JPH07245576A - 電力線搬送通信システム - Google Patents

電力線搬送通信システム

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JPH07245576A
JPH07245576A JP3333194A JP3333194A JPH07245576A JP H07245576 A JPH07245576 A JP H07245576A JP 3333194 A JP3333194 A JP 3333194A JP 3333194 A JP3333194 A JP 3333194A JP H07245576 A JPH07245576 A JP H07245576A
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Kazuyuki Igarashi
和之 五十嵐
Noriyuki Kushiro
紀之 久代
Koki Iwatsubo
幸喜 岩坪
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力線搬送通信において、近接導体からの漏
洩を低減し、且つコモンモードノイズによるノーマルモ
ードノイズへの影響を抑圧し、各分岐電力線間の混信を
防止できる電力線搬送通信システム。 【構成】 主幹電力線2からそれぞれブロックフィルタ
3a,3bを介して分岐した分岐電力線4a,4bにタ
ーミナル5a,5b等の電力線搬送通信機器を結合し、
前記各分岐電力線を通信媒体として通信を行なう電力線
搬送通信システムにおいて、前記各分岐電力線の2本の
電線がそれぞれ接続される前記ブロックフィルタの各出
力端からそれぞれ内側をみた2つのインピーダンスが平
衡し、且つ前記電力線搬送通信機器による通信信号に対
しては高インピーダンスとなるように構成されたブロッ
クフィルタ3a,3bと、前記各ブロックフィルタに接
続される主幹電力線2の2本の電線のいずれか一方の電
線とアース線7a,7bとの間に接続されたハイパスフ
ィルタ8a,8bとを備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に電力線を通信媒
体として、例えば住宅設備機器等の集中制御・管理等を
行なうための電力線搬送通信システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばホームオートメーション等
では、電力線からそれぞれ分岐用フィルタを介して分岐
された各分岐電力線を通信媒体(信号伝送路)として、
この分岐電力線上に、照明等の負荷を制御するアダプタ
や、このアダプタに高周波の遠隔操作信号を送信するコ
ントローラ、または高周波信号を音声などで変調して通
話するインターホン親機・子機等が接続される電力線搬
送通信システムが使用されている。なお上記分岐用フィ
ルタは分岐電力線上の通信信号が電力線を介して外部に
漏洩することを阻止するためのフィルタであり、例えば
ローパスフィルタを使用することができる。
【0003】上記のような従来の電力線搬送通信システ
ムにおいては、システム内に信号伝送路としての分岐電
力線が複数存在し、各分岐電力線毎に独立した通信を行
なう場合に、異なる分岐電力線にそれぞれ接続された電
力線搬送通信機器間に混信が発生するという問題があっ
た。例えば一つの分岐電力線Aにそれぞれ接続されたコ
ントローラから指定するアダプタに遠隔操作信号を送信
した際に、前記送信信号が該当分岐電力線Aに近接する
導体に誘導され、この近接導体からさらに他の分岐電力
線Bに誘導され、この他の分岐電力線Bに接続された指
定されていないアダプタをも動作させてしまうという分
岐電力線間の混信問題があった。
【0004】この電力線搬送通信システム内の混信問題
を解決する従来の公知文献としては、例えば特開平4−
192727号公報に開示されたものがある。図14は
前記文献に示された従来の電力線搬送通信システムの構
成図である。図において、1は商用電源、2は主幹電力
線、23a,23bはコントローラ、24は近接導体、
25a,25bは低インピーダンス素子、26a,26
bはローパスフィルタ、27a,27bは分岐電力線で
あり、それぞれ2本の電線27a1と27a2、27b
1と27b2により構成される。
【0005】図14のシステムでは、主幹電力線2から
それぞれローパスフィルタ26a,26bを介して分岐
電力線27a,27bが分岐接続され、分岐電力線27
aの伝送路にはコントローラ23aが、また分岐電力線
27bの伝送路にはコントローラ23bがそれぞれ接続
される。またローパスフィルタ26a,26bに接続さ
れる主幹電力線2の2本の電線の一方と近接導体24の
間にそれぞれ低インピーダンス素子25a,25bが接
続される。
【0006】図14の動作を説明する。いまコントロー
ラ23aの信号が分岐電力線27aから近接導体24に
漏洩した場合に、この近接導体24から低インピーダン
ス素子25aとローパスフィルタ26aを経由してコン
トローラ23aに戻るという、図の破線で示した閉ルー
プが形成されるため、他の分岐電力線27bへの漏洩は
発生しないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力線搬送通信
システムは上記のように構成されており、上記特開平4
−192727号公報の場合、低インピーダンス素子に
て近接導体を介して発生する漏洩の影響を吸収するよう
になっているものの、近接導体から見た分岐電力線27
aのインピーダンスが、電力線27a1と27a2とで
は、大きく異なってしまうために、近接導体からの伝送
路におけるコモンモードノイズと伝送路上のノーマルモ
ードノイズがほぼ同一レベルになってしまうという問題
があった。また、上記問題により、分岐電力線の27a
の配線と27bの配線が近接した場合に、信号が直接誘
導されやすいという問題があった。
【0008】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、電力線搬送通信において、近接導
体からの漏洩を低減し、且つコモンドモードノイズによ
るノーマルモードノイズへの影響を抑圧し、各分岐電力
線の間の混信を防止できる電力線搬送通信システムを得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電力線搬送通信システムは、主幹電力線からそれぞれ
分岐フィルタを介して分岐した各分岐電力線にそれぞれ
結合され、前記各分岐電力線を通信媒体としてそれぞれ
通信を行なう電力線搬送通信機器を含む電力線搬送通信
システムにおいて、前記各分岐電力線の2本の電線がそ
れぞれ接続される前記分岐フィルタの各出力端からそれ
ぞれ内側をみた2つのインピーダンスが平衡し、且つ前
記電力線搬送通信機器による通信信号に対しては高イン
ピーダンスとなるように構成された分岐フィルタと、前
記各分岐フィルタに接続される主幹電力線の2本の電線
のいずれか一方の電線と接地線との間に接続されたハイ
パスフィルタとを備えたものである。
【0010】この発明の請求項2に係る電力線搬送通信
システムは、主幹電力線からそれぞれブロックフィルタ
を介して分岐された各分岐電力線にそれぞれ結合され、
前記各分岐電力線を通信媒体として、遠隔操作信号を送
信するコントローラ及び該コントローラからの信号を受
信して負荷制御を行なうアダプタ、あるいは音声変調信
号を用いて通話を行なうインターホン親機・子機等の電
力線搬送通信機器を含む電力線搬送通信システムにおい
て、前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続され
る前記ブロックフィルタの各出力端からそれぞれ内側を
みた2つのインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬
送通信機器による通信信号に対しては高インピーダンス
で前記通信信号以外の信号に対しては低インピーダンス
となるように構成されたブロックフィルタと、前記各ブ
ロックフィルタに接続される主幹電力線の2本の電線の
いずれか一方の電線と接地線との間に接続されたハイパ
スフィルタとを備えたものである。
【0011】この発明の請求項3に係る電力線搬送通信
システムは、前記請求項2に係る電力線搬送通信システ
ムにおいて、前記ブロックフィルタは、主幹電力線と分
岐電力線がそれぞれ接続される一対の入力端と出力端の
間に各電線毎に設けられた一対の並列共振回路と、主幹
電力線が接続される一対の入力端の間に設けられた直列
共振回路とによりなる構成を有するものである。
【0012】この発明の請求項4に係る電力線搬送通信
システムは、前記請求項1ないし請求項3のいずれかに
係る電力線搬送システムにおいて、前記分岐フィルタ又
はブロックフィルタと、該フィルタの主幹電力線が接続
される2端子のいずれか一方の端子にあらかじめ一方の
端子が接続されたハイパスフィルタとが同一の筐体内に
収納された構造を有するものである。
【0013】この発明の請求項5に係る電力線搬送通信
システムは、前記請求項1ないし請求項4のいずれかに
係る電力線搬送通信システムにおいて、前記各分岐電力
線の配線は、該電力線の2本の配線と接地線の配線とを
接近させた3線による配線とし、前記接地線をローパス
フィルタを介して接地端子に接続した配線構造を有する
ものである。
【0014】この発明の請求項請求項6に係る電力線搬
送通信システムは、前記請求項5に係る電力線搬送通信
システムにおいて、前記ローパスフィルタと前記分岐フ
ィルタ又はブロックフィルタとが同一の筐体内に収納さ
れた構造を有するものである。
【0015】この発明の請求項7に係る電力線搬送通信
システムは、前記請求項1ないし請求項3のいずれかに
係る電力線搬送通信システムにおいて、前記ハイパスフ
ィルタのインピーダンス特性を可変とするため、それぞ
れインピーダンス特性の異なる複数のハイパスフィルタ
と、該複数のハイパスフィルタのうちの1つを選択接続
する選択スイッチとを設けた構成のものである。
【0016】この発明の請求項8に係る電力線搬送通信
システムは、前記請求項5又は請求項6に係る電力線搬
送通信システムにおいて、前記各分岐電力線の各電線と
接地線との間にそれぞれ接続された低インピーダンス素
子を設けたものである。
【0017】この発明の請求項9に係る電力線搬送通信
システムは、主幹電力線からそれぞれブロックフィルタ
を介して分岐された各分岐電力線にそれぞれ結合され、
前記各分岐電力線を通信媒体として、遠隔操作信号を送
信するコントローラ及び該コントローラからの信号を受
信して負荷制御を行なうアダプタ、あるいは音声変調信
号を用いて通話を行なうインターホン親機・子機等の電
力線搬送通信機器を含む電力線搬送通信システムにおい
て、前記各分岐電力線の2線間に接続され、前記各分岐
電力線を伝送路とする信号に対し、あらかじめ設定され
た電圧値以上の信号成分を吸収する素子を設けたもので
ある。
【0018】この発明の請求項10に係る電力線搬送通
信システムは、前記請求項9に係る電力線搬送通信シス
テムにおいて、前記あらかじめ設定された電圧値以上の
信号成分を吸収する素子と前記ブロックフィルタとが同
一の筐体内に収納された構造を有する。
【0019】
【作用】この請求項1に係る発明においては、主幹電力
線からそれぞれ分岐フィルタを介して分岐した各分岐電
力線にそれぞれ結合され、前記各分岐電力線を通信媒体
としてそれぞれ通信を行なう電力線搬送通信機器を含む
電力線搬送通信システムにおいて、前記分岐フィルタ
は、前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続され
る前記分岐フィルタの各出力端からそれぞれ内側をみた
2つのインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬送通
信機器による通信信号に対しては高インピーダンスとな
るように構成される。ハイパスフィルタは、前記各分岐
フィルタに接続される主幹電力線の2本の電線のいずれ
か一方の電線と接地線との間に接続される。
【0020】この請求項2に係る発明においては、主幹
電力線からそれぞれブロックフィルタを介して分岐され
た各分岐電力線にそれぞれ結合され、前記各分岐電力線
を通信媒体として、遠隔操作信号を送信するコントロー
ラ及び該コントローラからの信号を受信して負荷制御を
行なうアダプタ、あるいは音声変調信号を用いて通話を
行なうインンターホン親機・子機等の電力線搬送通信機
器を含む電力線搬送通信システムにおいて、前記ブロッ
クフィルタは、前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞ
れ接続される前記ブロックフィルタの各出力端からそれ
ぞれ内側をみた2つのインピーダンスが平衡し、且つ前
記電力線搬送通信機器による通信信号に対しては高イン
ピーダンスで前記通信信号以外の信号に対しては低イン
ピーダンスとなるように構成される。ハイパスフィルタ
は前記各ブロックフィルタに接続される主幹電力線の2
本の電線のいずれか一方の電線と接地線との間に接続さ
れる。
【0021】この請求項3に係る発明においては、前記
請求項2に係る発明において、前記ブロックフィルタ
は、主幹電力線と分岐電力線がそれぞれ接続される一対
の入力端と出力端の間に各電線毎に設けられた一対の並
列共振回路と、主幹電力線が接続される一対の入力端の
間に設けられた直列共振回路とにより構成される。
【0022】この請求項4に係る発明においては、前記
請求項1ないし請求項3のいずれかに係る発明におい
て、前記分岐フィルタ又はブロックフィルタと、該フィ
ルタの主幹電力線が接続される2端子のいずれか一方の
端子にあらかじめ一方の端子が接続されたハイパスフィ
ルタとが同一の筐体内に収納される。
【0023】この請求項5に係る発明においては、前記
請求項1ないし請求項4のいずれかに係る発明におい
て、前記各分岐電力線の配線は、該電力線の2本の配線
と接地線の配線とを接近させた3線により配線され、前
記接地線はローパスフィルタを介して接地端子に接続さ
れた配線となっている。
【0024】この請求項6に係る発明においては、前記
請求項5に係る発明において、前記ローパスフィルタと
前記分岐フィルタ又はブロックフィルタとが同一の筐体
内に収納される。
【0025】この請求項7に係る発明においては、前記
請求項1ないし請求項3のいずれかに係る発明におい
て、それぞれインピーダンス特性の異なる複数のハイパ
スフィルタと、該複数のハイパスフィルタのうちの1つ
を選択接続する選択スイッチとを設けた構成により、前
記ハイパスフィルタのインピーダンス特性を可変とす
る。
【0026】この請求項8に係る発明においては、前記
請求項5又は請求項6に係る発明において、前記各分岐
電力線の各電線と接地線との間にそれぞれ接続された低
インピーダンス素子が設けられる。
【0027】この請求項9に係る発明においては、主幹
電力線からそれぞブロックフィルタを介して分岐された
各分岐電力線にそれぞれ結合され、前記各分岐電力線を
通信媒体として、遠隔操作信号を送信するコントローラ
及び該コントローラからの信号を受信して負荷制御を行
なうアダプタ、あるいは音声変調信号を用いて通話を行
なうインターホン親機・子機等の電力線搬送通信機を含
む電力線搬送通信システムにおいて、過大な電圧を吸収
するための素子は、前記各分岐電力線の2線間に接続さ
れ、前記各分岐電力線を伝送路とする信号に対し、あら
かじめ設定された電圧値以上の信号成分を吸収する。
【0028】この請求項10に係る発明においては、前
記請求項9に係る発明において、前記過大な電圧を吸収
するための素子と前記ブロックフィルタとが同一の筐体
内に収納される。
【0029】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の各実施例をそれぞれ図面により説明す
る。図1はこの発明の実施例1を示す電力線搬送通信シ
ステムの構成図であり、図において、1は商用電源、2
は主幹電力線、3a,3bはブロックフィルタ(帯域阻
止濾波器)である。ブロックフィルタは入力信号のうち
所定帯域の信号は通過を阻止し、その他の帯域の信号は
通過させるフィルタであり、この実施例では、分岐電力
線側における高周波通信信号(例えば125kHzを中
心とする所定帯域の信号)が主幹電力線側に通過するの
を阻止している。
【0030】4a,4bは分岐電力線であり、それぞれ
2本電線4a1と4a2、4b1と4b2により構成さ
れ、主幹電力線2からそれぞれブロックフィルタ3a,
3bを介して分岐される電力線である。5a,5bはそ
れぞれ分岐電力線4a,4bの伝送路に接続れさたター
ミナル、7a,7bはそれぞれ分岐電力線4a,4b側
に配線されたアース線(接地線)であり、共にその一端
が接地端子6に接続される。8a,8bはそれぞれブロ
ックフィルタ3a,3bに対応して設置されたハイパス
フィルタであり、ブロックフィルタ3a,3bに接続さ
れる主幹電力線2の2本の電線のいずれか一方の電線と
アース線7a,7bとの間に接続される。
【0031】図2は図1におけるブロックフィルタ3の
一構成例を示す図であり、主幹電力線2側から各分岐電
力線4側へ分岐電力を伝送すると共に、分岐電力線4側
から主幹電力線2側への高周波通信信号の通過を阻止し
ている。このため図2ブロックフィルタ3は、主幹電力
線2と分岐電力線4がそれぞれ接続される一対の入力端
と出力端の間に各電線毎に一対の並列共振回路9を設け
て、通信信号に対して各入出力端間を高インピーダンス
となし、さらに主幹電力線2が接続される一対の入力端
の間に直列共振回路17を設けて、通信信号に対して入
力端間を低インピーダンスとなるようにしている。上記
構成によりブロックフィルタ3は、高周波通信信号の周
波数帯域に対して急峻な通過阻止特性を有する。
【0032】また上記のようにブロックフィルタ3を構
成した結果、各分岐電線4の2本の電線がそれぞれ接続
されるブロックフィルタ3の各出力端からそれぞれ内側
をみた2つのインピーダンス、即ち電線4a1からブロ
ックフィルタ3aの内側をみたインピーダンスと、電線
4a2から同様にブロックフィルタ3a内側をみたイン
ピーダンスとは平衡(バランス)すると共に、この平衡
インピーダンスは通信信号に対しては高インピーダンス
であるので、通信信号の分岐電力線4側から主幹電力線
2側への漏洩をきわめて小さく抑えられる。そしてこの
ブロックフィルタ3の平衡構成により、アース線7aか
らそれぞれ分岐電力線4a1をみたインピーダンスと、
分岐電力線4a2をみたインピーダンスとはほぼ等しく
なる。
【0033】図3は図1におけるハイパスフィルタ8の
一構成例を示す図であり、その入力端と出力端はそれぞ
れ主幹電力線2とアース線7に接続され、アース線を介
して分電盤(図示せず)等に設けられた接地端子6に接
続される。
【0034】図4は図14における低インピーダンス素
子25及びローパスフィルタ26を用いて、図1と同等
なシステム構成となるように構成した比較用のシステム
構成図である。次に、上記のように構成された電力線搬
送システムにおいて、分岐電力線4a上の信号が漏洩
し、他の分岐電力線4bに与える影響の低減方法につい
て図1〜図4を用いて、特に図1の実施例1のシステム
構成と図4の従来方式による構成との相違を中心として
説明する。
【0035】いま、ターミナル5aが高周波通信信号を
送信すると、分岐電力線4a上の2本の電線4a1,4
a2の間に位相が逆転したノーマルモードの電圧が発生
する。この2本の電線4a1と4a2から近接導体であ
るアース線7に容量結合により電圧が誘起される。ここ
で、図1の構成の場合には、アース線7からそれぞ分岐
電力線4a1と4a2とをみたインピーダンスは、ブロ
ックフィルタ3が平衡構成のためにほぼ等しくなり、誘
起される電圧のレベルも等しく打ち消しあうようにな
る。ところが、図4の構成の場合には、アース線7から
それぞれ分岐電力線4a1と4a2とをみたインピーダ
ンスは、ローパスフィルタ26の内部インピーダンスが
4a1側と4a2側で異なるために、アース線7に誘起
される電圧のレベルが異なってしまう。その結果誘起さ
れる電圧の差がアース線7上に発生する。
【0036】ところで、商用電源1の形態により主幹電
力線2のうちの一線は接地端子6との間に電位差が生じ
ているので、アース線7からみた分岐電力線4aのイン
ピーダンスは非常に高くなっている。そのため、アース
線7に誘起される電圧のレベルは高くなりがちであり、
アース線7と分岐電力線4a1と4a2の間隔などが多
少異なるだけでも容量成分の差などによるインピーダン
スの差が大きくなってしまう。
【0037】そこで、アース線7と主幹電力線2の間に
ハイパスフィルタ8を接続して、分岐電力線4a全体の
アース線7からみたインピーダンスを低くして誘起され
る電圧のレベルを減らすことができる。このように図1
の構成を採用することで、分岐電力線4aからアース線
7へ漏洩のレベルを減らすとともに、アース線上でその
漏洩信号を打ち消すことが可能となる。
【0038】実施例2 図5はこの発明の実施例2を示すブロックフィルタの構
成図であり、同図の28は、図1におけるハイパスフィ
ルタ8をブロックフィルタ3の筐体内に収納した場合の
ブロックフィルタの一実施例を示している。このように
構成することにより、主幹電力線2上にハイパスフィル
タを別途接続しなくても、先に述べた実施例1の効果が
得られるようになり、工事の作業性の向上が図れる。
【0039】実施例3 図6はこの発明の実施例3を示す電力線搬送通信システ
ムの構成図であり、図において、10はアース線7と分
岐電力線4の2本の電線を一括した3線からなるケーブ
ルである。また、11はアース線7と接地端子6の間に
挿入されたローパスフィルタである。図6のその他の構
成は図1と同一になっている。図1の実施例1において
は、前述のようにブロックフィルタ3aの分岐電力線4
a1と4a2に対するインピーダンスを等しく、さらに
主幹電力線2とアース線7aの間にハイパスフィルタ8
aを挿入して分岐電力線4aのアース線7aからみたイ
ンピーダンスを低くしているが、アース線7aと分岐電
力線4a1,4a2の間の配線の位置関係からアース線
7aに漏洩電圧は多少発生してしまう。
【0040】このアース線7aに発生した電位は、接地
端子6における接地抵抗が非常に小さければ、他の分岐
電力線4bのアース線7bへの影響は発生しないが、一
般的に接地抵抗は数十Ωあるためにアース線7aでグラ
ンドプレーンに対して発生する信号がアース線7bにそ
のまま影響してしまう。そこで、図6の実施例3におい
ては、分岐電力線4の2本の配線とアース線7の配線と
を接近させた3線により配線をすると共に、各アース線
7a,7bと接地端子6の間にそれぞれローパスフィル
タ11a,11bを挿入することにより、アース線7か
ら接地端子6への漏洩の回り込みを削減し、分岐電力線
4aからアース線7aに発生した漏洩電圧が他の分岐電
力線4bのアース線7bへ発生するのを抑制することが
できる。すなわち、1つの分岐電力線4aから生じた漏
洩電圧の他の分岐電力線4bへの影響を小さくし、分岐
電力線間の悪影響を低減することができる。
【0041】実施例4 図7はこの発明の実施例4を示すブロックフィルタの構
成図であり、同図の12は、図6におけるローパスフィ
ルタ11をブロックフィルタ3の筐体内に収納した場合
のブロックフィルタの一実施例を示している。このよう
に構成することにより、分電盤等にローパスフィルタ接
地のスペースを設ける必要がなく、また接続部を1つの
筐体に設けることできるので、工事の作業性の向上が図
れる。
【0042】実施例5 図8はこの発明の実施例5を示す電力線搬送通信システ
ムの構成図である。図8において、13は図1に記載の
ハイパスフィルタ8のインピーダンス特性の異なるもの
を複数個と、この複数個のハイパスフィルタのうちの1
つを選択接続する選択スイッチ14を内部に設けた可変
特性のハイパスフィルタであり、前記複数個のハイパス
フィルタ8の一端は共に主幹電力線2に接続され、その
他端は選択スイッチ14を介してアース線7に接続され
ている。従ってこの選択スイッチ14の接続位置を切換
えることによりハイパスフィルタ13のインピーダンス
特性が選択できるようになっている。また、15は漏電
ブレーカであり、主幹電力線2上の電流がアース線7等
に漏れていることを検出すると、安全確保のために入出
力間の回路を遮断するためのものである。
【0043】既に図1で述べたように、ハイパスフィル
タ8を挿入することにより、アース線7からみた分岐電
力線4のインピーダンスを低くして漏洩電圧レベルを低
減させることができるが、ハイパスフィルタ8の特性に
よっては、漏電ブレーカ15が作動してしまうことがあ
る。そこで図8の可変特性のハイパスフィルタ13で
は、内蔵する選択スイッチ14により特性の異なるハイ
パスフィルタ8に切換えてみて、漏洩電圧レベルの低減
効果の度合と漏電ブレーカ15の感度から最適な特性の
ハイパスフィルタ8を選択し、漏電ブレーカ15を作動
させることなく、且つ漏洩電圧レベルの低減をはかるこ
とができる。
【0044】実施例6 図9はこの発明の実施例6を示す電力線搬送通信システ
ムの構成図であり、図の16は分岐電力線4aの各電線
4a1,4a2とアース線7との間にそれぞれ接続され
た低インピーダンス素子である。実施例1の説明で述べ
たようにアース線7と分岐電力線4a間のインピーダン
スが高い場合は漏洩電圧が誘起されやすくなる。しか
し、実施例3の説明で述べたようにアース線7aと分岐
電力線4a間のインピーダンスを低くするとアース線7
a上に漏洩が発生した場合、他のアース線7bに影響を
与えてしまう。
【0045】そこで実施例3のようにローパスフィルタ
11aで、アース線7aから他のアース線への影響を低
減したうえで、図9の実施例6においては、2つの低イ
ンピーダンス素子16を分岐電力線4aの各電線4a
1,4a2とアース線7aとの間それぞれ接続し、これ
らの間のインピーダンスを低くすることにより、より一
層の漏洩電圧レベルの低減を計ることができる。従って
かりにアース線7a上に低レベルの漏洩電圧が発生した
としても、他のアース線7bへの影響を小さく抑えるこ
とができる。
【0046】実施例7 図10はこの発明の実施例7を示す電力線搬送通信シス
テムの構成図であり、図の18は分岐電力線4a1と4
a2との間に接続された所定電圧値以上の信号成分を吸
収するリミット回路である。図11は図10におけるリ
ミット回路18の一構成例を示す図であり、同図では2
つのコンデンサとその中間のバリスタ(一対のツェナー
ダイオードを対向接続したものでもよい)との直列接続
により構成され、あらかじめ設定された電圧値以上の信
号成分を吸収することができる。
【0047】図12は照明制御システムを本発明の電力
線搬送通信システムで実現した場合の配線形態の一例を
示す図であり、実際の機器の分岐電力線上での配線形態
の例が示されている。同図において、5,5′はターミ
ナル、18はリミット回路、19はコントローラ、20
は操作スイッチで壁等に設置される。21は照明器具で
あり、各照明器具21はターミナル5,5′を介して分
岐電力線4に接続され、天井等に設置される。29は分
電盤であり、内部にブロックフィルタ3やコントローラ
19が設けられている。
【0048】図10及び図12を用いて実施例7を説明
する。図10のターミナル5aが送信した場合、分岐電
力線4a上に発生する信号の電圧値は分岐電力線4aの
インピーダンスに依存する。また、発生する漏洩のレベ
ルは一般に発生する電圧値に比例する。そこで漏洩を低
減させることを目的とし、信号の電圧値をさげるために
分岐電力線4aのインピーダンスを低くすると配線によ
りロスが発生し信号が伝達されなくなる可能性がある。
ところで、図12のように実際の機器の配線を考えた場
合、ブロックフィルタ3ならびにコントローラ19は分
電盤29等の内部に接続され、また操作用のスイッチ2
0や照明器具21を制御するターミナル5などは比較的
まとまった場所に接続される。
【0049】このような配線形態において、コントロー
ラ19が送信した場合は、コントローラ19からみた分
岐電力線4aのインピーダンスは高いため、コントロー
ラ19の出力側に大きな電圧が発生するが、この過大電
圧はリミット回路18により吸収され、適切な電圧まで
落されたのち、さらに配線を伝送する過程で生じる電圧
降下分だけ減衰され目的のターミナル5に対して伝達さ
れるので漏洩のレベルを低減させることができる。ま
た、ターミナル5′が送信した場合は、ターミナル5′
の近傍は他のターミナル5が多く設置されているため分
岐電力線4aのインピーダンスが低いので比較的小さな
電圧で送信される。しかし、この場合はリミット回路1
8に吸収されないので配線による減衰だけの電圧降下
で、目的のターミナル5に伝達することができる。
【0050】実施例8 図13はこの発明の実施例8を示すブロックフィルタの
構成図であり、同図の22は、図12におけるリミット
回路18をブロックフィルタ3の筐体内に収納した場合
のブロックフィルタの一実施例を示している。図13の
ような構成とした結果、図12で説明した一般の配線形
態においては、ブロックフィルタ3の配線位置の近傍
は、コントローラ19やターミナル5の設置も少なく、
電力分岐線4のインピーダンスが高いので、この高イン
ピーダンスの場所にリミット回路18を設置することに
なり、過電圧の吸収効果が大きくなるとともに、分岐電
力線4a上にリミット回路18設置のスペースを設ける
必要がなくなり、またリミット回路18の設置工事の際
に特別な配線作業も不要となるので、工事の作業性の向
上が図れる。
【0051】なお上記実施例においては、主幹電力線2
から各分岐電力線4へ分岐するための分岐フィルタとし
て、ブロックフィルタ(帯域阻止濾波器)3を用いた例
を示したが、本発明の分岐フィルタはこのブロックフィ
ルタ3に限定されるものではない。本発明の分岐フィル
タは、それぞれ2本の電線よりなる主幹電力線と分岐電
力線が接続される一対の入力端と出力端を有し、前記分
岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続される分岐フィル
タの各出力端からそれぞれ内側をみた2つのインピーダ
ンスが平衡し、且つ電力線搬送通信機器による通信信号
に対しては高インピーダンスとなるように構成されたも
のであればよい。例えば各出力端から内側をみた2つの
インピーダンスが平衡構成であるローパスフィルタであ
ってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、主幹電
力線からそれぞれ分岐フィルタを介して分岐した各分岐
電力線にそれぞれ結合され、前記各分岐電力線を通信媒
体としてそれぞれ通信を行なう電力線搬送通信機器を含
む電力線搬送通信システムにおいて、前記分岐フィルタ
は、前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続され
る前記分岐フィルタの各出力端からそれぞれ内側をみた
2つのインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬送通
信機器による通信信号に対しては高インピーダンスとな
るように構成し、信号伝送路の近接導体やクランドプレ
ーンから見た2本の電力線に対するインピーダンスが等
しくなるようにしたので、その結果、コモンモードによ
りノイズや漏洩の誘導があってもノーマルモードの電位
は小さくなるので影響を受けにくくなり、また、逆に自
己の送信による近接導体や接地線に対する漏洩も小さく
することができる。さらに、前記分岐フィルタの外側で
主幹電力線のいずれか一方の電線をハイパスフィルタを
介して接地線に接続することにより分岐電力線自身の接
地に対するインピーダンスを低くし、信号伝送路全体の
ノーマルモードノイズや近接導体からの影響を低減する
ことができる。
【0053】またこの発明によれば、主幹電力線からそ
れぞれブロックフィルタを介して分岐された各分岐電力
線にそれぞれ結合され、前記各分岐電力線を通信媒体と
して、遠隔操作信号を送信するコントローラ及び該コン
トローラからの信号を受信して負荷制御を行なうアダプ
タ、あるいは音声変調信号を用いて通話を行なうインタ
ーホン親機・子機等の電力線搬送通信機器を含む電力線
搬送通信システムにおいて、前記ブロックフィルタは、
前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続される前
記ブロックフィルタの各出力端からそれぞれ内側をみた
2つのインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬送通
信機器による通信信号に対しては高インピーダンスで前
記通信信号以外の信号に対しては低インピーダンスとな
るように構成し、さらに、前記ブロックフィルタの外側
で主幹電力線のいずか一方の電線をバイパスフィルタを
介して接地線に接続するようにしたので、前記の効果の
ほかに、分岐電力線側における通信信号の主幹電力線側
への通過を有効に阻止できる。
【0054】またこの発明によれば、前記ブロックフィ
ルタは、主幹電力線と分岐電力線がそれぞれ接続される
一対の入力端と出力端の間に各電線毎に設けられた一対
の並列共振回路と、主幹電力線が接続される一対の入力
端の間に設けられた直列共振回路とにより構成するよう
にしたので、通信信号で使用する周波数帯域の通過阻止
特性が急峻な特性となり、主幹電力線側への通信信号の
漏洩をきわめて小さく抑えられる。
【0055】またこの発明によれば、前記分岐フィルタ
又はブロックフイルタと、該フィルタの主幹電力線が接
続される2端子のいずれか一方端子にあらかじめ一方の
端子が接続されたハイパスフィルタとを同一の筐体内に
収納するようにしたので、工事の作業性が向上する。
【0056】またこの発明によれば、前記各分岐電力線
の配線は、該電力線の2本の配線と接地線の配線とを接
近させた3線による配線とし、前記接地線をローパスフ
ィルタを介して接地端子に接続した配線構造としたの
で、アース線に漏洩が発生した場合に、他の分岐電力線
のアース線への影響を防ぐことができる。
【0057】またこの発明によれば、前記ローパスフィ
ルタと前記分岐フィルタ又はブロックフィルタとを同一
の筐体内に収納するようにしたので、ローパスフィルタ
の設置工事の作業性が向上する。
【0058】またこの発明によれば、それぞれインピー
ダンス特性の異なる複数のハイパスフィルタと、該複数
のハイパスフィルタのうちの1つを選択接続する選択ス
イッチとを設けた構成により、前記ハイパスフィルタの
インピーダンス特性を可変としたので、主幹電力線等に
設けられた漏電ブレーカの感度やノイズレベルに応じて
インピーダンス特性を変化させることにより、漏電ブレ
ーカを作動させることなく、漏洩の発生を抑えることが
できる。
【0059】またこの発明によれば、前記各分岐電力線
の各電線と接地線との間にそれぞれ接続された低インピ
ーダン素子を設けたことにより、接地線からみた信号伝
送路のインピーダンスを低くして、漏洩電圧レベルの低
減をより一層計ることができる。
【0060】また本発明によれば、前記各分岐電力線の
2線間に接続され、前記各分岐電力線を伝送路とする信
号に対し、あらかじめ設定された電圧値以上の信号成分
を吸収する素子を設けるようにしたので、前記伝送路上
に所定レベル以上の信号が発生した場合、前記所定レベ
ルを越える信号成分を吸収することにより、伝送路上の
信号レベルを一定値以下におさえ、漏洩発生時の電圧レ
ベルを低減させることができる。
【0061】また本発明によれば、前記あらじめ設定さ
れた電圧値以上の信号成分を吸収する素子と前記ブロッ
クフィルタとを同一の筐体内に収納するようにしたの
で、前記過大電圧吸収素子を設置する工事の作業性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す電力線搬送通信シス
テムの構成図である。
【図2】図1におけるブロックフィルタの一構成例を示
す図である。
【図3】図1におけるハイパスフィルタの一構成例を示
す図である。
【図4】図14の従来方式に基づき図1と同等なシステ
ム構成にした比較用のシステム構成図である。
【図5】この発明の実施例2を示すブロックフィルタの
構成図である。
【図6】この発明の実施例3を示す電力線搬送通信シス
テムの構成図である。
【図7】この発明の実施例4を示すブロックフィルムの
構成図である。
【図8】この発明の実施例5を示す電力線搬送通信シス
テムの構成図である。
【図9】この発明の実施例6を示す電力線搬送通信シス
テムの構成図である。
【図10】この発明の実施例7を示す電力線搬送通信シ
ステムの構成図である。
【図11】図10におけるリミット回路の一構成例を示
す図である。
【図12】照明制御システムを本発明の電力線搬送通信
システムで実現した場合の配線形態の一例を示す図であ
る。
【図13】この発明の実施例8を示すブロックフィルタ
の構成図である。
【図14】従来の電力線搬送通信システムの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 商用電源 2 主幹電力線 3a,3b ブロックフィルタ 4a,4b 分岐電力線 5a,5b ターミナル 6 接地端子 7a,7b アース線 8a,8b ハイパスフィルタ 9 並列共振回路 10a,10b ケーブル 11a,11b ローパスフイルタ 12 ブロックフィルタ 13 可変特性ハイパスフィルタ 14 選択スイッチ 15 漏電ブレーカ 16 低インピーダンス 17 直列共振回路 18 リミット回路 19 コントローラ 20 操作スイッチ 21 照明器具 22 ブロックフィルタ 23 コントローラ 29 分電盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩坪 幸喜 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機照明 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹電力線からそれぞれ分岐フィルタを
    介して分岐した各分岐電力線にそれぞれ結合され、前記
    各分岐電力線を通信媒体としてそれぞれ通信を行なう電
    力線搬送通信機器を含む電力線搬送通信システムにおい
    て、 前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続される前
    記分岐フィルタの各出力端からそれぞれ内側をみた2つ
    のインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬送通信機
    器による通信信号に対しては高インピーダンスとなるよ
    うに構成された分岐フィルタと、 前記各分岐フィルタに接続される主幹電力線の2本の電
    線のいずれか一方の電線と接地線との間に接続されたハ
    イパスフィルタとを備えたことを特徴とする電力線搬送
    通信システム。
  2. 【請求項2】 主幹電力線からそれぞれブロックフィル
    タを介して分岐された各分岐電力線にそれぞれ結合さ
    れ、前記各分岐電力線を通信媒体として、遠隔操作信号
    を送信するコントローラ及び該コントローラからの信号
    を受信して負荷制御を行なうアダプタ、あるいは音声変
    調信号を用いて通話を行なうインターホン親機・子機等
    の電力線搬送通信機器を含む電力線搬送通信システムに
    おいて、 前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続される前
    記ブロックフィルタの各出力端からそれぞれ内側をみた
    2つのインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬送通
    信機器による通信信号に対しては高インピーダンスで前
    記通信信号以外の信号に対しては低インピーダンスとな
    るように構成されたブロックフィルタと、 前記各ブロックフィルタに接続される主幹電力線の2本
    の電線のいずれか一方の電線と接地線との間に接続され
    たハイパスフィルタとを備えたことを特徴とする電力線
    搬送通信システム。
  3. 【請求項3】 前記ブロックフィルタは、主幹電力線と
    分岐電力線がそれぞれ接続される一対の入力端と出力端
    の間に各電線毎に設けられた一対の並列共振回路と、主
    幹電力線が接続される一対の入力端の間に設けられた直
    列共振回路とにより構成されることを特徴とする請求項
    2記載の電力線搬送通信システム。
  4. 【請求項4】 前記分岐フィルタ又はブロックフィルタ
    と、該フィルタの主幹電力線が接続される2端子のいず
    れか一方の端子にあらかじめ一方の端子が接続されたハ
    イパスフィルタとが同一の筐体内に収納された構造であ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の電力線搬送通信システム。
  5. 【請求項5】 前記各分岐電力線の配線は、該電力線の
    2本の配線と接地線の配線とを接近させた3線による配
    線とし、前記接地線をローパスフィルタを介して接地端
    子に接続した配線構造であることを特徴とする請求項1
    ないし請求項4のいずれかに記載の電力線搬送通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記ローパスフィルタと前記分岐フィル
    タ又はブロックフィルタとが同一の筐体内に収納された
    構造であることを特徴とする請求項5記載の電力線搬送
    通信システム。
  7. 【請求項7】 前記ハイパスフィルタのインピーダンス
    特性を可変とするため、それぞれインピーダンス特性の
    異なる複数のハイパスフィルタと、該複数のハイパスフ
    ィルタのうちの1つを選択接続する選択スイッチとを設
    けた構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の電力線搬送通信システム。
  8. 【請求項8】 前記各分岐電力線の各電線と接地線との
    間にそれぞれ接続された低インピーダンス素子を設けた
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の電力線搬
    送通信システム。
  9. 【請求項9】 主幹電力線からそれぞれブロックフィル
    タを介して分岐された各分岐電力線にそれぞれ結合さ
    れ、前記各分岐電力線を通信媒体として、遠隔操作信号
    を送信するコントローラ及び該コントローラからの信号
    を受信して負荷制御を行なうアダプタ、あるいは音声変
    調信号を用いて通話を行なうインターホン親機・子機等
    の電力線搬送通信機器を含む電力線搬送通信システムに
    おいて、 前記各分岐電力線の2線間に接続され、前記各分岐電力
    線を伝送路とする信号に対し、あらかじめ設定された電
    圧値以上の信号成分を吸収する素子を設けたことを特徴
    とする電力線搬送通信システム。
  10. 【請求項10】 前記あらかじめ設定された電圧値以上
    の信号成分と吸収する素子と前記ブロックフィルタとが
    同一の筐体内に収納された構造であることを特徴とする
    請求項9記載の電力線搬送通信システム。
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