JPH07245249A - スクリーン印刷によるペースト積層方法及び装置 - Google Patents

スクリーン印刷によるペースト積層方法及び装置

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JPH07245249A
JPH07245249A JP5983694A JP5983694A JPH07245249A JP H07245249 A JPH07245249 A JP H07245249A JP 5983694 A JP5983694 A JP 5983694A JP 5983694 A JP5983694 A JP 5983694A JP H07245249 A JPH07245249 A JP H07245249A
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知之 舘盛
Yasukazu Abe
安一 安倍
Masanobu Sato
公信 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペーストを印刷、積層する際の乾燥方法を工
夫し、1サイクル中でのスクリーン印刷機によるペース
ト印刷を複数回可能にし、積層のリードタイムの短縮を
実現する。 【構成】 パレット基板10上にペーストをスクリーン
印刷する複数台のスクリーン印刷機1,2,3,4の間
にペースト表面乾燥用の仮乾燥機11,12,13を設
け、該仮乾燥機11,12,13を通過させてペースト
を表面乾燥状態としたパレット基板上に次のペーストを
スクリーン印刷するものであり、ペーストのスクリーン
への裏移りを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層チップインダクタ
や積層トランス等の積層型電子部品(積層チップ部品)
を製造するためのスクリーン印刷によるペースト積層方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積層チップインダクタや積層トランス等
の積層型電子部品(積層チップ部品)は、パレット基板
上に、多数個の部品に対応した導体ペーストのパター
ン、磁性体ペーストのパターン、非磁性体ペーストのパ
ターン等をスクリーン印刷により繰り返し印刷して積層
することで積層体を作成し、該積層体を個々の部品に切
断分離することにより製造される。
【0003】上記積層体を作成するための従来の代表的
なスクリーン印刷によるペースト積層装置の概略図を図
4に示す。同図において、該積層装置は、1つの本乾燥
ゾーン47、1つの冷却ゾーン48及び4台のスクリー
ン印刷機1,2,3,4、さらにはレベリングゾーン
5、パレット基板搬送用下降エレベータ6及び上昇エレ
ベータ9から構成されている。矢印は被印刷物であるパ
レット基板10の搬送方向を示している。また、スクリ
ーン印刷機1乃至4には、各々異なる印刷パターンのス
クリーンがセットされている。
【0004】ここで、このスクリーン印刷によるペース
ト積層装置による積層方法を以下に記す。まず、いずれ
か1つの印刷機1乃至4にて、パレット基板10上面
に、導体ペーストや磁性体ペーストあるいは非磁性体ペ
ーストを用いてあるパターンを印刷する。ペーストを印
刷されたパレット基板10は、所定時間をかけてレベリ
ングゾーン5を通過する間にペースト自体の表面張力で
表面の凹凸が平坦になった後、下降エレベーター6を経
て、本乾燥ゾーン47の内部を搬送される。本乾燥ゾー
ン47内部には遠赤外線ヒーターが設けられており、パ
レット基板10が通過する際にその上面のペーストが乾
燥される。パレット基板10は、冷却ゾーン48を通っ
て冷却され、上昇エレベーター9から再びスクリーン印
刷機1乃至4へ戻ってくる。その後、再び、いずれか1
つの印刷機1乃至4にてペーストの印刷を行い、レベリ
ングゾーン5、本乾燥ゾーン47、冷却ゾーン48を通
過させる。このような印刷から乾燥、冷却までの各工程
を、ペーストの積層体が規定の厚みに達するまで繰り返
し行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
スクリーン印刷によるペースト積層装置では、あるスク
リーン印刷機1乃至4によるペーストの印刷、本乾燥ゾ
ーン47でのペーストの乾燥、冷却ゾーン48でのパレ
ット基板10の冷却の一連の工程で1サイクルとなって
おり、4台あるスクリーン印刷機1乃至4のうち、ある
1台の印刷機を動作させて印刷を行った場合、その1サ
イクル中は他の印刷機は不稼働状態となっている。その
ため、積層のリードタイム(所要の膜厚の積層体を得る
ために要する時間)を短縮するには、パレット基板の搬
送タクトを短くするほかない。
【0006】しかし、パレット基板の搬送タクトを速め
ると、本乾燥ゾーン47でのパレット基板10の滞在時
間、すなわちペーストの本乾燥時間が短くなるので、形
成される積層体に乾燥不十分による内部クラックを誘発
してしまう。従って、内部クラックの発生を防止するた
めには、ペーストを積層する際に下層のペーストを十分
乾燥させておく必要があり、本乾燥ゾーン47での遠赤
外線ヒーターによる乾燥は長時間を要する。
【0007】本発明は、上記の点に鑑み、ペーストを印
刷、積層する際の乾燥構成(方法)を工夫し、1サイク
ル中でのスクリーン印刷機によるペースト印刷を複数回
可能にし、積層のリードタイムの短縮を実現したスクリ
ーン印刷によるペースト積層方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスクリーン印刷によるペースト積層方法
は、パレット基板上にペーストをスクリーン印刷する複
数台のスクリーン印刷機の間にペースト表面乾燥用の仮
乾燥手段を設け、該仮乾燥手段を通過させてペーストを
表面乾燥状態としたパレット基板上に次のペーストをス
クリーン印刷するようにしている。
【0009】また、本発明のスクリーン印刷によるペー
スト積層装置は、複数台のスクリーン印刷機と、本乾燥
ゾーンと、冷却ゾーンとを有していて、前記スクリーン
印刷機によるパレット基板上へのペーストのスクリーン
印刷、前記本乾燥ゾーンでの本乾燥、前記冷却ゾーンで
の冷却の各工程を順次繰り返し行うものにおいて、
【0010】前記スクリーン印刷機の間にペースト表面
乾燥用の仮乾燥手段を配設している。
【0011】また、該スクリーン印刷によるペースト積
層装置において、前記本乾燥ゾーンに熱風乾燥手段を配
設し、前記本乾燥ゾーン内部の圧力を外部の圧力よりも
高く設定してもよい。
【0012】
【作用】本発明のスクリーン印刷によるペースト積層方
法及び装置においては、複数台のスクリーン印刷機の間
にペースト表面乾燥用の仮乾燥手段を設け、該仮乾燥手
段を通過させてペーストを表面乾燥状態としたパレット
基板上に次のペーストをスクリーン印刷しているため、
次のペーストの印刷の際にスクリーン裏面に前のペース
トの裏移りが生じるのを防ぐことができる。また、次の
ペーストが前のペーストに重ねて印刷される場合、前の
ペーストの表面が乾燥しているので次のペーストが下層
ににじまない。このように、スクリーン印刷からペース
トの本乾燥、冷却まで行う1サイクル中において、異な
る印刷パターンを各々1回ずつ印刷する、すなわち、少
なくとも2台のスクリーン印刷機でそれぞれ1回ずつス
クリーン印刷を行うことが可能である。従って、従来の
1サイクル中に1回しかスクリーン印刷できなかった構
成と比較して、複数台のスクリーン印刷機を有効に使用
でき、積層にかかるリードタイムの短縮を図ることがで
き、積層チップ部品の製造上のコストを削減することが
できる。
【0013】また、前記本乾燥ゾーンに熱風乾燥手段を
配設し、前記本乾燥ゾーン内部の圧力を外部の圧力より
も高く設定した場合、ペーストの乾燥が熱風で行われる
のでペーストの乾燥が比較的短時間で実質的に完全に行
え、クラックの発生を防ぎ、積層体の歩留まりの向上が
図れるとともに、本乾燥ゾーン内部の圧力が外部の圧力
よりも高いことから、本乾燥ゾーン内部へのちりや埃な
どの侵入といった外部の雰囲気の影響を受けにくく、熱
風による本乾燥ゾーン内部の高温状態を維持できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るスクリーン印刷によるペ
ースト積層方法及び装置の実施例を図面に従って説明す
る。
【0015】図1は本発明に係わるスクリーン印刷によ
るペースト積層方法及び装置の実施例の概略正面図を示
し、図2は概観図を示す。
【0016】これらの図において、スクリーン印刷によ
るペースト積層装置は、パレット基板上にペーストをス
クリーン印刷するための4台のスクリーン印刷機1,
2,3,4、ペースト表面乾燥用の仮乾燥手段としての
3台の仮乾燥機11,12,13、レベリングゾーン
5、パレット基板搬送用下降エレベーター6、本乾燥ゾ
ーン7、冷却ゾーン8及びパレット基板搬送用上昇エレ
ベーター9で構成されている。
【0017】10は上面が平坦面になっているパレット
基板であり、本装置中の図1の矢印に示す搬送方向に沿
って搬送され、その基板上面には、導体ペーストや磁性
体ペーストあるいは非磁性体ペースト等を用い、導体パ
ターンや磁性体パターンあるいは非磁性パターン等を繰
り返しスクリーン印刷により積層することで積層体が作
成されるようになっている。その基板上面は、作成する
積層体から所望の積層チップ部品を多数個、取ることが
できるように、1パレット当たり数10〜数1000個
分の部品パターンが配列できる面積を有している。パレ
ット基板10の搬送路は、正面からみて左方向にパレッ
ト基板10を搬送する上側搬送路と、右方向にパレット
基板10を搬送する下側搬送路と、両端のパレット基板
搬送用下降エレベーター6及びパレット基板搬送用上昇
エレベーター9とで閉じた長方形状になっており、図2
に示すように、スクリーン印刷機1乃至4とレベリング
ゾーン5が連なる上側搬送路には往路側ベルトコンベア
15が設けられ、本乾燥ゾーン7と冷却ゾーン8が連な
る下側搬送路には復路側ベルトコンベア16が設けられ
ており、それぞれ下降エレベーター6と上昇エレベータ
ー9との間を搬送している。
【0018】図2のようにスクリーン印刷機1乃至4
は、各々異なる印刷パターンのスクリーン21,22,
23,24がセットされており、それぞれのスクリーン
21乃至24、すなわち印刷面が往路側ベルトコンベア
15上に位置するように等間隔で配設されている。な
お、スクリーン印刷を行う際のパレット基板10の位置
決め機構等の図示は省略した。これらのスクリーン21
乃至24には、所望の積層チップ部品、数10〜数10
00個分の部品パターンが配列形成されている。そし
て、スクリーン印刷機1,2間には仮乾燥機11が、ス
クリーン印刷機2,3間には仮乾燥機12が、スクリー
ン印刷機3,4間には仮乾燥機13がそれぞれ配設され
ており(図2では、それぞれ印刷機間の上方に図示して
いる)、各仮乾燥機11,12,13は往路側ベルトコ
ンベア15上を搬送されるパレット基板10の上面に熱
風を吹き付ける熱風発生器を備えている。
【0019】レベリングゾーン5は、スクリーン印刷機
1乃至4で上面にペーストを印刷されたパレット基板1
0を安定状態で下降エレベーター6まで搬送する区間で
ある。ここでは、印刷直後の塗布されたペースト表面の
凹凸を、搬送している間に表面張力により実質的に平坦
にするようになっている。
【0020】下降エレベーター6は、往路側ベルトコン
ベア15で搬送されてきたパレット基板10を基板受け
渡し機構25で往路側ベルトコンベア15から受け入
れ、該パレット基板10を下降させ、ローダー26で復
路側ベルトコンベア16上に移送するものである。
【0021】本乾燥ゾーン7には、基板乾燥室(基板乾
燥部)27が設けられている。該基板乾燥室27は、復
路側ベルトコンベア16が通る両側に入口と出口を有
し、外部に設けられた熱風乾燥手段である基板乾燥ヒー
ター(熱風供給機)35から熱風が乾燥室内に供給され
ており、乾燥室内を通過するパレット基板10上面のペ
ーストを実質的に完全に乾燥させるものである。なお、
基板乾燥室27の室内圧力は本装置が設置されている施
設内の圧力(大気圧)よりも高く設定されている。これ
により、基板乾燥室27内部が受ける施設内の雰囲気の
影響が少なくなっている。
【0022】冷却ゾーン8には、基板冷却室(基板冷却
部)28が設けられている。該基板冷却室28は、復路
側ベルトコンベア16が通る両側に入口と出口を有し、
冷却室内床面に設けられている複数の通風孔36から風
(室温と同じ、又は冷風でもよい)が冷却室内に吹き付
けられ、排気孔37から冷却室外に排気されるようにな
っており、基板乾燥室27で温められたパレット基板1
0を受け入れて冷却するものである。
【0023】上昇エレベーター9は、復路側ベルトコン
ベア16で搬送されてきたパレット基板10をローダー
29で復路側ベルトコンベア16から受け入れ、該パレ
ット基板10を上昇させ、基板受け渡し機構30で往路
側ベルトコンベア15上に移送するものである。
【0024】なお、本装置へのパレット基板10の供給
及び回収は、上昇エレベーター9側の往路側ベルトコン
ベア15の上方に設けられた基板供給回収機構31で行
うようになっている。
【0025】次に、上記実施例の全体的動作について説
明する。ここでは、本装置で作成する積層体の一例とし
て、図3に示す印刷パターンを積層して構成されるMH
D(Multilayer Circuit Hybrid Device)製品の積層を
例にとって説明する。このMHDは非磁性パターン41
と磁性体パターン42と導体パターン43の3つのパタ
ーンからなっており、該MHDを作成するために、4台
のスクリーン印刷機1乃至4のうち、例えば3台のスク
リーン印刷機1,2,4を用いる。MHDは、非磁性パ
ターン41と磁性体パターン42が組み合わされた図3
の右半分に示す如きA層(実際にはこのA層は図示した
右半分だけでなく左半分にも対称に存在している)と、
導体パターン43と磁性体パターン42が組み合わされ
た図3の左半分に示す如きB層(実際にはこのB層は図
示した左半分だけでなく右半分にも対称に存在してい
る)とを交互に積層するものであり、各層においては2
種類のパターンが重ならないようになっている。スクリ
ーン印刷機1,2,4のスクリーン21,22,24に
は、前記パターン41,42,43が所定の個数分(数
10〜数1000個分)、それぞれ配列形成されてい
る。
【0026】まず、図2の基板供給回収機構31から往
路側ベルトコンベア15上にパレット基板10を受け入
れる。該パレット基板10は往路側ベルトコンベア15
で搬送され、基板上面にスクリーン印刷機1で非磁性体
ペーストを用いたスクリーン21による非磁性パターン
41の印刷[スクリーン印刷機のスキージにより1回の
印刷動作を実行することを1パス(pass)といい、こ
こでは1パス目の印刷]が行われる。パレット基板10
はそのまま往路側ベルトコンベア15で搬送されて仮乾
燥機11,12,13を通過し、基板上面のペーストは
仮乾燥機11,12,13からの熱風で表面が仮乾燥さ
れる。そして、スクリーン印刷機4で磁性体ペーストを
用いたスクリーン24による磁性体パターン42の印刷
(2パス目の印刷)が行われる(この磁性体ペースト
は、前記非磁性体ペーストの印刷領域以外の部分に印刷
される)。この印刷時には、1パス目のペースト表面が
仮乾燥器11乃至13の熱風により乾いているため、ス
クリーン24の裏面へのペーストの裏移りは無く、スク
リーン24による印刷が支障なく実行される。このよう
に、スクリーン印刷機1,4により、非磁性パターン4
1と磁性体パターン42が組み合わされたA層がパレッ
ト基板10上面に形成される。
【0027】次に、パレット基板10を往路側ベルトコ
ンベア15により安定状態でレベリングゾーン5を経て
基板受け渡し機構25まで搬送する。このレベリングゾ
ーン5を搬送されている間、スクリーン印刷機1,4で
印刷された各パターン41,42のペースト表面の凹凸
が実質的に平坦になる。パレット基板10は、基板受け
渡し機構25から下降エレベーター6に受け入れられ、
下降エレベーター6により下降され、ローダー26を経
て復路側ベルトコンベア16上に移送される。そして、
パレット基板10をベルトコンベア16で搬送し、本乾
燥ゾーン7の基板乾燥室27の内部に送る。基板乾燥室
27内部では、基板乾燥ヒーター35から吹き込まれる
熱風により、パレット基板10上面にA層を形成する1
パス目のペーストと2パス目のペーストが、実質的に完
全に乾燥される。ペーストの本乾燥が行われたパレット
基板10は、ベルトコンベア16により基板乾燥部27
から冷却ゾーン8の基板冷却室28の内部に送られる。
基板冷却室28内部では、搬送されるパレット基板10
に複数の通風孔36から風を吹き付け、基板乾燥室27
で温められたパレット基板10の冷却を行う。冷却した
パレット基板10はベルトコンベア16でローダー29
まで搬送され、そのローダー29により上昇エレベータ
ー9に載置される。上昇エレベーター9はパレット基板
10を上昇させ、基板受け渡し機構30で往路側ベルト
コンベア15上に移送する。なお、以上の印刷機による
1回乃至複数回のスクリーン印刷(その間の仮乾燥を含
む)から、本乾燥、冷却までの連続した各工程を1サイ
クルとする。
【0028】往路側ベルトコンベア15上に再び載置さ
れたパレット基板10は、そのまま搬送される。そし
て、スクリーン印刷機2により、前記A層の上に、図3
に示す導体ペーストを用いたスクリーン22による導体
パターン43の印刷(3パス目の印刷)が行われる。パ
レット基板10はそのまま往路側ベルトコンベア15で
搬送され、基板上面の3パス目のペーストは仮乾燥機1
2,13からの熱風で表面が仮乾燥される。そして、ス
クリーン印刷機4で磁性体ペーストを用いたスクリーン
24による磁性体パターン42の印刷(4パス目の印
刷)が行われる(この磁性体ペーストは、前記導体ペー
ストの印刷領域以外の部分に印刷される)。この印刷時
には、3パス目のペースト表面が仮乾燥器12,13に
より乾いているため、スクリーン24の裏面へのペース
トの裏移りは無い。このように、スクリーン印刷機2,
4により、導体パターン43と磁性体パターン42が組
み合わされたB層がパレット基板10上面の前記A層の
上に形成される。
【0029】そして、B層が形成されたパレット基板1
0は、前述の1サイクル目と同様に、レベリングゾーン
5でのB層(3パス目及び4パス目)のペースト表面の
平坦化、基板乾燥室27でのB層のペーストの本乾燥、
基板冷却室28での冷却の各工程を経て2サイクル目を
終了し、再び、上昇エレベーター9側の往路側ベルトコ
ンベア15上に載置される。
【0030】以降、同様に、1サイクル目で行ったスク
リーン印刷機1,4を用いた非磁性パターン41と磁性
体パターン42の印刷から本乾燥、冷却までの各工程
と、2サイクル目で行ったスクリーン印刷機2,4を用
いた導体パターン43と磁性体パターン42の印刷から
本乾燥、冷却までの各工程とをサイクル毎に交互に繰り
返し、パレット基板10上面にA層とB層を交互に積層
し、積層体が所定の厚みになるまで続けて行う。積層体
が所定の厚みに達すると、基板供給回収機構31で本装
置からパレット基板10を回収する。
【0031】なお、実際は、パレット基板10はその搬
送路上に基板供給回収機構31により順次供給され、多
数のパレット基板10について上記積層体の形成工程が
行われる。
【0032】上記実施例によれば、次の効果を得ること
ができる。
【0033】(1) 4台のスクリーン印刷機1乃至4の
それぞれの間に仮乾燥機11,12,13を設け、各サ
イクル毎の1回目の印刷後に少なくとも1台の仮乾燥器
を通るように積層工程を設定し(プログラミングし)、
スクリーン印刷機1,2,3でペーストを印刷されたパ
レット基板10は、搬送に伴い仮乾燥機11,12,1
3の少なくともどれかにより、印刷されたペーストの表
面が仮乾燥されるため、その後、スクリーン印刷機2,
3,4で2回目以降のスクリーン印刷を行ってもスクリ
ーン裏面へのペーストの裏移りが生じない。このため、
1サイクルで少なくとも2回のスクリーン印刷を支障な
く実行できる。例えば、1サイクル目でスクリーン印刷
機1,4により非磁性パターン41と磁性体パターン4
2とを印刷し、2サイクル目でスクリーン印刷機2,4
により導体パターン43と磁性体パターン42とを印刷
したように、2種類の異なる印刷パターンを1サイクル
中に各々1パスずつ印刷することが可能になる。
【0034】(2) パレット基板10の搬送タクトを短
くする必要がないので、本乾燥ゾーン7での滞在時間を
十分確保でき、ペーストの乾燥を確実に行うことがで
き、クラックの発生を防ぐことができる。
【0035】(3) 従って、従来の1サイクル中に1パ
スしか印刷できなかった構成と比較して、複数台のスク
リーン印刷機を有効に使用でき、積層にかかるリードタ
イムの短縮(1/2.0〜1/2.4ぐらい)を図るこ
とが可能(実質的に倍速積層が可能)で、積層チップ部
品の製造上のコストを削減することができる(約18〜
35%減少)。
【0036】(4) パレット基板10の1パレット当た
りの本乾燥ゾーン7を通過する回数が約半減したにもか
かわらず、基板乾燥室27でのペーストの乾燥が熱風で
行われているため、比較的短時間でペーストの乾燥が実
質的に完全に行え、クラックの発生を防ぎ、積層体の歩
留まりの向上が図れる。
【0037】(5) 基板乾燥室27の室内圧力が本装置
が設置されている施設内の圧力(大気圧)よりも高く設
定されているため、基板乾燥室27内部へのちりや埃の
侵入といった施設内の雰囲気の影響を受けないようにな
っている。
【0038】(6) 上下のコンベア15,16の両側に
エレベーター6,9を設けてパレット基板10を循環さ
せることができ、印刷、乾燥、冷却の各工程を自動ライ
ン化して繰り返し実行できる。
【0039】なお、上記実施例では、4台のスクリーン
印刷機を備え、そのうち3台の印刷機を用いて、1サイ
クル毎にペースト印刷を2回行う工程を2サイクル行
い、2種類のペースト層(A層及びB層)を積層する構
成としたが、作成する積層体の仕様によって、1サイク
ル毎の印刷回数(スクリーン印刷機の使用台数)、パタ
ーン形状やペースト層の種類など適宜変更可能である。
【0040】前記ペースト層を形成するためのサイクル
毎の印刷パターン(ペースト)の組み合わせは、その1
サイクルにおいて印刷するパターンが重ならないように
すれば、例えば、前記実施例では、1サイクル毎に4台
の印刷機を全て用いれば4つのパターン(異なる種類の
ペースト)を組み合わせることが可能である。
【0041】また、スクリーン印刷機の設置台数も適宜
増減でき、この場合、隣り合うスクリーン印刷機の間に
仮乾燥機を設置し、サイクル毎の最後の印刷以外、ペー
ストの印刷後に少なくとも1台の仮乾燥器を通るように
積層工程をプログラミングすればよい。
【0042】また、以上の複数パターンの組み合わせで
は、1サイクル中において異なる印刷パターン同士が重
ならない構成を示したが、1サイクル中において異なる
パターンの一部が重なる構成も可能である。この場合、
重なる下層のペースト表面は仮乾燥されているため、重
ねられたペーストが下層ににじむのを抑えられる。
【0043】なお、1サイクル中の積層(重なる部分)
は、本乾燥を確実にするため(クラック発生防止のた
め)、2層までが望ましい。
【0044】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数台のスクリーン印刷機の間にペースト表面乾燥用の
仮乾燥手段を設け、該仮乾燥手段を通過させてペースト
を表面乾燥状態としたパレット基板上に次のペーストを
スクリーン印刷しているため、次のペーストの印刷の際
にスクリーン裏面への前のペーストの裏移りが生じるの
を防ぎ、次のペーストが前のペーストに重ねて印刷され
ても下層ににじまないようにすることができる。この結
果、スクリーン印刷からペーストの本乾燥、冷却までの
1サイクル中において、種類の異なるペーストあるいは
印刷パターンを各々1回ずつ印刷(合計で複数パス印
刷)することが可能になる。従って、1サイクル中に1
個の印刷パターンのみを1回しかスクリーン印刷できな
かった従来構成と比較して、サイクル毎に複数台のスク
リーン印刷機を有効に使用でき、積層にかかるリードタ
イムの短縮を図ることができ、積層チップ部品の製造上
のコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクリーン印刷によるペースト積
層方法及び装置の実施例の概略正面図である。
【図2】実施例の概観を示す斜視図である。
【図3】実施例で作成する積層チップ部品の一例として
のHMDの印刷パターンの組み合わせを示す平面図であ
る。
【図4】従来のペースト積層装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 スクリーン印刷機 5 レベリングゾーン 6 パレット基板搬送用下降エレベーター 7 本乾燥ゾーン 8 冷却ゾーン 9 パレット基板搬送用上昇エレベーター 10 パレット基板 11,12,13 仮乾燥機 15 往路側ベルトコンベア 16 復路側ベルトコンベア 27 基板乾燥室 28 基板冷却室 35 基板乾燥ヒーター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット基板上にペーストをスクリーン
    印刷する複数台のスクリーン印刷機の間にペースト表面
    乾燥用の仮乾燥手段を設け、該仮乾燥手段を通過させて
    ペーストを表面乾燥状態としたパレット基板上に次のペ
    ーストをスクリーン印刷することを特徴とするスクリー
    ン印刷によるペースト積層方法。
  2. 【請求項2】 複数台のスクリーン印刷機と、本乾燥ゾ
    ーンと、冷却ゾーンとを有していて、前記スクリーン印
    刷機によるパレット基板上へのペーストのスクリーン印
    刷、前記本乾燥ゾーンでの本乾燥、前記冷却ゾーンでの
    冷却の各工程を順次繰り返し行うスクリーン印刷による
    ペースト積層装置において、 前記スクリーン印刷機の間にペースト表面乾燥用の仮乾
    燥手段を配設したことを特徴とするスクリーン印刷によ
    るペースト積層装置。
  3. 【請求項3】 前記本乾燥ゾーンに熱風乾燥手段を配設
    し、前記本乾燥ゾーン内部の圧力を外部の圧力よりも高
    く設定した請求項2記載のスクリーン印刷によるペース
    ト積層装置。
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