JPH07242129A - 作業機の伝動制御装置 - Google Patents

作業機の伝動制御装置

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JPH07242129A
JPH07242129A JP3495494A JP3495494A JPH07242129A JP H07242129 A JPH07242129 A JP H07242129A JP 3495494 A JP3495494 A JP 3495494A JP 3495494 A JP3495494 A JP 3495494A JP H07242129 A JPH07242129 A JP H07242129A
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JP
Japan
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speed
operated
hst
adjusting means
operation adjusting
Prior art date
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Pending
Application number
JP3495494A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Ochi
竜児 越智
Hideaki Mizota
秀昭 溝田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エンジン出力をHST12を介して後輪に伝
達する田植機において、エンジン回転センサ24と、H
ST出力回転センサ25と、HST12の変速レバー2
6と、そのレバー26の操作位置を検出するポテンショ
メータ29とを備え、変速レバー26とトラニオン軸3
0との連係手段に、変速レバー26の操作位置に対する
トラニオン軸30の被操作位置との関係を変更設定可能
な作動調節手段34を設け、エンジン回転センサ24と
ポテンショメータ29とから演算される理論伝動速度
と、HST出力回転センサ25から求められる実際伝動
速度との差がでないよう、作動調節手段34を操作する
制御器33を設ける。 【効果】 2系統の回転数検出に基づいて操作系の連動
関係を調節させる制御構造により、比較的操作機構が複
雑であって連係誤差が生じ易いというHST操作系の不
利を解消でき、中立操作すれば確実に走行が停止される
等、操作レバーの操作通りの走行速度が現出されて信頼
性に優れる伝動制御装置が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機、トラクタ、或
いは芝刈機といった作業機の伝動系に係り、詳しくは、
HST(静油圧式無段変速装置)の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】HSTを備えた作業機としては、例え
ば、特開平5‐155260号公報に示されたトラクタ
がある。通常、HSTでは中立位置を出す操作が難しい
ため、メカ的に中立位置を現出できる中立復帰機構(前
記公報の図面における符号26)が装備されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、走行用の変速
装置としてHSTを用いる場合では、手動の変速レバー
の他に、走行用ペダル等の付属機構の付くことが多く、
上記公報の図5等に示されるように、多数のリンクや揺
動部材で連係される構造となり易い。従って、リンク連
結部のガタ付きや振動(HSTは比較的振動が顕著であ
る)により、中立復帰機構が設けられているにも拘ら
ず、HSTのトラニオン軸(符号20)と操作レバー
(符号32)との連係寸法が次第にズレることがある。
そして、場合によっては、操作レバーを中立操作しても
HSTが中立にならず、微速で走ってしまう不都合の出
るおそれも考えられる。
【0004】本発明の目的は、変速操作性に優れるHS
Tを採用するに当たり、不測の走行状態が現出されるこ
となく確実に中立操作できるよう工夫する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、エンジン出力をHSTを介して走行装置に伝
達するよう構成してある作業機の伝動制御装置におい
て、エンジンの回転数を検出する第1回転検出手段と、
HSTの出力回転数を検出する第2回転検出手段と、H
STを変速操作可能な人為操作具と、その人為操作具の
操作位置を検出する位置検出手段とを備えるとともに、
人為操作具とHSTのトラニオン軸とを連動連係する連
係手段中に、人為操作具の操作位置に対するトラニオン
軸の被操作位置との関係を変更設定可能な作動調節手段
を設け、第1回転検出手段と、位置検出手段との双方の
検出情報から演算して求められる理論伝動速度と、第2
回転検出手段の検出情報から求められる実際伝動速度と
を比較する比較器を備え、この比較器の比較結果情報に
基づいて作動調節手段が操作されるよう、第1,第2回
転検出手段、位置検出手段、作動調節手段、及び比較器
とを連係する制御器を備えてあることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記特徴構成によると、理論伝動速度と実際伝
動速度とを比較して作動調節手段が操作されるから、中
立補正制御が行えるようになる。すなわち、前述したよ
うに、操作レバーを中立操作してもHSTが中立になら
ない状況が考えられるが、これは理論伝動速度が零であ
るのに実際伝動速度が零でないという差の生じることで
あるから、その差が解消されるように作動調節手段を作
動させることができる。
【0007】つまり、操作レバーとトラニオン軸との連
係に誤差の生じることがあっても制御器の働きで自動的
に補正され、操作レバーの操作位置に対応した設定通り
のHST出力回転数を現出することができる。従って、
操作レバーを中立操作すれば必ずHST出力回転数は零
になり、中立操作にも拘らずに微速で走行する不都合が
解消されるようになる。
【0008】
【発明の効果】その結果、2系統の回転数検出に基づい
て操作系の連動関係を調節させる制御構造により、比較
的操作機構が複雑であって連係誤差が生じ易いというH
ST操作系の不利を解消でき、中立操作すれば確実に走
行が停止される等、操作レバーの操作通りの走行速度が
現出されて信頼性に優れる伝動制御装置が得られた。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に乗用型田植機が示され、1は前輪、2は
後輪、3はエンジン、4は運転部、5は昇降シリンダ、
6は昇降リンク機構、7は植付装置である。この田植機
では、エンジン動力をHST12を介して走行装置であ
る後輪2に伝達するよう構成してある。
【0010】図2には伝動系の概略構造が示され、8は
エンジン出力軸、9は第1伝動軸、10は主クラッチ、
12はHST、13はミッションケース、14は走行用
の副変速機構、15は後輪用デフ機構、16は前輪駆動
用軸、17は前輪用デフ機構、18はPTO軸、19は
PTO用副変速機構、20はPTOクラッチ、21はP
TO伝動軸である。
【0011】又、この田植機では、薬剤散布装置等の苗
植付装置7とは別の作業装置を駆動するための補助PT
O軸22が設けてある。つまり、主クラッチ10の入力
軸11から動力を分岐させる動力取出し機構23を設け
てあり、その出力回転を伝動軸28を介して補助PTO
軸22に伝達させる構造である。尚、27は昇降シリン
ダ5に作動油を供給する油圧ポンプである。
【0012】図2、図3に示すように、エンジン3の回
転数を検出するエンジン回転センサ(第1回転検出手段
に相当)24と、HST12の出力回転数を検出する軸
回転センサ(第2回転検出手段に相当)25と、HST
12を変速操作可能な変速レバー(人為操作具に相当)
26と、その変速レバー26の操作位置を検出するポテ
ンショメータ(位置検出手段に相当)29と、HST1
2のトラニオン軸30を駆動操作するギヤードモータ3
1と、比較器32とを備え、これらを制御器33に接続
して伝動制御装置Aを構成してある。
【0013】HST12は、容量可変型の油圧ポンプ1
2Pと油圧モータ12Mとを備え、トラニオン軸30は
油圧ポンプ12Pの図示しない斜板角を変更するもので
あり、トラニオン軸30の操作によって前進域、中立、
後進域を現出することができる。変速レバー26の揺動
によって操作されるポテンショメータ29の出力電圧に
基づいてギヤードモータ31を駆動してトラニオン軸3
0が操作され、変速レバー26の操作量に対応してHS
T12が操作されるようにしてある。つまり、ポテンシ
ョメータ29、制御器33、ギヤードモータ31等から
操作レバー26とトラニオン軸30とを連動連係する連
係手段Bが構成されている。
【0014】前記連係手段B中に、変速レバー26の操
作位置に対するトラニオン軸30の被操作位置との関係
を変更設定可能な作動調節手段34を制御器33中に設
けてある。そして、エンジン回転センサ24とポテンシ
ョメータ29との双方の検出情報から演算して求められ
る理論伝動速度と、軸回転センサ25の検出情報から求
められる実際伝動速度とを比較器32で比較し、その比
較結果情報に基づいて作動調節手段34が操作される機
能を制御器33に備えてある。具体的には、理論伝動速
度と実際伝動速度とに差があると、その差が解消するよ
うに作動調節手段34が操作される。
【0015】作動調節手段34の作用を具体例を挙げて
説明すると、例えば、次のようである。つまり、変速レ
バー26が中立位置Nにあればポテンショメータ29の
出力電圧が10Vであるとし、そのときにはトラニオン
軸30の操作アーム30aが揺動操作域の丁度中央であ
る中立位置Nに位置するよう、ギヤードモータ31が作
動する。そして、変速レバー26を前進の最高速度位置
Fmax に操作すれば、ポテンショメータ29の出力電圧
が20Vになり、操作アーム30aも前進最高速度位置
Fmax に操作されるようにギヤードモータ31が作動す
るとともに、変速レバー26を後進の最高速度位置Rma
x に操作すればポテンショメータ29の出力電圧が0V
になり、操作アーム30aも後進最高速度位置Rmax に
操作されるようにギヤードモータ31が作動する、とい
う設定であるとする。
【0016】ところが、ギヤードモータ31の機械部分
やHST12の機械部分の誤差等によって、変速レバー
26を中立位置Nに操作してもトラニオン軸30が中立
位置にならず、微速で前進又は後進する場合があるとす
る。その原因として、ポテンショメータ29の出力電
圧が11Vになって微速前進する、ギヤードモータ3
1の作動アーム31aが後進域側にズレて微速後進す
る、等が考えられる。
【0017】の原因では、ポテンショメータ29の出
力電圧から1V減じた値に基づいた指令をギヤードモー
タ31に出力する(中立位置では11V→10V)ので
あり、ポテンショメータ29の正規の出力電圧幅が0V
〜20Vであったものを、−1V〜19Vの範囲にみな
し修正する機能を作動調節手段34が回路的に受持つも
のであり、それによって連係誤差が補正され、変速レバ
ー26の操位置に対応した設定通りの走行状態が現出さ
れるようになるのである。
【0018】の原因では、ポテンショメータ29の出
力電圧から1V加えた値に基づいた指令をギヤードモー
タ31に出力する(中立位置では10V→11V)ので
あり、ポテンショメータ29の正規の出力電圧幅が0V
〜20Vであったものを、1V〜21Vの範囲にみなし
修正する機能を作動調節手段34が回路的に受持つもの
であり、の場合と同様に連係誤差が補正されるのであ
る。
【0019】ところで、図3に示すように、伝動制御装
置における電気系の故障があってもHST12を手動操
作できるよう、非常用の延長レバー37をトラニオン軸
30の操作アーム30に着脱できるようにしておけば好
都合である。
【0020】又、制御器33には調整モードスイッチ3
8が付いている。変速レバー26を中立位置Nに操作し
た状態で調整モードスイッチ38を入りにすると、操作
アーム30aが前進側端Fmax から後進側端Rmax に向
けてゆっくり移動するようにギヤードモータ31が駆動
され、そのときのHST12の出力回転数は軸回転セン
サ25が常時検出している。そして、HST12の出力
回転数が零になると、すなわち、変速レバー26の操作
位置とHST12の出力回転数とが真に対応すると、そ
のときのポテンショメータ29とギヤードモータ31と
の関係が不揮発性メモリー39に記憶され、それ以後は
その記憶された関係を基準として制御が実行される。
【0021】つまり、変速レバー26の操作に対応した
HST12の被操作位置が現出されるよう、その連係誤
差を自動的に修正する自己補正機能が発揮できるのであ
り、言わば、初期値の設定機能が備わっているものであ
る。
【0022】〔別実施例〕図4に示すように、公知技術
である中立復帰機構Cが備えられたトラニオン軸30の
操作アーム30aと変速レバー26とをロッド35で機
械的に連動するとともに、そのロッド35の長さを該ロ
ッド35に一体装備された電動シリンダ36で伸縮可能
に構成し、理論伝動速度と実際伝動速度とに差がある
と、その差が無くなる方向に電動シリンダ36を伸縮駆
動させる作動調節手段34を設けたものでも良い。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】伝動系を示す線図
【図3】伝動制御構造を示す系統図
【図4】伝動制御構造の別例を示す系統図
【符号の説明】
2 走行装置 3 エンジン 12 HST 24 第1回転検出手段 25 第2回転検出手段 26 人為動作具 29 位置検出手段 30 トラニオン軸 32 比較器 33 制御器 34 作動調節手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(3)出力をHST(12)を
    介して走行装置(2)に伝達するよう構成してある作業
    機の伝動制御装置であって、 前記エンジン(3)の回転数を検出する第1回転検出手
    段(24)と、前記HST(12)の出力回転数を検出
    する第2回転検出手段(25)と、前記HST(12)
    を変速操作可能な人為操作具(26)と、その人為操作
    具(26)の操作位置を検出する位置検出手段(29)
    とを備えるとともに、 前記人為操作具(26)と前記HST(12)のトラニ
    オン軸(30)とを連動連係する連係手段中に、前記人
    為操作具(26)の操作位置に対する前記トラニオン軸
    (30)の被操作位置との関係を変更設定可能な作動調
    節手段(34)を設け、 前記第1回転検出手段(24)と、前記位置検出手段
    (29)との双方の検出情報から演算して求められる理
    論伝動速度と、前記第2回転検出手段(25)の検出情
    報から求められる実際伝動速度とを比較する比較器(3
    2)を備え、この比較器(32)の比較結果情報に基づ
    いて前記作動調節手段(34)が操作されるよう、前記
    第1,第2回転検出手段(24),(25)、前記位置
    検出手段(29)、前記作動調節手段(34)、及び前
    記比較器(32)とを連係する制御器(33)を備えて
    ある作業機の伝動制御装置。
JP3495494A 1994-03-04 1994-03-04 作業機の伝動制御装置 Pending JPH07242129A (ja)

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