JPH072388Y2 - 小型船舶等における沈没防止装置 - Google Patents
小型船舶等における沈没防止装置Info
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- JPH072388Y2 JPH072388Y2 JP14607889U JP14607889U JPH072388Y2 JP H072388 Y2 JPH072388 Y2 JP H072388Y2 JP 14607889 U JP14607889 U JP 14607889U JP 14607889 U JP14607889 U JP 14607889U JP H072388 Y2 JPH072388 Y2 JP H072388Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ヨット、ボートあるいは一般小型船舶等に
対する沈没防止装置にかかるもので、特に、当該船舶の
沈没を予期する物理的状況変化を初期的に検知し、その
変化の状況に応じて、段階的に、認別可能なアラーム音
によって警報し、最終的な状況検知時に船体に大きな浮
力を与え、当該船体の沈没を防止あるいは沈没までの時
間を極力長くするようになした小型船舶等における沈没
防止装置に関するものである。
対する沈没防止装置にかかるもので、特に、当該船舶の
沈没を予期する物理的状況変化を初期的に検知し、その
変化の状況に応じて、段階的に、認別可能なアラーム音
によって警報し、最終的な状況検知時に船体に大きな浮
力を与え、当該船体の沈没を防止あるいは沈没までの時
間を極力長くするようになした小型船舶等における沈没
防止装置に関するものである。
[従来の技術] 周知のように、ヨット、ボートあるいは一般小型船舶等
は、航行中、周囲環境の変化により、その変化がある限
界を越えると、横転し、あるいは浸水し、終局的には船
体が沈没してしまうということがある。従来、上記する
ような状況に至ると、搭乗者は、予め船舶に搭載してあ
るライフラフトに乗りうつり、自走することなく救助を
待つ。場合によって、前記船舶は、搭乗者がライフラフ
トに乗りうつる間もなしに沈没してしまい、これは搭乗
者とともに水沈し、溺死する状態になりうる。搭乗者が
単独漂流状態では、発見がおくれ、あるいは発見されな
い場合の生命の維持は大変困難な状態になり、それは直
接死にいたらしめていた。
は、航行中、周囲環境の変化により、その変化がある限
界を越えると、横転し、あるいは浸水し、終局的には船
体が沈没してしまうということがある。従来、上記する
ような状況に至ると、搭乗者は、予め船舶に搭載してあ
るライフラフトに乗りうつり、自走することなく救助を
待つ。場合によって、前記船舶は、搭乗者がライフラフ
トに乗りうつる間もなしに沈没してしまい、これは搭乗
者とともに水沈し、溺死する状態になりうる。搭乗者が
単独漂流状態では、発見がおくれ、あるいは発見されな
い場合の生命の維持は大変困難な状態になり、それは直
接死にいたらしめていた。
[考案が解決しようとする課題] 上記するような場合、船体は、瞬時に水中に沈没してし
まうため、無線機等の船体装備品、生活品等を失うこと
になり、自走移動並びに第三者への連絡ができず、長時
間的未救助の場合には、生命にかかわる大きな事故の原
因となっていた。
まうため、無線機等の船体装備品、生活品等を失うこと
になり、自走移動並びに第三者への連絡ができず、長時
間的未救助の場合には、生命にかかわる大きな事故の原
因となっていた。
さらに、上記する従来の手段によれば、事故のあった船
体は、回収されることなく沈没し、放棄される場合がほ
とんどであり、事故の原因究明、並びに船体装備品の回
収ができない等の問題点を有していた。
体は、回収されることなく沈没し、放棄される場合がほ
とんどであり、事故の原因究明、並びに船体装備品の回
収ができない等の問題点を有していた。
そこで、この考案は、船舶の沈没を予期するような物理
的状況変化が船舶船体に加わった際、これを初期的に検
知する各種センサを船体に設けておき、当該センサによ
って物理的状況変化を検知して、危険の度合を警報によ
り知らせるとともに、船体に大きな浮力を与えるための
エアバッグを機能させ、当該船体の沈没を防止するもの
である。従って、この考案では、船体自体を水面に留保
し、ライフラフトをロープでつないでおけば発見もされ
やすく当該船体装備品並びに生活品を用いながら救助を
待つことも可能であり、場合によって他船の助けにより
曳航するものである。
的状況変化が船舶船体に加わった際、これを初期的に検
知する各種センサを船体に設けておき、当該センサによ
って物理的状況変化を検知して、危険の度合を警報によ
り知らせるとともに、船体に大きな浮力を与えるための
エアバッグを機能させ、当該船体の沈没を防止するもの
である。従って、この考案では、船体自体を水面に留保
し、ライフラフトをロープでつないでおけば発見もされ
やすく当該船体装備品並びに生活品を用いながら救助を
待つことも可能であり、場合によって他船の助けにより
曳航するものである。
[課題を解決するための手段] この考案は、上記する目的を達成するにあたって、具体
的には、第1及び第2の弁機構を備えたエアバッグと、
第3の弁機構を備えていて、前記エアバッグにおける第
1の弁機構に対して第1の流路を介して接続してあるエ
アボンベと、 前記エアバッグにおける第2の弁機構に対して第2の流
路を介して接続してあるエア圧送−吸入機構と、 船体の沈没を予期する物理的状況変化を検知して、検知
信号を出力する各種センサ素子群と、 前記各種センサ素子群の少くとも1つが前記船体の沈没
を予期する物理的状況変化を検知して検知信号を出力し
た後、該出力信号に応答して前記第2の弁機構並びに前
記エア圧送−吸入機構を選択的に制限する制御器と、 異常浸水等による異常水圧に応答して前記第1及び第3
の弁機構を開弁する手段とを備えてなり、 前記各種センサ素子群の少くとも1つが前記船体の沈没
を予期する物理的状況変化を検知して検知信号を出力し
た際、前記エアバッグ前記エア圧送−吸入機構に導通し
て給気拡張し、船体を不沈状態に維持するとともに、異
常浸水による電気系統異常並びに前記エア圧送−吸入機
構の作動不能時に、前記第3の弁機構、第1の流路及び
第1の弁機構を介して前記エアボンベとエアバッグ間を
導通して、前記エアバッグを給気拡張し、船体を不沈状
態に維持するようにした小型船舶等における沈没防止装
置を構成する。
的には、第1及び第2の弁機構を備えたエアバッグと、
第3の弁機構を備えていて、前記エアバッグにおける第
1の弁機構に対して第1の流路を介して接続してあるエ
アボンベと、 前記エアバッグにおける第2の弁機構に対して第2の流
路を介して接続してあるエア圧送−吸入機構と、 船体の沈没を予期する物理的状況変化を検知して、検知
信号を出力する各種センサ素子群と、 前記各種センサ素子群の少くとも1つが前記船体の沈没
を予期する物理的状況変化を検知して検知信号を出力し
た後、該出力信号に応答して前記第2の弁機構並びに前
記エア圧送−吸入機構を選択的に制限する制御器と、 異常浸水等による異常水圧に応答して前記第1及び第3
の弁機構を開弁する手段とを備えてなり、 前記各種センサ素子群の少くとも1つが前記船体の沈没
を予期する物理的状況変化を検知して検知信号を出力し
た際、前記エアバッグ前記エア圧送−吸入機構に導通し
て給気拡張し、船体を不沈状態に維持するとともに、異
常浸水による電気系統異常並びに前記エア圧送−吸入機
構の作動不能時に、前記第3の弁機構、第1の流路及び
第1の弁機構を介して前記エアボンベとエアバッグ間を
導通して、前記エアバッグを給気拡張し、船体を不沈状
態に維持するようにした小型船舶等における沈没防止装
置を構成する。
[実施例の説明] 以下、この考案になる小型船舶等における沈没防止装置
ついて、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に
説明する。
ついて、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に
説明する。
この考案になる沈没防止装置は、ヨット、ボートあるい
は一般小型船舶等、特に横転あるいは浸水等によって瞬
時に沈没してしまうような船舶に対して装備される。こ
の考案になる沈没防止装置は、基本的には、エアバッグ
(1)、エアボンベ(2)、エア圧送−吸入機構
(3)、これら流路接続する流路(4)、(5)、物理
的状況変化を検知するための複数のセンサ素子群(6)
及び制御器(7)によって構成されている。前記エアバ
ッグ(1)は、ゴムボート等の材料として知られている
可撓性のある材料をベースとするものであり、補強の目
的で内部側にクロス状補強材層を設け、さらに、水没時
に機能する際、異常な外力を受けても変形しないように
ネット状補強材で強度補強してある。前記エアバッグ
(1)は、使い捨てのものではなく、繰り返して使用す
ることができるものであって、コンパクトに折りたため
る構造体であることが好ましい。前記エアバッグ(1)
は、第3図及び第4図に例示するように、船舶船体(S.
B)における予め選定される部所、たとえばフォークス
ル(8)、メインキャビン(9)、クォーターバース
(10)等の部所に設置される。前記エアバッグ(1)
は、浮きとしての機能を損なわない範囲において設置さ
れる船体部所の形状に合った形状に設計してある。前記
エアバッグ(1)は、エア出入口(11)を備えている。
前記エアバッグ(1)におけるエア出入口(12)には、
自動圧力調節器(12)と、第1及び第2の弁機構(1
3)、(14)が設けてある。この考案では、前記エアバ
ッグ(1)内にエアが圧送され始める直前に、大きな警
報音を発するように構成しておくこと、及びこれを解除
するように構成しておくことができる。さらに、前記エ
アバッグ(1)は、手動によって内部エア抜きをするた
めの排気口を設けたものであってもよい。前記エアバッ
グ(1)は、たとえばロープあるいはネット等によっ
て、船体(S.B)における設置場所に対して移動するこ
とのないように取り付けてある。前記エアバッグ(1)
とエアボンベ(2)とは、1対ないしは複数対のものと
して船体内に装備され、それぞれの対は、たとえばネッ
ト状のものによって分離しないように互いに組み合わさ
れている。
は一般小型船舶等、特に横転あるいは浸水等によって瞬
時に沈没してしまうような船舶に対して装備される。こ
の考案になる沈没防止装置は、基本的には、エアバッグ
(1)、エアボンベ(2)、エア圧送−吸入機構
(3)、これら流路接続する流路(4)、(5)、物理
的状況変化を検知するための複数のセンサ素子群(6)
及び制御器(7)によって構成されている。前記エアバ
ッグ(1)は、ゴムボート等の材料として知られている
可撓性のある材料をベースとするものであり、補強の目
的で内部側にクロス状補強材層を設け、さらに、水没時
に機能する際、異常な外力を受けても変形しないように
ネット状補強材で強度補強してある。前記エアバッグ
(1)は、使い捨てのものではなく、繰り返して使用す
ることができるものであって、コンパクトに折りたため
る構造体であることが好ましい。前記エアバッグ(1)
は、第3図及び第4図に例示するように、船舶船体(S.
B)における予め選定される部所、たとえばフォークス
ル(8)、メインキャビン(9)、クォーターバース
(10)等の部所に設置される。前記エアバッグ(1)
は、浮きとしての機能を損なわない範囲において設置さ
れる船体部所の形状に合った形状に設計してある。前記
エアバッグ(1)は、エア出入口(11)を備えている。
前記エアバッグ(1)におけるエア出入口(12)には、
自動圧力調節器(12)と、第1及び第2の弁機構(1
3)、(14)が設けてある。この考案では、前記エアバ
ッグ(1)内にエアが圧送され始める直前に、大きな警
報音を発するように構成しておくこと、及びこれを解除
するように構成しておくことができる。さらに、前記エ
アバッグ(1)は、手動によって内部エア抜きをするた
めの排気口を設けたものであってもよい。前記エアバッ
グ(1)は、たとえばロープあるいはネット等によっ
て、船体(S.B)における設置場所に対して移動するこ
とのないように取り付けてある。前記エアバッグ(1)
とエアボンベ(2)とは、1対ないしは複数対のものと
して船体内に装備され、それぞれの対は、たとえばネッ
ト状のものによって分離しないように互いに組み合わさ
れている。
前記エアボンベ(2)は、圧縮エアを収容するものであ
って、口部に第3の弁機構(15)を備えたものからなっ
ている。前記エアバッグ(1)における第1及び第2の
弁機構(13)、(14)は、いずれも電気信号に応答して
作動する電磁弁機構等によって構成される。前記エアボ
ンベ(2)は、前記第3の弁機構(15)及び第1の流路
(4)を介して前記エアバッグ(1)における第1の弁
機構(13)に流路接続してある。前記エアボンベ(2)
と前記エアバッグ(1)とは、前記第1の弁機構(13)
および第3の弁機構(15)がいずれも開路している場合
に導通し、前記エアボンベ(2)内のエアが、前記エア
バッグ(1)内に送入される。
って、口部に第3の弁機構(15)を備えたものからなっ
ている。前記エアバッグ(1)における第1及び第2の
弁機構(13)、(14)は、いずれも電気信号に応答して
作動する電磁弁機構等によって構成される。前記エアボ
ンベ(2)は、前記第3の弁機構(15)及び第1の流路
(4)を介して前記エアバッグ(1)における第1の弁
機構(13)に流路接続してある。前記エアボンベ(2)
と前記エアバッグ(1)とは、前記第1の弁機構(13)
および第3の弁機構(15)がいずれも開路している場合
に導通し、前記エアボンベ(2)内のエアが、前記エア
バッグ(1)内に送入される。
この考案において、前記エアバッグ(1)における第1
の弁機構(13)は、電磁作用等によって常態時には弁が
閉じていて、異常(水圧)時には電磁作用が解除されて
弁が開くように構成してある。
の弁機構(13)は、電磁作用等によって常態時には弁が
閉じていて、異常(水圧)時には電磁作用が解除されて
弁が開くように構成してある。
前記第1の弁機構(13)は、エアバッグ(1)内の圧力
調節弁であり、手動によって調節できるものからなって
いる。さらに、前記エアボンベ(2)における第3の弁
機構(15)は、水圧検知手段を備えていて、船体に多量
の浸水があった場合、その水圧を検知して機械適に作動
する弁であり、たとえば、浸水時における電気系統のト
ラベル、前記エア圧送−吸入機構(3)の作動不能時に
水圧を検知して自動的に開弁し、ボンベ内の空気をエア
バッグ(1)内に圧送することができるようになってい
る。
調節弁であり、手動によって調節できるものからなって
いる。さらに、前記エアボンベ(2)における第3の弁
機構(15)は、水圧検知手段を備えていて、船体に多量
の浸水があった場合、その水圧を検知して機械適に作動
する弁であり、たとえば、浸水時における電気系統のト
ラベル、前記エア圧送−吸入機構(3)の作動不能時に
水圧を検知して自動的に開弁し、ボンベ内の空気をエア
バッグ(1)内に圧送することができるようになってい
る。
さらに、この考案において前記エア圧送−給入機構
(3)は、流路(5)を介して前記エアバッグ(1)に
おける第2の弁機構(14)に流路接続してある。前記エ
ア圧送−吸入機構(3)は、ポンプによって構成され
る。
(3)は、流路(5)を介して前記エアバッグ(1)に
おける第2の弁機構(14)に流路接続してある。前記エ
ア圧送−吸入機構(3)は、ポンプによって構成され
る。
次に、この考案になる沈没防止装置のための各種センサ
素子群(6)について説明する。前記各種センサ素子群
(6)は、船体の沈没を予期するような物理的状況変化
が、船体(S.B)に対して生じた際、これを初期的に検
知するためのセンサである。まず、第1のセンサ(6A)
は、船体(S.B)が何物かの衝突したような場合に生じ
る衝撃を検知する衝撃検知センサであり、たとえば第図
に示すように、船体(S.B)に取り付けた衝撃検知器と
コードテープ等からなっていて、前記衝撃検知器による
衝撃度合と、前記コードテープの切断により検知され
る。次に、第2のセンサ(6B)は、船体疲労部に対し、
外力が作用した際に生じるねじれ、彎曲、変形および亀
裂を検知するものであって、前記船体構造部分に取り付
けた棒状センサによって構成される。さらに、第3のセ
ンサ(6C)及び第4のセンサ(6D)は、船体(S.B)に
対する浸水を検知するものであって、特に第3のセンサ
(6C)は、操船の不備、気象の急変等による浸水を検知
し、第4のセンサ(6D)は、不測の事態による浸水を検
知する。さらに、この考案においては、前記センサ素子
群(6)に加えて、手動による操作子(16)が設けてあ
る。前記手動操作子(16)は、搭乗者の経験にもとづ
き、不測の事態を想定し、未然に沈没を予防する。前記
センサ素子群(6A)〜(6D)及び手動操作子(16)は、
制御器(17)に対してそれぞれ接続されていて、前記制
御器(7)に各検知信号を出力する。前記第1及び第2
の弁機構(13)、(14)と、前記エア圧送−吸入機構
(3)は、前記制御器(7)に対して電気的に回路接続
されていて、前記各種センサ素子群(6)及び手動操作
子(16)からの信号に応答して作動するようになってい
る。
素子群(6)について説明する。前記各種センサ素子群
(6)は、船体の沈没を予期するような物理的状況変化
が、船体(S.B)に対して生じた際、これを初期的に検
知するためのセンサである。まず、第1のセンサ(6A)
は、船体(S.B)が何物かの衝突したような場合に生じ
る衝撃を検知する衝撃検知センサであり、たとえば第図
に示すように、船体(S.B)に取り付けた衝撃検知器と
コードテープ等からなっていて、前記衝撃検知器による
衝撃度合と、前記コードテープの切断により検知され
る。次に、第2のセンサ(6B)は、船体疲労部に対し、
外力が作用した際に生じるねじれ、彎曲、変形および亀
裂を検知するものであって、前記船体構造部分に取り付
けた棒状センサによって構成される。さらに、第3のセ
ンサ(6C)及び第4のセンサ(6D)は、船体(S.B)に
対する浸水を検知するものであって、特に第3のセンサ
(6C)は、操船の不備、気象の急変等による浸水を検知
し、第4のセンサ(6D)は、不測の事態による浸水を検
知する。さらに、この考案においては、前記センサ素子
群(6)に加えて、手動による操作子(16)が設けてあ
る。前記手動操作子(16)は、搭乗者の経験にもとづ
き、不測の事態を想定し、未然に沈没を予防する。前記
センサ素子群(6A)〜(6D)及び手動操作子(16)は、
制御器(17)に対してそれぞれ接続されていて、前記制
御器(7)に各検知信号を出力する。前記第1及び第2
の弁機構(13)、(14)と、前記エア圧送−吸入機構
(3)は、前記制御器(7)に対して電気的に回路接続
されていて、前記各種センサ素子群(6)及び手動操作
子(16)からの信号に応答して作動するようになってい
る。
この考案において、前記エアバッグ(1)は、まず、前
記制御器(7)の制御信号にもとづく第2の弁機構(1
4)の制御によって、前記流路(5)を介して前記エア
圧送−吸入機構(3)に導通し、前記エア圧送−吸入機
構(3)からのエアを受け入れる。それによって、前記
エアバッグ(1)は、浮力体として維持される。さら
に、異常時、すなわち浸水等によって前記エア圧送−吸
入機構(3)が作動不能に陥った場合には、前記エアバ
ッグ(1)は、前述するように前記第1及び第2の弁機
構(13)、(15)の開弁によって、前記流路(4)を介
して前記エアボンベ(2)に導通し、前記エアボンベ
(2)からのエアを受け入れる。それによって、前記エ
アバッグ(1)は、浮力体として維持されるようになっ
ている。尚、エアバッグへの圧送は、エアボンベ(2)
及びエア圧送−吸入機構(3)の双方共同時に可動する
こともありうる。
記制御器(7)の制御信号にもとづく第2の弁機構(1
4)の制御によって、前記流路(5)を介して前記エア
圧送−吸入機構(3)に導通し、前記エア圧送−吸入機
構(3)からのエアを受け入れる。それによって、前記
エアバッグ(1)は、浮力体として維持される。さら
に、異常時、すなわち浸水等によって前記エア圧送−吸
入機構(3)が作動不能に陥った場合には、前記エアバ
ッグ(1)は、前述するように前記第1及び第2の弁機
構(13)、(15)の開弁によって、前記流路(4)を介
して前記エアボンベ(2)に導通し、前記エアボンベ
(2)からのエアを受け入れる。それによって、前記エ
アバッグ(1)は、浮力体として維持されるようになっ
ている。尚、エアバッグへの圧送は、エアボンベ(2)
及びエア圧送−吸入機構(3)の双方共同時に可動する
こともありうる。
この考案になる沈没防止装置では、前記各種センサ素子
群の少くとも1つが前記船体の沈没を予期する物理的状
況変化を検知して検知信号を出力した際、直ちに、前記
エアバッグを給気拡張して、船体を不沈常態に維持す
る。沈没の危険が回避された後、エアバッグ(1)内の
エアを排気させる場合には、前記エア圧送−吸入機構
(3)を作動させればよい。
群の少くとも1つが前記船体の沈没を予期する物理的状
況変化を検知して検知信号を出力した際、直ちに、前記
エアバッグを給気拡張して、船体を不沈常態に維持す
る。沈没の危険が回避された後、エアバッグ(1)内の
エアを排気させる場合には、前記エア圧送−吸入機構
(3)を作動させればよい。
[考案の効果] 以上の構成になるこの考案の小型船舶等における沈没防
止装置は、船舶の沈没を予期するような物理的状況変化
が船舶船体に加わった際、これを初期的に検知し、その
変化に応じて、段階的に、認別可能なアラーム音によっ
て警報し、最終的な状況検知信号に応答して、船体に大
きな浮力を与えるべくエアバッグを機能させるようにし
たものであり、従来沈没してしまっていた船体を水上に
浮かせておくことができ、船本体と船体装備品並びに生
活品を利用しながら救助を待ち、場合によっては当該船
体の曳航移動によって回収することもでき、それらの点
において極めて実効性の高いものといえる。
止装置は、船舶の沈没を予期するような物理的状況変化
が船舶船体に加わった際、これを初期的に検知し、その
変化に応じて、段階的に、認別可能なアラーム音によっ
て警報し、最終的な状況検知信号に応答して、船体に大
きな浮力を与えるべくエアバッグを機能させるようにし
たものであり、従来沈没してしまっていた船体を水上に
浮かせておくことができ、船本体と船体装備品並びに生
活品を利用しながら救助を待ち、場合によっては当該船
体の曳航移動によって回収することもでき、それらの点
において極めて実効性の高いものといえる。
第1図は、この考案になる小型船舶等における沈没防止
装置の具体例を示すものであり、各構成部材の組み合わ
せ関係を示すブロック線図、 第2図は、当該沈没防止装置における各種センサ素子群
を船体との関係においてその具体例を示す概略的側面
図、 第3図は、当該沈没防止装置におけるエアバックを船体
との関係においてその設置部所の具体例を示す概略的平
面図、 第4図は、その概略的側面図である。 (1)……エアバック (2)……エアボンベ (3)……エア圧送−吸入機構 (4)……第1の流路 (5)……第2の流路 (6)……センサ素子群 (7)……制御器 (13)……第1の弁機構 (14)……第2の弁機構 (15)……第3の弁機構 (16)……手動操作子
装置の具体例を示すものであり、各構成部材の組み合わ
せ関係を示すブロック線図、 第2図は、当該沈没防止装置における各種センサ素子群
を船体との関係においてその具体例を示す概略的側面
図、 第3図は、当該沈没防止装置におけるエアバックを船体
との関係においてその設置部所の具体例を示す概略的平
面図、 第4図は、その概略的側面図である。 (1)……エアバック (2)……エアボンベ (3)……エア圧送−吸入機構 (4)……第1の流路 (5)……第2の流路 (6)……センサ素子群 (7)……制御器 (13)……第1の弁機構 (14)……第2の弁機構 (15)……第3の弁機構 (16)……手動操作子
Claims (1)
- 【請求項1】第1及び第2の弁機構を備えたエアバッグ
と、 第3の弁機構を備えていて、前記エアバッグにおける第
1の弁機構に対して第1の流路を介して接続してあるエ
アボンベと、 前記エアバッグにおける第2の弁機構に対して第2の流
路を介して接続してあるエア圧送−吸入機構と、 船体の沈没を予期する物理的状況変化を検知して、検知
信号を出力する各種センサ素子群と、 前記各種センサ素子群の少くとも1つが前記船体の沈没
を予期する物理的状況変化を検知して検知信号を出力し
た際、該出力信号に応答して前記第2の弁機構並びに前
記エア圧送−吸入機構を選択的に制限する制御器と、 異常浸水等による異常水圧時に、該異常水圧に応答して
前記第1及び第3の弁機構を開弁する手段とを備えてな
り、 前記各種センサ素子群の少くとも1つが前記船体の沈没
を予期する物理的状況変化を検知して検知信号を出力し
た際、前記エアバッグ前記エア圧送−吸入機構に導通し
て給気拡張し、船体を不沈状態に維持するとともに、異
常浸水による電気系統異常並びに前記エア圧送−吸入機
構の作動不能時に、前記第3の弁機構、第1の流路及び
第1の弁機構を介して前記エアボンベとエアバッグ間を
導通して、前記エアバッグを給気拡張し、これを浮力体
として船体を不沈状態に維持するようにしたことを特徴
とする小型船舶等における沈没防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14607889U JPH072388Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 小型船舶等における沈没防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14607889U JPH072388Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 小型船舶等における沈没防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384298U JPH0384298U (ja) | 1991-08-27 |
JPH072388Y2 true JPH072388Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=31692684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14607889U Expired - Lifetime JPH072388Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 小型船舶等における沈没防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072388Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-18 JP JP14607889U patent/JPH072388Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384298U (ja) | 1991-08-27 |
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