JPH0724177B2

JPH0724177B2 - 押釦スイッチ

Info

Publication number: JPH0724177B2
Application number: JP61034115A
Authority: JP
Inventors: 和義賀川
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1986-02-19
Filing date: 1986-02-19
Publication date: 1995-03-15
Anticipated expiration: 2010-03-15
Also published as: JPS62193016A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は電子機器において各種の入力装置として用いら
れているタクトスイッチ等からなる押釦スイッチに関す
る。

〔従来の技術〕

一般に、抵抗、ダイオード、コンデンサ、押釦スイッチ
等の電子部品をプリント基板に取付ける場合には、作業
の自動化並びに正確性、迅速性を向上させるために自動
挿入機が用いられている。

この自動挿入機は、順次搬送供給されて来る電子部品を
受け取り、その電子部品をプリント基板上の所定位置へ
挿入させるように形成されている。そして、この自動挿
入機は大別すると、アキシャルリード電子部品用、ラジ
アルリード電子部品用および異形電子部品用の３種類が
ある。

このアキシャルリード電子部品用の自動挿入機は、第９
図に示すような端子２が軸方向両端部からそれぞれ突出
している抵抗１等を取扱い対象としている。この抵抗１
の自動挿入機への供給は、同図に示すように、平行な２
本の台紙等からなる帯状材3,3上にそれぞれの端子２の
端部を載せて複数の抵抗1,1…を並列的に掛け渡し、端
子２の上から帯状材３に粘着テープ４を貼り付けて各抵
抗１を帯状材３と一体とし、各抵抗１を帯状材３と一緒
に供給させるようにしている。各抵抗１は両端の端子2,
2を切断線a,aに沿って切断されて、プリント基板に挿入
される。

また、ラジアルリード電子部品用の自動挿入機は、第10
図に示すような２本の端子2,2を同一方向（下方向）に
平行に突出させたコンデンサ５等を取扱い対象としてい
る。このコンデンサ５の自動挿入機への供給は、同図に
示すように、平行な端子2,2を１本の帯状材３上に長さ
方向と直角にして載せ、前記と同様に粘着テープ４をも
って各コンデンサ５を帯状材３に貼り付け、各コンデン
サ５を帯状材３と一緒に供給させるようにしている。

また、異形電子部品用の自動挿入機は、第11図から第13
図に示すような押釦スイッチ６等の異形な部品を取扱い
対象としている。この押釦スイッチ６はケース７の上面
に入力を行なうステム８が上下動自在にして取付けられ
ており、その側面から４本の端子2,2…が突出してい
る。この押釦スイッチ６の自動挿入機への供給は、第14
図に示すように、１本の帯状材３にケース７から下方へ
折り曲げた端子2,2…を貫通させることにより各押釦ス
イッチ６を取付け、この帯状材３をリール状に巻回して
自動挿入機に取付けることにより行なわれている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来は押釦スイッチ６のプリント基板への挿入を、押釦
スイッチ６の形状に合わせて構成された異形電子部品用
の自動挿入機をもって行なっている。

ところが、この異形電子部品用の自動挿入機は、非常に
高価なものであり、設備費が高くなり、押釦スイッチ６
のプリント基板への挿入作業がコスト高となる。また、
形状が異なる押釦スイッチ６毎に自動挿入機を設計する
必要があり汎用性に劣るものである。

そこで、その自動挿入機を用いないで、人手により押釦
スイッチ６をプリント基板に挿入すると、組立効率が悪
く、作業の正確性も劣り、更に人間により組立作業雰囲
気を汚染し、電子部品に悪影響を与えてしまうおそれが
ある。

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、汎用
性に優れているラジアルリード電子部品用の自動挿入機
を用いて簡単にプリント基板に挿入することができ、低
コストでしかも正確かつ効率よく組立てることができ、
作業環境汚染等を誘発することのない押釦スイッチを提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、ケースの下面に壁を有する一対の切り欠き部
を形成し、切り欠き部内に一端を壁にモールドした端子
を設けると共に、端子が壁を支点に略直角に折り曲げら
れて垂下され、対となった全ての端子を同一平面内に位
置させたことを特徴とする押釦スイッチである。

［作用］本発明の押釦スイッチは、一対の端子をケース下面の切
欠部の壁を支点にほぼ直角に折曲げて垂下してこれらの
端子を同一平面上に位置させているので端子を帯状材に
貼付けることが可能となり、ラジアルリード電子部品用
の自動挿入機を用いてプリント基板に挿入することがで
きる。

これにより押釦スイッチのプリント基板への挿入は、極
めて低コストになり、迅速かつ正確に、自動的に行なわ
れることとなる。また、人手を要しないので、その作業
環境も無人化により常に清浄に維持され、電子部品を汚
染させるおそれもない。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図から第８図について説明
する。

第１図から第４図は本発明の一実施例の押釦スイッチ10
を示し、第５図から第８図は本実施例の押釦スイッチ10
の製造過程を示している。

本実施例の押釦スイッチ10は、第１図から第４図に示す
ように、２本の偏平な端子12,12をケース11の下面から
下方へ平行にして突出させ、従来のラジアルリード電子
部品と同様にして帯状材３に粘着テープ４をもって貼り
付けできるように形成されている。

更に、押釦スイッチ10を製造工程順に説明すると、先ず
第５図から第８図に示すように、長尺な２本の端子部材
12a,12aを平行にして設け、それぞれの端子部材12a,12a
に連続形成されている略Ｌ字形の接点部材13aと略Ｆ字
形の接点部材13bとが対向している部分に、順次端子部
材12a,12a、接点部材13a,13bをインサートするように樹
脂モールドしてケース11が形成される。このようにフー
プ状にして連設された押釦スイッチ10を、第７図に示す
ように、ケース11の下面に形成された切欠部14,14から
側面方向にそれぞれ突出している端子部材12a,12aを残
すようにして、隣接する押釦スイッチ10のケース11の近
傍において、切断線b,bに沿って各端子部材12aを切断し
て端子12とする。次に、第３図矢印ｃに示すように、各
端子12をケース11の下方に向けて切欠部14の壁部14aに
当接するまで折り曲げる。壁部14aは、第6,7図に示すよ
うに、垂直状に形成され、折り曲げられた端子12が同一
平面内に位置するように互いの壁部14aがほぼ一直線上
に位置している。この壁部14aの位置決め作用により、
２本の端子12,12は極めて容易にその偏平な平面内で平
行に配置され、帯状材３へ貼り付け可能な状態となる。
また、ケース11内にはその上面部から、ステム15が上方
へ上下動自在にして取付けられており、上面部にかしめ
結合された上基板16からは端子12より短いアース端子17
が下方へ垂下されている。

このように本実施例の押釦スイッチ10は、２本の端子1
2,12がその偏平な平面内で平行となるようにして形成さ
れているので、第１図に示すように、その２本の端子1
2,12を帯状材３上に載せ、その上から粘着テープ４を貼
ることにより帯状材３に貼り付けられる。そして、帯状
材３に並列的に取付けられた多数の押釦スイッチ10,10
…は、帯状材３と一緒に汎用性の高いラジアルリード電
子部品用の自動挿入機へ供給され、コンデンサ５等と全
く同様にしてプリント基板へ挿入される。すなわち、各
押釦スイッチ10を順に把持し、端子12の下端部を切断線
ｄに沿って切断して帯状材３、粘着テープ４から切離
し、その後プリント基板の所定位置へ挿入される。

従って、本実施例の押釦スイッチ10は高価な異形電子部
品用の自動挿入機を用いなくとも、全自動的にプリント
基板へ挿入することができ、組立コストが極めて低廉と
なる。また、人手を用しないので組立の高能率化、高精
度化を図ることができ、更に、無人化による作業環境の
清浄化をも図ることができる。

なお、前記実施例においては、２本の端子12,12の例を
示してが、押釦スイッチの設計条件等により３本以上の
端子を設けてもよい。この場合各端子を一直線状に配置
すれば、前記実施例と同様にして全自動的にプリント基
板へ挿入することができる。

また、アース端子17は押釦スイッチ10をプリント基板へ
挿入することにより、プリント基板の所定のアースター
ミナルに接続される。このアース端子17は必要によりケ
ース11の４辺の何れの方向から垂下させてもよい。ま
た、アース端子17を設けないでおいてもよい。

〔発明の効果〕

このように本発明の押釦スイッチは構成され作用するも
のであるから、汎用性に優れているラジアルリード電子
部品用の自動挿入機を用いて簡単にプリント基板に挿入
することができ、低コストでしかも正確かつ効率よく組
立てることができ、また作業環境汚染等を誘発すること
もない等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図は本発明の押釦スイッチの一実施例を
示し、第１図は斜視図、第２図は平面図、第３図は正面
図、第４図は右側面図、第５図から第８図は本発明の押
釦スイッチの製造工程を示し、第５図は平面図、第６図
は正面図、第７図は底面図、第８図は第５図のVIII−VI
II線に沿った断面図、第９図および第10図はそれぞれ抵
抗およびコンデンサの供給態様を示す平面図、第11図か
ら第14図は従来の押釦スイッチを示し、第11図は平面
図、第12図は正面図、第13図は底面図、第14図は供給態
様を示す平面図である。 10……押釦スイッチ、11……ケース、12……端子、14…
…切欠部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケース内底面に固定接点を設け、該固定接
点と一体の一対の端子を前記ケース外方に延出した押釦
スイッチにおいて、前記ケースの下面に壁を有する一対
の切り欠き部を形成し、該切り欠き部内に一端を前記壁
にモールドした前記端子を設けると共に、前記端子が、
前記壁を支点に略直角に折り曲げられて垂下され、対と
なった全ての前記端子を同一平面内に位置させたことを
特徴とする押釦スイッチ、
【請求項２】前記壁は、ほぼ垂直状に形成され、一対の
前記壁が互いにほぼ一直線上に位置することを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の押釦スイッチ。
【請求項３】前記端子は、全てのその先端を帯状材に設
けることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の押釦
スイッチ。