JPH07239701A - 電子回路の調整方法とその装置 - Google Patents

電子回路の調整方法とその装置

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JPH07239701A
JPH07239701A JP6029923A JP2992394A JPH07239701A JP H07239701 A JPH07239701 A JP H07239701A JP 6029923 A JP6029923 A JP 6029923A JP 2992394 A JP2992394 A JP 2992394A JP H07239701 A JPH07239701 A JP H07239701A
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JP
Japan
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signal
output
signals
outputs
electronic circuit
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JP6029923A
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English (en)
Inventor
Akio Ukita
明生 浮田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ニューラルネットワーク(NN)の重み付初期
設定が不十分でも、可変回路素子の調整中に人手を介さ
ず、自動修正を可能とする。 【構成】電子回路1の測定値が規格外のとき、測定値と
基準値の偏差を測定部3より出力させる。偏差を入力変
換手段65で一旦ディジタル量で記憶し複数の偏差に関
する信号を同時に素子指定制御手段66に出力させる。
素子指定制御手段66は、NN56の出力である複数の
決定信号の内から最大の値の決定信号に該当する素子番
号を第1の素子候補信号tとして出力し、かつ、各決定
信号を修正し修正後の決定信号の内から最大の値の決定
信号に該当する素子番号を第2の素子候補信号sとして
出力する。これら両素子候補信号が一致したとき、第1
の素子候補信号を素子指定信号yとし、異るときは第2
の素子候補信号を素子指定信号yとし、回転量制御信号
wと共にマニピュレータ4に出力し、可変回路素子の値
を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子回路の調整方法とそ
の装置に関し、特にプリント基板上などに組立てられた
電子回路中の可変抵抗器やバリアブルコンデンサ(可変
容量素子)などの可変回路素子の値を変化させて、電子
回路の電気的特性を所望の値となるように調整するため
の電子回路の調整方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のこの種の電子回路の調整
装置の一例である特開平2−92004号公報記載の電
子回路の調整装置の構成を示すブロック図である。図に
おいて、電子回路の調整装置は、調整対象である電子回
路33に対して調整用の信号を出力する正弦波発振器2
9と、電子回路33からの出力信号を処理する出力処理
回路34と、出力処理回路34の出力を入力とするファ
ジィ制御装置30と、ファジィ制御装置30の出力によ
り制御され、電子回路33に設けられている可変抵抗器
の摺動部の回転位置を変化させて可変抵抗器の抵抗値を
変化させる抵抗値調整器31および32とを備えてい
る。
【0003】図8は、図7に示されている調整対象回路
の一例である電子回路33の回路図である。
【0004】図8に示した、電子回路33は、利得調整
用の可変抵抗器RA と直流成分のオフセット量を調整す
るための可変抵抗器RB とを備えている。
【0005】図7に示した電子回路の調整装置は、電子
回路33の持つ利得とオフセット量をそれぞれ決定する
2つの可変抵抗器RA 、RB の調整を行う。
【0006】電子回路33の出力yは、出力処理回路3
4に入力され、RC回路341により直流電圧成分が検
出され、差動増幅器343の入力側に加えられる。
【0007】差動増幅器343の入力側には、基準電圧
1 が別途入力されており、差動増幅器343はRC回
路341の出力電圧と基準電圧E1 との差分を出力信号
ΔDCとしてファジィ制御装置30に出力する。
【0008】また、 電子回路33の出力は、出力処理
回路34が備えているコンデンサ33により交流電圧成
分のみ取り出され、RMS−DCコンバータ342を通
り、差動増幅器344の入力側に加えられる。
【0009】差動増幅器344には、別に基準電圧E2
が入力されている。
【0010】差動増幅器344は、基準電圧E2 とRM
S−DCコンバータ342の出力する交流電圧成分との
差分を出力信号ΔACとしてファジィ制御装置30に出
力する。
【0011】ファジィ制御装置30は、出力信号ΔDC
とΔACとを基に、可変抵抗RA とRB についての調整
量を求め、抵抗値調整器31および32を制御すること
により、電子回路33の電気的な特性の調整を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子回
路の調整装置は、ファジィ制御装置により、どの可変回
路素子を調整するかの選択を行うため、ファジィルール
を選択してこれを用いなければならない。またファジィ
ルールのメンバシップ関数を最適になるようにチューニ
ングしなければならない。
【0013】同時に調整する可変回路素子の数が多くな
り、またそれらが互いに影響しあっている場合は、一つ
の電子回路中で調整すべき可変回路素子の数が増加する
につれて、ファジィルールとメンバシップ関数の数も多
くなり、ファジィルールの修正およびメンバシップ関数
のチューニングの作業が複雑になるという欠点を有して
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電子回路の調整
装置は、複数の可変回路素子を有する電子回路に対し
て、所定の複数種のレベルをモード選択信号に従い変化
させた試験信号を出力する試験信号発生器と、予め基準
値と前記基準値に対する規格を記憶し、前記電子回路の
出力につき測定し、前記複数種のレベルの試験信号のす
べてに対して対応する測定値が前記規格の範囲内である
ときには、終了信号を出力し、調整を終了し、前記電子
回路の出力が前記規格の範囲外である場合には、前記基
準値と前記電子回路の出力との差を偏差信号として出力
する測定部と、前記測定部からの出力である複数種の試
験信号に対応する偏差信号を一旦記憶し、前記記憶した
前記測定部からの出力を並列に同時に出力する入力変換
手段と、前記入力変換手段の出力を入力とし前記可変回
路素子とその回転方向とにそれぞれ対応する複数の決定
信号を同時に出力するニューラルネットワークと、前記
決定信号中より最大値を持つ決定信号を識別し前記決定
信号のそれぞれに対応して予め定められている前記可変
回路素子の一つとその回転方向とを指定する素子番号中
から前記識別した決定信号に対応する素子番号を第1の
素子候補信号として出力し、前記決定信号の値を前記試
験信号の繰り返し回数で除した値に修正し、修正後の決
定信号の内の最大値をもつ決定信号に対応する素子番号
を第2の素子候補信号として出力する修正部と、前記第
1と第2の素子候補信号が同一であるか否かを判定し同
一であるときには前記第1の素子候補信号を第1の素子
選択信号として出力し、前記第1と第2の素子候補信号
が異なるときには切替信号を出力する比較選択部と、前
記切替信号を入力とし前記切替信号が出力されたとき予
め定められている複数の素子番号中からランダムに一つ
を選択し第2の素子選択信号として出力するランダム選
択部と、前記切替信号が出力されているときには前記第
2の素子選択信号を素子指定信号として出力し、前記切
替信号が出力されていないときには、前記第1の素子選
択信号を素子指定信号として出力する入力切替部と、前
記素子指定信号と前記入力変換手段の出力とに基づいて
該当する可変回路素子の回転量を算出し回転制御信号と
して出力する回転量計算部と、前記モード選択信号を生
成し出力する選択信号発生器と、前記素子指定信号と回
転量制御信号と基に該当する前記可変回路素子のつまみ
を回転させ前記可変回路素子の電気的な素子の値を変化
させるマニピュレータと、前記第2の素子選択信号が出
力されたときこれを記憶しておき前記終了信号を受信し
たとき前記第2の素子選択信号が記憶されていれば前記
入力変換手段の各出力と前記第2の素子選択信号に対応
する前記素子決定信号とを対応づけて教師データとして
蓄積し、予め定められた回数だけ前記教師データが蓄積
されると前記蓄積した前記教師データに基づき前記ニュ
ーラルネットワークの重み付けを修正する修正手段とを
備えて構成されている。
【0015】
【実施例】図1は本発明の電子回路の調整方法の動作を
説明する流れ図であり、図2は、図1の電子回路の調整
方法を適用した本発明の電子回路の調整装置の一実施例
を示すブロック図である。
【0016】図2に示す電子回路の調整装置は、調整対
象である電子回路1に入力信号を供給する試験信号発生
器2と、電子回路1の出力を測定する測定部3と、電子
回路1に組込まれている可変回路素子10や11などを
調整するマニピュレータ4と、試験信号発生器2および
マニピュレータ4を制御する制御装置5とを含んで構成
される。
【0017】図3は図2に示されている電子回路1の一
例を示すブロック図であり、図4(A)は、図3の電子
回路に加えられる試験信号D1 とD2 の波形図であり、
図4(B)は、電子回路1の出力信号DO を説明するベ
クトル図である。
【0018】また、図5は、図2に示した制御装置5の
一例を示す詳細なブロック図であり、図6は、図5に示
したニューラルネットワーク56の一例を示すブロック
図である。
【0019】図2に示されている試験信号発生器2は、
制御装置5から出力されるモード選択信号mにより制御
され、図4(A)に、示す試験信号D1 およびD2 を出
力する。
【0020】すなわち、試験信号D1 とD2 は、モード
選択信号mに応じて、そのレベルを1,2,−1あるい
は−2の内の何れか一つのレベルを出力する。
【0021】ただし、試験信号D1 とD2 のレベルの絶
対値は常に同一であるが、それらの相対的な位相関係
は、同相か逆相かの何れかである。
【0022】図4(A)の時刻T5 から時刻T6 の間の
ように、たとえば、試験信号D1 のレベルが1のときに
は、試験信号D2 のレベルは1であるか、あるいは、図
4(A)に示す時刻T8 から時刻T9 までのように、レ
ベルが−1であるかであり、時刻T1 から時刻T2 まで
のように、試験信号D1 のレベルが2のときには、試験
信号D2 の出力レベルは、2であるか、あるいは、時刻
4 からT5 までの間のように、−2であるかの何れか
のレベルを出力する。
【0023】試験信号D1 の出力レベルが時刻T6 から
時刻T7 の間のように、−1であるときには、試験信号
2 の出力レベルは1であるか、あるいは、時刻T7
ら時刻T8 までの間のように、レベルを−1として出力
する。
【0024】また、試験信号D1 の出力レベルが−2の
ときには、試験信号D2 の出力レベルは時刻T2 から時
刻T3 の間のように2か、時刻T3 から時刻T4 までの
間のように−2である。
【0025】また、試験信号発生器2は、たとえば、図
4(A)に示すように、時刻T1 から時刻T9 までの各
時刻にモード制御信号mが加えられるごとに、試験信号
1とD2 のレベルを変化させ、時刻T1 から時刻T9
までを1周期として繰り返し出力する。
【0026】図3に示した電子回路1は、入力された2
チャンネルの試験信号D1 およびD2 とを、それぞれD
/A変換器14Aと14Bにより、アナログ信号に変換
する。
【0027】D/A変換器14Aおよび14Bの出力
は、それぞれ、増幅器15Aおよび15Bとに加えら
れ、これら増幅器15Aと15Bより出力されミクサ1
6に加えられる。
【0028】増幅器15Aと15Bには、それぞれ可変
回路素子である可変抵抗器10と11とが設けられてお
り、これら増幅器15Aと15Bの出力のレベルのオフ
セット量は、それぞれ、可変抵抗器10と11の抵抗値
を変化するのに応じて変化する。
【0029】増幅器15Bの入力側に設けられた可変抵
抗器12の抵抗値を変化することにより、増幅器15B
の利得を変化させることができ、増幅器15Bの出力レ
ベルを、増幅器15Aの出力レベルに対して相対的に調
整することができる。
【0030】ミクサ16には、別に、正弦波信号である
サイン波と、サイン波より90度位相の進んだコサイン
波とが図示されていない外部の発信源より供給される。
【0031】ミクサ16のサイン波とコサイン波につい
ての入力部の間には、可変回路素子である可変コンデン
サ13が接続されている。
【0032】この可変コンデンサ13の容量値を変化さ
せることにより、上述したサイン波とコサイン波との間
の位相関係を変化させることができる。
【0033】ミクサ16は、増幅器15Aの出力とサイ
ン波との積と、コサイン波と増幅器15Bの出力との積
とを生成し、これらの積の信号をベクトル的に加算した
出力信号DO を生成し出力する。
【0034】すなわち、電子回路1は、電気的な特性の
調整用の可変回路素子である可変抵抗器10〜12およ
び可変コンデンサ13を回路中に備えている。
【0035】電子回路1の出力信号DO は、図1に示さ
れた電子回路の調整装置により最終的に調整された状態
では、入力される試験信号D1 とD2 の入力レベルの状
態により、以下に示す8種の状態の内の何れか一つに近
い信号を出力する。
【0036】すなわち、図4(B)に示された点A1
ら点A8 までが、電子回路1が理想的に調整された場合
の出力信号DO の出力状態を示す点である。
【0037】図4(B)は、電子回路1の出力信号DO
を示している。
【0038】図中の横方向Xは実軸であり、縦方向Yは
虚軸である。電子回路1に入力される試験信号D1 とD
2 とが、たとえば図4(A)の時刻T1 から時刻T2
での間のレベルを持つとき、電子回路1の出力信号DO
が図4(B)中の点A1 に対応し、図4(A)に示した
時刻T7 から時刻T8 までの間のレベルを持つとき、電
子回路1が生成すべき出力信号DO の値が、図4(B)
中の点A7 に対応する。
【0039】また、図4(B)中の、各点A1 〜A8
周囲に描かれている円Cは、円C内のそれぞれの点に対
して、電子回路1が調整された後の、出力信号DO に対
する許容範囲を示している。
【0040】以後、点A1 〜点A8 に対応する振幅(各
点と原点Oとを結ぶ直線の長さ)および位相(原点Oと
点A1 〜A8 の内の一つを結ぶ直線と実軸Xとの成す
角)を基準値と称する。
【0041】すなわち、試験信号D1 とD2 とがそれぞ
れ図4(A)に示す時刻T1 からT2 までの間のよう
に、何れもそのレベルが2の場合には、電子回路1の出
力信号DO は図4(B)に示す点A1 を中心とした円C
内になければならないが、電子回路1の持つトランジス
タ、ミクサ16などの回路素子のばらつきのため、調整
を行なう前の状態では、たとえば、点B1 を出力信号D
O として出力する。
【0042】試験信号D1 とD2 とが、図4(A)に示
す、時刻T1 から時刻T8 まで、そのレベルを変えて電
子回路1に加えられたとき、電子回路1の出力信号DO
が、これら試験信号D1 とD2 のレベルの変化に応じ
て、それぞれ図4(B)の点A1 から点A8 までの各点
の内の一つを囲む円Cの内部に入るように、可変回路素
子である可変抵抗器10〜12および可変コンデンサ1
3の内のいずれか一つ、または、複数について抵抗値あ
るいは容量値の調整を図2に示した電子回路の調整装置
によって行う。
【0043】測定部3は、たとえば、ベクトルボルトメ
ータを備えており、ベクトルボルトメータの出力と予め
定められている出力信号DO に対する基準値とを比較
し、電子回路1が、図4(A)に示す時刻T1 から時刻
9 までの間に入力された、試験信号D1 とD2 に応じ
た出力信号DO の振幅と、実軸を基準とした位相角と
が、それぞれ図(B)に示す各点A1 〜A8 を囲む円C
内にあるか否か、すなわち、測定値が予め定められてい
る規格値を満足しているか否かを判定し、この判定の結
果、それぞれの点A1 〜A8 とその点を囲む円C内に何
れかの出力信号DOが、存在しないと判断した場合、た
とえば、出力信号DO の値が図4(B)中の点A1 を囲
む円C内に存在しなければならないときに、図4(B)
に示した点B1 が出力信号DO であったときには、測定
部3からは、図4(B)中の原点Oから点B1 を結ぶ直
線の長さから、原点Oと点A1 を結ぶ直線の長さを減算
した振幅偏差を制御装置5に振幅偏差信号M1 として出
力させると共に、原点Oと点B1 とを結ぶ直線と実軸X
との間の成す角θから、原点Oと点A1 とを結ぶ直線と
実軸Xとの間の成す角θ1 を減算した位相偏差を位相偏
差信号M2 として出力させる。同様に、試験信号D1
2 との持つレベルに応じて、電子回路1が出力すべき
出力信号DO の該当する図4(B)に示す点A1 〜A8
の内の一つとそのときに実際に電子回路から出力された
出力信号DO との振幅偏差と位相偏差を測定部3が算出
し、それぞれ、振幅偏差信号M1 および位相偏差信号M
2 として出力する。
【0044】ここで、もし、図4(A)のように順次そ
のレベルが変化する試験信号が入力されるとき、この試
験信号に対応して順次出力される出力信号DO の値がす
べて、点A1 〜A8 のそれぞれを囲む何れかの円C内に
存在するときは、測定部3は、調整が終了したものとし
て終了信号fを出力し、以後の動作を終了する。
【0045】また、マニピュレータ4は、たとえば、可
変抵抗器10〜12及び可変コンデンサ13のつまみ
(可変回路素子の値を変化させる回転軸など)をつか
み、つまみを指定された角度だけ指定された方向に回転
させるドライバと、このドライバをX−Y−Zの3軸方
向に位置を可変して搬送することができるロボットとで
構成し、制御装置5より出力される素子指定信号yに応
じて、可変抵抗器10〜11と可変コンデンサ13の内
の何れか一つのつまみを駆動する位置にドライバを移動
し、前述の素子指定信号yにより指定された方向に、制
御装置5より出力される回転制御信号wに応じてつまみ
を指定された角度だけ回転させる動作を行う。
【0046】図5に示されている制御装置5は、測定部
3の出力を入力とし、アナログ量である複数の異る状態
の振幅偏差信号M1 および位相偏差信号M2 とを一旦デ
ィジタル量に変換して記憶し、記憶した複数のディジタ
ル量を同時にアナログ量に変換して出力する入力変換手
段65と、前述の入力変換手段の出力を基に電子回路1
の持つ複数の可変回路素子の内の一つとその回転方向を
指定する素子指定信号yと可変回路素子の回転量を指定
する回転量制御信号wを出力する素子指定制御手段66
と、素子指定制御手段66の出力を基に素子指定制御手
段66が備えるニューラルネットワークの重み付け量を
修正する修正手段67と、モード選択信号を生成し出力
する選択信号発生器53と、を備えている。
【0047】入力変換手段65は、測定部3の出力であ
る振幅偏差信号M1 と位相偏差信号M2 とを別途入力さ
れるモード選択信号mに応じて切替えて出力する切替部
50と、切替部50の出力するアナログ信号である振幅
偏差信号M1 または位相偏差信号M2 をディジタル量に
変換するA/D変換器51と、A/D変換器51の出力
を別途入力されるモード選択信号mに応じて予め定めら
れている記憶場所に記憶する入力データ記憶部52と、
別途入力されるモード選択信号mに応じて、入力データ
記憶部52に記憶された信号を同時に複数個読み出し、
出力するデータ読出部54と、データ読出部54の複数
個の出力部にそれぞれ接続されデータ読出部54の出力
する信号をアナログ量に再変換し、測定信号p1 乃至p
16の16種の信号を出力する複数のD/A変換器55と
を備えている。
【0048】素子指定制御手段66は、入力変換手段6
5の出力する測定信号p1 からp16までの16種の信号
を入力とし、これら測定信号を基に、8種の決定信号r
1 〜r8 を出力するニューラルネットワーク56と、直
前の各決定信号r1 〜r8 とその調整回数Nr を記憶し
ているデータ記憶部58と、決定信号r1 〜r8 を入力
とし、これらの決定信号の内から最大の値を有する決定
信号を識別し、各決定信号r1 〜r8 に対応して予め定
められている素子番号(可変回路素子とその方向とを規
定する番号)の中から前述の識別した決定信号に該当す
る素子番号を第1の素子候補信号tとして出力し、続い
てデータ記憶部58の記憶内容を参照して決定信号r1
〜r8 の値を修正し、修正した結果でデータ記憶部58
の内容を更新するとともに、この修正後の決定信号r1
〜r8 の内の最大の値を持つものを識別し、識別した決
定信号に対応する前述の素子番号を第2の素子候補信号
sとして出力する修正部57とを備えている。
【0049】また、素子指定制御手段66は、第1の素
子候補信号tと第2の素子候補信号sとを比較し、これ
らが同一であれば第1の素子候補信号をそのまま素子選
択信号Uとして出力し、これらが互いに異なっている場
合には、切替信号kを出力する比較選択部59と、切替
信号kを受信すると予め定められている1から8までの
素子番号の内からランダムに一つを選択し、第2の素子
選択信号Vとして出力するランダム選択部61と、第1
の素子選択信号Uと第2の素子選択信号Vとを入力とし
切替信号kが加えられているときは第2の素子選択信号
Vを素子指定信号yとして出力し、それ以外の場合に
は、第1の素子選択信号Uを素子指定信号yとして出力
する入力切替部60を備えている。
【0050】さらにこの素子指定制御手段66は、素子
指定信号yと測定信号p1 〜p16とを入力とし、素子指
定信号yに対応する可変回路素子である可変抵抗器10
〜12および可変コンデンサ13のそれぞれについて予
め定められている補正定数と、対応する測定信号p1
16の内の最大値を持つ測定信号を選択し、選択した測
定信号と素子指定信号yに対応する補正定数との積であ
る回転量制御信号wを生成し出力する回転量計算部62
を備えている。
【0051】修正手段67は、第2の素子選択信号Vが
出力されたとき、これを記憶し、測定部3から終了信号
fを受け取ると、前述の第2の素子選択信号Vを記憶し
ているときには、その第2の素子選択信号Vを出力する
修正起動部68と、ニューラルネットワーク56の各出
力素子の素子番号に対応づけてその素子番号を持つ出力
素子が最大値1をもつときの、それぞれの測定信号p1
〜p16の値を教師データとして記憶し、修正起動部68
から前述の第2の素子選択信号Vが出力されるとこれを
受信し、この第2の素子選択信号Vに対応する素子番号
に関連付けて測定信号p1 〜p16の値を取り込み前述の
教師データを更新し、更新回数が予め定められた回数に
達すると、これら入力され更新された素子選択信号Vに
対応する素子番号とこの素子番号に関連する測定信号p
1 〜p16の値をそれぞれ出力する教師データ蓄積部63
と、教師データ蓄積部63の出力を受け取り、受け取っ
た出力の情報に基づいてニューラルネットワーク56の
重み付の修正を行う重み付修正部64と、を備えてい
る。
【0052】図5に示したニューラルネットワーク56
は、たとえば、図6のように構成される。本図におい
て、ニューラルネットワーク56は、測定信号p1 〜p
16の内の互いに異なる一つをそれぞれ入力とする入力層
561と、これらの入力層のそれぞれの出力を入力とす
る中間層562と、中間層562の出力を入力とし決定
信号r1 〜r8 のそれぞれを出力する出力層563とを
備えている。
【0053】対象とする電子回路1はモード選択信号m
に応じて変化する試験信号D1 とD2 のレベルに応じ
て、図4(B)に示すように点A1 〜A8 の内の何れか
の値を出力信号DO として出力することが必要であり、
これら点A1 〜A8 の8通りの場合のそれぞれに対応し
て、測定部3から振幅偏差信号M1 と位相偏差信号M2
とが出力されるので、入力層561は、測定信号p1
らp16を個別に入力とする16個の入力素子を有してい
る。
【0054】また、電子回路1は、調整対象である可変
抵抗器10〜12および可変コンデンサ13を調整対象
とし、これら4種の可変回路素子のそれぞれの内の何れ
か一つを指定し、指定した可変回路素子について、その
可変回路素子を時計まわりか反時計まわりかの何れかに
回転すべきかをも指定するため、一つの可変回路素子に
対して2種ずつ、合計で、r1 〜r8 までの8種の決定
信号を個別に出力するために出力層563は、8個の出
力素子を有している。
【0055】中間層562は予め選定された複数個の中
間素子を有している。
【0056】入力層561のそれぞれの入力素子の出力
側は、それぞれ、すべての中間素子の入力側に接続さ
れ、同様に中間素子のそれぞれの出力側は、それぞれ、
すべての出力素子の入力側に接続されている。
【0057】中間素子は入力素子からの出力のそれぞれ
に、個別に指定された重み付けを行った後にその総和を
求め、その総和に応じた値をシグモイド関数で変換して
出力する。
【0058】同様に出力素子もそれぞれすべての中間素
子の出力にそれぞれ予め指定された重み付けを行なった
後に、その総和を演算し、演算結果をシグモイド関数に
より変換して決定信号r1 〜r8 の内の一つとして出力
する。
【0059】これらの出力素子から出力される決定信号
1 〜r8 の値は0から1の間の値を有し、理想的に
は、同時刻には、その内の一つが値1を有し、残りの決
定信号の値は0となる。
【0060】このような状態となるように、重み付けの
値が学習により変更される。
【0061】このような重み付けに対する学習は誤差逆
伝搬法を用いて、重み付修正部64によって行われる。
【0062】以下に、図1に示した流れ図に従って、図
2に示された電子回路の調整装置の動作を説明する。
【0063】まず、選択信号発生器2が出力するモード
選択信号mにより制御された試験信号発生器2より、た
とえば、図4(A)に示すような試験信号D1 とD2
を時刻T1 から時刻T9 までに亘り変化させながら出力
させ、電子回路1に加えた状態で電子回路1の出力信号
O を測定部3により測定する(ステップ70)。
【0064】測定部3によりそれぞれの測定値が図4
(B)の点A1 から点A8 までの該当する点を囲む円C
内に存在するか否か、すなわち、予め図示されていない
測定部3の記憶部に記憶されている規格値に基ずいて規
格を満足しているか否かを測定部3が判断し(ステップ
71)、もし上述した8種の測定点(A1 〜A8 )に対
応する測定値の内で、少くとも、何れか一つが規格を満
足していない場合には、上述した時刻T1 から時刻T9
までに亘って測定した測定値についての振幅偏差信号M
1 と位相偏差信号M2 を測定部3が出力し、入力変換手
段65を介して測定信号p1 〜p16としてニューラルネ
ットワークに入力する(ステップ72)。
【0065】もし、ステップ71で、すべての規格を測
定値が満足している場合には、終了信号fを出力する
(ステップ82)。
【0066】上述のステップ72においては、振幅偏差
信号M1 と位相偏差信号M2 が順次モード選択信号mに
応じ入力を選択する切替部50を介して、入力され、A
/D変換器51によりディジタル量に変換され、図4
(A)に示されている時刻T1から時刻T9 までの試験
信号D1 とD2 に対応する振幅偏差信号M1 と位相偏差
信号M2 とが、一旦入力データ記憶部52に記憶され、
データ読出部54により、記憶されたデータが同時に読
み出され、D/A変換器55によりアナログ量である測
定信号p1 からp16として同時にニューラルネットワー
ク56に加えられる。
【0067】このとき、ニューラルネットワーク56
は、決定信号r1 からr8 を同時に修正部57に出力す
る。
【0068】修正部57は入力された決定信号r1 から
8 の内から最大の値を持つ決定信号を選択し、これら
すべての決定信号r1 からr8 について、それぞれ予め
対応づけられている素子番号(可変回路素子のそれぞれ
とその回転方向を識別する番号)の中から、前述の選択
した決定信号に対応する素子番号を第1の素子候補信号
tとして出力する。すなわち、調整の対象となる電子回
路1内の可変回路素子とその回転方向を選択する(ステ
ップ73)。
【0069】修正部57は、第1の素子候補信号tを出
力してから、データ記憶部58の記憶内容を参照して、
決定信号r1 からr8 について、それぞれ、決定信号の
値を修正し(ステップ74)、修正した後の決定信号r
1 からr8 の中で最大の値を持つ決定信号に対応する素
子番号を識別し、識別した素子番号を第2の素子候補信
号sとして出力する(ステップ75)。
【0070】決定信号の値の修正は、修正後の値=修正
前の決定信号の値/Nr でおこなう。ここでNr は、そ
のときに行う修正回数であり、添字rは8個の素子決定
信号r1 〜r8 のそれぞれを示し、このNr の値はそれ
ぞれデータ記憶部58に個別に記憶されている。
【0071】比較選択部59は、これら第1の素子候補
信号tと第2の素子候補信号sとが同一か否かを判定し
(ステップ76)、同一であれば第1の素子候補信号t
を第1の素子選択信号Uとして出力し、入力切替部60
より素子指定信号yとして選択させ(ステップ77)、
もし同一でなければ、切替信号kを出力する。
【0072】入力切替部60は、切替信号kを受取らな
いときには、第1の素子選択信号Uを素子指定信号yと
して出力する、すなわち、最初に修正部57が選択した
第1の素子候補信号tに対応する素子番号を選択し素子
指定信号yとする。
【0073】回転量計算部62は、素子指定信号yを受
信すると、素子番号が素子指定信号と一致する素子番号
に対応して予め記憶している補正定数を選択し、選択し
た補正定数に、このとき入力されている測定信号p1
らp8 までの内で最大の値を測定信号として抽出し、抽
出した測定信号の値に選択した補正定数を乗じた値を調
整量として算出し、回転量制御信号wとして出力する
(ステップ78)。
【0074】マニピュレータ4は、素子指定信号yで指
定された可変回路素子につき、この素子指定信号yで指
定される回転方向に該当する可変回路素子の値変更用の
つまみを内蔵するドライバと連結し、回転制御信号wに
応じた量だけ該当する可変回路素子のつまみを回転させ
て、電子回路1の調整を行い(ステップ79)、ステッ
プ70の処理に戻る。
【0075】上述したステップ76で、第1の素子候補
信号tと第2の素子候補信号sとが異っている場合に
は、比較選択部59が出力する切替信号kを受信したラ
ンダム選択部61が動作し、予め内部に記憶している素
子番号の内からランダムに素子番号を選択し第2の素子
選択信号Vとして出力し、入力切替部60は、このと
き、第2の素子選択信号Vを素子指定信号yとして出力
する(ステップ80)。
【0076】ステップ80の処理を行ったとき、第2の
素子選択信号Vが修正起動部68にも加えられ、修正起
動部68はこの第2の素子選択信号を記憶し(ステップ
81)、ステップ78に処理を移行する。
【0077】また、前述したステップ82で出力される
終了信号fを修正起動部68が受信すると、修正起動部
68は第2の素子選択信号を記憶しているか否かを判断
し(ステップ83)、第2の素子選択信号を記憶してい
れば、その第2の素子選択信号に該当する素子番号を教
師データ蓄積部63に出力し、第2の素子選択信号が記
憶されていなければ処理を終了する。
【0078】教師データ蓄積部63がこの第2の素子選
択信号を受け取ると、第2の素子選択信号Vが指定して
いる素子番号と、そのときニューラルネットワーク56
に入力されている測定信号p1 〜p16の値を読み込み、
素子番号に対応して記憶されている測定信号p1 〜p16
の値を読み込んだ前述の測定信号の値で更新する(ステ
ップ84)と共に、これら素子番号と測定信号p1 〜p
16の値を重み付修正部64に加える。
【0079】重み付修正部64は、教師データ蓄積部6
3からの出力が加えられるごとに修正回数を1だけ増加
させ予め定められた修正回数に達したか否かを判断する
(ステップ85)。
【0080】ここで、所定の修正回数に達していなけれ
ば処理を終了する。また、ステップ85で所定の修正回
数に達しているときには、重み付修正部64は教師デー
タ蓄積部63に蓄積(記憶)されている教師データを基
に、たとえば、誤差逆伝播法によりニューラルネットワ
ーク56の中間層562の中間素子および出力層563
の出力素子に入力される信号に対する重み付の値を修正
し(ステップ86)処理を終了する。
【0081】なお、教師データ蓄積部63には、予め、
モデルとなる電子回路1をオペレータがマニュアルで調
整し、たとえば、マニュアルで調整の際に、調整した可
変回路素子と調整時の可変回路素子の回転方向とに対応
する素子番号と、このときの実測した測定信号p1 〜p
16とを対応させて教師データの初期値として教師データ
蓄積部63に予め記憶させておく。
【0082】以上の実施例の説明においては、対象とな
る電子回路の持つ可変回路素子の数が4個の場合につい
て説明したが、電子回路の持つ可変回路素子の数は任意
の複数個であっても、これらの可変回路素子の数に対応
してニューラルネットワーク56の入力素子数および出
力素子数を適切に選び、修正部57の入力部もニューラ
ルネットワーク56の出力素子の数にそれぞれ対応さ
せ、これらニューラルネットワーク56の出力数すべて
についてすでに説明したと同様な処理を行わせるように
すればよいことは明らかである。
【0083】なお、重み付修正部64の出力側とニュー
ラルネットワーク56との間に外部から加えられる制御
信号に応じてON/OFFを行う開閉スイッチを設け
て、ニューラルネットワーク56が充分に学習を行った
と判断したとき、外部からの制御により、この開閉スイ
ッチを開放し、ニューラルネットワーク56に対する学
習を中止させてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子回路
の調整方法とその装置は、ニューラルネットワークの出
力側に設けた修正部と比較選択部およびランダム選択部
により、最初にニューラルネットワークに学習させた重
み付けが不十分であっても、特に外部から、人手によ
り、ニューラルネットワークに対する修正を行う必要が
ないので、目的とする電子回路の調整が簡単になるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子回路の調整方法の動作を説明する
流れ図である。
【図2】図1に示す電子回路の調整方法を適用した電子
回路の調整装置の一実施例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した調整対象である電子回路の一例を
示すブロック図である。
【図4】(A)は図2に示した試験信号発生器2の出力
する試験信号D1 とD2 の波形図である。(B)は図2
に示した電子回路1の出力信号DO の説明図である。
【図5】図2に示した制御装置5の一例を示すブロック
図である。
【図6】図5中のニューラルネットワークの一例を示す
ブロック図である。
【図7】従来のこの種の電子回路の調整装置の一例を示
すブロック図である。
【図8】図7中に示されている調整対象である電子回路
の回路図である。
【符号の説明】
1 電子回路 2 試験信号発生器 3 測定部 4 マニピュレータ 5 制御装置 10〜12 可変抵抗器 13 可変コンデンサ 50 切替部 51 A/D変換器 52 入力データ記憶部 53 選択信号発生器 54 データ読出部 55 D/A変換器 56 ニューラルネットワーク 57 修正部 58 データ記憶部 59 比較選択部 60 入力切替部 61 ランダム選択部 62 回転量計算部 63 教師データ蓄積部 64 重み付修正部 65 入力変換手段 66 素子指定制御手段 67 修正手段 68 修正起動部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の可変回路素子を有する電子回路に
    対して、所定の複数種のレベルをモード選択信号に従い
    変化させた試験信号を出力する試験信号発生器と、予め
    基準値と前記基準値に対する規格を記憶し、前記電子回
    路の出力につき測定し、前記複数種のレベルの試験信号
    のすべてに対して対応する測定値が前記規格の範囲内で
    あるときには、終了信号を出力し、調整を終了し、前記
    電子回路の出力が前記規格の範囲外である場合には、前
    記基準値と前記電子回路の出力との差を偏差信号として
    出力する測定部と、前記測定部からの出力である複数種
    の試験信号に対応する偏差信号を一旦記憶し、前記記憶
    した前記測定部からの出力を並列に同時に出力する入力
    変換手段と、前記入力変換手段の出力を入力とし前記可
    変回路素子とその回転方向とにそれぞれ対応する複数の
    決定信号を同時に出力するニューラルネットワークと、
    前記決定信号中より最大値を持つ決定信号を識別し前記
    決定信号のそれぞれに対応して予め定められている前記
    可変回路素子の一つとその回転方向とを指定する素子番
    号中から前記識別した決定信号に対応する素子番号を第
    1の素子候補信号として出力し、前記決定信号の値を前
    記試験信号の繰り返し回数で除した値に修正し、修正後
    の決定信号の内の最大値をもつ決定信号に対応する素子
    番号を第2の素子候補信号として出力する修正部と、前
    記第1と第2の素子候補信号が同一であるか否かを判定
    し同一であるときには前記第1の素子候補信号を第1の
    素子選択信号として出力し、前記第1と第2の素子候補
    信号が異なるときには切替信号を出力する比較選択部
    と、前記切替信号を入力とし前記切替信号が出力された
    とき予め定められている複数の素子番号中からランダム
    に一つを選択し第2の素子選択信号として出力するラン
    ダム選択部と、前記切替信号が出力されているときには
    前記第2の素子選択信号を素子指定信号として出力し、
    前記切替信号が出力されていないときには、前記第1の
    素子選択信号を素子指定信号として出力する入力切替部
    と、前記素子指定信号と前記入力変換手段の出力とに基
    づいて該当する可変回路素子の回転量を算出し回転制御
    信号として出力する回転量計算部と、前記モード選択信
    号を生成し出力する選択信号発生器と、前記素子指定信
    号と回転量制御信号と基に該当する前記可変回路素子の
    つまみを回転させ前記可変回路素子の電気的な素子の値
    を変化させるマニピュレータと、前記第2の素子選択信
    号が出力されたときこれを記憶しておき前記終了信号を
    受信したとき前記第2の素子選択信号が記憶されていれ
    ば前記入力変換手段の各出力と前記第2の素子選択信号
    に対応する前記素子決定信号とを対応づけた教師データ
    として更新蓄積し、予め定められた回数だけ前記教師デ
    ータが蓄積されると前記蓄積した前記教師データに基づ
    き前記ニューラルネットワークの重み付けを修正する修
    正手段と、を備えることを特徴とする電子回路の調整装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の可変回路素子を有する電子回路に
    対して、所定の複数種のレベルをモード選択信号に従い
    変化させた試験信号を出力する試験信号発生器と、予め
    基準値と前記基準値に対する規格を記憶し、前記電子回
    路の出力につき測定し、前記複数種のレベルの試験信号
    のすべてに対して対応する測定値が前記規格の範囲内で
    あるときには、終了信号を出力し調整を終了し、前記電
    子回路の出力が前記規格の範囲外である場合には、前記
    基準値と前記電子回路の出力との差を偏差信号として出
    力する測定部と、前記測定部からの出力である複数種の
    試験信号に対応する偏差信号を一旦記憶し、前記記憶し
    た偏差信号を並列に同時に出力する入力変換手段と、前
    記入力変換手段の出力を入力とし前記複数の可変回路素
    子のそれぞれとその回転方向とを指定する素子番号と等
    しい出力端子数を持ちそれぞれ決定信号を同時に出力す
    るニューラルネットワークと、を用い複数種のレベルの
    試験信号についての偏差信号を前記入力変換手段より前
    記ニューラルネットワークに加え、前記決定信号中の最
    大の値を持つ決定信号を識別する処理と、前記識別した
    決定信号に対応する前記素子番号を抽出し第1の素子候
    補信号とする処理と、前記決定信号の値のすべてについ
    て測定の繰り返し回数に逆比例した修正を行う処理と、
    前記修正した素子決定信号中から最大の値を持つ決定信
    号を識別し、識別した決定信号に対応する素子番号を指
    定し、第2の素子候補信号とする処理と、前記第1と第
    2の素子候補信号が同一か否かを判定し同一であれば前
    記第1の素子候補信号を素子指定信号とする処理と、前
    記第1と第2の素子候補信号が異っているとき、ランダ
    ムに素子番号を選択し、選択した素子番号を素子指定信
    号とする処理と、前記ランダムに素子番号を指定したと
    き、指定された素子番号を記憶し、前記終了信号を受信
    したとき前記素子番号が記憶されていれば対応した教師
    データを更新する処理と、予め定められた回数の前記教
    師データの更新が行われると教師データに基づいて前記
    ニューラルネットワークの重み付を修正する処理と、前
    記素子指定信号に対応して前記可変回路素子の回転量を
    計算し回転制御信号を出力する処理と、前記素子指定信
    号と回転制御信号に基づき該当する前記可変回路素子を
    回転する処理と、を有することを特徴とする電子回路の
    調整方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102501250A (zh) * 2011-10-26 2012-06-20 东北大学 一种欠驱动机械臂控制装置及控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102501250A (zh) * 2011-10-26 2012-06-20 东北大学 一种欠驱动机械臂控制装置及控制方法
CN102501250B (zh) * 2011-10-26 2014-12-31 东北大学 一种欠驱动机械臂控制装置及控制方法

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