JPH0724166U - 商品陳列棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小売店等に設置された商品陳列棚に所定の商
品が存在するか否か、商品陳列棚の所定の位置に所定の
商品が置かれているか否かを、その種類毎に検知するこ
とができる商品陳列棚を提供する。 【構成】 商品陳列棚１５は、複数の棚部１０６を備
え、商品ケース１００を載せる各棚部１０６のケース位
置に対応してアンテナ部１０３が設けられている。商品
ケース１００には、同一種類の商品１０１が格納され、
その商品固有の共振周波数を持つタグシール１０２が貼
付されている。コントローラ１０４は、アンテナ部１０
３の個々に、あるいは、全体に陳列棚１０５に陳列され
ているべき商品のそれぞれに対応する複数の周波数の電
磁波を所定のタイミングで順次送信し、存在する商品に
対応する反射波の検出を行い、商品の存在を検出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、商品を陳列する商品陳列棚に係り、特に、棚に置かれた商品の有無 を自動的に検知する機能を備えた商品陳列棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、小売店等に設置された陳列棚に置かれた商品の管理は、これらの商品 を製造したメーカの調査員が各小売店に派遣され、そのメーカの商品が、小売店 に設置された商品陳列棚の所定の位置に置かれているか否かを定期的に調査する ことにより行われている。そして、調査の結果、所定の位置に商品が置かれてい ない場合、メーカの調査員は、小売店に対して商品の補充あるいは陳列を依頼し ている。

【０００３】 一方、この種の商品の管理に関する従来技術として、例えば、特開平２−１４ ４７９２号公報等に記載された技術が知られている。この従来技術は、商品固有 の識別マークをセンサー等により読み取り、制御部に予め設定した識別マークと 比較して一致した場合にのみ商品の補充を可能とするというものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前述した調査員による商品の管理は、メーカの調査員が各小売店に派遣されて 、商品の陳列具合の調査を行っているため、全国の小売店を対象にすると調査費 が膨大になり、かつ、調査員の見間違い等により正確な調査を行うことができな いという問題点を有している。さらに、調査員による商品の管理は、メーカの調 査員が調査する前に、小売店側で商品を陳列し直した場合等において、陳列状況 を正確に把握することができず、調査員が間違った報告をしてしまうことがある という問題点を有している。

【０００５】 また、前記公報に記載の従来技術は、自動販売機等に誤って異なる商品を補充 することを防止することができるが、通常の小売店に設置された商品陳列棚に置 かれた商品の管理については配慮されておらず、商品陳列棚に陳列されている商 品の管理を行うことができないという問題点を有している。

【０００６】 本考案の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、小売店等に設置された商品 陳列棚に所定の商品が存在するか否か、商品陳列棚の所定の位置に所定の商品が 置かれているか否かを、その種類毎に検知することができる商品陳列棚を提供す ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば前記目的は、同一種類の商品が入れられた商品ケースに設けら れた商品の種類毎に異なる周波数の電磁波で共振を起こす共振回路を有するタグ と、商品の種類毎に異なる共振周波数を有する複数種類のタグに対して、それぞ れ所定のタイミングで特定の周波数の電磁波を送る送信手段と、前記複数種類の タグから反射された反射波を読み取る受信手段と、前記受信手段により受信した 反射波に基づいて前記ケースの有無を検知する手段とを備えることにより達成さ れる。

【０００８】

【作用】

本考案は、送信手段から電磁波を発し、商品の種類に対応して設けられるタグ から反射された反射波を読み取らせているため、金属以外の商品ならば、たとえ 商品が積み重なっていても、電磁波が商品の間を貫通するので容易に商品の有無 を管理することができる。また、送信手段から発せられる電磁波は、予め商品の 種類毎に決められた周波数であり、商品に貼付したタグがその商品に対応する予 め定められた周波数で共振するように構成されているため、商品の種類毎にその 商品の有無の管理を行うことができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案による商品陳列棚の一実施例を図面により詳細に説明する。

【００１０】 図１は本考案の一実施例による商品陳列棚の外観を示す斜視図、図２は本考案 の一実施例の構成を示すブロック図、図３はタグシールの構造を示す図である。 図１〜図３において、１００は商品ケース、１０１は商品、１０２はタグシール 、１０３はアンテナ部、１０４はコントローラ、１０５は陳列棚、１０６は棚部 、２０１は送信アンテナ、２０２は受信アンテナ、２０３は送信部、２０４、２ ０９は高周波増幅部、２０５、２０８はＰＬＬ発信部、２０６は受信部、２０７ は周波数混合部、２１０は検波・整形部、２１１はコントロール部、２１２は識 別部、２１３は外部装置、３０２はコイル、３０３はコンデンサである。

【００１１】 本考案の一実施例による商品陳列棚１５は、図１に示すように、複数の棚部１ ０６を備え、各棚部１０６に商品１０１を格納する商品ケース１００を載せるよ うに構成され、商品ケース１００を載せる各棚部１０６のケース位置に対応して アンテナ部１０３が設けられている。商品ケース１００には、同一種類の商品１ ０１が格納されており、その商品固有の共振周波数を持つタグシール１０２が貼 付されている。また、商品陳列棚１０５には、本考案による商品陳列棚において 、商品の管理を制御するコントローラ１０４が備えられている。

【００１２】 コントローラ１０４は、図２に示すように、ＰＬＬ発信部２０５、高周波増幅 部２０４を有する送信部２０３と、ＰＬＬ発信部２０８、周波数混合部２０７、 高周波増幅部２０９、検波・整形部２１０を有する受信部２０６と、これらを制 御するコントロール部とにより構成される。そして、送信部２０３と受信部２０ ６とは、送信アンテナ２０１と受信アンテナ２０２とを有するアンテナ部１０３ に接続されており、また、送信部２０６には、識別部２１２及び外部装置２１３ が接続されている。

【００１３】 タグシール１０２は、図３に示すように、シート状の絶縁体に電気導体ペース トを印刷してコイル３０２とコンデンサ３０３とを形成して構成されている。導 体ペーストとしては、例えば、銀パラジウム等が用いられ、これにより、コイル ３０２、コンデンサ３０３が形成される。このタグシール１０２は、電気導体ペ ーストの印刷の仕方等により、コイル３０２のインダクタンス、コンデンサ３０ ３の容量を任意に決定することができ、これにより共振周波数を任意に設定する ことができる。

【００１４】 そして、このように構成されるタグシート１０２は、陳列する商品対応に異な る共振周波数を持つように構成され、それらのタグシート１０２が商品ケース１ ００に貼付される。

【００１５】 次に、図２を参照して、前述のように構成される本考案の一実施例の動作を説 明する。

【００１６】 コントロール部２１１は、送信部２０３の高周波増幅部２０４とＰＬＬ発振部 ２０５とを制御し、商品陳列棚１５に陳列されているべき各商品に対応するタグ シート１０２の共振周波数に等しい周波数の電磁波を、その周波数を変更して所 定のタイミングで順次送信アンテナ２０１に送信する。この送信アンテナ２０１ は、図１に示すアンテナ部１０３を構成するもので、この例では、図１の全ての アンテナ部１０３の送信アンテナを直列あるいは並列に接続したものである。

【００１７】 この結果、送信部２０３からの電磁波は、図１に示す商品陳列棚１５の全ての アンテナ部１３から放射されることになる。これらのアンテナ部１３の上に載せ られる商品ケース１００に貼付されたタグシート１０２は、アンテナ部１０３か らの電磁波の周波数が変化して自タグシート１０２の共振周波数となったとき、 その電磁波を反射させる。

【００１８】 この反射された電磁波は、受信アンテナ２０２により受信される。この受信ア ンテナは、前述の送信アンテナ２０１の場合と同様に、図１に示すアンテナ部１ ０３を構成するもので、この例では、図１の全てのアンテナ部１０３の受信アン テナを直列あるいは並列に接続したものである。

【００１９】 受信アンテナ２０２で受信された反射波は、受信部２０６の周波数混合部２０ ７により中間周波数に変換され、高周波増幅部２０９で増幅される。検波・整形 部２１０は、高周波増幅部２０９から送られた信号に基づいて、タグシート１０ ２からの反射信号及び雑音信号のそれぞれについて積分して１つのデータとして 識別部２１２に渡す。識別部２１２は、この結果により、反射された電磁波の周 波数に基づいて、商品陳列棚１５内のどの商品に対応するタグシート１２からの 反射が得られたかを識別し、商品陳列棚１５内にどのような商品が陳列されてい るかを識別する。この識別結果は、端末等の外部装置２１３に出力される。これ により、この陳列棚に陳列すべき商品の有無を識別することができる。

【００２０】 前述した本発明の一実施例は、図１に示す商品陳列棚１０５に備えられている アンテナ部１０３を全て一体として、その陳列棚１０５に陳列されているべき商 品のそれぞれに対応する複数の周波数の電磁波を所定のタイミングで順次送信し 、存在する商品に対応する反射波の検出を行っているので、商品陳列棚１０５に 存在している商品を識別することができる。しかし、この場合、陳列棚１０５の どの位置にどの商品が載せられているかは、不明である。

【００２１】 本発明は、陳列棚１０５のどの位置にどの商品が載せられているかを識別する ようにすることが可能であり、この場合、図１に示すアンテナ部１０３を個々の 位置毎に切り離し、図２に示す送信部２０３と送信アンテナ２０１との間に切り 替えスイッチを、また、受信部２０６と受信アンテナ２０２との間に切り替えス イッチを設け、これらのスイッチにより、図１に示すアンテナ部１０３の１つを 選択しておいて、各アンテナ部１０３毎に、前述の場合と同様に、その陳列棚１ ０５に陳列されているべき商品のそれぞれに対応する複数の周波数の電磁波を順 次送信し、存在する商品に対応する反射波の検出を行うようにすればよい。

【００２２】 前述した本発明の実施例は、商品陳列棚１０５で検出された商品の有無を外部 装置２１３に出力して商品の管理を行わせるとして説明したが、本発明は、例え ば、小売店毎に置かれた商品陳列棚同志を通信回線で接続し、センタの端末で一 括して商品の管理を行うようにすることができる。

【００２３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、商品陳列棚に所定の商品が存在している か否か、所定の商品が商品陳列棚内の所定の位置に置かれているか否かをその種 類毎に簡単に調査することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による商品陳列棚の外観を示
す斜視図である。

【図２】本考案の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図３】タグシールの構造を示す図である。

【符号の説明】

１００ 商品ケース １０１ 商品 １０２ タグシール １０３ アンテナ部 １０４ コントローラ １０５ 陳列棚 １０６ 棚部 ２０１ 送信アンテナ ２０２ 受信アンテナ ２０３ 送信部 ２０４、２０９ 高周波増幅部 ２０５、２０８ ＰＬＬ発信部 ２０６ 受信部 ２０７ 周波数混合部 ２１０ 検波・整形部 ２１１ コントロール部 ２１２ 識別部 ２１３ 外部装置 ３０２ コイル ３０３ コンデンサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 赤松 重明 東京都渋谷区道玄坂一丁目16番５号 株式 会社日立情報システムズ内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 陳列商品の有無を識別して管理する商品
   ケースを載置した商品陳列棚において、商品が格納され
   た商品ケースに貼付された前記商品の種類毎に異なる周
   波数の電磁波に対して共振する共振回路を有するタグ
   と、前記複数種類のタグに対してそれぞれ所定のタイミ
   ングで特定の周波数の電磁波を送信する送信手段と、前
   記複数種類のタグから反射された反射波を読み取る受信
   手段と、前記受信手段により受信した反射波に基づいて
   前記商品ケースの有無を検知する手段とを備えたことを
   特徴とする商品陳列棚。
2. 【請求項２】 前記送信手段及び受信手段に接続される
   アンテナが、前記商品ケースを載せる棚の位置に設けら
   れ、前記商品ケースの有無を商品陳列棚の位置と共に検
   知することを特徴とする請求項１記載の商品陳列棚。