JPH07239697A - 信号の合成および分解装置 - Google Patents

信号の合成および分解装置

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JPH07239697A
JPH07239697A JP6030167A JP3016794A JPH07239697A JP H07239697 A JPH07239697 A JP H07239697A JP 6030167 A JP6030167 A JP 6030167A JP 3016794 A JP3016794 A JP 3016794A JP H07239697 A JPH07239697 A JP H07239697A
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JP
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signal
decomposing
combining
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blocks
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Application number
JP6030167A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Yamazaki
彰一郎 山嵜
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な回路構成で、有限体GF(q)におい
て、q=2を含む2以上のqに対して、信号を、階層的
に変換領域に分解し、また変換領域から合成することを
目的とする。 【構成】中国人剰余定理に基ずく符号多重手段を用いた
複数の情報ブロックを合成し合成ブロックを生成する合
成手段(1)と、合成ブロックを複数の情報ブロックに
分配する分配手段(2)を設け、これらの手段(1、
2)の機能を繰り返す事により信号合成装置を実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号を複数の信号に分
解し、変換領域で信号を解析、処理、あるいは、伝送を
施し、または、複数の信号を合成し、解析、処理、ある
いは、伝送を施す信号合成および分解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】信号を複数の信号に分解し、変換領域で
信号を解析、処理、あるいは、伝送を施し、または、複
数の信号を合成し、解析、処理、あるいは、伝送を施す
ことは、広く行われている。
【0003】例えば、音声や画像の符号化では、情報信
号を直交変換やフィルタバンクにより周波数領域の複数
の信号に分解し、情報信号は低い周波数の成分が大きい
という周波数特性に基づき、周波数成分毎に適当なビッ
トを割り振り、効率的な符号化を行い、信号側で、信号
を合成し復号する。
【0004】また、電話ネットワークでは、周波数分割
多重(FDM)信号と時分割多重(TDM)信号を相互
変換するトランスマルチプレクサが用いられている。T
DMからFDMへの変換は、フィルタバンクにより複数
の信号を合成し、逆に、FDMからTDMへの変換は、
フィルタバンクにより信号を複数の信号に分解する。更
に、誤り訂正符号では、周波数領域で冗長信号が付加し
符号化された複数の信号を、逆直交変換やフィルタバン
クにより時間領域の信号に合成し、復号側で、複数の信
号に分解した後、復号することも行われる。
【0005】以上の分解および合成は、主に直交変換や
フィルタバンクにより行われる。ここで、直交変換の基
底関数やフィルタバンクの伝達関数が、分解および合成
における変換を行う変換関数となっている。
【0006】上記の信号の合成および分解の原理と応用
は、例えば、P.P.Vaidyanathan,Multirate Systems and
Filter Banks.Prentice Hall,1993. あるいは、R.E.Bl
ahut,Algebraic Methods for Signal Processing and C
ommunication Coding.Springer-Verlag,1992.に示され
ている。
【0007】一方、重要度の高い情報ほど、精度よく符
号化したり、あるいは、伝送する様、信号の分解および
合成を階層的に行う重要性が増している。例えば、いろ
いろな次数の変換関数で、信号を分解すると、次数の高
い変換関数(長い変換関数)で分解された成分ほど、高
い変換精度を持ち、変換分解能が高くなるが、いつの時
点で変換したかの時間分解能が低くなる。一方、次数の
低い変換関数で分解された成分ほど、変換分解能が低く
なるが、いつの時点で変換したかの時間分解能が高くな
る。
【0008】これは、音声あるいは画像符号化における
情報信号の分解の際、フィルタバンクで次数の高い伝達
関数を用いると、低周波数成分ほど周波数分解能が高く
なり、高周波数成分ほど、フィルタバンクで次数の低い
伝達関数を用いると、高周波数ほど時間分解能が高くな
る。これは、低い周波数成分ほど、時間分解能より周波
数分解能が望まれ、高い周波数成分ほど、周波数分解能
より時間分解能が望まれる、という事実に合致してい
る。
【0009】このような階層的な合成、分解を行うもの
として、ウェ−ブレット変換が知られている。ウェ−ブ
レット変換器は図7に示す様に、Tree構造のフィル
タバンクにより実現される。図7では(a)が分解側で
あり、(b)が合成側である。また、↓2は、サンプリ
ング周波数を1/2にするダウンサンプリングを示し、
↑2はサンプリング周波数を2倍にするアップサンプリ
ングを示す。Tree構造のフィルタバンクは、2種類
のフィルタの組み合わせで構成されているが、繰り返し
フィルタを通過する信号ほど、図8に示したウェ−ブレ
ット変換器の等価構成からわかるように、等価的に高い
次数の伝達特性をもったフィルタを通過することにな
る。なお図8でも(a)が分解側であり、(b)が合成
側である。
【0010】以上の、階層的な合成、分解の原理と応
用、および、ウェ−ブレット変換は、例えば、前述の文
献P.P.Vaidyanathan,Multirate Systems and Filter Ba
nks.Prentice Hall,1993. あるいは、山田道夫、“ウェ
−ブレット変換とは何か”、数理科学12月号、pp.ll-
l7,1992.に詳細に示されている。
【0011】音声や画像符号化における信号の合成およ
び分解は、主に実数信号を対象としたものであるが、誤
り訂正符号化における信号の合成および分解は、主に有
限体上の信号を対象としたものとなる。
【0012】体(Field)は、ある元の集合があり、それ
らの元に加減乗除を施した結果も、もとの集合に属し、
それらの元の加法の逆元も、また乗法の逆元も、もとの
集合に属する集合である。例えば、全ての実数の集合は
体であり、実数体といい、実数体は、元の数が無限であ
り、無限体という。
【0013】元の数が有限の体を有限体といい、元の数
がqの有限体をGF(q)で表す。有限体上の直交変換
に関しては、例えば、前述の文献R.E.Blahut,Algebraic
Methods for Signal Processing and Communication C
oding.Springer-Verlag,1992.あるいは、辻井他、ディ
ジタル信号処理の基礎.第7章,コロナ社,1988.に記
されている。
【0014】説明のために以下では、 a=b modc の関係を、bをcで割った剰余がaに等しいことを表
す。
【0015】αN =1 mod q 但し、qは素数で、N =q-1 で示されるフェルマーの定理を満足するとき、αをlの
原始N乗根という。時間領域の信号x(n)から、変換
領域の信号X(k)への長さNの直交変換は、 で与えられる。変換領域の信号X(K)から時間領域の信
号x(n)への逆直交変換は、 で与えられる。但し、N-1は、Nの逆数で、 NN-1=1 mod q である。
【0016】例えば、0、1、2、の3元から成るGF
(3)では、 22 =1 mod 3 2-1=2 mod 3 であり、α=2とし、長さN=2の直交変換が存在す
る。
【0017】誤り訂正符号化では、0,1の2元から成
るGF(2)が、多く用いられる。ところが、GF
(2)では、α=1、変換の長さN =1となり、変換が
存在しない。この様に、有限体上の直交変換は、GF
(q)のqに制約される問題がある。
【0018】一方、有限体上のフィルタバンクは、例え
ば、M.Vetterli:"Filter Banks Allowing Perfect Reco
nstruction",Signal Processing 10,pp.219-244,1986.
に記されている。
【0019】図9に2チャネルのフィルタバンクの構成
を示す。分解側(a)では、時間領域の信号x(n) を、
変換領域の2信号X0 (k) ,X1 (k) に分解する。合成
側(b)では、変換領域の2信号X0 (k) ,X1 (k)
を、時間領域の信号x(n) ´に合成する。
【0020】ここで、↓2は、サンプリング周波数を1
/2にするダウンサンプリングを示し、↑2はサンプリ
ング周波数を2倍にするアップサンプリングを示す。
【0021】信号の合成および分解には、(1)時間領
域の信号を変換領域に分解し、次に、変換領域の信号を
時間領域の信号に合成する場合と、(2)変換領域の信
号を時間領域に合成し、次に、時間領域の信号を変換領
域の信号に分解する場合の2通りがある。
【0022】前者の(1)の場合を例に、用いるフィル
タの条件を示す。このとき図9で、(a)の分解側と
(b)の合成側を直列接続する。分解側の入力をx
(z)、合成側の出力をx(z)´、4個のフィルタの伝達
関数を、各々、H 0 (z)、H 1 (z)、G 0 (z)、G
1 (z)の様にZ変換で表す。
【0023】このとき、伝達関数がG 0 (z)のフィルタ
の出力x0 (z)´と、伝達関数がG1 (z)のフィルタの
出力x1 (z)´は、以下の様になる。
【0024】x0 (z)´=β[H 0 (z) x(z) +H 0 (
αz)x( αz)]G0 (z) x1 (z)´=β[H 1 (z) x(z) +H 1 ( αz)x( α
z)]G1 (z) 但し、GF(q)において、αは1の2乗根で、またβ
は以下の様に定義される。
【0025】α2 =1 mod q β+β=1 mod q 最終的に、入力信号x(z) と、出力信号x(z) ´の関係
は、次式で与えられる。
【0026】x(z) ´=β[H 0 (z)G0 (z) +H 1 (z)G
1 (z) ] x(z)+β[H 0 ( αz)G 0 (z) +H 1 ( αz)G
1 (z) ] x( αz) ここで、x(z) は、もとの入力信号である。一方、x(
αz)は、ダウンサンプリングとアップサンプリングによ
り生じる変調信号であり、不要なものであり、この項が
キャンセルされることが必要である。
【0027】分解−合成の処理で、Lサンプリングの遅
延だけを許すとすると、 x(z) ´=z -Lx(z) となり、遅延が生じるが、信号の完全な再構成がなされ
る。
【0028】このときのフィルタの条件は、 H 0 (z) G 0 (z) +H 1 (z) G 1 (z) =z -L H 0 ( αz)G 0 (z) +H 1 ( αz)G 1 (z) =0 となり、この2式を満足するH 0 (z) 、H 1 (z) 、G 0
(z) 、G 1 (z) を設計する必要があり、フィルタの次数
が高くなるに従い困難が増す。
【0029】2チャンネルのフィルタバンクであるた
め、サンプリング周波数を1/2にするダウンサンプリ
ング(↓2)と、サンプリング周波数を2倍にするアッ
プサンプリング(↑2)を行うが、GF(q)の元の数
qが、2よりも大きいことが必要条件として、上記の文
献に示されている。
【0030】前述の様に、誤り訂正符号化では、q=2
のGF(2)が、多く用いられるが、これは、q>2の
条件を満足しない。この様に、有限体上のフィルタバン
クの設計も、GF(q)のqに制約される問題がある。
【0031】階層的な合成、分解を行う有限体上のウェ
ーブレット変換は、上述の直交変換、あるいは、フィル
タバンクを基に設計される。文献G.Caire 他:"Wavelet
Transforms Associated with Finite Cyclic Group
s",IEEE Trans.Information Theory ,Vol.39,No.4,p
p.1157-1166,July 1993.に、有限体上のウェーブレット
変換が示され、階層的な合成および分解の有効性が述べ
られている。
【0032】しかしながら、これは有限体上の直交変換
を基に構成されており、設計例は、GF(17)におけ
るものが示されているだけである。G(17)では、0
〜16の17値で処理する必要があり、2のN乗値(N
は正の整数)でないため、冗長ビットが必要になる。
【0033】以上述べた様に、信号の階層的な合成、分
解の有効性は、従来の文献に記されている。
【0034】しかしながら、信号が誤り訂正符号の様
な、有限体GF(q)の信号である場合、従来の直交変
換やフィルタバンクに基づき、信号の合成、分解を実現
しようとすると、qの値によって設計に制約があり、G
F(2)では、設計不能となる問題がある。また、qが
3よりも大きい場合においても、フィルタの次数を大き
くする程、設計が難しくなる問題がある。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、有限体
GF(q)上の信号を、階層的に変換領域に分解した
り、変換領域から合成する場合、従来の直交変換やフィ
ルタバンクに基づく手法では、設計が有限体の元の数q
に依存し、例えば、誤り訂正符号など、多く用いるGF
(2)では、設計不能となる問題点がある。また、qが
3よりも大きい場合においても、フィルタの次数を大き
くする程、設計が難しくなる問題点がある。
【0036】本発明では、これらの点を解決して、簡単
な回路構成で有限体GF(q)上において、q=2を含
む2以上のqに対しても信号を階層的に変換領域に分解
したり、変換領域から合成することを実現し、信号の分
析も可能にすることを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、任意の数の情報ブロックを有する信号を合成する処
理を行う合成装置と、信号を任意の数の情報ブロックへ
分解する処理を行う分解装置のいずれか、あるいは両方
を有する信号の合成および分解装置において、前記合成
装置段は、2個以上の前記情報ブロックを合成して第一
の合成ブロックを生成する第一の合成手段と、前記第一
の合成手段により生成された前記第一の合成ブロック
を、2個以上の第一のサブブロックに分配する第一の分
配手段と、1個以上の前記情報ブロックと、前記第一の
分配手段により生成された1個以上の前記第一のサブブ
ロックを合成し、第二の合成ブロックを生成する第二の
合成手段と、前記第二の合成手段により生成された前記
第二の合成ブロックを、2個以上の第二のサブブロック
に分配する第二の分配手段とを有し、前記第二の合成手
段、前記第二の分解手段のいずれか、あるいは、全部に
よる操作を繰り返し、前記分解装置は、信号を任意の数
の前記情報ブロックに分配する第三の分配手段と、前記
第三の分配手段により生成された前記情報ブロックを、
2個以上の第一の分解ブロックに分解する第一の分解手
段と、前記第一の分解手段によって生成された2個以上
の前記第一の分解ブロックを結合して、第一のマルチブ
ロックを生成する第一の結合手段と、前記第一の結合手
段により生成された前記第一のマルチブロックを、2個
以上の第二の分解ブロックを生成する第二の分解手段
と、前記第二の分解手段によって生成された2個以上の
前記第二の分解ブロックを結合して、第二のマルチブロ
ックを生成する第二の結合手段とを有し、前記第一の分
解手段、前記第一の結合手段、前記第二の分解手段、前
記第二の結合手段のいずれか、あるいは、全部による操
作を繰り返し、前記第一および第二の合成ブロックを生
成する前記第一および第二の合成手段手段は、変換関数
を用いた中国人剰余定理に基づく符号多重手段であり、
前記第一および第二の分解ブロックを生成する前記第一
および第二の分解手段は、変換関数を用いた中国人剰余
定理に基づく符号分離手段であることを特徴とする。
【0038】
【作用】本発明によれば、有限体GF(q)において、
q≧2のいかなる整数qに対しても、信号を、階層的に
変換領域に分解したり、変換領域から合成することが可
能となる。
【0039】
【実施例】以下、本発明にかかる信号の合成および分解
装置を添付図面を参照にして詳細に説明する。
【0040】図1に、本発明の第1の実施例の合成側、
図2に、本発明の第1の実施例の分解側の構成を示す。
【0041】本実施例は、中国人剰余定理による有限体
上の信号の合成/分解に基づいており、まず、中国人剰
余定理に基づく有限体の信号の合成/分解を図6を基に
示す。なお、中国人剰余定理は、例えば、E.R.Berlekam
p,Algebraic Coding Theory.McGraw-Hill,1968.あるい
は、佐川他,”高速フーリエ変換のアルゴリズム,”第
2章,科学技術出版社,1989.に記されている.中国人剰
余定理は、信号が整数のとき、以下の様に示される。
【0042】例えば、信号B=8、のとき、B=8をf
0 =3で割った剰余はb0 =8 mod 3=2で、かつ、
Bをf1 =5で割った剰余は、b1 =8 mod 5=3、
であることは明らかである。
【0043】ここで逆に、ある整数B(但し、B≦3×
5−1)をf0 =3で割った剰余がb0 =2で、かつ、
Bをf1 =5で割った剰余がb1 =3とするとき、Bを
求めるのが中国人剰余定理である。
【0044】ここで、f0 とf1 は、互いに素な、整数
から選ばれている。なお、2つの整数が互いに素とは、
各々の整数を、整数の積に分解したとき、共通の整数を
持たないことをいう。3と5は、各々、素数であるか
ら、当然、互いに素である。
【0045】信号Bから、信号b0 と信号b1 を求める
操作が、信号の分解で、一方、信号b0 と信号b1
ら、信号Bを求める操作が、信号の合成になる。
【0046】信号が多項式で表される場合も、同様に、
中国人剰余定理が存在し、以下に、具体的な計算法を示
す。
【0047】1ブロックがNビットの信号は、次数N−
1の多項式で表すことができる。例えば、1ブロック4
ビットの信号(a0 ,a1 ,a2 ,a3 )は、3次の多
項式 p(x) =a0 +a1 x+a2 2 +a3 3 、で与えら
れる。
【0048】多項式a(x) ,b(x) ,c(x) の関係が、 a(x) =b(x) mod c(x) の場合、b(x) をc(x) で割ったときの剰余がa(x) で
あることを表す。
【0049】多項式bi (x) (i=0,1,…,M-1) で表わ
されたM個の信号を合成する場合、信号bi (x) に各
々、変換関数fi (x) を割当る。fi (x) (i=0,1,
…,M-1)はbi (x) よりも各々次数の大きい互いに既約
な多項式である。
【0050】なお、M個の多項式が互いに既約とは、各
々の多項式を低次の多項式の積に分解したとき、共通の
同じ多項式が存在しないことをいう。
【0051】ここで、次の多項式を定義し、以下の様
に、bi (x) を変換する。
【0052】 F (x) =f0 (x) ・f1 (x) …f M-1(x) (1) F i (x) =F(x) /fi (x) (2) T i (x) =bi (x) H i (x) mod fi (x) (3) 但し、H i (x) F i (x) =1 mod fi (x) (4) そして、以下の演算で、合成信号B(x)を生成する。
【0053】 mi (x) =T i (x) ・F i (x) (5) B (x) =m0 (x) +m1 (x) +…+mm-1 (x) (6) B (x) からbi (x) (i=0,1,…,M-1) の分解は、以下
の剰余演算で行われる 。 b i (x) =B (x) mod f i (x) (7) これにより、2より大きい整数のqに対して、GF
(q)における任意の数の信号を合成、分解できる。
【0054】次に、提案する信号の合成および分解装置
を、図1、図2の第1の実施例を基に示す。
【0055】なお、本実施例では、GF(2)における
演算の場合を示す。従って、多項式の係数は、GF
(2)のもので、0か1である。
【0056】図1において、4個の信号bi (x) (i=
0,1,2,3)を合成する。各々の信号の多項式の次数を、b
0 (x) は最大15(16ビットの情報を表す)。b1
最大7(8ビット)、b2 は最大3(4ビット),b3
は最大3(4ビット)とする。
【0057】そして、これらの信号を以下の様に、最大
3次の多項式bi,k (x) の結合で表す。
【0058】 b3 (x) =b30(x) (8) b2 (x) =b20(x) (9) b1 (x) =b10(x) +x4 11(x) (10) b0 (x) =b00(x) +x4 01(x) +x8 02(x) +x1203(x) (11) b30(x),b20(x) に、各々、4次の既約多項式から成る
変換関数f 1(x),f 0(x) を割り当て、中国人剰余定理
に基づき合成器1により合成すると、最大7次の多項式
B 2 (x) の8ビット信号が生成される。これを最大3次
の多項式B j,k(x) の結合で以下の様に表す。
【0059】 B 2(x) =B 20(x) +x4 B 21(x) (12) B 2(x) を分配器1で、B 20(x) とB 21(x) に分ける。
【0060】B 20(x) にf1 (x),b10(x) にf 0(x) を
割り当て、合成器2により、最大7次の多項式の8ビッ
ト信号が生成される。これを最大3次の多項式B
j,k (x) の結合で、B10(x) +x4 11(x) の様に表
す。
【0061】同様に、B21(x) にf1 (x),b11(x) にf
0(x) を割り当て、合成器3により最大7次の多項式の
8ビット信号が生成される。これを最大3次の多項式B
j,k(x) の結合、B12(x) +x4 13(x) の様に表す。
【0062】以上をまとめて、 B0 (x) =B10(x) +x4 11(x) +x8 12(x) +x1213(x) (13) の様に表す。
【0063】B10(x) +x4 11(x) を分配器2で、B
10(x) とB11(x) に分け、同様に、B12(x) +x4 13
(x) を分配器3で、B12(x) とB13(x) に分ける。
【0064】B10(x) にf1 (x),b00(x) にf 0(x) を
割り当て、合成器4により8ビット信号を生成し、同様
に、B11(x) にf1 (x),b01(x) にf 0(x) を割り当
て、合成器5により8ビット信号を生成し、同様に、B
12(x) にf1 (x),b02(x) にf 0(x) を割り当て、合成
器6により8ビット信号を生成し、同様に、B13(x) に
1 (x),b03(x) にf 0(x) を割り当て、合成器7によ
り8ビット信号を生成し、これら計32ビットの信号を
結合器1により結合し、最大3次の多項式Bj,k (x) の
結合で表されるB0 (x) を得る。
【0065】B0 (x)(32ビット) が合成された出力信
号となる。
【0066】 B0 (x) =B00(x) +x4 01(x) +x8 02(x) +x1203(x) +x1604(x) +x2005(x) +x2406(x) +x2807(x) (14) 図2の分解側において、入力信号B0 (x) を、8個の信
号b30(x),b20(x),b10(x),b11(x),b00(x),b01(x),
02(x),b03(x) に分解する。
【0067】まず分配器4により、B0 (x) をB00(x)
+x4 01(x),B02(x) +x4 03(x),B04(x) +x4
05(x),B06(x) +x4 07(x),の様に4個の最大7次
の多項式で表される8ビット信号に分配する。
【0068】そして、分解器1により、B00(x) +x4
01(x) を、f1 (x),f 0(x) で剰余演算すると、各
々、最大3次の多項式B10(x),b00(x) で表される4ビ
ット信号を得る。
【0069】同様に、分解器2により、B02(x) +x4
03(x) を、f1 (x),f 0(x) で剰余演算すると、各
々、最大3次の多項式B11(x),b01(x) で表される4ビ
ット信号を得る。
【0070】同様に、分解器3により、B04(x) +x4
05(x) を、f1 (x),f 0(x) で剰余演算すると、各
々、最大3次の多項式B12(x),b02(x) で表される4ビ
ット信号を得る。
【0071】同様に、分解器4により、B06(x) +x4
07(x) を、f1 (x),f 0(x) で剰余演算すると、各
々、最大3次の多項式B13(x),b03(x) で表される4ビ
ット信号を得る。
【0072】次に、結合器2により、2個の最大3次の
多項式B10(x) とB11(x) を結合し、最大7次の多項式
10(x) +x4 11(x) で表される8ビット信号を生成
し、更に、分解器5で、f1 (x),f 0(x) で剰余演算す
ると、各々、最大3次の多項式B20(x),b10(x) で表さ
れる4ビット信号を得る。
【0073】同様に、結合器3により、2個の最大3次
の多項式B12(x) とB13(x) を結合し、最大7次の多項
式B12(x) +x4 13(x) で表される8ビット信号を生
成し、更に、分解器6で、f1 (x),f 0(x) で剰余演算
すると、各々、最大3次の多項式B21(x),b11(x) で表
される4ビット信号を得る。
【0074】最後に、結合器4により、2個の最大3次
の多項式B20(x) とB21(x) を結合し、最大7次の多項
式B20(x) +x4 21(x) で表される8ビット信号を生
成し、更に、分解器7で、f1 (x),f 0(x) で剰余演算
すると、各々、最大3次の多項式b30(x),b20(x) で表
される4ビット信号を得る。
【0075】以上より、8ビットの信号b30(x),b
20(x),b10(x),b11(x),b00(x),b01(x),b02(x),b03
(x) に分解される。
【0076】式(8) 〜(11)より、b 3(x),b 2(x),b 1
(x),b 0(x) を得る。
【0077】次に図3の本発明の第1の実施例における
信号の合成および分解の流れを示す図を基に信号の流れ
について述べる。
【0078】図3(a)に、合成側の信号の流れを示
す。
【0079】b30(x),b20(x),b10(x),b11(x),b
00(x),b01(x),b02(x),b03(x) が各々、最大3次の多
項式で表した入力信号で、各々4ビット情報を有し、計
4×8=32ビット情報を有する。
【0080】B00(x),B01(x),B02(x),B03(x),B
04(x),B05(x),B06(x),B07(x) が32ビットの出力合
成信号を、8個に分配したブロックで、各々、4ビット
情報を有する最大3次の多項式である。
【0081】図3(a)は、合成により、入力信号が以
下の様に、合成信号、B00(x),B01(x),B02(x),B
03(x),B04(x),B05(x),B06(x),B07(x) に拡散されて
いることを示している。
【0082】b30(x) の情報は、B00(x) 〜B07(x) の
計32ビットの情報に拡散されている。
【0083】b20(x) の情報は、B00(x) 〜B07(x) の
計32ビットの情報に拡散されている。
【0084】b10(x) の情報は、B00(x) 〜B03(x) の
計16ビットの情報に拡散されている。
【0085】b11(x) の情報は、B04(x) 〜B07(x) の
計16ビットの情報に拡散されている。
【0086】b00(x) の情報は、B00(x) 〜B01(x) の
計8ビットの情報に拡散されている。
【0087】b01(x) の情報は、B02(x) 〜B03(x) の
計8ビットの情報に拡散されている。
【0088】b02(x) の情報は、B04(x) 〜B05(x) の
計8ビットの情報に拡散されている。b03(x) の情報
は、B06(x) 〜B07(x) の計8ビットの情報に拡散され
ている。従って、b30(x) とb20(x) は、各々、B
00(x) 〜B07(x) の計32ビットの全体に拡散され、ま
た、b10(x) とb11(x) は、各々、計32ビットの内の
16ビットに拡散され、そして、b00(x),b01(x),b02
(x),b03(x) は、各々、計32ビットの内の8ビットに
拡散される。
【0089】以上より、階層的な信号合成ができている
ことがわかる。多くのビットに拡散するほど、伝送路で
ビットに誤りを生じても、後述の信号合成において、再
生された信号への影響が少ない。このことは、後でも述
べる。
【0090】図3(b)に、分解側の信号の流れを示
す。
【0091】B00(x),B01(x),B02(x),B03(x),B
04(x),B05(x),B06(x),B07(x) は32ビットの入力信
号を、8個に分配したブロックで、各々、4ビット情報
を有する最大3次の多項式である。
【0092】b30(x),b20(x),b10(x),b11(x),b
00(x),b01(x),b02(x),b03(x) が分解により得られる
出力であり、各々、最大3次の多項式で表した入力信号
で、各々4ビット情報を有する。
【0093】図3(b)は、入力信号、B00(x),B
01(x),B02(x),B03(x),B04(x),B05(x),B06(x),B07
(x) のどのブロックから分解により、出力信号が得られ
るかを示している。
【0094】b30(x) の情報は、B00(x) 〜B07(x) の
計32ビットの情報を分解し得ている。
【0095】b20(x) の情報は、B00(x) 〜B07(x) の
計32ビットの情報を分解し得ている。
【0096】b10(x) の情報は、B00(x) 〜B03(x) の
計16ビットの情報を分解し得ている。
【0097】b11(x) の情報は、B04(x) 〜B07(x) の
計16ビットの情報を分解し得ている。
【0098】b00(x) の情報は、B00(x) 〜B01(x) の
計8ビットの情報を分解し得ている。
【0099】b01(x) の情報は、B02(x) 〜B03(x) の
計8ビットの情報を分解し得ている。
【0100】b02(x) の情報は、B04(x) 〜B05(x) の
計8ビットの情報を分解し得ている。
【0101】b03(x) の情報は、B06(x) 〜B07(x) の
計8ビットの情報を分解し得ている。
【0102】従って、b30(x) とb20(x) は、各々、B
00(x) 〜B07(x) の計32ビットの全体の情報を分解し
得た変換信号であり、また、b10(x) とb11(x) は、各
々、計32ビットの内の16ビットの情報を分解し得た
変換信号であり、そして、b00(x),b01(x),b02(x),b
03(x) は、各々、計32ビットの内の8ビットの情報を
分解し得た変換信号である。
【0103】以上より、階層的な信号分解ができている
ことがわかり、入力信号全体を分解すると、入力全体の
特徴を分析でき、一方、入力信号の一部分を分解する
と、全体の分析はできないが、局所的な特徴を分析で
き、時間分解能が上がる。
【0104】32ビットの受信信号B0 (x) は、最大3
1次の多項式E0 (x) で表される232−1通りの誤りが
付加されている可能性があり、これを、3次の多項式E
j,k(x) の加算で表す。
【0105】 E0 (x) =E00(x) +x4 01(x) +x8 02(x) +x1203(x) +x1604(x) +x2005(x) +x2406(x) +x2807(x) (15) 誤りを含んだ受信信号B0 (x) ´は、 B0 (x) ´=B0 (x) +E0 (x) (16) の様に、B0 (x) とE0 (x) の線形加算で表される。
【0106】上記のB0 (x) から8個の信号b30(x),b
20(x),b10(x),b11(x),b00(x),b01(x),b02(x),b03
(x) への分解は線形処理であり、B0 (x) ´に剰余演算
を繰り返して得られる出力は、B0 (x) に剰余演算を繰
り返して得られた結果と、E0 (x) に剰余演算を繰り返
して得られた結果を、加算したものに等しい。
【0107】従って、B0 (x) の分解とE0 (x) の分解
は、独立に考えることができる。
【0108】信号b30(x),b20(x),b10(x),b11(x),b
00(x),b01(x),b02(x),b03(x) を生成する課程で、f
0 (x) とf1 (x) による剰余演算を繰り返し、その度
に、誤りの剰余出力が生成される。誤り多項式が、f0
(x) 、あるいは、f1 (x) で割り切れる場合、剰余出力
に誤りを生じない。剰余出力に剰余演算を繰り返す回数
が多い程、剰余出力の誤りが割り切れ、誤りを生じない
確率が高い。
【0109】以上より、E0 (x) に対して、b00(x),b
01(x),b02(x),b03(x) が誤りを生じていない確率が最
も低く、また、b20(x) とb10(x) が誤りを生じていな
い確率が最も高く、階層的な信号の合成/分解が行われ
ることがわかる。
【0110】以下、GF(2)における簡単な数値例
で、本発明の信号の合成および分解を検証する。
【0111】まず、互いに既約な以下の多項式を、変換
関数として選択する。
【0112】 f0 (x) =1+x3 +x4 、 f1 (x) =1+x4 このとき、式(2) は、 F0 (x) =1+x4 、 F1 (x) =1+x3 +x4 であり、式(4) は、 H0 (x) =1+x、 H1 (x) =x である。
【0113】以下の信号を、 b30(x) =1+x+x2 +x320(x) =x2 +x310(x) =1+x+x311(x) =x300(x) =1+x301(x) =1 b02(x) =1+x b03(x) =1+x2 +x3 図1に基づき合成すると、 B0 (x) =B00(x) +x4 01(x) +x8 02(x) +x
1203(x)+x1604(x) +x2005(x) +x2406(x)
+x2807(x) B00(x) =1+x301(x) =0 B02(x) =1+x203(x) =x+x204(x) =x+x305(x) =1 B06(x) =1+x+x307(x) =1+x3 を得る。
【0114】次に、図2に基づきB0 (x) 分解すると、
上記のb30(x),b20(x),b10(x),b11(x),b00(x),b01
(x),b02(x),b03(x) を再生できる。
【0115】次に、信号伝送に応用し、伝送路で誤りE
0 (x) を付加された場合の数値例を示す。前述と同様
に、 f0 (x) =1+x3 +x4 、 f1 (x) =1+x4 の場合を示す。
【0116】以下の誤りが伝送路に付加され、 E0 (x) =E00(x) +x4 01(x) +x8 02(x) +x
1203(x)+x1604(x) +x2005(x) +x2406(x)
+x2807(x) 受信信号B0 (x) ´が、 B0 (x) ´=B0 (x) +E0 (x) となったとき、再生信号は bjk(x) ´=bjk(x) +ejk(x) で与えられ、誤りejk(x) が付加されるが、このときの
数値例を示す。
【0117】伝送路で加わる誤りを、 E00(x) =1+x E01(x) =1+x202(x) =x+x2 +x303(x) =x304(x) =x305(x) =1+x306(x) =1+x207(x) =x2 とすると、図2に基づいてE0 (x) を分解したときの再
生信号bjk(x) に付加される誤りは、 e30(x) =0 e20(x) =0 e10(x) =x e11(x) =x300(x) =1+x201(x) =1+x302(x) =x+x203(x) =x+x3 となる。
【0118】以上の数値例では、b30(x),b20(x) に
は、誤りがなく、b10(x) ,b11(x)には、各々、誤り
を1ビット、b00(x),b01(x),b02(x),b03(x) には、
各々、誤りを2ビットと生じている。従って、伝送路で
付加される誤りに対する耐力の異なる階層伝送が可能な
ことがわかる。
【0119】b30(x),b20(x) には最重要情報を、b10
(x) ,b11(x) には重要情報を、b00(x),b01(x),b02
(x),b03(x) に非重要情報を割り振り、効率的な階層信
号伝送が可能である。
【0120】最後に、信号の解析へ応用した場合の数値
例を示す。
【0121】互いに既約な以下の多項式を、変換関数と
して選択した場合を示す。
【0122】f0 (x) は、f1 (x) に対し既約な任意の
4次関数、 f1 (x) =1+x4 である。
【0123】B0 (x) を入力信号とし、 B0 (x) =B00(x) +x4 01(x) +x8 02(x) +x
1203(x)+x1604(x) +x2005(x) +x2406(x)
+x2807(x) を、図2に基づき、分解する。
【0124】a(x) 〜h(x) を、各々、最大3次の多項
式とし、 B00(x) =a(x), B01(x) =b(x), B02(x) =c
(x), B03(x) =d(x) B04(x) =e(x), B05(x) =f(x), B06(x) =g
(x), B07(x) =h(x) とすると、 b30(x) =a(x) +b(x) +c(x) +d(x) +e(x) +
f(x) +g(x) +h(x) b20(x) =a(x) +b(x) +c(x) +d(x) +x4 [e
(x) +f(x) +g(x)+h(x) ]mod f0 (x) b10(x) =a(x) +b(x) +x4 [c(x) +d(x) ]mo
d f0 (x) b11(x) =e(x) +f(x) +x4 [g(x) +h(x) ]mo
d f0 (x) b00(x) =a(x) +x4 b(x) mod f0 (x) b01(x) =c(x) +x4 d(x) mod f0 (x) b02(x) =e(x) +x4 f(x) mod f0 (x) b03(x) =g(x) +x4 h(x) mod f0 (x) の様に、分解される。
【0125】そこで、B0 (x) が周期信号の場合につい
て考える。
【0126】まず、a(x) を最大3次の多項式とし、B
0 (x) が、bjk(x) 1ブロック長の周期信号とし、 B00(x) =a(x), B01(x) =a(x), B02(x) =a
(x), B03(x) =a(x) B04(x) =a(x), B05(x) =a(x), B06(x) =a
(x), B07(x) =a(x) とすると、 b30(x) =b20(x) =b10(x) =b11(x) =0 b00(x) =b01(x) =b02(x) =b03(x) =a(x)(1+
4 ) mod f0 (x) となる。
【0127】次に、a(x) 、b(x) を、各々、最大3次
の多項式とし、B0 (x) が、Bjk(x) 2ブロック長の周
期信号とし、 B00(x) =a(x), B01(x) =b(x), B02(x) =a
(x), B03(x) =b(x) B04(x) =a(x), B05(x) =b(x), B06(x) =a
(x), B07(x) =b(x) とすると、 b30(x) =b20(x) =0 b10(x) =b11(x) =a(x) +b(x) +x4 [a(x) +
b(x) ]mod f0 (x) b00(x) =b01(x) =b02(x) =b03(x) =a(x) +x
4 b(x) mod f0 (x) となる。
【0128】次に、a(x),b(x),c(x),d(x) を、各
々、最大3次の多項式とし、B0 (x)が、Bjk(x) 4ブ
ロック長の周期信号とし、 B00(x) =a(x), B01(x) =b(x), B02(x) =c
(x), B03(x) =d(x) B04(x) =a(x), B05(x) =b(x), B06(x) =c
(x), B07(x) =d(x) とすると、 b30(x) =0 b20(x) =a(x) +b(x) +c(x) +d(x) +x4 [e
(x) +f(x) +g(x)+h(x) ]mod f0 (x) b10(x) =b11(x) =a(x) +b(x) +x4 [c(x) +
d(x) ]mod f0 (x) b00(x) =b02(x) =a(x) +x4 b(x) mod f0 (x) b01(x) =b03(x) =c(x) +x4 d(x) mod f0 (x) となる。
【0129】以上より、B0 (x) の分解結果、b30(x),
20(x),b10(x),b11(x),b00(x),b01(x),b02(x),b
03(x) 、から、B0 (x) はどのような周期の信号が支配
的かが、解析できる。
【0130】つまり、周期が長い程、b20(x) に信号成
分が現れやすい。
【0131】これは、前述した様に、b20(x) は、B00
(x) 〜B07(x) の計32ビットの全体の情報を分解し得
た変換信号であり、一方、b00(x),b01(x),b02(x),b
03(x) は、各々、計32ビットの内の8ビットの情報を
分解し得た変換信号であり、入力信号全体を分解する
と、入力全体の特徴を分析し、一方、入力信号の一部分
を分解すると、局所的な特徴を分析するからである。
【0132】最後に本実施例の回路構成について言及す
る。
【0133】図1および図2から明かな様に、合成器1
から合成器7は、全て、中国人剰余定理に基づく2入力
の合成器であり1種類である。信号のブロック長も、も
との情報のブロック長(4ビット)である。分解器1か
ら分解器7は、全て、変換関数による剰余演算に基づく
分解器であり1種類である。従って、回路構成が簡単で
ある。
【0134】第1の実施例では、信号をGF(2)のも
のとし、また変換関数もGF(2)の互いに既約な多項
式から選択した。GF(2)以外の一般的なGF(q)
の信号に対しても、変換関数としてGF(q)の互いに
既約な多項式を選択すれば容易に実現される。
【0135】図1の実施例において、分配操作と合成操
作を更に繰り返し、図2の実施例において、結合操作と
分解操作を更に繰り返し、より多くの信号を合成し分解
する装置に拡張できる。
【0136】図1の合成側の実施例と、図2の分解側の
実施例において、2種類の変換関数f0 (x),f1 (x) を
用いたが、これには限定されず、2種類以上の変換関数
を用いることができる。例えば、合成側で全ての変換関
数を異なるものにし、分解側で合成側に対応した変換関
数をお選ぶと、セキュリティ効果が増す。
【0137】信号のビット数は4に限定されず、変換関
数の次数に応じて、任意のビット数の信号に対応でき
る。
【0138】例えば、b20(x) を4ビット信号、b
30(x) を6ビット信号、b10(x) を6ビット信号、b11
(x) を4ビット信号、b00(x) を6ビット信号、b
01(x) を4ビット信号、b02(x) を6ビット信号、b03
(x) を4ビット信号として、f0 (x)を4次、f1 (x)
を6次の互いに既約な多項式とすると、40ビットのB
0 (x)を合成信号として得られる。
【0139】図1の合成側の実施例と、図2の分解側の
実施例において、2入力の1信号に合成する合成器と、
1入力を2信号に分解する分解器を用いたが、これには
限定されない。
【0140】例えば、図4の合成側の第2の実施例と、
図5の分解側の第2の実施例の様な構成にすると、3入
力の1信号に合成する合成器と、1入力を3信号に分解
する分解器を用いることができ、効率的な、合成および
分解が可能である。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、有限体
GF(q)において、q=2を含む2以上の整数qに対
しても、信号を、階層的に変換領域に分解したり、変換
領域から合成することが可能であり、また、信号の周期
性の分析も可能である。
【0142】また、合成器は、全て、同種の変換関数を
用いる中国人剰余定理に基づく2入力の合成器であり1
種類である。信号のブロック長も、もとの情報のブロッ
ク長である。分解器は、全て、同種の変換関数を用いる
中国人剰余定理に基づく分解器であり1種類である。従
って、回線構成が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における合成側の構成図。
【図2】本発明の一実施例における分解側の構成図。
【図3】本発明の一実施例における合成側、分解側の信
号の流れを示す図。
【図4】本発明の他の実施例における合成側の構成図。
【図5】本発明の他の実施例における分解側の構成図。
【図6】本発明に用いられる信号の合成、分解の基本構
成を示す図。
【図7】従来のウェーブレット変換器の構成を示す図。
【図8】従来のウェーブレット変換器の等価構成を示す
図。
【図9】従来の2チャネルフィルタバンクの構成を示す
図。
【符号の説明】
1 合成器 2 分配器 3 結合器 4 分解器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の数の情報ブロックを有する信号を
    合成する処理を行う合成装置と、信号を任意の数の情報
    ブロックへ分解する処理を行う分解装置のいずれか、あ
    るいは両方を有する信号の合成および分解装置におい
    て、 前記合成装置は、2個以上の前記情報ブロックを合成し
    て第一の合成ブロックを生成する第一の合成手段と、 前記第一の合成手段により生成された前記第一の合成ブ
    ロックを、2個以上の第一のサブブロックに分配する第
    一の分配手段と、 1個以上の前記情報ブロックと、前記第一の分配手段に
    より生成された1個以上の前記第一のサブブロックを合
    成し、第二の合成ブロックを生成する第二の合成手段
    と、 前記第二の合成手段により生成された前記第二の合成ブ
    ロックを、2個以上の第二のサブブロックに分配する第
    二の分配手段とを有し、 前記第二の合成手段、前記第二の分解手段のいずれか、
    あるいは、全部による操作を繰り返し、 前記分解装置は、信号を任意の数の前記情報ブロックに
    分配する第三の分配手段と、 前記第三の分配手段により生成された前記情報ブロック
    を、2個以上の第一の分解ブロックに分解する第一の分
    解手段と、 前記第一の分解手段によって生成された2個以上の前記
    第一の分解ブロックを結合して、第一のマルチブロック
    を生成する第一の結合手段と、 前記第一の結合手段により生成された前記第一のマルチ
    ブロックを、2個以上の第二の分解ブロックを生成する
    第二の分解手段と、 前記第二の分解手段によって生成された2個以上の前記
    第二の分解ブロックを結合して、第二のマルチブロック
    を生成する第二の結合手段とを有し、 前記第一の分解手段、前記第一の結合手段、前記第二の
    分解手段、前記第二の結合手段のいずれか、あるいは、
    全部による操作を繰り返し、 前記第一および第二の合成ブロックを生成する前記第一
    および第二の合成手段手段は、変換関数を用いた中国人
    剰余定理に基づく符号多重手段であり、 前記第一および第二の分解ブロックを生成する前記第一
    および第二の分解手段は、変換関数を用いた中国人剰余
    定理に基づく符号分離手段であることを特徴とする信号
    の合成および分解装置。
  2. 【請求項2】 前記合成装置は、前記第二の合成手段に
    よる処理を行っていない前記情報ブロックがなくなるま
    で、前記第二の合成手段、前記第二の分配手段のいずれ
    か、あるいは、全部による操作を繰り返した後、生成さ
    れた前記第二のサブブロックを結合する第三の結合手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の信号の合成お
    よび分解装置。
  3. 【請求項3】 前記第一、第二および第三の分配手段
    は、多項式A(x) で示される信号から、多項式ai (x)
    で示されるm個の信号を生成する処理を行い、 前記第一、第二および第三の結合手段は、前記多項式a
    i (x) で与えられるm個の信号から、前記多項式A(x)
    で与えられる信号を生成する処理を行い、 mは1以上の整数、iは0からm−1までの整数、N1
    からNm-1 までのm−1個のNi は各々1以上の整数と
    して、 前記多項式ai (x) で示されるNi −1次以下の多項式
    で与えられるm個の信号と、 前記多項式A(x) で与えられる1個の信号の関係が、 A(x) =a0 (x) +xN11 (x) +xN22 (x) +…+
    Nm-1m-1 (x) で与えられることを特徴とする請求項1記載の信号の合
    成および分解装置。
  4. 【請求項4】 前記第一および第二の合成手段、あるい
    は、前記第一および第二の分解手段に用いられる変換関
    数のいずれかが、Nを1以上の整数として、 f(x) =1+xN で与えられることを特徴とする信号の合成および分解装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017004437A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 日本電信電話株式会社 パターン検出装置、パターン検出方法およびパターン検出プログラム

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