JPH07241139A - 粒状ピートモスの製造方法 - Google Patents
粒状ピートモスの製造方法Info
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- JPH07241139A JPH07241139A JP6134480A JP13448094A JPH07241139A JP H07241139 A JPH07241139 A JP H07241139A JP 6134480 A JP6134480 A JP 6134480A JP 13448094 A JP13448094 A JP 13448094A JP H07241139 A JPH07241139 A JP H07241139A
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- Japan
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- peat moss
- moss
- extrusion granulator
- type extrusion
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- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】保水性、保肥性、通気性などのピートモス本来
の長所を保ちながら、ピートモスの短所とされるpH、
排水性、撥水性および混合性などを改善し、かつ崩壊し
にくい粒状ピートモスを効率的に製造する。 【構成】ピートモスにベントナイト、酸度矯正材、嵩比
重増与材、撥水防止剤、キトサンを混合し、ロール型押
出造粒機またはギヤ式押出造粒機により造粒する。
の長所を保ちながら、ピートモスの短所とされるpH、
排水性、撥水性および混合性などを改善し、かつ崩壊し
にくい粒状ピートモスを効率的に製造する。 【構成】ピートモスにベントナイト、酸度矯正材、嵩比
重増与材、撥水防止剤、キトサンを混合し、ロール型押
出造粒機またはギヤ式押出造粒機により造粒する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、園芸用の培土などに好
適に使用できる粒状ピートモスの製造方法に関するもの
である。
適に使用できる粒状ピートモスの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ピートモス(泥炭)は、地下水面の高い
湿草地で植物遺体が元の植物組織を残したまま腐植化し
堆積したもので、元の植物の種類により木質的泥炭と繊
維状泥炭に分類される。ピートモスは、保水性、通気
性、保肥性に優れている点、無菌状態である点、分解の
速度が遅い点、肥料成分をほとんど含んでいない点など
の特長を持っているので、野菜や水稲の育苗床、花卉、
芝などの園芸用培土の資材として広く利用され、いまや
欠かせないものとなっている。
湿草地で植物遺体が元の植物組織を残したまま腐植化し
堆積したもので、元の植物の種類により木質的泥炭と繊
維状泥炭に分類される。ピートモスは、保水性、通気
性、保肥性に優れている点、無菌状態である点、分解の
速度が遅い点、肥料成分をほとんど含んでいない点など
の特長を持っているので、野菜や水稲の育苗床、花卉、
芝などの園芸用培土の資材として広く利用され、いまや
欠かせないものとなっている。
【0003】反面ピートモスは、pHが低い(一般的に
pH=3.5〜5.5)ため酸度矯正を要する点、いっ
たん乾燥してしまうと逆に水分を吸収しにくい点、繊維
質のため嵩比重が非常に小さく他の園芸用土と混合しに
くい点、排水性が悪い点などの短所を有している。
pH=3.5〜5.5)ため酸度矯正を要する点、いっ
たん乾燥してしまうと逆に水分を吸収しにくい点、繊維
質のため嵩比重が非常に小さく他の園芸用土と混合しに
くい点、排水性が悪い点などの短所を有している。
【0004】これらの短所を改善するために様々な工夫
がなされている。そのひとつとしてピートモスの粒状化
が試みられているが、必ずしも消費者を満足させるもの
ではない。その原因は、ピートモスが繊維質で綿状であ
るため、通常の造粒方法では粒状化が困難で、粒度の均
一な製品を製造するためには多大な製造コストがかかる
ことである。そのうえ、粒状化しても水に濡れると粒子
が崩壊してしまうという問題点がある。
がなされている。そのひとつとしてピートモスの粒状化
が試みられているが、必ずしも消費者を満足させるもの
ではない。その原因は、ピートモスが繊維質で綿状であ
るため、通常の造粒方法では粒状化が困難で、粒度の均
一な製品を製造するためには多大な製造コストがかかる
ことである。そのうえ、粒状化しても水に濡れると粒子
が崩壊してしまうという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保水性、保
肥性、通気性などのピートモス本来の長所を保ちなが
ら、崩壊しにくい粒状ピートモスを効率的に製造するこ
とを目的とする。
肥性、通気性などのピートモス本来の長所を保ちなが
ら、崩壊しにくい粒状ピートモスを効率的に製造するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピートモスに
バインダーを混合し、ロール型押出造粒機またはギヤ型
押出造粒機により造粒する粒状ピートモスの製造方法を
提供する。
バインダーを混合し、ロール型押出造粒機またはギヤ型
押出造粒機により造粒する粒状ピートモスの製造方法を
提供する。
【0007】ロール型押出造粒機とは、図1にその1例
を示すように被造粒物をロール1で押圧してダイ2から
押し出すことにより、円筒状の造粒物を得るものであ
る。図1は、円板状のダイを使用したロール型押出造粒
機を示すが、円筒形のダイを用いたものも同様に使用で
きる。円筒形ダイにあっては、ダイが縦置きでも横置き
でもよい。
を示すように被造粒物をロール1で押圧してダイ2から
押し出すことにより、円筒状の造粒物を得るものであ
る。図1は、円板状のダイを使用したロール型押出造粒
機を示すが、円筒形のダイを用いたものも同様に使用で
きる。円筒形ダイにあっては、ダイが縦置きでも横置き
でもよい。
【0008】ピートモスは、弾力性に富み空気を多く含
んだ繊維状の物質であるため、回転円筒型造粒機、皿型
造粒機、圧ぺん式造粒機などの造粒機では粒状ピートモ
スを得ることができない。構造的に圧縮脱気機能を有す
るスクリュー型押出造粒機は、ピートモスを細かく破砕
した場合には造粒することができるが、ピートモスを破
砕すれば保水性が低下するばかりでなく、ピートモスを
効率的に破砕するには大がかりな装置が必要になるなど
して費用がかかる。
んだ繊維状の物質であるため、回転円筒型造粒機、皿型
造粒機、圧ぺん式造粒機などの造粒機では粒状ピートモ
スを得ることができない。構造的に圧縮脱気機能を有す
るスクリュー型押出造粒機は、ピートモスを細かく破砕
した場合には造粒することができるが、ピートモスを破
砕すれば保水性が低下するばかりでなく、ピートモスを
効率的に破砕するには大がかりな装置が必要になるなど
して費用がかかる。
【0009】ロール型押出造粒機は、剪断機能と圧縮脱
気機能を兼ね備えているため、破砕していないピートモ
スでも容易に造粒することができ、均一の粒度の粒状ピ
ートモスを高効率に得ることができる。また、ダイ・ス
クリーン径を変えることにより粒度を容易に制御するこ
とができる。
気機能を兼ね備えているため、破砕していないピートモ
スでも容易に造粒することができ、均一の粒度の粒状ピ
ートモスを高効率に得ることができる。また、ダイ・ス
クリーン径を変えることにより粒度を容易に制御するこ
とができる。
【0010】本発明の製造方法においては、ギヤ型押出
造粒機も採用することができる。ギヤ型押出造粒機は、
図2にその1例を示すように、相互にかみ合ったギヤロ
ール3に被造粒物成を供給し、歯底に形成された小孔か
ら押し出された造粒物をナイフカッター4で切断するも
のである。剪断機能と圧縮脱気機能を兼ね備えている点
でロール型押出造粒機と同様であり、ピートモスの造粒
が可能である。以下、ロール型押出造粒機を使用する場
合について説明するが、ギヤ型押出造粒機を使用する場
合も同様である。
造粒機も採用することができる。ギヤ型押出造粒機は、
図2にその1例を示すように、相互にかみ合ったギヤロ
ール3に被造粒物成を供給し、歯底に形成された小孔か
ら押し出された造粒物をナイフカッター4で切断するも
のである。剪断機能と圧縮脱気機能を兼ね備えている点
でロール型押出造粒機と同様であり、ピートモスの造粒
が可能である。以下、ロール型押出造粒機を使用する場
合について説明するが、ギヤ型押出造粒機を使用する場
合も同様である。
【0011】ピートモスは、バインダーを添加して造粒
を行う必要がある。バインダーは、ピートモス造粒時の
可塑性、粘結性を高めるとともに、混合時の取扱い性を
向上し、粒状物の強度を増加させる物質である。バイン
ダーを使用しない場合には、粒状のピートモスは得られ
るが、その強度が十分でなく、容易に粉化したり、水中
で崩壊してしまうので不適当である。
を行う必要がある。バインダーは、ピートモス造粒時の
可塑性、粘結性を高めるとともに、混合時の取扱い性を
向上し、粒状物の強度を増加させる物質である。バイン
ダーを使用しない場合には、粒状のピートモスは得られ
るが、その強度が十分でなく、容易に粉化したり、水中
で崩壊してしまうので不適当である。
【0012】バインダーとして具体的には、ベントナイ
ト、カオリン、クレイ、ゼオライト、セピオライトなど
の粘土鉱物、または、熱硬化性酢酸ビニルなどの有機高
分子、リグニンスルホン酸塩などが使用できる。バイン
ダーの添加量は、ピートモスに対して5〜30重量%が
好ましい。
ト、カオリン、クレイ、ゼオライト、セピオライトなど
の粘土鉱物、または、熱硬化性酢酸ビニルなどの有機高
分子、リグニンスルホン酸塩などが使用できる。バイン
ダーの添加量は、ピートモスに対して5〜30重量%が
好ましい。
【0013】ピートモスに、バインダーだけでなく、さ
らに撥水防止剤を添加する場合には、粒状ピートモスの
乾燥状態における親水性を高め、例えば、灌水時に粒状
ピートモスが水に浮いて水と一緒に流亡することを防止
することができるので好ましい。撥水防止剤は、非イオ
ン性界面活性剤、イオン性界面活性剤が使用できるが、
培土として使用する場合は植物の成長を阻害しないもの
であることが好ましい。
らに撥水防止剤を添加する場合には、粒状ピートモスの
乾燥状態における親水性を高め、例えば、灌水時に粒状
ピートモスが水に浮いて水と一緒に流亡することを防止
することができるので好ましい。撥水防止剤は、非イオ
ン性界面活性剤、イオン性界面活性剤が使用できるが、
培土として使用する場合は植物の成長を阻害しないもの
であることが好ましい。
【0014】撥水防止剤として、具体的には、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレングリコ
ールと脂肪酸とのエステル類、高級アルコールサルフェ
ート類などが挙げられる。灌水のpHの考慮が不要な点
で、非イオン性のものが好ましい。撥水防止剤の添加量
としては、ピートモスに対して0.05〜1.0重量%
が好ましい。
シエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレングリコ
ールと脂肪酸とのエステル類、高級アルコールサルフェ
ート類などが挙げられる。灌水のpHの考慮が不要な点
で、非イオン性のものが好ましい。撥水防止剤の添加量
としては、ピートモスに対して0.05〜1.0重量%
が好ましい。
【0015】粒状ピートモスに酸度矯正材を添加する場
合は、ピートモスの酸による植物の障害を防止すること
ができる。矯正後のpHは、用途によって異なるが一般
的にpH5〜7が好ましい。酸度矯正材としては、消石
灰、生石灰、苦土石灰、炭酸カルシウムなどが使用でき
る。取扱いやすさと効果の点で消石灰が好ましい。添加
量は、原料ピートモスのpH、対象作物によって調整す
る。
合は、ピートモスの酸による植物の障害を防止すること
ができる。矯正後のpHは、用途によって異なるが一般
的にpH5〜7が好ましい。酸度矯正材としては、消石
灰、生石灰、苦土石灰、炭酸カルシウムなどが使用でき
る。取扱いやすさと効果の点で消石灰が好ましい。添加
量は、原料ピートモスのpH、対象作物によって調整す
る。
【0016】粒状ピートモスに比重の高い鉱物などを添
加する場合は、粒状ピートモスの嵩比重を増大させるこ
とができ、粒状ピートモスの浮上や流亡を防止したり、
他の資材との混合を容易にすることができる。このよう
な鉱物として、かんらん岩、バライト、酸化鉄などが使
用できる。その添加量は、ピートモスに対して0.1〜
5重量%が好ましい。
加する場合は、粒状ピートモスの嵩比重を増大させるこ
とができ、粒状ピートモスの浮上や流亡を防止したり、
他の資材との混合を容易にすることができる。このよう
な鉱物として、かんらん岩、バライト、酸化鉄などが使
用できる。その添加量は、ピートモスに対して0.1〜
5重量%が好ましい。
【0017】粒状ピートモスのバインダーの一部または
全部として工水発生土を使用する場合は、工水発生土が
バインダーとしての機能だけでなく、適度な塩基性を示
すため酸度矯正材としても機能し、嵩比重増与材として
も機能する。このため、他の添加成分が不要、またはそ
の使用量を減少することができる。ここで工水発生土と
は、工業用水原水中の浮遊物などを凝集濾過後、乾燥し
て得られるもので、主に粘土と有機物の混合物からにあ
り、pHが8前後である。
全部として工水発生土を使用する場合は、工水発生土が
バインダーとしての機能だけでなく、適度な塩基性を示
すため酸度矯正材としても機能し、嵩比重増与材として
も機能する。このため、他の添加成分が不要、またはそ
の使用量を減少することができる。ここで工水発生土と
は、工業用水原水中の浮遊物などを凝集濾過後、乾燥し
て得られるもので、主に粘土と有機物の混合物からにあ
り、pHが8前後である。
【0018】工水発生土と同様に、下水汚泥を粒状ピー
トモスのバインダーの一部または全部として使用するこ
ともできる。
トモスのバインダーの一部または全部として使用するこ
ともできる。
【0019】粒状ピートモスにキトサンを添加する場合
は、キトサンの有する抗菌作用、植物成長促進作用の発
現により、培土などの用途で特に優れた効果を示す。キ
トサンは、甲殻類の外殻などから得られるキチンをさら
に脱アセチル化した物質であり、化学名はβ−(1,
4)−ポリ−2−アミド−2−デオキシ−D−グルカン
である。本発明においては、キトサンはキチンを完全に
脱アセチル化したものだけでなく、脱アセチル化の程度
(ケン化度)の低いものも使用できる。ケン化度は70
%以上が好ましい。キトサンの添加量は、ピートモスに
対して0.1〜20重量%が好ましい。
は、キトサンの有する抗菌作用、植物成長促進作用の発
現により、培土などの用途で特に優れた効果を示す。キ
トサンは、甲殻類の外殻などから得られるキチンをさら
に脱アセチル化した物質であり、化学名はβ−(1,
4)−ポリ−2−アミド−2−デオキシ−D−グルカン
である。本発明においては、キトサンはキチンを完全に
脱アセチル化したものだけでなく、脱アセチル化の程度
(ケン化度)の低いものも使用できる。ケン化度は70
%以上が好ましい。キトサンの添加量は、ピートモスに
対して0.1〜20重量%が好ましい。
【0020】本発明の粒状ピートモスには、これらの添
加材のほかに、用途に応じ、農薬、肥料を添加すること
ができる。
加材のほかに、用途に応じ、農薬、肥料を添加すること
ができる。
【0021】本発明の製造方法は、具体的には図3に示
すような製造工程により実施するのが好ましい。まず、
ピートモス、バインダー、場合によりその他の添加物を
混合し、この混合物をホッパーに貯留する。そして、ロ
ール型押出造粒機で造粒して、粒状ピートモスを得る。
押出造粒機では、円筒状の粒状物が得られるので、その
後整粒操作を行う場合には、粒状ピートモスの流動性が
向上するので好ましい。整粒工程において、撥水防止剤
などの添加剤を加えることも可能である。好ましくは、
整粒後さらに乾燥し、ふるい分けして製品とする。ふる
いを通過したものについては、再度混合物ホッパーに戻
して利用することができる。
すような製造工程により実施するのが好ましい。まず、
ピートモス、バインダー、場合によりその他の添加物を
混合し、この混合物をホッパーに貯留する。そして、ロ
ール型押出造粒機で造粒して、粒状ピートモスを得る。
押出造粒機では、円筒状の粒状物が得られるので、その
後整粒操作を行う場合には、粒状ピートモスの流動性が
向上するので好ましい。整粒工程において、撥水防止剤
などの添加剤を加えることも可能である。好ましくは、
整粒後さらに乾燥し、ふるい分けして製品とする。ふる
いを通過したものについては、再度混合物ホッパーに戻
して利用することができる。
【0022】
実施例1 木質系ピートモス(水分49.5%、pH4.4、嵩比
重0.22)2000gにバインダーとしてベントナイ
ト300gを加え、さらにバライト100g、消石灰1
2g、アニオン系界面活性剤(第一工業製薬株式会社
製、商品名ネオコール)の10重量%水溶液100gを
添加し、混練機(不二パウダル株式会社製、KDH−2
0型)に仕込んで3分間混練した。この混練物をスクリ
ーン穴径0.9mmのロール型押出造粒機(不二パウダ
ル株式会社製、PV−5型)を使用して、円筒状に造粒
した。この造粒物4リットルを、球形整粒機(不二パウ
ダル株式会社製、Q−400型、回転数380rpm)
を用いて整粒した後、110℃の恒温乾燥機に入れて残
留水分が30重量%になるように乾燥した。この結果、
粒状のピートモスが得られた。
重0.22)2000gにバインダーとしてベントナイ
ト300gを加え、さらにバライト100g、消石灰1
2g、アニオン系界面活性剤(第一工業製薬株式会社
製、商品名ネオコール)の10重量%水溶液100gを
添加し、混練機(不二パウダル株式会社製、KDH−2
0型)に仕込んで3分間混練した。この混練物をスクリ
ーン穴径0.9mmのロール型押出造粒機(不二パウダ
ル株式会社製、PV−5型)を使用して、円筒状に造粒
した。この造粒物4リットルを、球形整粒機(不二パウ
ダル株式会社製、Q−400型、回転数380rpm)
を用いて整粒した後、110℃の恒温乾燥機に入れて残
留水分が30重量%になるように乾燥した。この結果、
粒状のピートモスが得られた。
【0023】実施例2 ロール型押出造粒機のスクリーン穴径を5mmにした以
外は実施例1と同様にして粒状ピートモスを製造した。
外は実施例1と同様にして粒状ピートモスを製造した。
【0024】実施例3 ロール型押出造粒機のスクリーン穴径を8mmにした以
外は実施例1と同様にして粒状ピートモスを製造した。
外は実施例1と同様にして粒状ピートモスを製造した。
【0025】実施例4 木質系ピートモス(水分52%、pH4.6、嵩比重
0.32)1600gに工水発生土(水分27.6%、
pH8.0、嵩比重0.94)670g、ベントナイト
170gを加え、アニオン系界面活性剤(第一工業製薬
株式会社製、商品名ネオコール)の10重量%水溶液1
10gを添加し、混練機(不二パウダル株式会社製、K
DH−20型)に仕込んで3分間混練した。以下は実施
例1と同様にして、粒状ピートモスが得られた。
0.32)1600gに工水発生土(水分27.6%、
pH8.0、嵩比重0.94)670g、ベントナイト
170gを加え、アニオン系界面活性剤(第一工業製薬
株式会社製、商品名ネオコール)の10重量%水溶液1
10gを添加し、混練機(不二パウダル株式会社製、K
DH−20型)に仕込んで3分間混練した。以下は実施
例1と同様にして、粒状ピートモスが得られた。
【0026】実施例1〜4で得られた粒状ピートモスに
ついて、pH、嵩比重、硬度、粉化率、水中崩壊率、浮
上率、保水率を下記のような方法で評価した。その結果
を表1に示す。
ついて、pH、嵩比重、硬度、粉化率、水中崩壊率、浮
上率、保水率を下記のような方法で評価した。その結果
を表1に示す。
【0027】pH:試料10gに25mlの水を加え、
振とうして30分以上放置した。測定前に軽くかき混ぜ
て懸濁状態にした液に、pH計のガラス電極を浸し、約
30秒経過後pH指示値を読んだ。
振とうして30分以上放置した。測定前に軽くかき混ぜ
て懸濁状態にした液に、pH計のガラス電極を浸し、約
30秒経過後pH指示値を読んだ。
【0028】嵩比重:内容積500ml(内径71m
m)の有底円筒容器に試料を軽く充填し、机の上で軽く
3回たたいた後、さらに試料を補充して、へらで上面を
水平にすり切って、余分の試料を取り除いた。このとき
の容器内の試料の重量を容器の内容積で割って、嵩比重
とした。
m)の有底円筒容器に試料を軽く充填し、机の上で軽く
3回たたいた後、さらに試料を補充して、へらで上面を
水平にすり切って、余分の試料を取り除いた。このとき
の容器内の試料の重量を容器の内容積で割って、嵩比重
とした。
【0029】硬度:木屋式硬度計を用い粒子を加圧し、
粒子が破壊したときの加重を測定した。加圧には直径2
mmの円柱を用いた。測定は、粒子20個について行
い、その平均をもって硬度とした。ただし、実施例1に
ついては粒子が小さいためこの方法では硬度の評価がで
きなかった。
粒子が破壊したときの加重を測定した。加圧には直径2
mmの円柱を用いた。測定は、粒子20個について行
い、その平均をもって硬度とした。ただし、実施例1に
ついては粒子が小さいためこの方法では硬度の評価がで
きなかった。
【0030】粉化率:ボールミル(磁製ポット:内径1
00mm、深さ100mm)に、粒状ピートモス100
gと磁製ボール(直径約30mm、重量約35g)3個
を入れ、毎分75回転で、15分間回転させた後、磁製
ポットから試料を取り出し、標準ふるいを用いてふるい
分けした。通過した重量のもとの重量(100g)に対
する値を百分率で表す。使用した標準ふるいの目開き
は、実施例1、2、3、4において、それぞれ0.5m
m、2.8mm、5.6mm、0.5mmである。
00mm、深さ100mm)に、粒状ピートモス100
gと磁製ボール(直径約30mm、重量約35g)3個
を入れ、毎分75回転で、15分間回転させた後、磁製
ポットから試料を取り出し、標準ふるいを用いてふるい
分けした。通過した重量のもとの重量(100g)に対
する値を百分率で表す。使用した標準ふるいの目開き
は、実施例1、2、3、4において、それぞれ0.5m
m、2.8mm、5.6mm、0.5mmである。
【0031】水中崩壊率:ランダムに採取した粒状ピー
トモス100粒を、バットの中に粒子どうしが接触しな
いように置き、粒子がちょうど浸漬する程度に水を張っ
て24時間放置した。その後、バットごと乾燥器(50
℃)に入れ、24時間乾燥してからからの状態まで乾燥
した。この水を張って乾燥する操作を10回繰り返し、
原形を保っている粒の割合を求めた。
トモス100粒を、バットの中に粒子どうしが接触しな
いように置き、粒子がちょうど浸漬する程度に水を張っ
て24時間放置した。その後、バットごと乾燥器(50
℃)に入れ、24時間乾燥してからからの状態まで乾燥
した。この水を張って乾燥する操作を10回繰り返し、
原形を保っている粒の割合を求めた。
【0032】浮上率:水を張った容積300mlのビー
カーに粒状ピートモス約2gを静かに投入し、5分間静
置後に沈降せず表面に浮上している粒子数を数えて、そ
の割合を求めた。
カーに粒状ピートモス約2gを静かに投入し、5分間静
置後に沈降せず表面に浮上している粒子数を数えて、そ
の割合を求めた。
【0033】保水率:乾燥した粒状ピートモス20gを
水を満たした容積300mlのビーカーに入れ、24時
間放置後、網の上に移して1分間水を切り、重量増加率
を求めこれを保水率とした。
水を満たした容積300mlのビーカーに入れ、24時
間放置後、網の上に移して1分間水を切り、重量増加率
を求めこれを保水率とした。
【0034】比較例1〜3 それぞれ、実施例1〜3の原料混合物からベントナイト
をのぞいた他は、各実施例と同様にして粒状ピートモス
を製造した。評価結果を表1に示す。
をのぞいた他は、各実施例と同様にして粒状ピートモス
を製造した。評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例5 木質系ピートモス(水分52%、pH4.6、嵩比重
0.32)1600gに工水発生土(水分27.6%、
pH8.0、嵩比重0.94)670g、ベントナイト
170g、キトサン80gを加え、アニオン系界面活性
剤(第一工業製薬株式会社製、商品名ネオコール)の1
0重量%水溶液110gを添加し、混練機(不二パウダ
ル株式会社製、KDH−20型)に仕込んで3分間混練
した。以下は実施例1と同様にして、粒状ピートモスが
得られた。
0.32)1600gに工水発生土(水分27.6%、
pH8.0、嵩比重0.94)670g、ベントナイト
170g、キトサン80gを加え、アニオン系界面活性
剤(第一工業製薬株式会社製、商品名ネオコール)の1
0重量%水溶液110gを添加し、混練機(不二パウダ
ル株式会社製、KDH−20型)に仕込んで3分間混練
した。以下は実施例1と同様にして、粒状ピートモスが
得られた。
【0037】この粒状ピートモスと火山灰土を1対1に
混合した培土5リットルに化成肥料40gを施肥してキ
ュウリを播種した。播種後30日目につる割病発生率を
調査したところ、上記粒状ピートモスを混合した区は、
無添加の区に対してつる割病発生率が42%減少した。
混合した培土5リットルに化成肥料40gを施肥してキ
ュウリを播種した。播種後30日目につる割病発生率を
調査したところ、上記粒状ピートモスを混合した区は、
無添加の区に対してつる割病発生率が42%減少した。
【0038】
【発明の効果】本発明の製造方法により、ピートモスの
種々の短所を改善し、混合しやすさなどの取扱い性に優
れた難崩壊性の粒状ピートモスを効率的に製造すること
ができる。この方法で得られる粒状ピートモスは、園芸
用の培土なとの用途に好適に使用できる。
種々の短所を改善し、混合しやすさなどの取扱い性に優
れた難崩壊性の粒状ピートモスを効率的に製造すること
ができる。この方法で得られる粒状ピートモスは、園芸
用の培土なとの用途に好適に使用できる。
【図1】ロール型押出造粒機の要部を示す斜視図
【図2】ギヤ型押出造粒機の要部を示す説明図
【図3】本発明の製造方法の工程図
【符号の説明】 1:ロール 2:ダイ 3:ギヤロール 4:ナイフカッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川又 寧 千葉県市原市五井海岸10番地 日本合同肥 料株式会社千葉工場内 (72)発明者 山下 泰弘 千葉県市原市五井海岸10番地 日本合同肥 料株式会社千葉工場内 (72)発明者 宇田川 浩一 千葉県市原市五井海岸10番地 日本合同肥 料株式会社千葉工場内
Claims (5)
- 【請求項1】ピートモスにバインダーを混合し、ロール
型押出造粒機またはギヤ型押出造粒機により造粒する粒
状ピートモスの製造方法。 - 【請求項2】バインダーが、粘土鉱物、有機高分子、リ
グニンスルホン酸塩、工水発生土、下水汚泥からなる群
から選ばれる1種以上である請求項1の粒状ピートモス
の製造方法。 - 【請求項3】造粒の後に整粒工程を設けた請求項1また
は請求項2の粒状ピートモスの製造方法。 - 【請求項4】ピートモスに、農薬、肥料、酸度矯正材、
嵩比重増与材、撥水防止剤からなる群から選ばれる1種
以上を添加する請求項1〜3いずれか1の粒状ピートモ
スの製造方法。 - 【請求項5】ピートモスに、キトサンを添加する請求項
1〜4いずれか1の粒状ピートモスの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13448094A JP3494697B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-06-16 | 粒状ピートモスの製造方法 |
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---|---|---|---|
JP6-2628 | 1994-01-14 | ||
JP262894 | 1994-01-14 | ||
JP13448094A JP3494697B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-06-16 | 粒状ピートモスの製造方法 |
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---|---|
JPH07241139A true JPH07241139A (ja) | 1995-09-19 |
JP3494697B2 JP3494697B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=26336061
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13448094A Expired - Fee Related JP3494697B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-06-16 | 粒状ピートモスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3494697B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6287496B1 (en) * | 1997-05-07 | 2001-09-11 | Bene-Tech, Inc. | Method of granulating peat using gentle extrusion conditions and viscosified water |
JP2005341898A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Okutama Kogyo Co Ltd | 撥水性有機資材を含む高吸水性軽量培土及びその製造方法 |
JP2006061081A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Ibigawa Kogyo Kk | 粒状培土及びその製造方法 |
JP2006213900A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Kono Shinsozai Kaihatsu Kk | 土壌改良剤 |
JP2006254902A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-09-28 | Iris Ohyama Inc | 粒状培養土 |
JP2007531521A (ja) * | 2004-04-02 | 2007-11-08 | アクアトロルズ コーポレイション オブ アメリカ インコーポレイテッド | メチルオキシラン−オキシラン共重合体のアルキルエーテルを用いる植物成長媒体環境の改良による植物生産性の向上 |
JP2010178702A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Naohide Kadosaka | アクアリウム用水草の育成剤及び育成方法 |
JP2013000065A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Tosho:Kk | 土壌表面乾燥防止材 |
CN110975755A (zh) * | 2019-11-21 | 2020-04-10 | 长治学院 | 一种生物有机肥造粒机 |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13448094A patent/JP3494697B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3494697B2 (ja) | 2004-02-09 |
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