JPH07238632A - コルク化粧板及びその製造方法 - Google Patents

コルク化粧板及びその製造方法

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JPH07238632A
JPH07238632A JP2809494A JP2809494A JPH07238632A JP H07238632 A JPH07238632 A JP H07238632A JP 2809494 A JP2809494 A JP 2809494A JP 2809494 A JP2809494 A JP 2809494A JP H07238632 A JPH07238632 A JP H07238632A
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cork
decorative board
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inorganic antibacterial
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Tadahiro Akita
忠宏 秋田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コルク独特の風合いを有し、健康増進作用を
有するコルク化粧板及びその製造方法を提供する。 【構成】 本発明のコルク化粧板は、コルク材が樹脂バ
インダーによって成形されてなるものであり、無機質抗
菌剤を含有することを特徴とするものである。無機質抗
菌剤は、破砕されたコルク材中に混入されてもよいし、
表面に塗布される塗料中に混入されてもよい。また、コ
ルク材中又は塗料中に、遠赤外線放射セラミックが併せ
て混入されてもよい。コルク化粧板の表面は、耐汚染性
等の観点から、フッ素樹脂加工またはシリコン樹脂加工
されていることが好ましく、樹脂バインダーあるいは表
面コーティングにフッ素樹脂、シリコン樹脂を用いる。
コルク基板の表面に塗料を塗布する場合、ロールコータ
により塗布し、加圧浸透せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床材、壁材等、各種建
築材料として有用なコルク化粧板及びその製造方法に関
するものであり、特に健康増進を図る上で有用なコルク
化粧板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コルク材を樹脂で固めて成形したコルク
板は、独特の風合いを有すること、断熱性、弾力性、吸
音性、防虫性に優れること等の特徴を有し、建築内装材
や家具等、特にインテリアの分野で用いられるようにな
ってきている。
【0003】例えば、本願出願人は、先に特開平2−1
17831号において、コルク基板の表面に種々の色調
を有し耐光性を有する不透明顔料を含有する塗料を塗布
して褪色防止塗膜を形成し、この褪色防止塗膜にコルク
基板の塗料に対する吸収性の差によりコルク模様を生起
せしめることにより、コルク独特の模様や色調が維持さ
れ、しかも紫外線による褪色を抑えた化粧板を提案し
た。
【0004】前記化粧板は、コルクの特徴を生かした外
観を有し、しかも耐久性にも優れたものであるので、例
えば床材としての用途が期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コルク板を
建築内装材として広く普及させるためには、コルク自体
が有する特徴を生かすだけではなく、なんらかの付加価
値を付与して商品価値を高めることが要求される。勿
論、このときコルク独特の風合が消失しては無意味であ
る。
【0006】そこで本発明は、前述のようなコルク化粧
板に、これまで全く考えられていなかった付加価値を付
与してその商品価値を高め、床材等の建築内装材として
の普及を図ることを目的とする。具体的に言えば、コル
ク独特の風合を有し、断熱性、弾力性、吸音性、防虫性
に優れるばかりでなく、床材等の建築内装材として使用
するだけで健康増進につながる新規なコルク化粧板及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のコルク化粧板は、破砕されたコルク材が
樹脂バインダーによって板状に成形されてなり、無機質
抗菌剤を含有することを特徴とするものであり、さらに
は遠赤外線放射セラミックを併せて含有することを特徴
とするものである。
【0008】無機質抗菌剤は、イオン効果により活性酸
素を生成するもので、これが一般細菌やカビ等の細胞に
作用して死滅させる働きを有する。本発明においては、
市販の無機質抗菌剤がいずれも使用でき、具体的には、
日硝ラジエコー社製,商品名ラジエコー抗菌パウダー等
が挙げられる。
【0009】この日硝ラジエコー社製,商品名ラジエコ
ー抗菌パウダーは、 SiO2>50% Al23<30% MgO,CaO<10% Na2O,K2O<5% なる概略組成を有する基本セラミックを主体とするもの
で、微小な多孔体を形成し、その孔のサイズから、大腸
菌等のバクテリアを吸着し易いという特性を有する。ま
た、この抗菌パウダーは、小量の抗菌性金属(銀)を含
有し、そのイオン効果により活性酸素を生成し、これが
一般細菌やカビ等の細胞に作用して死滅させる働きを有
する。
【0010】また、前記無機質抗菌剤と併用される遠赤
外線放射セラミックは、各種セラミックの中でも高効率
で波長5〜15ミクロンの遠赤外線を放射するものであ
って、一般的には、加熱や太陽光線の吸収等により遠赤
外線を放射するものが知られている。勿論、本発明にお
いても、これら公知の遠赤外線放射セラミックがいずれ
も使用可能であるが、特に常温でも遠赤外線をある程度
放射する、非加熱遠赤外線放射セラミックが好適であ
る。具体的には、アモルファスセラミックの1種である
商品名ラジエコー(日本板硝子社製)が挙げられる。
【0011】本発明のコルク化粧板は、破砕されたコル
ク材(必要に応じて有色顔料等を添加してもよい。)が
樹脂バインダー(例えばフェノールレジン、ウレタン樹
脂接着剤、エポキシウレタン接着剤、酢酸ビニル系接着
剤、さらにはこれらにグリコールを添加したもの等。)
によって板状に成形されてなるものであって、上述の無
機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミックは、コルク板を製
造する際に原料中(例えば樹脂バインダー中)に予め混
入してもよいし、あるいは成形されたコルク板の表面に
塗料化して塗布してもよい。要は、前記無機質抗菌剤や
遠赤外線放射セラミックがコルク板中に如何なる形態で
あっても含有されていればよい。
【0012】前者の場合(コルク板製造の際に添加混入
する場合)、無機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミックの
添加量は任意であるが、コルク板の全重量に対して前者
は0.5重量%〜3重量%、後者は5重量%〜30重量
%とすることが好ましい。無機質抗菌剤の添加量や、遠
赤外線放射セラミックの添加量が、前記範囲を外れて少
なすぎると十分な効果が期待できず、逆に添加量が前記
範囲を外れて多すぎると、コルク独特の風合や弾力性等
が損なわれる虞れがある。
【0013】一方、後者の場合(成形されたコルク板の
表面に塗料化して塗布する場合)、塗料中の無機質抗菌
剤の含有量を2重量%〜4重量%、遠赤外線放射セラミ
ックの含有量を20重量%〜40重量%とし、これを無
機質抗菌剤が一工程につき0.05g/m2 〜2g/m
2 、特に0.3g/m2 〜0.7g/m2 (遠赤外線放
射セラミックはこの10倍量)となるように塗布するこ
とが好ましい。
【0014】この場合、塗料中の無機質抗菌剤や遠赤外
線放射セラミックの含有量と塗布量によってコルク板の
無機質抗菌剤含有量,遠赤外線放射セラミック含有量が
決まるが、所定の効果を得るためには無機質抗菌剤がコ
ルク板の表面に0.1g/m 2 〜4g/m2 の範囲で存
在することが好ましく、0.6g/m2 〜1.4g/m
2 の範囲で存在することがより好ましい。(遠赤外線放
射セラミックはこの10倍量)
【0015】ところで、一般にコルク基板は、紫外線に
よる褪色が著しく、その防止が大きな課題となってい
る。したがって、コルク基板の表面に不透明塗料を塗布
して紫外線による褪色を防止する技術は有用であり、こ
の塗料中に前記無機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミック
を混入すれば、コルク基板の耐光性の向上と健康増進作
用の付与が同時に達成されることになる。
【0016】ただし、前記無機質抗菌剤や遠赤外線放射
セラミックは、耐光性の向上にはあまり効果を発揮しな
いことから、効果的に褪色防止作用を有する無機顔料を
塗料中に混入することが好ましい。使用する顔料として
は、紫外線を透過し難く、耐光性の良いものが好まし
く、黄鉛、カーボン、ベンガラ、ルチル型チタン等が挙
げられる。その他、ベンジジンイエロー等の有機顔料
や、有機系透明ベンガラ、鉛白、亜鉛華、アナーゼ型チ
タン等も使用可能であるが、先の顔料に比べて耐光性が
若干不足する。また、場合によっては、白、ピンク、オ
レンジ、赤等、これまでのコルクの色とは異なる色調の
顔料を選択し、種々の色調のコルク化粧板とすることも
可能である。
【0017】一方、塗料に使用される樹脂成分として
は、塗料用の樹脂として知られるものがいずれも使用可
能であり、柔軟性等の観点からウレタン系樹脂やアクリ
ル系樹脂等も使用可能であるが、耐汚染性や耐水性、耐
光性、耐久性に優れるフッ素樹脂やシリコン樹脂が最も
好適である。塗料用樹脂としてこれらフッ素樹脂やシリ
コン樹脂を使用することにより、コルク化粧板表面がフ
ッ素樹脂加工あるいはシリコン樹脂加工されることにな
り、撥水性や耐汚染性、耐光性、耐久性が付与される。
したがって、用途に応じてこれらフッ素樹脂、シリコン
樹脂から選択すればよい。
【0018】なお、上記フッ素樹脂やシリコン樹脂は、
表面加工にのみ用いてもよく、例えば塗料用の樹脂とし
てはウレタン系樹脂やアクリル系樹脂を用い、フッ素樹
脂やシリコン樹脂は表面に薄くコーティングするように
してもよい。この場合、表面にコーティングするフッ素
樹脂,シリコン樹脂中に、無機質抗菌剤や遠赤外線放射
セラミックを混入する方が一層効果的である。
【0019】上述の塗料をコルク板の表面に塗布するに
は、ロールコートやスプレーコート、フローコート等、
一般的な塗布技術を採用することが可能であるが、特に
ロールコータを使用してコルク板の表面に塗料を加圧浸
透するようにすれば、天然のコルク板表面の質感、通気
性、風合が維持され、非常に好適である。
【0020】コルク基板は、コルク原料(コルク樫の樹
皮)を製粒機で粉砕したものを接着剤(樹脂バインダ
ー)を加えて加圧・加熱し成形したものである。したが
って、コルク基板の表面には、前記コルク樫の樹皮が有
する非常に微細な孔が存在する。また、コルク基板は、
前述の通り多数のコルク粒の成形体であることから、微
細な凹部や虫食い状の凹部が多数存在する。
【0021】このようなコルク基板に、ロールコータを
用いて前記無機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミック、各
種顔料を含んだ塗料を塗布し、加圧浸透せしめると、前
記微細な孔や凹部模様がそのまま表面に残り、通気性も
あり、したがって未加工のコルク板と見分けがつかない
程度に、その表面の質感、風合が維持される。このよう
な表面状態が得られるのは、ロールコータを用いたとき
に限られ、他の塗布方法では、表面に塗膜が形成される
ために、前記効果を得ることは難しい。
【0022】勿論、前述のような表面状態を得るために
は、ロールコータで塗布する際の塗布条件を適切に選定
する必要があり、先にも述べたように、1回の塗布量を
22g/m2 〜44g/m2 、このときの塗料の粘度を
粘度カップで15秒〜30秒とすることが好ましい。
【0023】また、コルク基板表面のコルク模様を維持
するためには、塗料に含まれる顔料の割合が重要で、顔
料があまり多すぎると、表面全体のイメージが単調なも
のとなってしまう。そこで、塗料中に含まれる顔料全体
の割合(各種顔料の合計量)を5〜65重量%、特に褪
色防止作用を有する無機顔料の割合を5〜20重量%と
し、残りを樹脂成分とする。
【0024】顔料の割合が前記範囲を越えると、コルク
基板の地肌模様が隠蔽され、コルクの質感、風合を維持
することが難しくなる。逆に、顔料の割合が前記範囲を
下回ると、褪色防止効果が不足し、耐光性に劣るものと
なる。
【0025】なお、ロールコータによる塗料の塗布は、
1回で行ってもよいし、複数回に分けて行ってもよい。
後者の場合、塗布回数を選定することにより、得られる
コルク化粧板の色調等を微妙に変えることができる。
【0026】上述のように、本発明においては、無機質
抗菌剤や遠赤外線放射セラミックを、コルク板を製造す
る際に樹脂バインダー中に予め混入するか、あるいは成
形されたコルク板の表面に塗料化して塗布することによ
り含有せしめるが、これら手法は、単独でコルク基板に
施してもよいし、あるいは両者を併用してもよい。ま
た、例えば、無機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミックを
樹脂バインダー中に予め混入してコルク基板を製造した
後、このコルク基板の表面に褪色防止作用を有する顔料
を含有する塗料を塗布してもよい。
【0027】
【作用】本発明において、コルク化粧板中に含有される
無機質抗菌剤は、イオン効果により一般細菌やカビ等の
細胞に作用して死滅させる働きを有する。また、遠赤外
線放射セラミックは、日常的に遠赤外線を放射すること
から、健康増進作用が得られる。
【0028】さらに、塗料用の樹脂としてフッ素樹脂や
シリコン樹脂を用いる等により、表面にフッ素樹脂加工
やシリコン樹脂加工を施せば、前記健康増進作用のみな
らず、耐汚染・耐光性・耐久性保護層としても機能し、
表面の機能が大幅に改善される。
【0029】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。
【0030】実施例1 本実施例は、無機質抗菌剤及び遠赤外線放射セラミック
を樹脂バインダー中に予め混入してコルク基板を製造し
た実施例である。先ず、コルク樫の樹皮を剥ぎ取り乾燥
して得られたコルク原料を製粒機で破砕した後、樹脂バ
インダ(ウレタン樹脂接着剤)、無機質抗菌剤(商品
名:ラジエコー抗菌パウダー)及び遠赤外線放射セラミ
ック(商品名:ラジエコー)を加えて混合攪拌し、加圧
して固めた。なお、原料の配合量は下記の通りである。
【0031】 コルク原料 70重量% 樹脂バインダ 19重量% 無機質抗菌剤(商品名:ラジエコー抗菌パウダー) 1重量% 遠赤外線放射セラミック(商品名:ラジエコー) 10重量%
【0032】次いで、これを板状に裁断し、その表面を
研磨してコルク化粧板を得た。得られたコルク化粧板
は、多数のコルク破砕粒の成形体として構成されるもの
であり、無機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミックを含有
するにもかかわらず、外観は天然のコルク板と全く変わ
らなかった。また、これら無機質抗菌剤や遠赤外線放射
セラミックに加えて各種色調を有する有色顔料を添加し
て同様の方法によりコルク化粧板を作成したところ、無
機質抗菌剤や遠赤外線放射セラミックを含有し、しかも
種々の色に彩色されたコルク化粧板が得られた。
【0033】実施例2 本実施例は、通常のコルク基板の表面に無機質抗菌剤及
び遠赤外線放射セラミックを含有する塗料を塗布した例
である。
【0034】先ず、コルク樫の樹皮を剥ぎ取り乾燥して
得られたコルク原料を製粒機で破砕した後、樹脂バイン
ダ(ウレタン樹脂接着剤)を加えて混合攪拌し、加圧し
て固めてコルク基板を得た。
【0035】一方、樹脂成分と遠赤外線放射セラミック
を下記の割合で混合し、塗料を調製した。 ウレタン樹脂塗料 55重量% 無機質抗菌剤(商品名:ラジエコー抗菌パウダー) 1.8重量% 遠赤外線放射セラミック(商品名:ラジエコー) 18重量% 添加剤(硬化剤) 12.2重量% 溶剤 13重量%
【0036】次いで、この塗料をロールコータを用いて
前記コルク基板の表面に塗布量66g/m2 となるよう
に2回に分けて塗布した。なお、このときの塗料の粘度
は粘度カップで25秒であった。
【0037】得られたコルク化粧板は、表面の微細孔や
凹部模様がそのまま残存し、通気性もあり、コルク独特
の質感、風合を良好に維持しており、何ら表面処理を施
さない天然のままのコルク板と見分けがつかなかった。
さらに、この表面に無機質抗菌剤と遠赤外線放射セラミ
ックを含有するフッ素樹脂塗料を表面コートし、加圧浸
透したところ、耐汚染性、耐光性、耐久性が一層強固な
ものとなった。
【0038】実施例3 本実施例も、先の実施例2と同様、通常のコルク基板の
表面に無機質抗菌剤と遠赤外線放射セラミックを含有す
る塗料を塗布した例であるが、これら無機質抗菌剤や遠
赤外線放射セラミックの他に各種顔料を添加すること
で、様々な色調を有するコルク化粧板を製造した例であ
る。
【0039】なお、コルク化粧板の製造方法は、実施例
2と同様であるが、塗料の組成を下記の通り変更した。
【0040】 自然色 ウレタン樹脂塗料 45重量% 無機質抗菌剤(商品名:ラジエコー抗菌パウダー) 1.8重量% 遠赤外線放射セラミック(商品名:ラジエコー) 18重量% 調色顔料 10重量% 添加剤(硬化剤) 12.2重量% 溶剤 13重量%
【0041】 茶色 ウレタン樹脂塗料 45重量% 無機質抗菌剤(商品名:ラジエコー抗菌パウダー) 1.8重量% 遠赤外線放射セラミック(商品名:ラジエコー) 18重量% 調色顔料 10重量% 添加剤(硬化剤) 12.2重量% 溶剤 13重量%
【0042】 白色 ウレタン樹脂塗料 35重量% 無機質抗菌剤(商品名:ラジエコー抗菌パウダー) 1.8重量% 遠赤外線放射セラミック(商品名:ラジエコー) 18重量% 調色顔料 20重量% 添加剤(硬化剤) 12.2重量% 溶剤 13重量%
【0043】その結果、先の実施例2と同様、表面の微
細孔や凹部模様がそのまま残存し、通気性もあり、コル
ク独特の質感、風合を良好に維持したコルク化粧板が得
られ、しかも種々の色調に彩色されたコルク化粧板を得
ることができた。
【0044】実施例4 実施例1で作成した無機質抗菌剤・遠赤外線放射セラミ
ック含有コルク化粧板の表面に、実施例2と同様の方法
により無機質抗菌剤・遠赤外線放射セラミック含有塗料
を塗布した。これにより、コルク独特の質感、風合を良
好に維持し、しかもコルク板内部と表面の両方に無機質
抗菌剤及び遠赤外線放射セラミックを含有するととも
に、耐汚染性、耐光性、耐久性に優れたコルク化粧板が
得られた。
【0045】実施例5 本実施例は、実施例1のコルク化粧板の表面に、褪色防
止塗料を塗布した例である。下記の組成を有する塗料A
と硬化剤Bとを4:1の割合で混合し、さらに溶剤Cを
粘度カップ15〜20秒となるまで加え、不透明塗料を
調製した。
【0046】 塗料A アクリルウレタン樹脂 28重量% コルク色調合顔料 3重量% 添加剤 0.3重量% 芳香族炭化水素 32重量% 酢酸エステル 33重量% ケトン 3.7重量%
【0047】 硬化剤B ポリイソシアネート 75重量% 芳香族炭化水素 12.5重量% 酢酸エステル 12.5重量%
【0048】 溶剤C 芳香族炭化水素 55重量% 酢酸エステル 35重量% メチルエチルケトン 10重量%
【0049】なお、前記塗料A中、コルク色調合顔料の
組成は次の3種類とした。 コルク色調合顔料(自然色) 黄鉛 30重量% カーボン 4重量% ベンガラ 6重量% ルチル型チタン 60重量%
【0050】 コルク色調合顔料(茶色) 黄鉛 45重量% カーボン 33重量% ベンガラ 22重量%
【0051】 コルク色調合顔料(こげ茶色) 黄鉛 22重量% カーボン 46重量% ベンガラ 22重量%
【0052】次に、調製した不透明塗料をフローコータ
を用いて実施例1で作成したコルク化粧板(305mm
×305mm)の表面全体に均一に6gずつ2回塗布
し、遠赤外線乾燥機により乾燥した。
【0053】さらに、アクリルウレタン樹脂54重量
%、反応性希釈剤40重量%、懸架剤6重量%よりなる
光反応型ウレタン樹脂をフローコータにより70g/m
2 なる塗布量で塗布し、紫外線照射により硬化してコル
ク化粧板を得た。
【0054】得られたコルク化粧板は、無機質抗菌剤及
び遠赤外線放射セラミックを含有し、且つコルク模様を
維持しながらも耐光性に優れるものであった。実際、太
陽光線に晒して褪色試験を行ったところ、いずれも殆ど
褪色が認められなかった。
【0055】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のコルク化粧板は、無機質抗菌剤を含有しているの
で、大腸菌や黄色ブドウ球菌等の細菌やカビを死滅させ
ることができ、清潔な環境を維持することができる。こ
のように、本発明のコルク化粧板は、カビや細菌が発生
せず、またダニや白アリがつくこともないので、アレル
ギー体質やアトピー性皮膚炎、小児ゼンソク、鼻炎、じ
んましん等の人に最適である。
【0056】また、本発明のコルク化粧板は、遠赤外線
放射セラミックを含有するものであるので、コルク独特
の風合を有し、断熱性、弾力性、防虫性、吸音性、通気
性に優れるばかりでなく、温熱効果、血行促進効果があ
り、床材等の建築内装材として使用するだけで健康増進
を図ることができる。
【0057】さらに、本発明のコルク化粧板において
は、フッ素樹脂加工やシリコン樹脂加工することによ
り、耐汚染性、耐光性、耐久性を飛躍的に改善する事が
でき、無機質抗菌剤の抗菌性と相まって、カビや細菌の
侵入をさらに防止することができる。
【0058】さらにまた、特に無機質抗菌剤や遠赤外線
放射セラミックを含有する塗料をロールコーターにより
塗布し、加圧浸透したコルク化粧板においては、コルク
の有する表面の微細孔や凹部模様をそのまま残存せしめ
ることができ、天然コルクの風合いを損なうことなく、
通気性のある非常に商品価値の高いコルク化粧板を提供
することが可能である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕されたコルク材が樹脂バインダーに
    よって板状に成形されてなり、無機質抗菌剤を含有する
    ことを特徴とするコルク化粧板。
  2. 【請求項2】 遠赤外線放射セラミックを同時に含有す
    ることを特徴とする請求項1記載のコルク化粧板。
  3. 【請求項3】 破砕されたコルク材が無機質抗菌剤を含
    有する樹脂バインダーによって板状に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のコルク化粧板。
  4. 【請求項4】 破砕されたコルク材が遠赤外線放射セラ
    ミックを同時に含有することを特徴とする請求項3記載
    のコルク化粧板。
  5. 【請求項5】 無機質抗菌剤を含有する塗料が表面に塗
    布されていることを特徴とする請求項1記載のコルク化
    粧板。
  6. 【請求項6】 無機質抗菌剤を含有する塗料が加圧浸透
    されていることを特徴とする請求項3記載のコルク化粧
    板。
  7. 【請求項7】 塗料が遠赤外線放射セラミックを同時に
    含有することを特徴とする請求項5又は6記載のコルク
    化粧板。
  8. 【請求項8】 表面がフッ素樹脂加工又はシリコン樹脂
    加工されていることを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れかに記載のコルク化粧板。
  9. 【請求項9】 破砕されたコルク材が樹脂バインダーに
    よって板状に成形されてなるコルク基板の表面に、無機
    質抗菌剤を含有する塗料をロールコーターにより塗布
    し、加圧浸透せしめることを特徴とするコルク化粧板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 無機質抗菌剤及び遠赤外線放射セラミ
    ックを含有する塗料をロールコーターにより塗布し、加
    圧浸透せしめることを特徴とする請求項8記載のコルク
    化粧板の製造方法。
JP2809494A 1993-06-23 1994-02-25 コルク化粧板及びその製造方法 Withdrawn JPH07238632A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08244149A (ja) * 1995-03-08 1996-09-24 Nishikawa Sendou マット状部材及びその製造方法
JP2002238406A (ja) * 2001-02-22 2002-08-27 Shimano Inc 釣 竿
JP2021035846A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 内山工業株式会社 コルク栓、その製造方法、及びそれを用いた包装体

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JP2002238406A (ja) * 2001-02-22 2002-08-27 Shimano Inc 釣 竿
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