JPH07245628A - 移動無線通信方式 - Google Patents

移動無線通信方式

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JPH07245628A
JPH07245628A JP282395A JP282395A JPH07245628A JP H07245628 A JPH07245628 A JP H07245628A JP 282395 A JP282395 A JP 282395A JP 282395 A JP282395 A JP 282395A JP H07245628 A JPH07245628 A JP H07245628A
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明 貝山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動無線通信方式における無線基地局と移動
交換局との有線回線において、固定長パケット信号を用
いて通信を行うとき、伝送品質および伝送効率を向上さ
せる。 【構成】 このために、低速ディジタル通信信号を複数
並列に設けられた通信データ組立分解回路により短いパ
ケット信号に変換する。その短いパケット信号を固定長
パケット組立分解回路によって長い固定長パケット信号
に複数詰めて伝送し、また、固定長パケット信号から複
数の短いパケット信号を取り出して通信データ組立分解
回路により低速ディジタル通信信号に復元する。 【効果】 これにより、伝送効率の高い経済的な通信経
路を構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動無線通信方式にお
ける移動交換局と無線基地局との通信に利用する。ま
た、主局と従局とが通信を行う通信方式に利用するに適
する。特に、低速パケット信号と高速パケット信号とが
相互に接続される通信における伝送品質および効率を向
上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信方式の全体構成を図9を参
照して説明する。図9は本発明および従来例の全体構成
図である。移動無線通信方式は、移動端末1001 〜1
004と無線基地局1011 〜101k とが無線回線に
より接続され、無線基地局1011 〜101k と移動交
換局107とが有線回線1061 〜106k により接続
されている。無線基地局1011 〜101k と移動交換
局107とは、有線回線1061 〜106k を介して固
定長パケット信号により通信を行っている。
【0003】固定長パケット信号を用いた通信方式に
は、例えば固定網で考えられているATM(Asynchronou
s Transfer Mode,非同期転送モード)伝送方式がある。
ATM伝送方式に用いる信号の構成を図10を参照して
説明する。図10はATM伝送方式に用いる信号構成を
示す図である。このATM伝送方式で低速度の信号をセ
ル化する際に、図10(a)に示すように、情報が一つ
のセルを満たすまで蓄積する方法と、図10(b)に示
すように、セル化遅延によって通信信号の品質が劣化し
ないだけの許容セル化遅延時間まで情報をセルに蓄積し
てセル長に満たない部分は情報を空にしダミー情報を詰
めてATMセルを生成する方法が考えられている。
【0004】図10(a)の方法では、固定長パケット
信号で伝送する固定網のATM伝送方式において、通信
信号を64kbpsで伝送しているとき、6msecの
セル化遅延時間で済むので信号品質劣化は小さい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、移動無線通
信方式においては、通信信号を無線区間における周波数
資源の有効利用の観点から、通信情報の高能率圧縮技術
を用いて低速度の信号に変換している。移動無線通信方
式において、符号化され圧縮された通信信号が8kbp
sとすれば、その信号をATMセルに完全に詰め込む場
合には48msecのセル化遅延時間が生じる。
【0006】このように、遅延時間が大きくなるとエコ
ーその他による信号品質の劣化が無視できなくなる。そ
こで、移動通信網における通信信号を先に述べたとおり
8kbpsとして、例えば固定網で伝送されている64
kbpsの通信信号と同じセル化遅延時間でセル化しよ
うとしたとき、セルに蓄える情報量は、 8000×0.006=48 となり、48ビットつまり6バイトである。ATMセル
一つに用意されているデータ部は48バイトであるの
で、このときのデータ部の利用効率は12.5%と非常
に低く、図10(b)に示すように伝送効率の低い網構
成になってしまう。この方式では、網内の情報伝送効率
の低下により経済的な移動通信網を構築することが困難
になるといった欠点がある。
【0007】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、通信信号の品質劣化を防ぎ、かつ、伝送路を有
効に用いることができる経済的な移動無線通信方式を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、移動端末に
無線回線により接続される無線基地局と、この無線基地
局に有線回線により接続される移動交換局とを備え、こ
の移動交換局および前記無線基地局は、この有線回線に
固定長パケット信号を送受信する手段を備えた移動無線
通信方式である。
【0009】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記送受信する手段は、例えば適応差分パルス符号変調、
適応予測符号化、適応変換符号化、適応ビット配分適応
予測符号化などにより高能率符号化された低速ディジタ
ル通信信号を入力し短いパケット信号を組立てる手段
と、短いパケット信号を入力し低速ディジタル通信信号
に分解する手段とをそれぞれ前記通信信号のチャネル対
応に複数並列に備え、前記固定長パケット信号は、この
短いパケット信号を複数収容する信号長を有し、前記送
受信する手段は、前記組立てる手段から出力される短い
パケット信号を前記固定長パケット信号のチャネル対応
位置に収容し前記有線回線に送出する手段と、この有線
回線から到来する前記固定長パケット信号のチャネル対
応位置に収容されたパケット信号を取り出し分解しその
収容された位置に対応するチャネルに転送する手段とを
備えるところにある。
【0010】前記送受信する手段の移動交換局側装置
は、前記有線回線(106)と固定長パケット組立分解
回路(114)との間に設けられた第一の固定長パケッ
トスイッチ(108)と、この固定長パケット組立分解
回路(114)と通信データ組立分解回路(113)と
の間に設けられた第二の固定長パケットスイッチ(13
3)とを含む構成とすることもできる。また、前記送受
信する手段の無線基地局側装置は、前記有線回線(10
6)に接続された固定長パケット組立分解回路(10
4)と通信データ組立分解回路(103)との間に設け
られた第三の固定長パケットスイッチ(105)を含む
構成とすることもできる。
【0011】前記送出する手段には、タイマ(311)
と、このタイマに設定された時間毎に前記固定長パケッ
ト信号を生成する手段と、前記設定された時間が経過し
たときに前記固定長パケット信号の信号長に余裕がある
ときにはダミーパケット信号をその余裕分に挿入する手
段とを含む構成とすることもできる。
【0012】前記短いパケット信号に含まれるデータ種
類を判別する手段が設けられ、この手段により判別され
たデータの種類にしたがって前記タイマの設定時間を変
更する手段を含む構成とすることもできる。
【0013】前記データの種類は、音声データと音声以
外のデータの2種類であり、音声データについては設定
時間が短いことが望ましい。
【0014】前記タイマは、その設定時間を外部信号に
より変更する手段を含む構成とすることもできる。
【0015】前記短いパケット信号は、制御部とデータ
部とから構成され、一つの制御部を複数のデータ部が共
用する信号構成とすることもできる。
【0016】
【作用】移動無線通信方式において、移動交換局と無線
基地局とは有線回線により接続されている。この有線回
線に、無線回線で用いる低速度のパケット信号をそのま
まのビットレートで伝送させると、信号長の差異から生
じるダミー情報挿入部分がデータ部分よりも多くなり、
伝送効率が低下する。そこで、移動無線通信方式で用い
る低速度のパケット信号を有線通信方式で用いる高速度
のパケット信号に複数収容して通信することにより効率
のよい通信を行うことができる。
【0017】このとき、低速度のパケット信号を一つず
つ組立て時系列的に順次高速度のパケット信号に収容し
ていると、高速度のパケット信号の組立時間が長くかか
り過ぎて、エコー等による信号劣化が発生する。そこ
で、低速度のパケット信号を複数並行に組立て、同時に
高速パケットに収容することにより、短い組立時間で高
速度のパケット信号に複数の低速度のパケット信号を収
容することができる。
【0018】逆に、このようにして組立てられた高速度
のパケット信号から同時に低速度の複数のパケット信号
を並行に取り出し元の信号に復元する。これにより、低
速度のパケット信号を高速度のパケット信号に複数収容
し、効率のよい通信を行うことができる。
【0019】すなわち、ATM伝送方式のような固定長
パケット信号を用いた移動無線通信方式を実現するとき
に、移動交換局と無線基地局との間を接続するときの低
ビットレート信号をパケット信号にする際の遅延を小さ
くし、それを移動交換局と無線基地局との間において、
固定長パケット信号に複数分詰め込んで送ることによ
り、パケット化時の信号品質劣化を防ぎ、かつ、伝送路
を有効に使えるようにすることで経済的な移動無線通信
方式を実現することができる。
【0020】本発明は、符号変換回路で変換された低ビ
ットレート通信信号を複数並列に設けられた通信データ
組立分解回路により、パケット化による品質劣化を許容
できる遅延時間で作成されるパケット信号に変換するこ
とにより、高品質な通信を可能にし、そのパケット信号
を固定長パケット組立分解回路により固定長パケット信
号に複数詰めて伝送し、また、固定長パケット信号から
複数のパケット信号を取り出し、通信データ組立分解回
路により通信信号に復元することができるようにしたこ
とにより、伝送効率の高い経済的な移動無線通信方式を
実現できるようにした。
【0021】さらに、固定長パケット信号の組立時間に
制限時間を設け、あらかじめ設定された最大遅延時間を
越えないように制御することもできる。このとき、デー
タの種類に応じて制限時間を可変にするとよい。例え
ば、音声データのようなリアルタイム伝送を要求される
データの場合には、遅延は比較的小さくすることが要求
されるので制限時間は短く設定し、多少遅延が大きくて
もよいデータの場合には、伝送効率を優先して制限時間
は長く設定する。
【0022】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構
成図である。本発明の全体構成は図9を参照のこと。
【0023】本発明は、移動端末1001 、1002
無線回線により接続される無線基地局1011 と、この
無線基地局1011 に有線回線1061 により接続され
る移動交換局107とを備え、この移動交換局107お
よび無線基地局1011 は、この有線回線1061 に固
定長パケット信号200を送受信する手段としてのパケ
ット入出力部109、1901 〜190m を備えた移動
無線通信方式である。
【0024】ここで、本発明の特徴とするところは、パ
ケット入出力部109、1901 〜190m は、8kbps
の低速ディジタル通信信号を入力し短いパケット信号を
組立てる手段と、短いパケット信号を入力し低速ディジ
タル通信信号に分解する手段とをそれぞれ前記通信信号
のチャネル対応に複数並列に備えられた通信データ組立
分解回路1031 〜103n 、1131 〜113n に備
え、固定長パケット信号200は、このパケット信号を
複数収容する64kbpsの信号長を有し、パケット入出力
部109、1901 〜190m は、通信データ組立分解
回路1031 〜103n 、1131 〜113n の組立て
る手段から出力される短いパケット信号を固定長パケッ
ト信号200のチャネル対応位置に収容し有線回線10
1 に送出する手段と、この有線回線1061 から到来
する固定長パケット信号200のチャネル対応位置に収
容されたパケット信号を取り出し分解しその収容された
位置に対応するチャネルの通信データ組立分解回路10
1 〜103n 、1131〜113n に転送する手段と
を固定長パケット組立分解回路1041 〜104m、1
141 〜114m に備えるところにある。
【0025】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。ここでは、移動端末1001 が無線基地局1011
の制御している無線ゾーンに移動しているものとして説
明する。移動交換局107の制御装置110は、電話機
115から移動端末1001 への着信を検出したら、一
斉呼出しを行い移動端末1001 が無線基地局1011
の無線ゾーンにいることを知るのは従来の方式と同様で
ある。
【0026】また、ここでは固定長パケット信号200
の内の通信信号の位置と固定長パケット組立分解回路1
04、114に接続されている通信データ組立分解回路
103、113の位置とは固定的に1対1に対応してい
るものとする。例えば、無線基地局1011 内の固定長
パケット組立分解回路1041 と移動交換局107内の
固定長パケット組立分解装置1141 に通信路が設定さ
れた場合、通信信号2031 は通信データ組立分解回路
1031 、1131 と対応しているし、通信信号203
2 は通信データ組立分解回路1032 、1132 に対応
し、通信信号203n は通信データ組立分解回路103
n 、113n に対応しているとする。
【0027】次に、制御装置110の動作について図2
および図3を参照して説明する。図2は固定長パケット
信号の構成図である。図3は通信回線接続処理を示すフ
ローチャートである。移動端末1001 が無線基地局1
011 の無線ゾーンにいることを知った移動交換局10
7の制御装置110は、固定長パケット組立分解回路1
04がすでに他の通信で使用されており、かつ、その回
路に接続された通信データ組立分解回路103と組にな
った無線チャネルの中で他の通信で使用されていない無
線チャネルがあるか否かを探す(S1)。
【0028】もし、条件に合う無線チャネルが見つから
なかった場合には、無線基地局1011 内に使用されて
いない固定長パケット組立分解回路1041 〜104m
があるか否かを探す(S4)。
【0029】条件に合う無線基地局1011 内の固定長
パケット組立分解回路104が見つからなかった場合に
は、無線チャネルがすべて使用中のため通信経路を設定
できないので、電話機115にビジートーン等を流すこ
とで接続できない旨を通知する(S11)。
【0030】条件に合う無線基地局1011 内の固定長
パケット組立分解回路104が見つかった場合には、移
動交換局107内に他の通信で使用されていない固定長
パケット組立分解回路1141 〜114m を探す(S
5)。他の通信で使用されていない固定長パケット組立
分解回路1141 〜114m が見つからなかった場合に
は、移動交換局107内の固定長パケット組立分解回路
1141 〜114m が全ての他の通信で使用中のため通
信路を設定できないので電話機115にビジートーン等
を流すことで接続できないことを通知する(S11)。
【0031】条件に合う移動交換局内107の固定長パ
ケット組立分解回路1141 〜114m が見つかった場
合には、図1および図2(a)に示されているように、
固定長パケット信号200が目的の移動交換局107ま
たは無線基地局1011 に届くように、この通信で使用
される固定長パケット信号200のアドレス部201に
付加するアドレスが決定されなければならない。このア
ドレスはテーブルのなかに複数個用意されており、移動
交換局107と無線基地局1011 間で通信する際に制
御装置110がテーブルを参照して他の通信で使用され
ていないアドレスを探す(S6)。もし見つからなけれ
ば電話機115にビジートーン等を流すことで接続でき
ないことを通知する(S11)。
【0032】条件に合うアドレスが見つかった場合に
は、制御装置110が通信で使用される固定長パケット
信号200に付けるアドレスを決定する。ここでは、固
定長パケット組立分解回路1141 が選択されたとす
る。制御装置110は選択した固定長パケット組立分解
回路1041 に接続された通信データ組立分解回路10
1 〜103n と対の無線チャネルはすべて空きのため
任意の無線チャネルを選択する。ここでは通信データ組
立分解回路1031 と対の無線チャネルCh1を選択し
たとする。
【0033】無線基地局1011 は、制御装置110か
ら通信で使用するアドレスと固定長パケット組立分解回
路1041 と使用する無線チャネルCh1を通知される
(S7)。
【0034】移動交換局107では、制御装置110は
無線基地局1011 で使う通信データ組立分解回路10
1 と対応する固定長パケット組立分解回路1141
通信データ組立分解回路1131 を選択する。移動交換
局107は切換スイッチ112と固定長パケットスイッ
チ108により電話機115と、通信用に選択された固
定長パケット組立分解回路1141 と、無線基地局10
1 内の空きの無線チャネルに接続している通信データ
組立分解回路1031 に対応している移動交換局107
内の通信データ組立分解回路1131 、符号変換回路1
111 を接続し通信経路を設定する(S8)。
【0035】無線基地局1011 が固定長パケット信号
200を受け取るため、無線基地局1011 は制御装置
110から通知されたアドレスの固定長パケット信号2
00が来たら通信で使用することが決定した固定長パケ
ット組立分解回路1041 にスイッチングするように固
定長パケットスイッチ105を設定する。無線基地局1
011 が固定長パケット信号200を送出する場合に、
固定長パケット信号200のデータ部202に通知され
たアドレスを付加して移動交換局107側に送出するよ
う固定長パケット組立分解回路1041 に通知する。
【0036】無線基地局1011 は移動端末1001
通信で使用することが決定した無線チャネルを通知し移
動端末1001 、送受信装置1021 間に通信経路であ
る無線回線Ch1を設定する(S9)。
【0037】また、移動端末1001 が無線基地局10
1 の無線ゾーンにいることを知った移動交換局107
の制御装置110は、固定長パケット組立分解回路10
4がすでに他の通信で使用されており、かつ、その回路
に接続された通信データ組立分解回路103と組になっ
た無線チャネルの中で他の通信で使用されていない無線
チャネルがあるか否かを探し(S1)、その結果として
使用されていない無線チャネルがあれば、移動交換局1
07で空の通信データ組立分解回路1131 〜113n
および符号変換回路1111 〜111n はあるか否か探
す(S2)。なければ、接続不可能を電話機115に通
知する(S11)。あれば、無線基地局1011 で空チ
ャネルと接続されている通信データ組立分解回路103
1 〜103n を使って通信経路を設定する(S3)。
【0038】これらの各装置、回路の操作にともなって
通信回線を流れる通信信号の流れを説明する。まず、電
話機115からの通信信号は符号変換回路1111 で高
能率符号化され低速度で伝送される符号化信号になる。
この符号化信号が通信データ組立分解回路1131 でパ
ケット化遅延時間により信号品質が劣化しない程度の情
報量で固定長パケット化される。これが図2におけるデ
ータ部2051 〜205n にあたる。これにパケット信
号の遅延や喪失などによる状態から空きパケット信号の
補充やパケット信号の接続順序の管理等により可能な限
り忠実に符号化信号への対応をとるために必要な制御情
報が入った制御部2041 〜204n をつけて通信信号
203にして固定長パケット組立分解回路1141 に送
る。
【0039】固定長パケット組立分解回路1141 は接
続されている複数の通信データ組立分解回路1131
らの通信信号2031 を固定長パケット信号200のあ
らかじめ定められた位置に収容する。この通信のために
制御装置110で指定されているアドレスを固定長パケ
ット信号200のアドレス部201につけ送出する。
【0040】移動交換局107内で固定長パケット信号
200は固定長パケットスイッチ108でアドレス部2
01に対応する有線回線1061 にスイッチングされ
る。移動交換局107から無線基地局1011 に送出さ
れた固定長パケット信号200は無線基地局1011
の固定長パケットスイッチ105により制御装置110
から通知された固定長パケット組立分解回路1041
スイッチングされる。
【0041】固定長パケット組立分解回路1041 は固
定長パケット信号200における通信信号2031 の位
置から対応する通信データ組立分解回路1031 に通信
信号2031 を送出する。
【0042】通信信号2031 は通信データ組立分解回
路1031 により、もとの低速度な符号化信号に変換さ
れ、対応する無線チャネルCh1に送出される。無線チ
ャネルCh1から符号化信号を受けた移動端末1001
は内部の符号変換回路でもとの通信信号に戻す。
【0043】以上の操作により無線基地局1011 内で
使用される無線チャネルと接続されている通信データ組
立分解回路1031 と移動交換局107内の通信データ
組立分解回路1131 の間に通信経路が設定できるため
電話機115と移動端末1001 との間で通信が可能と
なる。
【0044】固定長パケット組立分解回路1041 〜1
04n がすでに他の通信で使用されており、かつ、その
回路に接続された通信データ組立分解回路1031 〜1
03n と組になった無線チャネルCh1〜Chnの中で
他の通信で使用されていない無線チャネルCh1〜Ch
nがあるか探した結果、条件に合う無線チャネルが見つ
かった場合(ここでは通信データ組立分解回路1031
に対応した無線チャネルCh1が条件に合うとした)、
制御装置110は図1に記述していない制御用回線で無
線基地局1011 および移動端末1001 に使用する無
線チャネルの情報を送り、無線回線を設定するとともに
電話機115を切換スイッチ112を制御して移動交換
局107内の空無線チャネルが接続している固定長パケ
ット組立分解回路1141 〜114m の空無線チャネル
に対応した符号変換回路1111〜111n 、通信デー
タ組立分解回路1131 〜113n に接続する。このよ
うにして、移動端末1001 は固定長パケット組立分解
回路1041 〜104m 、通信データ組立分解回路10
1 〜103n 、符号変換回路1111 〜111nを通
して通信路が設定できるために電話機115と移動端末
1001 との間で通信が可能となる。
【0045】次に、電話機115と移動端末1001
通信を終了する場合の処理について図4を参照して説明
する。図4は通信回線切断処理を示すフローチャートで
ある。電話機115と移動端末1001 が通信中の状態
から切断信号を移動交換局107の制御装置110が検
出した場合、制御装置110は移動端末1001 が通信
に使っていた固定長パケット組立分解回路1041 、1
141 の中で他の通信で使用中の通信データ組立分解回
路1032 〜103m 、1132 〜113m があるか否
か探し(S21)、もし、あればこの固定長パケット組
立分解回路1041 、1141 は他の通信で使用中であ
るので固定長パケットスイッチ105、108は接続し
たままにしておく。移動交換局107内で制御装置11
0によって電話機115と無線チャネル(ここではCh
1)に対応した通信データ組立分解回路1131 間の回
線を切換スイッチ112を制御して解放するとともに、
無線基地局1011 内で使用していた無線チャネルCh
1とそれに接続している通信データ組立分解回路103
1 を制御装置110によって解放する(S22)。
【0046】使用していた固定長パケット組立分解回路
1041 、1141 の中で他の通信で使用中の通信デー
タ組立分解回路1032 〜103n 、1132 〜113
n がないとき(S21)、固定長パケット組立分解回路
1041 、1141 はどの通信にも使用されていない状
態になったため通信回線の切断処理と、固定長パケット
組立分解回路1041 、1141 の解放処理を以下の方
法で行う(S23)。制御装置110により移動交換局
107と無線基地局1011 間の通信に使用していた固
定長パケット信号200のアドレスを解放するとともに
アドレスの解放情報を移動交換局107内の固定長パケ
ット組立分解回路1141 と無線基地局101内の固定
長パケット組立分解回路1041 に通知して固定長パケ
ット組立分解回路1041 、1141 を解放する。制御
装置110により移動交換局107内で通信に使用して
いた通信データ組立分解回路1131 、符号変換回路1
111 と電話機115の間の接続を切換スイッチ112
を制御して解放する。制御装置110は無線基地局10
1 に無線基地局1011 内で無線チャネルが使用して
いた通信データ組立分解回路1031 と固定長パケット
組立分解回路1041 間の接続を解放するよう指示する
(S22)。以上の操作によって電話機115と移動端
末1001 との間で行われている通信を切断する。
【0047】なお、通信データをそのまま通信信号とし
て扱うことの可能な移動端末1002 を用い、無線基地
局1011 において通信データ組立分解回路1031
103n を省略し、無線チャネルを短いパケット信号の
まま伝送しても(図1においてCh2とした)同様な処
理を行うことが可能なことは明らかである。
【0048】また、図2(a)の固定長パケット信号2
00のデータ部202について各通信信号2031 〜2
03n の制御部2041 〜204n を符号変換回路別に
せず、図2(b)の制御部303のように共用すること
は、固定長パケット信号化に関して各通信信号への制御
部303の付加、削除を固定長パケット組立分解回路1
041 〜104n 、1141 〜114n で行うことによ
り可能である。これによりさらに伝送効率の良い通信が
可能になる。
【0049】(第二実施例)次に、本発明第二実施例を
図5および図6を参照して説明する。図5は本発明第二
実施例装置のブロック構成図である。図6は本発明第二
実施例の動作を示すフローチャートである。本発明第二
実施例は、移動交換局107内の通信データ組立分解回
路1131 〜113n と固定長パケット組立分解回路1
141 〜114n との間に第二の固定長パケットスイッ
チ133を介挿し、また、無線基地局1011 内の固定
長パケットスイッチ1051通信データ組立分解回路1
031〜103n と固定長パケット組立分解回路104
との間に介挿したものである。これにより、移動交換局
107内の通信データ組立分解回路1131 〜113n
および無線基地局1011 内の通信データ組立分解回路
1031 〜103n 、固定長パケット組立分解回路10
1 〜104m は、図1に示した本発明第一実施例装置
のブロック構成図と比較してそれぞれ簡単化することが
できる。
【0050】すなわち、移動交換局107においては、
通信データ組立分解回路1131 〜113n と固定長パ
ケット組立分解回路1141 〜114n とを固定長パケ
ットスイッチ133により交換接続し、任意の通信デー
タ組立分解回路1131 、1132 、…、113n と任
意の固定長パケット組立分解回路1141 、1142
…、114n とを自在に接続できるようにすることによ
り、固定長パケット組立分解回路1141 〜114m
対して通信データ組立分解回路1131 〜113n は一
組あれば本発明第一実施例と同様な動作が実現できる。
【0051】また、無線基地局1011 においては、固
定長パケット組立分解回路104を一つだけにして、こ
の固定長パケット組立分解回路104と通信データ組立
分解回路1031 〜103n との間に固定長パケットス
イッチ105を介挿することにより、複数の通信データ
組立分解回路1031 〜103n と単一の固定長パケッ
ト組立分解回路104とを固定長パケットスイッチ10
5により交換接続する。これにより、通信データ組立分
解回路1031 〜103n の一組に対して、固定長パケ
ット組立分解回路104が一つあれば本発明第一実施例
と同様な動作が実現できる。
【0052】通信データ組立分解回路1031 〜103
n 、1131 〜113n により組立た低ビットレートの
パケット信号の形を固定長パケット組立分解回路10
4、1141 〜114m が組立る固定長パケット信号2
00と同一の形にしておく、すなわち、低ビットレート
のパケット信号は固定長パケット信号200の一部のみ
を使い、残りはダミー情報を詰め、固定長パケット組立
分解回路104、1141 〜114m においてダミー情
報を捨てるようにする。これは従来例で図10(b)と
して示した固定長パケット信号200と同一のものであ
るが、装置内なので伝送路の増加にはならない。これに
より、固定長パケットスイッチ105、108、133
はすべて同一のハードウェア構成のもので実現できる。
【0053】移動交換局107と各無線基地局1011
〜101k 間で使用する通信データ組立分解回路103
1 〜103n 、固定長パケット組立分解回路1141
114m 、通信データ組立分解回路1131 〜11
n 、符号変換回路1111 〜111n の組合わせと送
受信する固定長パケット信号200のアドレスは、あら
かじめコマンドで制御装置110に指示されているもの
とする。制御装置110は、あらかじめ固定長パケット
スイッチ108を設定し、固定長パケット信号200の
アドレスにより固定長パケット信号200を対応する有
線回線1061 〜106k および固定長パケット組立分
解回路1141 〜114m にスイッチングするように設
定しておく、ここでは、無線基地局1001 を使用する
場合には、固定長パケット組立分離回路1141 を使う
ように指定されているものとする。また、移動端末10
1 は無線基地局1011 の制御している無線ゾーンに
移動しているものとして説明する。移動交換局107の
制御装置110は、電話機115から移動端末1001
への着信を検出したとき、一斉呼出しを行い、移動端末
1001 が無線基地局1011 の無線ゾーンにいること
を知るのは従来の方式と同様である。
【0054】移動端末1001 が無線基地局1011
無線ゾーンにいることを知った制御装置110は、無線
基地局1011 で使用されていない空きの無線チャネル
Ch1〜Chnを探す。ここでは、無線チャネルCh1
を選択したものとする。空き無線チャネルCh1〜Ch
nがなかった場合は接続できないため、ビジートーンに
より電話機115に接続できない旨を通知する。
【0055】空き無線チャネルCh1を見つけた制御装
置110は、使用されていない空きの符号変換回路11
1 〜111n と通信データ組立分解回路1131 〜1
13n との組を探す。ここでは、符号変換回路1111
と通信データ組立分解回路1131 を選択したものとす
る。空き符号変換回路1111 と通信データ組立分解回
路1131 の組がなかった場合は接続できないため、ビ
ジートーンで電話機115に接続できない旨を通知す
る。
【0056】制御装置110はあらかじめ設定されてい
る無線基地局1011 に対応して使用する固定長パケッ
ト組立分解回路1141 を識別する。制御装置110
は、識別した固定長パケット組立分解回路1141 に、
この通信で使用する通信データ組立分解回路1131
符号変換回路1111 の組を識別する情報と、使用する
無線チャネルCh1の情報を通知する。固定長パケット
組立分解回路1141 はこの情報を記憶しておき、後で
述べる音声パケット信号のアドレス情報の変換に使用す
る。
【0057】制御装置110は無線基地局1011 に、
選択した通信に使用する無線チャネルCh1を通知し、
移動端末1001 との間の無線チャネルCh1を設定す
るよう依頼する。無線基地局1011 は移動端末100
1 との間に送受信装置1021 により無線チャネルCh
1を設定する。
【0058】制御装置110は、切換スイッチ112お
よび固定長パケットスイッチ133を制御して、電話機
115、符号変換回路1111 と通信データ組立分解回
路1131 、固定長パケット組立分解回路1141 を接
続する。無線基地局1011の固定長パケット組立分解
回路104と移動交換局107の固定長パケット組立分
解回路1141 は既に述べたようにあらかじめ設定され
ている。以上で、電話機115と移動端末1001 間の
情報の転送ルートが設定できる。
【0059】次に、本発明第二実施例における情報転送
動作を図6を参照して説明する。まず、電話機115か
ら移動端末1001 への情報転送について説明する。符
号変換回路1111 は電話機115からの音声信号を高
能率符号化することで低速度の音声信号に変換する。通
信データ組立分解回路1131 は、低速度の音声信号を
短いパケット信号に分解し、パケット損失の補正等で使
用する制御情報および符号変換回路1111 を識別可能
なアドレス情報(例えば、移動交換局107内の符号変
換回路1111 〜111n にあらかじめ一連番号を付与
しておく)をつけて音声パケット信号として出力する。
【0060】出力された音声パケット信号は、固定長パ
ケットスイッチ133によりアドレス情報をもとに、あ
らかじめ制御装置110で設定された固定長パケット組
立分解回路1141 にスイッチングされ運ばれる。
【0061】固定長パケット組立分解回路1141 は、
固定長パケットスイッチ133により接続された複数の
符号変換回路1111 〜111n から送られてくる音声
パケット信号をバッファリングする。固定長パケット組
立分解回路1141 は常に、バッファに音声パケット信
号が有るか否かを監視している(S31)。バッファに
音声パケット信号が蓄積されたとき、バッファより取り
出し、あらかじめ制御装置110から指示され、記憶し
ておいた無線チャネル番号と符号変換回路番号にしたが
い、符号変換回路1111 の番号を無線チャネルCh1
の番号に変換して固定長パケット信号200に組み立て
る(S32)。その後、バッファに音声パケット信号が
ないかをあらかじめ定められた時間監視する(S3
3)。
【0062】一定時間内に音声パケット信号が到着した
場合は、バッファより取り出し、前述したように音声パ
ケット信号のアドレスを変換して固定長パケット信号2
00に組立てる(S34)。あらかじめ決められた数の
音声パケット信号を受け取り、固定長パケット信号20
0が組立られるまで、この動作を繰り返す(S35)。
固定長パケット信号200が組立て終わったら、あらか
じめ指定された無線基地局1011 のアドレス情報を付
けて送出する(S36)。
【0063】定められた時間監視しても、音声パケット
信号が到着しないとき、ダミー情報として例えば、アド
レス部201を“0”とした空きパケットを詰めて固定
長パケット信号200を組立て、あらかじめ指定された
無線基地局1011 を示すアドレス情報を付けて送出す
る(S37)。この固定長パケット信号200は、固定
長パケットスイッチ108によりアドレス情報に対応し
た無線基地局1011に有線回線1061 を介して送信
される。
【0064】移動交換局107からの固定長パケット信
号200を受けた無線基地局1011 の固定長パケット
組立分解回路104は、固定長パケット信号200が内
部のバッファに蓄積されるとこれを検知し(S41)、
パケット信号に分解する(S42)。このとき、空きパ
ケット信号は不要なので廃棄する(S43)。音声パケ
ット信号はアドレスに対応した無線チャネルCh1と対
応して接続されている通信データ組立分解回路1031
で伝送遅延やパケット損失を補正し、元の低速音声信号
に戻され無線チャネルCh1により送出される(S4
4)。移動端末1001 は、無線チャネルCh1から低
速音声信号を受信し、符号変換して音声信号に復元す
る。
【0065】次に、移動端末1001 から電話機115
への情報転送について説明する。移動端末1001 で受
けた音声信号は符号変換され、符号化された低速音声信
号として無線チャネルCh1により無線基地局1011
に送られる。無線基地局1011 の送受信装置1021
で受けた無線チャネルCh1の低速音声信号は、無線チ
ャネルCh1に対応した、通信データ組立分解回路10
1 によりアドレス部に無線チャネルCh1を識別する
情報を設定した音声パケット信号に変換され、固定長パ
ケット組立分解回路104に送られる。固定長パケット
組立分解回路104は、図6に示した移動交換局107
の固定長パケット組立分解回路1141と同様な処理で
固定長パケット信号200に組立て有線回線1061
送出する。無線基地局1011 では、音声パケット信号
のアドレスはそのまま送られる。
【0066】無線基地局1011 からの固定長パケット
信号200を受けた移動交換局107の固定長パケット
組立分解回路1141 は、図6に示した無線基地局10
1の固定長パケット組立分解回路104と同様な処理
で固定長パケット信号200を音声パケット信号に分解
し、音声パケット信号のアドレスをあらかじめ制御装置
110により設定された符号変換回路1111 を識別す
るアドレスに変換して送出する。このとき、ダミー情報
を示す空パケット信号は廃棄される。音声パケット信号
は、固定長パケットスイッチ133によりアドレスに対
応した通信データ組立分解回路1131 と符号変換回路
1111 に送られ、元の音声信号に変換されて電話機1
15に送られる。
【0067】本発明第二実施例において、固定長パケッ
ト組立分解回路1141 〜114mは無線基地局101
1 〜101k 対応に設けていたが、パケット信号の通過
経路を設定するときに、制御装置110は固定長パケッ
ト組立分解回路1141 に、この通信で使用する通信デ
ータ組立分解回路1131 と符号変換回路1111 との
組を識別する情報および通信で使用する無線チャネルC
h1の情報とともに、無線基地局1011 を識別する情
報(無線基地局1011 で使用している固定長パケット
信号200のアドレス)も同時に通知し、無線基地局1
011 対応に固定パケット信号を組立てることで、一つ
の固定長パケット組立分解回路1141により複数の無
線基地局1011 〜101k 分を多重処理する構成とす
ることもできる。
【0068】また、符号変換回路1111 〜111n
通信データ組立分解回路1131 〜113n とを別々の
回路として説明したが、符号変換回路1111 〜111
n により音声を高能率符号化する際に直接パケット信号
に変換して出力しても同様に説明することができる。
【0069】また、移動交換局107と無線基地局10
1 間で使う固定長パケット信号200のアドレスは一
つで説明したが、複数のアドレスを使用し、固定長パケ
ット信号200のアドレスと固定長パケット信号200
に収容された低ビットレート情報のパケット信号のアド
レスの組合せで無線チャネルCh1を識別するようにし
ても同様な接続処理を行うことができる。
【0070】本発明第二実施例では、無線チャネルCh
1〜Chnを回線交換形式としたため、通信データ組立
分解回路1031 〜103n を無線基地局1011 に設
置し、低ビットレート信号のパケット信号をもとの信号
になおして無線チャネルCh1〜Chnにより転送して
いる。当然、無線チャネルCh1〜Chnがパケット信
号を転送するパケットチャネルであれば、通信データ組
立分解回路1031 〜103n を無線基地局1011
設置するのでなく、移動端末1001 〜100k に設置
し、低ビットレートの信号をパケット信号のまま移動端
末1001 〜100k まで転送することで同様に情報の
転送を行う構成とすることもできる。
【0071】(第三実施例)次に、本発明第三実施例を
図7および図8を参照して説明する。図7は、本発明第
三実施例の固定長パケット組立分解回路1041 〜10
m 、1141 〜114m のブロック構成図である。こ
こでは、固定長パケット組立分解回路1141 に着目し
て説明する。図8は本発明第三実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。本発明第三実施例の固定長パケット
組立分解回路1141 には、データ種別判定部310
と、タイマ311とが設けられている。固定長パケット
組立分解部312は本発明第一および第二実施例におけ
る固定長パケット組立分解回路1041 と同様に動作す
る。
【0072】データ種類判定部310は、到来する短い
パケット信号に含まれるデータが、音声データか否かを
判定する。タイマ311は、データ種類判定部310の
判定結果にしたがって設定時間が変更される。また、タ
イマ311の設定時間は、外部設定信号によっても変更
することができる。例えば、ATMセルに64kbps
音声信号を挿入するときのセル化遅延6msと同等の遅
延で音声パケットを送信するときにはタイマを6msに
設定する。音声パケットの代わりに、データパケットを
送信する場合は、データサービスで許される遅延量、例
えば50msを設定する。
【0073】本発明第三実施例の動作を図8を参照して
説明する。固定長パケット組立分解回路1141 は常
に、バッファに短いパケット信号が有るか否かを監視し
ている(S41)。バッファに短いパケット信号が蓄積
されたとき、バッファより取り出し、あらかじめ制御装
置110から指示され、記憶しておいた無線チャネル番
号と符号変換回路番号にしたがい、符号変換回路111
1 の番号を無線チャネルCh1の番号に変換して固定長
パケット信号200に組み立てる(S42)。その後、
バッファに短いパケット信号がないかをあらかじめ定め
られた時間監視する(S43)。
【0074】このとき、データ種類判定部310は、バ
ッファに到来した短いパケットのデータ種類を判定す
る。すなわち、音声パケットか音声以外のデータパケッ
トかを判定し(S44)、音声パケットであればタイマ
311の設定時間を6msに設定する(S45)。デー
タパケットであればタイマ311の設定時間を50ms
に設定する。このとき、データ判定種類判定部310か
らの判定結果によらず、外部からの設定信号によりタイ
マ311の設定時間を設定することもできる。このよう
に設定された時間にしたがって、一定時間内に短いパケ
ット信号が到着した場合は、バッファより取り出し、前
述したように短いパケット信号のアドレスを変換して固
定長パケット信号200に組立てる(S47)。あらか
じめ決められた数の短いパケット信号を受け取り、固定
長パケット信号200が組立られるまで、この動作を繰
り返す(S48)。固定長パケット信号200が組立て
終わったら、あらかじめ指定された無線基地局1011
のアドレス情報を付けて送出する(S49)。
【0075】定められた時間監視しても、短いパケット
信号が到着しないとき、ダミー情報として例えば、アド
レス部201を“0”とした空きパケットを詰めて固定
長パケット信号200を組立て、あらかじめ指定された
無線基地局1011 を示すアドレス情報を付けて送出す
る(S50)。この固定長パケット信号200は、固定
長パケットスイッチ108によりアドレス情報に対応し
た無線基地局1011に有線回線1061 を介して送信
される。この動作は、無線基地局101においても、移
動交換局107においても同様に行われる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パケット化遅延による信号品質劣化がなくなり、かつ通
信信号を複数詰めて固定長パケット信号として伝送する
ことによって伝送効率の高い経済的な移動通信システム
を構成することができる。
【0077】時間を監視するタイマを可変に設定できる
構成とすることにより、呼種による最適なパケット化遅
延が実現でき、許容遅延量以内で高い伝送効率を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】固定長パケット信号の構成図。
【図3】通信回線接続処理を示すフローチャート。
【図4】通信回線切断処理を示すフローチャート。
【図5】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図6】本発明第二実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図7】本発明第三実施例の固定長パケット組立分解回
路のブロック構成図。
【図8】本発明第三実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図9】本発明および従来例の全体構成図。
【図10】ATM伝送方式に用いる信号構成を示す図。
【符号の説明】
1001 〜100k 移動端末 1011 〜101k 無線基地局 1021 〜102m 送受信装置 1031 〜103n 、1131 〜113n 通信データ
組立分解回路 1041 〜104m 、1141 〜114m 固定長パケ
ット組立分解回路 105、108、133 固定長パケットスイッチ 1061 〜106k 有線回線 109、1901 〜190m パケット入出力部 111、1111 〜111n 符号変換回路 112 切換スイッチ 115 電話機 107 移動交換局 110 制御装置 200 固定長パケット信号 201、301 アドレス部 202、2051 〜205n 、302、3041 〜30
n データ部 2031 〜203n 通信信号 2041 〜204n 、303 制御部 Ch1〜Chn 無線チャネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/26 7/30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動端末に無線回線により接続される無
    線基地局と、この無線基地局に有線回線により接続され
    る移動交換局とを備え、この移動交換局および前記無線
    基地局は、この有線回線に固定長パケット信号を送受信
    する手段を備えた移動無線通信方式において、 前記送受信する手段は、低速ディジタル通信信号を入力
    し短いパケット信号を組立てる手段と、短いパケット信
    号を入力し低速ディジタル通信信号に分解する手段とを
    それぞれ前記通信信号のチャネル対応に複数並列に備
    え、 前記固定長パケット信号は、この短いパケット信号を複
    数収容する信号長を有し、 前記送受信する手段は、前記組立てる手段から出力され
    る短いパケット信号を前記固定長パケット信号のチャネ
    ル対応位置に収容し前記有線回線に送出する手段と、こ
    の有線回線から到来する前記固定長パケット信号のチャ
    ネル対応位置に収容されたパケット信号を取り出し分解
    しその収容された位置に対応するチャネルに転送する手
    段とを備えたことを特徴とする移動無線通信方式。
  2. 【請求項2】 前記送受信する手段の移動交換局側装置
    は、前記有線回線(106)と固定長パケット組立分解
    回路(114)との間に設けられた第一の固定長パケッ
    トスイッチ(108)と、この固定長パケット組立分解
    回路(114)と通信データ組立分解回路(113)と
    の間に設けられた第二の固定長パケットスイッチ(13
    3)とを含む請求項1記載の移動無線通信方式。
  3. 【請求項3】 前記送受信する手段の無線基地局側装置
    は、前記有線回線(106)に接続された固定長パケッ
    ト組立分解回路(104)と通信データ組立分解回路
    (103)との間に設けられた第三の固定長パケットス
    イッチ(105)を含む請求項1記載の移動無線通信方
    式。
  4. 【請求項4】 前記送出する手段には、タイマ(31
    1)と、このタイマに設定された時間毎に前記固定長パ
    ケット信号を生成する手段と、前記設定された時間が経
    過したときに前記固定長パケット信号の信号長に余裕が
    あるときにはダミーパケット信号をその余裕分に挿入す
    る手段とを含む請求項1記載の移動無線通信方式。
  5. 【請求項5】 前記短いパケット信号に含まれるデータ
    種類を判別する手段が設けられ、この手段により判別さ
    れたデータの種類にしたがって前記タイマの設定時間を
    変更する手段を含む請求項4記載の移動無線通信方式。
  6. 【請求項6】 前記データの種類は、音声データと音声
    以外のデータの2種類であり、音声データについては設
    定時間が短い請求項5記載の移動無線通信方式。
  7. 【請求項7】 前記タイマは、その設定時間を外部信号
    により変更する手段を含む請求項4記載の移動無線通信
    方式。
  8. 【請求項8】 前記短いパケット信号は、制御部とデー
    タ部とから構成され、一つの制御部を複数のデータ部が
    共用する信号構成である請求項1記載の移動無線通信方
    式。
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