JPS6410285B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6410285B2 JPS6410285B2 JP311081A JP311081A JPS6410285B2 JP S6410285 B2 JPS6410285 B2 JP S6410285B2 JP 311081 A JP311081 A JP 311081A JP 311081 A JP311081 A JP 311081A JP S6410285 B2 JPS6410285 B2 JP S6410285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ironing
- copper
- cylindrical member
- end faces
- anode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES, PROFILES OR LIKE SEMI-MANUFACTURED PRODUCTS OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C37/00—Manufacture of metal sheets, rods, wire, tubes, profiles or like semi-manufactured products, not otherwise provided for; Manufacture of tubes of special shape
- B21C37/06—Manufacture of metal sheets, rods, wire, tubes, profiles or like semi-manufactured products, not otherwise provided for; Manufacture of tubes of special shape of tubes or metal hoses; Combined procedures for making tubes, e.g. for making multi-wall tubes
- B21C37/15—Making tubes of special shape; Making tube fittings
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Microwave Tubes (AREA)
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は銅製円筒部材の製造方法に関する。
銅製円筒部材は電子管のアノードなどの各種電
極や、その他多くの分野に使用される。電子管の
分野をとつてみてもマグネトロンアノード、送信
管のアノード、クライストロンのキヤビテイな
ど、とくに真空容器の一部を兼ねる部分に銅製円
筒状部材がよく用いられる。当然これらは真空気
密性がよく、また特性上からその真円度などの精
度も充分よく形成されている必要がある。以下は
マグネトロンの例で説明する。
極や、その他多くの分野に使用される。電子管の
分野をとつてみてもマグネトロンアノード、送信
管のアノード、クライストロンのキヤビテイな
ど、とくに真空容器の一部を兼ねる部分に銅製円
筒状部材がよく用いられる。当然これらは真空気
密性がよく、また特性上からその真円度などの精
度も充分よく形成されている必要がある。以下は
マグネトロンの例で説明する。
周知のように例えば電子レンジ用マグネトロン
のアノードは、円筒状アノードシリンダーの内側
に放射状に複数枚のアノードベインが並べられこ
のベインの数に相当する共振空胴が構成されてな
る。これらは電気伝導度および熱伝導度のよい銅
(Cu)、アルミニウム(Al)などが使用されうる
が、一般的には耐熱性の点から銅(Cu)が用い
られる。このマグネトロンアノードの製造方法と
して従来実用になつている方法は、長大な円筒素
材をアノードシリンダーとしての所要の長さに切
断し、その内外面や両開口端部を所定の形状に切
削加工したうえ内周壁にアノードベインを鑞接す
る方法、あるいは特公昭51―17868号公報や雑誌
「精密機械」第39巻第6号(1973(昭和48)年6月
発行、641〜647頁)などに開示されているホビン
グ加工によりアノードシリンダーとベインとを一
体に押出成形する方法である。しかしながら前者
の方法は円筒素材そのものの製造に多くの労力を
要するため高価となり、またアノードシリンダー
の内、外径寸法をマグネトロンの製造者において
自由には変更できないし、後者の方法は多くの残
肉を捨てるため材料利用率が悪くまたはホビング
加工のための金型の摩耗がはげしくこの点で高価
につき工業的に不都合がある。
のアノードは、円筒状アノードシリンダーの内側
に放射状に複数枚のアノードベインが並べられこ
のベインの数に相当する共振空胴が構成されてな
る。これらは電気伝導度および熱伝導度のよい銅
(Cu)、アルミニウム(Al)などが使用されうる
が、一般的には耐熱性の点から銅(Cu)が用い
られる。このマグネトロンアノードの製造方法と
して従来実用になつている方法は、長大な円筒素
材をアノードシリンダーとしての所要の長さに切
断し、その内外面や両開口端部を所定の形状に切
削加工したうえ内周壁にアノードベインを鑞接す
る方法、あるいは特公昭51―17868号公報や雑誌
「精密機械」第39巻第6号(1973(昭和48)年6月
発行、641〜647頁)などに開示されているホビン
グ加工によりアノードシリンダーとベインとを一
体に押出成形する方法である。しかしながら前者
の方法は円筒素材そのものの製造に多くの労力を
要するため高価となり、またアノードシリンダー
の内、外径寸法をマグネトロンの製造者において
自由には変更できないし、後者の方法は多くの残
肉を捨てるため材料利用率が悪くまたはホビング
加工のための金型の摩耗がはげしくこの点で高価
につき工業的に不都合がある。
そこで平板状素材を丸め成形してアノードシリ
ンダーをつくり、内側にベインを接合してマグネ
トロンアノードを製造する方法が既に種々提案さ
れており、これは平板状素材の入手および製造が
容易であり、また所望のシリンダー直径や肉厚に
設計しなおしてつくることも容易に可能であり、
さらにまた材料の利用効率が100%に近いという
特徴がある。このような丸め成形によるアノード
の製造技術は、例えば特開昭48―90464号、実開
昭49―11659号、実開昭49―67545号、実開昭50―
157854号、実開昭50―157855号、実開昭51―
121160号の各公報、明細書および図面、あるいは
USP4163921号明細書などに開示されている。
ンダーをつくり、内側にベインを接合してマグネ
トロンアノードを製造する方法が既に種々提案さ
れており、これは平板状素材の入手および製造が
容易であり、また所望のシリンダー直径や肉厚に
設計しなおしてつくることも容易に可能であり、
さらにまた材料の利用効率が100%に近いという
特徴がある。このような丸め成形によるアノード
の製造技術は、例えば特開昭48―90464号、実開
昭49―11659号、実開昭49―67545号、実開昭50―
157854号、実開昭50―157855号、実開昭51―
121160号の各公報、明細書および図面、あるいは
USP4163921号明細書などに開示されている。
しかしながらこの技術がこれまで実用に達しな
かつた主な理由は、真円度および肉厚の均一性が
よく、しかも両端面合わせ目の全面にわたる高精
度の密着性を有する円筒部材を得るのに、意外に
多くの加工工程を要することにあると考えられ
る。
かつた主な理由は、真円度および肉厚の均一性が
よく、しかも両端面合わせ目の全面にわたる高精
度の密着性を有する円筒部材を得るのに、意外に
多くの加工工程を要することにあると考えられ
る。
ところで、円筒状部品をしごき成形加工により
スプリングバツクを抑圧して製造する方法を本発
明者の一人が先に提案し、それは特開昭55―
22477号公報に開示されている。その後本発明者
らは、大量生産的に実施可能な方法を種々検討し
たところ、使用する板状銅素材の硬度の選定が、
とくに切断工程および芯金のまわりに丸め成形す
る工程での板状素材の切断面形状および両端面突
合わせ部の形状や寸法を大きく左右し、またその
後のしごき成形工程での塑性加工の容易性に強く
影響を与えることを見い出した。例えば無酸素銅
の場合、一般的に入手できる板材は、およそ40〜
140の範囲のビツカース硬度を有するが、使用す
る長尺材料のこの硬度があまり低いと、所定長さ
に切断する工程でいわゆるダレが顕著に発生して
しまい、円筒状部材に成形した後も両端面合わせ
目の内、外周に間隙が残りやすい。また逆に、硬
度が高い素材を使用すると芯金のまわりに丸め成
形する工程でのスプリングバツク力が強く、した
がつて両端面突合わせ部の開先間隙寸法が大き過
ぎ、両端面合わせ目を密着させるのにその後のし
ごき成形工程でのしごき段数(又は回数)を不所
望に増加したり、1段(又は1回)当りのしごき
率すなわち肉厚減少率を非常に大きくしなければ
ならない。それによつてまた、加工硬化がすすん
で素材結晶粒界に破断が生じたり、プレス圧の異
常に高い装置を用意しなければならないなどの不
都合がある。
スプリングバツクを抑圧して製造する方法を本発
明者の一人が先に提案し、それは特開昭55―
22477号公報に開示されている。その後本発明者
らは、大量生産的に実施可能な方法を種々検討し
たところ、使用する板状銅素材の硬度の選定が、
とくに切断工程および芯金のまわりに丸め成形す
る工程での板状素材の切断面形状および両端面突
合わせ部の形状や寸法を大きく左右し、またその
後のしごき成形工程での塑性加工の容易性に強く
影響を与えることを見い出した。例えば無酸素銅
の場合、一般的に入手できる板材は、およそ40〜
140の範囲のビツカース硬度を有するが、使用す
る長尺材料のこの硬度があまり低いと、所定長さ
に切断する工程でいわゆるダレが顕著に発生して
しまい、円筒状部材に成形した後も両端面合わせ
目の内、外周に間隙が残りやすい。また逆に、硬
度が高い素材を使用すると芯金のまわりに丸め成
形する工程でのスプリングバツク力が強く、した
がつて両端面突合わせ部の開先間隙寸法が大き過
ぎ、両端面合わせ目を密着させるのにその後のし
ごき成形工程でのしごき段数(又は回数)を不所
望に増加したり、1段(又は1回)当りのしごき
率すなわち肉厚減少率を非常に大きくしなければ
ならない。それによつてまた、加工硬化がすすん
で素材結晶粒界に破断が生じたり、プレス圧の異
常に高い装置を用意しなければならないなどの不
都合がある。
したがつて、比較的厚い銅板を丸め成形して合
わせ目を気密接合し円筒状部材を得るには、これ
らの諸点を解決する必要がある。
わせ目を気密接合し円筒状部材を得るには、これ
らの諸点を解決する必要がある。
本発明は基本的には以上のような平板状素材を
丸め成形加工してその素材端面の合わせ目を気密
接合する銅製円筒部材の製造方法に関するもので
あり、とくに上述のような工業的実用上の諸要点
を解決しえた製造方法を提供するものである。
丸め成形加工してその素材端面の合わせ目を気密
接合する銅製円筒部材の製造方法に関するもので
あり、とくに上述のような工業的実用上の諸要点
を解決しえた製造方法を提供するものである。
すなわちその特徴とするところは、銅からなる
長尺の平板状素材をカツターで略直角に切断し、
得られた所定長さの素材を芯金のまわりに丸め成
形した後、少なくとも1段(又は1回)のしごき
(絞り)成形による塑性加工を行い、その後、得
られた円筒部材の両端面合わせ目を鑞接または溶
接により気密接合する方法であつて、その長尺平
板状素材として、ビツカース硬度が70乃至95の範
囲の銅素材を用いて円筒部材を製造する点にあ
る。
長尺の平板状素材をカツターで略直角に切断し、
得られた所定長さの素材を芯金のまわりに丸め成
形した後、少なくとも1段(又は1回)のしごき
(絞り)成形による塑性加工を行い、その後、得
られた円筒部材の両端面合わせ目を鑞接または溶
接により気密接合する方法であつて、その長尺平
板状素材として、ビツカース硬度が70乃至95の範
囲の銅素材を用いて円筒部材を製造する点にあ
る。
以下その実施例をマグネトロンアノードシリン
ダーの場合を例として図面を参照して説明する。
なお同一部分は同一符号であらわす。
ダーの場合を例として図面を参照して説明する。
なお同一部分は同一符号であらわす。
本発明によつて完成するマグネトロンアノード
は、第1図および第2図に示すように円筒状のア
ノードシリンダー41の内側に放射状に複数枚の
アノードベイン42,42…を鑞付けなどにより
接合固着してなる。シリンダー41は銅すなわち
無酸素銅、からなり、軸に沿つて平行に延びる素
材両端面合わせ目43が鑞接あるいは溶接により
真空気密に接合されている。この接合部は内、外
方に突出することなく成形されており、またマグ
ネトロンの製造過程および動作中にさらされる温
度に充分耐える融点をもち、かつ断続動作による
膨張収縮に対しても気密性を有し、変形が生じな
いように形成されている。これは合わせ目の内側
から外側へかけて、および軸方向の全体にわたる
密着性が完全であることから基本的に得られる。
は、第1図および第2図に示すように円筒状のア
ノードシリンダー41の内側に放射状に複数枚の
アノードベイン42,42…を鑞付けなどにより
接合固着してなる。シリンダー41は銅すなわち
無酸素銅、からなり、軸に沿つて平行に延びる素
材両端面合わせ目43が鑞接あるいは溶接により
真空気密に接合されている。この接合部は内、外
方に突出することなく成形されており、またマグ
ネトロンの製造過程および動作中にさらされる温
度に充分耐える融点をもち、かつ断続動作による
膨張収縮に対しても気密性を有し、変形が生じな
いように形成されている。これは合わせ目の内側
から外側へかけて、および軸方向の全体にわたる
密着性が完全であることから基本的に得られる。
このアノードシリンダー41は第3図および第
4図に示すように長尺の平板44aを所定の長さ
lにカツター44bにより平板面に対し略直角に
切断して得た平板状素材45から製造される。平
板状素材45の板厚t1は製品アノードシリンダー
41の肉厚よりも極くわずか厚いものであり、長
さlはその中立線円周長に対して同等もしくは極
くわずか長い寸法となるように切断され、各面が
基本的に直角に交わる六面体である。そこでこの
平板状素材45はビツカース硬度が後述するよう
に70〜95の範囲に選定される。
4図に示すように長尺の平板44aを所定の長さ
lにカツター44bにより平板面に対し略直角に
切断して得た平板状素材45から製造される。平
板状素材45の板厚t1は製品アノードシリンダー
41の肉厚よりも極くわずか厚いものであり、長
さlはその中立線円周長に対して同等もしくは極
くわずか長い寸法となるように切断され、各面が
基本的に直角に交わる六面体である。そこでこの
平板状素材45はビツカース硬度が後述するよう
に70〜95の範囲に選定される。
さて、この平板状素材45から概して第5図に
示す各工程を経て円筒状アノードシリンダー41
を形成し、最後にベインを固着してマグネトロン
アノードを完成する。すなわち平板状素材45を
芯金のまわりに丸め成形する工程46によりほぼ
円筒状の一次加工品を得る。この段階では素材の
両端面45aはスプリングバツク力のために完全
に密着せず、両端突合わせ部に開先間隙が残つて
いる。次にしごき成形(絞り成形)工程47を経
たのち常温まで冷却する工程48を経る。このし
ごき成形工程47は1ストロークで1段でもよい
が好ましくは1ストローク2段以上のしごき成形
を行う方法がよい。このあと、前記しごき成形4
7が2段以上の多段しごきであつて端面45aの
合わせ目が完全に密着する工程である場合には、
矢印49aの如く得られた円筒状シリンダーの開
口端面や内外面を所望の形状、寸法に切削加工す
る工程50に移る方法をとることができる。端面
の合わせ目の完全な密着性を確実に得る目的で矢
印49bの如く再び第2回目のしごき成形工程5
1で好ましくは多段しごきを行い、次の切削加工
工程50に移る方法であつてもよい。また同じく
矢印49cの如く軸方向に圧縮力に加えながら圧
縮成形もしくはしごき成形を同時に兼ねた圧縮成
形を行う工程52を経て加工工程50に移る方法
であつてもよい。このようにして少なくとも1段
(又は1回)のしごき成形を経て得られる円筒状
二次加工品すなわちアノードシリンダーの開口端
面には、わずかながら不所望なバリなどが生ずる
ので、上述の切削加工工程50でこれを除去し、
所定の寸法、形状に加工する。そして密着してい
る両端面合わせ目を清浄に脱脂、洗浄したのち鑞
材などをこの合わせ目にはさんで鑞接するか、溶
接などにより気密接合する工程53に移る。最後
にこの気密接合工程52と同時またはその後に第
1図および第2図に示す如く円筒状アノードシリ
ンダーの内周壁に所定枚数のアノードベインを鑞
接などにより接合、固着してマグネトロンアノー
ドを完成する。
示す各工程を経て円筒状アノードシリンダー41
を形成し、最後にベインを固着してマグネトロン
アノードを完成する。すなわち平板状素材45を
芯金のまわりに丸め成形する工程46によりほぼ
円筒状の一次加工品を得る。この段階では素材の
両端面45aはスプリングバツク力のために完全
に密着せず、両端突合わせ部に開先間隙が残つて
いる。次にしごき成形(絞り成形)工程47を経
たのち常温まで冷却する工程48を経る。このし
ごき成形工程47は1ストロークで1段でもよい
が好ましくは1ストローク2段以上のしごき成形
を行う方法がよい。このあと、前記しごき成形4
7が2段以上の多段しごきであつて端面45aの
合わせ目が完全に密着する工程である場合には、
矢印49aの如く得られた円筒状シリンダーの開
口端面や内外面を所望の形状、寸法に切削加工す
る工程50に移る方法をとることができる。端面
の合わせ目の完全な密着性を確実に得る目的で矢
印49bの如く再び第2回目のしごき成形工程5
1で好ましくは多段しごきを行い、次の切削加工
工程50に移る方法であつてもよい。また同じく
矢印49cの如く軸方向に圧縮力に加えながら圧
縮成形もしくはしごき成形を同時に兼ねた圧縮成
形を行う工程52を経て加工工程50に移る方法
であつてもよい。このようにして少なくとも1段
(又は1回)のしごき成形を経て得られる円筒状
二次加工品すなわちアノードシリンダーの開口端
面には、わずかながら不所望なバリなどが生ずる
ので、上述の切削加工工程50でこれを除去し、
所定の寸法、形状に加工する。そして密着してい
る両端面合わせ目を清浄に脱脂、洗浄したのち鑞
材などをこの合わせ目にはさんで鑞接するか、溶
接などにより気密接合する工程53に移る。最後
にこの気密接合工程52と同時またはその後に第
1図および第2図に示す如く円筒状アノードシリ
ンダーの内周壁に所定枚数のアノードベインを鑞
接などにより接合、固着してマグネトロンアノー
ドを完成する。
銅の平板状素材を芯金のまわりに丸め成形した
一次加工品は、肉厚が厚いため第6図aに示す如
く内周側を密着させても必然的に素材両端面45
aは10゜〜30゜程度の開先間隙Gが生じる。このあ
と肉厚を適当量減らすような軸方向に沿うしごき
成形を行なつて塑性流動を生ぜしめることによ
り、この開先間隙を第6図bに示すように消滅さ
せて内周側から外周側へかけて、及び軸方向にか
けての全面が密着した合わせ目を得ることができ
る。ところが、ビツカース硬度が低い銅素材を使
用すると、後述するように切断工程でのダレが顕
著になり、芯金のまわりに丸め成形する工程での
スプリングバツクは少ないが、その後のしごき成
形を経ても第6図Cに示すように外周側及び内周
側に密着不十分な間隙Gが残る。この間隙を完全
になくするには、1段(1回)当りのしごき率即
ち肉厚減少率を非常に大きくするとか、しごき成
形の段数(あるいは回数)を増やす必要があり、
しごき工程が繁雑になる不都合がある。一方、ビ
ツカース硬度が高い銅素材を使用すると、平板状
素材の切断工程では良好な切断面形状が得られる
ものの、芯金のまわりに丸め成形する工程を経て
得られる略円筒状部材のスプリングバツクが顕著
で両端突合わせ部に大きい開先間隙が残つてしま
う。そのため、その後のしごき成形はじごき段数
(又は回数)を相当多くしないと、両端面突合わ
せ部が開く方向のスプリングバツクを解消して完
全に密着させることができない。また、しごき成
形を多く繰返すと、もともと硬度の高い素材を使
用しているのに加えて加工硬化がさらにすすむの
で、それによる素材結晶粒界の破断現象が生じや
すくなる。この素材の破断を未然に防止するに
は、しごき成形工程でのしごき率を小さくしなけ
ればならず、そのようにしごき成形すると第6図
dに示すように最外周面が密着しても肉厚方向の
中間部に胴窟のように軸方向に長く間隙Gが残る
という現象がある。そのため、全面にわたつて密
着性のよい合わせ目を信頼性よく得ることが困難
となる。
一次加工品は、肉厚が厚いため第6図aに示す如
く内周側を密着させても必然的に素材両端面45
aは10゜〜30゜程度の開先間隙Gが生じる。このあ
と肉厚を適当量減らすような軸方向に沿うしごき
成形を行なつて塑性流動を生ぜしめることによ
り、この開先間隙を第6図bに示すように消滅さ
せて内周側から外周側へかけて、及び軸方向にか
けての全面が密着した合わせ目を得ることができ
る。ところが、ビツカース硬度が低い銅素材を使
用すると、後述するように切断工程でのダレが顕
著になり、芯金のまわりに丸め成形する工程での
スプリングバツクは少ないが、その後のしごき成
形を経ても第6図Cに示すように外周側及び内周
側に密着不十分な間隙Gが残る。この間隙を完全
になくするには、1段(1回)当りのしごき率即
ち肉厚減少率を非常に大きくするとか、しごき成
形の段数(あるいは回数)を増やす必要があり、
しごき工程が繁雑になる不都合がある。一方、ビ
ツカース硬度が高い銅素材を使用すると、平板状
素材の切断工程では良好な切断面形状が得られる
ものの、芯金のまわりに丸め成形する工程を経て
得られる略円筒状部材のスプリングバツクが顕著
で両端突合わせ部に大きい開先間隙が残つてしま
う。そのため、その後のしごき成形はじごき段数
(又は回数)を相当多くしないと、両端面突合わ
せ部が開く方向のスプリングバツクを解消して完
全に密着させることができない。また、しごき成
形を多く繰返すと、もともと硬度の高い素材を使
用しているのに加えて加工硬化がさらにすすむの
で、それによる素材結晶粒界の破断現象が生じや
すくなる。この素材の破断を未然に防止するに
は、しごき成形工程でのしごき率を小さくしなけ
ればならず、そのようにしごき成形すると第6図
dに示すように最外周面が密着しても肉厚方向の
中間部に胴窟のように軸方向に長く間隙Gが残る
という現象がある。そのため、全面にわたつて密
着性のよい合わせ目を信頼性よく得ることが困難
となる。
そこで本発明においては、使用する長尺平板状
素材のビツカース硬度が70〜95の範囲のものを用
いることにより、所定長さの平板素材への切断工
程でダレ寸法の小さい良好な切断面形状が得ら
れ、しかもその後の芯金のまわりに丸め成形する
工程でも、得られる略円筒状部材の両端面突合わ
せ部の開先間隙寸法が小さい一次加工品を得るこ
とができる。それによつてまた、その後のしごき
成形工程で、1段(1回)当りのしごき率をあま
り大きくせず又しごき段数(回数)を多くしなく
ても両端面合わせ目の密着性がすぐれた円筒状二
次加工品を得ることができる。このように比較的
簡略で容易な加工工程で両端面合わせ目の密着性
が良好な銅製円筒部材を製造することができる。
素材のビツカース硬度が70〜95の範囲のものを用
いることにより、所定長さの平板素材への切断工
程でダレ寸法の小さい良好な切断面形状が得ら
れ、しかもその後の芯金のまわりに丸め成形する
工程でも、得られる略円筒状部材の両端面突合わ
せ部の開先間隙寸法が小さい一次加工品を得るこ
とができる。それによつてまた、その後のしごき
成形工程で、1段(1回)当りのしごき率をあま
り大きくせず又しごき段数(回数)を多くしなく
ても両端面合わせ目の密着性がすぐれた円筒状二
次加工品を得ることができる。このように比較的
簡略で容易な加工工程で両端面合わせ目の密着性
が良好な銅製円筒部材を製造することができる。
なお本発明においてしごき成形は、1回または
1ストロークで1段のしごき成形であつてもよい
が、好ましくは第5図の第1回目のしごき成形工
程47において、1ストロークで2段以上のしご
き成形を行う方法がよく、この場合2段すなわち
縦列に並べた2個のしごきダイで各しごき率は3
%以下にとどめる。またはこの第1回目のしごき
工程47で1段または2段以上のしごきを行い、
次に第2回目のしごき工程51もしくはしごきを
兼ねた圧縮成形工程52を経る方法であつてもよ
く、この場合第1回目、第2回目のしごき成形の
各しごき率を3%以下にとどめる。さらにまたは
しごき兼ねない圧縮成形工程52を通る場合は前
段のしごき成形工程47は2段以上のしごきであ
つて、その1段当りのしごき率を3%以下にとど
めることが望ましい。
1ストロークで1段のしごき成形であつてもよい
が、好ましくは第5図の第1回目のしごき成形工
程47において、1ストロークで2段以上のしご
き成形を行う方法がよく、この場合2段すなわち
縦列に並べた2個のしごきダイで各しごき率は3
%以下にとどめる。またはこの第1回目のしごき
工程47で1段または2段以上のしごきを行い、
次に第2回目のしごき工程51もしくはしごきを
兼ねた圧縮成形工程52を経る方法であつてもよ
く、この場合第1回目、第2回目のしごき成形の
各しごき率を3%以下にとどめる。さらにまたは
しごき兼ねない圧縮成形工程52を通る場合は前
段のしごき成形工程47は2段以上のしごきであ
つて、その1段当りのしごき率を3%以下にとど
めることが望ましい。
以下各工程につき説明する。
丸め成形工程46は、平板状素材45を第7図
に示すように、数10Kg以上の圧力で一方の芯金ロ
ール61とポリウレタンゴムのような強弾性材か
らなる外周ロール62とがかみ合う丸め成形装置
の各ロール間に挿入され丸め成形される。外周ロ
ール62はシヨア硬度80〜95゜の材質が適当であ
り、これに矢印63の如く回転駆動力が与えられ
る。芯金ロール61はアノードシリンダーの内径
寸法より少し小さい外径寸法をもつ硬質金属であ
り、これ自体には回転駆動力は与えず外周ロール
から伝達される力で自在に矢印64の如く回転す
るようになつている。この丸め成形によつて第8
図に示すように平板状素材はほぼ円筒状に成形さ
れる。この丸め成形で得られる円筒部品は両端面
45aの突合わせ部付近が直線状のままである。
次にこの両端面合わせ目の整形および真円度を高
める目的で第9図に示す丸め整形装置により整形
する。すなわち芯金65の外周に第8図に示した
円筒状部品を置き、半円状の押圧面66をもつ2
個の押圧治具67,68を矢印67a,68aの
如く両端面45aの合わせ目から中心軸を通る方
向で互いに逆向きに押して整形する。これによつ
て、かなり真円度が高められた円筒状一次加工品
が得られる。このように、芯金のまわりに丸め成
形して得られる一次加工品41aは、かなり真円
度を高めるように加工しても、素材自身のスプリ
ングバツク力のために両端面突合わせ部が開いた
状態である。したがつて、両端面を強制的に突合
わせても、第10図に示すようにその内周側のみ
接し、断面略V字状の開先間隙Gが残る。
に示すように、数10Kg以上の圧力で一方の芯金ロ
ール61とポリウレタンゴムのような強弾性材か
らなる外周ロール62とがかみ合う丸め成形装置
の各ロール間に挿入され丸め成形される。外周ロ
ール62はシヨア硬度80〜95゜の材質が適当であ
り、これに矢印63の如く回転駆動力が与えられ
る。芯金ロール61はアノードシリンダーの内径
寸法より少し小さい外径寸法をもつ硬質金属であ
り、これ自体には回転駆動力は与えず外周ロール
から伝達される力で自在に矢印64の如く回転す
るようになつている。この丸め成形によつて第8
図に示すように平板状素材はほぼ円筒状に成形さ
れる。この丸め成形で得られる円筒部品は両端面
45aの突合わせ部付近が直線状のままである。
次にこの両端面合わせ目の整形および真円度を高
める目的で第9図に示す丸め整形装置により整形
する。すなわち芯金65の外周に第8図に示した
円筒状部品を置き、半円状の押圧面66をもつ2
個の押圧治具67,68を矢印67a,68aの
如く両端面45aの合わせ目から中心軸を通る方
向で互いに逆向きに押して整形する。これによつ
て、かなり真円度が高められた円筒状一次加工品
が得られる。このように、芯金のまわりに丸め成
形して得られる一次加工品41aは、かなり真円
度を高めるように加工しても、素材自身のスプリ
ングバツク力のために両端面突合わせ部が開いた
状態である。したがつて、両端面を強制的に突合
わせても、第10図に示すようにその内周側のみ
接し、断面略V字状の開先間隙Gが残る。
次にしごき(絞り)成形工程47について好ま
しい具体例を説明する。
しい具体例を説明する。
この工程は第11図に示すようにしごき成形装
置を用いて1ストロークで2段の連続しごき成形
を行う。この装置は図の上方にポンチ69が上下
動するように配設され、下方に一次加工品41a
を定位置にするためのガイド70、第1のしごき
ダイ71、ガイドスペーサ72、第2のしごきダ
イ73、基台74が設置されている。ポンチ69
の外径寸法d1はアノードシリンダーの内径寸法に
相当し、第1のダイ71の最小内径d2、第2のダ
イ73の最小内径d3は順次小さくなる寸法であつ
て、しかもポンチの外径寸法d1との差が一次加工
品がポンチ69の外周にはまつて各ダイを通る際
のその肉厚減少率すなわち各ダイを通る前の肉厚
に対する通過後の肉厚減少分の比率(以下同じ)
が各々3%以下となる寸法に設定される。このよ
うに各しごきダイの最小内径寸法は、一次加工品
の第10図に示す如き両端面内周側を強制的に密
着させた状態での外径寸法よりも小さい寸法とな
つている。なおポンチ69にはストツパ部75,
76が設けられている。好ましい例として第1し
ごきダイ71でのしごき率が約2%、第2しごき
ダイ73でのしごき率が約3%となるように設定
する。そしてまず図のように一次加工品41aが
ガイド70の内側に置かれ、次にポンチ69が下
降して一次加工品41aがポンチ外周にはまりス
トツパ部75aで押されて一緒に2個のしごきダ
イ71,73を1ストロークで連続的に通り点線
で示す如くしごき成形品41aが得られる。軸方
向にわずかにしごかれた肉はポンチ69のもう1
つのストツバ部76までの外周に残る。
置を用いて1ストロークで2段の連続しごき成形
を行う。この装置は図の上方にポンチ69が上下
動するように配設され、下方に一次加工品41a
を定位置にするためのガイド70、第1のしごき
ダイ71、ガイドスペーサ72、第2のしごきダ
イ73、基台74が設置されている。ポンチ69
の外径寸法d1はアノードシリンダーの内径寸法に
相当し、第1のダイ71の最小内径d2、第2のダ
イ73の最小内径d3は順次小さくなる寸法であつ
て、しかもポンチの外径寸法d1との差が一次加工
品がポンチ69の外周にはまつて各ダイを通る際
のその肉厚減少率すなわち各ダイを通る前の肉厚
に対する通過後の肉厚減少分の比率(以下同じ)
が各々3%以下となる寸法に設定される。このよ
うに各しごきダイの最小内径寸法は、一次加工品
の第10図に示す如き両端面内周側を強制的に密
着させた状態での外径寸法よりも小さい寸法とな
つている。なおポンチ69にはストツパ部75,
76が設けられている。好ましい例として第1し
ごきダイ71でのしごき率が約2%、第2しごき
ダイ73でのしごき率が約3%となるように設定
する。そしてまず図のように一次加工品41aが
ガイド70の内側に置かれ、次にポンチ69が下
降して一次加工品41aがポンチ外周にはまりス
トツパ部75aで押されて一緒に2個のしごきダ
イ71,73を1ストロークで連続的に通り点線
で示す如くしごき成形品41aが得られる。軸方
向にわずかにしごかれた肉はポンチ69のもう1
つのストツバ部76までの外周に残る。
このしごき成形により第12図に示すように、
一次加工品41aの素材両端面合わせ目のV字状
開先間隙Gを少しずつ埋めるように第12図aに
矢印77の如く両側から素材が塑性流動される。
そして順次同図bの如く中立線付近まで内周面が
わから密着させられていき、最終的に同図Cに示
す如く内周面がわから外周面がわにわたり、また
筒の軸方向の全体にわたり全面が隙間なく密着さ
れる。しかもこのしごき成形加工により、両端面
合わせ目が開く方向のスプリングバツク力が抑制
され、この合わせ目の密着性が高まる。また、こ
のしごき成形により円周上の肉厚も均等化され
る。
一次加工品41aの素材両端面合わせ目のV字状
開先間隙Gを少しずつ埋めるように第12図aに
矢印77の如く両側から素材が塑性流動される。
そして順次同図bの如く中立線付近まで内周面が
わから密着させられていき、最終的に同図Cに示
す如く内周面がわから外周面がわにわたり、また
筒の軸方向の全体にわたり全面が隙間なく密着さ
れる。しかもこのしごき成形加工により、両端面
合わせ目が開く方向のスプリングバツク力が抑制
され、この合わせ目の密着性が高まる。また、こ
のしごき成形により円周上の肉厚も均等化され
る。
このしごき成形によつて加工品は数10℃以上に
高温となるので、油冷や自然冷却で室温付近まで
冷却する工程48を経て次の工程に移る。
高温となるので、油冷や自然冷却で室温付近まで
冷却する工程48を経て次の工程に移る。
第1回目のしごき成形工程47が1ストローク
で1段のしごきであるか、または1ストロークで
2段以上のしごきであつても第12図bに示す如
く合わせ目に間隙Gが幾分残る成形状態、もしく
はスプリングバツクを生じて両端面合わせ目や少
し開いてしまうような成形状態の場合に、ひき続
いてしごき成形工程51、または圧縮成形工程5
2を経ることが望ましい。
で1段のしごきであるか、または1ストロークで
2段以上のしごきであつても第12図bに示す如
く合わせ目に間隙Gが幾分残る成形状態、もしく
はスプリングバツクを生じて両端面合わせ目や少
し開いてしまうような成形状態の場合に、ひき続
いてしごき成形工程51、または圧縮成形工程5
2を経ることが望ましい。
そこで第2回目のしごき成形工程51について
次に好ましい具体例を説明する。この工程は1ス
トロークで1段のしごきもしくは第11図に示し
たような2段のしごきであつてもよい。または例
えば第13図に示すように1ストローク4段の連
続しごき成形であつてもよい。これらの場合でも
1段当りのしごき率は3%以下にとどめることが
肝要である。
次に好ましい具体例を説明する。この工程は1ス
トロークで1段のしごきもしくは第11図に示し
たような2段のしごきであつてもよい。または例
えば第13図に示すように1ストローク4段の連
続しごき成形であつてもよい。これらの場合でも
1段当りのしごき率は3%以下にとどめることが
肝要である。
第13図は、ガイド70の下方に最小内径部の
寸法が順次小さくなる第1乃至第4のしごきダイ
77,78,79,80を互いに密着して縦列に
並べてあり、ポンチ69により二次加工品41a
を1ストロークで4段連続しごき成形を行つた状
態を示している。これによつてより一層確実に素
材端面合わせ目全体にわたる密着と、この合わせ
目が開く方向のスプリングバツクのないアノード
シリンダーが得られる。好ましい例として、各し
ごきダイ77〜80はそれによるしごき率が各々
約2%以下となるように設定される。
寸法が順次小さくなる第1乃至第4のしごきダイ
77,78,79,80を互いに密着して縦列に
並べてあり、ポンチ69により二次加工品41a
を1ストロークで4段連続しごき成形を行つた状
態を示している。これによつてより一層確実に素
材端面合わせ目全体にわたる密着と、この合わせ
目が開く方向のスプリングバツクのないアノード
シリンダーが得られる。好ましい例として、各し
ごきダイ77〜80はそれによるしごき率が各々
約2%以下となるように設定される。
さて、他の具体的な成形工程として例示する圧
縮成形工程52は、第14図および第15図に示
すように一次加工品41aに軸方向の圧縮力を加
えてさらに塑性変形させ、素材両端面合わせ目の
密着とこの合わせ目が開く方向のスプリングバツ
ク力の抑圧をはかる。またこの工程でしごき成形
およびアノードシリンダーの開口端面の形状加工
も同時に行なうことができる。同図にはその例を
示してあり、第14図は成形直前の状態を、また
第15図には成形終了状態を示してある。すなわ
ちこの装置は、ガイド70の下方にしごきダイ部
分81を有する長尺のダイ82を有し、その内側
下方にダイ・アンド・ノツクアウト83が設置さ
れている。このダイ・アンド・ノツクアウト83
はその上端面にポンチ69の先端が密嵌合する受
部84およびアノードシリンダーの開口端面形状
の成形のための所望形状の外周端85を有し、成
型後の加工品41aを押上げシリンダー86によ
り図の上方に突き出すノツクアウトの機能を兼ね
備えている。ポンチ69にもアノードシリンダー
開口端面の形状成形用の段部87を有し、これは
余分の素材肉を吸収する空間にもなる。
縮成形工程52は、第14図および第15図に示
すように一次加工品41aに軸方向の圧縮力を加
えてさらに塑性変形させ、素材両端面合わせ目の
密着とこの合わせ目が開く方向のスプリングバツ
ク力の抑圧をはかる。またこの工程でしごき成形
およびアノードシリンダーの開口端面の形状加工
も同時に行なうことができる。同図にはその例を
示してあり、第14図は成形直前の状態を、また
第15図には成形終了状態を示してある。すなわ
ちこの装置は、ガイド70の下方にしごきダイ部
分81を有する長尺のダイ82を有し、その内側
下方にダイ・アンド・ノツクアウト83が設置さ
れている。このダイ・アンド・ノツクアウト83
はその上端面にポンチ69の先端が密嵌合する受
部84およびアノードシリンダーの開口端面形状
の成形のための所望形状の外周端85を有し、成
型後の加工品41aを押上げシリンダー86によ
り図の上方に突き出すノツクアウトの機能を兼ね
備えている。ポンチ69にもアノードシリンダー
開口端面の形状成形用の段部87を有し、これは
余分の素材肉を吸収する空間にもなる。
これによつて一次加工品41aはポンチ69の
外周にはめられて下降し、しごきダイ部分81で
しごき成形され、さらに両開口端部は一方がボン
チ69のストツバ部75で、他方がダイ・アン
ド・ノツクアウト83の外周端85の間に拘束さ
れて軸方向の圧縮力を受ける。この圧縮力は被加
工品に対して第12図aまたはbに矢印77で示
したと同様に合わせ目の間隙Gを埋めるような塑
性流動を起こさせる。したがつてこれによつて素
材両端面合わせ目は全体にわたつて確実に密着さ
れ、しかも両開口端の形状を所望形状もしくはそ
れに近い形状に同時成形できる。なお軸方向の寸
法が製品アノードシリンダーに対応し、また余分
にはみ出す素材肉の量が少なくなるようにポンチ
69のストローク寸法とダイ・アンド・ノツクア
ウト83との位置関係を適当に定めておくことは
当然である。
外周にはめられて下降し、しごきダイ部分81で
しごき成形され、さらに両開口端部は一方がボン
チ69のストツバ部75で、他方がダイ・アン
ド・ノツクアウト83の外周端85の間に拘束さ
れて軸方向の圧縮力を受ける。この圧縮力は被加
工品に対して第12図aまたはbに矢印77で示
したと同様に合わせ目の間隙Gを埋めるような塑
性流動を起こさせる。したがつてこれによつて素
材両端面合わせ目は全体にわたつて確実に密着さ
れ、しかも両開口端の形状を所望形状もしくはそ
れに近い形状に同時成形できる。なお軸方向の寸
法が製品アノードシリンダーに対応し、また余分
にはみ出す素材肉の量が少なくなるようにポンチ
69のストローク寸法とダイ・アンド・ノツクア
ウト83との位置関係を適当に定めておくことは
当然である。
マグネトロンアノードシリンダーは、開口端部
のみならず内周面にベインを挿入、鑞接しやすい
ようにテーパ面を形成したり、あるいは外周面に
ラジエータを圧入、固着しやすいようにテーパ面
を形成して用いる場合がある。そこでこのような
内,外周面のテーパ面加工をこのしごき、もしく
は圧縮成形工程において同時に成形する方法も好
都合である。すなわち第16図および第17図に
示すように、ダイ82にテーパ部88を形成して
おき、しごき、もしくは圧縮成形すれば同時に被
加工品にテーパ面ができる。このテーバ部88は
その上方のしごきダイ部分81とともにしごき成
形機能もあわせ持つているので、素材両端面合わ
せ目の密着性向上にも役立つ。
のみならず内周面にベインを挿入、鑞接しやすい
ようにテーパ面を形成したり、あるいは外周面に
ラジエータを圧入、固着しやすいようにテーパ面
を形成して用いる場合がある。そこでこのような
内,外周面のテーパ面加工をこのしごき、もしく
は圧縮成形工程において同時に成形する方法も好
都合である。すなわち第16図および第17図に
示すように、ダイ82にテーパ部88を形成して
おき、しごき、もしくは圧縮成形すれば同時に被
加工品にテーパ面ができる。このテーバ部88は
その上方のしごきダイ部分81とともにしごき成
形機能もあわせ持つているので、素材両端面合わ
せ目の密着性向上にも役立つ。
こうして得られるアノードシリンダーは、真円
度すなわちシリンダー外周の最大直径D1から最
小直径D2を差引いた量D1―D2の平均直径D3に対
する比率D1―D2/D3が0.15%以下で、円周上の
偏肉率すなわち最大肉厚t5から最小肉厚t6を差引
いた偏肉量t5―t6の平均肉厚t7に対する比率t5―
t6/t7が2%以下、また素材両端面の合わせ目の
隙間が0.15mm以下にそれぞれよくそろつた製品と
して製造し得る。
度すなわちシリンダー外周の最大直径D1から最
小直径D2を差引いた量D1―D2の平均直径D3に対
する比率D1―D2/D3が0.15%以下で、円周上の
偏肉率すなわち最大肉厚t5から最小肉厚t6を差引
いた偏肉量t5―t6の平均肉厚t7に対する比率t5―
t6/t7が2%以下、また素材両端面の合わせ目の
隙間が0.15mm以下にそれぞれよくそろつた製品と
して製造し得る。
しごき成形工程47、または51,52を経た
2次加工品41aは、第18図または第19図に
示すように一方あるいは両方の開口端に、わずか
ながら余分の素材肉からなるバリ91あるいは凹
凸状面92が生ずる。したがつてこれを切削して
アノードシリンダーとして要求される例えば第2
0図に示すような端部形状93,94に、また
内,外周面に必要によりテーパ面95,96を形
成する必要がある。
2次加工品41aは、第18図または第19図に
示すように一方あるいは両方の開口端に、わずか
ながら余分の素材肉からなるバリ91あるいは凹
凸状面92が生ずる。したがつてこれを切削して
アノードシリンダーとして要求される例えば第2
0図に示すような端部形状93,94に、また
内,外周面に必要によりテーパ面95,96を形
成する必要がある。
そのために切削工程50を経る。ところで、こ
の種丸め成形およびしごき成形を経た円筒状アノ
ードシリンダーは、その素材端面合わせ目が単に
突き合わされている状態であり、不用意に旋盤加
工するとこの合わせ目部分に段差を生じたり、あ
るいは合わせ目が不所望に開いてしまつたりして
良好な高精度の切削加工ができにくい傾向があ
る。
の種丸め成形およびしごき成形を経た円筒状アノ
ードシリンダーは、その素材端面合わせ目が単に
突き合わされている状態であり、不用意に旋盤加
工するとこの合わせ目部分に段差を生じたり、あ
るいは合わせ目が不所望に開いてしまつたりして
良好な高精度の切削加工ができにくい傾向があ
る。
そこで第21図乃至第24図に示すように、ア
ノードシリンダーの外周のみをチヤツクで一定圧
力で押え、高速回転を与えながら円周方向の切削
加工を施すことで以上の不都合を解決しうること
を見い出した。この切削装置は剛体からなる円筒
状のホルダ101の先端内側に凹部102が形成
され、この凹部102から先端面にかけて内径が
順次大きくなつているテーパ面103が形成され
てなり、このテーパ面にスライド可能にチヤツク
104の外周テーパ面が嵌合される。チヤツク1
04は3つ割りになつており、それらの内周のチ
ヤツク面104aで被加工物品41aを固定でき
るようになつている。そして中間部分105が外
側へ拡くような弾力性を有しており、さらに図の
右側の円筒状端部106が可動シリンダー107
にねじ等により固定されている。チヤツク104
の内側にはやゝ径大な凹み108が形成され、こ
の凹みに円筒状被加工物品41aの一端面が当接
される円板状受板109がはめられ、この受板1
09はねじ110で中心ロツド111に固定され
これはチヤツクの円筒状中間部分の内側に入つて
いる。中心ロツド111の他端部は可動シリンダ
ー107に設けられた孔112に摺動可能に挿入
されており、これは図の左右に延びる方向弾性を
もつスプリング113により可動シリンダー10
7に対して常に図の左方に押し出されるような方
向の力を与えられている。こうしてホルダ101
に対してチヤツク104および可動シリンダ10
7は一体的に且つシリンダー107の図示しない
ピストン機構により左右に一緒に動きうるように
なつている。受板109はこれらと一緒に左右に
動くがスプリング113により押されてチヤツク
104の凹み108の側面に常に接するようにな
つている。そしてこれら全体が高速回転可能にな
つている。
ノードシリンダーの外周のみをチヤツクで一定圧
力で押え、高速回転を与えながら円周方向の切削
加工を施すことで以上の不都合を解決しうること
を見い出した。この切削装置は剛体からなる円筒
状のホルダ101の先端内側に凹部102が形成
され、この凹部102から先端面にかけて内径が
順次大きくなつているテーパ面103が形成され
てなり、このテーパ面にスライド可能にチヤツク
104の外周テーパ面が嵌合される。チヤツク1
04は3つ割りになつており、それらの内周のチ
ヤツク面104aで被加工物品41aを固定でき
るようになつている。そして中間部分105が外
側へ拡くような弾力性を有しており、さらに図の
右側の円筒状端部106が可動シリンダー107
にねじ等により固定されている。チヤツク104
の内側にはやゝ径大な凹み108が形成され、こ
の凹みに円筒状被加工物品41aの一端面が当接
される円板状受板109がはめられ、この受板1
09はねじ110で中心ロツド111に固定され
これはチヤツクの円筒状中間部分の内側に入つて
いる。中心ロツド111の他端部は可動シリンダ
ー107に設けられた孔112に摺動可能に挿入
されており、これは図の左右に延びる方向弾性を
もつスプリング113により可動シリンダー10
7に対して常に図の左方に押し出されるような方
向の力を与えられている。こうしてホルダ101
に対してチヤツク104および可動シリンダ10
7は一体的に且つシリンダー107の図示しない
ピストン機構により左右に一緒に動きうるように
なつている。受板109はこれらと一緒に左右に
動くがスプリング113により押されてチヤツク
104の凹み108の側面に常に接するようにな
つている。そしてこれら全体が高速回転可能にな
つている。
次に動作を説明する。第21図は被加工物品4
1aを装置に装着する直前の状態を示しており、
可動シリンダー107が左方に押し出され、チヤ
ツク104がテーパ面103を摺動して押し拡げ
られ、物品41aが一点鎖線の如く受板109に
その一端面が当るまで挿入される。この挿入のあ
と可動シリンダー107が右方に引込められ、チ
ヤツク104のチヤツク面104aが物品の外周
面に当接しこのチヤツク面の円筒状面で物品は完
全に同心状に保持される。受板109は物品がも
しその一端面が軸に垂直な面でない場合その最も
突き出た部分が当るだけでであり、物品の中心軸
と装置の回転軸とはこのチヤツク面で確実に合致
される。そして可動シリンダー107の引張り力
を制御することによりチヤツク104が物品41
aを外側から押す力を制御することができる。こ
のように物品41aを固定したあと高速回転し、
第22図に示すようにバイト114を当て所望の
形状に切削する。
1aを装置に装着する直前の状態を示しており、
可動シリンダー107が左方に押し出され、チヤ
ツク104がテーパ面103を摺動して押し拡げ
られ、物品41aが一点鎖線の如く受板109に
その一端面が当るまで挿入される。この挿入のあ
と可動シリンダー107が右方に引込められ、チ
ヤツク104のチヤツク面104aが物品の外周
面に当接しこのチヤツク面の円筒状面で物品は完
全に同心状に保持される。受板109は物品がも
しその一端面が軸に垂直な面でない場合その最も
突き出た部分が当るだけでであり、物品の中心軸
と装置の回転軸とはこのチヤツク面で確実に合致
される。そして可動シリンダー107の引張り力
を制御することによりチヤツク104が物品41
aを外側から押す力を制御することができる。こ
のように物品41aを固定したあと高速回転し、
第22図に示すようにバイト114を当て所望の
形状に切削する。
この切削方法と装置は、被切削円筒状加工物品
すなわち合わせ目をもつアノードシリンダーを、
外周面からのみチヤツクで押圧固定して切削する
ので、この押圧固定力を一定にでき、物品が変形
したり合わせ目が開いてしまうという不都合が起
らず、精度のよい安定した切削ができる。そして
物品の両開口端のいずれも基準面にできないよう
な端面形状の場合は、まず一方の開口端を本装置
により切削する。するとこの面は軸に完全に垂直
な面に仕上がるので、この面を次に受板109に
当接するようにして装着する。それによつて受板
109は常にスプリング113でチヤツクの凹み
108の側面に押し当てられているので、このチ
ヤツク104の面を基準にして切削すべき軸方向
寸法を定めることができる。
すなわち合わせ目をもつアノードシリンダーを、
外周面からのみチヤツクで押圧固定して切削する
ので、この押圧固定力を一定にでき、物品が変形
したり合わせ目が開いてしまうという不都合が起
らず、精度のよい安定した切削ができる。そして
物品の両開口端のいずれも基準面にできないよう
な端面形状の場合は、まず一方の開口端を本装置
により切削する。するとこの面は軸に完全に垂直
な面に仕上がるので、この面を次に受板109に
当接するようにして装着する。それによつて受板
109は常にスプリング113でチヤツクの凹み
108の側面に押し当てられているので、このチ
ヤツク104の面を基準にして切削すべき軸方向
寸法を定めることができる。
以上のように丸め成形により軸方向に沿う合わ
せ目をもつ円筒状物品すなわちアノードシリンダ
ーを、この合わせ目を不所望に開いてしまつた
り、逆に押しつぶすようなことがなく合わせ目部
分も含めて全周の均一な切削が可能である。
せ目をもつ円筒状物品すなわちアノードシリンダ
ーを、この合わせ目を不所望に開いてしまつた
り、逆に押しつぶすようなことがなく合わせ目部
分も含めて全周の均一な切削が可能である。
以上のようにして成形したアノードシリンダー
の二次加工品41aは、次に合わせ目の気密接合
工程に移される。接合は鑞接や溶接などで行なう
が、いずれにしても第25図に示すように合わせ
目45aを一旦強制的に少し開いてこの面を脱脂
し、即乾性の溶液などのスプレーなどにより洗浄
し、乾燥させる。鑞接を例にとればこの合わせ目
に第26図に示すように0.1〜0.2mm厚の薄板状硬
ろう121を第27図のようにはさみ、図示しな
い鑞接治具で鑞材のとける時点で外側から物品に
圧縮力を加えるようにして鑞接する。これによつ
て合わせ目は全面にわたつて気泡のない良好な気
密鑞接ができ、直径寸法の変化もほとんど生じな
い。この点で、合わせ目に第6図cあるいはdに
示したような間隙Gが残つていると、ここに気泡
が残つたり、あるいはこの隙間に鑞材が吸い集め
られて全面にわたる均一な鑞接が得られないの
で、この合わせ目の密着性がきわめて重要なわけ
である。こうしてマグネトロンアノードシリンダ
ー41を完成する。なおこの合わせ目の鑞接と同
時、もしくはその後にシリンダー内にアノードベ
インを鑞付けなどにより接合固着して第1図およ
び第2図に示すようなマグネトロンアノードを完
成する。
の二次加工品41aは、次に合わせ目の気密接合
工程に移される。接合は鑞接や溶接などで行なう
が、いずれにしても第25図に示すように合わせ
目45aを一旦強制的に少し開いてこの面を脱脂
し、即乾性の溶液などのスプレーなどにより洗浄
し、乾燥させる。鑞接を例にとればこの合わせ目
に第26図に示すように0.1〜0.2mm厚の薄板状硬
ろう121を第27図のようにはさみ、図示しな
い鑞接治具で鑞材のとける時点で外側から物品に
圧縮力を加えるようにして鑞接する。これによつ
て合わせ目は全面にわたつて気泡のない良好な気
密鑞接ができ、直径寸法の変化もほとんど生じな
い。この点で、合わせ目に第6図cあるいはdに
示したような間隙Gが残つていると、ここに気泡
が残つたり、あるいはこの隙間に鑞材が吸い集め
られて全面にわたる均一な鑞接が得られないの
で、この合わせ目の密着性がきわめて重要なわけ
である。こうしてマグネトロンアノードシリンダ
ー41を完成する。なおこの合わせ目の鑞接と同
時、もしくはその後にシリンダー内にアノードベ
インを鑞付けなどにより接合固着して第1図およ
び第2図に示すようなマグネトロンアノードを完
成する。
さて、本発明においては前述のように、銅製平
板状素材を所定寸法に切断し、次に芯金のまわり
に丸め成形し、次いで少なくとも1段(又は1
回)のしごき成形加工するにあたつて、素材切断
面のダレが少なく、また芯金のまわりに丸めた後
の両端面突き合わせ部の開先間隙を小さくするう
えで、その素材のビツカース硬度を70乃至95の範
囲に選定することが必要である。次にその裏付け
を説明する。
板状素材を所定寸法に切断し、次に芯金のまわり
に丸め成形し、次いで少なくとも1段(又は1
回)のしごき成形加工するにあたつて、素材切断
面のダレが少なく、また芯金のまわりに丸めた後
の両端面突き合わせ部の開先間隙を小さくするう
えで、その素材のビツカース硬度を70乃至95の範
囲に選定することが必要である。次にその裏付け
を説明する。
マグネトロンアノードとして好適な無酸素銅に
ついて、2450MHz,915MHz帯の発振周波数で、
数百W乃至数kWの出力のマグネトロンに用いる
アノードを製造するに当つて種々検討した結果を
以下に説明する。
ついて、2450MHz,915MHz帯の発振周波数で、
数百W乃至数kWの出力のマグネトロンに用いる
アノードを製造するに当つて種々検討した結果を
以下に説明する。
まず素材45の伸びは、丸め成形で亀裂を生じ
ることなく丸め加工ができること、またしごき成
形において軸方向および円周方向の延びが部分的
にも亀裂などを生じることなく行ないうるために
は15%以上であることが確かめられた。なおこの
伸びはJIS―Z2241および同2201に定める引張試
験による値である。
ることなく丸め加工ができること、またしごき成
形において軸方向および円周方向の延びが部分的
にも亀裂などを生じることなく行ないうるために
は15%以上であることが確かめられた。なおこの
伸びはJIS―Z2241および同2201に定める引張試
験による値である。
そしてとくに素材45の硬度は、長尺材料を第
3図に示すように所定長さに切断した際の切断面
の状態に強い影響を与える。そこで長尺素材の切
断を、上下全面を強く拘束しながら切断してこの
切断面をそのまま円筒状アノードシリンダーの両
端面合わせ目として用い、材料のロスを少なくし
て製造する方法のために、この切断面の状態を材
料のビツカース硬度を種々変えて測定した。その
結果は第28図の結果が得られた。同図は横軸に
素材のビツカース硬度、縦軸に板厚tに対しする
ダレの寸法hの割合(h/t%)を示している。
このダレの程度は約8%以上になるとじごき成形
後の両端面合わせ目の密着度が悪く、第6図Cに
示した如き間隙Gが内周側または外周側に多く残
り、これを完全に埋めるまでしごき成形や圧縮成
形をくり返すと、アノードシリンダーの所定の肉
厚が維持できなくなつたりし加工硬化し過ぎてし
まう。この点から素材のビツカース硬度は約70以
上であることが望ましいことが確認された。
3図に示すように所定長さに切断した際の切断面
の状態に強い影響を与える。そこで長尺素材の切
断を、上下全面を強く拘束しながら切断してこの
切断面をそのまま円筒状アノードシリンダーの両
端面合わせ目として用い、材料のロスを少なくし
て製造する方法のために、この切断面の状態を材
料のビツカース硬度を種々変えて測定した。その
結果は第28図の結果が得られた。同図は横軸に
素材のビツカース硬度、縦軸に板厚tに対しする
ダレの寸法hの割合(h/t%)を示している。
このダレの程度は約8%以上になるとじごき成形
後の両端面合わせ目の密着度が悪く、第6図Cに
示した如き間隙Gが内周側または外周側に多く残
り、これを完全に埋めるまでしごき成形や圧縮成
形をくり返すと、アノードシリンダーの所定の肉
厚が維持できなくなつたりし加工硬化し過ぎてし
まう。この点から素材のビツカース硬度は約70以
上であることが望ましいことが確認された。
なおビツカース硬度は、JIS―Z2244に定める
試験による値であり、対面角が136度のダイヤモ
ンド四角すい圧子を用い、試験面すなわち銅製平
板状素材の表面にビラミツド形のくぼみをつけた
ときの荷重を、永久すぼみの対角線の長さから求
めた表面積で除した値であり、次の式から算出さ
れる。なお、この硬度値は測定誤差を低減するた
め複数の測定点における値の平均であらわす。
試験による値であり、対面角が136度のダイヤモ
ンド四角すい圧子を用い、試験面すなわち銅製平
板状素材の表面にビラミツド形のくぼみをつけた
ときの荷重を、永久すぼみの対角線の長さから求
めた表面積で除した値であり、次の式から算出さ
れる。なお、この硬度値は測定誤差を低減するた
め複数の測定点における値の平均であらわす。
Hv2Psinα/2/d2
ここに、Hvはビツカース硬さ(Kg/mm2)、
Pは荷重(Kg)、
dはくぼみの対角線の長さの平均(mm)
αは対面角、である。
また素材の硬さは、芯金のまわりに丸める丸め
成形後のスプリングバツクによる素材両端面の突
合わせ部の間先寸法Sの程度にも影響があり、第
7図に示す丸め成形装置で、芯金ロール、外周ロ
ールの寸法や弾性、両ロールの加圧力を一定にし
てビツカース硬度の異なる素材を丸め成形し、そ
れによつて得られる開先寸法(S)を測定した結
果第29図に示す結果が得られた。すなわち素材
の硬度が増すとほぼ指数関数的に開先寸法(S)
が大きくなる。同図には外径寸法が約44mm、板厚
が約2.5mmの場合を示してある。そしてこの開先
寸法(S)は約2mm以上になると、第9図に示す
整形工程でもスプリングバツクで容易には開先寸
法を縮めて真円に近づけることが困難となり、ま
たしごき成形でも両端面合わせ目を開く方向のス
プリングバツク力を抑圧しきれないとか、またし
ごきダイに挿入するのに工数が余分に必要となる
などの不都合が生じ、総じてあらたに丸め成形し
なおす工程を付加しなければならなくなつてしま
う。この点から素材のビツカース硬度は約95以下
であることが望ましい。
成形後のスプリングバツクによる素材両端面の突
合わせ部の間先寸法Sの程度にも影響があり、第
7図に示す丸め成形装置で、芯金ロール、外周ロ
ールの寸法や弾性、両ロールの加圧力を一定にし
てビツカース硬度の異なる素材を丸め成形し、そ
れによつて得られる開先寸法(S)を測定した結
果第29図に示す結果が得られた。すなわち素材
の硬度が増すとほぼ指数関数的に開先寸法(S)
が大きくなる。同図には外径寸法が約44mm、板厚
が約2.5mmの場合を示してある。そしてこの開先
寸法(S)は約2mm以上になると、第9図に示す
整形工程でもスプリングバツクで容易には開先寸
法を縮めて真円に近づけることが困難となり、ま
たしごき成形でも両端面合わせ目を開く方向のス
プリングバツク力を抑圧しきれないとか、またし
ごきダイに挿入するのに工数が余分に必要となる
などの不都合が生じ、総じてあらたに丸め成形し
なおす工程を付加しなければならなくなつてしま
う。この点から素材のビツカース硬度は約95以下
であることが望ましい。
以上の点を総合して、実用的な素材ビツカース
硬度は約70〜95の範囲であることを確認した。
硬度は約70〜95の範囲であることを確認した。
以上説明したように本発明によれば、銅製の長
尺材料を所定長さに切断する工程でのダレ寸法を
小さく抑えることができるとともに、その後の芯
金のまわりに丸め成形する工程での素材のスプリ
ングバツク力による両端面突合わせ部の開先間隙
を小さい寸法に抑制することができる。したがつ
て、その後のしごき成形工程のしごき成形段数
(あるいは回数)や1段(1回)当りのしごき率
を不所望に増やす必要がなく、比較的簡略で容易
な加工工程で両端面合わせ目の密着性が良好な銅
製円筒部材を製造することができる。
尺材料を所定長さに切断する工程でのダレ寸法を
小さく抑えることができるとともに、その後の芯
金のまわりに丸め成形する工程での素材のスプリ
ングバツク力による両端面突合わせ部の開先間隙
を小さい寸法に抑制することができる。したがつ
て、その後のしごき成形工程のしごき成形段数
(あるいは回数)や1段(1回)当りのしごき率
を不所望に増やす必要がなく、比較的簡略で容易
な加工工程で両端面合わせ目の密着性が良好な銅
製円筒部材を製造することができる。
第1図は本発明により製造する円筒部材の一例
であるマグネトロンアノードの斜視図、第2図は
その横断面図、第3図は長尺材料の切断工程を示
す断面図、第4図は平板状素材を示す斜視図、第
5図は本発明の一実施例を示す工程概略図、第6
図a乃至dは合わせ目の各形状を示す要部横断面
図、第7図は丸め成形工程の一例を示す概略断面
図、第8図はそれにより得られるシリンダー一次
加工品の一例を示す横断面図、第9図は丸め成形
工程の他の例を示す横断面図、第10図はそれに
より得られる一次加工品の一例を示す横断面図、
第11図は本発明におけるしごき工程の一例を示
す縦断面図、第12図はしごき成形工程でのシリ
ンダーの各形状例を示す横断面図、第13図は本
発明におけるしごき工程の他の例を示す半縦断面
図、第14図および第15図は本発明における圧
縮成形工程の一例を示す各々半縦断面図、第16
図および第17図は同じく他の例を示す各々半縦
断面図、第18図および第19図は各々しごき成
形工程で得られるアノードシリンダーの例を示す
半断面図、第20図は所要の切削加工を施した状
態のアノードシリンダーの半断面図、第21図お
よび第22図は本発明における切削工程の一例を
示す各々要部縦断面図、第23図および第24図
はその要部側面図および断面図、第25図はアノ
ードシリンダーの合わせ目を洗浄する状態を示す
横断面図、第26図は鑞材を示す斜視図、第27
図は鑞接前の状態を示す要部断面図、第28図お
よび第29図は各々素材硬度に対する成形具合を
示す特性図である。 41…アノードシリンダー、42…アノードベ
イン、43…気密接合部、45…素材、45a…
素材端面、41a…シリンダーの素材加工品、4
6…丸め成形工程、47,51…しごき成工程、
48…冷却工程、50…切削工程、52…圧縮成
形工程、53…気密接合工程、61…芯金ロー
ル、62…外周ロール、69…ポンチ、71,7
3,77,78,79,80,82…しごきダ
イ、83…ダイ・アンド・ノツクアウト。
であるマグネトロンアノードの斜視図、第2図は
その横断面図、第3図は長尺材料の切断工程を示
す断面図、第4図は平板状素材を示す斜視図、第
5図は本発明の一実施例を示す工程概略図、第6
図a乃至dは合わせ目の各形状を示す要部横断面
図、第7図は丸め成形工程の一例を示す概略断面
図、第8図はそれにより得られるシリンダー一次
加工品の一例を示す横断面図、第9図は丸め成形
工程の他の例を示す横断面図、第10図はそれに
より得られる一次加工品の一例を示す横断面図、
第11図は本発明におけるしごき工程の一例を示
す縦断面図、第12図はしごき成形工程でのシリ
ンダーの各形状例を示す横断面図、第13図は本
発明におけるしごき工程の他の例を示す半縦断面
図、第14図および第15図は本発明における圧
縮成形工程の一例を示す各々半縦断面図、第16
図および第17図は同じく他の例を示す各々半縦
断面図、第18図および第19図は各々しごき成
形工程で得られるアノードシリンダーの例を示す
半断面図、第20図は所要の切削加工を施した状
態のアノードシリンダーの半断面図、第21図お
よび第22図は本発明における切削工程の一例を
示す各々要部縦断面図、第23図および第24図
はその要部側面図および断面図、第25図はアノ
ードシリンダーの合わせ目を洗浄する状態を示す
横断面図、第26図は鑞材を示す斜視図、第27
図は鑞接前の状態を示す要部断面図、第28図お
よび第29図は各々素材硬度に対する成形具合を
示す特性図である。 41…アノードシリンダー、42…アノードベ
イン、43…気密接合部、45…素材、45a…
素材端面、41a…シリンダーの素材加工品、4
6…丸め成形工程、47,51…しごき成工程、
48…冷却工程、50…切削工程、52…圧縮成
形工程、53…気密接合工程、61…芯金ロー
ル、62…外周ロール、69…ポンチ、71,7
3,77,78,79,80,82…しごきダ
イ、83…ダイ・アンド・ノツクアウト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 銅からなる長尺の平板状素材をカツターによ
り所定長さに且つ平板面に略直角に切断する切断
工程と、 前記切断工程で得られた所定長さの平板状素材
を芯金のまわりに丸めて両端面突合わせ部に断面
略V字状の開先間隙が残る略円筒状部材を得る丸
め成形工程と、 前記丸め成形工程で得られた略円筒状部材を、
しごき成形用ポンチの外周に嵌合させるとともに
該略円筒状部材の外径寸法よりも小さい内径寸法
を有するしごきダイに管軸方向に沿つて通し素材
に塑性流動を生ぜしめて両端面を合わせるしごき
成形工程と、その後、得られた円筒部材の両端面
合わせ目を気密接合する工程とを具備する電子管
の真空容器用銅製円筒部材の製造方法において、 上記長尺平板状素材としてそのビツカース硬度
が70乃至95の範囲の銅材を用いるとともに、 上記しごき成形工程は、1乃至6段(又は1乃
至6回)のしごきダイを通す成形工程からなり、
且つその1段(又は1回)当りのしごき率(肉厚
減少率)が3%以下(0を含まない)であること
を特徴とする電子管の真空容器用銅製円筒部材の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP311081A JPS57118818A (en) | 1981-01-14 | 1981-01-14 | Manufacture of cylindrical member made of copper |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP311081A JPS57118818A (en) | 1981-01-14 | 1981-01-14 | Manufacture of cylindrical member made of copper |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57118818A JPS57118818A (en) | 1982-07-23 |
| JPS6410285B2 true JPS6410285B2 (ja) | 1989-02-21 |
Family
ID=11548205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP311081A Granted JPS57118818A (en) | 1981-01-14 | 1981-01-14 | Manufacture of cylindrical member made of copper |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57118818A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59179249A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-11 | Taiho Kogyo Co Ltd | すベり軸受の製造装置 |
| JPS62244539A (ja) * | 1986-04-15 | 1987-10-24 | Hashida Giken Kogyo Kk | 排気管の製造法 |
-
1981
- 1981-01-14 JP JP311081A patent/JPS57118818A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57118818A (en) | 1982-07-23 |
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