JPH07238960A - 温度感応式粘性流体継手装置 - Google Patents

温度感応式粘性流体継手装置

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JPH07238960A
JPH07238960A JP5469594A JP5469594A JPH07238960A JP H07238960 A JPH07238960 A JP H07238960A JP 5469594 A JP5469594 A JP 5469594A JP 5469594 A JP5469594 A JP 5469594A JP H07238960 A JPH07238960 A JP H07238960A
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JP
Japan
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cover
bimetal
support shaft
viscous fluid
temperature
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Application number
JP5469594A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Kato
博文 加藤
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バイメタルを支承する支軸のカバーに対する
回転を円滑にすると共に、バイメタル或いは弁体とカバ
ーとの摺動不良やバイメタル自体の局部応力増大に対す
る対策を確実にとった温度感応式粘性流体継手装置を提
供する 【構成】 バイメタル16とカバー5との間に、低フリ
クションでかつ耐摩耗性材料からなる第1のリング20
を当接介在させ、該第1のリング20を支軸15に挿着
させて、バイメタル16を第1のリング20を介してカ
バー5に当接支持されると共に、弁体14とカバー5と
の間に、低フリクションでかつ耐摩耗性材料からなる第
2のリング21を当接介在させて、弁体14は間接的に
カバー5に当接支持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用内燃機関の冷
却ファン装置の駆動装置などに施用する、粘性流体の剪
断抵抗利用の温度感応式粘性流体継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の温度感応式粘性流体継手装置と
しては、例えば、図3に示すように、エンジン補機側プ
ーリ(不図示)に入力軸側駆動軸1を連結し、この入力
側駆動軸1には、ベアリング2を介して略皿形状のボデ
ー3が回動自在に嵌挿されている。このボデー3の一側
には、中央部にボス部4を備えた略皿形状のカバー5が
固定され、このカバー5とボデー3との間に環状空間6
が形成されている。そして、この環状空間6に面するカ
バー5の側面には、環状のラビリンス用突起7が径方向
内方から径方向外方へ向かって複数条形成されている。
前記環状空間6は、仕切板8により、作動流体室9と貯
蔵室10の二室に区画されており、仕切板8は、薄鋼板
からプレス成形加工された略円板状を呈し、その外周端
8aがカバー5に固定されている。
【0003】また、入力側駆動軸1には、作動流体室9
内に回動可能に収容された略円板状のホイール11の内
周が固定され、このホイール11のカバー5に対向する
側面には、カバー5に形成されたラビリンス用突起7に
組み合わされて微小隙間を形成するラビリンス用突起1
2が一体形成されている。13は仕切板8に隣接配置さ
れた感温バルブで、この感温バルブ13は、仕切板8の
貯蔵室10側の側面に隣接して配設された板状の弁体1
4と、この弁体14をカバー5のボス部4に軸支された
支軸15を介して回動作動させる渦巻状のバイメタル1
6とで構成され、弁体14が仕切板8に設けた作動流体
室9および貯蔵室10への連通孔17を開閉することに
よって、室雰囲気温度に応じて貯蔵室10から作動流体
室9へ流出する作動流体の流れを制御するようになって
いる。
【0004】そして、従来の温度感応式粘性流体継手装
置における支軸(ロッド)15は、例えば実開昭61−
63023号公報によれば、図4に示しすように、低摩
擦材ブッシュ18を介して前記カバー5に軸支されてお
り、カバー5に対し支軸15が円滑に回転できるように
して、バイメタル16の制御を確実に弁体14に伝達す
るように意図している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支軸1
5の円滑な回転は、支軸15をカバー5に対して低摩擦
にすることと相俟って、バイメタル16及び弁体14と
カバー5との関係が問題となる。
【0006】すなわち、温度感応式粘性流体継手装置を
例えば自動車内燃機関のファンカップリングとして使用
した場合等には、内燃機関の振動や車体等からの入力に
対して、バイメタル16が、支軸15の軸方向に振動す
ることが考えられ、この振動によって、バイメタル16
の端面がカバー5に接触したり、弁体14がカバー5に
接触したりして、支軸の回転が円滑になされないことが
ある。又、このバイメタル16の端面とカバー5との接
触によって、バイメタル16の端面或いは弁体14が摩
耗して、耐久性が低下することが考えられる。さらに
は、バイメタル16が支軸15の回転方向に対して摺動
抵抗を増して摺動不良を起こすことが考えられる。
【0007】しからば、上記諸問題を回避するために、
バイメタル16とカバー5との間隙を大きくして支軸1
5に取り付けることが考えられるが、バイメタル16を
カバー5との間隙をあまり大きく取り過ぎると、内燃機
関の振動等によって、バイメタル16が大きく振動する
ことを許容することとなって、バイメタル16がカバー
5等に強くぶつかって、バイメタル16自体の局部応力
を増大させることとなって、折損することにもなりかね
ない。
【0008】そして、上記した従来の技術では、バイメ
タル15とカバー5との摺動不良やバイメタル15自体
の局部応力増大に対する対策は、とられてていないもの
といえる。
【0009】本発明は、かかる点に鑑み、バイメタルを
支承する支軸のカバーに対する回転を円滑にすると共
に、バイメタル或いは弁体とカバーとの摺動不良やバイ
メタル自体の局部応力増大に対する対策を確実にとった
温度感応式粘性流体継手装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の温度感応式粘性
流体継手装置は、バイメタルとカバーとの間に低フリク
ションでかつ耐摩耗性材料からなる第1のリングを当接
介在させ、該第1のリングを支軸に挿着させるか、又は
バイメタルとカバーとを、固体潤滑材からなるコーティ
ング層を介して当接させるかして構成した。又、カバー
と弁体との間に、低フリクションでかつ耐摩耗性材料か
らなる第2のリング又は固体潤滑材からなるコーティン
グ層を介在させて構成した。
【0011】
【作用】かかる構成において、バイメタルは、固体潤滑
材からなるコーティング層或いは低フリクションで耐摩
耗性材料からなる第1リングを介してカバーに当接支持
されており、又カバーと弁体との間にやはり低フリクシ
ョンで耐摩耗性材料からなる第2のリング又は固体潤滑
材からなるコーティング層を介在させており、このこと
は結局バイメタル及び弁体が支軸と共にカバーに当接支
持されていることとなり、内燃機関等の振動に対する影
響を抑えることができる。又バイメタルは、コーティン
グ層或いはリングによって、低フリクションをもって、
カバー上を摺動可能となり、雰囲気温度を確実に応答し
て作動し、支軸を介して弁体をこの雰囲気温度に応じて
作動させることとなる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例につき、図面を用いて
説明する。なお、上記従来装置と同様な構成要素につい
ては、同一符号を付して説明を省略する。
【0013】図2は、本発明の第1実施例の温度感応式
粘性流体継手装置の要部を拡大して示す縦断面図であ
り、支軸15は、従来同様、カバー5に形成した貫通孔
5aを貫通して、ベアリング19を介してカバー5に回
転可能に支承されている。そして支軸15の一端には、
バイメタル16の内端が取着され、このバイメタル16
とカバー5との間には、低フリクションで耐摩耗性材料
例えば樹脂材からなる第1のリング20がバイメタル1
6及びカバー5にそれぞれ当接して介在している。
【0014】この第1のリング20は、支軸15が挿入
される挿入孔20bを有すると共に、カバー5の貫通孔
5aの外端側に形成された拡径部5bに嵌入するフラン
ジ部20aが形成されている。
【0015】上記構成によれば、バイメタル16は、低
フリクションで耐摩耗性材料からなる第1リング20を
介してカバー5に当接支持されていることとなり、この
当接支持構造によって、内燃機関等の振動がバイメタル
16に伝達されたとしても、この振動をカバー5が確実
に受け、バイメタル16がカバー5によって影響されな
いこととなる。又バイメタル16は、第1のリング20
によって、低フリクションをもって、カバー5上を摺動
可能となる。この結果バイメタル16の雰囲気温度の変
化に対応する回転運動の自在さを失うことなく確実に作
動する。これによって、支軸15は軸方向の変位が小さ
く抑えられて、弁体14を雰囲気温度に対応して確実に
作動させると共に、バイメタル16の局部応力の増大を
抑制することができる。
【0016】又、本実施例では、前記支軸15の他端に
は、ワッシャ22を介在させボルト23により、弁体1
4が取着されているのであるが、ワッシャ22とカバー
5との間には、低フリクションで耐摩耗性材料例えば樹
脂材からなる第2のリング20が当接介在しており、こ
の第2のリング21は、挿入孔21bを有して、支軸1
5に挿着されている。この結果、上記第1のリング21
の働作と相俟って、弁体14が、更にカバー5に低フリ
クションの下に支軸15を介してバイメタル16の回転
力を確実に受け、連通孔17の開閉を雰囲気温度に対応
して制御でき、しかも、支軸15の軸方向の変位を更に
小さく抑えて、バイメタル16の局部応力の増大を更に
抑制することができる。
【0017】図3は、本考案の第2実施例を示すもの
で、上記第1実施例の第1のリング20に代えて、バイ
メタル16とカバー5との間に、例えば、フッ素樹脂、
MoS2 、グラファイト等を含む固体潤滑材からなるコ
ーティング層30を介在させ、バイメタル16をカバー
5に当接支持させたもので、上記第1実施例と同様、内
燃機関の振動等に対処し、又カバー5に対するバイメタ
ル16の摺動抵抗を小さくしてあり、この結果、バイメ
タル16の雰囲気温度の変化に対応する回転運動の自在
さを失うことなく確実に作動する。これによって、支軸
15は軸方向の変位が小さく抑えられて、弁体14を雰
囲気温度に対応して確実に作動させると共に、バイメタ
ルの局部応力の増大を抑制することができる。
【0018】なお、第2実施例において、第1実施例と
同様、弁体14とカバー5との間に第2のリング21を
介在させてもよい。また、弁体14とカバー5との間に
固体潤滑材からなるコーティング層を介在させることも
考えられる。
【0019】
【発明の効果】以上の構成にかかる本発明の温度感応式
粘性流体継手装置は、バイメタルとカバーとの間に低フ
リクションでかつ耐摩耗性材料からなる第1のリングを
当接介在させ、該第1のリングを支軸に挿着させるか、
又はバイメタルとカバーとを固体潤滑材からなるコーテ
ィング層を介して当接させるかして構成している結果、
バイメタルは、低フリクションで耐摩耗性材料からなる
第1リング或いはコーティング層を介してカバーに当接
支持されることとなって、この当接支持構造によって、
内燃機関等の振動がバイメタルに伝達されたとしても、
この振動をカバーが確実に受け、バイメタルがカバーに
よって影響されないこととなる。又バイメタルは、第1
のリング或いはコーティング層によって、低フリクショ
ンをもって、カバー上を摺動可能となるので、バイメタ
ルの雰囲気温度の変化に対応する回転運動の自在さを失
うことなく確実に作動する。これによって、支軸は軸方
向の変位が小さく抑えられて、弁体を雰囲気温度に対応
して確実に作動させると共に、バイメタルの局部応力の
増大を抑制することができる。
【0020】又、本発明では、弁体とカバーとの間に、
低フリクションでかつ耐摩耗性材料からなる第2のリン
グ又は固体潤滑材からなるコーティング層を介在させて
構成していることから、弁体は間接的にカバーに当接支
持されることとなる。この結果、上記第1のリング又は
コーティング層の働作と相俟って、弁体が、更にカバー
に低フリクションの下に支軸を介してバイメタルの回転
力を確実に受け、連通孔の開閉を雰囲気温度に対応して
制御でき、しかも、支軸の軸方向の変位を更に小さく抑
えて、バイメタルの局部応力の増大を更に抑制すること
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的に使用されている温度感応式粘性流体継
手装置の一例を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を採用した図1に示す温度
感応式粘性流体継手装置の要部を拡大して示す縦断面図
である。
【図3】本発明の第2実施例を採用した図1に示す温度
感応式粘性流体継手装置の要部を拡大して示す縦断面図
である。
【図4】従来の温度感応式粘性流体継手装置の要部を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 3 ボデー 5 カバー 6 環状空間 8 仕切板 9 作動流体室 10 貯蔵室 13 感温バルブ 14 弁体 15 支軸 16 バイメタル 17 連通孔 20 第1のリング 21 第2のリング 30 コーティング層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図4】
【図1】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側駆動軸に回動可能に嵌装されたボデ
    ーとこのボデーに固定されたカバーとで空間部を形成
    し、該空間部を作動流体室と貯蔵室とに隔成する仕切板
    を前記カバーに固定し、前記仕切板に前記作動流体室と
    貯蔵室とを連通する連通孔を設け、該連通孔を開閉する
    弁体を、前記カバーに枢支された支軸の一端に取付け、
    該支軸の他端に渦巻状のバイメタルの内端を取着すると
    共に、該バイメタルの外端を前記カバーに取着して構成
    する温度感応式粘性流体継手装置において、前記カバー
    とバイメタルとの間に低フリクションでかつ耐摩耗性材
    料からなる第1のリングを当接介在させ、該第1のリン
    グを前記支軸に挿着したことを特徴とする温度感応式粘
    性流体継手装置。
  2. 【請求項2】入力側駆動軸に回動可能に嵌装されたボデ
    ーとこのボデーに固定されたカバーとで空間部を形成
    し、該空間部を作動流体室と貯蔵室とに隔成する仕切板
    を前記カバーに固定し、前記仕切板に前記作動流体室と
    貯蔵室とを連通する連通孔を設け、該連通孔を開閉する
    弁体を、前記カバーに枢支された支軸の一端に取付け、
    該支軸の他端に渦巻状のバイメタルの内端を取着すると
    共に、該バイメタルの外端を前記カバーに取着して構成
    する温度感応式粘性流体継手装置において、前記バイメ
    タルとカバーとが、固体潤滑材からなるコーティング層
    を介して当接するようにしたことを特徴とする温度感応
    式粘性流体継手装置。
  3. 【請求項3】前記カバーと弁体との間に低フリクション
    でかつ耐摩耗性材料からなる第2リングを介在させたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の温度感応式粘性流
    体継手装置。
  4. 【請求項4】前記カバーと弁体との間に固体潤滑材から
    なるコーティング層を介在させたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の温度感応式粘性流体継手装置。
JP5469594A 1994-02-28 1994-02-28 温度感応式粘性流体継手装置 Pending JPH07238960A (ja)

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