JPH07241497A - 溶剤塗布ノズル及びそのノズルユニット並びにこれらを用いた塗布装置 - Google Patents

溶剤塗布ノズル及びそのノズルユニット並びにこれらを用いた塗布装置

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JPH07241497A
JPH07241497A JP3582394A JP3582394A JPH07241497A JP H07241497 A JPH07241497 A JP H07241497A JP 3582394 A JP3582394 A JP 3582394A JP 3582394 A JP3582394 A JP 3582394A JP H07241497 A JPH07241497 A JP H07241497A
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JP
Japan
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solvent
nozzle
coating
unit
hole
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Application number
JP3582394A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Enomoto
那一 榎本
Hiroshi Ogino
普 荻野
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ENOMOTO GIKEN KK
Original Assignee
ENOMOTO GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板等の溶剤の塗布量を少なくし
て、フロン洗浄等をなくす。 【構成】 ノズル本体3内にこれの噴射孔2に連絡する
通路4を有して溶剤供給ニードル5を着脱自在に密封収
納し、噴射孔2側の端面を噴射孔2を頂点として下限値
25度上限値75度の間に傾斜させると共に、ノズル本体3
にこれの外周面と通路4との連絡孔を設けてなり、連絡
孔から加圧空気を供給し通路4及び噴射孔2を通過させ
ることで、溶剤供給ニードル5により溶剤55を吸い上げ
放出して噴射孔2から噴霧してプリント基板を塗布す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被塗布部材に溶剤を薄
くかつ均一に塗布すると共に溶剤の揮発を防止するのに
適した溶剤塗布ノズル及びそのノズルユニット並びこれ
らを用いた塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶剤塗布装置は、特に被塗布部材
であるプリント基板に電子部品を取り付けたあと、半田
仕上げを良くするために溶剤をプリント基板に塗布する
場合ノズルからゲージ圧2.0Kg/cm2 程度の圧力をかけて
行なっていた。そして、このノズルはオープン状態の溶
剤貯留タンクにホースなどで直接接続されていた。更に
プリント基板の幅寸法に合わせて噴霧するノズル数を制
御するのに各ノズルに接続した電磁弁あるいは手動弁を
開閉することにより対応していた。
【0003】このような溶剤塗布装置にてプリント基板
に溶剤を塗布したあと、半田槽にプリント基板を通し半
田仕上げをするが、ノズルからの溶剤の噴霧をゲージ圧
2.0Kg/cm2 ほどで行なうため、プリント基板に塗布され
る溶剤量が必要以上に多くなり、更に塗布する必要のな
い部分にまで溶剤が塗布されてしまうため、この溶剤を
除去するため洗浄剤としてフロンを使用して、プリント
基板を洗浄して製品化していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような溶剤塗布装置によれば、プリント基板に溶剤を多
くしかも必要のない部分にまで塗布してしまうため、半
田仕上げ後フロンによる溶剤洗浄を行なわなければなら
ず、地球規模での環境破壊につながる。しかも溶剤は高
価なものであり、必要以上に使用することはコスト上昇
につながる。溶剤使用ラインの密封性も乏しいから、溶
剤が蒸発して溶けている物質が相対的に多くなり、溶剤
比重が増す。その溶剤比重管理は、例えば、30分間おき
にサンプルを取り、比重計にかけそのデータに基づき溶
剤のみを添加して全体として比重管理をする必要があ
り、煩わしくなる。
【0005】また、プリント基板の幅寸法が変わると、
搬送装置の設定幅を変えると共に、各ノズルに接続して
ある電磁弁あるいは手動弁の開閉操作も同時に行なわな
ければならず、その操作手間も煩わしく、更に電磁弁の
信頼度もあまり高くないので、その開閉状態を時々確認
する必要がある。
【0006】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、ノズル被塗布部材に溶剤を必要最小限に塗
布することで最少の使用量とし、フロン洗浄を省略で
き、かつ溶剤の比重管理を容易とし、しかも被塗布部材
の寸法変化にその塗布幅を容易かつ確実に対応すること
ができる溶剤塗布ノズル及びそのノズルユニット並びに
これらを用いた塗布装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の溶剤塗布ノズルは、本体内にこれの噴射孔
に連絡する通路を有して溶剤供給ニードルを着脱自在に
密封収納し、前記ノズル本体の前記噴射孔側の端面を前
記噴射孔を頂点として下限値25度上限値75度の間に傾斜
させると共に、前記ノズル本体にこれの外周面と前記通
路との連絡孔を設けてなり、前記連絡孔から加圧空気を
供給し前記通路及び前記噴射孔を通過させることで、前
記溶剤供給ニードルにより溶剤を吸い上げ放出して前記
噴射孔から噴霧するものであり、また、前記溶剤供給ニ
ードルの先端ニードルは前記ノズル本体の噴射孔内に遊
嵌しているのが良く、また、前記溶剤供給ニードルの溶
剤通路に流量調整器を設けてあるのが良く、
【0008】更に前記ノズル本体の連絡孔からの加圧空
気はゲージ圧で0.5 〜0.8Kg/cm2 であるのが良い。本発
明のノズルユニットは、溶剤塗布ノズルを複数ノズルホ
ルダーに所定間隔で密封状態に設け、該ノズルホルダー
に摺動孔を設けると共に該摺動孔に前記複数の溶剤塗布
ノズルの各連絡孔を連通させ、かつ前記摺動孔内にピス
トンを設けてなる。
【0009】本発明の塗布装置は、溶剤塗布ノズルの下
端を溶剤タンク内の溶剤に浸した状態で、前記溶剤タン
クの上面に前記溶剤塗布ノズルの下端部を下限値0.1mm
上限値1.5mm の範囲における任意値をとるすきまを有し
て貫通して設けたものであり、また、溶剤塗布ノズルの
下端を溶剤タンクの内の溶剤に浸せる状態で、前記溶剤
タンクの上面に前記溶剤塗布ノズルの下端部を下限値0.
1mm 上限値1.5mm の範囲における任意値をとるすきまを
有して貫通して設けてあるのが良く、また、ノズルユニ
ットのピストンの作動と、搬送部における被塗布部材の
取付幅を設定する作動とを連動しても良く、更に被塗布
部材の幅に合わせて移動可能かつ搬送速度可変可能の搬
送部と、請求項5記載のノズルユニットを溶剤タンクに
設けた塗布部と、該塗布部の溶剤タンクにこれの液面に
応じて溶剤貯留タンクから溶剤を供給する溶剤供給部
と、前記ノズルユニットに所定圧の加圧空気を供給する
加圧空気供給部と、前記搬送部の溶剤を付着した部分を
洗浄する洗浄部と、前記被塗布部材の幅に合わせて搬送
部の幅を移動させかつ前記塗布部の塗布幅を移動させる
塗布幅設定部と、前記搬送部により搬送中に被塗布部材
を検知して前記塗布部を所定時間作動させ前記被塗布部
材に対する塗布操作をコントロールする制御部と、から
なるものである。
【0010】
【作用】上記構成の溶剤塗布ノズルによれば、連絡孔か
ら加圧空気を供給して通路を通過して噴射孔から放出す
ると、溶剤供給ニードルの先端近傍が減圧状態になり、
溶剤供給ニードル内も減圧になり基端が溶剤に浸してあ
るから、溶剤を吸い上げ先端から放出し噴射孔から噴霧
する。噴射孔側の端面は25〜75度の範囲に傾斜している
から、この端面に溶剤が貯らず、噴射孔に溶剤が流れて
噴霧をじゃましたり、貯った溶剤が持ち上がったりしな
いで噴霧する。
【0011】また、先端ニードルは、噴射孔内に遊嵌し
ているから、上記の場合よりも粒径の細かな超微細粒子
にすることができる。また、流量調整器により溶剤の噴
霧量を調整する。
【0012】また、ゲージ圧が0.5 〜0.8Kg/cm2 の加圧
空気を連絡孔から供給しても、噴射孔側の端面に溶剤が
貯って、噴霧を阻害しないから、溶剤を超微細粒子にす
る。
【0013】上記構成のノズルユニットによれば、ピス
トンを摺動孔内で移動させることで、ノズルホルダーの
空気孔と溶剤塗布ノズルの連絡孔との連通を遮断し、噴
霧する溶剤塗布ノズルを制御する。
【0014】上記構成の塗布装置によれば、溶剤を噴霧
している時、溶剤タンク内は減圧状態になり、すきまか
ら空気が入ることで噴霧が可能になって、密封している
ような状態になり、溶剤はすきまから外部に放出しな
い。また、すきま自体極くわずかであるから、溶剤を噴
霧して溶剤タンク内が減圧状態になっていなくても外部
に放出しにくい。
【0015】また、被塗布部材の幅寸法に合せて搬送装
置を設定すると、ノズルユニットのピストンの作動も幅
寸法に連動するから、噴霧する溶剤塗布ノズルの数量を
制御する。
【0016】そして、塗布幅設定部を操作して搬送部上
に被塗布部材をその幅寸法に合せて取り付け、同時に塗
布部の溶剤塗布ノズルの数量も連動して制御する。搬送
部を作動させると、被塗布部材を検知して、加圧空気供
給部から加圧空気を制御部にて設定した時間塗布部に送
るから、塗布部はその設定時間被塗布部材に溶剤を噴霧
して塗布する。塗布部の溶剤タンク内の溶剤が減るとそ
れを検知して溶剤供給部が作動して溶剤を補給する。溶
剤により汚れた搬送部は洗浄部により常時洗浄してさび
や固化を防止してスムーズに搬送部を作動するようにす
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は本発明の溶剤塗布ノズルを示す断面
図、図2は本発明のノズルユニットを示す平面図、図3
は本発明の最も簡単な構成の塗布装置を示す断面図であ
る。図において、1は本発明の溶剤塗布ノズルを示し、
該溶剤塗布ノズル1は、噴射孔2を有するノズル本体3
内にこの噴射孔2に連通する通路4を有するように溶剤
供給ニードル5を着脱自在に密封収納してなる。
【0018】前記ノズル本体3の噴射孔2側の端面10
は、水平面とでなす角度αが下限値25度上限値75度の間
で任意の角度をなす傾斜を有している。端面10の傾斜角
が25度より小さい場合には端面10上に溶剤が貯り易く噴
射孔2から噴霧する溶剤の超微粒子の邪魔をし、75度よ
り大きい場合には加工度が高くなりコスト高の要因とな
る。従って、コスト要因を除けば理論的にはこの角度α
は90度に近ければ近い程良いことになる。
【0019】また、このノズル本体3内の通路4と外部
とを連絡する連絡孔11が等間隔、すなわち、120 度ごと
に穿けられている。この3個の連絡孔11は通気溝12に位
置している。この通気溝12の両側に位置するノズル本体
3の外周面に、シール部材13、14を嵌めるシール溝15、
16をそれぞれ設けている。更に、ノズル本体3の反噴射
孔2側端面にはシール部材17を嵌めるシール溝18が設け
られている。これらシール部材13、14、17により、後述
のノズルホルダー30に溶剤塗布ノズル1を取り付け場合
の気密性が確保される。
【0020】前記溶剤供給ニードル5は、先端ニードル
20を有し、下端側に順次中径部21、摺接部22、つば部23
及び接続部24を有してなる。そして、この溶剤供給ニー
ドル5の長手方向に貫通した溶剤通路25がある。この溶
剤通路25の先端ニードル20の部分は、一段と小径のニー
ドル部通路25aとなっている。なお、この先端ニードル
20はノズル本体3の噴射孔2内に遊嵌した状態に密封収
納される。
【0021】以上のような構成の溶剤塗布ノズル1は、
図2のノズルホルダー30に多数ある収納孔31にそれぞれ
密封収納されて、このノズルホルダー30には長手方向に
摺動孔32が穿設されて、一端は側板33により密封され、
この側板33には加圧空気供給源に接続するためのノズル
34が設けられている。この摺動孔32は前記ノズル本体3
の通気溝12に空気孔35によりそれぞれ通じている。
【0022】この摺動孔32にはピストン36が摺動可能に
取り付けられ、このピストン36のロード37は、後述する
チェーンコンベアーである搬送部61のプリント基板59の
塗布幅設定部67と比例して連動するようになっている。
【0023】前記ノズルユニット29の下面には溶剤の噴
霧量を調整する流量調整器40が設けられ、この流量調整
器40は、前記溶剤塗布ノズル1の溶剤供給ニードル5の
接続部24を嵌める設置孔41を、溶剤塗布ノズル1の数量
分穿設された調整プレート42を有し、前述の設置孔41に
設置し溶剤塗布ノズル1の溶剤通路25に連通する弁設置
孔43を、この調整プレート42に設け、更にこの弁設置孔
43に連通するパイプ設置孔44を設けている。弁設置孔43
には調整弁45が、パイプ設置孔44には溶剤供給パイプ46
がそれぞれ密封状態で設けられる。この調整弁45は、固
定バー47及び移動バー48を弁設置孔43に装着して構成さ
れ、移動バー48は弁設置孔43に螺合されているから、移
動バー48を正逆回転させることで、調整弁45の開度を調
整して溶剤の供給量を調整するものである。
【0024】この流量調整器40を設けたノズルユニット
29は、溶剤タンク50上に設置されて、最も簡単な構成を
なす塗布装置となる。すなわち、この溶剤タンク50は、
タンク本体52に蓋体53を着脱自在に設けてなり、この蓋
体53にはさし込孔54を穿設している。このさし込孔54
は、前述の調整プレート42に取り付けられている溶剤供
給パイプ46の外径よりも下限値で0.1mm 上限値で1.5mm
の範囲における任意値を取るすきまを有し、供給パイプ
46をさし込まれているものである。
【0025】また、蓋体53の上面と流量調整器40の下面
とは略平面になってはいるが完全密着はせず、空気が若
干流通できるようにすきまを有して仕上げられており、
溶剤塗布ノズル1から溶剤55が噴霧されて、溶剤タンク
50内の溶剤面が低下した際空気が溶剤タンク50内に入る
ことができるようになっている。従って、溶剤タンク50
内の溶剤55は外部に揮発するようなことがほとんどな
い。
【0026】この溶剤タンク50の蓋体53には、溶剤供給
ノズル56及び溶剤55面を検知する液面計57を取り付けて
ある取付ノズル58がそれぞれ設けられている。上記の構
成の溶剤塗布ノズル1及びこれを装着したノズルユニッ
ト29は、以下に説明する塗布装置に組み込まれる。塗布
装置60は、被塗布部材であるプリント基板59の幅に合わ
せて移動可能かつ搬送速度可変可能の搬送部61と、ノズ
ルユニット29を溶剤タンク50に設けた塗布部62と、この
塗布部62の溶剤タンク50にこれの溶剤面に応じて溶剤貯
留タンク63から溶剤55を供給する溶剤供給部64と、前記
ノズルユニット29に所定圧の加圧空気を供給する加圧空
気供給部65と、搬送部61の溶剤55を付着した部分を洗浄
する洗浄部66と、プリント基板59の幅に合わせて搬送部
61の幅を移動させかつ塗布部62の塗布幅を移動させる塗
布幅設定部67と、搬送部61により搬送中にプリント基板
59を検知して塗布部62を所定時間作動させプリント基板
59に対する塗布操作をコントロールする制御部68と、か
らなる。
【0027】そして、この塗布装置60を構成する上記各
部は全体として装置本体69内に収納されている。前記搬
送部61は、チェーンコンベアーであり、2本のチェーン
70、70を1本のチェーン70に対して6枚のスプロケット
71にて図4に示すように掛け、かつチェーン70、70にプ
リント基板59を保持するためのアタッチメントが取り付
けてなる。このチェーン70、70は、可変速モータ72によ
り駆動され、かつこの1本のチェーン70は、プリント基
板59の幅寸法に合わせて幅方向に前記塗布幅設定部67の
ハンドル67aにより移動出来るようになっている。この
搬送部61にはプリント基板59を検知するためセンサ72が
取り付けられている。
【0028】前記塗布部62は、これのノズル34と加圧空
気供給部65とが接続され、さらに塗布部62の溶剤供給ノ
ズル56と溶剤供給部64とが接続されている。溶剤供給部
64は、ポンプ73が設置され、液面計57の位置により作
動、停止して溶剤タンク50に溶剤55を溶剤貯留タンク63
から送液するものである。
【0029】前記加圧空気供給部65は、装置本体69外に
設置したコンプレッサー74に接続され、これを5Kg/cm2
以下に調整するレギュレータセット75、電磁弁76及び0.
5 〜0.8 Kg/cm2に調整するレギュレータセット77に直列
に接続してなる。電磁弁76は、センサ72からプリント基
板59の存在信号を得て制御部68のタイマー設定時間開と
なり、塗布部62に加圧空気を送り溶剤55を噴霧してプリ
ント基板59に溶剤55を塗布するものである。レギュレー
タセット77には、バイパス用のバルブセット78が設けら
れ、このバルブセット78は、溶剤塗布ノズル1の目詰り
を解消するため5.0Kg/cm2 の加圧空気を送るためのもの
である。
【0030】前記洗浄部66は、搬送部61の6枚(×2)
のスプロケット71のうちの1枚(×2)のスプロケット
71に受けタンク80を設け、洗浄液貯留タンク81からポン
プ82にて洗浄液を2枚のスプロケット71、71に当てて通
過するチェーン70、70を洗浄し、洗浄後液は再び洗浄液
貯留タンク81に戻り循環してチェーン70、70を洗浄す
る。
【0031】塗布幅設定部67は、前述のハンドル67a
と、このハンドル67aの回転により、スプロケット71が
スプラインシャフト上を幅方向に移動することによって
チェーン70が移動する機構を有し、かつこのハンドル67
aの回転をロッド37に伝え、塗布部62のピストン36を同
時に同距離だけ移動する機構がある。従って、搬送部61
をプリント基板59の幅寸法に合せて塗布幅設定部67のハ
ンドル67aを回転すれば、搬送部61の搬送幅をセットで
き、かつ塗布部62の塗布幅も同時にセットすることがで
きる。
【0032】前記制御部68は、センサ72の信号を受けて
電磁弁76を予めタイマーセットした時間開閉して、加圧
空気を塗布部62に送り、プリント基板59に溶剤55を塗布
したり、溶剤タンク50の液面計57の信号を得てポンプ73
を作動・停止して溶剤タンク50に溶剤55を送ったり、こ
の装置本体69内に収納してある各機器の運転制御を行な
うものである。
【0033】なお、この装置本体69内には塗布されない
溶剤55の回収装置85が設けられている。この回収装置85
は、まず、大きなミストを回収するための金鋼86が塗布
部62の上方に設けられ、さらにその上方に自動巻取りタ
イプのペーパーフィルタ87、ファン吸込フィルター88及
びプレートファン89が順次設けられ、清浄化した空気は
排出口90から排出するようになっている。従って、人が
溶剤を吸い込むような事がない。なお、図5、6中91は
脚、92はキャスター、93は塗布状態を監視するのぞき
窓、94は上部蓋95の把手である。
【0034】次に本発明の効果を確認するため、従来例
との比較をする。300mm W ×300mm L の大きさのプリン
ト基板に本発明による塗布装置(0.7Kg/cm2 )にて溶剤
を塗布して、塗布前の重量と塗布後の重量との差を求め
た。同様のプリント基板に従来例の塗布装置(1.8Kg/cm
2 )にて溶剤を塗布して、塗布前の重量と塗布後の重量
との差を求めた。その結果を表−1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の溶剤塗布
ノズルによれば、連絡孔から加圧空気を供給して通路を
通過して噴射孔から放出すると、溶剤供給ニードルの先
端近傍が減圧状態になり、連れて溶剤供給ニードル内も
減圧になりその下端が溶剤に浸してあるから、溶剤を吸
い上げ先端から放出し噴射孔から噴霧する。この際噴射
孔側の端面は25〜75度の範囲に傾斜しているから、この
端面に溶剤が貯らず、噴射孔に溶剤が流れて噴霧を邪魔
したり、貯った溶剤が持ち上がったりしないから、溶剤
を超微細粒子として噴霧することができる。従って、プ
リント基板などの被塗布部材に溶剤を必要最小限に塗布
することで最少の使用量となるから、後工程でフロン洗
浄を省略できるなどの効果を有する。
【0037】また、先端ニードルは、噴射孔内に遊嵌し
てあると、上記の効果に加えてなお一層超微細粒子にす
ることができる。また、流量調整器により溶剤の噴霧量
を調整するから、被塗布部材に塗布する溶剤量の微調整
ができ、溶剤の使用を減少でき無駄となる溶剤も少なく
なる。
【0038】また、ゲージ圧が0.5 〜0.8Kg/cm2 の加圧
空気を連絡孔から供給しても、噴射孔側の端面に溶剤が
貯って噴霧を阻害しないから、溶剤を超微細粒子にす
る。従って、従来2Kg/cm2であるものが低圧となるか
ら、塗布膜を薄くでき、溶剤の使用量を減らすこともで
きる。
【0039】本発明のノズルユニットによれば、ピスト
ンを摺動孔内で移動させることで、ノズルホルダーの空
気孔と溶剤塗布ノズルの連絡孔との連通を遮断し、噴霧
する溶剤塗布ノズルを制御することができる。従って、
余分な電磁弁、手動弁による制御作業が必要なくなり、
作業も容易になり、電磁弁を使用しないから確実性が高
くなる効果がある。
【0040】本発明の塗布装置によれば、溶剤を噴霧し
ている時、溶剤タンク内は減圧状態になり、すきまから
空気が入ることで噴霧が可能になって、密封しているよ
うな状態になり、溶剤はすきまから外部に放出しない。
また、すきま自体極くわずかであるから、溶剤を噴霧し
て溶剤タンク内が減圧状態になっていなくても外部に放
出しにくい。従って、溶剤の比重管理がほとんど必要な
くなり、作業者に対する害もなくなる効果がある。
【0041】また、被塗布部材の幅寸法に合せて搬送装
置を設定すると、ノズルユニットのピストンの作動も幅
寸法に連動するから、噴霧する溶剤塗布ノズルの数量を
制御する。従って、被塗布部材の種類変えのための作業
がきわめて容易になる。
【0042】そして、溶剤の塗布操作を装置化すること
で、上記の効果をすべて含有することになり、これらの
効果のすべてをきわめて容易に得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶剤塗布ノズルを示す断面図。
【図2】本発明のノズルユニットを示す平面図。
【図3】本発明の塗布装置を示す断面図。
【図4】本発明の塗布装置を示すフローシート図。
【図5】本発明の塗布装置を示す正面図。
【図6】本発明の塗布装置を示す側面図。
【符号の説明】
1 溶剤塗布ノズル 2 噴射孔 3 ノズル本体 4 通路 5 溶剤供給ニードル 10 端面 11 連絡孔 20 先端ニード
ル 25 溶剤通路 29 ノズルユニ
ット 30 ノズルホルダー 32 摺動孔 36 ピストン 40 流量調整器 50 溶剤タンク 55 溶剤 59 プリント基板(被塗布部材) 60 塗布装置 61 搬送部 62 塗布部 63 溶剤貯留タ
ンク 64 溶剤供給部 65 加圧空気供
給部 66 洗浄部 67 塗布幅設定
部 68 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体内にこれの噴射孔に連絡する
    通路を有して溶剤供給ニードルを着脱自在に密封収納
    し、前記ノズル本体の前記噴射孔側の端面を前記噴射孔
    を頂点として下限値25度上限値75度の間に傾斜させると
    共に、前記ノズル本体にこれの外周面と前記通路との連
    絡孔を設けてなり、前記連絡孔から加圧空気を供給し前
    記通路及び前記噴射孔を通過させることで、前記溶剤供
    給ニードルにより溶剤を吸い上げ放出して前記噴射孔か
    ら噴霧することを特徴とする溶剤塗布ノズル。
  2. 【請求項2】 前記溶剤供給ニードルの先端ニードルは
    前記ノズル本体の噴射孔内に遊嵌している請求項1記載
    の溶剤塗布ノズル。
  3. 【請求項3】 前記溶剤供給ニードルの溶剤通路に流量
    調整器を設けた請求項1又は2記載の溶剤塗布ノズル。
  4. 【請求項4】 前記ノズル本体の連絡孔からの加圧空気
    はゲージ圧で0.5 〜0.8Kg/cm2 である請求項1、2又は
    3記載の溶剤塗布ノズル。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の溶剤塗布ノズ
    ルを複数ノズルホルダーに所定間隔で密封状態に設け、
    該ノズルホルダーに摺動孔を設けると共に該摺動孔に前
    記複数の溶剤塗布ノズルの各連絡孔を連通させ、かつ前
    記摺動孔内にピストンを設けてなるノズルユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の溶剤塗布ノズ
    ルの下端を溶剤タンク内の溶剤に浸した状態で、前記溶
    剤タンクの上面に前記溶剤塗布ノズルの下端部を下限値
    0.1mm 上限値1.5mm の範囲における任意値をとるすきま
    を有して貫通して設けた塗布装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のノズルユニットにおける
    各溶剤塗布ノズルの下端を溶剤タンクの内の溶剤に浸せ
    る状態で、前記溶剤タンクの上面に前記溶剤塗布ノズル
    の下端部を下限値0.1mm 上限値1.5mm の範囲における任
    意値をとるすきまを有して貫通して設けた塗布装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のノズルユニットのピスト
    ンの作動と、搬送部における被塗布部材の取付幅を設定
    する作動とを連動させた請求項7記載の塗布装置。
  9. 【請求項9】 被塗布部材の幅に合わせて移動可能かつ
    搬送速度可変可能の搬送部と、請求項5記載のノズルユ
    ニットを溶剤タンクに設けた塗布部と、該塗布部の溶剤
    タンクにこれの液面に応じて溶剤貯留タンクから溶剤を
    供給する溶剤供給部と、前記ノズルユニットに所定圧の
    加圧空気を供給する加圧空気供給部と、前記搬送部の溶
    剤を付着した部分を洗浄する洗浄部と、前記被塗布部材
    の幅に合わせて搬送部の幅を移動させかつ前記塗布部の
    塗布幅を移動させる塗布幅設定部と、前記搬送部により
    搬送中に被塗布部材を検知して前記塗布部を所定時間作
    動させ前記被塗布部材に対する塗布操作をコントロール
    する制御部と、からなる塗布装置。
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