JPH07246235A - 骨形成用移植体 - Google Patents

骨形成用移植体

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JPH07246235A
JPH07246235A JP6065661A JP6566194A JPH07246235A JP H07246235 A JPH07246235 A JP H07246235A JP 6065661 A JP6065661 A JP 6065661A JP 6566194 A JP6566194 A JP 6566194A JP H07246235 A JPH07246235 A JP H07246235A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨形成用移植体を提供する。 【構成】 骨誘導因子(BMP)と二相性リン酸カルシ
ウム(BCP)とを含んで構成される。 【効果】 生体内で速やかに骨形成を誘導し、新生骨に
徐々に置換し、移植体の残存を完全に無くするかあるい
は最小限に抑え、良好な骨組織を形成することができ、
抗原性等の点で安全で、適応時の操作性及び整形性にも
優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、骨形成用移植体に関す
る。特には、二相性リン酸カルシウムからなる担体に骨
誘導因子を担持してなる骨形成用移植体に関する。
【0002】
【従来の技術】骨誘導因子(bone morphog
enetic protein:BMP)は、皮下組織
又は筋組織内の未分化間葉系細胞に作用して、これを軟
骨芽細胞又は骨芽細胞に分化させ、軟骨又は骨を形成さ
せる活性タンパク質である。BMPは、ウシ脱灰骨基質
中に存在する異所性骨誘導活性を示す物質として発見さ
れたが、純粋に単離されず、具体的な構造は未解明のま
まであった。しかし、遺伝子工学の技術により、ヒトB
MPをコードする遺伝子がクローニングされ、アミノ酸
配列が明らかになった。また、ヒトBMPは、アミノ酸
配列が相同性を有する複数の近縁タンパク質からなる一
群のファミリーを構成することも判明し、多数の種類の
組換えヒト骨誘導因子(rhBMP)が創製されてきた
〔Science Vol.242,pp.1528−
1534(1988);Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA Vol.87,pp.2220−
2224(1990);Progress in Gr
owth Factor Research,Vol.
1,pp.267−280(1989);特表平2−5
00241号、特表平3−503649号、特表平3−
505098号、WO91/18098、WO92/0
5199、WO93/09229の各公報〕。また、形
質転換体による生産も行われている。
【0003】前記のBMPを利用して、骨又は軟骨の損
傷、欠損あるいは形成不全等の治療を行う方法は、その
BMPの構造が未解明であった頃から種々提案されてお
り、組換えヒトBMPの生産に伴って更に盛んになって
いる。BMPを利用する際には、BMPを単独で局所に
埋植して骨形成を誘導させることが極めて困難であるの
で、一般的には、BMPを担体に担持させた形で局所に
埋植する。これは、BMPによる局所での骨誘導には数
日ないし数週間が必要であり、少なくともその間にBM
Pを拡散させずにその局所に留めることが主要な目的で
ある。このように、BMP用担体はBMPと共に生体内
に埋植されるので、BMP活性を損なわずに、低毒性、
低発癌性及び低抗原性等の特性を有することが要求さ
れ、更に入手容易性や、場合により生分解性を有するこ
とも望まれる。既に提案されている技術としては、例え
ば、セラミックス材料支持体にBMPとコラーゲン担体
とを含浸させた移植体(特開昭60−253455号公
報)や、rhBMPと多孔性生体分解性ポリマーと自家
血とからなる組成物(アメリカ特許第5,171,57
9号明細書)等がある。しかし,これらの移植体は抗原
性等の安全性、手術時の操作性、整形性等の点で更に改
善が望まれるものであった。
【0004】一方、歯や骨の欠損部分を補填する無機焼
結体として、二相性リン酸カルシウム(Biphasi
c Calcium Phosphate:BCP)を
用いることが知られていた〔特開平3−94761号公
報;歯科ジャーナル,36(2):167−177,1
992〕。BCPは、ヒドロキシアパタイト(HA)と
β−トリカルシウムホスフェート(β−TCP)との焼
結体である。その結晶構造はX線解析パターンによって
ヒドロキシアパタイト(HA)相とβ−トリカルシウム
ホスフェート(β−TCP)相との混合体であることも
確認されており、更に、ヒドロキシアパタイトとβ−ト
リカルシウムホスフェートとの混合比を調節して種々の
BCPを調製することができる。前記の特開平3−94
761号公報は、ヒドロキシアパタイト(HA)とβ−
トリカルシウムホスフェート(β−TCP)との重量比
が2:8〜8:2で、両者の合計が90重量%以上であ
る顆粒状焼結体・BCPが、充分な生体親和性と、骨と
の活発な置換作用を有していることを記載している。し
かし、BCP補填補綴材を用いると骨形成の立ち上がり
がかなり遅く、初期段階ではBCP補填補綴材を用いて
いないコントロール試験よりも骨形成量が逆に少なくな
る(前記の歯科ジャーナル)。従って、充分な骨形成を
得るには長期間を必要とするという欠点があった。な
お、このBCPをBMPの担体として用いることは従来
全く知られていなかった。むしろ、BCPの構成成分で
あるヒドロキシアパタイトにBMPを担持させても、B
MPが急速に拡散して骨誘導が生じないことが報告され
ていた(Takaoka,et al,Clin.Or
thop.234:250−254,1988)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、BMP用
担体として求められる前記の特性を有し、しかも適応時
の操作性や整形性に優れた担体に関する研究を行ったと
ころ、従来はBMP用担体として使用されたことのない
BCPが極めて優れた担体であると共に、BCP上にB
MPを担持してなる骨形成用移植体は生体内で速やかに
骨形成を誘導することができることを見出した。この点
は、ヒドロキシアパタイトとBMPとの組み合わせでは
骨誘導が生じないとする従来の知見から判断すると、驚
くべきことである。従って、本発明の目的は、生体内で
速やかに骨形成を誘導し、しかも新生骨に徐々に置換
し、移植体の残存が無いか或は最小限に抑えられた、良
好な骨組織を形成し得る移植体であって、抗原性等の点
で安全で、しかも適応時の操作性、整形性に優れた骨形
成用移植体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明に
よる、骨誘導因子(BMP)と二相性リン酸カルシウム
(BCP)とを含むことを特徴とする、骨形成用移植体
によって達成することができる。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
移植体は、主に生体内で骨(軟骨を含む)を形成すべき
部位に移植して使用する。本発明の移植体を生体内に移
植すると、埋植した局所でBMPが作用して骨形成を誘
発する。BCPは、このBMPを局所に留め、望ましい
形態の骨を形成させるデリバリー・システムの役割を果
たしながら、それ自体も徐々に生体内で吸収を受け、新
生骨に置換される。BCPは、ヒドロキシアパタイト相
に由来する骨伝導能とβ−トリカルシウムホスフェート
相に由来する生体内吸収性を併せもち、BMPに骨形成
の場を与え、骨誘導能を有効に発現させると共に、徐々
に新生骨と置換されることにより、その後の残存する移
植体に起因する感染症等の影響を受けにくい生体由来の
既存の骨と同等の良好な骨組織を形成させる。また、B
CPは、それ自体免疫反応を生じない安全性の高い担体
であると同時に、BMPの担体としてコラーゲン等と組
み合わせなくても骨形成を誘導することができ、安全性
の上で有利である。更に、BCPはその多孔性の性状に
より、BMPの担持性が良好であると共に、BMPにそ
の骨形成に好適な微小環境を付与する点で有利である。
また、本発明の移植体は手術時の調製が容易であり、操
作性及び整形性にも優れている。
【0008】本発明で使用することのできる骨誘導因子
(BMP)は、未分化の間葉系細胞に作用して、これを
軟骨細胞や骨芽細胞へ分化させ、軟骨又は骨を形成させ
る活性を有するタンパク質であれば特に限定されず、そ
の調製方法も限定されない。しかし、免疫性等の臨床上
の安全性及び品質の安定した材料を大量に入手すること
ができる点で遺伝子組換え技術により製造されたヒトB
MPが好ましい。すなわち、ヒト骨誘導因子をコードす
る塩基配列を含む組換えDNAを含有する形質転換体
(細胞又は微生物)を培養し、それら形質転換体によっ
て産生された組換えヒト骨誘導因子を単離、精製して調
製した組換えヒト骨誘導因子(rhBMP)である。こ
れらのヒト骨誘導因子(rhBMP)としては、例え
ば、rhBMP−2、rhBMP−3、rhBMP−4
(rhBMP−2Bともいう)、rhBMP−5、rh
BMP−6、rhBMP−7、rhBMP−8、rhB
MPのヘテロダイマー又はこれらの改変体や一部欠損体
を挙げることができる。これらのタンパク質を単独で又
は2種以上の混合物として用いることができる。
【0009】これらのrhBMPは、哺乳動物細胞(例
えば、CHO細胞)、微生物(例えば、大腸菌)又は酵
母細胞等で発現したものであることができる。既に大量
生産法及び精製法が確立しているrhBMPとしてはr
hBMP−2があるが、その他のrhBMPを同様に製
造し、精製して用いることができる〔Progress
in Growth Factor Researc
h,Vol.1,pp.267−280(198
9)〕。既に知られている精製rhBMP−2は、N末
端アミノ酸配列が異なる複数の単量体からなる成熟ペプ
チドであって、分子量約30,000の二量体タンパク
質である。それぞれの単量体は、Asn56残基にハイ・
マンノース型の糖鎖を有している〔Abstract
Sixth Interraction Sympos
ium of the ProteinSociet
y,San Diego,CA(1992)〕。
【0010】本発明で使用することのできる二相性リン
酸カルシウム(BCP)も特に限定されるものではない
が、ヒドロキシアパタイトとβ−トリカルシウムホスフ
ェートとを合計で90重量%以上含むBCPは生体親和
性が良好であり好ましい。ヒドロキシアパタイトは、本
来的に良好な骨伝導能を有しているが、生体内では吸収
されにくい。一方、β−トリカルシウムホスフェート
は、骨伝導能は低いが生体内で吸収される。従って、ヒ
ドロキシアパタイトとβ−トリカルシウムホスフェート
との構成比を変化させることにより、前記のとおり、B
CPの骨伝導性と生体内吸収性とを適切に調節すること
ができる。
【0011】本発明の移植体で用いるBCPは、ヒドロ
キシアパタイトの骨伝導性を維持しつつ、しかもBMP
によって誘導される新生骨と良好に置換する程度の吸収
性を有していることが好ましい。こうした好ましい特性
を有するBCPでは、ヒドロキシアパタイト/β−トリ
カルシウムホスフェート比(重量)が、50/50ない
し10/90の範囲内にある。更に、ヒドロキシアパタ
イト/β−トリカルシウムホスフェート重量比が約30
/70以下になると移植されたBCPの大部分が生体内
で吸収され、約20/80以下では完全に生体内で吸収
されるので特に好ましい。前記の重量比が50/50を
超えると新生骨内部のヒドロキシアパタイトの残留量が
増加し、リモデリング等による骨吸収や感染症の原因と
なり、一方、10/90未満になるとヒドロキシアパタ
イトの骨伝導能が不十分となるので好ましくない。
【0012】BCPは、公知の方法で調製することがで
きる(特公昭60−25383号、特公昭60−507
44号、特開平3−94761号、特開平3−1370
79号、特開平4−2355号、特開平5−11705
6号又は特開平5−161707号各公報)。例えば、
ヒドロキシアパタイトとβ−トリカルシウムホスフェー
トとを約1100〜1200℃の焼成段階で混合させて
調製する。
【0013】前記の方法により、BCPは、通常は多孔
質顆粒体として調製される。この多孔質顆粒状BCPを
そのまま本発明移植体の担体として用いることができ
る。顆粒状担体の大きさは特に制限されないが、移植体
を調製及び移植する際の操作性や適応性の点から、好ま
しくは約5mm以下、より好ましくは100〜1000
μm、特に好ましくは400〜600μmである。ま
た、多孔質顆粒状担体の比表面積も特に制限されない
が、BMPの担持効率や骨形成の場を提供する点から、
好ましくは約0.3m2 /g以上、より好ましくは0.
5〜1.0m2 /g、特に好ましくは0.7〜0.8m
2 /gである。
【0014】BCPを、所定の形状を有する多孔質ブロ
ック状成形体として得ることもでき、この多孔質ブロッ
ク状成形体を本発明移植体の担体として用いることがで
きる。多孔質ブロック状成形体は、公知の方法で、前記
のヒドロキシアパタイトとβ−トリカルシウムホスフェ
ートとから焼成により直接成形するか、又は顆粒状BC
Pを再焼成して調製することができる。この多孔質ブロ
ック状成形体は、調製時に形状を調整するだけでなく、
成形後(特に、移植時)にも簡単に所望の形状に変える
ことができる。多孔質ブロック状成形体の大きさや形状
は移植部位や移植目的に応じて適宜調整すればよい。ま
た、比表面積も特に限定されないが、前記の多孔質顆粒
体と同様の理由で、前記と同様の範囲であるのが好まし
い。
【0015】前記のBCP担体にBMPを担持させて、
本発明の移植体を調製する方法は特に制限されるもので
はなく、例えば、適当な液体中のBMP溶液(又は懸濁
液)をBCP担体に浸漬、含浸、噴霧、塗布又は滴下等
の方法により添加し、続いて、乾燥(好ましくは減圧又
は凍結乾燥)して容易に所望の移植体を得ることができ
る。好適には減圧下に含浸させた後に凍結乾燥する。い
ずれの場合も、BMPの活性を失わせることなく、BC
Pの多孔質部分の全体にBMPをほぼ均一に分散させる
ことのできる方法が好ましい。こうして、多孔質顆粒状
担体からは多孔質顆粒状移植体を得ることができ、多孔
質ブロック状担体からは多孔質ブロック状移植体を得る
ことができる。更に、前記の多孔質顆粒状移植体の一群
を、生体内で数時間若しくは数日以内に迅速に分解する
生体適合性の適当な容器、例えば、カプセル(例えば、
ゼラチンカプセル、ソフトカプセル等)、袋状のシート
(例えばゼラチン膜)に収納して、あるいは同様の生体
分解性シート等に包んで、手術時の操作性に優れるパッ
ケージ移植体とすることもできる。
【0016】更に、本発明の移植体は、前記の多孔質顆
粒状BCPにBMPを付与する前、後又は同時に増粘剤
を加え、所望の形状に成形した固体、半固体、粘土状、
ペースト状、又は高粘性流動体の凝集体であることもで
きる。増粘剤としては、生体適合性、安全性、及び好ま
しくは生体分解性を有し、顆粒状BCPと共に所望の凝
集体を成形することのできるものである限り特に制限は
ないが、例えば、セルロース系高分子化合物、例えばヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース又はカルボキシメチルセルロース;ポリ乳
酸(PLA)、ポリグリコール酸(PLG)、又はこれ
らのコポリマー(PLGA);ポリ乳酸(PLA)、ポ
リグリコール酸(PLG)又はこれらのコポリマー(P
LGA)とポリエチレングリコール(PEG)とのコポ
リマー;ヒアルロン酸;アルギン酸;ゼラチン;フィブ
リン糊;又はコラーゲン等を挙げることができる。
【0017】前記の多孔質顆粒状担体に増粘剤を加える
方法も特に制限されるものではなく、例えば、前記のB
MPの担持方法と同様に、適当な液体中の増粘剤溶液
(又は懸濁液)を担体に浸漬、含浸、噴霧、塗布又は滴
下等の方法により添加し、続いて、乾燥(好ましくは減
圧又は凍結乾燥)すればよい。好適には減圧下で含浸さ
せた後に凍結乾燥する。いずれの場合も、BMPの活性
を失わせることなく、BCPの多孔質部分の全体に増粘
剤をほぼ均一に分散させることのできる方法が好まし
い。こうして、本発明による凝集体状移植体を得ること
ができる。
【0018】移植体のBMPの担持量は、骨形成を引き
起こすのに必要最小限のBMP濃度(最小骨形成発現濃
度)より多ければよい。BMP濃度の増加にともなって
骨形成量は増加するが、ある値以上では骨形成量はほぼ
一定となる。一般にこの骨形成量は、移植体の大きさ
(又は顆粒状移植体群の占める体積)にほぼ一致する。
すなわち、過度に濃度を増加しても移植体の大きさ以上
の骨は形成されない。
【0019】適当な濃度のBMPを含んだ移植体を埋植
して形成される骨の大きさと形状は、移植体の大きさ及
び形状に原則として依存する。従って、具体的な混合比
やBMP濃度は、BCPの種類、形状、多孔性の程度、
移植体の適用部位、好ましい骨形成速度等に応じて適宜
決定することができる。例えば、顆粒状BCP担体とr
hBMP−2を用いて本発明移植体を調製する場合に
は、rhBMP−2を1μg/形成すべき骨又は軟骨の
容量1ml以上、好ましくは5〜1、000μg/同1
ml、より好ましくは10〜300μg/同1mlの量
で担持させるのが好ましい。
【0020】本発明の移植体は、前記以外の成分を含有
することができる。それらの所望成分として、具体的に
は、安定化剤、保存剤、可溶化剤、pH調整剤又は増粘
剤等を挙げることができる。また、骨又は軟骨形成に有
用な追加成分、例えば、リン酸カルシウム、ヒドロキシ
アパタイト等のミネラル成分、骨若しくは軟骨形成補助
因子等の作用促進成分、フィブロネクチン、オステオネ
クチン、又は非抗原性のIBM(不溶性骨マトリック
ス)等を含むこともできる。これらの所望成分は、本発
明移植体を製造する好適な段階で、適宜に好適な方法に
より添加することができる。
【0021】本発明の移植体は、使用時に調製されても
よく、あるいは調製後使用時まで適切な条件下で保存さ
れてもよい。本発明の移植体は、各種の骨又は軟骨の欠
損を修復するために、当該分野に知られた方法で、患部
に移植することができる。すなわち、従来知られている
移植体と同様に、生体に適用することができ、その目
的、用途、適応部位、患者の状態等に応じて、当業者の
常法に従って適宜適用することができる。
【0022】本発明の移植体は、前記のように形成され
る新生骨の形状を実質的に規定する。すなわち、その移
植体の形状に対応して骨形成が生じる。具体的には、本
発明移植体が埋植された部位において、移植体周囲に集
まったマクロファージによりBCPが徐々に貪食吸収さ
れ、BMPにより誘導された新生骨に置換される。従っ
て、骨形成を期待する形状に沿って、本発明の移植体を
成形することが望ましい。また、本発明の移植体は、移
植手術後の取り出し手術の必要がない。
【0023】本発明による前記の各種の移植体は、それ
を単独で用いるだけでなく、それらを任意に組み合わせ
て用いてもよい。また、本発明移植体と別の公知移植体
とを組み合わせて用いてもよい。例えば、人工インプラ
ント材料の周囲に、本発明による顆粒状移植体及び/又
はブロック状移植体を付着させて移植することができ
る。特に歯科領域の適用においては、本発明による顆粒
状移植体とGTR法の併用が効果的である。更に、人工
歯根を埋植する際に、骨穿孔部との接触部に本発明移植
体を付着させることも有効である。本発明移植体の局所
への固定、形状の維持あるいは強度が十分でない場合に
は、他の公知の補強材を併用することもできる。補強材
は、例えば、移植体を固定するための生体適合性の膜、
例えばコラーゲン膜やGTR法に用いるゴアテックス膜
又はポリ乳酸膜等、あるいは本発明移植体と生体内組織
(特に骨)との固定具、例えば金属プレート、骨結合用
ピン又は固定釘等であり、これらの補強材は、必要があ
れば、骨形成後に、外科的に取り除くこともできる。ま
た、他の公知の移植体と併用して用いてもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。実施例1 (1)移植体の調製 BCP担体としては、β−トリカルシウムホスフェート
80%とヒドロキシアパタイト20%とを焼成段階(焼
成温度1150℃)で混合させて製造した顆粒状BCP
(粒径:420〜590μm;比重:3.1;比表面
積:0.076m2 /g;日本特殊陶業KK製)を用
い、BMPとしては、山之内製薬より提供されたrhB
MP−2のアルギニン(0.5M)/L−ヒスチジン
(10mM)水溶液(pH6.5)を用いた。BCP顆
粒約700μlを、rhBMP−2水溶液(rhBMP
−2の配合量:50μg及び10μg)に減圧下で約1
時間浸漬させた後、凍結乾燥を行い顆粒状移植体を得
た。この2種類の移植体をゼラチンカプセルに入れて、
移植試験実施時まで−20℃で保存した。
【0025】(2)骨形成試験 Wistar系雄性ラット(7週齢)(各群5匹)の背
部に皮膚切開を入れ、皮下の疎性結合組織内に、前記
(1)で調製した移植体の入ったカプセルを移植埋入し
た。コントロールとしては、rhBMP−2を担持して
いないBCP顆粒のみを封入して含むカプセルを同様に
移植した。移植から3週間経過後、背部皮膚を丁寧に剥
離し、移植物を一塊として取り出し、直ちにホルマリン
固定を行い、その後、X線撮影を行った。通法に従って
脱灰パラフィン切片を作製し、ヘマトキシリン・エオジ
ン染色を施して、光学顕微鏡にて観察した。
【0026】(3)結果 rhBMP−2を50μg配合した移植体を埋植した群
では5例全例において、骨様組織の形成が観察された。
骨様組織のほとんどの場合は、細胞を中心に球状に形成
された小さな骨様組織の集団と、その集団に連続した層
板様構造を有する新生骨組織として観察された。この1
例の顕微鏡写真を図1に示す。rhBMP−2を10μ
g配合した移植体を埋植した群では5例中1例におい
て、一部のBCP顆粒中央部に上記と同様の骨様組織の
形成が見られたが、他の4例においては明らかな骨様組
織の形成は認められなかった。コントロール群において
は、明らかな骨様組織の形成は認められず、BCP顆粒
内に多数の細胞が、BCP顆粒周囲に多核の巨細胞が観
察された。上記試験で、主に顆粒中央部に、小さな骨様
組織の集団が観察され、その集団のいくつかに連続した
顆粒間相当部に比較的分化した新生骨組織が観察された
ことから、本発明の多孔質移植体を移植した場合、最初
に小さな球形の骨様組織が移植体内部に形成され、その
後、周囲にさらに分化した骨組織が形成されたと考えら
れる。上記の異所性骨誘導モデルにおいて、移植からわ
ずか3週間で上記のような骨形成が観察され、しかも生
体内で低炎症であることが確認された。従って、本発明
移植体は、生体内で速やかに骨形成を誘導し、しかも新
生骨に徐々に置換し、移植体の残存を完全に無くすかあ
るいは最小限に抑えることができ、良好な骨組織を形成
することができ、しかも抗原性等の点で安全であること
が示された。なお、実施例1(1)で調製した顆粒状移
植体を、歯周病によって生じた歯槽骨の欠損部に補填し
て適用することもできる。更に、GTR法を併用して前
記の顆粒状移植体を固定してもよい。
【0027】実施例2 (1)移植を行う骨欠損の形状に合わせて成形した円柱
状の多孔質BCPブロックに、rhBMP−2のアルギ
ニン(0.5M)−L−ヒスチジン(10mM)水溶液
(pH6.5)を、rhBMP−2の100μg/BC
Pブロック1mlの量で減圧下に浸漬させ、続いて凍結
乾燥を行い、ブロック状移植体を調製する。こうして得
られたブロック状移植体を、骨欠損部に補填して適用す
ることができ、更にこのブロック状移植体と残存骨とを
金属プレートで固定してもよい。 (2)実施例1(1)と同様のBCP顆粒に、rhBM
P−2とアテロコラーゲンを含む水溶液を減圧下で浸漬
させ、凍結乾燥を行い、顆粒状移植体を調製する。 (3)実施例1(1)と同様のBCP顆粒に、rhBM
P−2を含む水溶液を浸漬させ、乾燥させた後に、粘性
のあるポリ乳酸(分子量650)−ポリエチレングリコ
ール(分子量200)ブロック共重合体(PLA−PE
G)を加えて、高粘性ゲル状移植体を調製する。 (4)PLA−PEGに代えてカルボキシメチルセルロ
ースを用いること以外は前記実施例2(3)と同様の操
作により、粘土状の移植体を調製する。
【0028】
【発明の効果】本発明移植体は、生体内で速やかに骨形
成を誘導し、しかも新生骨に徐々に置換し、移植体の残
存を完全に無くするかあるいは最小限に抑え、良好な骨
組織を形成することができ、抗原性等の点で安全で、し
かも適応時の操作性及び整形性にも優れている。従っ
て、外傷、疾病又は先天性の欠陥等によって引き起こさ
れた各種の骨又は軟骨の欠損を修復するために、当該分
野に知られた方法で患部に適用することができる。本発
明移植体は生体内に移植された際に、起炎性が低く生体
適合性に優れている。また、新生される骨と生体内の既
存の骨との連続性も良好であり、自然に近い状態で骨又
は軟骨の修復が可能になる。本発明移植体は、各種の分
野に適用することができ、例えば、骨折等の外傷、腫瘍
あるいは炎症性、変性ないし壊死性骨疾患等の疾患、脳
外科あるいは整形外科手術等の手術に伴う採骨等による
骨又は軟骨の欠損部位の修復、各種骨折の治癒促進、人
工関節、人工骨若しくは人工歯根等の人工インプラント
周囲での骨の形成、人工インプラント使用時の固着促
進、脊椎固定促進、脚延長等の整形外科分野における骨
の補填、軟骨の再生、関節の再建、形成外科分野での骨
又は軟骨の補填、あるいは歯科領域での骨、軟骨又はセ
メント質の修復やインプラント使用のための骨の増大等
に好適である。
【0029】本発明移植体のうち、顆粒状移植体及び凝
集体移植体は、特に骨又は軟骨の小規模な欠損の修復、
各種骨折の治癒促進、あるいは歯科領域における骨、軟
骨又はセメント質の修復やインプラント使用のための骨
の補充等、移植体の固定が容易な骨(軟骨)欠損に対し
て有用性が高い、一方、大規模な骨欠損、一定の強度を
必要とする部位、あるいは特定の形状の維持が必要とさ
れる部位における骨欠損に対しては、成形されたブロッ
ク状移植体を用いるのが有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で実施した、rhBMP−2(50μ
g)配合移植体を埋植したラットにおける骨形成組織像
を示す図面に代わる写真である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨誘導因子と二相性リン酸カルシウムと
    を含むことを特徴とする、骨形成用移植体。
  2. 【請求項2】 二相性リン酸カルシウムが、ヒドロキシ
    アパタイトとβ−トリカルシウムホスフェートとを合計
    で90重量%以上含み、それらのヒドロキシアパタイト
    とβ−トリカルシウムホスフェートとの重量比が50:
    50〜10:90である、請求項1に記載の骨形成用移
    植体。
  3. 【請求項3】 骨誘導因子が、ヒト骨誘導因子をコード
    する塩基配列を含む組換えDNAを含有する形質転換体
    によって産生された組換えヒト骨誘導因子(rhBM
    P)である、請求項1又は2に記載の骨形成用移植体。
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