JPH07243095A - 電着塗装方法及び装置 - Google Patents

電着塗装方法及び装置

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JPH07243095A
JPH07243095A JP5823594A JP5823594A JPH07243095A JP H07243095 A JPH07243095 A JP H07243095A JP 5823594 A JP5823594 A JP 5823594A JP 5823594 A JP5823594 A JP 5823594A JP H07243095 A JPH07243095 A JP H07243095A
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JP
Japan
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work
electrodeposition coating
work holding
holding pins
pin
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Application number
JP5823594A
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English (en)
Inventor
Sadahiko Okabe
貞彦 岡部
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Excel KK
Cargill Meat Solutions Corp
Original Assignee
Excel KK
Excel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの破損や塗装品質低下を防止し、コス
トダウン及び量産性向上を図る。 【構成】 ワーク保持機構2に備える複数のワーク保持
ピン3…によりワークWを保持し、ワークWを電着槽4
に収容した塗料5に浸すとともに、ワークWと塗料5間
に電位を付与してワークWに塗装を行うに際し、ワーク
保持ピン3…を磁石6により着磁し、ワークWをワーク
保持ピン3…に吸着して保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワークを塗料に浸すとと
もに、ワークと塗料間に電位を付与してワークに塗装を
行う電着塗装方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電着塗装装置を図5に示す。同図
に示す電着塗装装置50は、ワーク保持機構51に備え
る複数のワーク保持ピン52…によりワークWoの両側
を機械的に挟んで保持し、ワークWoを電着槽に収容し
た塗料53に浸すとともに、ワークWoと塗料53間に
電位を付与、即ち、ワークWoに負電位を、塗料53に
正電位をそれぞれ付与してワークWoに電着塗装を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の電着塗装装置50は、ワークWoの両側を複数のワー
ク保持ピン52…により機械的に挟んで保持するため、
次のような問題点があった。
【0004】第一に、ワークWoに対し、ワーク保持ピ
ン52…による機械的な押圧力が付与されるため、ワー
クWoが変形しやすい材料或いは脆い材料(例えば、ネ
オジウム:希土類等に鉄分を配合させた磁性材)の場合
には、ワークWoの破損や塗装品質の低下を招く。
【0005】第二に、自動化する場合、ワーク保持ピン
52…とワークWoの相対的な位置関係を正確に制御
し、また、ワークWoを挟むためにワーク保持ピン52
…を開閉制御する必要があるなど、自動化工程の増加及
び複雑化により、高コスト化及び量産性低下を招く。
【0006】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、ワークの破損や塗装品質低
下を防止するとともに、コストダウン及び量産性向上を
図ることができる電着塗装方法及び装置の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電着塗装方
法は、ワーク保持機構2に備える複数のワーク保持ピン
3…によりワークWを保持し、ワークWを電着槽4に収
容した塗料5に浸すとともに、ワークWと塗料5間に電
位を付与してワークWに塗装を行うに際し、ワーク保持
ピン3…を磁石6により着磁し、ワークWをワーク保持
ピン3…に吸着して保持するようにしたことを特徴とす
る。
【0008】一方、本発明に係る電着塗装装置1は、当
該電着塗装方法を実施するため、ワーク保持ピン3…を
磁石6により着磁し、ワークWをワーク保持ピン3…に
吸着して保持するワーク保持機構2を備えることを特徴
とする。この場合、磁石6は耐熱性を有する永久磁石1
1或いは電磁石12を用いるとともに、複数のワーク保
持ピン3…は全て下方に向けて配する。また、ワーク保
持ピン3…は交換可能に構成できる。
【0009】
【作用】本発明に係る電着塗装方法及び装置1によれ
ば、電着塗装されるワークWはワーク保持機構2に備え
る複数のワーク保持ピン3…により保持される。この
際、ワーク保持ピン3…はワーク保持機構2に設けた磁
石6(永久磁石11或いは電磁石12)により着磁さ
れ、ワークWはワーク保持ピン3…に吸着して保持され
る。
【0010】したがって、複数のワーク保持ピン3…は
全て下方に向けて配することができ、ワークWを保持す
る際は、ワーク保持ピン3…をワークWの上方から近づ
けるのみでよい。このため、従来のように、複数のワー
ク保持ピンによりワークの両側を機械的に挟む動作は不
要になり、ワーク保持ピン3…によるワークWに対する
機械的な押圧力は無くなる。また、ワーク保持ピン3…
とワークWの相対的な位置関係もさほど正確性が要求さ
れないとともに、ワークWの両側を挟むためのワーク保
持ピン3…の開閉制御等も不要になる。
【0011】一方、電着塗装時にはワーク保持ピン3…
に吸着されたワークWは、電着槽4に収容した塗料5に
浸される。そして、ワークWと塗料5間に電位が付与さ
れ、公知の電着塗装が行われる。なお、塗装終了により
ワークWに電着した塗料の乾燥を行う。乾燥は、通常、
200℃前後の高温環境下で行われるが、耐熱性を有す
る磁石6を用いることにより、高温で磁性が消失するこ
とはない。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本発明に係る電着塗装装置1の構成
について、図1〜図3を参照して説明する。
【0014】図1において、21は移動装置であり、こ
の移動装置21にはワーク保持機構2を備える。ワーク
保持機構2は移動装置21から下方に突出した支持軸2
2を有し、この支持軸22の下端にホルダベース部23
の上端23uをネジ止めする。ホルダベース部23は直
方体状に形成し、底面23dの両側には切欠凹状に形成
したピック取付部24x、24yを設ける。また、ホル
ダベース部23は耐熱性を有する永久磁石11により形
成する。即ち、ホルダベース部23は塗装後のワークW
を乾燥させる際に、200℃前後の高温に加熱されるた
め、高温下においても磁性が消失しない材料を用いた永
久磁石11により形成する。これにより、ホルダベース
部23は磁石6を兼用する。
【0015】また、ピック25x、25yを用意する。
ピック25x、25yは図3に示すように、ホルダベー
ス部23に設けたピック取付部24x、24yに嵌合す
る形状に形成したピンベース部26x、26yを有し、
このピンベース部26x、26yに、一対の離間した先
端尖形のワーク保持ピン3…、3…をそれぞれ起立させ
て固着する。なお、ピンベース部26x、26y及びワ
ーク保持ピン3…、3…はいずれも磁性材により形成す
る。また、ピック25x、25yはワーク保持ピン3…
の位置、間隔、長さ等を異ならせた複数種類を用意する
ことが望ましい。図3には異なる他のピック25zを例
示する。なお、26zはピンベース部である。
【0016】一方、4は電着槽であり、内部には塗料5
を収容する。また、27は電源部であり、ワーク保持機
構2を通してワークWに負電位を付与するとともに、電
着槽4を通して塗料5に正電位を付与する。
【0017】次に、上述した電着塗装装置1の動作及び
機能を含む本発明に係る電着塗装方法について、各図を
参照して説明する。
【0018】まず、ワークWに応じたピック25x、2
5yを選択し、ホルダベース部23におけるピック取付
部24x、24yに取付ける。この場合、磁石6を兼用
するホルダベース部23のピック取付部24x、24y
にピック35x、25yがそれぞれ吸着する。これによ
り、四本のワーク保持ピン3…は全て下方を向くととも
に、各ワーク保持ピン3…はホルダベース部23におけ
る永久磁石11により着磁される。
【0019】そして、移動装置21によりワーク保持機
構2を移動させ、ワーク保持ピン3…を上方からワーク
Wに近づければ、ワークWは図1及び図2に示すよう
に、四本のワーク保持ピン3…の先端に吸着して保持さ
れる。なお、ワークWはネオジウムにより形成した円筒
形部品を例示する。
【0020】よって、ネオジウムにより形成したひじょ
うに脆い性質を有するワークWであっても、ワークW自
身は従来のように複数のワーク保持ピン3…により機械
的に挟まれることがなくなり、押圧力は全く付与されな
いことから、ワークWの破損や塗装品質の低下が確実に
防止される。また、ワーク保持ピン3…とワークWの相
対的な位置関係はさほど正確性が要求されないととも
に、ワークWを挟むためのワーク保持ピン3…の開閉制
御は不要になるなど、自動化工程の削減及び単純化によ
り、大幅なコストダウン及び量産性向上を図ることがで
きる。
【0021】一方、電着塗装時には、ワーク保持ピン3
…に吸着されたワークWは、移動装置21により移動せ
しめられ、図1に示すように、電着槽4に収容した塗料
5に浸される。そして、電源部27から、ワーク保持機
構2を通してワークWに負電位が付与されるとともに、
電着槽4を通して塗料5に正電位が付与され、公知の電
着塗装法によりワークWに対する塗装が行われる。
【0022】さらに、塗装が終了したならワークWに電
着した塗料の乾燥を行う。乾燥は、通常、200℃前後
の高温環境下で行われるが、耐熱性を有する永久磁石1
1を用いることにより、高温で磁性が消失することはな
い。
【0023】次に、本発明に係る変更実施例について、
図4を参照して説明する。変更実施例は、図1に示した
基本実施例に比べ、ワーク保持ピン3…をホルダベース
部23に直接固着し、ワーク保持ピン3…とホルダベー
ス部23を一体化した点、ホルダベース部23に磁石6
を兼用させずに、別途の電磁石12を設けた点が異な
る。この場合、電磁石12は支持軸22に嵌着したコイ
ルボビン31、このコイルボビン31に巻回したコイル
32を備え、支持軸22がアーマチュアとなり、ホルダ
ベース部23を介してワーク保持ピン3…を着磁する。
なお、電磁石12の励磁及び励磁解除は不図示の制御部
により制御される。その他、機能及び使用方法等は図1
に示した基本実施例と同様に利用できる。
【0024】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、ワークを保持するワーク保持ピンは四本の場合
を例示したが、三本でもよいし、必要により五本以上で
あってもよい。その他、細部の構成、形状、素材、数量
等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変
更できる。
【0025】
【発明の効果】このように、本発明に係る電着塗装方法
は、ワーク保持機構に備える複数のワーク保持ピンによ
りワークを保持し、ワークを電着槽に収容した塗料に浸
すとともに、ワークと塗料間に電位を付与してワークに
塗装を行うに際し、ワーク保持ピンを磁石により着磁
し、ワークをワーク保持ピンに吸着して保持するように
したため、次のような顕著な効果を奏する。
【0026】 ワークがネオジウム等の脆い材料で形
成されている場合でも、機械的な押圧力が付与されない
ため、ワークの破損や塗装品質低下を確実に防止でき
る。
【0027】 自動化工程の削減及び単純化により、
大幅なコストダウン及び量産性向上を図ることができ
る。
【0028】また、本発明に係る電着塗装装置は、ワー
ク保持ピンを磁石により着磁し、ワークをワーク保持ピ
ンに吸着して保持するワーク保持機構を備えるため、上
述した及びの効果に加え、本発明に係る電着塗装方
法を確実かつ容易に実施できるという顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電着塗装装置の主要部を示す一部
断面正面図、
【図2】同電着塗装装置におけるワーク保持機構の側面
図、
【図3】同ワーク保持機構の底面方向から見た一部分解
斜視図、
【図4】本発明の変更実施例に係るワーク保持機構の一
部断面正面図、
【図5】従来の技術に係る電着塗装装置の主要部を示す
正面図、
【符号の説明】
1 電着塗装装置 2 ワーク保持機構 3… ワーク保持ピン 4 電着槽 5 塗料 6 磁石 11 永久磁石 12 電磁石 W ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク保持機構に備える複数のワーク保
    持ピンによりワークを保持し、ワークを電着槽に収容し
    た塗料に浸すとともに、ワークと塗料間に電位を付与し
    てワークに塗装を行う電着塗装方法において、ワーク保
    持ピンを磁石により着磁し、ワークをワーク保持ピンに
    吸着して保持することを特徴とする電着塗装方法。
  2. 【請求項2】 ワーク保持機構に備える複数のワーク保
    持ピンによりワークを保持し、ワークを電着槽に収容し
    た塗料に浸すとともに、ワークと塗料間に電位を付与し
    てワークに塗装を行う電着塗装装置において、ワーク保
    持ピンを磁石により着磁し、ワークをワーク保持ピンに
    吸着して保持するワーク保持機構を備えることを特徴と
    する電着塗装装置。
  3. 【請求項3】 磁石は耐熱性を有する永久磁石を用いる
    ことを特徴とする請求項2記載の電着塗装装置。
  4. 【請求項4】 磁石は耐熱性を有する電磁石を用いるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電着塗装装置。
  5. 【請求項5】 複数のワーク保持ピンは全て下方に向け
    て配することを特徴とする請求項2、3又は4記載の電
    着塗装装置。
  6. 【請求項6】 ワーク保持機構はワーク保持ピンを交換
    可能に構成することを特徴とする2、3、4又は5記載
    の電着塗装装置。
JP5823594A 1994-03-02 1994-03-02 電着塗装方法及び装置 Pending JPH07243095A (ja)

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