JPH07245805A - 電動車輌の回生制動装置 - Google Patents

電動車輌の回生制動装置

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JPH07245805A
JPH07245805A JP5661894A JP5661894A JPH07245805A JP H07245805 A JPH07245805 A JP H07245805A JP 5661894 A JP5661894 A JP 5661894A JP 5661894 A JP5661894 A JP 5661894A JP H07245805 A JPH07245805 A JP H07245805A
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regenerative
current
motor
braking
accelerator pedal
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Kazuhiko Matsunami
和彦 松並
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動車輌において、回生制動のフィーリング
を向上すると共に、油圧式ブレーキの機構を簡略化でき
るようにする。 【構成】 制動時にモータ2からバッテリ1に流れる回
生電流を検出する変流器6と、この変流器6の検出した
回生電流の値から乗算器9によって減速度を検出し、こ
の検出結果が回生力の制御回路11からモータドライバ
1に送られるようにした。回生制動のフィーリングが向
上すると共に、回生制動が良好に作用するので、併設す
る油圧式ブレーキの機構を簡略化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車等の電源部
に適用する電動車輌の回生制動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、バッテリ(二次電池)を
エネルギ源とし、このバッテリが発生する電気エネルギ
を制御してモータに印加することにより、発進、走行お
よび走行速度の調節を行うようにしている。車輌を停止
させるための制動は、一般の自動車同様に油圧式のブレ
ーキ装置によって行うのが普通である。
【0003】電気自動車は、搭載するバッテリ単体の重
量が大きいことおよびその量が多いことによって、車輌
全体の重量が大きくなる。そこでブレーキ装置も制動力
の大きい、したがって全体形状の大きいものを使用する
ことになる。
【0004】ところでモータは、本来のモータとしての
機能のほか、電機子電流をカットした状態で回転軸を外
力で回転させることにより、発電機として機能するもの
である。車輌の動力源としてモータを使用した場合に
は、制動を行うときに電機子電流をカットすれば車輪側
から回転子が回転させられることにより電力を発生する
から、これを電源であるバッテリに戻してバッテリの充
電を行うことができる。モータが発電機として機能する
ときの発生電力は、このようにバッテリに戻さず、電気
ヒータ等の負荷に供給することも可能である。
【0005】このようにモータを発電機として機能さ
せ、その発生電力を電源に戻し、あるいは他の負荷に供
給するときのその電流を回生電流という。回生電流の利
用は鉄道における電車に多く行われる(一例として特開
昭60−223402号公報参照)。電車の場合には、
回生電流を架線に戻すことになる。
【0006】電気自動車等の場合、回生電流はバッテリ
に戻されて、その充電に供されることになる。この場
合、発電機としてのモータには電気負荷が加わることに
なるから、モータの回転力には抵抗が生じ、これが制動
力の一部になる。電気自動車の場合、ペダルは一般的に
はアクセルペダルとブレーキペダルの2個であり、アク
セルペダルを踏めば発進から最高速までの調節ができ、
アクセルペダルから足を離せば回生制動が作用するもの
である。一方、ブレーキペダルは、これを踏めば制動力
が発生し、強く踏めばそれだけ大きな制動力が発生す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、アクセ
ルペダルから足を離せば自動的に回生制動がかかるの
で、車輌は一時的に減速する。次にブレーキペダルを踏
むことによって確実な制動力を得、所望の位置で停止す
ることになる。アクセルペダルから足を離すのみで回生
制動が作用するから、便利なようではあるが、反面運転
者の意思に反する制動が行われるということにもなる。
このためフィーリングの点において、なお解決すべき余
地があった。
【0008】一般的に油圧式ブレーキを使用した重量車
の場合、制動力が負荷条件や走行条件によって異なるの
で、減速度を特殊構造の減速度センサ(Gセンサ)によ
って検出し、その結果で制動力の調節を行うことが多
い。すなわち車輌に減速度センサを取付け、測定された
減速度に応じて油圧の調節をして制動力を変えるのであ
る。電気自動車にあっても油圧式ブレーキを使用したも
のは同様であり、減速度センサを設置する必要があり、
構造が複雑になった。また油圧式ブレーキを使用する場
合、真空倍力装置を設ける必要が生じた。
【0009】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、回生制動の効きかたを運転者の意思に近付けるよう
にし、減速度を検出して自動的に制御することなく、運
転者の意思に沿った制動効果が得られるした電動車輌の
回生制動装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明中の第一の発明は、走行時にはア
クセルペダルの踏込み量に応じたトルク電流をモータに
流し、制動時には電機子電流をカットすることにより発
電機として機能するモータからの回生電流を電源である
バッテリに回生する電動車輌の回生制動装置において、
前記制動時にモータからバッテリに流れる回生電流を検
出する検出部と、該検出部の検出した回生電流の値から
減速度を判断する判断部と、該判断部の判断結果に応じ
て減速度を制御する制御部とを設けたことを特徴とす
る。
【0011】また第二の発明は、走行時にはアクセルペ
ダルの踏込み量に応じたトルク電流をモータに流し、制
動時には電機子電流をカットすることにより発電機とし
て機能するモータからの回生電流を電源であるバッテリ
に回生する電動車輌の回生制動装置において、前記制動
時にモータからバッテリに流れる回生電流を検出する検
出部と、該検出部の検出した回生電流の値から減速度を
判断する判断部と、該判断部の判断結果に応じて減速度
を制御する制御部と、ブレーキペダルの踏込み量を電気
信号の変化として検出するブレーキペダル踏込み量検出
部とを設け、該ブレーキペダル踏込み量検出部の出力信
号を前記制御部に加えるよう構成したことを特徴とす
る。
【0012】さらに第三の発明は、走行時にはアクセル
ペダルの踏込み量に応じたトルク電流をモータに流し、
制動時には電機子電流をカットすることにより発電機と
して機能するモータからの回生電流を電源であるバッテ
リに回生する電動車輌の回生制動装置において、前記制
動時にモータからバッテリに流れる回生電流を検出する
検出部と、該検出部の検出した回生電流の値から減速度
を判断する判断部と、該判断部の判断結果に応じて減速
度を制御する制御部と、アクセルペダルを所定角度以上
踏み込んだことを検出するアクセルペダル踏込み量検出
部とを設け、アクセルペダル踏込み量検出部の出力信号
を前記制御部に加えるよう構成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】このような構成とすれば、まず第一の発明にお
いては、制動時には検出部によってモータからバッテリ
に流れる回生電流が検出される。次に、この検出された
回生電流の値から判断部が減速度を判断する。そして制
御部がその判断結果に応じて減速度を制御することにな
る。
【0014】第二の発明では第一の発明の作用に加え、
ブレーキペダル踏込み量検出部がブレーキペダルの踏込
み量を電気信号の変化として検出する。次に、その出力
信号が制御部に加えられ、ブレーキペダルの踏込み量に
対応させて回生制動力を変えることになる。
【0015】第三の発明では第一の発明の作用に加え、
アクセルペダル踏込み量検出部がアクセルペダルが所定
角度以上踏み込んだことを検出する。これは、アクセル
ペダルを踏まないときにアクセルペダルから足を離すの
が普通であるが、そのようなときアクセルペダルに足を
載せておく運転者がいるので、踏込角度を検出する。そ
して所定角度以上踏まれているときに、運転者がアクセ
ルペダルを踏む意思があるものと判断する。この判断が
あったときには、回生制動力が解除されることになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、基本的な回路を
示す図1について説明する。1はモータドライバであ
り、2はこのモータドライバ1により制御される電動車
輌駆動用のモータである。モータドライバ1は、モータ
2に増速用の電流を供給するものであるが、制動時に
は、後述する回生力の制御回路11からの信号で減速度
を制御することになる。モータ2の出力軸は、図示しな
い減速歯車機構を介して車輪に結合されている。この図
には示していないが、モータドライバ1には電源となる
バッテリ21が接続される(図3参照)。
【0017】モータドライバ1とモータ2とを接続する
線のうち、符号3で示す線は界磁電流が流れる線であ
り、符号4で示す線は電機子電流が流れる線である。線
3には界磁電流を検出する検出部としての変流器5が設
けられ、線4には電機子電流を検出する検出部としての
変流器6が設けられている。モータ2の駆動時には線4
に電機子電流が流れるが、回生制動時にはこの電機子電
流がカットされ、線4を、逆向きの回生電流が流れるこ
とになる。したがって、このときには変流器6は回生電
流を検出することになる。
【0018】変流器5によって検出された界磁電流をI
A 、変流器6によって検出された電機子電流をIB とす
る。変流器5は増幅器7の入力側に接続され、変流器6
は増幅器8の入力側に接続されて、それぞれ検出電流を
一定比率で増幅し、電流KAA およびKBB を得る
ようになっている。
【0019】増幅器7と増幅器8の出力側は乗算器9の
入力側に接続され、乗算器9で乗算されて回生制動トル
クτに相当する電流変化を得るようになっている。乗算
器9の出力側は、入力電圧を規制するリミッタ10の入
力側に接続されている。このリミッタ10は、図2に示
すように、制御すべき電圧の最大値が5ボルトを超えな
いようにするものである。この5ボルトという値は回路
の定格から決められているものであり、他の定格電圧で
あってもよいことは言うまでもない。
【0020】図1に戻って、リミッタ10の出力側に
は、回生力の制御回路11の一つの入力端が接続され、
回生トルクの実測値τが入力されるようになっている。
この制御回路11は、回生制動時、変流器6によって検
出された回生電流から減速度を判断する。制御回路11
の他の入力端には、さらにアクセルペダルの踏込み量に
応じた電気信号x1 を発する、アクセルペダル踏込み量
検出部としてのアクセルペダル信号発生器12と、ブレ
ーキペダルの踏込み量に応じた電気信号x2 を発する、
ブレーキペダル踏込み量検出部としてのブレーキペダル
信号発生器13とが接続されている。回生力の制御回路
11は、これらの入力信号を処理し、その結果の信号を
モータドライバ1の制御端子に入力するようになってい
る。
【0021】アクセルペダルの踏込み量に応じた電気信
号x1 を発するアクセルペダル信号発生器12と、ブレ
ーキペダルの踏込み量に応じた電気信号x2 を発するブ
レーキペダル信号発生器13はどのようなものでもよい
が、もっとも一般的なものとしては、ペダルの踏込み量
に応じて抵抗値が変わるようにポテンショメータの摺動
子を取付け、このポテンショメータの抵抗値変化をペダ
ルの踏込み量として捉えるものが考えられる。また別の
ものとして、圧電センサを使用し、ペダルの踏込み量に
応じてこの圧電センサの出力が変わるようなものを使用
することも考えられる。
【0022】図3は、図1に示したモータドライバ1の
内部回路を示したものであり、図4は、回生力の制御回
路11の作動(計算過程)を表す説明図である。したが
って図3については、図1と同一部分には図1と同一の
符号を付して説明する。図3に示すモータドライバ1に
おいて、14はアクセルペダルの踏込み信号が入力され
る入力端子、15はブレーキペダルの踏込み信号が入力
される入力端子である。
【0023】入力端子14は回生力の制御回路11の入
力側に接続されるとともに、第1のスイッチ16の一つ
の固定接点に接続されている。第1のスイッチ16の他
の固定接点には、回生力の制御回路11の出力側が接続
され、これらを切り替える可動接点は、界磁電流制御部
17の入力側に接続されている。界磁電流制御部17の
出力側は、線3により、モータ2に接続されている。
【0024】入力端子14には、さらにトルク電流制御
部18の入力側と、モータ駆動モードと回生制動モード
の切替回路19の一つの入力側が接続されている。回生
制動モードの切替回路19の他の入力側は、入力端子1
5が接続されている。トルク電流制御部18の出力側
は、線4の途中に設けられた第2のスイッチ20の一つ
の固定接点に接続されている。この第2のスイッチ20
の他の固定接点は、電動車輌の電源となるバッテリ21
に接続されている。そしてこれら固定接点を切り替える
可動接点は、モータ2に接続されている。前述の第1の
スイッチ16およびこの第2のスイッチ20は、いずれ
も回生制動モードの切替回路19からの指令によって切
り替わる。
【0025】図3において、符号22で示すものは計算
回路である。この計算回路22は、図1における増幅器
7、8からリミッタ10までの部分である。すなわち、
変流器5によって界磁電流IA を、また変流器6によっ
て電機子電流IB を検出し、これを増幅器7、8で増幅
した後、乗算器9で乗算して回生制動トルクτに相当す
る電流変化を得る回路である。この計算回路22の出力
信号は、図3においては図示を省略したリミッタ10
(図1参照)を介して回生力の制御回路11に入力され
る。
【0026】このように構成された電動車輌の回生制動
装置の作動を、図1、図3および図5について説明す
る。電動車輌が走行するとき(図5のステップS1の
「N」、ステップS2)には、第1のスイッチ16の可
動接点が図3と異なる側のアクセル開度側に、また第2
のスイッチ20が同様に駆動側にそれぞれ切り替えられ
る(ステップS3、ステップS4)。これにより、モー
タドライバ1からモータ2に、所定値の界磁電流とアク
セルペダルの踏込み度に応じた電機子電流(トルク電
流)が流れ(ステップS5)、モータ2が回転して電動
車輌は走行する。界磁電流と電機子電流が流れれば変流
器5,6はその電流を検出するが、増幅器7,8を作動
させないことにより、次に説明する回生制動時の作動と
区別することができる。
【0027】電動車輌の走行中に減速を行う必要が生
じ、あるいは停止させる必要が生じたときには(ステッ
プS2の「Y」、ステップS6、ステップS7)、運転
者はアクセルペダルを踏んでいた足の力を緩め、アクセ
ルペダルから足を離すことになる(ステップS8)。ア
クセルペダルを踏んでいた足の力を緩めれば、モータ2
の電機子電流が切れるから、自動的に回生制動の状態に
入ることになる。これによりモータドライバ1は、第1
のスイッチ16と第2のスイッチ20を図3に示す回生
状態に切り替える(前述のステップS6、ステップS
7)。
【0028】回生制動により、モータ2は車輪を駆動せ
ず、車輪から見て機械的な負担になるので、その機械的
負担により電動車輌は減速し、やがて停止する。回生制
動は、電動車輌の制動開始時の速度が大きく、また登坂
時等、道路状況に応じて大きな制動力を発生することに
なるので、場合によっては運転者の意図するところと異
なったフィーリングで効いてくることがある。また、こ
れとは逆に、もう少し強く効いてもらいたいと思うとき
に効きが悪いこともある。一般に車輌を停止させようと
するときにはブレーキペダルも踏むので、このときには
思わず強く踏むことになる。
【0029】そこで回生による制動トルクを、ブレーキ
ペダルの踏込み量(踏力)に対して直線的に変わるよう
にする(ステップS9)。このため、ブレーキペダルの
踏込み量に応じた回生トルクの指令値と実際の回生トル
ク値を比較する。回生トルクが足りない場合には回生力
指令値を大きくし、回生トルクが大き過ぎる場合には回
生力指令値を小さくする。
【0030】回生による減速度は、以下のようにして算
出する。図1において回生時のモータ2には、モータド
ライバ1から界磁電流のみが供給されるので、車輪側か
ら回転力を受ける発電機として機能することになる。こ
のときに流れる電機子電流(回生電流)IB と界磁電流
A を、電流センサまたは抵抗器あるいは電気負荷への
印加電圧により測定する(ステップS10、ステップS
11)。
【0031】直流電動機において制動トルクは、電機子
電流(回生電流)と界磁電流の積に比例することから、
電流センサによる測定値を増幅して掛け合わせることに
より(ステップ12)、回生制動トルクτを算出する。
A およびKB は、最大回生時のIA ,IB において、
AB (IA ×IB )が所定電圧(一例として5ボル
ト)の出力となるように調整される。そして5ボルトの
リミッタ10を通してから、回生力の制御回路11に入
力される。
【0032】回生力の制御回路11内において、ブレー
キペダルの踏込み量x2 は、関数f 2 により回生トルク
期待値へと変換される。次に、この回生トルク期待値と
指定した回生制動トルクτの差がとられ、これに係数K
を掛けることにより、トルク指令の増減量が得られる。
この値を回生制動トルクτに加えて、回生トルク指令値
τref とする。非回生時にτout をゼロとするために、
アクセルペダルの踏込み量を利用する。アクセルペダル
の踏込み量x1 を関数f2 により変換し、その出力y1
をτref と乗算することによって、τout は回生時にの
み出力されることになる(ステップS12ないしステッ
プS14)。
【0033】運転者によっては、アクセルペダルを踏む
必要がないときにも、その上部に足を載せて置くものが
いる。そこで、この状態をアクセルペダルの踏み込みと
区別するために、アクセルペダルの踏込み量x1 と、こ
の踏込み量x1 を関数f2 により変換した出力y1
(V)との関係を、図6に示すようにして踏込み量x1
に遊びaを持たせることで解決している。遊びaの部分
のみ出力電圧が発生する。
【0034】図7は、ブレーペダルの踏込み量x2 と増
幅器7、8の出力電圧との関係である。前述のように、
この実施例においては、増幅器7、8の出力電圧は最大
値を5ボルトにしてある。そしてその電圧上昇度は、ブ
レーペダルの踏込み量x2 に比例するが、電圧の上昇カ
ーブと下降カーブとにはヒステリシス現象が発生するの
で、これを考慮して所望の電圧を得るようにする。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た電動車輌の回生制動装置であるから、第一の発明にお
いては減速時に回生電流から減速度が判断され、制御さ
れるから、別途に減速度センサ等を設ける必要がなく、
制動機構を簡単にすることができることになる。またこ
の場合、制動トルクが車載条件や走行状態等の影響を受
けないことになる。従来の油圧式ブレーキは補助的なも
のとなり、あるいは設けずにも済むことになるので、油
圧式ブレーキのためのブレーキ倍力装置等が不要にな
る。
【0036】第二の発明においては、第1の発明の効果
に加え、ブレーキペダルの踏込み量に対応させて回生制
動力を変えるようにしたので、運転者の意思に応じた制
動を行うことができる。
【0037】第三の発明においては、第1の発明の効果
に加え、アクセルペダルが所定量以上踏み込まれたとき
に制動力が生ずるので、アクセルペダルを踏まないとき
にもアクセルペダルを踏むくせのある運転者に対して
も、誤動作が生じないことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の系統図である。
【図2】図1のものの作動をリミッタの規定電圧との関
係で示したグラフである。
【図3】図1に示したモータドライバ1の内部回路を示
した回路図である。
【図4】回生力の制御回路の作動(計算過程)を表す説
明図である。
【図5】図1のものの作動を示すフローチャート図であ
る。
【図6】アクセルペダルの遊びを示すグラフである。
【図7】ブレーキペダルのヒステリシス現象を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 モータドライバ 2 モータ 3 線 4 線 5 変流器 6 変流器 7 増幅器 8 増幅器 9 乗算器 10 リミッタ 11 回生力の制御回路 12 アクセルペダル信号発生器 13 ブレーキペダル信号発生器 16 第1のスイッチ 17 界磁電流制御部 18 トルク電流制御部 19 回生制動モードの切替回路 20 第2のスイッチ 21 バッテリ 22 計算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行時にはアクセルペダルの踏込み量に
    応じたトルク電流をモータに流し、制動時には電機子電
    流をカットすることにより発電機として機能するモータ
    からの回生電流を電源であるバッテリに回生する電動車
    輌の回生制動装置において、前記制動時にモータからバ
    ッテリに流れる回生電流を検出する検出部と、該検出部
    の検出した回生電流の値から減速度を判断する判断部
    と、該判断部の判断結果に応じて減速度を制御する制御
    部とを設けたことを特徴とする電動車輌の回生制動装
    置。
  2. 【請求項2】 走行時にはアクセルペダルの踏込み量に
    応じたトルク電流をモータに流し、制動時には電機子電
    流をカットすることにより発電機として機能するモータ
    からの回生電流を電源であるバッテリに回生する電動車
    輌の回生制動装置において、前記制動時にモータからバ
    ッテリに流れる回生電流を検出する検出部と、該検出部
    の検出した回生電流の値から減速度を判断する判断部
    と、該判断部の判断結果に応じて減速度を制御する制御
    部と、ブレーキペダルの踏込み量を電気信号の変化とし
    て検出するブレーキペダル踏込み量検出部とを設け、該
    ブレーキペダル踏込み量検出部の出力信号を前記制御部
    に加えるよう構成したことを特徴とする電動車輌の回生
    制動装置。
  3. 【請求項3】 走行時にはアクセルペダルの踏込み量に
    応じたトルク電流をモータに流し、制動時には電機子電
    流をカットすることにより発電機として機能するモータ
    からの回生電流を電源であるバッテリに回生する電動車
    輌の回生制動装置において、前記制動時にモータからバ
    ッテリに流れる回生電流を検出する検出部と、該検出部
    の検出した回生電流の値から減速度を判断する判断部
    と、該判断部の判断結果に応じて減速度を制御する制御
    部と、アクセルペダルを所定角度以上踏み込んだことを
    検出するアクセルペダル踏込み量検出部とを設け、該ア
    クセルペダル踏込み量検出部の出力信号を前記制御部に
    加えるよう構成したことを特徴とする電動車輌の回生制
    動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153294A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Mitsubishi Motors Corp 車両の制動灯制御装置
JP2017034842A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 日産自動車株式会社 制駆動力制御装置及び制駆動力制御方法

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