JPH07245059A - 回転塗布装置および陰極線管搬送用パレット - Google Patents

回転塗布装置および陰極線管搬送用パレット

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JPH07245059A
JPH07245059A JP3337094A JP3337094A JPH07245059A JP H07245059 A JPH07245059 A JP H07245059A JP 3337094 A JP3337094 A JP 3337094A JP 3337094 A JP3337094 A JP 3337094A JP H07245059 A JPH07245059 A JP H07245059A
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JP
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ray tube
cathode ray
disc member
opening
panel portion
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JP3337094A
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Hideo Miyazawa
日出男 宮沢
Kazuo Sawamoto
和男 澤本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】陰極線管等のパネル部表面にスピンコート方式
により塗布膜を形成する場合、空気の乱流を抑止して均
一でかつ平滑な膜を形成することのできる回転塗布装置
を提供する。 【構成】陰極線管5を載置した回転パレット4aと、陰
極線管5の表面領域を囲ったドーム形回転カバー6を複
数の昇降軸3先端の嵌合ピン3aで突き上げて一体化
し、浮上させた状態で回転させる。パネル部5cの周縁
にパネル部の表面の曲率を延長した形状のバルブカバー
8aを設ける。回転カバー6の上部に形成した開口部に
シャッタ機構20を備え、回転による風圧を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー受像管やカラーデ
ィスプレイ管等の陰極線管の製造に用いる塗布装置およ
び陰極線管搬送用パレットに係り、特に、陰極線管のバ
ルブ表面に静電気防止膜や反射防止膜を形成するための
表面処理用の塗料を塗布する回転塗布装置および陰極線
管搬送用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管やカラーディスプレイ管等
の陰極線管の真空外囲器(以下、バルブという)は一般
にガラス等の絶縁体から構成されているため、静電気の
発生により当該バルブ表面に静電気が帯電し、じん埃が
付着したり、静電気の帯電が人体にショックを与える等
の問題がある。
【0003】図5は陰極線管の構造の一例を説明するシ
ャドウマスク型カラー陰極線管の部分断面図であって、
5はカラー陰極線管、5aはネック部、5bはファンネ
ル部、5cはパネル部、5dは電子銃、5eはシャドウ
マスク、5fは蛍光体膜、5gは偏向ヨーク、5hは帯
電防止膜、5iは爆縮防止バンドである。なお、24は
取付けラグで、パネル部5cとファンネル部5bのフリ
ット溶着部近傍に周回してバルブを緊締する爆縮防止バ
ンドのコーナ部に設置され、その穴(ラグ穴)は陰極線
管を受像機やモニターのキャビネットに固定するために
用いられる。
【0004】従来は、バルブ表面、特にパネル部5cの
表面に酸化けい素(SiO2)系の特殊導電材を100
0Å程度の膜厚でコーティングして帯電防止膜5hとな
し、この帯電防止膜5hをアースに接続する等で帯電防
止を行っている。また、特にカラーディスプレイ管で
は、オペレータの視覚障害を防止するためにパネル表面
の外光反射を低減する低反射塗料の多層膜コーティング
化が進められるようになった。
【0005】この種の多層膜を得るには、画像の品位を
低下させずに、膜厚の均一性を保ち、良質な塗布膜を構
成する必要がある。近年、特にオペレータの健康に対す
る意識の高まる中、以上の条件を満たし、量産に適した
装置が必要となってきた。一般的に、膜厚1000Å前
後の均一でかつ平滑な膜を形成する方法としては、スピ
ンコート方式が有利である。
【0006】図6は従来の回転塗布装置(スピンコーテ
ィング装置)を説明する要部構造図であって、5は陰極
線管(以下、バルブとも言う)、23は注入ノズル、2
4は取付けラグ、46は回転軸、46aは回転方向、4
7は回転板、48は連結棒、49はバルブ受け、50は
固定金具、51はバルブ受け座、52は回収カバーであ
る。そして、回転板47,連結棒48,バルブ受け4
9,固定金具50でバルブホルダーを構成する。
【0007】同図において、バルブ5は図示しない駆動
部より回転軸46を介して、矢印46a方向に回転する
バルブホルダ47aに載置される。回転板47とバルブ
受け49は複数の連結棒48で一体に構成され、バルブ
受座51でファンネル部を受けている。なお、バルブ5
は、そのラグ24を固定金具50で固定することで所定
の位置に保持される。
【0008】膜形成時においては、注入ノズル23から
一定量の塗料を注入し、遠心力によりパネル部5の表面
に展開塗布する。この時、余分な塗料はバルブ受け49
上に流れ、外周より飛散する。飛散した塗料は回収カバ
ー52により回収される。このような構成のスピンコー
ト装置にバルブ5を供給する方法としては、一般的に、
バルブ5を上方より供給するトランスファ方式が用いら
れる。
【0009】図7はオーバーヘッド型移載機を用いたト
ランスファ方式の陰極線管移載機構を説明するためのバ
ルブハンドの要部構成図であって、53はブラケット、
53aはバルブハンド、54はエアシリンダ、55a,
55bはリンク、56はパッドである。同図において、
ブラケット53に設けたエアシリンダ54を開閉し、先
端のパッド56によりバルブ5を扶持する。このバルブ
ハンド53aを有する移載機により、図6で説明したス
ピンコート装置への陰極線管の供給、及び取出しが行な
われる。
【0010】なお、上記塗布装置の従来技術を開示した
ものとしては、例えば特開平1−204330号公報、
特開平5−94770号公報を挙げることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による陰
極線管のパネル部表面膜の形成において、図6の矢印4
6a方向に陰極線管5を回転させると、陰極線管5のパ
ネル部表面に受ける風圧による空気の乱れが原因で一
部、膜厚に不均一な部分を生じていた。特に、多層膜の
形成時に、1層目塗布後、乾燥させ、2層目を塗布する
ような場合に膜の不均一性が顕著に表われる。
【0012】また、上記従来の塗布装置を用いた設備で
は、陰極線管5の供給、取出しにオーバヘッド形移載機
を用いているため能率的でなく、このような陰極線管の
移載方法では、陰極線管5のパネル部表面への異物の落
下、その付着等も生じ、膜形成時の大きな問題となって
いた。本発明は上記従来技術の諸問題を解決するために
なされたもので、その目的は、陰極線管のパネル部表面
に良質な塗布膜を作成する回転塗布装置とそれに用いる
陰極線管搬送用パレットを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるバルブ表面
膜形成のための回転塗布装置は、陰極線管のパネル部表
面に注入した塗布液を均一に展開させる目的で、パネル
部表面に受ける風圧を抑制するため、ドーム形の回転カ
バーを陰極線管と同時に回転させる。回転カバーの内部
では、陰極線管のパネル部表面の曲率を延長させた形状
のバルブカバーでパネル部表面の周辺を被って、空気の
乱流を防止する。このバルブカバーでパネル部周辺領域
を囲うことにより空気の流れを抑止し、塗布雰囲気を安
定化させるものである。
【0014】また、新規な構成の陰極線管搬送用パレッ
トを用いて、塗布装置の下方から陰極線管の供給と取り
出しを行う構成として、塗布装置の効率を上げると共
に、陰極線管のパネル部表面への異物付着を防止して良
質な表面膜を得る。すなわち、請求項に記載した第1の
発明は、陰極線管をそのパネル部を上向きに支持して回
転させる陰極線管回転機構と、上記陰極線管のパネル部
の周縁において上記パネル部の曲面を延長した曲面を有
して上記陰極線管と共に回転するバルブカバーを備えた
ことを特徴とする。
【0015】また、請求項に記載した第2の発明は、陰
極線管のファンネル部を挿入して上記陰極線管のパネル
部を上向きに載置支持する開口部をもつ円板部材と、こ
の円板部材を離脱可能に嵌合する嵌合部をもつ矩形枠部
材とから構成された陰極線管搬送用パレットを載置し、
上記円板部材に載置した陰極線管を上記円板部材ごと複
数本の昇降軸で突き上げて上記矩形枠部材との嵌合を解
除して回転させる回転機構を備えた昇降機構と、上記昇
降機構を覆って上記円板部材と連結し、上記陰極線管の
回転に伴う上記パネル部の表面付近に発生する空気の乱
流を抑制するための上記円板部材と共に回転可能とした
ドーム形の回転体カバーと、上記回転体カバーの上部に
開口部を有し、この開口部に設置されて上記開口部の開
口面積を調整するシャッタ機構と、上記陰極線管表面に
塗布液を注入するためのノズル駆動機構とを備えたこと
を特徴とする。
【0016】さらに、請求項に記載した第3の発明は、
陰極線管のファンネル部を挿入して上記陰極線管のパネ
ル部を上向きに載置支持する開口部をもつ円板部材と、
この円板部材を離脱可能に嵌合する嵌合部をもつ矩形枠
部材とから構成された陰極線管搬送用パレットを載置
し、上記円板部材に載置した陰極線管を上記円板部材ご
と複数本の昇降軸で突き上げて上記矩形枠部材との嵌合
を解除して回転させる回転機構を備えた昇降機構と、上
記昇降機構を覆って上記円板部材と連結し、上記陰極線
管の回転に伴う上記パネル部の表面付近に発生する空気
の乱流を抑制するための上記円板部材と共に回転可能と
したドーム形の回転体カバーと、上記回転体カバーの内
部かつ上記陰極線管のパネル部の周縁において上記パネ
ル部の曲面を延長した曲面を有して上記陰極線管と共に
回転するバルブカバーと、上記回転体カバーの上部に開
口部を有し、この開口部に設置されて上記開口部の開口
面積を調整するシャッタ機構と、上記陰極線管表面に塗
布液を注入するためのノズル駆動機構とを備えたことを
特徴とする。
【0017】そして、請求項に記載の第4の発明は、陰
極線管を塗布装置に搬送するためのパレットにおいて、
前記陰極線管のファンネル部を挿入して当該陰極線管の
パネル部を上向きに載置支持する開口部をもつ円板部材
と、上記円板部材を積層状態で固定すると共にこの積層
状態を分離することで当該円板部材を離脱可能に嵌合す
る嵌合部をもつ矩形枠部材とから構成され、上記円板部
材を上記矩形枠部材に嵌合した状態で陰極線管搬送系で
搬送し、回転塗布装置において上記円板部材を上記矩形
枠部材から分離して回転可能としたことを特徴とする。
【0018】なお、本発明の塗布装置は上記の陰極線管
のパネル部の塗布に限るものではなく、例えば液晶表示
素子の表面の塗膜形成、その他の類似品の塗布に適用で
きるものであることは言うまでもない。
【0019】
【作用】上記第1の発明において、陰極線管回転機構は
陰極線管をそのパネル部を上向きに支持して回転させ
る。バルブカバーは上記陰極線管のパネル部の周縁にお
いて上記パネル部の曲面を延長した曲面を有して上記陰
極線管と共に回転する。このバルブカバーにより、陰極
線管のパネル部表面の空気流の乱れが防止され、均一な
塗膜が得られる。
【0020】また、第2の発明において、陰極線管搬送
用パレットを構成する円板部材の開口部は陰極線管のフ
ァンネル部を挿入して上記陰極線管のパネル部を上向き
に載置支持する。また、矩形枠部材は上記円板部材を離
脱可能に嵌合する嵌合部をもつ。昇降機構は、円板部材
と矩形枠部材とが積層固定されてなる陰極線管搬送用パ
レットを所定位置に載置し、上記円板部材に載置した陰
極線管を上記円板部材ごと複数本の昇降軸で突き上げて
上記矩形枠部材との嵌合を解除して回転させる回転機構
を備える。
【0021】ドーム形の回転体カバーは、上記昇降機構
を覆って上記円板部材と連結し、上記陰極線管の回転に
伴う上記パネル部の表面付近に発生する空気の乱流を抑
制するための上記円板部材と共に回転する。上記回転体
カバーの上部に開口部を有し、この開口部に設置された
シャッタ機構は、上記開口部の開口面積を調整して塗布
液の展開状態を調整する。
【0022】また、ノズル駆動機構は、陰極線管表面に
塗布液を注入するものである。さらに、第3の発明にお
いて、回転機構を備えた昇降機構は、陰極線管のファン
ネル部を挿入して上記陰極線管のパネル部を上向きに載
置支持する開口部をもつ円板部材と、この円板部材を離
脱可能に嵌合する嵌合部をもつ矩形枠部材とから構成さ
れた陰極線管搬送用パレットを載置し、上記円板部材に
載置した陰極線管を上記円板部材ごと複数本の昇降軸で
突き上げて上記矩形枠部材との嵌合を解除して回転させ
る。
【0023】ドーム形の回転体カバーは、上記昇降機構
を覆って上記円板部材と連結し、上記陰極線管の回転に
伴う上記パネル部の表面付近に発生する空気の乱流を抑
制するための上記円板部材と共に回転する。バルブカバ
ーは、上記回転体カバーの内部かつ上記陰極線管のパネ
ル部の周縁において上記パネル部の曲面を延長した曲面
を有して上記陰極線管と共に回転し、陰極線管のパネル
部表面の空気流の乱れが防止され、均一な塗膜が得られ
る。
【0024】上記回転体カバーの上部に開口部を有し、
この開口部に設置されたシャッタ機構は上記開口部の開
口面積を調整して塗布液の展開状態を調整する。また、
ノズル駆動機構は、陰極線管表面に塗布液を注入するも
のである。そして、第4の発明において、陰極線管を塗
布装置に搬送するためのパレットにおいて、開口部をも
つ円板部材は陰極線管のファンネル部を挿入して当該陰
極線管のパネル部を上向きに載置支持する。
【0025】矩形枠部材は嵌合部をもち、上記円板部材
を積層状態で固定すると共にこの積層状態を分離するこ
とで当該円板部材を離脱させることができる。そして、
上記円板部材を上記矩形枠部材に嵌合した状態で陰極線
管搬送系で搬送し、回転塗布装置において上記円板部材
を上記矩形枠部材から分離して回転させる。
【0026】すなわち、本発明のドーム形回転体カバー
は陰極線管の回転と同時に回転させ、またバルブカバー
は陰極線管のパネル部の周縁において当該パネル部の曲
面に沿った曲面をもっているため、塗布液をパネル部表
面に注入して展開させる際に、パネル部表面に受ける風
圧を抑制することができ、均一な膜形成を得ることが可
能となる。
【0027】また、突上げ方式で下方より陰極線管の供
給を行なうことで、従来のオーバーヘッド形移載機に比
べて、作業時間を短縮でき、異物付着の極めて少ない良
質な塗布膜を得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による回転塗布装置の
1実施例の構成を説明する模式図であって、1は回転
軸、2は回転台、3は昇降軸、3aは嵌合ピン、4は円
板、5は陰極線管(以下、バルブとも言う)、6はドー
ム形回転体カバー、7は外板、8は内板、8aはバルブ
カバー、9はガイドピン、10は基板、11は樋、12
は架台、13は受座、20はシャッタ機構、21a,2
1bはシャッタ板、22はスライド軸、23は注入ノズ
ルである。
【0029】なお、同図は、陰極線管5を供給した後ス
ピンコーティングを行なっている状態を示す図である。
同図において、回転軸1は後述する昇降装置(34a)
に組込まれている。回転軸1には回転台2が一体となっ
ていて、その回転台2には先端に嵌合ピン3aを有した
昇降軸3を複数本を備えている。
【0030】陰極線管5を載置している回転パレット4
a(後述)を構成する円板4は昇降軸3の嵌合ピン3a
で位置決めされる。回転体カバー6は、位置決めのため
の嵌合部を有する外板7と、前記嵌合ピン3aとの嵌合
部を有し、中央にはバルブ5を受け入れるための切欠き
部を設けた内板8を基板としてドーム形に構成されてい
る。
【0031】バルブカバー8aは、陰極線管5の表面と
同一面の曲率で周囲を被ってある。ガイドピン9は、回
転体カバー6を位置決め固定しておくためのもので、架
台12上の基板10に設けてある。さらに、基板10に
は樋11がドーナツ形に取付けてあり、回転体カバー6
内で飛散した余分な塗布液を排液口7aから樋11に回
収できるようになっている。
【0032】図2は陰極線管のファンネル部分の受座の
構造を説明する要部断面図であって、5aは陰極線管の
ネック部、14はバルブ受け、15はばね受け、16は
圧縮ばね、17は受座外筒、18はエアグリッパ、19
はエアチューブである。同図において、バルブ受け1
4、ばね受け15、圧縮ばね16、受座外筒17で受座
13を構成する。
【0033】陰極線管搬送用パレットを構成する矩形枠
部材(図3で後述する搬送パレット30a)上にある陰
極線管5を同円板部材(同回転パレット4a)ごと突上
げた時に、陰極線管5のネック部5aの部分が受座13
の中に挿入される。受座13は受座外筒17内に収納さ
れたバルブ受け14、ばね受け15、圧縮ばね16から
なる。陰極線管5のファンネル部の形状に合致したバル
ブ受け14は圧縮ばね16でばね受け15を介して常時
同図の上方に押圧されている。ただし、この押圧力は陰
極線管重量の20%程度とするのが好適である。
【0034】ネック部5a部は内部に組込まれたエアグ
リッパ18で保持される。エアグリッパ18はエアの注
入で膨張する構造を有する。このエアーの圧力は低圧力
で、回転軸1の下部に設けたロータリジョイント42
(図4参照)からエアーチューブ19を介して供給され
る。また、回転体カバー6の上部には開口部が設けられ
ており、この開孔部にシャッタ機構20が設けられてい
る。このシャッタ機構20はエアシリンダ(図示せず)
駆動によりシャッタ板21a,21bがスライド軸22
に倣って移動し、回転体カバー6の上部の開口部の面を
スライドする。
【0035】このシャッタ機構20と回転体カバー6と
の間には、回転体カバー6にその回転中でも接触しない
ように僅かの隙間を設けている。塗布液の注入ノズル2
3は、回転体カバー6及びシャッタ機構20に干渉しな
い位置に駆動部を持ち、バルブ5の表面すなわちパネル
部の中央に移動可能に配置されている。
【0036】図3は本発明による陰極線管搬送用パレッ
トの構造を説明する展開斜視図であって、4aは円板部
材からなる回転パレット、30aは矩形枠部材からなる
搬送パレットである。この陰極線管搬送用パレットは陰
極線管5を保持して回転する回転パレット4aと搬送系
に供するための搬送パレット30aで構成される。
【0037】回転パレット4aは円板4の中央部に開口
部4bを有し、この開口部4bのコーナ部にラグ受けブ
ロック25が設けてある。このラグ受けブロック25に
は陰極線管5の取付けラグ24の穴を受けるピン26が
植立され、このピン26に陰極線管の取付けラグ24の
穴を嵌合して保持する。そして、円板4の上記コーナ部
近傍には搬送パレット30aガイドピン32が嵌合する
第1の嵌合穴28と昇降機構の昇降軸が嵌合する第2の
嵌合穴29が形成されている。
【0038】開口部4bの内縁には陰極線管5と回転パ
レット4aの隙間部分をふさぎ、空気の乱れを抑さえる
ゴム製等の弾性体からなるシールプレート27が取付け
られている。搬送パレット30aは、枠状の枠台30に
固定されて開口30bを形成するベース31からなり、
回転パレット4aの第1の嵌合穴28に嵌合する位置に
ガイドピン32を植立有している。
【0039】上記第1の嵌合穴28は搬送パレット30
aとの位置合わせ用で、枠台30のベース31に設けた
ガイドピン32に合致させる。回転パレット4aと搬送
パレット30aとは第1の嵌合穴28にガイドピン32
を嵌合させて積層固定して一体化した状態で陰極線管搬
送系のコンベア上を搬送させる。
【0040】図4は本発明による回転塗布装置の1実施
例を説明する全体構成図であって、34は昇降台、34
aは昇降装置、35はエアシリンダ、36はスプロケッ
ト、37はローラーチェーン、38は回転軸受部、39
はバランスウエイト、40はモータ、41は歯車、42
はロータリジョイント、43は駆動部、前記各図と同一
符号は同一部分に対応する。
【0041】以下、図2、図3および図4により、本実
施例の回転塗布装置の動作を説明する。コンベア33上
を搬送されてきた陰極線管5は、塗布装置の位置で停止
し、昇降装置34aにより回転パレット4aから突上げ
られる。昇降台34はエアシリンダ35駆動によりスプ
ロケット36とローラーチエン37の組合せで動作させ
る。回転軸受部38を中心として、エアシリンダの相対
位置に、同じくスプロケット36とローラーチエン37
によるバランスウエイト39を有し、これら各構成部材
で昇降機構を構成している。
【0042】陰極線管5の上昇過程で、架台12上に位
置決めして準備されている回転体カバー6の内部8に設
けてある嵌合穴の位置に昇降軸3が合致し突上げる。当
然ながら、ガイドピン9から切離された外板7は浮上
し、回転体カバー6は回転パレット4aと連結し同体と
なる。この状態でエアーグリッパ18に低圧エアーを供
給し、陰極線管5のネック部5aを挟持して保持する。
同時に、昇降台34の下部に設けられたモータ40から
一対の歯車41を介して回転軸1に矢印1a方向の回転
を与える。
【0043】次に、回転体カバー6の上部に設けてある
シャッタ板21aが開き、駆動部43により中央に移動
した注入ノズル23はエアシリンダ44の下降動作でブ
ラケット45ごと下降させ、陰極線管5のパネル部5c
の中心に塗布液の注入を行なう。一定量(例えば、50
CC前後)の塗布液を注入した後、注入ノズル23は上
昇して待機位置へ戻される。シャッタ板21a、21b
はその開口面積を調整し、パネル部5c表面の塗布液の
展開状態をコントロールする。
【0044】本実施例においては、一方のシャッタ板2
1bは常時閉状態とし他方のシャッタ板21a側のみを
開閉して調整している。また、塗布膜の乾燥をコントロ
ールするため上方より低圧の清浄エアーを吹込むことも
可能である。塗布液注入後、一定の回転動作は例えば5
0rpmの回転数で注入して、150rpmまで回転数
を上げて塗布液を展開振切りを行い、その後100rp
mで乾燥する等、スケジュールに従って行なう。
【0045】一定のスケジュールで塗布液を塗布した
後、回転部は原位置で停止し、下降する。回転体カバー
6はガイドピン9に外板7の嵌合穴7aに嵌合して置か
れ、更に下降して陰極線管5を保持した回転パレット4
aは搬送パレット30a上に載置される。
【0046】なお、上記回転塗布装置を複数台コンベア
で接続して、所要層数の陰極線管のパネル部表面膜塗布
システムを構築し、連続して陰極線管のパネル部表面に
帯電防止膜、反射防止膜、その他必要とする良質な塗布
膜を作成する塗布膜形成システムを構成できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による回転
塗布装置で陰極線管のパネル部表面に所要の膜を形成す
る際、その形成時に風圧により発生する空気の乱れを抑
制することができ、また異物付着の極めて少ない良質な
膜を得ることができる。さらに、コンベアを用いて複数
の回転塗布装置をシステム化することにより、多層膜の
形成も効率よく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転塗布装置の1実施例の構成を
説明する模式図である。
【図2】陰極線管のファンネル部分の受座の構造を説明
する要部断面図である。
【図3】本発明による陰極線管搬送用パレットの構造を
説明する展開斜視図である。
【図4】本発明による回転塗布装置の1実施例を説明す
る全体構成図である。
【図5】陰極線管の構造の一例を説明するシャドウマス
ク型カラー陰極線管の部分断面図である。
【図6】従来の回転塗布装置(スピンコーティング装
置)を説明する要部構造図である。
【図7】オーバーヘッド型移載機を用いたトランスファ
方式の陰極線管移載機構を説明するためのバルブハンド
の要部構成図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転台 3 昇降軸 3a 嵌合ピン 4 円板 4a 回転パレット 5 陰極線管(バルブ) 6 回転体カバー 7 外板 8 内板 8a バルブカバー 9 ガイドピン 13 受座 21a,21b シャッタ板 23 注入ノズル 30a 搬送パッレット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管をそのパネル部を上向きに支持し
    て回転させる陰極線管回転機構と、上記陰極線管のパネ
    ル部の周縁において上記パネル部の曲面を延長した曲面
    を有して上記陰極線管と共に回転するバルブカバーを備
    えたことを特徴とする回転塗布装置。
  2. 【請求項2】陰極線管のファンネル部を挿入して上記陰
    極線管のパネル部を上向きに載置支持する開口部をもつ
    円板部材と、この円板部材を離脱可能に嵌合する嵌合部
    をもつ矩形枠部材とから構成された陰極線管搬送用パレ
    ットを載置し、上記円板部材に載置した陰極線管を上記
    円板部材ごと複数本の昇降軸で突き上げて上記矩形枠部
    材との嵌合を解除して回転させる回転機構を備えた昇降
    機構と、 上記昇降機構を覆って上記円板部材と連結し、上記陰極
    線管の回転に伴う上記パネル部の表面付近に発生する空
    気の乱流を抑制するための上記円板部材と共に回転可能
    としたドーム形の回転体カバーと、 上記回転体カバーの上部に開口部を有し、この開口部に
    設置されて上記開口部の開口面積を調整するシャッタ機
    構と、 上記陰極線管表面に塗布液を注入するためのノズル駆動
    機構とを備えたことを特徴とする回転塗布装置。
  3. 【請求項3】陰極線管のファンネル部を挿入して上記陰
    極線管のパネル部を上向きに載置支持する開口部をもつ
    円板部材と、この円板部材を離脱可能に嵌合する嵌合部
    をもつ矩形枠部材とから構成された陰極線管搬送用パレ
    ットを載置し、上記円板部材に載置した陰極線管を上記
    円板部材ごと複数本の昇降軸で突き上げて上記矩形枠部
    材との嵌合を解除して回転させる回転機構を備えた昇降
    機構と、 上記昇降機構を覆って上記円板部材と連結し、上記陰極
    線管の回転に伴う上記パネル部の表面付近に発生する空
    気の乱流を抑制するための上記円板部材と共に回転可能
    としたドーム形の回転体カバーと、 上記回転体カバーの内部かつ上記陰極線管のパネル部の
    周縁において上記パネル部の曲面を延長した曲面を有し
    て上記陰極線管と共に回転するバルブカバーと、 上記回転体カバーの上部に開口部を有し、この開口部に
    設置されて上記開口部の開口面積を調整するシャッタ機
    構と、 上記陰極線管表面に塗布液を注入するためのノズル駆動
    機構とを備えたことを特徴とする回転塗布装置。
  4. 【請求項4】陰極線管を塗布装置に搬送するためのパレ
    ットにおいて、 前記陰極線管のファンネル部を挿入して当該陰極線管の
    パネル部を上向きに載置支持する開口部をもつ円板部材
    と、 上記円板部材を積層状態で固定すると共にこの積層状態
    を分離することで当該円板部材を離脱可能に嵌合する嵌
    合部をもつ矩形枠部材とから構成され、 上記円板部材を上記矩形枠部材に嵌合した状態で陰極線
    管搬送系で搬送し、回転塗布装置において上記円板部材
    を上記矩形枠部材から分離して回転可能としたことを特
    徴とする陰極線管搬送用パレット。
JP3337094A 1994-03-03 1994-03-03 回転塗布装置および陰極線管搬送用パレット Pending JPH07245059A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020112392A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 変位計測システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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