JPH07240265A - 圧接工具の圧接ダイス - Google Patents

圧接工具の圧接ダイス

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JPH07240265A
JPH07240265A JP2808994A JP2808994A JPH07240265A JP H07240265 A JPH07240265 A JP H07240265A JP 2808994 A JP2808994 A JP 2808994A JP 2808994 A JP2808994 A JP 2808994A JP H07240265 A JPH07240265 A JP H07240265A
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正男 笛木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の圧接ダイスから複数の圧接高さ得るこ
とができる圧接工具に取付け可能な圧接ダイスを提供す
る。 【構成】 各圧接ダイスは、その前後いずれのダイス方
向においても圧接工具の各圧接部分に取付けることがで
きるようになっており、取付けられた一対の圧接ダイス
のダイス方向の組合せによって複数の圧接高さが実現さ
れるようになっている。つまり各一対の圧接ダイスは、
圧接ダイスの取付け方及びそれ自体の形状に依存して、
その都度最大4種類の圧接高さを実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラットケーブルコネ
クタを圧接するための圧接工具に取付けられる圧接ダイ
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧接工具の圧接ダイスは、圧接工
具の圧接部分に対して特定のダイス方向にしか取付ける
ことができなかった。それゆえ、取付けようとする一対
の圧接ダイスに対しては、常に唯一の圧接高さしか得ら
れないことになる。したがって、圧接幅の異なる複数の
ケーブルコネクタを一つの圧接工具を用いて圧接しよう
とする場合には、各ケーブルコネクタの圧接幅を考慮し
て、事前に相応の圧接高さを有する相当数の圧接ダイス
対を用意するか、又は圧接ダイスのための複数のスペー
サを用意する必要があった。しかしながら、多数の圧接
ダイス対やスペーサを相応の圧接高さに関連づけて整然
と保管することはかなり面倒であり、またそのことに起
因してそれらを圧接工具に間違って取付けてしまうこと
もしばしばあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、圧接
幅の異なる複数のフラットケーブルコネクタを、比較的
少数の圧接ダイス対を用いて適切に圧接することのでき
る、つまり一対の圧接ダイスから複数の圧接高さ得るこ
とができる圧接工具に取付け可能な圧接ダイスを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明によれば、フラットケーブルコネクタを圧接す
るための圧接工具の一対の圧接部分に取付け可能な一対
の圧接ダイスであって、各圧接ダイスは、その前後いず
れのダイス方向においても各圧接部分に取付けることが
できるようになっており、取付けられた一対の圧接ダイ
スのダイス方向の組合せによって複数の圧接高さが実現
されるようになっている。
【0005】
【作用】上記のように構成された圧接工具の圧接ダイス
によれば、各圧接ダイスについて、それぞれ前後2通り
のダイス方向の取付け方があり、それゆえ各一対の圧接
ダイスは、圧接ダイスの取付け方及びそれ自体の形状に
依存して、その都度最大4種類の圧接高さを実現するこ
とができるようになる。
【0006】
【実施例】次に図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1には本発明の圧接ダイスを備えた圧接工具が示
されている。この圧接工具は、支点1を介して互いに枢
着された上アゴ2と下アゴ3を備えている。上アゴ2
は、一端においてグリップ4を一体的に有するととも
に、他端において圧接部分としての固定アーム5と結合
されている。この固定アーム5には、ガイドレール6が
固着されている。下アゴ3は、一端においてグリップア
ーム7と支点8を介して枢着されるとともに、他端にお
いて圧接部分としてのスライドアーム9と結合されてい
る。このスライドアーム9は、固定アーム5に固着され
たガイドレール6によって摺動自在に案内されており、
それゆえ固定アーム5に対して相対移動可能である。
【0007】上アゴ2とグリップアーム7は、上アゴ2
内に位置する開放ばね(図示せず)により反時計方向に
付勢されているリンク10によって支点11,12を介
して互いに結合されており、このリンク10に付設され
た、グリップアーム7内に位置する歯列(図示せず)に
ラチェット13が噛合している。ラチェット13は、グ
リップアーム7内に位置するラチェットばね(図示せ
ず)によって時計方向に付勢されており、これによって
リンク10との前記噛合が維持されている。このリンク
10とラチェット13の噛合は、圧接工具の圧接状態か
らの解放を阻止するために作用するもので、グリップ
4,7を介して充分な圧接力を付与した段階で初めて解
除されるようになっている。
【0008】固定アーム5とスライドアーム9には、上
側の圧接ダイス14と下側の圧接ダイス15が、例えば
六角穴付ボルト16によって取付けられている。両圧接
ダイス14,15は、正面図としての図2,3,4の
(a)から明らかなように、ほぼ台形を成していて、そ
の上辺側にダイス方向(図1において左右方向)に沿っ
て貫通する取付溝17を備えている。圧接ダイス14,
15の取付けに際して、各圧接ダイス14,15の取付
溝17は、固定アーム5又はスライドアーム9に嵌合さ
れ、その後各アーム5,9を垂直方向に貫通する六角穴
付ボルト16が、各圧接ダイス14,15のめねじに螺
入され、締め付けられる。
【0009】各圧接ダイス14,15の底辺には、ダイ
ス方向に沿って段差を挟んで2つの圧接面18,19,
20,21がそれぞれ隣接して形成されている。各対の
圧接ダイス14,15の圧接面18,19,20,21
の高さは、ケーブルコネクタの圧接幅を考慮してそれぞ
れ異なる値に設計されている。この場合、圧接部分とし
ての固定アーム5とスライドアーム9に取付けられた圧
接ダイス対14,15の先端側の圧接面18,20又は
19,21が、有効な圧接作用を奏することになる。
【0010】さて、図2に示された圧接ダイス対14,
15における先端側の圧接面18,20の圧接高さは、
例えば16.5mmである。
【0011】次に、図3に示すように、上側の圧接ダイ
ス14をダイス方向を逆にして取付けると、有効な圧接
面19,20の圧接高さは、例えば最大の17.45m
mとなる。
【0012】更に、図4に示すように、上側及び下側の
圧接ダイス14,15をダイス方向を逆にして取付ける
と、有効な圧接面18,21の圧接高さは、例えば最小
の10.5mmとなる。
【0013】この場合に、各圧接ダイス14,15のダ
イス方向の両端面に識別のために例えば1,2,3,4
の番号を刻印しておけば、それらの番号の組合せから相
応の圧接高さを容易に確認することができる。つまり図
2では1と3の組合せ、図3では2と3の組合せ、そし
て図4では1と4の組合せが生じることになる。
【0014】また、上側の圧接ダイス14の上辺には、
シム22がボルト23によって取付けられている。この
シム22は、必要に応じて取付溝17の底に配置するこ
とができ、これによって圧接ダイス対14,15の圧接
高さを微調整することができる。
【0015】なお、六角穴付ボルト16を締め付けたり
緩めたりするための六角レンチ24が図1に示すように
圧接工具内に装着保持できるようになっていると便利で
ある。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、一対の圧接ダイスによ
って最大4種類の圧接高さを実現することができるの
で、圧接幅の異なる複数のケーブルコネクタを一つの圧
接工具を用いて圧接しようとする際、各ケーブルコネク
タの圧接幅を考慮して用意すべき圧接ダイス対の数は、
従来と比較して極めて少なくなり、最小の場合ただ一つ
で足りることになる。したがって、もはや従来のように
相応の圧接高さを有する多数の圧接ダイス対を用意する
ことも、また圧接ダイスのための複数のスペーサを用意
することも不要になるので、圧接ダイス対の保守保管が
極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧接ダイスが取付けられる圧接工具の
平面図である。
【図2】圧接工具の圧接ダイス付近の部分的な正面図及
び平面図である。
【図3】圧接工具の圧接ダイス付近の部分的な正面図及
び平面図である。
【図4】圧接工具の圧接ダイス付近の部分的な正面図及
び平面図である。
【符号の説明】
1 支点 2 上アゴ 3 下アゴ 4 グリップ 5 固定アーム 6 ガイドレール 7 グリップアーム 8 支点 9 スライドアーム 10 リンク 11,12 支点 13 ラチェット 14,15 圧接ダイス 16 六角穴付ボルト 17 取付溝 18,19,20,21 圧接面 22 シム 23 ボルト 24 六角レンチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットケーブルコネクタを圧接するた
    めの圧接工具の一対の圧接部分に取付け可能な一対の圧
    接ダイスであって、各圧接ダイスは、その前後いずれの
    ダイス方向においても各圧接部分に取付けることができ
    るようになっており、取付けられた一対の圧接ダイスの
    ダイス方向の組合せによって複数の圧接高さが実現され
    ることを特徴とする圧接工具の圧接ダイス。
JP2808994A 1994-02-25 1994-02-25 圧接工具の圧接ダイス Expired - Fee Related JP2502043B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077893A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Jst Mfg Co Ltd 手動圧着工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008077893A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Jst Mfg Co Ltd 手動圧着工具

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