JPH06112909A - 改良dctの信号変換装置 - Google Patents

改良dctの信号変換装置

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JPH06112909A
JPH06112909A JP4282440A JP28244092A JPH06112909A JP H06112909 A JPH06112909 A JP H06112909A JP 4282440 A JP4282440 A JP 4282440A JP 28244092 A JP28244092 A JP 28244092A JP H06112909 A JPH06112909 A JP H06112909A
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Japan
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signal
sum
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signals
unit
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JP4282440A
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English (en)
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Yoshifuyu Sonohara
美冬 園原
Kiyouya Tsutsui
京弥 筒井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/14Fourier, Walsh or analogous domain transformations, e.g. Laplace, Hilbert, Karhunen-Loeve, transforms
    • G06F17/147Discrete orthonormal transforms, e.g. discrete cosine transform, discrete sine transform, and variations therefrom, e.g. modified discrete cosine transform, integer transforms approximating the discrete cosine transform

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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力信号に順変換用ウインドウを乗算するx
01計算回路33と、このx01計算回路33の出力信号に
線形順変換を施す線形順変換部とを有するMDCT計算
回路30であって、線形順変換部は、x01計算回路33
の出力信号に前処理を施すx02計算回路34及びx03
算回路35と、この前処理部の出力信号に積和演算を施
す積和演算回路40とから構成され、この積和演算回路
40では、前処理部の出力であるN/2個の入力信号に
対して、入力信号をK項ずつまとめて積和演算を施し、
この積和演算をN/(2*K)回繰り返すことにより、
合計N/2個の信号を出力するようにしている。 【効果】 小規模で効率よく処理ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声,オーディオ信号
や画像信号等のディジタル信号に対して線形変換の高速
計算を行う改良MDCTの信号変換装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ信号等の時系列サ
ンプルデータ信号を高能率でビット圧縮して符号化する
高能率符号化の一種として、いわゆる直交変換を用いた
変換符号化が知られている。この変換符号化とは、入力
信号をブロック単位で直交変換して符号化するものであ
り、離散コサイン変換(DCT)がその代表的な直交変
換である。この変換符号化では、ブロック間の不連続な
継ぎ目がノイズとして知覚されるようなブロック歪みが
問題となっており、これを軽減させるために、ブロック
の端部を隣のブロックとオーバーラップさせることが一
般に行われている。ここで、いわゆるMDCT( Modif
ied DCTあるいは改良DCT)は、任意のブロックの
両隣のブロックとそれぞれ半分(半ブロック)ずつオー
バーラップを持たせながら、オーバーラップ部分のサン
プルについての二重伝送がされないものであるため、高
能率符号化に好適である。
【0003】このようなMDCT及びその逆変換である
IMDCTについては、例えば、望月、矢野、西谷によ
る「複数ブロックサイズ混在MDCTのフィルタ制約条
件」、信学技報、CAS90−10、DSP90−1
4、pp.55-60、あるいは、羽豆、杉山、岩垂、西谷によ
る「MDCTを用いた適応ブロック長適応変換符号化
(ATC−ABS)」、1990年電子情報通信学会春
季全国大会講演論文集、A−197、等に開示されてい
る。以下、上記MDCT及びIMDCTについて図7を
参照しながら簡単に説明する。
【0004】この図7において、時系列サンプルデータ
の任意のブロック、例えば第Jブロックは、第(J−
1)ブロックと第(J+1)ブロックとでそれぞれ半分
(50%)ずつのオーバーラップを持っている。この第
Jブロックのサンプル数をN(Nは自然数)とすると
き、第(J−1)ブロックとの間にN/2サンプルのオ
ーバーラップを有し、第(J+1)ブロックとの間にも
N/2サンプルのオーバーラップを有している。これら
の各ブロック、例えば任意の第Jブロック入力時系列サ
ンプル101に対し、前処理フィルタあるいは順変換用
ウインドウWhをかけてN個の時系列データ102を得
る。
【0005】この前処理フィルタあるいは順変換用ウイ
ンドウWhの特性は、入力信号の統計的性質に合わせ
て、変換データの電力集中度が最も高くなるようなもの
が選ばれる。このNサンプルの時系列データ102に対
して、MDCTの線形順変換処理を施すことにより、周
波数軸上に、入力サンプル数の半分のN/2個の独立な
スペクトルデータ103が得られる。このN/2個のス
ペクトルデータ103に対して、IMDCTの線形逆変
換の処理を施すことにより、N個の時系列データ104
が得られる。この時系列データ104に、合成フィルタ
あるいは逆変換用ウインドウWfをかけ、時系列データ
105を得た後、前後のブロックの出力結果と足し合わ
せて、元の入力時系列サンプルデータを復元する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記MDC
T、IMDCTを具体的に演算するに際して、例えば、
岩垂、西谷、杉山による「MDCT方式に関する一検討
と高速算法」、信学技報、CAS90−9、DSP90
−13、pp.49-54 において、FFT(高速フーリエ変
換)を用いて高速計算を実現する方法が提案されてお
り、また、これと同じ方法が特開平4−44099号公
報に開示されている。以下、これに提案されているMD
CTおよびIMDCTの計算方法について述べる。
【0007】上記MDCTの定義式は、数1に示す数式
(1) で与えられる。
【0008】
【数1】
【0009】ただし、この数式(1) において、x0 はM
DCT入力信号、Nはブロック長、hは順変換用ウイン
ドウ関数、y0 はMDCT出力信号、C0 は定数で、n
は0からN−1までの整数、kは0からN/2−1まで
の整数である。また、MDCTの処理は切り出された時
系列データに関してブロック毎に独立に行なわれるの
で、ブロック番号Jは省略してある。なお、C0 の値に
関してはMDCTの計算方法には本質的な影響を与えな
いので、ここでは便宜上、C0 =1として説明を進め
る。この計算を行なうために、先ず、x0 に順変換用の
ウインドウを掛けて次の数式(2) に示すようにx01を求
める。
【0010】 x01(n) =x0(n)h(n) 0≦
n≦N-1 ・・・(2)
【0011】この数式(2) で求められたx01から、数2
の数式(3) にしたがってx02を計算する。
【0012】
【数2】
【0013】さらに、数式(4) にしたがって、x03を計
算する。
【0014】 x03(n) =x02(2n)−x02(N-1-2n) 0≦n
≦N/2-1 ・・・(4)
【0015】次に、上記x03に次の数式(5) のように係
数をかけ、複素信号列z01を作り出す。
【0016】 z01(n) =x03(2n)exp (-j2πn/N) 0≦n
≦N/2-1 ・・・(5)
【0017】これにN/2の長さのFFTを施し、次の
数3の数式(6) に示す複素信号列z02を作り出す。
【0018】
【数3】
【0019】こうしてできた複素信号列z02から、次の
数式(7) に示すようにy01を計算する。
【0020】 y01(k) =Re(z02(k)exp(-j2π(k+1/2)/(2N))) 0≦
k≦N/2-1 ・・・(7)
【0021】これは、上述したMDCT方式に関する一
検討と高速算法において証明されているように数式(1)
で定義されたy0 に一致する。
【0022】一方、IMDCT の定義式は数4の数式
(8) で与えられる。
【0023】
【数4】
【0024】ただし、この数式(8) において、y1 はI
MDCT入力信号、Nはブロック長、mはブロック番
号、fは逆変換用ウインドウ関数、x1 はIMDCT出
力信号、C1 は定数で、nは0からN−1までの整数、
kは0からN/2−1までの整数である。また、IMD
CTの処理は切りだされた時系列データに関してブロッ
ク毎に独立に行なわれるので、ブロック番号Jは省略し
てある。なお、C1 の値に関しては、IMDCTの計算
方法には本質的な影響を与えないので、ここでは便宜
上、C1 =1として説明を進める。この計算を行なうた
めに、先ず、y1 を次の数5の数式(9) したがって並び
変え、y11を作る。
【0025】
【数5】
【0026】そして、y11に次の数式(10)で示されるよ
うに係数を掛け、複素信号列z11を作り出す。
【0027】 z11(k) =y11(k)exp(-j2πk/N) 0≦k≦
N/2-1 ・・・(10)
【0028】これにN/2の長さの逆FFTを施し、次
の数6の数式(11)で複素信号列z12を作り出す。
【0029】
【数6】
【0030】こうしてできた複素信号列z12に次の数式
(12)のように係数をかけ、その実数成分を取り出して、
次のx11を作り出す。
【0031】 x11(n) =Re(2z12(n)exp (-j2π(n+1/2)/(2N))) 0≦n≦N/2-1 ・・・(12)
【0032】このx11に対し、次の数7の数式(13)のよ
うに、極性を変更しながら次のように並びかえ逆変換ウ
インドウをかける。
【0033】
【数7】
【0034】これは、上述した「MDCT方式に関する
一検討と高速算法」において証明されているように、上
記数式(8) で定義されたx1 に一致する。
【0035】しかし、この方法では、長さNの区間毎に
スペクトルを求めるMDCT及びその逆変換であるIM
DCTの高速演算を、長さN/2の複素数FFTを用い
て実現しているため、例えば、E.ORAN BRIN
GHAM著、宮川、今井訳、「高速フーリエ変換」、科
学技術出版社、第11章、基数2のFFTアルゴリズム
の理論、特に pp.196-198 に記載された算法により実現
すると、N/4 log(N/2)回の複素数乗算、N/2 log(N/2)回
の複素数加算、N/2 個の複素数を格納するワークエリ
ア、が必要となってしまい、特に小規模な演算装置で高
速に処理を行なおうとする場合にはまだ十分、効率的で
あるとは言えない。
【0036】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、MDCT(Modified離散コサイン変換)
及びその逆変換としてのIMDCTの演算を、積和演算
を用いてK項ずつまとめて計算することにより、小規模
な演算装置を用いて実現できるような改良DCTの信号
処理方法の提供を目的とするものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の改良DCTの信
号変換装置は、入力信号に順変換用ウインドウを乗算す
る順変換用ウインドウ部と、当該順変換用ウインドウ部
の出力信号に線形順変換を施す線形順変換部とを有し、
N個のサンプルの入力信号を順変換計算処理する改良D
CTの信号変換装置であって、上記線形順変換部は、上
記順変換用ウインドウ部の出力信号に前処理を施す前処
理用部と、当該前処理部の出力信号に積和演算を施す積
和演算部とから構成され、当該積和演算部では、上記前
処理部の出力であるN/2個の入力信号に対して、入力
信号をK項ずつまとめて積和演算を施し、この積和演算
をN/(2*K)回繰り返すことにより、合計N/2個
の信号を出力するようにしたものである。
【0038】ここで、前記積和演算部における前記Kは
2のべき乗でありかつ、4以上である。
【0039】また、前記前処理部は、前記順変換用ウイ
ンドウ部で順変換用ウインドウを乗算して得られた第0
番から第N−1番までのNサンプルの入力信号に対し
て、0からN/4−1までのnに対してはn+3N/4
番目の入力信号の極性を反転させたものをn番目の中間
信号とし、N/4からN−1までのnに対してはn−N
/4番目の入力信号をn番目の中間信号とし、得られた
第0番から第N−1番までのNサンプルの中間信号に対
して、第2n番目の中間信号から第N−1−2n番の中
間信号を減じたものを第n番の出力信号として出力す
る。
【0040】以下、前記積和演算部は、前記前処理部の
出力であるN/2個の入力信号に対して、入力信号をK
項ずつまとめて積和演算を施す際の演算回数を周期性に
基づいて減少させて、N/2個の信号を出力する。
【0041】前記積和演算部は、前記前処理部の出力で
あるN/2個の入力信号に対して、0からK−1までの
jに対しては(Kl+j)番目の入力信号にcos(π(2m+
1)(4Kl+1)/(2N))を乗じたものを、0からN/2−1ま
でのlについて加え合わせたものを第j番目の第一の中
間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては
(K(l−1)+j)番目の入力信号にsin(π(2m+1)(4
Kl+1)/(2N))を乗じたものを、0からN/2−1までの
lについて加え合わせたものを第j番目の第一の中間信
号とし、0からK−1までのjに対しては、第j番の第
一の中間信号に cos(2π(2m+1)j/N)を乗じたものと第
(j+K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)j/N)
を乗じたものを加え合わせたものを第j番目の第二の中
間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては、
第(j−K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)(j
-K)/N)を乗じたものと第j番の第一の中間信号に−cos
(2π(2m+1)(j-K)/N)を乗じたものを加え合わせたもの
を第j番目の第二の中間信号とし、0からK−1までの
kについては、第j番の第二の中間信号に cos (2πk
(4j+1)/(4K))を乗じたものを、0からK−1までのj
について加え合わせたものを第k番の第三の中間信号と
し、Kから(2K−1)までのkに対しては、第j番の
第二の中間信号に sin (2πk(4(j-K)+1)/(4K))を乗じ
たものを、Kから(2K−1)までのjについて加え合
わせたものを第k番の第三の中間信号とし、0からK−
1までのkについて、第k番の第三の中間信号と第(k
+K)番の第三の中間信号を加え合わせたものを第(m
+kN/(2K))番目の出力信号とする演算を0から
N/(2K)−1までのmについて行い、出力信号の個
数が合計N/2となる。
【0042】前記積和演算部は、第二の中間信号を周期
性を利用して二項ずつまとめることにより、第二の中間
信号から積和演算部の出力信号を導出する演算量を1/
2に減少させた演算を行い、出力信号の個数が合計N/
2となる。
【0043】前記積和演算部は、第二の中間信号を周期
性を利用して四項ずつまとめることにより、第二の中間
信号から積和演算部の出力信号を導出する演算量を1/
4に減少させた演算を行い、出力信号の個数が合計N/
2となる。
【0044】さらに、本発明の改良DCTの信号変換装
置は、入力信号に線形逆変換を施す線形逆変換部と、当
該線形逆変換部の出力信号に逆変換用ウインドウを乗算
する逆変換用ウインドウ部とを有し、N/2個の独立な
入力信号を逆変換計算処理する改良DCTの信号変換装
置であって、上記線形逆変換部は、入力信号に前処理を
施す前処理部と、前処理部の出力信号に積和演算を施す
積和演算部と、当該積和演算部の出力信号に後処理を施
す後処理部から構成され、上記積和演算部では、上記前
処理部の出力であるN/2個の入力信号に対して、入力
信号をK項ずつまとめて積和演算を施し、この積和演算
をN/(2*K)回繰り返すことにより、合計N/2個
の信号を出力するものである。
【0045】ここで、前記積和演算部における前記Kは
2のべき乗でありかつ、4以上である。
【0046】また、前記前処理部は、0からN/4−1
までのkの値に対しては第2k番の入力信号を第k番の
出力信号とし、N/4からN/2−1までのkの値に対
しては第N−1−2k番の入力信号の極性を反転させた
ものを第k番の出力信号としたものと同等の信号を出力
する。
【0047】以下、前記積和演算部は、前記前処理部の
出力であるN/2個の入力信号に対して、入力信号をK
項ずつまとめて積和演算をほどこす際の演算回数を周期
性にもとづいて減少させて、N/2個の信号を出力す
る。
【0048】前記積和演算部は、前記前処理部の出力で
あるN/2個の入力信号に対して、0からK−1までの
jに対しては(Kl+j)番目の入力信号にcos(π(2m+
1)(4Kl+1)/(2N)) を乗じたものを、0からN/2−1ま
でのlについて加え合わせたものを第j番目の第一の中
間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては
(K(l−1)+j)番目の入力信号にsin(π(2m+1)(4
Kl+1)/(2N)) を乗じたものを、0からN/2−1までの
lについて加え合わせたものを第j番目の第一の中間信
号とし、0からK−1までのjに対しては、第j番の第
一の中間信号に cos(2π(2m+1)j/N)を乗じたものと第
(j+K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)j/N)
を乗じたものを加え合わせたものを第j番目の第二の中
間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては、
第(j−K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)(j
-K)/N)を乗じたものと第j番の第一の中間信号に−cos
(2π(2m+1)(j-K)/N)を乗じたものを加え合わせたもの
を第j番目の第二の中間信号とし、0からK−1までの
kに対しては、第j番の第二の中間信号に cos (2πk
(4j+1)/(4K)) を乗じたものを、0からK−1までのj
について加え合わせたものを第k番の第三の中間信号と
し、Kから(2K−1)までのkに対しては、第j番の
第二の中間信号に sin (2πk(4(j-K)+1)/(4K)) を乗じ
たものを、Kから(2K−1)までのjについて加え合
わせたものを第k番の第三の中間信号とし、0からK−
1までのkについて、第k番の第三の中間信号と第(k
+K)番の第三の中間信号を加え合わせたものを第(m
+kN/(2K))番目の出力信号とする演算を0からN
/(2K)−1までのmについて行い、出力信号の個数
が合計N/2となる。
【0049】前記積和演算部は、第二の中間信号を周期
性を利用して二項ずつまとめることにより、第二の中間
信号から積和演算部の出力信号を導出する演算量を1/
2に減少させた演算を行い、出力信号の個数が合計N/
2となる。
【0050】前記積和演算部は、第二の中間信号を周期
性を利用して四項ずつまとめることにより、第二の中間
信号から積和演算部の出力信号を導出する演算量を1/
4に減少させた演算を行い、出力信号の個数が合計N/
2となる。
【0051】前記後処理部は、積和演算部の出力である
N/2個の信号に対して、0からN/4−1までのnの
値に対しては第n+N/4番の入力信号、N/4から3
N/4−1までのnの値に対しては第3N/4−1−n
番の入力信号の逆極性をとったもの、3N/4からN−
1までのnの値に対しては第n−3N/4番の入力信号
の逆極性をとったものと同等の信号を出力する。
【0052】
【作用】本発明によれば、線形順変換部又は線形逆変換
部内の積和演算部は、前処理部の出力であるN/2個の
入力信号に対して、入力信号をK項ずつまとめて積和演
算を施して、これをN/(2*K)回繰り返すことによ
って、合計N/2個の信号を得るようにしているため、
構成が簡略化されるようになる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の改良DCTの信号変換装置の
実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0054】本発明実施例のMDCTの信号変換装置
(MDCT計算回路30)は具体的には図1に示される
構成となり、IMDCTの信号変換装置(IMDCT計
算回路50)は具体的には図3に示される構成となる
が、これら図1,図3に示す本発明実施例のMDCT,
IMDCTの信号変換装置の具体的な説明に先立ち、こ
れら実施例装置に適用される信号処理方法(信号変換方
法)の基本原理について説明する。
【0055】先ず、本発明実施例装置に適用される信号
処理方法では、MDCTの計算を行うにあたって、はじ
めに0以上(L/(2K)−1)以下の整数mに対して
以下のような数式(14)〜数式(16)に示す係数テーブルを
用意する。
【0056】 am,l =cos(π(2m+1)(4Kl+1)/(2N)) 0≦l≦N/2-1 ・・・(14) bm,l =sin(π(2m+1)(4Kl+1)/(2N))
【0057】 cm,j =cos (2π(2m+1)j/N) 0≦j≦K-1 ・・・(15) dm,j =sin (2π(2m+1)j/N)
【0058】 ek,j =cos (2πk(4j+1)/(4K)) 0≦j≦K/4-1 ・・・(16) fk,j =sin (2πk(4j+1)/(4K))
【0059】そして、0以上(L/(2K)−1)以下
の整数mに対して以下の計算を繰り返す。先ず、上記数
式(14)式の係数を用いて、前記数式(4) のx03から、次
の数8の数式(17)で与えられるK個の信号A01と、その
次の数9の数式(18)で与えられるK個の信号A02とを計
算する。
【0060】
【数8】
【0061】
【数9】
【0062】次に、上記数式(15)の係数とこれらの信号
01,A02から、次の数式(19)と数式(20)のように、そ
れぞれ長さKの二つの信号列B01,B02を計算する。
【0063】 Bm,01(j) =cm,j m,01(j)-dm,j m,02(j) 0≦j≦K-1 ・・・(19)
【0064】 Bm,02(j) =−dm,j m,01(j)-cm,j m,02(j) 0≦j≦K-1 ・・・(20)
【0065】そして、上記数式(16)の係数と上記B01
02を用いて、数10の数式(21)に示すように、K個の
信号X0 を得る。
【0066】
【数10】
【0067】これは、前記数式(1) で定義されたy0
一致することが次のようなことから判る。
【0068】すなわち、先ず、数式(1) 、数式(2) 、数
式(3) 、数式(4) の関係から、数11の数式(22)が成立
する。
【0069】
【数11】
【0070】これを変形して、数12の数式(23)を得
る。
【0071】
【数12】
【0072】ここで、数式(14)、数式(15)、数式(17)、
数式(18)を用いると、数13の数式(24)が成立する。
【0073】
【数13】
【0074】さらに、数式(19)、数式(20)より、上記数
式(24)は、数14の数式(25)のようになる。
【0075】
【数14】
【0076】これは本発明実施例による方法での数式(2
1)と一致する。したがって本発明実施例の方法でMDC
Tの計算が実現できることがわかる。ここで、数式(16)
の周期性を利用して、数式(21)の積和演算量を1/2あ
るいは1/4にすることができる。
【0077】すなわち、数式(16)の係数は、次の数式(2
6)や数式(27)のように変形される。
【0078】 e2k+p,j+K/2=cos (2π(2k+p)(4(j+K/2)+1)/(4K)) =cos (2π(2k+p)(4j+1)/(4K)+(2k+p)π) =(-1)p e2k+p,j p=0,1 ・・・(26)
【0079】 f2k+p,j+K/2=sin (2π(2k+p)(4(j+K/2)+1)/(4K)) =sin (2π(2k+p)(4j+1)/(4K)+(2k+p)π) =(-1)p f2k+p,j p=0,1 ・・・(27)
【0080】したがって、数式(28)に示すように、
【0081】 Em,0(j)=Bm,01(j) +Bm,01(j+K/2) Em,1(j)=Bm,01(j) −Bm,01(j+K/2) Fm,0(j)=Bm,02(j) +Bm,02(j+K/2) Fm,1(j)=Bm,02(j) −Bm,02(j+K/2) 0≦j≦K/2-1 ・・・(28)
【0082】とおくと、x0 は、数15の数式(29)に示
すように表され、上記数式(21)の積和演算量を1/2に
することができる。
【0083】
【数15】
【0084】さらに、数式(16)の係数は、数式(30)、数
式(31)に示すように、
【0085】 e4k+p,j+qk/4 =cos (2π(4k+p)(4(j+qK/4)+1)/(4K)) =cos (2π(4k+p)(4j+1)/(4K)+pqπ/2) =cos(pqπ/2)e4k+p,j−sin(pqπ/2)f4k+p,j p=0,1,2,3 q=0,1,2,3 ・・・(30)
【0086】 f4k+p,j+qk/4 =sin (2π(4k+p)(4(j+qK/4)+1)/(4K)) =sin (2π(4k+p)(4j+1)/(4K)+pqπ/2) =sin(pqπ/2)e4k+p,j+cos(pqπ/2)f4k+p,j p=0,1,2,3 q=0,1,2,3 ・・・(31)
【0087】と表すこともできるので、数16の数式(3
2)が成立する。
【0088】
【数16】
【0089】ここで、上記数式(31)中の正弦、余弦の値
は、それぞれ一方が±1、他方が 0となるので、数式(3
3)及び数17の数式(34)に示すように、
【0090】 Gm,0(j)=Bm,01(j)+Bm,01(j+K/4)+Bm,01(j+2K/4)+ Bm,01(j+3K/4) Gm,1(j)=Bm,01(j)+Bm,02(j+K/4)-Bm,01(j+2K/4)- Bm,02(j+3K/4) Gm,2(j)=Bm,01(j)-Bm,01(j+K/4)+Bm,01(j+2K/4)- Bm,01(j+3K/4) Gm,3(j)=Bm,01(j)-Bm,02(j+K/4)-Bm,01(j+2K/4)+ Bm,02(j+3K/4) Gm,0(j+K/4)=Bm,02(j)+Bm,02(j+K/4)+Bm,02(j+2K/4)+ Bm,02(j+3K/4) Gm,1(j+K/4)=Bm,02(j)-Bm,01(j+K/4)-Bm,02(j+2K/4)+ Bm,01(j+3K/4) Gm,2(j+K/4)=Bm,02(j)-Bm,02(j+K/4)+Bm,02(j+2K/4)- Bm,02(j+3K/4) Gm,3(j+K/4)=Bm,02(j)+Bm,01(j+K/4)-Bm,02(j+2K/4)- Bm,01(j+3K/4) 0≦j≦K/4-1 ・・・(33)
【0091】
【数17】
【0092】とおけば、数18の数式(35)に示すよう
に、
【0093】
【数18】
【0094】となり、数式(21)の積和演算量を1/4に
することができる。
【0095】また、本発明実施例による信号処理方法で
は、IMDCTの計算を行なうにあたって、はじめに0
以上(L/(2K)−1)以下の整数mに対してMDC
Tの場合と同じ上記数式(14)、数式(15)、数式(16)の係
数テーブルを用意する。そして0以上(L/(2K)−
1)以下の整数mに対して以下の計算を繰り返す。
【0096】先ず、上記数式(14)の係数を用いて、上記
数式(9) のy11から、次の数19の数式(36)で与えられ
るK個の信号P01と、
【0097】
【数19】
【0098】次の数20の数式(37)で与えられるK個の
信号P02を計算する。
【0099】
【数20】
【0100】次に、上記数式(15)の係数とこれらの信号
01,P02から、次の数式(38)、数式(39)のように、そ
れぞれ長さKの二つの信号列Q01,Q02を計算する。
【0101】 Qm,01(j) =cm,j m,01(j)-dm,j m,02(j) 0
≦j≦K-1 ・・・(38)
【0102】 Qm,02(j) = -dm,j m,01(j)-cm,j m,02(j) 0
≦j≦K-1 ・・・(39)
【0103】そして、数式(16)の係数とB01,B02を用
いて、数21の数式(40)に示すように、K個の信号W0
を得る。
【0104】
【数21】
【0105】この数式(40)で得られたW0 に対して、次
の数22の数式(41)のように、極性変更、並び換え、逆
変換用ウインドウ掛けを行ない、N個のW1 を計算す
る。
【0106】
【数22】
【0107】これは、上記数式(8) で定義されたx1
一致することが、次のようにして判る。
【0108】先ず、数式(8) 、数式(9) より、数23の
数式(42)が成立する。
【0109】
【数23】
【0110】ここで、数24の数式(43)のようにおく
と、
【0111】
【数24】
【0112】数式(14)、数式(15)、数式(36)、数式(3
7)、数式(38)、数式(39)から、数式(24)と同様にして数
25の数式(44)が成立する。
【0113】
【数25】
【0114】また、数式(43)より、数26の数式(45)及
び数27の数式(46)のように、
【0115】
【数26】
【0116】
【数27】
【0117】と表せるので、これらを用いて数式(41)と
比較すれば、数28の数式(47)のように、
【0118】
【数28】
【0119】が成立して、本発明実施例の方法でIMD
CT の計算が実現できることがわかる。
【0120】ここで、MDCTの場合と同様に数式(16)
の周期性を利用して、数式(40)の積和演算量を1/2、
あるいは1/4にすることができる。先ず、数式(48)に
示すように、
【0121】 Sm,0(j)=Qm,01(j)+Qm,01(j+K/2) Sm,1(j)=Qm,01(j)-Qm,01(j+K/2) Tm,0(j)=Qm,02(j)+Qm,02(j+K/2) Tm,1(j)=Qm,02(j)-Qm,02(j+K/2) 0≦j≦K/2-1 ・・・(48)
【0122】とおけば、数式(26)、数式(27)を用いて、
数29の数式(49)のように、
【0123】
【数29】
【0124】が成立して、数式(40)の積和演算量を1/
2にすることができる。また、上記数式(30)、数式(31)
を用いて、数30の数式(50)と表すことができる。
【0125】
【数30】
【0126】ここで、上記数式(50)中の正弦、余弦の値
はそれぞれ一方が ±1、他方が0となるので、数式(5
1)に示すように、
【0127】 Hm,0(j)=Qm,01(j)+Qm,01(j+K/4)+Qm,01(j+2K/4)+ Qm,01(j+3K/4) Hm,1(j)=Qm,01(j)+Qm,02(j+K/4)-Qm,01(j+2K/4)- Qm,02(j+3K/4) Hm,2(j)=Qm,01(j)-Qm,01(j+K/4)+Qm,01(j+2K/4)- Qm,01(j+3K/4) Hm,3(j)=Qm,01(j)-Qm,02(j+K/4)-Qm,01(j+2K/4)+ Qm,02(j+3K/4) Hm,0(j+K/4)=Qm,02(j)+Qm,02(j+K/4)+Qm,02(j+2K/4)+ Qm,02(j+3K/4) Hm,1(j+K/4)=Qm,02(j)-Qm,01(j+K/4)-Qm,02(j+2K/4)+ Qm,01(j+3K/4) Hm,2(j+K/4)=Qm,02(j)-Qm,02(j+K/4)+Qm,02(j+2K/4)- Qm,02(j+3K/4) Hm,3(j+K/4)=Qm,02(j)+Qm,01(j+K/4)-Qm,02(j+2K/4)- Qm,01(j+3K/4) 0≦j≦K/4-1 ・・・(51)
【0128】とおき、数式(34)を用いれば、数31の数
式(52)のように、
【0129】
【数31】
【0130】となり、数式(40)の積和演算量を1/4に
することができる。
【0131】このように、本発明実施例の方法によれ
ば、前記数式(1) で定義されるMDCT及び数式(3) で
定義されるIMDCT共にK項ずつの積和演算を用いて
実現でき、N/2個の信号を出力するためには、 N*N/(2K)+6N+KN/4回の積和演算 K*K/2+N+N*N/(8*K*K)の係数テーブル により実行することができ、したがって、既知の方法に
較べ、演算回数および係数テーブルは増加するものの、
より単純なハードウェア構成により実現できるようにな
る。
【0132】次に、図1以降の各図に戻って、本発明実
施例の上述したの原理を具現化する好ましい実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0133】すなわち、本発明実施例のMDCTの信号
変換装置(MDCT計算回路30)は、入力信号に順変
換用ウインドウを乗算する順変換用ウインドウ部として
のx01計算回路33と、当該x01計算回路33の出力信
号に線形順変換を施す線形順変換部としてのx02計算回
路34以降の各構成要素とを有し、N個のサンプルの入
力信号を処理するものであって、上記線形順変換部は、
上記x01計算回路33の出力信号に前処理を施す前処理
用部としてのx02計算回路34及びx03計算回路35
と、当該前処理部の出力信号に積和演算を施す積和演算
回路40とから構成され、当該積和演算回路40では、
上記前処理部の出力であるN/2個の入力信号に対し
て、入力信号をK項ずつまとめて積和演算を施し、この
積和演算をN/(2*K)回繰り返すことにより、合計
N/2個の信号を出力するようにしている。
【0134】ここで、図2は、本発明実施例の方法によ
りMDCT計算を行う図1の実施例装置における信号変
換手順を概略的に示すフローチャートである。この図2
に示す最初のステップS1において、例えばPCMオー
ディオデータ等の時系列サンプルデータは、所定サンプ
ル数(ここではNサンプル) 毎にブロック化される。こ
の時、前述した図7に示されるように、隣り合うブロッ
ク間のオーバーラップ量が50%となるように、すなわ
ち互いにN/2サンプルずつ重なるように、各ブロック
が設定され、各ブロックのサンプルデータに対して前述
した図7に示すような順変換用ウインドウWhがかけら
れる。このフィルタ処理がなされたNサンプルの時系列
データx01を、次のステップS2で前記数式(3),数式
(4) に示す変形を行うことにより、N/2個の実数デー
タx03に変換する。次のステップS3では、上記x03
上記数式(17)〜数式(20)、数式(29)、数式(31)の計算を
行うことにより、N/2個のスペクトルデータx0 を求
めてこれをMDCTの出力データとして取り出す。
【0135】以上のMDCTのための変換を実現するハ
ードウェアの構成例である図1に示す本実施例のMDC
Tの信号変換装置において、入力端子31を介し、時系
列サンプルバッファ32に蓄えられた時系列サンプルデ
ータx0 は、上述したMDCTの信号変換方法が適用さ
れるMDCT計算回路30により、スペクトルデータに
変換されて出力端子39から取り出される。
【0136】ここで、このMDCT計算回路30は、具
体的には上記時系列サンプルデータx0 を用いて上述し
た数式(2) の計算を行って上記時系列データx01を求め
るx 01計算回路33と、上記時系列データx01を用いて
上記数式(3) の計算を行って上記データx02を求めるx
02計算回路34と、上記データx02を用いて上記数式
(4) の計算を行って上記データx03を求めるx03計算回
路35と、上記データx03を用いて上記数式(17)〜数式
(20)と数式(33)及び数式(35)の計算を行って上記スペク
トルデータx0 を求める積和演算回路40とからなるも
のである。
【0137】また、上記積和演算回路40は、具体的に
は上記データx03及び後述のX計算回路46からの出力
とを用いて上記数式(17)の計算を行ってデータAm,01
求めるAm,01計算回路41と、上記データx03とX計算
回路46からの出力とを用いて上記数式(18)の計算を行
ってデータAm,02を求めるAm,02計算回路42と、上記
データAm,01及びデータAm,02を用いて上記数式(19)の
計算を行ってデータBm,01を求めるBm,01計算回路43
と、上記データAm,01及びデータAm,02を用いて上記数
式(20)の計算を行ってデータBm,02を求めるBm,02計算
回路44と、上記データBm,01及びデータBm,02を用い
て上記数式(33)の計算を行ってデータGm を求めるGm
計算回路45と、上記データGm を用いて上記数式(35)
の計算を行って上記スペクトルデータx0 を求めるx0
計算回路46とからなるものである。
【0138】なお、上記順変換ウインドウ用部としての
01計算回路33と上記線形順変換部の前処理用部とし
てのx02計算回路34は1つの回路に纏めることがも可
能である。
【0139】一方、本発明実施例のIMDCTの信号変
換装置(IMDCT計算回路50)は、図3に示すよう
に、入力信号に線形逆変換を施す線形逆変換部と、当該
線形逆変換部の出力信号に逆変換用ウインドウを乗算す
る逆変換用ウインドウ部とを有し、N/2個の独立な入
力信号を逆変換計算処理するものであって、上記線形逆
変換部は、入力信号に前処理を施す前処理部としてのy
11計算回路52と、y11計算回路52の出力信号に積和
演算を施す積和演算回路60と、当該積和演算回路60
の出力信号に後処理を施す後処理部としてのW1 計算回
路56とから構成され、上記積和演算回路60では、上
記y11計算回路52の出力であるN/2個の入力信号に
対して、入力信号をK項ずつまとめて積和演算を施し、
この積和演算をN/(2*K)回繰り返すことにより、
合計N/2個の信号を出力するようにしている。なお、
この図3の例においては、上記W1 計算回路56は、逆
変換ウインドウ部と線形逆変換部(の後処理部)とが重
なり合っている。
【0140】ここで、図4は、本発明実施例の方法によ
りIMDCT計算を行う図3の実施例装置における信号
変換手順を概略的に示すフローチャートである。この図
4に示す最初のステップS11において、N/2個のス
ペクトルデータy1 は、上記数式(9) に示される極性変
更及び並び換えが行なわれ、N/2個の実数データy11
に変換される。次のステップS12では、この実数デー
タy11に対し、上記数式(32)〜数式(35)、数式(43)、数
式(44)の計算を行うことにより、N/2個のデータW0
を得る。次のステップS15では、得られたデータW0
に対し、数式(37)に示される変換を行ない、N個の実数
データW1 を求める。
【0141】以上のIMDCTのための変換及びその出
力から時系列データを構築するための変換を実現するハ
ードウェアの構成例である図3に示す本実施例のIMD
CTの信号変換装置において、入力端子51からのスペ
クトルデータy1 がIMDCT計算回路50を介するこ
とにより得られたデータW1 は、時系列サンプルバッフ
ァ57によって逆変換ウインドウをかけられた後、オー
バーラップ部加算回路58によって両隣のブロックのI
MDCT出力データに加算処理され、出力端子59から
時系列サンプルデータとして出力される。
【0142】ここで、上記IMDCT計算回路50は、
具体的には上記スペクトルデータy1 を用いて上述した
数式(9) の計算を行ってデータy11を求めるy11計算回
路52と、上記データy11を用いて上記数式(36)〜数式
(39)と数式(51)及び数式(52)の計算を行ってデータW0
を求める積和演算回路60と、上記データW0 を用いて
上記数式(41)の計算を行ってデータW1 を求めるW1
算回路56とからなるものである。
【0143】また、上記積和演算回路60は、具体的に
は上記データy11と後述のW0 計算回路66の出力とを
用いて上記数式(36)の計算を行ってデータPm,01を求め
るPm,01計算回路61と、上記データy11と後述のW0
計算回路66の出力とを用いて上記数式(37)の計算を行
ってデータPm,02を求めるPm,02計算回路62と、上記
データPm,01及びPm,02を用いて上記数式(38)の計算を
行ってデータQm,01を求めるQm,01計算回路63と、上
記データPm,01及びPm,02を用いて上記数式(39)の計算
を行ってデータQm,02を求めるQm,02計算回路64と、
上記データQm,01及びQm,02を用いて上記数式(51)の計
算を行ってデータHm を求めるHm 計算回路65と、上
記データHm を用いて上記数式(52)の計算を行ってデー
タW0 を求めるW0 計算回路66とからなるものであ
る。
【0144】次に、上述した本実施例の信号変換のうち
の上記MDCTが適用される高能率符号化装置の一具体
例について、図5を参照しながら説明する。この図5に
示す具体的な高能率符号化装置は、帯域分割符号化、適
応変換符号化及び適応ビット割り当ての各技術を用いて
いる。すなわち、この図5に示す高能率符号化装置で
は、入力されたPCMオーディオ信号等のディジタル信
号を複数の周波数に分割すると共に、高い周波数程バン
ド幅を広く選定し、各周波数帯域毎に直交変換である上
記MDCTを行って得られた周波数軸のスペクトルデー
タを、いわゆる臨界帯域(クリティカルバンド)毎に適
応的にビット割り当てして符号化している。
【0145】すなわちこの図5において、入力端子11
には例えば 0〜20kHzのオーディオPCM信号が供給
されている。この入力信号は、例えばいわゆるQMFフ
ィルタ等の帯域分割フィルタ12により0〜10kHz帯
域と10k〜20kHz帯域とに分割され、0〜10kHz
帯域の信号は同じくいわゆるQMFフィルタ等の帯域分
割フィルタ13により0〜5kHz帯域と5k〜10kHz
帯域とに分割される。帯域分割フィルタ12からの10
k〜20kHz帯域の信号は、直交変換回路の一例である
上述した本実施例のMDCT(Modified離散コサイン変
換)回路14に送られ、帯域分割フィルタ13からの5
k〜10kHz帯域の信号はMDCT回路15に送られ、
帯域分割フィルタ13からの0〜5kHz帯域の信号はM
DCT回路16に送られることにより、それぞれMDC
T処理される。
【0146】各MDCT回路14,15,16にてMD
CT処理されて得られた周波数軸上のスペクトルデータ
あるいは係数データは、いわゆる臨界帯域毎にまとめら
れて適応ビット割当符号化回路17に送られている。
【0147】なお、臨界帯域すなわちクリティカルバン
ドとは、人間の聴覚特性を考慮して分割された周波数帯
域であり、ある純音の周波数近傍の同じ強さの狭帯域ノ
イズによって当該純音がマスクされるときのそのノイズ
の持つ帯域のことである。このクリティカルバンドは、
高域ほど帯域幅が広くなっており、上記0〜20kHzの
全周波数帯域は例えば25のクリティカルバンドに分割
されている。
【0148】上記適応ビット割当符号化回路17は、例
えば、各クリティカルバンド毎に、スケールファクタ、
すなわち、その中に含まれるスペクトルの信号の絶対値
の最大値で各スペクトル信号を正規化すると共に、正規
化されたスペクトル信号を、量子化雑音がそのクリティ
カルバンドの信号によってマスクされるだけのビット数
で再量子化し、この再量子化されたスペクトル信号を、
各クリティカルバンド毎に求められた該スケールファク
タと該再量子化に使われたビット数とともに出力する。
このようにして符号化されたデータは、出力端子18を
介して取り出される。
【0149】次に、上述した本実施例の信号変換のうち
の上記IMDCTが適用される高能率符号化装置に対応
する復号化装置について、図6を参照しながら説明す
る。
【0150】この図6において、入力端子21には、上
記スケールファクタ、再量子化に使われたビット数、お
よび再量子化されたスペクトル信号を符号化したデータ
が入力され、スペクトル復号化回路22により、これら
のデータからスペクトル信号が構築される。これらのス
ペクトル信号のうち、10k〜20kHzの帯域のスペク
トル信号はIMDCT回路23によって、5k〜10k
Hzの帯域のスペクトル信号はIMDCT回路24によっ
て、そして、0〜10kHzの帯域のスペクトル信号はI
MDCT回路25によってそれぞれの帯域の信号波形デ
ータに変換される。こうして得られた三つの帯域での信
号波形データのうち、先ず、0〜5kHzの信号波形デー
タと5k〜10kHzの信号波形データが帯域統合回路2
6によって合成されて0〜10kHzの信号波形データに
変換された後、10k〜20kHzの信号波形データと帯
域統合回路27によって合成され、全帯域にわたる信号
波形データが出力端子28から出力される。
【0151】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、適用される装置は、上記図5
や図6に示す高能率符号化/復号化装置に限定されず、
各種変換符号化装置や符号化を解くための復号化装置等
にも適用できる。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、両隣のブロックとそれ
ぞれ50%ずつオーバーラップさせて切りだしたN個の
時系列サンプルデータに対して、長さN/4のFFTを
用いて効率良く、改良DCT(MDCT) の順変換を計
算することができ、これにより、計算量やワークエリア
を低減して、オーディオ信号の高能率符号化装置等を構
成することができるようになる。また、本発明によれ
ば、N/2個の独立なスペクトルに対して長さN/4の
FFTを用いて効率良く、改良DCT(MDCT)の逆
変換を計算することができ、これにより、計算量やワー
クエリアを低減して、オーディオ信号の復号化装置等を
構成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のMDCTの信号変換方法を具体的に
実現するための構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明に係るMDCTの信号変換方法の基本的
な実施例の各工程を概略的に示すフローチャートであ
る。
【図3】本実施例のIMDCTの信号変換方法を具体的
に実現するための構成を示すブロック回路図である。
【図4】本発明に係るIMDCTの信号変換方法の基本
的な実施例の各工程を概略的に示すフローチャートであ
る。
【図5】本実施例のMDCTの信号変換方法が適用され
る高能率符号化装置の回路構成の一例を示すブロック回
路図である。
【図6】本実施例のIMDCTの信号変換方法が適用さ
れる高能率復号化装置の回路構成の一例を示すブロック
回路図である。
【図7】MDCT(改良(Modified)離散コサイン変換)
及びその逆変換であるIMDCTの処理手順を概略的に
説明するための図である。
【符号の説明】
30・・・・・・・・MDCT計算回路 32,57・・・・・時系列サンプルバッファ 33・・・・・・・・x01計算回路 34・・・・・・・・x02計算回路 35・・・・・・・・x03計算回路 40・・・・・・・・MDCT計算回路内の積和演算回
路 41・・・・・・・・Am,01計算回路 42・・・・・・・・Am,02計算回路 43・・・・・・・・Bm,01計算回路 44・・・・・・・・Bm,02計算回路 45・・・・・・・・Gm 計算回路 46・・・・・・・・X0 計算回路 50・・・・・・・・IMDCT計算回路 52・・・・・・・・y11計算回路 56・・・・・・・・W1 計算回路 58・・・・・・・・オーバーラップ部加算回路 60・・・・・・・・IMDCT計算回路内の積和演算
回路 61・・・・・・・・Pm,01計算回路 62・・・・・・・・Pm,02計算回路 63・・・・・・・・Qm,01計算回路 64・・・・・・・・Qm,02計算回路 65・・・・・・・・Hm 計算回路 66・・・・・・・・W0 計算回路 12,13・・・・・帯域分割フィルタ 14〜16・・・・・MDCT回路 17・・・・・・・・適応ビット割当符号化回路 22・・・・・・・・スペクトル復号化回路 23〜25・・・・・IMDCT回路 26,27・・・・・帯域統合回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に順変換用ウインドウを乗算す
    る順変換用ウインドウ部と、当該順変換用ウインドウ部
    の出力信号に線形順変換を施す線形順変換部とを有し、
    N個のサンプルの入力信号を処理する改良DCTの信号
    変換装置において、 上記線形順変換部は、上記順変換用ウインドウ部の出力
    信号に前処理を施す前処理用部と、当該前処理部の出力
    信号に積和演算を施す積和演算部とから構成され、当該
    積和演算部では、上記前処理部の出力であるN/2個の
    入力信号に対して、入力信号をK項ずつまとめて積和演
    算を施し、これをN/(2*K)回繰り返すことによ
    り、合計N/2個の信号を出力することを特徴とする改
    良DCTの信号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記積和演算部における前記Kは2のべ
    き乗でありかつ、4以上であることを特徴とする請求項
    1記載の改良DCTの信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記前処理部は、前記順変換用ウインド
    ウ部で順変換用ウインドウを乗算して得られた第0番か
    ら第N−1番までのNサンプルの入力信号に対して、0
    からN/4−1までのnに対してはn+3N/4番目の
    入力信号の極性を反転させたものをn番目の中間信号と
    し、N/4からN−1までのnに対してはn−N/4番
    目の入力信号をn番目の中間信号とし、得られた第0番
    から第N−1番までのNサンプルの中間信号に対して、
    第2n番目の中間信号から第N−1−2n番の中間信号
    を減じたものを第n番の出力信号として出力することを
    特徴とする請求項1記載の改良DCTの信号変換装置。
  4. 【請求項4】 前記積和演算部は、前記前処理部の出力
    であるN/2個の入力信号に対して、入力信号をK項ず
    つまとめて積和演算を施す際の演算回数を周期性に基づ
    いて減少させて、前記N/2個の信号を出力することを
    特徴とした請求項1記載の改良DCTの信号変換装置。
  5. 【請求項5】 前記積和演算部は、前記前処理部の出力
    であるN/2個の入力信号に対して、0からK−1まで
    のjに対しては(Kl+j)番目の入力信号にcos(π(2
    m+1)(4Kl+1)/(2N))を乗じたものを、0からN/2−1
    までのlについて加え合わせたものを第j番目の第一の
    中間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては
    (K(l−1)+j)番目の入力信号にsin(π(2m+1)(4
    Kl+1)/(2N))を乗じたものを、0からN/2−1までの
    lについて加え合わせたものを第j番目の第一の中間信
    号とし、0からK−1までのjに対しては、第j番の第
    一の中間信号に cos(2π(2m+1)j/N)を乗じたものと第
    (j+K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)j/N)
    を乗じたものを加え合わせたものを第j番目の第二の中
    間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては、
    第(j−K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)(j
    -K)/N)を乗じたものと第j番の第一の中間信号に−cos
    (2π(2m+1)(j-K)/N)を乗じたものを加え合わせたもの
    を第j番目の第二の中間信号とし、0からK−1までの
    kについては、第j番の第二の中間信号にcos (2πk(4
    j+1)/(4K))を乗じたものを、0からK−1までのjに
    ついて加え合わせたものを第k番の第三の中間信号と
    し、Kから(2K−1)までのkに対しては、第j番の
    第二の中間信号に sin (2πk(4(j-K)+1)/(4K))を乗じ
    たものを、Kから(2K−1)までのjについて加え合
    わせたものを第k番の第三の中間信号とし、0からK−
    1までのkについて、第k番の第三の中間信号と第(k
    +K)番の第三の中間信号を加え合わせたものを第(m
    +kN/(2K))番目の出力信号とする演算を0から
    N/(2K)−1までのmについて行い、出力信号の個
    数が合計N/2となることを特徴とする請求項1記載の
    改良DCTの信号変換装置。
  6. 【請求項6】 前記積和演算部は、前記第二の中間信号
    を周期性を利用して二項ずつまとめることにより、第二
    の中間信号から積和演算部の出力信号を導出する演算量
    を1/2に減少させた演算を行い、出力信号の個数が前
    記合計N/2となることを特徴とする請求項5記載の改
    良DCTの信号変換装置。
  7. 【請求項7】 前記積和演算部は、前記第二の中間信号
    を周期性を利用して四項ずつまとめることにより、第二
    の中間信号から積和演算部の出力信号を導出する演算量
    を1/4に減少させた演算を行い、出力信号の個数が前
    記合計N/2となることを特徴とする請求項5記載の改
    良DCTの信号変換装置。
  8. 【請求項8】 入力信号に線形逆変換を施す線形逆変換
    部と、当該線形逆変換部の出力信号に逆変換用ウインド
    ウを乗算する逆変換用ウインドウ部とを有し、N/2個
    の独立な入力信号を処理する改良DCTの信号変換装置
    において、 上記線形逆変換部は、入力信号に前処理を施す前処理部
    と、前記前処理部の出力信号に積和演算を施す積和演算
    部と、当該積和演算部の出力信号に後処理を施す後処理
    部とから構成され、上記積和演算部では、上記前処理部
    の出力であるN/2個の入力信号に対して、入力信号を
    K項ずつまとめて積和演算を施し、これをN/(2*
    K)回繰り返すことにより、合計N/2個の信号を出力
    することを特徴とする改良DCTの信号変換装置。
  9. 【請求項9】 前記積和演算部における前記Kは2のべ
    き乗でありかつ、4以上であることを特徴とする請求項
    8記載の改良DCTの信号変換装置。
  10. 【請求項10】 前記前処理部は、0からN/4−1ま
    でのkの値に対しては第2k番の入力信号を第k番の出
    力信号とし、N/4からN/2−1までのkの値に対し
    ては第N−1−2k番の入力信号の極性を反転させたも
    のを第k番の出力信号としたものと同等の信号を出力す
    ることを特徴とする請求項8記載の改良DCTの信号変
    換装置。
  11. 【請求項11】 前記積和演算部は、前記前処理部の出
    力であるN/2個の入力信号に対して、入力信号をK項
    ずつまとめて積和演算を施す際の演算回数を周期性に基
    づいて減少させて、前記N/2個の信号を出力すること
    を特徴とする請求項8記載の改良DCTの信号変換装
    置。
  12. 【請求項12】 前記積和演算部は、前記前処理部の出
    力であるN/2個の入力信号に対して、0からK−1ま
    でのjに対しては(Kl+j)番目の入力信号にcos(π
    (2m+1)(4Kl+1)/(2N)) を乗じたものを、0からN/2−
    1までのlについて加え合わせたものを第j番目の第一
    の中間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対して
    は(K(l−1)+j)番目の入力信号にsin(π(2m+1)
    (4Kl+1)/(2N)) を乗じたものを、0からN/2−1まで
    のlについて加え合わせたものを第j番目の第一の中間
    信号とし、0からK−1までのjに対しては、第j番の
    第一の中間信号に cos(2π(2m+1)j/N)を乗じたものと第
    (j+K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)j/N)
    を乗じたものを加え合わせたものを第j番目の第二の中
    間信号とし、Kから(2K−1)までのjに対しては、
    第(j−K)番の第一の中間信号に−sin(2π(2m+1)(j
    -K)/N)を乗じたものと第j番の第一の中間信号に−cos
    (2π(2m+1)(j-K)/N)を乗じたものを加え合わせたもの
    を第j番目の第二の中間信号とし、0からK−1までの
    kに対しては、第j番の第二の中間信号に cos (2πk
    (4j+1)/(4K)) を乗じたものを、0からK−1までのj
    について加え合わせたものを第k番の第三の中間信号と
    し、Kから(2K−1)までのkに対しては、第j番の
    第二の中間信号に sin (2πk(4(j-K)+1)/(4K)) を乗じ
    たものを、Kから(2K−1)までのjについて加え合
    わせたものを第k番の第三の中間信号とし、0からK−
    1までのkについて、第k番の第三の中間信号と第(k
    +K)番の第三の中間信号を加え合わせたものを第(m
    +kN/(2K))番目の出力信号とする演算を0から
    N/(2K)−1までのmについて行い、出力信号の個
    数が合計N/2となることを特徴とする請求項8記載の
    改良DCTの信号変換装置。
  13. 【請求項13】 前記積和演算部は、前記第二の中間信
    号を周期性を利用して二項ずつまとめることにより、第
    二の中間信号から積和演算部の出力信号を導出する演算
    量を1/2に減少させた演算を行い、出力信号の個数が
    合計N/2となることを特徴とする請求項12記載の改
    良DCTの信号変換装置。
  14. 【請求項14】 前記積和演算部は、前記第二の中間信
    号を周期性を利用して四項ずつまとめることにより、第
    二の中間信号から積和演算部の出力信号を導出する演算
    量を1/4に減少させた演算を行い、出力信号の個数が
    合計N/2となることを特徴とする請求項12記載の改
    良DCTの信号変換装置。
  15. 【請求項15】 前記後処理部は、前記積和演算部の出
    力であるN/2個の信号に対して、0からN/4−1ま
    でのnの値に対しては第n+N/4番の入力信号、N/
    4から3N/4−1までのnの値に対しては第3N/4
    −1−n番の入力信号の逆極性をとったもの、3N/4
    からN−1までのnの値に対しては第n−3N/4番の
    入力信号の逆極性をとったものと同等の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項8記載の改良DCTの信号変換
    装置。
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