JPH07241978A - 印刷物後処理装置 - Google Patents

印刷物後処理装置

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Publication number
JPH07241978A
JPH07241978A JP3447594A JP3447594A JPH07241978A JP H07241978 A JPH07241978 A JP H07241978A JP 3447594 A JP3447594 A JP 3447594A JP 3447594 A JP3447594 A JP 3447594A JP H07241978 A JPH07241978 A JP H07241978A
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JP
Japan
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printing paper
printing
paper
mounting surface
ink
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3447594A
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English (en)
Inventor
Takakuni Hasegawa
貴訓 長谷川
Junnosuke Katsuyama
順之助 勝山
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Publication of JPH07241978A publication Critical patent/JPH07241978A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単にして多くの手作業を必要とするこ
となく、迅速かつ簡便に吸い取り紙方式にて印刷画像の
乾燥促進を行い、印刷直後に印刷用紙が重ねられても裏
移りが生じることを回避すること。 【構成】 粘着性を備え上下方向に傾斜した印刷用紙載
置面17を有する印刷用紙載置台15を設け、印刷用紙
載置台15には印刷用紙載置面17より上方へ選択的に
突出する印刷用紙剥離板23と印刷用紙載置面17の傾
斜下縁側に配置されて印刷用紙載置面17より上方へ選
択的に突出して印刷用紙の落下を阻止するゲート手段3
3とを設け、印刷用紙載置面17の上方部には印刷用紙
載置面17と対向する連続紙Pに印刷用紙の印刷画像面
を押し付けられることにより印刷画像を構成する印刷イ
ンキの余剰分を連続紙Pに転移せしめる余剰インキ除去
手段を設け、印刷用紙載置台15を連続紙Pに対して押
圧する押圧手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷物後処理装置に関
し、特に孔版印刷された印刷用紙の印刷画像の乾燥を促
進する印刷物後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷直後の印刷用紙は、印刷画像を形成
する印刷インキが乾燥していないことにより、重ねられ
ると、一枚上の印刷用紙の裏面に印刷インキが付着する
裏移りが発生する。この裏移りは、印刷用紙の裏面を汚
し、特に葉書印刷などにおいて問題になる。
【0003】裏移りは、印刷用紙上にて印刷画像を形成
する印刷インキのインキ量、即ち着肉量が多く、印刷イ
ンキの余剰分も多い孔版印刷において特に顕著である。
【0004】このことに鑑み、実開昭55−15914
9号公報に示されているように、印刷された印刷用紙を
電気ヒータなどによる加熱部に通し、加熱により印刷イ
ンキの乾燥を促進したり、印刷用紙の印刷画像面に紙を
押し当てて吸い取り紙方式にて余剰インキを印刷用紙よ
り除去し、間接的に印刷インキの乾燥を促進することが
既に提案され、また実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】印刷インキの加熱乾燥
は、瞬間的に乾燥を行おうとすると、相当大きい熱出力
の電気ヒータなどが必要になり、印刷用紙が熱損しない
こととの両立において問題があり、また加熱乾燥の場
合、印刷用紙がカールすると云う新たな問題が生じる。
【0006】これに対し吸い取り紙方式の乾燥促進は、
そのような問題を生じることはないが、簡便な構造によ
る自動装置がなく、原始的に一枚一枚全て手作業で行わ
なければならない。
【0007】本発明は、上述の如き問題点に着目してな
されたものであり、構造簡単にして多くの手作業を必要
とすることなく、迅速かつ簡便に吸い取り紙方式にて印
刷画像の乾燥促進を行い、印刷直後に印刷用紙が重ねら
れても裏移りが生じることを回避する印刷物後処理装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、印刷用紙を貼着保持する粘着性を備え上下
方向に傾斜した印刷用紙載置面を有する印刷用紙載置台
と、前記印刷用紙載置面より上方へ選択的に突出して前
記印刷用紙載置面に貼着した印刷用紙を前記印刷用紙載
置面より剥離させる剥離手段と、前記印刷用紙載置面の
傾斜下縁側に配置され前記印刷用紙載置面より上方へ選
択的に突出して印刷用紙の落下を阻止するゲート手段
と、前記印刷用紙載置面の上方に配置され前記印刷用紙
載置面と対向する印刷インキ転移保持シートに印刷用紙
の印刷画像面を押し付けられることにより印刷画像を構
成する印刷インキの余剰分を前記印刷インキ転移保持シ
ートに転移せしめる余剰インキ除去手段と、前記印刷用
紙載置台の前記印刷用紙載置面を印刷インキ転移保持シ
ートに押し付ける押圧手段とを有していることを特徴と
する印刷物後処理装置によって達成される。
【0009】本発明による印刷物後処理装置に於いて
は、前記印刷インキ転移保持シートは連続紙により構成
され、前記余剰インキ除去手段は前記連続紙を前記印刷
用紙載置面との対向位置に間欠送りする紙送り手段を含
んでいること、あるいは前記印刷インキ転移保持シート
は無端帯状のプラスチックスフイルムにより構成され、
前記余剰インキ除去手段は前記プラスチックスフイルム
を前記印刷用紙載置面との対向位置に間欠送りする紙送
り手段と前記プラスチックスフイルムに付着した余剰印
刷インキを除去するクリーニング手段とを有しているこ
とを特徴としていてよい。
【0010】
【作用】上述の如き構成によれば、重力により印刷用紙
が印刷用紙載置台の印刷用紙載置面上に傾斜落下し、こ
の傾斜落下がゲート部材により阻止されて印刷用紙が印
刷用紙載置面上に受け止められることにより、印刷用紙
載置台上に印刷用紙が載置される。この状態にて押圧手
段により印刷用紙載置台の印刷用紙載置面が印刷インキ
転移保持シートに対し押し付けられることにより、印刷
用紙載置台上の印刷用紙が印刷インキ転移保持シートに
押し付けられ、その印刷用紙にて印刷画像を構成する印
刷インキの余剰分が印刷インキ転移保持シートに転移除
去される。この押し付けにより印刷用紙は印刷用紙載置
面に貼着し、押し付けが解除されても印刷インキ転移保
持シートには貼り付かずに印刷用紙載置面に貼着した状
態を保って印刷インキ転移保持シートより離れる。この
後に印刷用紙は、剥離手段により印刷用紙載置面より持
ち上げられ、ゲート部材が開くことにより重力によって
印刷用紙載置面より傾斜落下し、外部へ搬出される。
【0011】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明による印刷物後処理装置の一
実施例を示している。図1に於いて、符号1はケーシン
グを示しており、ケーシング1は脚体3により卓上にて
上下方向に傾斜配置される。ケーシング1内には固定底
板5が固定配置され、これの傾斜上面6より当該傾斜上
面6に対して垂直に案内柱7が立設されている。
【0013】案内柱7の先端、即ち上端には枠状の上板
9が装着されている。
【0014】案内柱7には可動台11が案内柱7の軸線
方向に沿って平行移動可能に係合しており、可動台11
は圧縮コイルばね13により案内柱7の軸線方向に沿っ
た上方、即ち図1にて矢印Xにより示されている方向
(以下、この方向を単に上方と云い、またこの方向の側
を上側と云い、本願明細書に於ける「上方」とは、明細
書全体を通してこの矢印Xにより示されている方向を意
味する)へ付勢されている。
【0015】可動台11には印刷用紙載置台15が固定
装着されている。印刷用紙載置台15は上側に印刷用紙
載置面17を有しており、印刷用紙載置面17は固定底
板5の傾斜上面6と平行に上下方向に傾斜している。こ
の印刷用紙載置面17の傾斜角は印刷用紙が重力により
印刷用紙載置面17に沿って傾斜落下する角度に設定さ
れており、この傾斜角は印刷用紙載置面17が水平面と
なす角度で見て30〜60度程度であってよい。
【0016】印刷用紙載置面17は印刷用紙を貼着保持
する粘着性を備えた粘着層19により構成されている。
この粘着層19は、粘着性を有するポリウレタン樹脂等
の粘着性樹脂材料、粘着性ゴム材料等により構成されて
いる。なお、これについて詳細な説明が必要ならば、実
開昭62−15725号公報を参照されたい。
【0017】図2によく示されている如く、印刷用紙載
置台15には印刷用紙載置面17を傾斜方向に延在する
スリット状溝21が複数個、傾斜方向に直交する方向に
所定間隔をおいて形成されている。スリット状溝21の
各々には剥離板23が上下動可能に係合している。剥離
板23は、図示されているように印刷用紙載置面17よ
り上方へ突出した上昇位置と、スリット状溝21内に没
入して印刷用紙載置面17より上方へ突出しない降下位
置との間に移動可能であり、全体を脚部25にて連結棒
27により相互に連結され、全体が一斉に前記上昇位置
と前記降下位置との間に移動するようになっており、脚
部25に設けられた圧縮コイルばね29(図1参照)に
より前記降下位置へ向けて付勢されている。
【0018】印刷用紙載置台15には枢軸31によりゲ
ート部材33が上下方向に回動可能に設けられている。
ゲート部材33は、ステープル状に形成され、印刷用紙
載置面17の両側縁部に沿って延在する一対の側片部3
5と印刷用紙載置面17の傾斜下縁側に沿って延在する
下片部37とを有し、図示されている如く、上昇位置に
ある剥離板23より上方に位置して印刷用紙の落下を阻
止する閉位置と上昇位置にある剥離板23より下方に位
置して印刷用紙の落下を自由に許す開位置との間に回動
移動可能になっている。
【0019】ゲート部材33は、ばね34により前記閉
位置へ向けて付勢され、また可動台11に取り付けられ
たソレノイド装置39とリンク部材41によって駆動連
結され、ソレノイド装置39により前記開位置へ駆動さ
れるようになっている。
【0020】印刷用紙載置台15には印刷用紙載置台1
5上に印刷用紙が載置されたことを検出する反射式フォ
トセンサによる用紙センサ16が設けられている。
【0021】ケーシング1の上部には上部支持体43が
装着されている。上部支持体43には上部固定圧板45
が設けられており、上部固定圧板45は、印刷用紙載置
台15の側に印刷用紙載置面17と平行な平面をなす面
部47を有し、印刷用紙載置面17との間に印刷用紙通
路49を画定している。
【0022】上部支持体43には、余剰インキ除去手段
として、連続紙PのロールRを交換可能に支持するロー
ル支持軸51と、印刷用紙載置台15の傾斜上流側と傾
斜下流側の各々に対応する位置に配置されたガイドロー
ラ53、55と、連続紙Pの巻き取りリール57を交換
可能に装着される巻き取り軸59とが設けられている。
【0023】連続紙Pは、印刷インキ転移保持シートで
あり、ロール支持軸51より支持されたロールRより繰
り出されてガイドローラ53と55とに掛け渡されるこ
とにより上部固定圧板45の面部47に沿って緊張延在
して印刷用紙載置面17と対向し、この後に巻き取り軸
59に取り付けられた巻き取りリール57に至る。
【0024】巻き取り軸59には巻き取りモータ61が
不図示の定トルク滑りクラッチを介して駆動連結され、
また巻き取りモータ61は、伝動ベルト63によりガイ
ドローラ55と駆動連結され、ガイドローラ55を回転
駆動する。巻き取りモータ61は、後述のタイミングを
もって間欠駆動され、ガイドローラ55の回転駆動によ
り連続紙Pを所定長さずつ間欠送りする。
【0025】なお、定トルク滑りクラッチを含む用紙送
り機構は、テープレコーダにおけるテープ送り機構と同
等のものであってよく、この機構について詳細な説明が
必要ならば、実開昭60−47143号公報を参照され
たい。
【0026】上部固定圧板45にはガイドローラ53と
55との間に連続紙Pが存在することを検出する反射式
フォトセンサによる連続紙センサ46が設けられてい
る。
【0027】基台1には可動台11の上下駆動ユニット
65が設けられている。上下駆動ユニット65は、押圧
モータ67と、押圧モータ67と歯車列69により駆動
連結されて押圧モータ67により回転駆動される駆動レ
バー71とを有し、駆動レバー71がリンク部材73に
より可動台11と駆動連結されている。
【0028】可動台11は、押圧モータ67により案内
柱7の軸線方向、即ちこの明細書で云う上下方向に、印
刷用紙載置台15の印刷用紙載置面17を上部固定圧板
45の面部47より下方へ引き離した降下位置と印刷用
紙載置面17を上部固定圧板45の面部47に対して押
し付ける上昇位置とに間に駆動されるようになってい
る。
【0029】固定底板5には剥離板当接部材75が固定
されている。剥離板当接部材75は、可動台11が降下
位置近くに位置することにより剥離板23の脚部25と
当接し、可動台11の降下による相対変位により圧縮コ
イルばね29のばね力に抗して剥離板23を上昇位置に
位置せしめるようになっている。
【0030】これにより剥離板23は、可動台11が降
下位置にある時には必ず上昇位置に位置し、可動台11
が降下位置より所定量以上、上昇することにより圧縮コ
イルばね29のばね力により降下位置に位置することに
なる。
【0031】ケーシング1の傾斜上流側には用紙投入ト
レー77が取り付けられている。
【0032】ケーシング1の傾斜下流側には処理済みの
印刷用紙を受け止める用紙受け止め台79が取り付けら
れている。
【0033】上述の如き構成よりなる印刷後処理装置の
動作について説明する。
【0034】用紙投入トレー77より印刷済みの印刷用
紙が印刷画像面を上面として印刷用紙通路49へ投入さ
れると、この印刷用紙は重力により落下傾斜して印刷用
紙載置台15上に到達する。
【0035】この時には印刷用紙載置台15は可動台1
1と共に図1に示されている如き降下位置にあり、また
これに応じて剥離板23は上昇位置にあり、このため印
刷用紙は、傾斜方向に延在する剥離板23の上端面上を
低抵抗にて滑ってゲート部材33の両側片部35より案
内されつつ印刷用紙載置台15上を傾斜落下し、この時
に閉位置にあるゲート部材33の下片部37に突き当た
ってこれより下方へ傾斜落下することを阻止される。こ
れにより印刷用紙は印刷用紙載置台15上に載置され
る。
【0036】用紙センサ16によって印刷用紙が印刷用
紙載置台15上に載置されたことが検出されると、押圧
モータ67の駆動により可動台11が上昇駆動され、こ
れに応じて剥離板23の脚部25が剥離板当接部材75
との当接より離間し、圧縮コイルばね29のばね力によ
り剥離板23が降下位置へ向けて印刷用紙載置台15に
対して相対的に降下移動する。この剥離板23の降下移
動により剥離板23上の印刷用紙は印刷用紙載置面17
上に着地し、これによりさらに可動台11が上昇駆動さ
れることにより、可動台11は最上昇位置に位置するよ
うになり、印刷用紙載置面17上の印刷用紙は、その印
刷画像面を上部固定圧板45の面部47に沿って延在し
ている連続紙Pに押し付けられる。
【0037】これにより印刷画像面にて印刷画像を形成
している印刷インキのうち、余剰の印刷インキが連続紙
Pに転移する。
【0038】またこの押圧により印刷用紙は印刷用紙載
置面17の粘着層19に対して押し付けられ、これより
粘着保持されるようになる。
【0039】なお、この押圧時にはゲート部材33は上
部固定圧板45との当接により押し下げられ、印刷用紙
載置面17上の印刷用紙と連続紙Pとの密着を妨げるこ
とはない。
【0040】これよりさらに押圧モータ67が駆動され
ることにより、印刷用紙載置台15と共に可動台11が
上昇移動より降下移動へ遷移し、これにより印刷用紙載
置面17上の印刷用紙の連続紙Pに対する押圧が解除さ
れ、印刷用紙は粘着層19による粘着保持により印刷用
紙載置面17に貼り付いた状態にて連続紙Pより離間
し、印刷用紙載置台15の降下移動と共に降下する。ま
たこの降下移動に伴いゲート部材33は上部固定圧板4
5との当接より離間してばね34のばね力により閉位置
に自動的に戻る。
【0041】可動台11が降下位置近くまで降下する
と、剥離板23の脚部25が剥離板当接部材75と当接
するようになり、圧縮コイルばね29のばね力に抗して
剥離板23が印刷用紙載置台15に対して相対的に上昇
移動するようになる。この剥離板23の上昇移動により
剥離板23は印刷用紙載置面17より上方へ突出するよ
うになり、印刷用紙載置面17に貼り付いた印刷用紙が
これより持ち上げられるようにして粘着層19より剥離
される。
【0042】可動台11が降下位置に戻ると、ソレノイ
ド装置39によりゲート部材33が強制的に開位置へ駆
動される。これにより印刷用紙載置面17上の印刷用紙
は重力により剥離板23の上端面上を低抵抗にて滑って
傾斜落下し、印刷用紙載置台15上より排紙受け止め台
79上に落下排出される。
【0043】可動台11が降下位置に位置すると、巻き
取りモータ61が回転駆動されることにより、連続紙P
が所定長さ送られ、印刷インキを転移保持している領域
が巻き取りリール57に巻き取られ、連続紙Pの新しい
部分がロールRより繰り出されてガイドローラ53と5
5との間にて上部固定圧板45の面部47に沿って延在
し、次の動作に対し待機する。
【0044】なお、連続紙センサ46がオフ状態であれ
ば、即ちガイドローラ53と55との間に連続紙Pがな
い場合には、上述の一切の動作が禁止される。
【0045】図3は本発明による印刷物後処理装置の他
の実施例を示している。尚、図3に於いて、図1、図2
に対応する部分は図1、図2に付した符号と同一の符号
により示されている。
【0046】この実施例においては、余剰インキ除去手
段として、印刷用紙載置台15の傾斜上流側と傾斜下流
側の各々に対応する位置に配置されたガイドローラ53
と55との間に印刷インキ転移保持シートをなす無端帯
状のプラスチックスフイルム81が所定のテンションを
与えられて掛け渡されている。
【0047】プラスチックスフイルム81には余剰イン
キ除去液塗布ローラ83が摺接している。余剰インキ除
去液塗布ローラ83は、余剰インキ除去液を含浸するこ
とができるスポンジなどにより構成され、プラスチック
スフイルム81の印刷用紙載置面17との対向面に余剰
インキ除去液を層状に塗布する。
【0048】余剰インキ除去液塗布ローラ83がプラス
チックスフイルム81に塗布する余剰インキ除去液は、
印刷用紙の印刷画像面上に印刷画像を形成する印刷イン
キと相溶せず、表面張力がその印刷インキの表面張力よ
り低い液体である。この条件を満たす液体としては、ジ
メチルシリコーンオイル、およびフェニル,ポリエーテ
ル,フッ素,アミノ,エポキシ,カルボキシル,カルビ
ノール,メタクリル,メルカプト,フェーノルなどの変
成シリコーンオイル、界面活性剤、有機溶剤などを添加
された水溶液があり、これらが余剰インキ除去液として
使用されればよい。
【0049】プラスチックスフイルム81にはゴム製の
クリーニングブレード85が摺接している。クリーニン
グブレード85は、プラスチックスフイルム81の印刷
用紙載置面17との対向面に摺接し、掻き取り式にプラ
スチックスフイルム81のクリーニングを行う。
【0050】プラスチックスフイルム81は、余剰イン
キ除去液により膨潤などの変質を来すことがない材質の
ものにより構成されればよく、余剰インキ除去液が、例
えばシリコーン系オイルである場合には、フッ素系樹
脂、フェニル変成シリコーン樹脂などにより構成されて
いればよい。
【0051】巻き取りモータ61は、上述の実施例と同
等のタイミングをもって間欠駆動され、伝動ベルト63
によりガイドローラ55を回転駆動し、また伝動ベルト
87により余剰インキ除去液塗布ローラ83を回転駆動
する。
【0052】この実施例においては、用紙投入トレー7
7より印刷済みの印刷用紙が印刷画像面を上面として印
刷用紙通路49へ投入され、印刷用紙が印刷用紙載置台
15上に載置されると、用紙センサ15による用紙検出
に基づいて押圧モータ67が駆動されて可動台11が上
昇移動し、印刷用紙載置面17上の印刷用紙は、その印
刷画像面を上部固定圧板45の面部47に沿って延在し
ているプラスチックスフイルム81に押し付けられる。
【0053】これにより印刷画像面にて印刷画像を形成
している印刷インキのうち、余剰の印刷インキがプラス
チックスフイルム81の余剰インキ除去液層に転移す
る。
【0054】これよりさらに押圧モータ67が駆動され
ることにより、印刷用紙載置台15と共に可動台11が
上昇移動より降下移動へ遷移し、これにより印刷用紙載
置面17上の印刷用紙のプラスチックスフイルム81に
対する押圧が解除され、印刷用紙は粘着層19による粘
着保持により印刷用紙載置面17に貼り付いた状態にて
プラスチックスフイルム81より離間し、印刷用紙載置
台15の降下移動と共に降下する。
【0055】可動台11が降下位置近くまで降下する
と、剥離板23の脚部25が剥離板当接部材75と当接
するようになり、圧縮コイルばね29のばね力に抗して
剥離板23が印刷用紙載置台15に対して相対的に上昇
移動するようになる。この剥離板23の上昇移動により
剥離板23は印刷用紙載置面17より上方へ突出するよ
うになり、印刷用紙載置面17に貼り付いた印刷用紙が
これより持ち上げられるようして粘着層19より剥離さ
れる。
【0056】可動台11が降下位置に戻ると、ソレノイ
ド装置39によりゲート部材33が強制的に開位置へ駆
動される。これにより印刷用紙載置面17上の印刷用紙
は重力により剥離板23の上端面上を低抵抗にて滑って
傾斜落下し、印刷用紙載置台15上より排紙受け止め台
79上に落下排出される。
【0057】可動台11が降下位置に位置すると、巻き
取りモータ61が回転駆動されることにより、プラスチ
ックスフイルム81が所定長さ送られ、印刷インキを転
移保持している領域がクリーニングブレード85の配置
部を通過することにより、転移保インキを掻き取られて
クリーニングされる。そしてプラスチックスフイルム8
1は余剰インキ除去液塗布ローラ83の配置部を通過す
ることにより余剰インキ除去液を層状に塗布されて再生
され、その再生部がガイドローラ53と55との間にて
上部固定圧板45の面部47に沿って延在し、次の動作
に対し待機する。
【0058】図4は本発明による印刷物後処理装置の他
の実施例を示している。尚、図4に於いても、図1、図
2に対応する部分は図1、図2に付した符号と同一の符
号により示されている。
【0059】この実施例においては、ケーシング1に、
図1、図2に示されている印刷物後処理装置と同等の印
刷物後処理ユニットAと、押圧式孔版印刷ユニットBと
が配置されている。
【0060】押圧式孔版印刷ユニットBは印刷物後処理
ユニットAより傾斜上流側に配置され、この押圧式孔版
印刷ユニットBにおいては、上部支持体43に孔版原紙
支持部材89が固定装着されている。孔版原紙支持部材
89は印刷用紙載置面17と平行に平面状の孔版原紙ホ
ルダ91を交換可能に支持するようになっている。孔版
原紙ホルダ91は、例えば実開昭51−132007号
公報に示されている如く、枠体と、当該枠体より張着支
持された孔版原紙とにより構成されたものであってよ
い。
【0061】孔版原紙支持部材89は感熱製版用の透明
ステージ面部93を有しており、感熱製版用の閃光ハウ
ス95を着脱可能に装着される。
【0062】なお、押圧式孔版印刷ユニットBは、特開
平5−330223号公報に示されている押圧印刷装置
と同等のものであってよく、また閃光ハウス95による
感熱製版は実開昭53−34302号公報に示された要
領と同等の要領にて行われればよい。
【0063】ケーシング1の傾斜上流側には用紙投入ト
レー77に代えて自動給紙装置97が配置されている。
自動給紙装置97は、印刷用紙を積層載置される印刷用
紙載置台99と、紙捌きローラ101と、送り出しロー
ラ103とを含む周知の構造のものであってよく、印刷
用紙を一枚ずつ押圧式孔版印刷ユニットBの印刷用紙載
置面17へ向けて傾斜落下式に送出するようになってい
る。
【0064】この実施例では、自動給紙装置97により
印刷用紙が一枚ずつ押圧式孔版印刷ユニットBの印刷用
紙載置面17に対して送出される。この印刷用紙は重力
により落下傾斜して先ず押圧式孔版印刷ユニットBの印
刷用紙載置台15上に到達する。
【0065】押圧式孔版印刷ユニットBの印刷用紙載置
台15上に到達した印刷用紙は剥離板23上にあって傾
斜方向の位置をゲート部材33の下片部37との突き当
りにより規定され、また傾斜方向に直交する方向の位置
をゲート部材33の両側片部35との当接により規定さ
れ、正規の印刷位置に位置決め配置される。
【0066】印刷用紙載置台15上に印刷用紙が配置さ
れると、用紙センサ16かオンすることにより押圧式孔
版印刷ユニットBの押圧モータ67が駆動され、可動台
11が上昇移動する。この可動台11の上昇移動に応じ
て剥離板23の脚部25が剥離板当接部材75との当接
より離間し、圧縮コイルばね29のばね力により剥離板
23が降下位置へ向けて印刷用紙載置台15に対して相
対的に降下移動する。この剥離板23の降下移動により
剥離板23上の印刷用紙は印刷用紙載置面17上に着地
し、これによりさらに可動台11が上昇駆動されること
により、可動台11は最上昇位置に位置するようにな
り、印刷用紙載置面17上の印刷用紙は、孔版原紙支持
部材89より支持された孔版原紙ホルダ91の孔版原紙
面に当接し、これに押し付けるようになる。
【0067】この押圧により印刷用紙に孔版印刷が行わ
れ、またこの押圧により印刷用紙は印刷用紙載置面17
の粘着層19に対して押し付けられ、これより粘着保持
されるようになる。
【0068】これよりさらに押圧モータ67が駆動され
ることにより、印刷用紙載置台15と共に可動台11が
上昇移動より降下移動へ遷移し、これにより印刷用紙載
置面17上の印刷用紙の前記孔版原紙面に対する押圧が
解除され、印刷用紙は粘着層19による粘着保持により
印刷用紙載置面17に貼り付いた状態にて前記孔版原紙
面より離間し、印刷用紙載置台15の降下移動と共に降
下する。
【0069】可動台11が降下位置近くまで降下する
と、剥離板23の脚部25が剥離板当接部材75と当接
するようになり、圧縮コイルばね29のばね力に抗して
剥離板23が印刷用紙載置台15に対して相対的に上昇
移動するようになる。この剥離板23の上昇移動により
剥離板23は印刷用紙載置面17より上方へ突出するよ
うになり、印刷用紙載置面17に貼り付いた印刷済みの
印刷用紙がこれより持ち上げられるようして粘着層19
より剥離される。
【0070】可動台11が降下位置に戻ると、ソレノイ
ド装置39によりゲート部材33が強制的に開位置へ駆
動される。これにより印刷用紙載置面17上の印刷済み
の印刷用紙Pは重力により剥離板23の上端面上を低抵
抗にて滑って傾斜落下し、次に印刷物後処理ユニットA
の印刷用紙載置台15上に到達する。
【0071】印刷物後処理ユニットAの印刷用紙載置台
15上に印刷済みの印刷用紙が到達すると、上述の実施
例と同様に、用紙センサ16のオンによって押圧モータ
67が駆動され、可動台11が上昇移動することによ
り、印刷用紙の印刷画像面が上部固定圧板45の面部4
7に沿って延在している連続紙Pに押し付けられ、印刷
画像面にて印刷画像を形成している印刷インキのうち、
余剰の印刷インキが連続紙Pに転移する。
【0072】そして可動台11が上昇移動より降下移動
へ遷移することにより、印刷用紙載置面17上の印刷用
紙の連続紙Pに対する押圧が解除され、可動台11が降
下位置近くまで降下すると、剥離板23の上昇移動によ
り剥離板23は印刷用紙載置面17より上方へ突出する
ようになり、印刷用紙載置面17に貼り付いた印刷用紙
が粘着層19より剥離される。この後にソレノイド装置
39によりゲート部材33が開位置へ駆動され、印刷用
紙載置面17上の印刷用紙は重力により剥離板23の上
端面上を低抵抗にて滑って傾斜落下し、印刷用紙載置台
15上より排紙受け止め台79上に落下排出される。
【0073】可動台11が降下位置に位置すると、巻き
取りモータ61が回転駆動されることにより、連続紙P
が所定長さ送られ、印刷インキを転移保持している領域
が巻き取りリール57に巻き取られ、連続紙Pの新しい
部分がロールRより繰り出されてガイドローラ53と5
5との間にて上部固定圧板45の面部47に沿って延在
し、次の動作に対し待機する。
【0074】これにより多数枚の孔版印刷と乾燥促進の
後処理とが連続的に全て自動的に行われる。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による印刷物後処理装置によれば、重力により印刷用紙
が印刷用紙載置台の印刷用紙載置面上に傾斜落下し、こ
の傾斜落下がゲート部材により阻止されて印刷用紙が印
刷用紙載置面上に受け止められることにより、印刷用紙
載置台に印刷用紙が載置され、押圧手段により印刷用紙
載置面上の印刷用紙が連続紙、プラスチックスフイルム
などの印刷インキ転移保持シートに対し押し付けられる
ことにより、その印刷用紙にて印刷画像を構成する印刷
インキの余剰分が印刷インキ転移保持シートに転移除去
され、そして押し付けにより印刷用紙載置面に貼着した
印刷用紙は、剥離手段により印刷用紙載置面より剥離さ
れ、ゲート部材が開くことにより重力により印刷用紙載
置面より傾斜落下し、印刷用紙載置台より取り除かれる
から、複雑な用紙供給機構および用紙取り除き機構を必
要することなく、構造簡単にして多くの手作業を必要と
することなく、迅速かつ簡便に吸い取り紙方式にて印刷
画像の乾燥促進が行われ、印刷直後に印刷用紙が重ねら
れても裏移りが生じることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷物後処理装置の一実施例を示
す側面図。
【図2】本発明による印刷物後処理装置に用いられる印
刷部の印刷用紙載置台部分を示す斜視図。
【図3】本発明による印刷物後処理装置の他の実施例を
示す側面図。
【図4】本発明による印刷物後処理装置の他の実施例を
示す側面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 5 固定底板 11 可動台 15 印刷用紙載置台 17 印刷用紙載置面 19 粘着層 23 剥離板 33 ゲート部材 39 ソレノイド装置 45 上部固定圧板 51 ロール支持軸 53 ガイドローラ 55 ガイドローラ 57 巻き取りリール 61 巻き取りモータ 65 上下駆動ユニット 67 押圧モータ 75 剥離板当接部材 77 用紙投入トレー 79 用紙受け止め台 81 プラスチックスフイルム 83 余剰インキ除去液塗布ローラ 85 クリーニングブレード 87 孔版原紙支持部材 91 孔版原紙ホルダ 95 閃光ハウス 97 自動給紙装置 A 印刷物後処理ユニット B 押圧式孔版印刷ユニット P 連続紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙を貼着保持する粘着性を備え上
    下方向に傾斜した印刷用紙載置面を有する印刷用紙載置
    台と、 前記印刷用紙載置面より上方へ選択的に突出して前記印
    刷用紙載置面に貼着した印刷用紙を前記印刷用紙載置面
    より剥離させる剥離手段と、 前記印刷用紙載置面の傾斜下縁側に配置され前記印刷用
    紙載置面より上方へ選択的に突出して印刷用紙の落下を
    阻止するゲート手段と、 前記印刷用紙載置面の上方に配置され、前記印刷用紙載
    置面と対向する印刷インキ転移保持シートに印刷用紙の
    印刷画像面を押し付けられることにより印刷画像を構成
    する印刷インキの余剰分を前記印刷インキ転移保持シー
    トに転移せしめる余剰インキ除去手段と、 前記印刷用紙載置台の前記印刷用紙載置面を印刷インキ
    転移保持シートに押し付ける押圧手段と、 を有していることを特徴とする印刷物後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷インキ転移保持シートは連続紙
    により構成され、前記余剰インキ除去手段は前記連続紙
    を前記印刷用紙載置面との対向位置に間欠送りする紙送
    り手段を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の
    印刷物後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷インキ転移保持シートは無端帯
    状のプラスチックスフイルムにより構成され、前記余剰
    インキ除去手段は前記プラスチックスフイルムを前記印
    刷用紙載置面との対向位置に間欠送りする紙送り手段と
    前記プラスチックスフイルムに付着した余剰印刷インキ
    を除去するクリーニング手段とを有していることを特徴
    とする請求項1に記載の印刷物後処理装置。
JP3447594A 1994-03-04 1994-03-04 印刷物後処理装置 Withdrawn JPH07241978A (ja)

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