JPH0724315A - 触媒活性炭 - Google Patents

触媒活性炭

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Publication number
JPH0724315A
JPH0724315A JP22198793A JP22198793A JPH0724315A JP H0724315 A JPH0724315 A JP H0724315A JP 22198793 A JP22198793 A JP 22198793A JP 22198793 A JP22198793 A JP 22198793A JP H0724315 A JPH0724315 A JP H0724315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen peroxide
activated carbon
acrylonitrile
compd
treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP22198793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushiro Nakagawa
和城 中川
Yuji Tachibana
優治 橘
Kazumasa Yasuda
一誠 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYODO KUMIAI RATESUTO
Original Assignee
KYODO KUMIAI RATESUTO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アクリロニトリル化合物やアクリロニトリル混
合物を炭化賦活せしめて、金属や重金属類を含まずとも
過酸化水素を効率良く分解できる触媒活性炭を製造し、
分解性能が劣化して廃棄しても二次公害が出ず、かえっ
て土壌改良の効果を有する触媒活性炭の製造を目的とし
た。 【構成】過酸化水素を分解できる触媒活性炭を製造する
について、アクリロニトリル化合物やアクリロニトリル
混合物を炭化賦活せしめてなる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリロニトリル化合
物やアクリロニトリル混合物を炭化賦活して製造する触
媒活性炭に関するものであるが、過酸化水素の分解に効
果を有するものである。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素は、織物、食品などの漂白処
理や半導体の洗浄処理につかわれており、それらの処理
廃液には、消費されない過酸化水素が残留する。過酸化
水素の25%以上の水溶液は、人間の皮膚や粘膜に付着
すると激しい炎症を起こすし、3%水溶液はオキシドー
ルと呼ばれ消毒殺菌剤として使われているものであり、
過酸化水素の残留した廃液を放流することは河川の生態
系に悪影響を及ぼす。従って、現在は、鉄などの重金属
化合物や混合物を使って、フェントン試薬の原理で分解
し放流することが多い。しかし、このような重金属の化
合物や混合物は、分解能力が劣化して廃棄しようとすれ
ば、公害の原因にもなりかねないし、再生処理をするに
しても時間と費用を要するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、重金
属類を殆ど含まずとも過酸化水素を分解し、且つ分解性
能の劣化後に廃棄するにしても、二次公害が出ず、かえ
って土壌改良剤の役目を果たすような触媒活性炭の製造
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、金属類を殆ど含まない物質を種々検討中に、アクリ
ロニトリル化合物やアクリロニトリル混合物を炭化賦活
して得られる活性炭が、過酸化水素を効率良く分解し、
その分解能力は繰り返しの使用に耐えるものであること
を確認して本発明に到達したものである。
【0005】即ち、本発明は次のとおりである。アクリ
ロニトリルを1〜100%含有する化合物やアクリロニ
トリルを1〜100%含有する混合物を、活性又は不活
性或いは弱活性の雰囲気中で炭化し、その後金属類を添
加しない賦活方法、例えば水蒸気や酸素などで賦活処理
を行なう。そうして得られた活性炭は、過酸化水素水に
投入すると、激しく発泡し、過酸化水素を分解するもの
である。但し、アクリロニトリルの含有率や混合率が大
きいほど分解性能は高く、同じように炭化賦活した木材
系の活性炭で同様の操作を行なっても、発泡は少なく、
過酸化水素の分解率は低い。尚、前記アクリロニトリル
化合物や混合物はアクリロニトリルを含有するものであ
れば特に限定されないが、例えばアクリル繊維、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ニトリル
ゴム等であり、又、それ等を含む混合物である。
【0006】
【作用】このように、本発明で得られる活性炭は、金属
や重金属を殆ど含まず、過酸化水素を効率良く分解する
ので、例えば廃水に残留する過酸化水素を分解するのに
利用でき、分解性能の劣化後は土壌に鋤き込むと、活性
炭表面の細孔に微生物が住み込みやすく、土壌改良剤と
して再利用出来るものである。
【0007】ここで本発明に用いた過酸化水素分解性能
の算出手順を述べる。 市販の過酸化水素と15℃の蒸留水で1000ppm
の過酸化水素水を作る。 試料となる活性炭を75以下に粉砕し、105℃で2
時間乾燥後、放冷。 で作った過酸化水素水1000mlを3Lビーカー
に採る。 で調整した活性炭300mgを採り、のビーカー
に投入してスターラで20分攪拌し、ろ過する。 ろ液15mlを100mlサンプル管に採り、硫酸を
加えて酸性にする。 N/10の過マンガン酸カリウムで色づくまで滴定
し、滴定量を求める。 活性炭を入れない過酸化水素水を空テストとして同様
に行ない、滴定量を求める。 とから求めた滴定量から次式により分解性能を算
出する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を上げて、
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)アクリロニトリル含有率が85%のアクリ
ル繊維を0.5cm以下に切断したもの65重量%に、
ピッチ25重量%と水10重量%を造粒器に投入し、攪
拌後加圧成型して直径2mm、長さ6mmの粒状物に
し、天日で3日間乾燥する。そうして得られた粒状物を
炭化炉にて400℃で炭化し、900℃まで昇温して2
時間水蒸気賦活を行ない、活性炭とした。生成した活性
炭の過酸化水素分解性能は、95%であった。
【0009】(実施例2)アクリロニトリル含有率が9
5%のアクリル繊維を用いる以外は実施例1と同様に行
ない、生成した活性炭の過酸化水素分解性能は99%で
あった。
【0010】(比較例1)アクリル繊維の代わりに檜の
おが屑を用いる以外は実施例1と同様に行ない、生成し
た活性炭の過酸化水素分解性能は4%であった。
【0011】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によって
得られる触媒活性炭は、金属や重金属類を殆ど含まず、
過酸化水素を効率良く分解する。本発明によって得られ
る触媒活性炭は、土中に廃棄しても二次公害の恐れがな
く、かえって土壌改良効果が期待できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリロニトリル化合物やアクリロニトリ
    ル混合物を炭化賦活して製造することを特徴とする触媒
    活性炭。
JP22198793A 1993-07-08 1993-07-08 触媒活性炭 Pending JPH0724315A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005045953A3 (en) * 2003-10-31 2006-03-30 Utc Fuel Cells Llc Method for preparing membranes and membrane electrode assemblies with hydrogen peroxide decomposition catalyst
JP5501517B1 (ja) * 2013-10-01 2014-05-21 株式会社ヘアテック・ジャパン 染毛剤
CN105217715A (zh) * 2015-10-27 2016-01-06 陕西师范大学 一种活性炭材料去除处理抗生素乙酰磺胺的方法

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