JPH0723841Y2 - 面状発光体及び表示板 - Google Patents
面状発光体及び表示板Info
- Publication number
- JPH0723841Y2 JPH0723841Y2 JP1989145576U JP14557689U JPH0723841Y2 JP H0723841 Y2 JPH0723841 Y2 JP H0723841Y2 JP 1989145576 U JP1989145576 U JP 1989145576U JP 14557689 U JP14557689 U JP 14557689U JP H0723841 Y2 JPH0723841 Y2 JP H0723841Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container body
- planar light
- plate portion
- container
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、表示板などの表示面に描かれた絵や文字な
どを裏から照らす面状発光体に関するものである。
どを裏から照らす面状発光体に関するものである。
[従来の技術] 従来一般に、化学ルミネセンスによって発光する発光体
は、懐中電灯、非常灯、釣り用ウキライトなどの照明と
して使用されていた。この発光体は、透光性を有する円
筒状の可撓性プラスチック容器の内部にシュウ酸誘導体
などの反応物質とこの反応物質の反応により励起して発
光する蛍光物質とを含有する溶液を充填すると共に、ガ
ラスアンプルの内部に触媒、過酸化水素などを含有する
溶液を封入し、このガラスアンプルを上記可撓性プラス
チック容器内に挿入してその可撓性プラスチック容器を
密封して構成したものである。
は、懐中電灯、非常灯、釣り用ウキライトなどの照明と
して使用されていた。この発光体は、透光性を有する円
筒状の可撓性プラスチック容器の内部にシュウ酸誘導体
などの反応物質とこの反応物質の反応により励起して発
光する蛍光物質とを含有する溶液を充填すると共に、ガ
ラスアンプルの内部に触媒、過酸化水素などを含有する
溶液を封入し、このガラスアンプルを上記可撓性プラス
チック容器内に挿入してその可撓性プラスチック容器を
密封して構成したものである。
このような発光体を発光させる場合には、上記可撓性容
器を折り曲げてその内部のガラスアンプルを割り、次い
でこれを振とうすることによって二種類の溶液を混合さ
せる。このようにすると、上記反応物質が過酸化水素と
反応し、これにより上記蛍光物質が励起して発光する。
器を折り曲げてその内部のガラスアンプルを割り、次い
でこれを振とうすることによって二種類の溶液を混合さ
せる。このようにすると、上記反応物質が過酸化水素と
反応し、これにより上記蛍光物質が励起して発光する。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記従来例のような発光体では、それ自体が円
筒状であるために、平面状に描かれた文字や絵等を照ら
して表示するものとしては適さなかった。
筒状であるために、平面状に描かれた文字や絵等を照ら
して表示するものとしては適さなかった。
そこで、上記発光体を平板状にすることが考えられる
が、上記のような化学ルミネセンスを生じる発光反応で
は、上記従来例のようにシュウ酸誘導体と過酸化水素と
を反応させることにより蛍光物質を発光させる際に、反
応物質の反応に伴って二酸化炭素を発生する。従って、
これらの反応に係わる物質を収容している可撓性プラス
チック容器を平板状とした場合には、容器内のガス発生
によってその容器の両面が反対方向に盛り上がり容積が
増大する。そのことによって、平面状としての形状を失
ばかりか、この平板状の容器を立てた場合に、上記二酸
化炭素が上記容器の上部にたまり、一方、発光液面は大
きく下降し、上記容器の上部から発光が行なわれなくな
る可能性がある。
が、上記のような化学ルミネセンスを生じる発光反応で
は、上記従来例のようにシュウ酸誘導体と過酸化水素と
を反応させることにより蛍光物質を発光させる際に、反
応物質の反応に伴って二酸化炭素を発生する。従って、
これらの反応に係わる物質を収容している可撓性プラス
チック容器を平板状とした場合には、容器内のガス発生
によってその容器の両面が反対方向に盛り上がり容積が
増大する。そのことによって、平面状としての形状を失
ばかりか、この平板状の容器を立てた場合に、上記二酸
化炭素が上記容器の上部にたまり、一方、発光液面は大
きく下降し、上記容器の上部から発光が行なわれなくな
る可能性がある。
また、これらの反応に係わる物質を収容している可撓性
プラスチック容器が円筒状である場合には、内圧が上昇
しても円筒部分においては圧力を均等に分散し、上記円
筒状容器が平均的に僅かに膨張するだけである。しか
し、容器が平板状である場合には、両面が反対方向に盛
り上がって膨張する。この場合には、上記板状容器の端
部に応力が集中て破損して上記板状容器内部の溶液が漏
れる危険がある。特に、上記端部に上記アンプルなどを
入れる開口部を設け、そこを蓋で塞ぎ、その部分を熱溶
着した場合には、そこに内圧の上昇による応力がかか
り、その部分が破損する危険が高く、上記開口部と蓋の
結合部分が破損しないように、完全に熱溶着するにはコ
ストの増大を招来する。
プラスチック容器が円筒状である場合には、内圧が上昇
しても円筒部分においては圧力を均等に分散し、上記円
筒状容器が平均的に僅かに膨張するだけである。しか
し、容器が平板状である場合には、両面が反対方向に盛
り上がって膨張する。この場合には、上記板状容器の端
部に応力が集中て破損して上記板状容器内部の溶液が漏
れる危険がある。特に、上記端部に上記アンプルなどを
入れる開口部を設け、そこを蓋で塞ぎ、その部分を熱溶
着した場合には、そこに内圧の上昇による応力がかか
り、その部分が破損する危険が高く、上記開口部と蓋の
結合部分が破損しないように、完全に熱溶着するにはコ
ストの増大を招来する。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、発
光反応による面状容器の膨張及び破損を防止することが
できる面状発光体及び表示板を提供することを目的とし
ている。
光反応による面状容器の膨張及び破損を防止することが
できる面状発光体及び表示板を提供することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] この考案の面状発光体は、可撓性材料からなる透光性容
器本体内部にガラスアンプルが挿入され、このガラスア
ンプルの内部と上記容器本体内部とに、混合した際に化
学ルミネセンスを生じる複数の溶液が別々に充填されて
なる面状発光体において、上記容器本体は表板部と裏板
部を有する中空の平板状のものとされていると共に、該
容器本体はブロー成形により上記表板部と裏板部とが一
体に成形され、かつ、上記容器本体の表板部の一部と裏
板部の一部とを連結してそれらの変形を拘束する連結部
がブロー成形により容器本体の全面にわたって多数設け
られていることを特徴とする。
器本体内部にガラスアンプルが挿入され、このガラスア
ンプルの内部と上記容器本体内部とに、混合した際に化
学ルミネセンスを生じる複数の溶液が別々に充填されて
なる面状発光体において、上記容器本体は表板部と裏板
部を有する中空の平板状のものとされていると共に、該
容器本体はブロー成形により上記表板部と裏板部とが一
体に成形され、かつ、上記容器本体の表板部の一部と裏
板部の一部とを連結してそれらの変形を拘束する連結部
がブロー成形により容器本体の全面にわたって多数設け
られていることを特徴とする。
また、この考案の表示板は、上記面状発光体に絵や文字
等が描かれていることを特徴とする。
等が描かれていることを特徴とする。
また、この考案の表示板は、上記面状発光体がケース内
に収められ、当該ケースの少なくとも一部が透明または
半透明の表示面とされ、この表示面に絵や文字等が描か
れていることを特徴とする。
に収められ、当該ケースの少なくとも一部が透明または
半透明の表示面とされ、この表示面に絵や文字等が描か
れていることを特徴とする。
[作用] この考案の面状発光体では、平板状の容器本体をブロー
成形によって成形することによりその表板部と裏板部と
が自ずと一体に成形され、しかも、ブロー成形の際に容
器本体の表板部の一部と裏板部の一部とを連結する連結
部を全面にわたって多数形成してそれら表板部と裏板部
の変形を拘束するので、発光反応が起きた際に発生する
二酸化炭素により、平板状にした容器本体の裏板部と表
板部の間がひらいて、平板としての形態を失ったり、ま
た容器本体が破損して中の溶液が漏れたり、容器本体の
上部の発光液面が下降して、その部分がほとんど発光し
なくなったりすることがきわめて少ない。また、全面に
わたって多数設けられた連結部により平板状の容器本体
が潰れてしまうことも防止され、ガラスアンプルが予期
せずに割れてしまって発光が不用意に開始されてしまう
ようなことも防止される。
成形によって成形することによりその表板部と裏板部と
が自ずと一体に成形され、しかも、ブロー成形の際に容
器本体の表板部の一部と裏板部の一部とを連結する連結
部を全面にわたって多数形成してそれら表板部と裏板部
の変形を拘束するので、発光反応が起きた際に発生する
二酸化炭素により、平板状にした容器本体の裏板部と表
板部の間がひらいて、平板としての形態を失ったり、ま
た容器本体が破損して中の溶液が漏れたり、容器本体の
上部の発光液面が下降して、その部分がほとんど発光し
なくなったりすることがきわめて少ない。また、全面に
わたって多数設けられた連結部により平板状の容器本体
が潰れてしまうことも防止され、ガラスアンプルが予期
せずに割れてしまって発光が不用意に開始されてしまう
ようなことも防止される。
また、この考案の表示板では、上記面状発光体、また
は、この面状発光体が収められたケースに描かれた文字
や絵を上記面状発光体によって裏から照らし、これら文
字や絵を夜間でも際立たせることができる。
は、この面状発光体が収められたケースに描かれた文字
や絵を上記面状発光体によって裏から照らし、これら文
字や絵を夜間でも際立たせることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図及び第2図に示すように、面状発光体1は、容器
本体1aと、この容器本体1aの内部に挿入された5本のガ
ラスアンプル4と、上記容器本体1a内に充填された溶液
A(成分は後述する)5と、ガラスアンプル4、4…内
に封入された溶液B(成分は後述する)6とから構成さ
れたものである。
本体1aと、この容器本体1aの内部に挿入された5本のガ
ラスアンプル4と、上記容器本体1a内に充填された溶液
A(成分は後述する)5と、ガラスアンプル4、4…内
に封入された溶液B(成分は後述する)6とから構成さ
れたものである。
上記容器本体1aは、可撓性材料からなり、ブロー成形に
より内部に中空部3を有する中空平板状に一体成形され
ると共に、当該容器本体1aには、表板部3aと裏板部3bと
を連結する多数の連結部1b,1b…が、ガラスアンプル4,4
…の間で6列をなすようにして容器本体1aの全面にわた
って設けられている。
より内部に中空部3を有する中空平板状に一体成形され
ると共に、当該容器本体1aには、表板部3aと裏板部3bと
を連結する多数の連結部1b,1b…が、ガラスアンプル4,4
…の間で6列をなすようにして容器本体1aの全面にわた
って設けられている。
上記連結部1b,1b…は、容器本体1aをブロー成形する際
に裏板部3bの一部が表板部3a側に円筒状に膨出する形態
で同時に形成されるとともに、それら連結部1b,1b…の
先端部が自ずと表板部3aに対して固着されてしまうもの
であり、これら連結部1b,1b…によって表板部3aと裏板
部3bとが相互に連結されたものとなっている。
に裏板部3bの一部が表板部3a側に円筒状に膨出する形態
で同時に形成されるとともに、それら連結部1b,1b…の
先端部が自ずと表板部3aに対して固着されてしまうもの
であり、これら連結部1b,1b…によって表板部3aと裏板
部3bとが相互に連結されたものとなっている。
符号1cは、上記溶液Aと、溶液Bが封入されたガラスア
ンプル4、4…を容器本体1aに入れる注入口であり、ま
た、この注入口1c、1c…の一部が上記容器本体1aをブロ
ー成形する際に上記容器本体1a内に圧縮空気を吹き込む
のに利用されている。
ンプル4、4…を容器本体1aに入れる注入口であり、ま
た、この注入口1c、1c…の一部が上記容器本体1aをブロ
ー成形する際に上記容器本体1a内に圧縮空気を吹き込む
のに利用されている。
上記溶液A5は、反応物質として、ビス(2,4,5−トリク
ロロ−6−カルボブトキシフェニルオキザレート)〔略
称TCCPO〕を用い、蛍光物質として、9,10−ビス(フェ
ニルエチニル)アントラセン〔略称BPEA〕などを用い、
これらをジブチルフタレート〔略称DBP〕からなる溶媒
に溶かして調合されたものである。
ロロ−6−カルボブトキシフェニルオキザレート)〔略
称TCCPO〕を用い、蛍光物質として、9,10−ビス(フェ
ニルエチニル)アントラセン〔略称BPEA〕などを用い、
これらをジブチルフタレート〔略称DBP〕からなる溶媒
に溶かして調合されたものである。
上記溶液B6は、反応物質として、過酸化水素を用い、触
媒として、テトラブチルアンモニウムサリシレート〔略
称TBAS〕を用い、これらをフタル酸ジメチルからなる溶
媒に溶かして調合されたものである。
媒として、テトラブチルアンモニウムサリシレート〔略
称TBAS〕を用い、これらをフタル酸ジメチルからなる溶
媒に溶かして調合されたものである。
上記ガラスアンプル4、4は、管状となっており、内部
に溶液B6が封入され、容器2より脆く作られている。
に溶液B6が封入され、容器2より脆く作られている。
この実施例の面状発光体1を製造する際には、まず上記
容器本体1aをブロー成形により形成する。この際には、
金型の片面に連結部1b,1b…を形成するための円筒状の
突起を設けたものを使用し、管状に押し出された樹脂を
上記金型に挾み上記注入口1c、1c…より圧縮空気を吹き
込んで材料を膨張させ金型内面に密着固化させ、金型よ
り取り出す。これにより、表板部3aと裏板部3bとが自ず
と一体に成形され、かつ、それら表板部3aと裏板部3bと
が多数の連結部1b,1b…によって自ずと連結された容器
本体1aが形成される。
容器本体1aをブロー成形により形成する。この際には、
金型の片面に連結部1b,1b…を形成するための円筒状の
突起を設けたものを使用し、管状に押し出された樹脂を
上記金型に挾み上記注入口1c、1c…より圧縮空気を吹き
込んで材料を膨張させ金型内面に密着固化させ、金型よ
り取り出す。これにより、表板部3aと裏板部3bとが自ず
と一体に成形され、かつ、それら表板部3aと裏板部3bと
が多数の連結部1b,1b…によって自ずと連結された容器
本体1aが形成される。
次に、予め、ガラスアンプル4、4…にその口部から溶
液B6を注入し、そのガラスアンプル4、4…の口部をガ
スバーナー等で溶閉することによってガラスアンプル
4、4…の内部に溶液B6を封入しておく。
液B6を注入し、そのガラスアンプル4、4…の口部をガ
スバーナー等で溶閉することによってガラスアンプル
4、4…の内部に溶液B6を封入しておく。
次に、上記容器本体1a内部に、注入口1c、1c…の一部か
ら溶液Aを注入し、溶液Bが封入されたガラスアンプル
4、4…を同じく注入口1c、1cから1本づつ挿入し、注
入口1c、1c…を溶閉して第1図及び第2図に示す容器本
体1aを完成させる。
ら溶液Aを注入し、溶液Bが封入されたガラスアンプル
4、4…を同じく注入口1c、1cから1本づつ挿入し、注
入口1c、1c…を溶閉して第1図及び第2図に示す容器本
体1aを完成させる。
上記面状発光体を発光させるためには、上記容器1を折
り曲げてその内部のガラスアンプル4、4…を割り、次
いでこれを振とうすることによって溶液Aと溶液Bとを
混合させる。このようにすることにより発光反応が起こ
る。
り曲げてその内部のガラスアンプル4、4…を割り、次
いでこれを振とうすることによって溶液Aと溶液Bとを
混合させる。このようにすることにより発光反応が起こ
る。
この際に、二酸化炭素が発生して内圧が上昇しても、多
数の連結部1b,1b…により表板部3aと裏板部3bが連結さ
れているので、表板部3aと裏板部3bの間がひらくことは
ない。
数の連結部1b,1b…により表板部3aと裏板部3bが連結さ
れているので、表板部3aと裏板部3bの間がひらくことは
ない。
この実施例の面状発光体1では、容器本体1aがブロー成
形により一体に形成され、溶液Aと、溶液Bを封入した
ガラスアンプル4、4…とを注入口1c、1cより注入及び
挿入できるので、容器本体1aに溶液A5及びガラスアンプ
ル4、4…を入れる開口部及びその蓋を設ける必要がな
く、さらに、溶液A及びガラスアンプル4、4…を入れ
た後は、注入口1c、1c…を溶封するだけであり、上記開
口部に蓋を熱溶着するような手間をかけずにすむ。
形により一体に形成され、溶液Aと、溶液Bを封入した
ガラスアンプル4、4…とを注入口1c、1cより注入及び
挿入できるので、容器本体1aに溶液A5及びガラスアンプ
ル4、4…を入れる開口部及びその蓋を設ける必要がな
く、さらに、溶液A及びガラスアンプル4、4…を入れ
た後は、注入口1c、1c…を溶封するだけであり、上記開
口部に蓋を熱溶着するような手間をかけずにすむ。
また、発光反応時に発生する二酸化炭素により、容器本
体1aの内圧が上昇しても、容器本体1aがブロー成形によ
り一体に成形され、容器本体1a端部に上記開口部と蓋と
の溶着部分がないので、容器本体1aが破損しにくい。
体1aの内圧が上昇しても、容器本体1aがブロー成形によ
り一体に成形され、容器本体1a端部に上記開口部と蓋と
の溶着部分がないので、容器本体1aが破損しにくい。
また、ブロー成形の金型は、射出成形の金型よりも価格
が安く、ブロー成形により容器本体1aを製造することに
より、コストを下げることができる。
が安く、ブロー成形により容器本体1aを製造することに
より、コストを下げることができる。
また、容器本体1aの表板部3aと裏板部3bが容器本体1aの
全面にわたって設けられた多数の連結部1b,1b…におい
て連結されていることにより内圧の上昇によってかかる
応力が容器本体1aの端部と連結部1b,1b…に分散され、
表板部3aと裏板部3bの間がひらいて上記端部に応力が集
中することがないので容器本体1aが破損するのを防止
し、また、表板部3aと裏板部3bとが連結されていること
により、表板部3aと裏板部3bの間がひらき中空部3の容
積が増大して、溶液A、Bの混合液面が下降して面状発
光体1上部が光らなくなるのを防止することができる。
なお、連結部1b,1b…は発光時に表板部3aと裏板部3bと
が離れることを防止し得るのみならず、それらが接近す
ることも防止できるものである。つまり、連結部1b,1b
…により容器本体1aが膨らんでしまうことのみならず、
それが不用意に潰れてしまうことも防止できるものであ
る。したがって、このような連結部1b,1b…を全面にわ
たって多数設けたことにより、容器本体1aが意図せずに
潰れてしまってガラスアンプル4,4…が割れてしまうよ
うなことも防止できる利点がある。
全面にわたって設けられた多数の連結部1b,1b…におい
て連結されていることにより内圧の上昇によってかかる
応力が容器本体1aの端部と連結部1b,1b…に分散され、
表板部3aと裏板部3bの間がひらいて上記端部に応力が集
中することがないので容器本体1aが破損するのを防止
し、また、表板部3aと裏板部3bとが連結されていること
により、表板部3aと裏板部3bの間がひらき中空部3の容
積が増大して、溶液A、Bの混合液面が下降して面状発
光体1上部が光らなくなるのを防止することができる。
なお、連結部1b,1b…は発光時に表板部3aと裏板部3bと
が離れることを防止し得るのみならず、それらが接近す
ることも防止できるものである。つまり、連結部1b,1b
…により容器本体1aが膨らんでしまうことのみならず、
それが不用意に潰れてしまうことも防止できるものであ
る。したがって、このような連結部1b,1b…を全面にわ
たって多数設けたことにより、容器本体1aが意図せずに
潰れてしまってガラスアンプル4,4…が割れてしまうよ
うなことも防止できる利点がある。
また、上記従来例の円筒状の発光体に比べ、板状の薄い
容器本体1aの中では、対流が少ないので反応速度が遅く
なり長時間の発光が可能となる。
容器本体1aの中では、対流が少ないので反応速度が遅く
なり長時間の発光が可能となる。
第3図及び第4図は、この考案の別の実施例を示す図面
である。この実施例では、上記実施例の面状発光体1を
ケース7に収めて、通夜及び告別式の日時などを書き入
れる弔問用の表示板となっている。
である。この実施例では、上記実施例の面状発光体1を
ケース7に収めて、通夜及び告別式の日時などを書き入
れる弔問用の表示板となっている。
この表示板では、面状発光体1を、額縁状のケース7に
収め、このケース7の両面に開口部7a、7aが設けられ、
これら開口部7a、7aに、たとえば、透明または半透明の
薄紙、合成樹脂のシート、アクリル板などに通夜及び告
別式用の案内図及び文字を描いたものを上方から差し込
んで表示面8としている。
収め、このケース7の両面に開口部7a、7aが設けられ、
これら開口部7a、7aに、たとえば、透明または半透明の
薄紙、合成樹脂のシート、アクリル板などに通夜及び告
別式用の案内図及び文字を描いたものを上方から差し込
んで表示面8としている。
この実施例の表示板では、表示面8を交換することによ
り、簡単に表示内容を変更することができ、また、夜間
でも明確に情報を表示することができる。
り、簡単に表示内容を変更することができ、また、夜間
でも明確に情報を表示することができる。
また、面状発光体1がケース7内に収められているの
で、面状発光体1を保護することができる。
で、面状発光体1を保護することができる。
なお、この実施例では、面状発光体1をケース7に収め
て表示板としているが、面状発光体1に絵や文字を描く
ことにより、簡便に夜間でも情報を表示することができ
る。また、ケース7の換わりに袋状の容器に面状発光体
1を入れたり、シート状のものを面状発光体に貼り付け
たりして、これら袋状容器やシート状のものに表示面を
設けてもかまわない。
て表示板としているが、面状発光体1に絵や文字を描く
ことにより、簡便に夜間でも情報を表示することができ
る。また、ケース7の換わりに袋状の容器に面状発光体
1を入れたり、シート状のものを面状発光体に貼り付け
たりして、これら袋状容器やシート状のものに表示面を
設けてもかまわない。
なお、この実施例では、ケース7に表示面8より大きい
面状発光体1が収められているが、面状発光体1の外周
部分に中空部のない板状の部分を設けることにより、ケ
ース7の枠の部分に隠れてしまう部分に化学ルミネセン
ス用の溶液を使わずにすみ、コストを削減することがで
きる。
面状発光体1が収められているが、面状発光体1の外周
部分に中空部のない板状の部分を設けることにより、ケ
ース7の枠の部分に隠れてしまう部分に化学ルミネセン
ス用の溶液を使わずにすみ、コストを削減することがで
きる。
なお、この実施例では、表示板を弔問者の案内図を表示
するものとしたが、その他種々のものを表示できること
は言うまでもない。
するものとしたが、その他種々のものを表示できること
は言うまでもない。
なお、上記実施例では、連結部1b,1b…を円状としてい
るが、これを他の形状としても構わないが、円状とした
場合に、連結部の周りから均等に光が当たるので、連結
部分が暗くなって発光効果が損なわれることをほとんど
抑えることができる。
るが、これを他の形状としても構わないが、円状とした
場合に、連結部の周りから均等に光が当たるので、連結
部分が暗くなって発光効果が損なわれることをほとんど
抑えることができる。
なお、これら実施例では、中空部3、容器本体1a、ケー
ス7及び表示面8をほぼ長方形に形成しているが、これ
らは、星形や円形やハート形などとしても差し支えな
い。
ス7及び表示面8をほぼ長方形に形成しているが、これ
らは、星形や円形やハート形などとしても差し支えな
い。
なお、上記実施例の面状発光体1の用途も、これら実施
例以外に種々の用途に使用することができる。たとえ
ば、集魚灯や、暗闇で人などの所在を明らかにするマー
カやクリスマスカードなどとしても使用することもでき
て、その用途は何等特定されない。
例以外に種々の用途に使用することができる。たとえ
ば、集魚灯や、暗闇で人などの所在を明らかにするマー
カやクリスマスカードなどとしても使用することもでき
て、その用途は何等特定されない。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案の面状発光体は、
透光性容器本体をブロー成形することによって表板部と
裏板部とを一体に成形するとともに、それら表板部の一
部と裏板部の一部とを連結してそれらの変形を拘束する
連結部を容器本体の全面にわたって多数形成した構成で
あるので、発光反応時の内圧増加による容器本体の破損
を防止できるとともに、発光反応以前に容器本体が不用
意に潰れてしまってガラスアンプルが割れてしまうこと
を有効に防止することができるものである。また、連結
部は容器本体をブロー成形する際に自ずと形成されるの
で、そのための金型を用意する以外は格別の手間や費用
を必要としない。
透光性容器本体をブロー成形することによって表板部と
裏板部とを一体に成形するとともに、それら表板部の一
部と裏板部の一部とを連結してそれらの変形を拘束する
連結部を容器本体の全面にわたって多数形成した構成で
あるので、発光反応時の内圧増加による容器本体の破損
を防止できるとともに、発光反応以前に容器本体が不用
意に潰れてしまってガラスアンプルが割れてしまうこと
を有効に防止することができるものである。また、連結
部は容器本体をブロー成形する際に自ずと形成されるの
で、そのための金型を用意する以外は格別の手間や費用
を必要としない。
また、上記連結部により、容器本体の表板部と裏板部と
の間がひらくことがないので、容器本体の容積が膨張す
るのを抑え、化学ルミネセンス用溶液の液面が下降し
て、この考案の面状発光体の上部が暗くなるのを防止す
ることができる。また、上記面状発光体に絵や文字を描
いて表示板とすることにより、平面的な広い表示面によ
って種々の情報を簡便及び明確に表示することができ
て、その適用範囲がきわめて広い。
の間がひらくことがないので、容器本体の容積が膨張す
るのを抑え、化学ルミネセンス用溶液の液面が下降し
て、この考案の面状発光体の上部が暗くなるのを防止す
ることができる。また、上記面状発光体に絵や文字を描
いて表示板とすることにより、平面的な広い表示面によ
って種々の情報を簡便及び明確に表示することができ
て、その適用範囲がきわめて広い。
また、面状発光体をケース内に収め、このケースの少な
くとも一部を透明または半透明の表示面とし、この表示
面に絵や文字等を描いたことにより、発光体を保護する
と共に種々の情報を明確に表示することができる。
くとも一部を透明または半透明の表示面とし、この表示
面に絵や文字等を描いたことにより、発光体を保護する
と共に種々の情報を明確に表示することができる。
第1図ないし第2図は本考案の一実施例を示す図面であ
って、第1図は面状発光体をの一部を切欠した平面図、
第2図は第1図のII−II線視断面図、第3図及び第4図
は本考案の別の実施例を示す図面であって、第3図は面
状発光体を使用した表示板の平面図、第4図は第3図の
IV−IV線視断面図。 1……面状発光体、1a……容器本体、1b……連結部、3
……中空部、3a……表板部、3b……裏板部、4……ガラ
スアンプル、5……溶液A、6……溶液B、7……ケー
ス、8……表示面。
って、第1図は面状発光体をの一部を切欠した平面図、
第2図は第1図のII−II線視断面図、第3図及び第4図
は本考案の別の実施例を示す図面であって、第3図は面
状発光体を使用した表示板の平面図、第4図は第3図の
IV−IV線視断面図。 1……面状発光体、1a……容器本体、1b……連結部、3
……中空部、3a……表板部、3b……裏板部、4……ガラ
スアンプル、5……溶液A、6……溶液B、7……ケー
ス、8……表示面。
Claims (3)
- 【請求項1】可撓性材料からなる透光性容器本体内部に
ガラスアンプルが挿入され、このガラスアンプルの内部
と上記容器本体内部とに、混合した際に化学ルミネセン
スを生じる複数の溶液が別々に充填されてなる面状発光
体において、上記容器本体は表板部と裏板部を有する中
空の平板状のものとされていると共に、該容器本体はブ
ロー成形により上記表板部と裏板部とが一体に成形さ
れ、かつ、上記容器本体の表板部の一部と裏板部の一部
とを連結してそれらの変形を拘束する連結部がブロー成
形により容器本体の全面にわたって多数設けられている
ことを特徴とする面状発光体。 - 【請求項2】請求項1記載の面状発光体に絵や文字等が
描かれていることを特徴とする表示板。 - 【請求項3】請求項1記載の面状発光体がケース内に収
められ、当該ケースの少なくとも一部が透明または半透
明の表示面とされ、この表示面に絵や文字等が描かれて
いることを特徴とする表示板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989145576U JPH0723841Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 面状発光体及び表示板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989145576U JPH0723841Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 面状発光体及び表示板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384502U JPH0384502U (ja) | 1991-08-27 |
JPH0723841Y2 true JPH0723841Y2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=31692204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989145576U Expired - Lifetime JPH0723841Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 面状発光体及び表示板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723841Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8611007B2 (en) | 2010-09-21 | 2013-12-17 | Moxtek, Inc. | Fine pitch wire grid polarizer |
JP5530021B1 (ja) * | 2013-11-01 | 2014-06-25 | 丸井 智敬 | 文字・絵を視認させる発光軽量ボード。 |
JP5580499B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2014-08-27 | 丸井 智敬 | 文字や絵を表示する発光ボード |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE1001832A4 (fr) * | 1987-03-26 | 1990-03-20 | Solvay | Procede pour la fabrication d'une poudre d'oxydes metalliques mixtes, et poudres d'oxydes metalliques mixtes. |
JPH01126002U (ja) * | 1988-02-22 | 1989-08-29 |
-
1989
- 1989-12-18 JP JP1989145576U patent/JPH0723841Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384502U (ja) | 1991-08-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |