JPH07238976A - 減衰力可変型ショックアブソーバ - Google Patents
減衰力可変型ショックアブソーバInfo
- Publication number
- JPH07238976A JPH07238976A JP2694494A JP2694494A JPH07238976A JP H07238976 A JPH07238976 A JP H07238976A JP 2694494 A JP2694494 A JP 2694494A JP 2694494 A JP2694494 A JP 2694494A JP H07238976 A JPH07238976 A JP H07238976A
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- JP
- Japan
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- valve
- damping force
- low
- characteristic
- shock absorber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 極低ピストン速度域においても減衰力を発生
させることができると共に、低減衰力特性のチューニン
グの自由度を高めることができる減衰力可変型ショック
アブソーバの提供。 【構成】 伸側主流路Dの流通を制限的に許容すること
で高い減衰力を発生させる伸側高減衰バルブ8は複数枚
のディスクバルブが積層されていて、伸側内側シート面
5cに当接する第1ディスクバルブ8aの外径がその下
層の第2ディスクバルブ8bの外径よりも小径に形成さ
れ、伸側副流路Eの流通を制限的に許容することで低い
減衰力を発生させる伸側低減衰バルブ9はその内周面が
第1ディスクバルブ8aの外周面に嵌着されると共に、
伸側低減衰バルブ9の内周部が第2ディスクバルブ8b
の突出部80に載置された状態で設けられている。
させることができると共に、低減衰力特性のチューニン
グの自由度を高めることができる減衰力可変型ショック
アブソーバの提供。 【構成】 伸側主流路Dの流通を制限的に許容すること
で高い減衰力を発生させる伸側高減衰バルブ8は複数枚
のディスクバルブが積層されていて、伸側内側シート面
5cに当接する第1ディスクバルブ8aの外径がその下
層の第2ディスクバルブ8bの外径よりも小径に形成さ
れ、伸側副流路Eの流通を制限的に許容することで低い
減衰力を発生させる伸側低減衰バルブ9はその内周面が
第1ディスクバルブ8aの外周面に嵌着されると共に、
伸側低減衰バルブ9の内周部が第2ディスクバルブ8b
の突出部80に載置された状態で設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減衰力特性の変更が可
能な減衰力可変型ショックアブソーバに関する。
能な減衰力可変型ショックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減衰力特性の変更が可能な減衰力
可変型ショックアブソーバとしては、例えば、特開昭6
0−2035号公報に記載のものが知られている。
可変型ショックアブソーバとしては、例えば、特開昭6
0−2035号公報に記載のものが知られている。
【0003】この従来の減衰力可変型ショックアブソー
バは、ショックアブソーバの伸行程時に画成された2室
間の流体の流通を制限的に許容することで減衰力を発生
させる伸側減衰バルブと、ショックアブソーバの圧行程
時に画成された2室間の流体の流通を制限的に許容する
ことで減衰力を発生させる圧側減衰バルブと、該両減衰
バルブをバイパスして2室間を連通する伸・圧共通のバ
イパス流路と、該バイパス流路の途中に配設されていて
その流路断面積を変更可能な可変絞り部を有した調整子
とを備えたもので、前記調整子を回転させて可変絞り部
を開閉することによってバイパス流路の流路断面積を変
化させ、これにより、伸側および圧側の減衰力特性を同
時に変更可能に構成されたものであった。
バは、ショックアブソーバの伸行程時に画成された2室
間の流体の流通を制限的に許容することで減衰力を発生
させる伸側減衰バルブと、ショックアブソーバの圧行程
時に画成された2室間の流体の流通を制限的に許容する
ことで減衰力を発生させる圧側減衰バルブと、該両減衰
バルブをバイパスして2室間を連通する伸・圧共通のバ
イパス流路と、該バイパス流路の途中に配設されていて
その流路断面積を変更可能な可変絞り部を有した調整子
とを備えたもので、前記調整子を回転させて可変絞り部
を開閉することによってバイパス流路の流路断面積を変
化させ、これにより、伸側および圧側の減衰力特性を同
時に変更可能に構成されたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術における減衰力可変型ショックアブソーバにあ
っては、上述のように、可変絞り部を開いた低減衰力特
性状態においては、図11のピストン速度に対応した減
衰力可変特性図における点線で示すように、減衰バルブ
が開弁するまでの低ピストン速度域での減衰力特性は、
可変絞り部によるバイパス流路の流路断面積によって2
次曲線となることから、低ピストン速度域における減衰
力特性を低く押えて減衰力特性の可変幅を広く設定する
ためにバイパス流路の流路断面積を大きく設定すると、
特に、極低ピストン速度域においてはほとんど減衰力を
発生させることができなくなってしまうという不都合が
生じるもので、このため、減衰力特性のチューニングの
自由度が低いという問題点があった。
従来技術における減衰力可変型ショックアブソーバにあ
っては、上述のように、可変絞り部を開いた低減衰力特
性状態においては、図11のピストン速度に対応した減
衰力可変特性図における点線で示すように、減衰バルブ
が開弁するまでの低ピストン速度域での減衰力特性は、
可変絞り部によるバイパス流路の流路断面積によって2
次曲線となることから、低ピストン速度域における減衰
力特性を低く押えて減衰力特性の可変幅を広く設定する
ためにバイパス流路の流路断面積を大きく設定すると、
特に、極低ピストン速度域においてはほとんど減衰力を
発生させることができなくなってしまうという不都合が
生じるもので、このため、減衰力特性のチューニングの
自由度が低いという問題点があった。
【0005】なお、バイパス流路側に流体の流通を制限
的に許容することで低い減衰力を発生させる低減衰バル
ブを設けることによって、以上の問題点を解消すること
は可能であるが、低減衰バルブ用のバルブボディをピス
トンバルブと直列に組み込む必要があることから、ショ
ックアブソーバの基本長が長くなってしまうという別の
問題点が生じる。
的に許容することで低い減衰力を発生させる低減衰バル
ブを設けることによって、以上の問題点を解消すること
は可能であるが、低減衰バルブ用のバルブボディをピス
トンバルブと直列に組み込む必要があることから、ショ
ックアブソーバの基本長が長くなってしまうという別の
問題点が生じる。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、極低ピストン速度域においても減衰力
を発生させることができると共に、低減衰力特性のチュ
ーニングの自由度を高めることができる減衰力可変型シ
ョックアブソーバを提供することを目的とするものであ
る。
なされたもので、極低ピストン速度域においても減衰力
を発生させることができると共に、低減衰力特性のチュ
ーニングの自由度を高めることができる減衰力可変型シ
ョックアブソーバを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の減衰力可変型ショックアブソーバでは、
シリンダ内を2室に画成するバルブボディと、2室間を
常時連通する主流路と、主流路と並列に設けられていて
2室間を選択的に切換え連通する副流路と、主流路の流
通を制限的に許容することで高い減衰力を発生させる高
減衰バルブと、副流路の流通を制限的に許容することで
低い減衰力を発生させる低減衰バルブと、副流路の流路
断面積を選択的に切換えて任意に変更可能な可変絞り部
と、を備えた減衰力可変型ショックアブソーバであっ
て、前記バルブボディにおける低圧側端面の内外周には
高減衰バルブが当接する内側シート面と低減衰バルブが
当接する外側シート面とが内外2重に形成され、前記高
減衰バルブは複数枚のディスクバルブが積層されてい
て、内側シート面に当接する第1ディスクバルブの外径
がその下層の第2ディスクバルブの外径よりも小径に形
成され、低減衰バルブはその内周面が第1ディスクバル
ブの外周面に嵌着されると共に、低減衰バルブの内周部
が第1ディスクバルブの外周から突出する第2ディスク
バルブの突出部に載置された状態で設けられている手段
とした。
めに、本発明の減衰力可変型ショックアブソーバでは、
シリンダ内を2室に画成するバルブボディと、2室間を
常時連通する主流路と、主流路と並列に設けられていて
2室間を選択的に切換え連通する副流路と、主流路の流
通を制限的に許容することで高い減衰力を発生させる高
減衰バルブと、副流路の流通を制限的に許容することで
低い減衰力を発生させる低減衰バルブと、副流路の流路
断面積を選択的に切換えて任意に変更可能な可変絞り部
と、を備えた減衰力可変型ショックアブソーバであっ
て、前記バルブボディにおける低圧側端面の内外周には
高減衰バルブが当接する内側シート面と低減衰バルブが
当接する外側シート面とが内外2重に形成され、前記高
減衰バルブは複数枚のディスクバルブが積層されてい
て、内側シート面に当接する第1ディスクバルブの外径
がその下層の第2ディスクバルブの外径よりも小径に形
成され、低減衰バルブはその内周面が第1ディスクバル
ブの外周面に嵌着されると共に、低減衰バルブの内周部
が第1ディスクバルブの外周から突出する第2ディスク
バルブの突出部に載置された状態で設けられている手段
とした。
【0008】
【作用】本発明の減衰力可変型ショックアブソーバは、
上述のように構成されるため、副流路の可変絞り部を最
大に開いた低減衰力特性状態においては、図11のピス
トン速度に対応した減衰力可変特性図における実線で示
すように、低ピストン速度域での減衰力特性は、低減衰
バルブの特性である3分の2乗特性となることから、極
低ピストン速度域から減衰力を発生させつつ、低ピスト
ン速度域における減衰力特性を低く押えることができる
ため、低減衰力特性のチューニングの自由度が高くな
る。また、低減衰バルブは高減衰バルブの外周に同一平
面上に設けられることから、ショックアブソーバの基本
長を長くすることもない。
上述のように構成されるため、副流路の可変絞り部を最
大に開いた低減衰力特性状態においては、図11のピス
トン速度に対応した減衰力可変特性図における実線で示
すように、低ピストン速度域での減衰力特性は、低減衰
バルブの特性である3分の2乗特性となることから、極
低ピストン速度域から減衰力を発生させつつ、低ピスト
ン速度域における減衰力特性を低く押えることができる
ため、低減衰力特性のチューニングの自由度が高くな
る。また、低減衰バルブは高減衰バルブの外周に同一平
面上に設けられることから、ショックアブソーバの基本
長を長くすることもない。
【0009】そして、低減衰バルブは、高減衰バルブと
は別体であり、しかも、低減衰バルブの内周部は第2デ
ィスクバルブという弾性体の突出部に単に載置しただけ
の支持状態であることから、低減衰バルブの開弁圧を低
く押えることが可能であり、このため、低減衰力特性の
みをさらに低い値に設定することができ、従って、減衰
力特性の可変幅を広げることができるようになる。
は別体であり、しかも、低減衰バルブの内周部は第2デ
ィスクバルブという弾性体の突出部に単に載置しただけ
の支持状態であることから、低減衰バルブの開弁圧を低
く押えることが可能であり、このため、低減衰力特性の
みをさらに低い値に設定することができ、従って、減衰
力特性の可変幅を広げることができるようになる。
【0010】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。ま
ず、構成について説明する。図1は、ショックアブソー
バSAの要部の構成を示す断面図であって、このショッ
クアブソーバSAは、ピストンロッド1の先端外周にシ
リンダ2内を摺動すると共にシリンダ2内部を上部室A
と下部室Bとに画成するピストン(バルブボディ)Pが
取り付けられている。
ず、構成について説明する。図1は、ショックアブソー
バSAの要部の構成を示す断面図であって、このショッ
クアブソーバSAは、ピストンロッド1の先端外周にシ
リンダ2内を摺動すると共にシリンダ2内部を上部室A
と下部室Bとに画成するピストン(バルブボディ)Pが
取り付けられている。
【0011】即ち、このピストンPは、メインピストン
ボディ3と中間ピストンボディ4とサブピストンボディ
5とで構成されていて、メインピストンボディ3の外周
面には、シリンダ2との間を摺動自在にシールするピス
トンリング6が装着されている。
ボディ3と中間ピストンボディ4とサブピストンボディ
5とで構成されていて、メインピストンボディ3の外周
面には、シリンダ2との間を摺動自在にシールするピス
トンリング6が装着されている。
【0012】前記中間ピストンボディ4は、図2にもそ
の平面を示すように、その上下両面に内周環状シール面
4a,4bおよび外周環状シール面4c,4dを残して
環状溝4e,4fが形成されると共に、両環状溝4e,
4f間が計8つの連通孔4gで連通されていて、この各
連通孔4gと両環状溝4e,4fとで中間室Cを構成さ
せている。
の平面を示すように、その上下両面に内周環状シール面
4a,4bおよび外周環状シール面4c,4dを残して
環状溝4e,4fが形成されると共に、両環状溝4e,
4f間が計8つの連通孔4gで連通されていて、この各
連通孔4gと両環状溝4e,4fとで中間室Cを構成さ
せている。
【0013】前記メインピストンボディ3には、図4お
よび図5にもその詳細を示すように、中間室Cから上部
室A方向への流れを確保する圧側第2連通孔3aと、上
部室Aから中間室C方向への流れを確保する伸側第1連
通孔3bとが周方向交互に4つづつ設けられ、かつ、サ
ブピストンボディ5には、図6および図7にもその詳細
を示すように、下部室Bから中間室C方向への流れを確
保する圧側第1連通孔5aと、中間室Cから下部室B方
向への流れを確保する伸側第2連通孔5bとが周方向交
互に3つづつ設けられていて、前記メインピストンボデ
ィ3の上面には圧側シート面3cに当接して圧側第2連
通孔3aの流れを制限的に許容する圧側高減衰バルブ7
が設けられ、かつ、サブピストンボディ5の下面には伸
側内側シート面5cに当接して伸側第2連通孔5bの流
れを制限的に許容する伸側高減衰バルブ(高減衰バル
ブ)8および伸側外側シート面5dに当接して後述の伸
側バイパス流路Iの流れを制限的に許容する伸側低減衰
バルブ(低減衰バルブ)9が設けられ、さらに、メイン
ピストンボディ3と中間ピストンボディ4との間には、
伸側第1連通孔3bにおける上部室Aから中間室C方向
への流れを許容しその逆の流れを阻止する伸側チェック
バルブ10が設けられ、かつ、サブピストンボディ5と
中間ピストンボディ4との間には圧側第1連通孔5aに
おける下部室Bから中間室C方向への流れを許容しその
逆の流れを阻止する圧側チェックバルブ11が設けられ
ている。
よび図5にもその詳細を示すように、中間室Cから上部
室A方向への流れを確保する圧側第2連通孔3aと、上
部室Aから中間室C方向への流れを確保する伸側第1連
通孔3bとが周方向交互に4つづつ設けられ、かつ、サ
ブピストンボディ5には、図6および図7にもその詳細
を示すように、下部室Bから中間室C方向への流れを確
保する圧側第1連通孔5aと、中間室Cから下部室B方
向への流れを確保する伸側第2連通孔5bとが周方向交
互に3つづつ設けられていて、前記メインピストンボデ
ィ3の上面には圧側シート面3cに当接して圧側第2連
通孔3aの流れを制限的に許容する圧側高減衰バルブ7
が設けられ、かつ、サブピストンボディ5の下面には伸
側内側シート面5cに当接して伸側第2連通孔5bの流
れを制限的に許容する伸側高減衰バルブ(高減衰バル
ブ)8および伸側外側シート面5dに当接して後述の伸
側バイパス流路Iの流れを制限的に許容する伸側低減衰
バルブ(低減衰バルブ)9が設けられ、さらに、メイン
ピストンボディ3と中間ピストンボディ4との間には、
伸側第1連通孔3bにおける上部室Aから中間室C方向
への流れを許容しその逆の流れを阻止する伸側チェック
バルブ10が設けられ、かつ、サブピストンボディ5と
中間ピストンボディ4との間には圧側第1連通孔5aに
おける下部室Bから中間室C方向への流れを許容しその
逆の流れを阻止する圧側チェックバルブ11が設けられ
ている。
【0014】なお、前記伸側低減衰バルブ9は、一枚の
大径ディスクバルブで構成され、伸側低減衰バルブ8は
4枚の小径ディスクバルブが積層されている。そして、
伸側高減衰バルブ8は、伸側内側シート面5cに当接す
る第1ディスクバルブバルブ8aが第2ディスクバルブ
8b以降の他のバルブよりは小径に形成されていて、こ
の第1ディスクバルブバルブ8aの外周にその内周を当
接させた状態で嵌着されると共に、第2ディスクバルブ
8aの突出部80にその内周縁部を載置させた状態で伸
側低減衰バルブ9が設けられている。
大径ディスクバルブで構成され、伸側低減衰バルブ8は
4枚の小径ディスクバルブが積層されている。そして、
伸側高減衰バルブ8は、伸側内側シート面5cに当接す
る第1ディスクバルブバルブ8aが第2ディスクバルブ
8b以降の他のバルブよりは小径に形成されていて、こ
の第1ディスクバルブバルブ8aの外周にその内周を当
接させた状態で嵌着されると共に、第2ディスクバルブ
8aの突出部80にその内周縁部を載置させた状態で伸
側低減衰バルブ9が設けられている。
【0015】前記ピストンロッド1には、圧側高減衰バ
ルブ7および伸側高減衰バルブ8の開弁方向の撓みを許
しながらその撓み量を所定量に抑えるためにワッシャ1
2a,12bおよびリテーナ13a,13bが設けられ
ている。
ルブ7および伸側高減衰バルブ8の開弁方向の撓みを許
しながらその撓み量を所定量に抑えるためにワッシャ1
2a,12bおよびリテーナ13a,13bが設けられ
ている。
【0016】また、前記伸側(圧側)チェックバルブ1
0(11)は、図3にその平面を示すように、内周環状
固定部10a(11a)と外周環状固定部10b(11
b)と環状チェック弁部10c(11c)とがその一部
で連結された構造に形成されていて、内外両環状固定部
10a(11a),10b(11b)が中間ピストンボ
ディ4とメインピストンボディ3およびサブピストンボ
ディ5との間に挟持固定され、特に、外周環状固定部1
0b(11b)は、中間ピストンボディ4の上下両面に
形成された外周環状シール面4c,4dと、メインピス
トンボディ3およびサブピストンボディ5の外周に形成
された外周環状シール面3d,5eとの間にそれぞれ挟
持されることで、ガスケットの役目を成すと共に、各環
状チェック弁部10c(11c)が伸側第1連通孔3b
の下端シート面3eまたは圧側第1連通孔5aの上端シ
ート面5fに当接した状態となっている。
0(11)は、図3にその平面を示すように、内周環状
固定部10a(11a)と外周環状固定部10b(11
b)と環状チェック弁部10c(11c)とがその一部
で連結された構造に形成されていて、内外両環状固定部
10a(11a),10b(11b)が中間ピストンボ
ディ4とメインピストンボディ3およびサブピストンボ
ディ5との間に挟持固定され、特に、外周環状固定部1
0b(11b)は、中間ピストンボディ4の上下両面に
形成された外周環状シール面4c,4dと、メインピス
トンボディ3およびサブピストンボディ5の外周に形成
された外周環状シール面3d,5eとの間にそれぞれ挟
持されることで、ガスケットの役目を成すと共に、各環
状チェック弁部10c(11c)が伸側第1連通孔3b
の下端シート面3eまたは圧側第1連通孔5aの上端シ
ート面5fに当接した状態となっている。
【0017】前記ピストンロッド1を軸方向に貫通形成
された貫通孔1e内には、略円柱形状のコントロールバ
ルブ14が回動自在に挿入されていて、このコントロー
ルバルブ14の外周に形成された第1縦溝14aとピス
トンロッド1に径方向に形成された第1横孔1aおよび
第2横孔1bとメインピストンボディ3上端内周部に形
成された環状溝3fにより、圧側高減衰バルブ7をバイ
パスして圧側第2連通孔3aと上部室Aとの間を連通す
る圧側バイパス流路IIが形成され、また、コントロール
バルブ14の外周に形成された第2縦溝14bとピスト
ンロッド1に径方向に形成された第3横孔1cおよび第
4横孔1dとサブピストンボディ5下端内周部に形成さ
れた環状溝5gにより、伸側高減衰バルブ8をバイパス
して伸側第2連通孔5bと伸側外側シート面5d内との
間を連通する伸側バイパス流路Iが形成されている。
された貫通孔1e内には、略円柱形状のコントロールバ
ルブ14が回動自在に挿入されていて、このコントロー
ルバルブ14の外周に形成された第1縦溝14aとピス
トンロッド1に径方向に形成された第1横孔1aおよび
第2横孔1bとメインピストンボディ3上端内周部に形
成された環状溝3fにより、圧側高減衰バルブ7をバイ
パスして圧側第2連通孔3aと上部室Aとの間を連通す
る圧側バイパス流路IIが形成され、また、コントロール
バルブ14の外周に形成された第2縦溝14bとピスト
ンロッド1に径方向に形成された第3横孔1cおよび第
4横孔1dとサブピストンボディ5下端内周部に形成さ
れた環状溝5gにより、伸側高減衰バルブ8をバイパス
して伸側第2連通孔5bと伸側外側シート面5d内との
間を連通する伸側バイパス流路Iが形成されている。
【0018】そして、前記第1縦溝14aと第1横孔1
aおよび第2横孔1bとの間で圧側可変絞りR2 を形成
させ、また、第2縦溝14bと第3横孔1cおよび第4
横孔1dとの間で伸側可変絞り(可変絞り部)R1 を形
成させていて、コントロールバルブ14を回動させるこ
とによってその絞り開度を個別に変化可能となってい
る。なお、前記コントロールバルブ14は、貫通孔1e
内に延在されているコントロールロッド15により図外
のパルスモータからの駆動力を入力可能に連結されてい
て、前記パルスモータは、ばね上上下速度等の車両挙動
に基づく制御信号によって駆動制御されるようになって
いる。また、コントロールバルブ14の下側位置には、
抜け止め用のプラグ16が貫通孔1eに嵌め込まれて設
けられている。
aおよび第2横孔1bとの間で圧側可変絞りR2 を形成
させ、また、第2縦溝14bと第3横孔1cおよび第4
横孔1dとの間で伸側可変絞り(可変絞り部)R1 を形
成させていて、コントロールバルブ14を回動させるこ
とによってその絞り開度を個別に変化可能となってい
る。なお、前記コントロールバルブ14は、貫通孔1e
内に延在されているコントロールロッド15により図外
のパルスモータからの駆動力を入力可能に連結されてい
て、前記パルスモータは、ばね上上下速度等の車両挙動
に基づく制御信号によって駆動制御されるようになって
いる。また、コントロールバルブ14の下側位置には、
抜け止め用のプラグ16が貫通孔1eに嵌め込まれて設
けられている。
【0019】本実施例では、以上のような構成としたた
め、伸行程で流体が流通可能な流路としては、上部室A
から伸側第1連通孔3bを経由し伸側チェックバルブ1
0を開弁して中間室Cに流入し、該中間室Cから伸側第
2連通孔5bを経由し伸側高減衰バルブ8を開弁して下
部室Bに流入する伸側主流路Dと、前記伸側第2連通孔
5bから伸側高減衰バルブ8をバイパスし、伸側バイパ
ス流路Iを経由し伸側低減衰バルブ9を開弁して下部室
Bに流入する伸側副流路Eとがあり、また、圧行程で流
体が流通可能な流路としては、下部室Bから圧側第1連
通孔5aを経由し圧側チェックバルブ11を開弁して中
間室Cに流入し、該中間室Cから圧側第2連通孔3aを
経由し圧側高減衰バルブ7を開弁して上部室Aに流入す
る圧側主流路Fと、前記圧側第2連通孔3aから圧側高
減衰バルブ7をバイパスし、圧側バイパス流路IIを経由
して上部室Aに流入する圧側副流路Gとがある。
め、伸行程で流体が流通可能な流路としては、上部室A
から伸側第1連通孔3bを経由し伸側チェックバルブ1
0を開弁して中間室Cに流入し、該中間室Cから伸側第
2連通孔5bを経由し伸側高減衰バルブ8を開弁して下
部室Bに流入する伸側主流路Dと、前記伸側第2連通孔
5bから伸側高減衰バルブ8をバイパスし、伸側バイパ
ス流路Iを経由し伸側低減衰バルブ9を開弁して下部室
Bに流入する伸側副流路Eとがあり、また、圧行程で流
体が流通可能な流路としては、下部室Bから圧側第1連
通孔5aを経由し圧側チェックバルブ11を開弁して中
間室Cに流入し、該中間室Cから圧側第2連通孔3aを
経由し圧側高減衰バルブ7を開弁して上部室Aに流入す
る圧側主流路Fと、前記圧側第2連通孔3aから圧側高
減衰バルブ7をバイパスし、圧側バイパス流路IIを経由
して上部室Aに流入する圧側副流路Gとがある。
【0020】また、コントロールバルブ14は、その回
動に基づいて減衰力特性ポジションを図8に示す3つの
ポジション(H-S 特性ポジション,S-S 特性ポジショ
ン,S-H 特性ポジション)の範囲内で任意のポジション
位置に切り換え可能となっている。なお、図10に減衰
力特性切換特性および各流路D,E,F,Gの開閉状況
を示す。
動に基づいて減衰力特性ポジションを図8に示す3つの
ポジション(H-S 特性ポジション,S-S 特性ポジショ
ン,S-H 特性ポジション)の範囲内で任意のポジション
位置に切り換え可能となっている。なお、図10に減衰
力特性切換特性および各流路D,E,F,Gの開閉状況
を示す。
【0021】まず、図8の S-S特性ポジション(図10
の)では、第1〜第4横孔1a,1b,1c,1dが
全て開かれていて、図9のS−S欄に示すように、伸側
主流路D、伸側副流路E、圧側主流路F、圧側副流路G
の全てが流通可能となっている。従って、伸行程時に
は、低ピストン速度域では、流体が流通抵抗の小さい伸
側副流路Eを流通し、ピストン速度が早くなるにつれて
伸側主流路Dを流通し、これにより、伸行程の減衰力特
性はソフトの状態となる。また、圧行程時には、低ピス
トン速度域では、流体が流通抵抗の小さい圧側副流路G
を流通し、ピストン速度が早くなるにつれて圧側主流路
Fを流通し、これにより、圧行程の減衰力特性はソフト
の状態となる(S-S 特性)。
の)では、第1〜第4横孔1a,1b,1c,1dが
全て開かれていて、図9のS−S欄に示すように、伸側
主流路D、伸側副流路E、圧側主流路F、圧側副流路G
の全てが流通可能となっている。従って、伸行程時に
は、低ピストン速度域では、流体が流通抵抗の小さい伸
側副流路Eを流通し、ピストン速度が早くなるにつれて
伸側主流路Dを流通し、これにより、伸行程の減衰力特
性はソフトの状態となる。また、圧行程時には、低ピス
トン速度域では、流体が流通抵抗の小さい圧側副流路G
を流通し、ピストン速度が早くなるにつれて圧側主流路
Fを流通し、これにより、圧行程の減衰力特性はソフト
の状態となる(S-S 特性)。
【0022】また、図8の H-S特性ポジション(図10
の)では、第1および第2横孔1a,1bが開いて第
3および第4横孔1c,1dが閉じられていて、図9の
H−S欄に示すように、伸側主流路D、圧側主流路F、
圧側副流路Gのみが流通可能となっている。従って、圧
行程の減衰力特性はソフトの状態となるが、伸行程の減
衰力特性はハードの状態となる(H-S 特性)。
の)では、第1および第2横孔1a,1bが開いて第
3および第4横孔1c,1dが閉じられていて、図9の
H−S欄に示すように、伸側主流路D、圧側主流路F、
圧側副流路Gのみが流通可能となっている。従って、圧
行程の減衰力特性はソフトの状態となるが、伸行程の減
衰力特性はハードの状態となる(H-S 特性)。
【0023】また、図8の S-H特性ポジション(図10
の)では、以上とは逆に第3および第4横孔1c,1
dが開いて第1および第2横孔1a,1bが閉じられて
いて、図9のS−H欄に示すように、圧側主流路F、伸
側主流路D、伸側副流路Eのみが流通可能となってい
る。従って、伸行程の減衰力特性はソフトの状態となる
が、圧行程の減衰力特性はハードレンジの状態となる
(S-H 特性)。
の)では、以上とは逆に第3および第4横孔1c,1
dが開いて第1および第2横孔1a,1bが閉じられて
いて、図9のS−H欄に示すように、圧側主流路F、伸
側主流路D、伸側副流路Eのみが流通可能となってい
る。従って、伸行程の減衰力特性はソフトの状態となる
が、圧行程の減衰力特性はハードレンジの状態となる
(S-H 特性)。
【0024】また、図8の S-S特性ポジションから H-S
特性ポジション方向へ切り換えるべくコントロールバル
ブ14を反時計方向に回動させていくと、第3および第
4横孔1c,1dの開度が絞られて、伸側副流路Eの流
路断面積が減少してくるため、圧行程はソフト状態のま
まで伸行程の減衰力特性のみが次第に高くなる(H-S特
性領域)。
特性ポジション方向へ切り換えるべくコントロールバル
ブ14を反時計方向に回動させていくと、第3および第
4横孔1c,1dの開度が絞られて、伸側副流路Eの流
路断面積が減少してくるため、圧行程はソフト状態のま
まで伸行程の減衰力特性のみが次第に高くなる(H-S特
性領域)。
【0025】また、図8の S-S特性ポジションから S-H
特性ポジション方向へ切り換えるべくコントロールバル
ブ14を時計方向に回動させていくと、第1および第2
横孔1a,1bの開度が絞られて、圧側副流路Gの流路
断面積が減少してくるため、伸行程はソフト状態のまま
で圧行程の減衰力特性が次第に高くなる(S-H 特性領
域)。
特性ポジション方向へ切り換えるべくコントロールバル
ブ14を時計方向に回動させていくと、第1および第2
横孔1a,1bの開度が絞られて、圧側副流路Gの流路
断面積が減少してくるため、伸行程はソフト状態のまま
で圧行程の減衰力特性が次第に高くなる(S-H 特性領
域)。
【0026】次に、伸行程側におけるピストン速度に対
応した減衰力特性を、図11の減衰力可変特性図に基づ
いて詳述する。 (イ)伸側ハード特性時 伸側副流路Eが閉じられて伸側主流路Dのみが流通可能
な H-S特性ポジション(図10の)においては、図1
2に示すように、伸側内側シート面5cの位置で伸側高
減衰バルブ8を開弁して流体が流通するもので、この伸
側高減衰バルブ8の高い剛性によって、図11の実線Ha
rdで示すように、伸行程側がその時のピストン速度に対
応したハード特性となる。
応した減衰力特性を、図11の減衰力可変特性図に基づ
いて詳述する。 (イ)伸側ハード特性時 伸側副流路Eが閉じられて伸側主流路Dのみが流通可能
な H-S特性ポジション(図10の)においては、図1
2に示すように、伸側内側シート面5cの位置で伸側高
減衰バルブ8を開弁して流体が流通するもので、この伸
側高減衰バルブ8の高い剛性によって、図11の実線Ha
rdで示すように、伸行程側がその時のピストン速度に対
応したハード特性となる。
【0027】(ロ)伸側ソフト特性時 伸側副流路Eの流路断面積を最大に開いた S-S特性ポジ
ション(図10の)においては、図13に示すよう
に、少なくとも低ピストン速度域では、伸側外側シート
面5dの位置で伸側低減衰バルブ9を開弁して流体が流
通するもので、この伸側低減衰バルブ9の低い剛性によ
って、伸行程側がその時のピストン速度に対応したソフ
ト特性となる。
ション(図10の)においては、図13に示すよう
に、少なくとも低ピストン速度域では、伸側外側シート
面5dの位置で伸側低減衰バルブ9を開弁して流体が流
通するもので、この伸側低減衰バルブ9の低い剛性によ
って、伸行程側がその時のピストン速度に対応したソフ
ト特性となる。
【0028】即ち、この状態においては、図11のピス
トン速度に対応した減衰力可変特性図における実線Soft
で示すように、低ピストン速度域での減衰力特性は、バ
ルブの特性である3分の2乗特性となることから、極低
ピストン速度域から減衰力を発生させることができると
共に、低ピストン速度域においては、点線Softで示す従
来特性に比べて減衰力特性を低く押えることができるた
め、低減衰力特性のチューニングの自由度が高くなる。
トン速度に対応した減衰力可変特性図における実線Soft
で示すように、低ピストン速度域での減衰力特性は、バ
ルブの特性である3分の2乗特性となることから、極低
ピストン速度域から減衰力を発生させることができると
共に、低ピストン速度域においては、点線Softで示す従
来特性に比べて減衰力特性を低く押えることができるた
め、低減衰力特性のチューニングの自由度が高くなる。
【0029】以上説明したように、この実施例では以下
に列挙する効果が得られる。 伸側低減衰バルブ9の3分の2乗特性により、極低
ピストン速度域においても減衰力を発生させつつ、低ピ
ストン速度域における減衰力特性を低く押えることがで
きるため、低減衰力特性のチューニングの自由度を高め
ることができるようになる。なお、伸側低減衰バルブ9
は伸側高減衰バルブ8の外周に同一平面上に設けられる
ことから、ショックアブソーバSAの基本長を長くする
こともない。
に列挙する効果が得られる。 伸側低減衰バルブ9の3分の2乗特性により、極低
ピストン速度域においても減衰力を発生させつつ、低ピ
ストン速度域における減衰力特性を低く押えることがで
きるため、低減衰力特性のチューニングの自由度を高め
ることができるようになる。なお、伸側低減衰バルブ9
は伸側高減衰バルブ8の外周に同一平面上に設けられる
ことから、ショックアブソーバSAの基本長を長くする
こともない。
【0030】 伸側低減衰バルブ9は、伸側高減衰バ
ルブ8とは別体であり、しかも、伸側低減衰バルブ9の
内周部は第2ディスクバルブ8bという弾性体の突出部
80に単に載置させただけの支持状態であることから、
伸側低減衰バルブ9の開弁圧を低く押えることが可能で
あり、このため、低減衰力特性のみをさらに低い値に設
定することができ、従って、減衰力特性の可変幅を広げ
ることができるようになる。
ルブ8とは別体であり、しかも、伸側低減衰バルブ9の
内周部は第2ディスクバルブ8bという弾性体の突出部
80に単に載置させただけの支持状態であることから、
伸側低減衰バルブ9の開弁圧を低く押えることが可能で
あり、このため、低減衰力特性のみをさらに低い値に設
定することができ、従って、減衰力特性の可変幅を広げ
ることができるようになる。
【0031】 減衰力特性を、伸側がハードで圧側が
ソフトに固定の H-S特性と、伸側および圧側が共にソフ
トのS-S 特性と、圧側がハードで伸側がソフトに固定の
S-H特性との間で任意に切り換えることができる。
ソフトに固定の H-S特性と、伸側および圧側が共にソフ
トのS-S 特性と、圧側がハードで伸側がソフトに固定の
S-H特性との間で任意に切り換えることができる。
【0032】 メインピストンボディ3とサブピスト
ンボディ5との間に挟持状態で設けられた中間ピストン
ボディ4によりメインピストンボディ3とサブピストン
ボディ5との間に中間室Cが形成され、中間ピストンボ
ディ4の上下両端面とメインピストンボディ3およびサ
ブピストンボディ5との間に伸側および圧側の両チェッ
クバルブが10,11が設けられた構成とすることで、
中間室Cを複数の流通流路D,E,F,Gの一部として
共用できるため、流路構成が簡略化されると共に、ワッ
シャやリテーナ等の部品点数の低減と構造の簡略化が可
能であり、このため、コストの低減化と基本長の短縮化
が可能となる。
ンボディ5との間に挟持状態で設けられた中間ピストン
ボディ4によりメインピストンボディ3とサブピストン
ボディ5との間に中間室Cが形成され、中間ピストンボ
ディ4の上下両端面とメインピストンボディ3およびサ
ブピストンボディ5との間に伸側および圧側の両チェッ
クバルブが10,11が設けられた構成とすることで、
中間室Cを複数の流通流路D,E,F,Gの一部として
共用できるため、流路構成が簡略化されると共に、ワッ
シャやリテーナ等の部品点数の低減と構造の簡略化が可
能であり、このため、コストの低減化と基本長の短縮化
が可能となる。
【0033】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0034】例えば、実施例では、伸側・圧側の一方を
高減衰力特性側に制御した際に、他方は低減衰力特性に
固定される構造の減衰力特性変更手段を有するショック
アブソーバに本発明を適用したが、従来例のように伸側
と圧側の減衰力特性が同時に変化する構造の減衰力特性
変更手段を有したショックアブソーバにも適用すること
ができる。また、実施例では、伸行程側に本発明を適用
したが、圧行程側にも適用することができる。
高減衰力特性側に制御した際に、他方は低減衰力特性に
固定される構造の減衰力特性変更手段を有するショック
アブソーバに本発明を適用したが、従来例のように伸側
と圧側の減衰力特性が同時に変化する構造の減衰力特性
変更手段を有したショックアブソーバにも適用すること
ができる。また、実施例では、伸行程側に本発明を適用
したが、圧行程側にも適用することができる。
【0035】また、実施例では、H-S 特性ポジション
と、S-S 特性ポジションと、S-H 特性ポジションの3つ
のポジションを設けたが、図14に示すように、H-S 特
性ポジションと、M-M 特性ポジションと、S-H 特性ポジ
ションを有する構成とすることもできる。なお、前記M-
M 特性ポジションとは、H-S 特性ポジションと、S-H 特
性ポジションとの中間の特性で、伸側および圧側の減衰
力特性が共にミディアム特性となるポジションのことを
意味する。また、バルブボディとしては、ピストン以外
にシリンダ下部室とリザーバ室との間を画成するベース
等であってもよい。
と、S-S 特性ポジションと、S-H 特性ポジションの3つ
のポジションを設けたが、図14に示すように、H-S 特
性ポジションと、M-M 特性ポジションと、S-H 特性ポジ
ションを有する構成とすることもできる。なお、前記M-
M 特性ポジションとは、H-S 特性ポジションと、S-H 特
性ポジションとの中間の特性で、伸側および圧側の減衰
力特性が共にミディアム特性となるポジションのことを
意味する。また、バルブボディとしては、ピストン以外
にシリンダ下部室とリザーバ室との間を画成するベース
等であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の減衰力
可変型ショックアブソーバは、バルブボディにおける低
圧側端面の内外周には高減衰バルブが当接する内側シー
ト面と低減衰バルブが当接する外側シート面とが内外2
重に形成され、前記高減衰バルブは複数枚のディスクバ
ルブが積層されていて、内側シート面に当接する第1デ
ィスクバルブの外径がその下層の第2ディスクバルブの
外径よりも小径に形成され、低減衰バルブはその内周面
が第1ディスクバルブの外周面に嵌着されると共に、低
減衰バルブの内周部が第1ディスクバルブの外周から突
出する第2ディスクバルブの突出部に載置された状態で
設けられている構成としたことで、以下に列挙する効果
が得られる。
可変型ショックアブソーバは、バルブボディにおける低
圧側端面の内外周には高減衰バルブが当接する内側シー
ト面と低減衰バルブが当接する外側シート面とが内外2
重に形成され、前記高減衰バルブは複数枚のディスクバ
ルブが積層されていて、内側シート面に当接する第1デ
ィスクバルブの外径がその下層の第2ディスクバルブの
外径よりも小径に形成され、低減衰バルブはその内周面
が第1ディスクバルブの外周面に嵌着されると共に、低
減衰バルブの内周部が第1ディスクバルブの外周から突
出する第2ディスクバルブの突出部に載置された状態で
設けられている構成としたことで、以下に列挙する効果
が得られる。
【0037】 極低ピストン速度域においても減衰力
を発生させることができると共に、低減衰力特性のチュ
ーニングの自由度を高めることができるようになる。な
お、低減衰バルブは高減衰バルブの外周に同一平面上に
設けられることから、ショックアブソーバの基本長を長
くすることもない。
を発生させることができると共に、低減衰力特性のチュ
ーニングの自由度を高めることができるようになる。な
お、低減衰バルブは高減衰バルブの外周に同一平面上に
設けられることから、ショックアブソーバの基本長を長
くすることもない。
【0038】 低減衰バルブは、高減衰バルブとは別
体であり、しかも、低減衰バルブの内周部は第2ディス
クバルブという弾性体の突出部に単に載置させただけの
支持状態であることから、低減衰バルブの開弁圧を低く
押えることが可能であり、このため、低減衰力特性のみ
をさらに低い値に設定することができ、これにより、減
衰力特性の可変幅を広げることができるようになる。
体であり、しかも、低減衰バルブの内周部は第2ディス
クバルブという弾性体の突出部に単に載置させただけの
支持状態であることから、低減衰バルブの開弁圧を低く
押えることが可能であり、このため、低減衰力特性のみ
をさらに低い値に設定することができ、これにより、減
衰力特性の可変幅を広げることができるようになる。
【図1】本発明実施例の減衰力可変型ショックアブソー
バの要部を示す断面図である。
バの要部を示す断面図である。
【図2】実施例ショックアブソーバにおける中間ピスト
ンボディの平面図である。
ンボディの平面図である。
【図3】実施例ショックアブソーバにおけるチェックバ
ルブを示す平面図である。
ルブを示す平面図である。
【図4】実施例ショックアブソーバにおけるメインピス
トンボディの平面図である。
トンボディの平面図である。
【図5】実施例ショックアブソーバにおけるメインピス
トンボディの底面図である。
トンボディの底面図である。
【図6】実施例ショックアブソーバにおけるサブピスト
ンボディの平面図である。
ンボディの平面図である。
【図7】実施例ショックアブソーバにおけるサブピスト
ンボディの底面図である。
ンボディの底面図である。
【図8】実施例ショックアブソーバにおけるコントロー
ルバルブの作動を説明するための断面説明図である。
ルバルブの作動を説明するための断面説明図である。
【図9】実施例ショックアブソーバの H-S特性, S-S特
性, S-H特性での流体の流れを示す断面図である。
性, S-H特性での流体の流れを示す断面図である。
【図10】実施例ショックアブソーバの減衰力特性切換
特性および各流路の開閉状況を示す図である。
特性および各流路の開閉状況を示す図である。
【図11】実施例ショックアブソーバにおけるピストン
速度に対応した伸行程側の減衰力可変特性図である。
速度に対応した伸行程側の減衰力可変特性図である。
【図12】伸行程のハード特性時における作動を説明す
るための要部拡大図である。
るための要部拡大図である。
【図13】伸行程のソフト特性時における作動を説明す
るための要部拡大図である。
るための要部拡大図である。
【図14】他の実施例の減衰力可変型ショックアブソー
バにおける減衰力特性切換特性および各流路の開閉状況
を示す図である。
バにおける減衰力特性切換特性および各流路の開閉状況
を示す図である。
SA ショックアブソーバ A 上部室 B 下部室 D 伸側主流路 E 伸側副流路 R1 伸側可変絞り(可変絞り部) P ピストン(バルブボディ) 2 シリンダ 5c 伸側内側シート面 5d 伸側外側シート面 8 伸側高減衰バルブ 8a 第1ディスクバルブ 8b 第2ディスクバルブ 9 伸側低減衰バルブ 80 突出部
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ内を2室に画成するバルブボデ
ィと、2室間を常時連通する主流路と、主流路と並列に
設けられていて2室間を選択的に切換え連通する副流路
と、主流路の流通を制限的に許容することで高い減衰力
を発生させる高減衰バルブと、副流路の流通を制限的に
許容することで低い減衰力を発生させる低減衰バルブ
と、副流路の流路断面積を選択的に切換えて任意に変更
可能な可変絞り部と、を備えた減衰力可変型ショックア
ブソーバであって、 前記バルブボディにおける低圧側端面の内外周には高減
衰バルブが当接する内側シート面と低減衰バルブが当接
する外側シート面とが内外2重に形成され、 前記高減衰バルブは複数枚のディスクバルブが積層され
ていて、内側シート面に当接する第1ディスクバルブの
外径がその下層の第2ディスクバルブの外径よりも小径
に形成され、低減衰バルブはその内周面が第1ディスク
バルブの外周面に嵌着されると共に、低減衰バルブの内
周部が第1ディスクバルブの外周から突出する第2ディ
スクバルブの突出部に載置された状態で設けられている
ことを特徴とする減衰力可変型ショックアブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2694494A JPH07238976A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 減衰力可変型ショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2694494A JPH07238976A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 減衰力可変型ショックアブソーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238976A true JPH07238976A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12207270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2694494A Pending JPH07238976A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 減衰力可変型ショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07238976A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2427456A (en) * | 2005-06-21 | 2006-12-27 | Tenneco Automotive Operating | A four-piece piston assembly for a shock absorber |
KR100745004B1 (ko) * | 2001-11-29 | 2007-08-02 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 감쇠력 조정식 유압 완충기 |
CN102537183A (zh) * | 2010-12-28 | 2012-07-04 | 日立汽车系统株式会社 | 衰减力调节式缓冲器 |
JP2012524876A (ja) * | 2009-04-23 | 2012-10-18 | オーリンス・レイシング・エービー | ショックアブソーバのための圧力調整器 |
US8997953B2 (en) * | 2007-08-30 | 2015-04-07 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber having a full displacement valve assembly |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP2694494A patent/JPH07238976A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100745004B1 (ko) * | 2001-11-29 | 2007-08-02 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 감쇠력 조정식 유압 완충기 |
GB2427456A (en) * | 2005-06-21 | 2006-12-27 | Tenneco Automotive Operating | A four-piece piston assembly for a shock absorber |
GB2427456B (en) * | 2005-06-21 | 2009-09-30 | Tenneco Automotive Operating | Four-piece piston |
US7703586B2 (en) | 2005-06-21 | 2010-04-27 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Four-piece piston |
US8997953B2 (en) * | 2007-08-30 | 2015-04-07 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Shock absorber having a full displacement valve assembly |
JP2012524876A (ja) * | 2009-04-23 | 2012-10-18 | オーリンス・レイシング・エービー | ショックアブソーバのための圧力調整器 |
CN102537183A (zh) * | 2010-12-28 | 2012-07-04 | 日立汽车系统株式会社 | 衰减力调节式缓冲器 |
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