JPH07246486A - 金属円筒の製造方法 - Google Patents

金属円筒の製造方法

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JPH07246486A
JPH07246486A JP6040939A JP4093994A JPH07246486A JP H07246486 A JPH07246486 A JP H07246486A JP 6040939 A JP6040939 A JP 6040939A JP 4093994 A JP4093994 A JP 4093994A JP H07246486 A JPH07246486 A JP H07246486A
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JP
Japan
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cylinder
die
ironing
copper
forming step
Prior art date
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Pending
Application number
JP6040939A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sato
佐藤  淳
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、製造工程を簡略化して能率の高い
銅製金属円筒の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明は、銅からなる所定長さの平板状素材
21を丸めて両端突合わせ部に開先間隙が残る如く丸め
る丸め成形工程と、この丸め成形工程を経て得られた丸
め成形円筒を、プレス円筒成形用ポンチ23の外周に嵌
合させるとともに丸め成形円筒の外径寸法よりも小さい
内径寸法を有するダイ22に管軸方向に沿って通し素材
に塑性流動を生ぜしめるプレス円筒成形工程と、この円
筒成形工程を経て得られる成形円筒の両端合わせ目をレ
ーザ溶接により気密接合する溶接工程とを具備する金属
円筒の製造方法において、プレス円筒成形工程はセラミ
ックス製のダイ22を使用して潤滑油を使用せずに成形
する金属円筒の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、銅製金属円筒の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子管の一種である電子レンジ用
のマグネトロンのアノ―ドは、周知のように、アノ―ド
円筒の内側に放射状に複数枚のアノ―ドベインが並べら
れこのベインの数に相当する共振空胴が構成される。こ
れらアノードには、一般に電気伝導度および熱伝導度の
よい銅(Cu)(この発明においては、銅合金を含む)
が用いられる。言うまでもなくマグネトロンアノ―ド
は、真空気密性および特性上からその真円度などの精度
も充分よく成形されている必要がある。
【0003】そこで平板状素材を丸め成形してアノ―ド
円筒をつくり、内側にベインを接合してマグネトロンア
ノ―ドを製造するいわゆる丸め成形方法が既に知られて
いる。これは平板状素材の入手および製造が容易であ
り、また材料の利用効率が100%に近いという特徴が
ある。このような丸め成形によるアノ―ドの製造技術
は、例えば特開昭57−118818号、特開昭57−
121823号、或いは特開平3−207589号公報
などに開示されている。
【0004】特開平3−207589号公報に開示され
た製造方法は、図4に示すような手順による方法であ
る。すなわち、同図(a)のような銅からなる所定の長
さ(l)及び厚さ(t)の平板状素材11aを用意し、
これを同図(b)のように概略円筒状に丸め成形して銅
製円筒11を得る。この場合、板状素材を芯金のまわり
に添って丸めるので、スプリングバック力の作用によ
り、両端面11bは完全には密着せず、V字状の開先間
隙S1 が残る。また、完全に真円にはならない。次に同
図の(c)に示すように、円筒11にプレスしごき成形
をおこなって真円に近づけるとともに狭い開先間隙S2
にする。次に同図の(d)に示すように、円筒11の洗
浄を行って表面の潤滑油等を除去し、その後、同図
(e)に示すように両側から押圧力W1 で円筒11の合
わせ目を密着しながらレーザビームを照射して気密溶接
する。この溶接部を符号12で表している。次に同図
(f)に示すように、円筒11を、ダイ13、ポンチ1
4及びダイ・アンド・ノックアウト15により全面を拘
束して軸方向に圧縮力を加えてプレス圧縮成形を行う。
この圧縮成形工程では、銅円筒11の内部に塑性流動を
生じさせ、真円度の向上、肉厚の均一化ができる。ま
た、両開口端部に所定寸法、形状の段差11c,11d
を同時に形成することができる。その後、同図(g)に
示すように切削バイト16により、円筒11の外周を所
定形状に機械加工する。次に同図(h)、(i)に示す
ように洗浄を行い、良否の検査を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の丸め成形方法では、図4の(c)で示すプレス円
筒成形工程では、金属製の複数のダイ中をポンチにより
円筒11を1ストロークで通して成形する。その際、当
然のことながら、潤滑油を使用する。とくに、円筒素材
が銅であるので、金属製のダイに粘着しやすく、潤滑油
の使用は避けられない。後の同図(e)のレーザ溶接工
程では、円筒11の少なくとも溶接すべき部分に潤滑油
が残っていると、良質のレーザ溶接ができないため、同
図(d)で示す洗浄工程で潤滑油を完全に脱脂洗浄して
除去する必要がある。
【0006】したがって、製造工程が繁雑であり、ま
た、潤滑油が少しでも残っていると良質の気密レーザ溶
接が得られないという不都合がある。この発明は、以上
のような不都合を解消して、製造工程を簡略化して能率
の高い銅製金属円筒の製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、銅からなる
所定長さの平板状素材を丸めて両端突合わせ部に開先間
隙が残る如く丸める丸め成形工程と、この丸め成形工程
を経て得られた丸め成形円筒を、プレス円筒成形用ポン
チの外周に嵌合させるとともに該丸め成形円筒の外径寸
法よりも小さい内径寸法を有するダイに管軸方向に沿っ
て通し素材に塑性流動を生ぜしめるプレス円筒成形工程
と、この円筒成形工程を経て得られる成形円筒の両端合
わせ目をレーザ溶接により気密接合する溶接工程とを具
備する金属円筒の製造方法において、プレス円筒成形工
程はセラミックス製のダイを使用して潤滑油を使用せず
に成形する金属円筒の製造方法である。
【0008】
【作用】この発明の製造方法によれば、プレス円筒成形
工程において使用するダイをセラミックスで構成し潤滑
油を使用せずにしごき成形するので、その後のレーザ溶
接の前に脱脂洗浄を行う必要がなく、したがって製造工
程が簡略であり、能率の高い銅製金属円筒の製造ができ
る。
【0009】
【実施例】以下その実施例を図面を参照して説明する。
なお同一部分は同一符号であらわす。図1は、マグネト
ロンの銅製アノード円筒の製造工程の例の概略を示して
いる。すなわち、まず同図(a)のような銅からなる所
定の長さ(l)及び厚さ(t)の平板状素材21aを用
意し、これを同図(b)のように概略円筒状に丸め成形
して銅製円筒21を得る。円筒21の両端面21bに
は、V字状の開先間隙S1 が残り、しかも完全には真円
になっていない。
【0010】次に同図の(c)に示すように、円筒21
にしごき成形即ちプレス円筒成形をおこなって真円に近
づけるとともに狭い開先間隙S2 にする。そこで、この
しごき成形工程で使用する複数個のダイ22は、セラミ
ックスで構成されている。被しごき円筒21をポンチ2
3により、ダイ22の中を1ストロークで通してしごき
成形する。それによって、狭い開先間隙S2 を有するほ
ぼ真円の円筒21を得る。
【0011】そして、洗浄を行うことなく、その後、同
図(d)に示すように両側から押圧力W1 で円筒21の
合わせ目を密着しながらレーザビームを照射して気密溶
接する。レーザによる気密溶接部を符号24で表してい
る。次に同図(e)に示すように、円筒21を、ダイ2
5、ポンチ26及びダイ・アンド・ノックアウト27に
より、全面を拘束して軸方向に圧縮力を加え、プレス圧
縮成形を行う。この圧縮成形工程では、銅円筒21の内
部に塑性流動を生じさせ、真円度の向上、肉厚の均一
化、両開口端部に所定寸法、形状の段差21c,21d
を同時に形成することができる。その後、同図(f)に
示すように切削バイト28により、円筒21の外周を所
定形状に機械加工する。次に同図(g)に示すように脱
脂洗浄を行う。
【0012】図1の(c)に示すしごき成形は、例えば
図2に示すプレス装置で行う。すなわち、この装置は図
の上方にポンチ23が上下動するように配設され、下方
に被しごき円筒21を定位置にするためのガイド29、
第1のしごきダイ22a、ガイドスペ―サ30、第2の
しごきダイ22b、基台31が設置されている。ポンチ
23の外径寸法d1 はアノ―ド円筒の内径寸法にほぼ相
当し、第1のダイ22aの最小部内径d2 、第2のダイ
22bの最小部内径d3 は、順次小さくなる寸法であ
る。このように、各しごきダイの最小部内径寸法は、丸
め成形品の両端面内周側を強制的に密着させた状態での
外径寸法よりも小さい寸法となっている。なおポンチ2
3にはストッパ部23a、23bが設けられている。
【0013】そして、図示のように被しごき円筒21を
ガイド29の内側に置き、次にポンチ23を下降させて
円筒21を2個のしごきダイ22a、22bを1ストロ
―クで連続的に通し、点線で示す如きしごき成形円筒2
1を得る。このしごき成形は、丸め成形円筒22の外径
寸法よりも小さい内径寸法を有するしごきダイに管軸方
向に沿って通し素材に塑性流動を生ぜしめる。
【0014】そこで、2個のしごきダイ22a、22b
は、ファイン・セラミックスで構成してある。その例と
しては、例えば炭化硅素、窒化硅素、ジルコニウム酸化
物(ジルコニア)等を使用できる。このようなセラミッ
クスを使用することにより、潤滑油を使用しなくてもダ
イに円筒が粘着する不都合が生じない。したがって、こ
のしごき成形の後に脱脂洗浄を行うことなく、円筒の両
端合わせ目をレーザ溶接することができる。また、しご
き成形による金属円筒の発熱も少なくできる利点もあ
る。
【0015】図3に示す実施例は、2個のセラミックス
製しごきダイ22a、22bを、それぞれ金属製のリン
グ状支持体22c、22dの内側に焼き嵌めにより固定
したプレス装置である。これによれば、セラミックス製
しごきダイの体積を少なくできるとともに、交換も比較
的容易にできる。
【0016】なお、この発明はレーザ溶接の前に行うプ
レス円筒成形の少なくとも1個のダイをセラミックスで
構成するものであり、プレス円筒成形の形態は、上述の
しごき成形に限らず、圧縮成形、その他の成形方法であ
ってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
セラミックス製のプレス円筒成形用ダイを使用し、潤滑
油を使用せずに成形するので、その後のレーザ溶接の前
に脱脂洗浄を行う必要がなく、したがって製造工程が簡
略であり、能率が高く且つ信頼性の高い銅製金属円筒の
製造ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略工程図である。
【図2】図1のプレス円筒成形を行う装置を示す縦断面
図である。
【図3】この発明の他の実施例の装置を示す縦断面図で
ある。
【図4】従来例を示す概略工程図である。
【符号の説明】
21…平板状素材、22…金属円筒、22、22a、2
2b…ダイ、23…ポンチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅からなる所定長さの平板状素材を丸めて
    両端突合わせ部に開先間隙が残る如く丸める丸め成形工
    程と、この丸め成形工程を経て得られた丸め成形円筒
    を、ポンチの外周に嵌合させるとともに該丸め成形円筒
    の外径寸法よりも小さい内径寸法を有するダイに管軸方
    向に沿って通し素材に塑性流動を生ぜしめるプレス円筒
    成形工程と、この円筒成形工程を経て得られる成形円筒
    の両端合わせ目をレーザ溶接により気密接合する溶接工
    程とを具備する金属円筒の製造方法において、 上記円筒成形工程はセラミックス製のダイを使用して潤
    滑油を使用せずにしごき成形することを特徴とする金属
    円筒の製造方法。
JP6040939A 1994-03-11 1994-03-11 金属円筒の製造方法 Pending JPH07246486A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103707041A (zh) * 2013-12-26 2014-04-09 昆山富新立伟自动化科技有限公司 一种能够降低滾珠丝杆磨损的自动压铜柱机
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