priority Critical patent/JPH07248166A/ja
Publication of JPH07248166A publication Critical patent/JPH07248166A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸発器に付着した霜を除霜するときに圧縮機
の吐出側圧力を所定圧力以下に制御することによって、
各空調機器の損傷等の問題を防止することのできる冷凍
装置の提供。 【構成】 蒸発器11の温度が0℃以下の状態が60分
続いたら、ファン14および15を停止し、電磁バルブ
19,20を開く。これによって高温高圧の冷媒が蒸発
器内に導かれ、蒸発器11の除霜が行われる。この除霜
制御中に圧縮機6の吐出側圧力が所定値以上となったら
ファン14を駆動する。これによって冷凍サイクル7中
を流れる冷媒量が少なくなって圧縮機からの冷媒への仕
事量が少なくなり、その結果、冷媒の持つ内部エネルギ
ーが小さくなって上記吐出側圧力が所定値以下に抑えら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機,凝縮器,減圧
手段,蒸発器を備える冷凍装置において、圧縮機によっ
て高温高圧となった冷媒を減圧手段をバイパスして蒸発
器内に流すことによって蒸発器に付着した霜を取り除く
ようにした冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように、蒸発器に付着した霜を除
霜するために、圧縮機によって高温高圧とされた冷媒を
減圧手段をバイパスして蒸発器に取り込むようにした冷
凍装置の従来技術としては、例えば特公昭57−152
97号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような冷凍装置
は、圧縮機の仕事によって与えられた冷媒の内部エネル
ギーが、蒸発器に付着した霜を溶かすという形で変換さ
れる原理を利用している。従って、蒸発器に霜が十分に
付着している間は上記変換はバランスして行われるが、
蒸発器に付着した霜の量が少なくなってくると、圧縮機
の仕事によって与えられた冷媒の内部エネルギーが蒸発
器にて外部に十分放出されず、冷媒が持つ内部エネルギ
ーが高くなり、その結果圧縮機吐出側における高圧圧力
が異常に高くなってしまうといった問題があった。
【0004】このように圧縮機吐出側における高圧圧力
が異常に高くなると、蒸発器に耐圧性かなければ蒸発器
が破損してしまったり、あるいは場合によっては凝縮器
や圧縮機も破損してしまうことも考えられる。そこで本
発明は上記問題を解決するために、蒸発器に付着した霜
を除霜するときに圧縮機の吐出側圧力を所定圧力以下に
抑えることによって、上記のような各空調機器の損傷等
の問題を防止することのできる冷凍装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明では図8に示すように、
冷媒を吸入圧縮し、この圧縮された高温高圧の冷媒を吐
出する圧縮機101と、この圧縮機101の下流側に接
続された第1熱交換器102と、この第1熱交換器10
2の下流側に接続され、この第1熱交換器102からの
冷媒を減圧して低温低圧の冷媒とする減圧手段103
と、この減圧手段103の下流側でかつ前記圧縮機10
1の上流側に接続された第2熱交換器104と、前記第
1熱交換器102側からの高温高圧冷媒を、前記減圧手
段103をバイパスして前記減圧手段103の下流側に
導くバイパス通路105と、前記第1熱交換器102側
からの高温高圧冷媒を、前記減圧手段103に流すか前
記バイパス通路105に流すかを切り換える通路切換手
段106と、前記第1熱交換器102に送風する送風手
段107と、前記圧縮機101の吐出側の圧力が所定値
以上になったことを検出する圧力検出手段108と、前
記第2熱交換器104に付着した霜を除霜するための除
霜信号を出力する除霜信号出力手段109と、この除霜
信号出力手段109から前記除霜信号が出力されたら、
前記送風手段107を停止するように前記送風手段10
7を制御し、かつ前記第1熱交換器102側からの高温
高圧冷媒を前記バイパス通路105に流すように前記通
路切換手段106を制御する除霜制御を行う除霜制御手
段110と、前記除霜制御手段110が前記除霜制御を
行っているときに前記圧力検出手段108によって前記
圧力が前記所定値以上になったことが検出されたら、前
記送風手段107を駆動するように前記送風手段107
を制御する送風制御手段111とを備える冷凍装置をそ
の要旨とした。
【0006】また請求項2記載の発明では、図9に示す
ように、冷媒を吸入圧縮し、この圧縮された高温高圧の
冷媒を吐出する圧縮機101と、この圧縮機101の下
流側に接続された第1熱交換器102と、この第1熱交
換器102の下流側に接続され、この第1熱交換器10
2からの冷媒を減圧して低温低圧の冷媒とする減圧手段
103と、この減圧手段103の下流側でかつ前記圧縮
機101の上流側に接続された第2熱交換器104と、
前記圧縮機101からの高温高圧冷媒を、前記第1熱交
換器102および前記減圧手段103をバイパスして前
記減圧手段103の下流側に導くバイパス通路112
と、前記圧縮機101からの高温高圧冷媒を、前記第1
熱交換器102に流すか前記バイパス通路112に流す
かを切り換える通路切換手段113と、前記第1熱交換
器102に送風する送風手段107と、前記圧縮機10
1の吐出側の圧力が所定値以上になったことを検出する
圧力検出手段108と、前記第2熱交換器104に付着
した霜を除霜するための除霜信号を出力する除霜信号出
力手段109と、この除霜信号出力手段109から前記
除霜信号が出力されたら、前記送風手段107を停止す
るように前記送風手段107を制御し、かつ前記圧縮機
101からの高温高圧冷媒を前記バイパス通路112に
流すように前記通路切換手段113を制御する除霜制御
を行う除霜制御手段110と、前記除霜制御手段110
が前記除霜制御を行っているときに前記圧力検出手段1
08によって前記圧力が前記所定値以上になったことが
検出されたら、前記送風手段107を駆動するように前
記送風手段107を制御する送風制御手段111とを備
える冷凍装置をその要旨とした。
【0007】また請求項1記載の発明において、さらに
前記圧縮機101からの高温高圧冷媒を前記第1熱交換
器102をバイパスして前記第1熱交換器102の下流
側に導く第2バイパス通路と、前記圧縮機101からの
高温高圧冷媒を前記第1熱交換器102に流すか前記第
2バイパス通路に流すかを切り換える第2通路切換手段
とを設け、前記除霜制御手段110が、前記除霜信号出
力手段109から前記除霜信号が出力されたら、さらに
前記圧縮機101からの高温高圧冷媒を前記第2バイパ
ス通路に流すように前記第2通路切換手段を制御するよ
うにしても良い。
【0008】また請求項1ないし3記載の発明におい
て、さらに前記第2熱交換器104に送風する第2送風
手段を設け、前記除霜制御手段110が、前記除霜信号
出力手段109から前記除霜信号が出力されたら、さら
に前記第2送風手段を停止するように前記第2送風手段
を制御するようにしても良い。
【0009】またさらに前記圧縮機101とこの圧縮機
101の動力源との連結,遮断を切り換える電磁クラッ
チと、前記第2熱交換器104が所定温度以上になった
ことを検出する温度検出手段と、前記除霜制御手段11
0が前記除霜制御を行っているときに、前記温度検出手
段によって前記第2熱交換器104の温度が前記所定温
度以上になったことが検出されたら、前記圧縮機101
と前記動力源とを遮断するように前記電磁クラッチを制
御するとともに、前記第2送風手段を駆動するように前
記第2送風手段を制御する除霜終了制御手段とを設けて
も良い。
【0010】なお、上記各発明における前記圧力検出手
段において、前記圧縮機の吐出側の圧力が所定値以上に
なったことを検出するとは、前記圧力が前記所定値以上
になったら何らかの信号を発生させたり変化を与えた
り、または前記圧力が前記所定値以上になったか否かを
判定することを含む。また前記圧力の検出としては直接
圧力を検出しても良いし、推定等の方法で間接的に検出
しても良い。また圧力以外に温度のように、圧力に関連
した物理量を検出するようにしても良い。
【0011】また上記各発明における除霜制御手段は、
前記除霜信号出力手段に直接接続されていても良いし、
間接的に接続されていても良い。
【0012】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、通常
の冷却運転時には、圧縮機101にて圧縮された高温高
圧の冷媒は第1熱交換器102にて凝縮し、減圧手段1
03にて減圧されて低温低圧の冷媒となり、さらに第2
熱交換器104にて蒸発して第2熱交換器104を流れ
る空気を冷却する。そして第2熱交換器104にて蒸発
した冷媒は圧縮機101にて再び圧縮されて高温高圧の
冷媒となる。
【0013】このような冷却運転を行うことによって第
2熱交換器104に霜が付着するようなときには、除霜
信号出力手段109から除霜信号が出力される。そして
除霜制御手段110がこの除霜信号に基づいて送風手段
107および通路切換手段106に対して除霜制御を行
う。その結果送風手段107が停止するとともに、第1
熱交換器102側からの高温高圧冷媒がバイパス通路1
05へ流れる。
【0014】上記除霜制御時には、圧縮機101にて圧
縮された高温高圧の冷媒は第1熱交換器102内を流
れ、その後減圧手段103をバイパスして第2熱交換器
104へ流れる。このとき送風手段107は停止してい
るので、この第1熱交換器102に車両走行風のような
送風手段107以外からの風が当たらなければ、第1熱
交換器102での冷媒の凝縮は起こらないので、第2熱
交換器104へは高温高圧冷媒が流入される。この高温
高圧冷媒のエネルギーによって、第2熱交換器に付着し
た霜が除霜される。
【0015】ここで上記除霜制御が終了するころになる
と、上記のように圧縮機の吐出側圧力が異常に高くなる
ことがある。このときには、圧力検出手段108が前記
吐出側圧力が前記所定値以上になったことを検出し、送
風制御手段111がその検出結果に基づいて送風手段1
07を駆動するように送風手段107を制御する。この
結果、圧縮機101の仕事によって与えられた冷媒の内
部エネルギーは第1熱交換器102によって放出され、
冷媒の持つ内部エネルギーが低下し、これによって圧縮
機101の吐出側圧力が低下する。
【0016】このように請求項1記載の発明では、圧縮
機101の吐出側圧力が異常なほど高くなることを防止
できるので、これによって第2熱交換器104やその他
の空調機器が破損するといった問題を防止することがで
きる。また請求項2記載によれば、請求項1記載の発明
と同様の冷却運転を行うことによって第2熱交換器10
4に霜が付着するような場合には、除霜信号出力手段1
09から除霜信号が出力され、除霜制御手段110がこ
の除霜信号に基づいて送風手段107と通路切換手段1
13とに対して除霜制御を行う。その結果送風手段10
7が停止するとともに、圧縮機101からの高温高圧冷
媒がバイパス通路112を介して第2熱交換器104内
へ流れ、第2熱交換器104の除霜が行われる。
【0017】このときバイパス通路112を流れる高温
高圧冷媒は、請求項1記載の発明とは異なり、第1熱交
換器102および減圧手段103をバイパスして減圧手
段103の下流側に導かれる。従って第1熱交換器10
2内には冷媒は流れない。従って、上記除霜制御中に圧
縮機101の吐出側圧力が所定値以上となった場合、冷
媒が流れていない第1熱交換器に対して送風制御を行う
ことになるので、請求項1記載の発明のように、圧縮機
101の仕事によって与えられた冷媒の内部エネルギー
を第1熱交換器102によって放出することはできな
い。
【0018】しかし第1熱交換器102は、冷媒が流れ
ていない状態であってもその内部に高温高圧の気体冷媒
が存在している。従って、高温高圧の気体冷媒が内部に
存在している第1熱交換器102に風を送風することに
よって第1熱交換器102内の気体冷媒が凝縮し、その
結果第1熱交換器102内の圧力が下がる。そしてこの
圧力の低下によって圧縮機101の吐出側の高圧冷媒が
第1熱交換器102内に流入する。
【0019】このように冷媒が第1熱交換器102内に
流入することによって、冷凍サイクル全体の冷媒循環量
が少なくなるので、圧縮機101の仕事によって冷媒に
与えられる内部エネルギーも少なくなる。従って圧縮機
101の吐出側圧力が低下する。このように請求項2記
載の発明においても、圧縮機101の吐出側圧力が異常
なほど高くなることを防止できるので、これによって第
2熱交換器104やその他の空調機器が破損するといっ
た問題を防止することができる。
【0020】また請求項3記載の発明は、除霜制御中に
圧縮機101からの高温高圧冷媒が第1熱交換器102
内を流れない構成であるので、送風制御手段の制御に基
づく作用効果は請求項2記載の発明作用効果と同じとな
る。また、第2熱交換器104は上記冷却運転時は冷却
手段として作用するものであり、この冷却運転時は第2
熱交換器104は例えば冷蔵庫内の食品を冷却したり、
室内を冷却するものである。そこで請求項4記載の発明
のようにすると、除霜制御中に第2送風手段が停止する
ので、除霜制御中に第2送風手段を駆動した場合に比べ
て、上記冷蔵庫内の食品や室内を温めてしまうことがな
いので、本来の第2熱交換器104の役割を落とすこと
なく除霜制御を行うことができる。
【0021】また請求項5記載の発明では、上記除霜制
御中に第2熱交換器104の温度が所定温度以上になっ
た場合に第2送風手段が駆動制御される。すると、上記
除霜制御によって溶けた水(霜が溶けたことによって発
生した水)が第2熱交換器104から吹き飛ばされる。
これによって、上記冷却運転を再開し第2熱交換器10
4を再び冷却手段として作動させたときに、第2熱交換
器104に付着した上記水が凍ってしまうといった問題
を防止することができる。
【0022】またこのとき、圧縮機101とこの動力源
とが遮断するように電磁クラッチが制御されるので、第
2送風手段からの風によって第2熱交換器104の下流
側の例えば冷蔵庫内の食品、室内等を温めてしまうとい
ったことも避けることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を冷凍車に搭載した第1実施例
について図を用いて説明する。図2に示すように、冷凍
室2内の前部上方に蒸発器(図1)および蒸発器用ファ
ン(図1)を収納するクーリングユニット3が配設さ
れ、また運転室5の屋根の上方に凝縮器(図1)とよび
凝縮器用ファン(図1)を収納するコンデンシングユニ
ット4が配設されている。また運転室5の床下には後述
する圧縮機6が配設されている。
【0024】また運転室5内の前方に設けられたインス
トルメントパネルには、冷凍室5内の冷却運転を指示す
るための指示手段、具体的には運転スイッチと、冷凍室
5内の温度を設定するための温度設定器とが設けられて
いる。次に本実施例の冷凍サイクルについて図1を用い
て説明する。第1実施例の冷凍サイクル7は、圧縮機6
と凝縮器8とレシーバ9とエキスパンションバルブ10
と蒸発器11とアキュムレータ12とがそれぞれ冷媒配
管13によって接続されて構成されている。
【0025】凝縮器8とレシーバ9との間における冷媒
配管13の途中には、この配管13の冷媒通路を開閉す
る通路開閉手段18、具体的には電磁バルブが配設され
ている。また冷媒配管13は圧縮機6と凝縮器8との間
の部分にて冷媒配管13とバイパス配管13aとに分岐
しており、このバイパス配管13aは電磁バルブ18と
レシーバ9との間の部分にて再び冷媒配管13と接続さ
れている。またこのバイパス配管13aの途中には、こ
のバイパス配管13aの冷媒通路を開閉する通路開閉手
段、具体的には電磁バルブ19が配設されている。
【0026】またさらに、冷媒配管13はレシーバ9と
エキスパンションバルブ10との間の部分にて冷媒配管
13とバイパス配管13bとに分岐しており、このバイ
パス配管13bはエキスパンションバルブ10と蒸発器
11との間の部分にて再び冷媒配管13と接続されてい
る。またこのバイパス配管13bの途中には、このバイ
パス配管13bの冷媒通路を開閉する通路開閉手段、具
体的には電磁バルブ20が配設されている。
【0027】なお、本実施例におけるバイパス配管13
bは請求項1記載の発明におけるバイパス通路を構成
し、電磁バルブ20は請求項1記載の発明における通路
切換手段を構成する。またバイパス通路13aは請求項
3記載の発明における第2バイパス通路を構成し、電磁
バルブ19は請求項3記載の発明における第2通路切換
手段を構成する。
【0028】ここで上記圧縮機6は、図示しないプーリ
を介して図示しないエンジンに連結された電磁クラッチ
21と接続されており、このエンジンの動力が上記プー
リ、電磁クラッチ21を介して伝達されることによっ
て、冷媒をアキュムレータ12から吸入圧縮して高温高
圧の冷媒とし、この高温高圧冷媒を凝縮器8側へ吐出す
るものである。また上記電磁クラッチは、通電状態にて
上記エンジン動力を圧縮機6に伝達し、非通電状態にて
上記エンジン動力を圧縮機6から遮断する。
【0029】凝縮器8は、凝縮器用ファン14a,14
bから送風されてきた空気と自身の内部を流れる冷媒と
を熱交換させる熱交換器であり、後述する冷却運転時に
は、圧縮機6からの高温高圧冷媒と上記ファン14a,
14bからの空気とを熱交換させ、この高温高圧冷媒を
凝縮させる。また前記凝縮器用ファン14a,14b
は、これらを駆動する駆動手段、具体的には自身に印加
される電圧の大きさに応じてファン14a,14bを回
転させる駆動力が可変するファンモータ15a,15b
によって駆動される。なお、上記凝縮器8は、請求項
1,2記載の発明における第1熱交換器を構成し、上記
ファン14a,14bとファンモータ15a,15bと
で請求項1,2記載の発明における送風手段を構成す
る。
【0030】レシーバ9は、凝縮器8からの気液2層冷
媒を気液分離し、このうちの液冷媒のみをエキスパンシ
ョンバルブ10に送る気液分離器であり、冷凍サイクル
7を循環する冷媒量が多い場合は冷凍サイクル中の液冷
媒を内部に貯蔵し、冷凍サイクル7を循環する冷媒量が
少ない場合は液冷媒を冷凍サイクル中に供給する機能を
有する。
【0031】エキスパンションバルブ10はレシーバ9
からの液冷媒を減圧膨張させ、低温低圧の気冷媒とする
減圧手段である。蒸発器11は、蒸発器用ファン16
a,16bから送風されてきた空気と自身の内部を流れ
る冷媒とを熱交換させる熱交換手段であり、後述する冷
却運転時には、エキスパンションバルブ10からの低温
低圧冷媒と上記ファン16a,16bからの空気とを熱
交換させ、この低温低圧冷媒を蒸発させる蒸発器として
機能し、後述する除霜制御時には、バイパス通路13
a,13bを介して流れてきた圧縮機6からの高温高圧
冷媒とファン16a,16bからの空気とを熱交換さ
せ、この高温高圧冷媒を凝縮させる凝縮器として機能す
る。
【0032】また前記蒸発器用ファン16a,16b
は、これらを駆動する駆動手段、具体的には自身に印加
される電圧の大きさに応じてファン16a,16bを回
転させる駆動力が可変するファンモータ17a,17b
によって駆動される。なお、上記蒸発器11は、請求項
1,2記載の発明における第2熱交換器を構成し、上記
ファン16a,16bとファンモータ17a,17bと
で請求項4記載の発明における第2送風手段を構成す
る。
【0033】アキュムレータ12は、蒸発器11からの
気液2層冷媒を気液分離し、このうちの気冷媒のみを圧
縮機6に送る気液分離器である。また圧縮機6の吐出側
における冷媒配管13の表面には、圧縮機6の吐出側の
圧力が所定値以上になったことを検出する圧力検出手段
22、具体的には、この吐出側圧力が前記所定値以上に
なったら変位するように設定されたダイヤフラムより構
成される圧力スイッチが設けられている。
【0034】また蒸発器11の下流側における冷媒配管
13の表面には、蒸発器11が所定温度以上になったこ
とを検出する温度検出手段23、具体的にはサーミスタ
によって構成される蒸発器温度センサが設けられてい
る。また蒸発器11の空気吸込側部位には、蒸発器11
の空気吸込側部位における冷凍室2内の空気温度を検出
する冷凍室内温度検出手段39、具体的にはサーミスタ
によって構成される冷凍室内温度センサが設けられてい
る。
【0035】なお、本実施例においては、上記冷媒とし
て新冷媒(R134a)を使用している。このR134
aは旧冷媒(例えばR12)に比べると冷凍能力が小さ
い。従って、旧冷媒を使用した場合と比べて冷凍能力が
落ちないようするために、本実施例では圧縮機6の体格
が、旧冷媒を使用した場合の圧縮機に比べて大きいもの
を使用している。
【0036】次に、上記構成における本実施例の作動を
図3を用いて説明する。ここで図3は上記ファンモー
タ、電磁バルブ、電磁クラッチを制御するための電気回
路を示す図である。乗員がイグニッションスイッチ32
をオン(図3中IGの位置)してインストルメントパネ
ルに設けられた前記運転スイッチをオンすると、コント
ロールアンプ33は端子Aおよび端子Cを通電状態とす
る。その結果、バッテリー31→イグニッションスイッ
チ32→電磁クラッチコイル34a→端子A→端子C→
アースという回路が形成され、電磁クラッチコイル34
aが通電状態となる。これによって電磁クラッチ接点3
4bが閉じ、その結果電磁クラッチ21が通電状態とな
る。すなわち圧縮機6が駆動する。
【0037】そしてコントロールアンプ33は端子Bを
通電状態、端子Dを非通電状態として前記冷却運転を行
う。このときバッテリー31→イグニッションスイッチ
32→電磁クラッチ接点34b→凝縮器用ファンコイル
35a→端子B→端子C→アースという回路が形成さ
れ、凝縮器用ファンコイル35aが通電状態となる。ま
た同時にバッテリー31→イグニッションスイッチ32
→蒸発器用ファンコイル36a→端子B→端子C→アー
スという回路が形成され、蒸発器用ファンコイル36a
が通電状態となる。
【0038】凝縮器用ファンコイル35aが通電状態と
なることによって、凝縮器用ファン接点35bが閉じ、
ファンモータ15a,15bおよび電磁バルブ18が通
電状態となる。これによって凝縮器用ファン14a,1
4bが駆動し、凝縮器8に対して送風を行う。また電磁
バルブ18が開く。蒸発器用ファンコイル36aが通電
状態となることによって、蒸発器用ファン接点36bが
閉じ、ファンモータ17a,17bが通電状態となる。
これによって蒸発器用ファン16a,16bが駆動し、
蒸発器11に対して送風を行う。
【0039】なお、このときの圧縮機6の吐出側圧力が
それほど高くなけれは圧力スイッチ22は開いた状態で
ある。このような冷却運転中は、冷媒は圧縮機6によっ
て圧縮されて高温高圧の状態となり、凝縮器8を流れる
ことによって凝縮し、レシーバ9によって気液分離さ
れ、エキスパンションバルブ10によって減圧膨張され
て低温低圧の状態となり、蒸発器11にて蒸発してアキ
ュムレータ12によって気液分離され、再び圧縮機6に
よって圧縮される。そして蒸発器11が冷却手段として
機能することによって、冷凍室2内の食品等を冷凍す
る。
【0040】上記の冷却運転を行うことによって冷凍室
2内の温度が低下するが、この冷凍室内温度があまり低
下すると蒸発器11に霜が付着する。従って本実施例で
は、前回の除霜終了制御(後述する)が終了して前記冷
却運転が再開されてから60分以上が経過し、かつ冷凍
室内温度センサ39の検出値が0℃以下となったら、コ
ントロールアンプ33は端子A、端子C、および端子D
を通電状態とし、端子Bを非通電状態として前記除霜制
御を行う。但し、冷凍装置を車両に搭載して最初に上記
冷却運転を行うときは、上記運転スイッチがオンされて
から60分以上が経過し、かつ冷凍室内温度センサ39
の検出値が0℃以下となったときに上記除霜制御を行
う。
【0041】端子Bが非通電状態となると、圧縮機6の
吐出側圧力がそれほど高くなく圧力スイッチ22が開い
た状態であれば、凝縮器用ファンコイル35aと蒸発器
用ファンコイル36aとが非通電状態となって凝縮器用
ファン接点35bと蒸発器用ファン接点36bとが開
き、ファンモータ15a,15b,17a,17bが全
て停止する。また電磁バルブ18も冷媒配管13の冷媒
通路を閉じる。
【0042】また端子Dが通電状態となることによって
除霜開始コイル37aが通電状態となり、除霜開始接点
37bが閉じる。その結果、電磁バルブ19,20が通
電状態となってバイパス配管13a,13bを開く。上
記の除霜制御中は、電磁クラッチは通電状態であるので
冷媒は圧縮機6によって圧縮されて高温高圧の状態とな
る。このとき電磁バルブ19が開いているので、この高
温高圧冷媒はバイパス配管13aを流れる。また電磁バ
ルブ20も開いているので、バイパス配管13aからの
高温高圧冷媒はバイパス配管13bを流れて蒸発器11
内に導かれる。
【0043】そして蒸発器11内を高温高圧冷媒が流れ
ることによって、蒸発器11に付着した霜が除霜され
る。また冷媒はこれによって凝縮し、アキュムレータ1
2によって気液分離されて圧縮機6によって再び圧縮さ
れる。なお、この実施例において上記除霜制御時に圧縮
機6からの高温高圧冷媒をバイパス配管13aの方に流
すようにするのは、図2に示したようにコンデンシング
ユニット4が運転室5の屋根の上方に設けられているた
めに、除霜制御時に冷媒を凝縮器8に流すと、車両走行
時にこの走行風が凝縮器8に当たってしまって、蒸発器
11での除霜能力が落ちてしまうためである。
【0044】このような除霜制御中において、蒸発器1
1に付着している霜の量が多いときは、蒸発器11内の
冷媒と霜との熱交換量が多いが、上記除霜制御を続けて
いくことによって蒸発器11に付着する霜の量が少なく
なると、蒸発器11内の冷媒と霜との熱交換量が少なく
なる。こうなると、圧縮機6の行った仕事によって与え
られた冷媒の内部エネルギーが蒸発器11にて放出され
ず、その結果、冷媒の持つ内部エネルギーが高くなって
しまい、ひいては圧縮機6の吐出側における圧力が異常
に高くなってしまう。よって本実施例では、圧縮機6の
吐出側圧力が所定値以上になったら圧力スイッチ22が
閉じるように構成する。するとバッテリー31→イグニ
ッションスイッチ32→電磁クラッチ接点34b→凝縮
器用ファンコイル35a→圧力スイッチ22→アースと
いう回路が形成され、凝縮器用ファンコイル35aが通
電状態となる。これによって凝縮器用ファン接点35b
が閉じてファンモータ15a,15b、および電磁バル
ブ18が通電状態となり、凝縮器用ファン14a,14
bが駆動するとともに電磁バルブ18が冷媒配管13を
開く。
【0045】このように凝縮器用ファン14a,14b
から凝縮器8に送風されると、凝縮器8の内部に存在し
ている高温高圧の気体冷媒がファン14a,14bから
の送風によって凝縮し、凝縮器8内の圧力が下がる。そ
してこの圧力の低下によって圧縮機6の吐出側の高圧冷
媒が凝縮器8内に流入する。このとき電磁バルブ18は
開いているので、凝縮器8内で凝縮した液冷媒の一部は
レシーバ9内へ流れる。
【0046】このように冷媒が凝縮器8およびレシーバ
9内に蓄えられることによって、冷凍サイクル7全体で
の冷媒循環量が少なくなるので、圧縮機6の仕事によっ
て冷媒に与えられる内部エネルギーも少なくなる。従っ
て圧縮機6の吐出側圧力が低下する。ここで上記除霜制
御を行って圧縮機6の吐出側圧力が所定値以上になった
ときにおける、従来例と本実施例との前記吐出側圧力の
変化の違いを、図4に示す実験データを用いて説明す
る。
【0047】図4において、破線は従来のように圧縮機
6の吐出側圧力が所定値以上になっても凝縮器用ファン
14a,14bを駆動しない場合の圧力変化を示し、実
線は本実施例における圧力変化を示す。図4からも分か
るように、従来は除霜制御中に上記吐出側圧力が上記所
定値以上に高くなってしまうのに対し、本実施例では上
記吐出側圧力を前記所定値以下に保つことができる。
【0048】また本実施例では、除霜制御を行うことに
よって除霜が行われ、その結果蒸発器温度センサ23の
検出値が3℃以上になったら、以下に説明する除霜終了
制御を行う。この除霜終了制御は、上記除霜制御を開始
してから蒸発器温度センサ23の検出値が3℃以上にな
るまでの時間が、所定時間(この実施例では3分30
秒)以内である場合と上記所定時間を超えた場合とで異
なる。
【0049】まず、上記除霜制御を開始してから蒸発器
温度センサ23の検出値が3℃以上になるまでの時間が
3分30秒以内である場合は、コントロールアンプ33
は、上記センサ23の検出値が3℃以上になってから3
0秒間端子Bおよび端子Cを通電状態とし、端子Aおよ
び端子Dを非通電状態として水飛ばし制御を行う。端子
Aが非通電状態となることによって電磁クラッチ21お
よび凝縮器用ファンコイル35aへの通電が遮断され、
圧縮機6が停止するとともに凝縮器用ファン14a,1
4bが停止する。その結果、冷媒の冷凍サイクル7中で
の循環も停止される。また端子Dが非通電状態となるこ
とによって電磁バルブ19,20も閉じる。また端子B
および端子Cが通電状態となることによって、蒸発器用
ファンコイル36が通電状態となり、蒸発器用ファン1
6a,16bが駆動する。
【0050】凝縮器用ファン16a,16bが駆動され
ることによって、除霜によって蒸発器11に発生した水
が吹き飛ばされる。このとき冷凍サイクル7中に冷媒は
循環していないので、凝縮器用ファン16a,16bを
駆動しても、冷凍室2内の食品等を温めるという不具合
も避けられる。この水飛ばし制御を30秒行ったら、水
飛ばし制御が終了してから、上記除霜制御開始後4分3
0秒が経過するまでの間、コントロールアンプ33は端
子AないしDの全てを非通電状態とする。そしてこの間
に上記飛ばされた水を車室外に排水する。
【0051】また、上記除霜制御を開始してから蒸発器
温度センサ23の検出値が3℃以上になるまでの時間が
3分30秒を超えた場合は、上記の場合と同様、コント
ロールアンプ33は、上記センサ23の検出値が3℃以
上になってから30秒間端子Bおよび端子Cを通電状態
とし、端子Aおよび端子Dを非通電状態として水飛ばし
制御を行う。
【0052】そして30秒が経過したら、その後さらに
30秒間、コントロールアンプ33は端子AないしDの
全てを非通電状態として上記飛ばされた水を車室外に排
水する。このような除霜終了制御を行うことによって、
蒸発器11に付着した水が取り除かれるので、再度上記
冷却運転を行うときに蒸発器11が凍るといった問題も
無くすことができる。
【0053】なお、上記除霜終了制御が終了したら再び
冷却運転が再開される。以上詳述したように本実施例で
は、圧縮機6の吐出側圧力が所定値以上になったら凝縮
器用ファン14a,14bを駆動することによって、圧
縮機6の吐出側圧力が異常に高くなるという問題が無く
なり、その結果、比較的耐圧性の小さい蒸発器11や、
あるいは圧縮機6、凝縮器8等の空調機器が破損すると
いった問題を防止できる。
【0054】さらに本実施例では、新冷媒(R134
a)を使用していることから従来よりも大きな圧縮機6
を使用しており、その結果、除霜制御中に圧縮機6が冷
媒に対して行う仕事量、ひいては冷媒が持つ内部エネル
ギーが大きくなって、圧縮機6の吐出側圧力が高くなり
やすいという前提がある基で、上記のような制御、すな
わち圧縮機6の吐出側圧力が所定値以上になったら凝縮
器用ファン14a,14bを駆動する制御を行うことに
よって、上記の効果がより一層はっきりする。
【0055】次に本発明の第2実施例について図5を用
いて説明する。なお、第2実施例の構成のうち第1実施
例と同じ部分については第1実施例と同じ符号を付した
ので、説明は省略する。第2実施例の冷凍サイクル7の
構成は、第1実施例と比べてバイパス配管13a,13
b、電磁バルブ19,20が無く、その代わりにバイパ
ス配管13cと電磁バルブ38が新たに追加されてい
る。
【0056】ここでバイパス配管13cは圧縮機6と凝
縮器8との間の部分にて冷媒配管13から分岐された、
請求項2記載の発明におけるバイパス通路を構成する配
管であり、エキスパンションバルブ10と蒸発器11と
の間の部分における冷媒配管13と再び接続されてい
る。また電磁バルブ38はバイパス配管13cの冷媒通
路を開閉する手段であり、請求項2記載の発明における
通路切換手段を構成する。
【0057】また第2実施例における電気回路(図3に
相当)においても、第1実施例が除霜開始接点37bが
閉じたら電磁バルブ19,20が通電状態となるように
していたのに対し、第2実施例では除霜開始接点37b
が閉じたら電磁バルブ38が通電状態となるように構成
されている。このような第2実施例も、第1実施例の場
合と同様、除霜制御中に凝縮器用ファン14a,14b
を回して電磁バルブ18を開けることによって、凝縮器
8内に存在していた高温高圧冷媒が凝縮液化し、この液
冷媒が凝縮器8内およびレシーバ9内に貯蔵されること
によって冷凍サイクル7中を循環する冷媒量が少なくな
る。よって上記のように圧縮機6の吐出側圧力の上昇が
抑えられる。
【0058】第2実施例の場合は、第1実施例と比べて
バイパス配管13の数および電磁バルブの数が少なくて
すむのでコスト的に有利である。次に本発明の第3実施
例について図6および図7を用いて説明する。なお、第
3実施例の構成のうち第1実施例と同じ部分については
第1実施例と同じ符号を付したので、説明は省略する。
【0059】第3実施例においては、図6に示すよう
に、コンデンシングユニット4が冷凍室2の床下に設け
られている。よって凝縮器8には車両走行時に走行風が
ほとんど当たらない。第3実施例の冷凍サイクル7の構
成は、図7からも分かるように第1実施例と比べてバイ
パス配管13a,電磁バルブ18,19が無い。従って
電気回路(図3に相当)においても、第1実施例の電気
回路に対して電磁バルブ18,19が無い。
【0060】第3実施例においては、除霜制御時に圧縮
機6からの高温高圧冷媒は凝縮器8内を流れ、その後バ
イパス配管13bを流れて蒸発器11内に導かれる。こ
のように本実施例が除霜制御中に凝縮器8内を流すよう
にしているのは、凝縮器8に車両走行風が当たりにく
く、従って除霜制御中における蒸発器11での除霜能力
を確保できるからである。
【0061】この除霜制御中に圧縮機6の吐出側圧力が
前記所定値以上になって凝縮器用ファン14a,14b
が駆動されると、圧縮機6の仕事によって与えられた冷
媒の内部エネルギーが凝縮器8によって放出され、冷媒
の持つ内部エネルギーが低下し、これによって圧縮機6
の吐出側圧力が低下する。なお、上記各実施例におい
て、圧力スイッチ22にて圧力検出手段を構成してい
る。またコントロールアンプ33,除霜開始コイル37
a,および除霜開始接点37bにて除霜信号出力手段を
構成している。またバッテリー31→イグニッションス
イッチ32→接点35b→アースより成る回路と、31
→32→接点37b→アースより成る回路とにて除霜制
御手段を構成している。また31→32→接点34b→
コイル35a→圧力スイッチ22→アースより成る回路
にて送風制御手段を構成している。
【0062】また、コントロールアンプ33と、31→
32→接点34b→電磁クラッチ21→アースより成る
回路と、31→32→接点37b→アースより成る回路
とにて除霜終了制御手段を構成している。以上説明した
実施例において、除霜信号出力手段を電気回路部品にて
構成し、自動で除霜制御が行われるようにしたが、例え
ばインストルメントパネルにスイッチのような除霜信号
出力手段を設け、乗員がこのスイッチを操作したときに
除霜制御を開始するようにしても良い。
【0063】また除霜制御手段、送風制御手段、除霜終
了制御手段等をマイクロコンピュータにて構成しても良
い。また上記各実施例では、除霜終了制御を蒸発器温度
が3℃以上になったらすぐに行うようにしたが、3℃以
上になってから所定時間経過後に行うようにしても良
い。また3℃に限らず、除霜が終了したことに見合った
温度であれば何度に設定しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例における冷凍サイクルを示す
図である。
【図2】上記第1実施例における各空調機器の車両搭載
位置を示す図である。
【図3】上記第1実施例における電気回路図である。
【図4】上記第1実施例と従来例との除霜制御時におけ
る圧力変化の違いを示す比較データである。
【図5】本発明第2実施例における冷凍サイクルを示す
図である。
【図6】本発明第3実施例における各空調機器の車両搭
載位置を示す図である。
【図7】上記第3実施例における冷凍サイクルを示す図
である。
【図8】請求項1記載の発明のクレーム対応図である。
【図9】請求項2記載の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
6 圧縮機 7 冷凍サイクル 8 凝縮器(第1熱交換器 10 エキスパンションバルブ(減圧手段) 11 蒸発器(第2熱交換器) 13a バイパス配管(第2バイパス通路) 13b バイパス配管(バイパス通路) 19 電磁バルブ(第2通路切換手段) 20 電磁バルブ(通路切換手段) 22 圧力スイッチ(圧力検出手段) 23 蒸発器温度センサ(温度検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を吸入圧縮し、この圧縮された高温
    高圧の冷媒を吐出する圧縮機と、 この圧縮機の下流側に接続された第1熱交換器と、 この第1熱交換器の下流側に接続され、この第1熱交換
    器からの冷媒を減圧して低温低圧の冷媒とする減圧手段
    と、 この減圧手段の下流側でかつ前記圧縮機の上流側に接続
    された第2熱交換器と、 前記第1熱交換器側からの高温高圧冷媒を、前記減圧手
    段をバイパスして前記減圧手段の下流側に導くバイパス
    通路と、 前記第1熱交換器側からの高温高圧冷媒を、前記減圧手
    段に流すか前記バイパス通路に流すかを切り換える通路
    切換手段と、 前記第1熱交換器に送風する送風手段と、 前記圧縮機の吐出側の圧力が所定値以上になったことを
    検出する圧力検出手段と、 前記第2熱交換器に付着した霜を除霜するための除霜信
    号を出力する除霜信号出力手段と、 この除霜信号出力手段から前記除霜信号が出力された
    ら、前記送風手段を停止するように前記送風手段を制御
    し、かつ前記第1熱交換器側からの高温高圧冷媒を前記
    バイパス通路に流すように前記通路切換手段を制御する
    除霜制御を行う除霜制御手段と、 前記除霜制御手段が前記除霜制御を行っているときに前
    記圧力検出手段によって前記圧力が前記所定値以上にな
    ったことが検出されたら、前記送風手段を駆動するよう
    に前記送風手段を制御する送風制御手段とを備えること
    を特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を吸入圧縮し、この圧縮された高温
    高圧の冷媒を吐出する圧縮機と、 この圧縮機の下流側に接続された第1熱交換器と、 この第1熱交換器の下流側に接続され、この第1熱交換
    器からの冷媒を減圧して低温低圧の冷媒とする減圧手段
    と、 この減圧手段の下流側でかつ前記圧縮機の上流側に接続
    された第2熱交換器と、 前記圧縮機からの高温高圧冷媒を、前記第1熱交換器お
    よび前記減圧手段をバイパスして前記減圧手段の下流側
    に導くバイパス通路と、 前記圧縮機からの高温高圧冷媒を、前記第1熱交換器に
    流すか前記バイパス通路に流すかを切り換える通路切換
    手段と、 前記第1熱交換器に送風する送風手段と、 前記圧縮機の吐出側の圧力が所定値以上になったことを
    検出する圧力検出手段と、 前記第2熱交換器に付着した霜を除霜するための除霜信
    号を出力する除霜信号出力手段と、 この除霜信号出力手段から前記除霜信号が出力された
    ら、前記送風手段を停止するように前記送風手段を制御
    し、かつ前記圧縮機からの高温高圧冷媒を前記バイパス
    通路に流すように前記通路切換手段を制御する除霜制御
    を行う除霜制御手段と、 前記除霜制御手段が前記除霜制御を行っているときに前
    記圧力検出手段によって前記圧力が前記所定値以上にな
    ったことが検出されたら、前記送風手段を駆動するよう
    に前記送風手段を制御する送風制御手段とを備えること
    を特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機からの高温高圧冷媒を、前記
    第1熱交換器をバイパスして前記第1熱交換器の下流側
    に導く第2バイパス通路と、 前記圧縮機からの高温高圧冷媒を、前記第1熱交換器に
    流すか前記第2バイパス通路に流すかを切り換える第2
    通路切換手段とを備え、 前記除霜制御手段が、前記除霜信号出力手段から前記除
    霜信号が出力されたら、さらに前記圧縮機からの高温高
    圧冷媒を前記第2バイパス通路に流すように前記第2通
    路切換手段を制御するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記第2熱交換器に送風する第2送風手
    段を備え、 前記除霜制御手段が、前記除霜信号出力手段から前記除
    霜信号が出力されたら、さらに前記第2送風手段を停止
    するように前記第2送風手段を制御することを特徴とす
    る請求項1ないし3いずれか記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機とこの圧縮機の動力源との連
    結,遮断を切り換える電磁クラッチと、 前記第2熱交換器が所定温度以上になったことを検出す
    る温度検出手段と、 前記除霜制御手段が前記除霜制御を行っているときに、
    前記温度検出手段によって前記第2熱交換器の温度が前
    記所定温度以上になったことが検出されたら、前記圧縮
    機と前記動力源とを遮断するように前記電磁クラッチを
    制御するとともに、前記第2送風手段を駆動するように
    前記第2送風手段を制御する除霜終了制御手段とを備え
    ることを特徴とする請求項4記載の冷凍装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3246641A1 (en) * 2016-05-17 2017-11-22 Lars Friberg Evolution AB Apparatus for rapid defrosting of the evaporator in an air-water heat pump
US20190049164A1 (en) * 2016-03-16 2019-02-14 Liebherr-Hausgerate Lienz Gmbh Refrigerator And/Or Freezer Device

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