JPH07238084A - 液晶性シロキサン、その製造方法、液晶性ポリオルガノシロキサンの製造方法およびこれから成る膜 - Google Patents

液晶性シロキサン、その製造方法、液晶性ポリオルガノシロキサンの製造方法およびこれから成る膜

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JPH07238084A
JPH07238084A JP6317262A JP31726294A JPH07238084A JP H07238084 A JPH07238084 A JP H07238084A JP 6317262 A JP6317262 A JP 6317262A JP 31726294 A JP31726294 A JP 31726294A JP H07238084 A JPH07238084 A JP H07238084A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低粘度の特性を有する特定の組成の完全に重
合可能な液晶性シロキサンの提供 【構成】 一般式I 【化1】 〔式中、Y1は、メソゲン基を有するアルキル−または
アルケニル基、Y2は、少なくとも1個の重合可能な基
および少なくとも1個の2価の環状基を 有する有機基
Rは、C1〜C3−アルキル基、かつπは、1〜5の値の
整数を表す〕の液晶性シロキサン

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、完全に重合可能な液晶
性シロキサン、その製造方法、液晶性シロキサンの重合
により得られる液晶性ポリオルガノシロキサンのを使用
する膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重合可能な液晶性ポリシロキサンおよび
その製造方法は、例えば、米国特許(US−A)第43
88453号明細書および米国特許(US−A)第52
11877号明細書から公知である。しかし、これらの
明細書中に記載されているポリシロキサンは、重合によ
り三次元に架橋したポリマーを生成し、このポリマーは
そのためにもろく、容易に破壊される。さらに、これら
の明細書中に記載されているポリシロキサンは、粘度が
高いことが特徴であり、高い温度でのみ加工が可能で、
この材料はこのため早期に部分的な重合が起きることが
ある。その上、低温では、配向のような平衡状態の調節
が高い粘度により妨げられる。
【0003】上記のオリゴマーならびにポリマー化合物
は、これらの明細書中に記載されている方法によると、
特定の均質な化合物を生成せず、常に種々の置換形を有
するランダムなシロキサン混合物となる。これは不均一
ならびに不均質な相となり、光学的な用途には使用でき
ない。その上、これらの混合物は、非重合性シロキサン
の種々の成分が存在するので、一般に完全には重合され
ない。さらに、これらの混合物は、通常結晶化しないの
で、簡単なシロキサンの精製が困難となる。
【0004】公知の重合可能な液晶性ポリシロキサン
は、コレステリック相を有する限り、加工で利用できる
温度範囲内で、コレステリック反射の色の温度依存性が
低く、このため、これらは明白なサーモクロミック特性
が良くない。光リソグラフィーにより構成可能なフィル
ターへの用途では、明白なサーモクロミック特性が必要
条件である。
【0005】メソゲン基を有する重合可能なポリシロキ
サンは、例えばヨーロッパ特許出願公開(EP−A)第
471277号明細書から公知である。しかし、この中
に記載されているモノマーのシロキサンは、大部分は結
晶性または液体相を形成するだけである。まれに、高配
向液晶相が得られる。しかし、この高配向液晶相は高い
粘度が特徴であり、従って溶液または溶融物の形では液
晶特性を損いながら加工でき、および/または物質の早
期の重合となり得る高温でのみ加工できる。さらに、高
配向相は、簡単な手段、例えばドクターブレードまたは
スピンコーティングでは被覆および配向ができない。ま
た高配向相は呈色反射を示さず、そのためにサーモクロ
ミック特性を有しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従っ
て、低粘度の特徴を有し、特定の組成を有する重合可能
な液晶性シロキサン、ならびにその製造方法を見出すこ
とにあった。別の課題は、明白なサーモクロミック特性
を有する重合可能な液晶性シロキサンを見出すことであ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式I
【0008】
【化5】
【0009】〔式中、Y1は、メソゲン基を有するアル
キル−またはアルケニル基、Y2は、少なくとも1個の
重合可能な基および少なくとも1個の2価の環状基を有
する有機基Rは、C1〜C3−アルキル基、かつπは、1
〜5の値の整数を表す〕の液晶性シロキサンに関する。
【0010】「メソゲン基」の用語は、専門分野では良
く知られている。これは、分子中で液晶性を発現できる
基である。メソゲン基の例は、シクロヘキサン誘導体、
例えば、シクロヘキシルカルボン酸シクロヘキシルエス
テル、シクロヘキシルカルボン酸フェニルエステル、シ
クロヘキシルフェニルエーテル、シクロヘキシルベンゼ
ン、ジシクロヘキシル誘導体、スチルベン誘導体、安息
香酸フェニルエステルおよびその誘導体、ステロイド、
例えばコレステリン、コレスタン、ドリステロールおよ
びその誘導体、例えばコレステリンエステル、ベンジリ
デンアニリン、アゾベンゼンおよびその誘導体、アゾキ
シベンゼンおよびその誘導体、ビフェニルのアルキル−
およびアルコキシ誘導体およびシッフ塩基である。しば
しば、応用面から、液晶において高誘電性の異方性効果
を与えるために、メソゲン基は、極性官能基、例えばニ
トリル基を有することが望まれる。
【0011】メソゲン基を有するアルケニル−ならびに
アルキル基Y1として、一般式II
【0012】
【化6】
【0013】〔式中、Dは、ハロゲン原子で置換されて
いてもよい一般式Cnmで表さる2価の炭化水素基を表
し、その際1個またはそれ以上の隣接していないメチレ
ン単位はX1で置き換えられていてもよく、nは、0〜
20の値の整数、mは、2nまたは2n−2の値を有す
る負でない数を表し、X1およびX2は、基−O−、−C
OO−、−CONH−、−CO−、−S−、−C≡C
−、−CH=CH−、−CH2−CH2−、−CH=N
−、−N=N−および−N=N(O)−からの同じかま
たは異なる2結合性基、A1、A2、A3およびA4は、同
じかまたは異なる2結合性基、すなわち、1,4−フェ
ニレン−、1,4−シクロヘキシレン基、炭素原子1〜
10個を有する置換アリーレン、炭素原子1〜10個を
有する置換シクロアルキレンおよび炭素原子1〜10個
を有するヘテロアリーレン、Zは、同じかまたは異なる
2〜4結合性のベンゼン−1,4−シクロヘキサン−ま
たは1,3−シクロペンタン基、A5は、同じかまたは
異なり、飽和またはオレフィン性不飽和でそれぞれ炭素
原子1〜16個を有するアルキル−、アルコキシ−また
はシクロアルキル基、ステロイド基、ハロゲン原子、水
素原子、ヒドロキシル−、ニトリル−およびトリアルキ
ルシロキシ基であって、それぞれのこれらのアルキル基
は炭素原子1〜8個を有し、a、b、c、d、f、g、
h、iおよびkは、それぞれ独立に相互に同じかまたは
異る、0、1、2または3の値を有する整数であって、
和a+b+c+d+e+f+g+h+i+kは少なくと
も2、かつdおよびiの和は最大4であり、eは、値0
または1の値、を表し、但し、Y1中で2個の酸素原子
が相互に直接結合していないものとする〕に相当するも
のが有利である。
【0014】基X1およびX2は、これらが対称に構成さ
れていない限り、どの末端も、どの結合相手と結合して
いてもよい。従って、例えば上記の式(II)および下
記の式中の基では、基−COO−は−OOC−として、
基−CONH−は−NHCO−として、−CH=N−は
−N=CH−として結合していてもよい。
【0015】置換アリーレンおよびシクロアルキレンの
置換基としてA1、A2、A3およびA4は、ハロゲン原
子、C1〜C4−アルコキシ基、ニトロ−およびシアノ
基、C1〜 C6−アルキル基、カルボキシ−(C1〜C4
−アルキル)−基およびトリ−(C1〜C4−アルキル)
−シロキシ基が有利である。
【0016】有利にはnは3〜6の値、有利にはmは2
nの値を有する。
【0017】kは、有利には値1を有する。
【0018】aおよびfは、それぞれ互いに独立に有利
には値0または1を有する。
【0019】基A5の例は、アルキル基、例えばメチル
−、エチル−、n−プロピル−、イソ−プロピル−、n
−ブチル−、イソ−ブチル−、t−ブチル−、n−ペン
チル−、イソ−ペンチル−、ネオ−ペンチル−、t−ペ
ンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチ
ル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−
オクチル基およびイソ−オクチル基、例えば2,2,4
−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル
基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例え
ばn−ドデシル基、ヘキサデシル基、例えばn−ヘキサ
デシル基;アルケニル基、例えばビニル−およびアリル
基、ブテニル−、ペンテニル−、ヘキセニル−、ヘプテ
ニル−、オクテニル−、オクタジエニル−、デセニル
−、ドデセニル−およびヘキサデセニル基;シクロアル
キル基、例えばシクロペンチル−、シクロヘキシル−、
シクロヘプチル基およびメチルシクロヘキシル基;アル
キルオキシ基、例えばメトキシ−、エトキシ−、n−プ
ロポキシ−、イソプロポキシ−、n−、sec−および
t−ブトキシ基、ペントキシ−、ヘキソキシ−、オクト
キシ−、デコキシ−、ヘキサデコキシ基;アルケンオキ
シ基、例えばアリルオキシ基、ブテニルオキシ−、ペン
テニルオキシ−、ヘキセニルオキシ−、オクテニルオキ
シ−、デセニルオキシ−およびヘキサデセニルオキシ
基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル−、シク
ロヘキシル−、シクロヘプチル基;シクロアルケニル
基、例えばシクロペンテニル−、シクロヘキセニル−お
よびシクロヘプテニル基;ステロイド基、例えばコレス
タン−、コレステリル−およびドリステリル基;フッ素
−、塩素−または臭素原子;水素原子;ヒドロキシル
−、ニトリル−、トリメチルシリロキシ−およびトリエ
チルシリロキシ基である。
【0020】上記の一般式(II)中の−D−(X1 a
1 b−A2 cd−が、式III
【0021】
【化7】
【0022】の基を表すと殊に有利である。
【0023】上記の一般式(II)中の化合物として、
一般式IV
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、X2、A3、A5、f、gおよびk
は、一般式IIに記載のものを表し、有利にはfは値
1、gは0または1、kは1の値を有する〕であるのが
特に有利である。
【0026】少なくとも1個の重合可能な基および少な
くとも1個の2結合性の環状基を有する有機基Y2とし
て、一般式V
【0027】
【化9】
【0028】〔式中、B1、B2、B3およびB4は、基A
1、A2、A3、A4およびDを表し、D、X1、X2、z、
5、a、b、c、d、f、g、h、i、kおよびe
は、前記一般式IIに記載のものを表し、その際和b+
c+e+g+hは少なくとも1であり、ただし、Y2
相互に2個の酸素原子と直接隣接して結合せず、少なく
とも 1個のエチレン性不飽和二重結合が存在するもの
とする〕で示されるものが有利である。
【0029】有利には、基Y2は少なくとも1個の(メ
タ)アクリル−ビニル−またはケイ皮酸エステル基を有
する。
【0030】少なくとも1個の重合可能な基および少な
くとも1個の2結合性の環状基を有する有機基Y2とし
て、一般式VI
【0031】
【化10】
【0032】〔式中、R1は、一般式VIIおよびVI
II
【0033】
【化11】
【0034】の化合物からなる基を表し、式中、sは、
2〜8の値の整数、t、uおよびvは、それぞれ0また
は1、wは、値0、1または2の整数、Z1は、(メ
タ)アクリル−またはビニル基、かつZ2は、式−CH
=CH−COO−または−OOC−CH=CH−基を表
し、かつ、A1、A2、A5、X1およびX2は上記のもの
を表す〕の特に良好な光重合性の基が特に有利である。
【0035】一般式VI〜VIII中で、A1およびA2
として、1,4−フェニレン基が有利である。Z1とし
て有利にはメタクリル基である。wは0、vは1を表す
と有利である。
【0036】基Rの例は、メチル−、エチル−、n−プ
ロピル−およびi−プロピル基であり、その際メチル基
が有利である。
【0037】有利にはπは値1を表す。
【0038】本発明による上記一般式Iの液晶性シロキ
サンは下記の方法で製造できる。
【0039】第一工程として、一般式IX
【0040】
【化12】
【0041】のα、ω−ジヒドロシロキサンを、メソゲ
ン基を有するアルケンおよび/またはアルキンと、自体
公知のヒドロシリル化触媒の存在下で反応させて、一般
式X
【0042】
【化13】
【0043】の化合物とする、その際、一般式IXおよ
びX中のY1、Rおよ びπは、上記のものを表す。
【0044】反応は、メソゲン基を有するアルケンおよ
び/またはアルキンに対して、一般式IXの化合物を有
利に0.5〜100倍、殊には5〜20倍の過剰で、場
合により溶剤の存在下で、ヒドロシリル化触媒有利に1
〜5000ppm、特に10〜100ppmの存在下
で、有利に20〜120℃、特に50〜80℃の温度
で、有利に0.05〜1MPa、特に0.09〜0.2
MPaの圧力で行われる。反応混合物から、有利に20
〜140℃、特に20〜100℃の温度で、有利に0.
001〜100kPa、特に1〜10kPaの圧力での
蒸留により、過剰の一般式IXの化合物を除去するのが
有利である。別の方法では、過剰の一般式IXの化合物
は、好適な溶剤を加えることにより一般式Xの反応生成
物を沈殿させおよび反応生成物から液相を分離させるこ
とにより除去することができる。
【0045】第2工程では、一般式Xの反応生成物を、
少なくとも1個の重合可能な基および少なくとも1個の
2価の環状基を有するアルケンおよび/またはアルキン
と一緒に、自体公知のヒドロシリル化触媒の存在下で、
一般式Iの化合物に変換させる。
【0046】一般式Vの基を有する有利な本発明による
シロキサンは、一般式Xの化合物を一般式XI
【0047】
【化14】
【0048】〔式中、Eは、場合によりハロゲン原子で
置換されていてもよい一般式Cnm-1の1価炭化水素基
を表し、その際、1個またはそれ以上の非隣接メチレン
単位はX1により置換 されていてもよく、X1、X2、B
1、B2、B3、B4、z、A5、a、b、c、d、e、
f、g、h、iおよびkは、上記のものを表す〕の化合
物と反応させることにより有利に製造される。
【0049】反応の際に、一般式Xの化合物対、重合可
能な基および少なくとも1個の2価の環状基を有するア
ルケンおよび/またはアルキンの0.5〜1.5、特に
0.8〜1.1の割合を選択するのが有利である。反応
は、場合により溶剤の存在下で、有利に20〜120
℃、特に50〜100℃の温度で、有利に0.05〜1
MPa、特に0.09〜0.2MPaの圧力で行うのが
有利である。別の方法では、保護基を有し少なくとも1
個の2価の環状基を有するアルケンおよび/またはアル
キンと反応を行うことができ、その際、次に第3工程中
で自体公知の方法で保護基を除去し、次に好適な方法で
重合可能な基を付加させる。その際、別の方法では、第
1工程で、先ず、保護基を有し少なくとも1個の2価の
環状基を有するアルケンおよび/またはアルキンを加
え、第2工程でメソゲン基を有するアルケンおよび/ま
たはアルキンを加えることができる。
【0050】ヒドロシリル化合物触媒としては、両工程
で同じ触媒を使用できるが、しかし第2工程に追加の触
媒を加えることもできる。メソゲン基を有するアルケン
および/またはアルキンならびに少なくとも1個の重合
可能な基ならびに保護基を有するアルケンおよび/また
はアルキンと、一般式XまたはXIのシロキサンのケイ
素原子に直接結合している水素原子との本発明による反
応は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金および
/またはこれらの化合物を含むヒドロシリル化触媒の存
在下で行うのが有利である。白金および/またはその化
合物が有利である。ケイ素に直接結合した水素原子の脂
肪族不飽和化合物への付加のために今まで使用されてい
た全ての触媒が使用できる。このような触媒の例は、担
体、例えば二酸化ケイ素、酸化アルミニウムまたは活性
炭に担持されていてもよい金属および微粉状の白金、白
金の化合物または錯体、例えばハロゲン化白金、例えば
PtCl4、H2PtCl6・6H2O、Na2PtCl4
4H2O、白金−オレフィン錯体、白金−アルコール−
錯体、白金−アルコラート− 錯体、白金−エーテル−
錯体、白金−アルデヒド−錯体、白金−ケトン−錯体
(これにはH2PtCl6・6H2Oとシクロヘキサノン
との反応生成物も含む)、白 金−ビニルシロキサン−
錯体、殊には、測定できる量の無機結合ハロゲン含有ま
たは不含の白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン−
錯体、ビス−(γ−ピコリン)−二塩化白金、トリメチ
レンジピリジン二塩化白金、ジシクロペンタジエン二塩
化白金、ジメチルスルホキシドエチレン二塩化白金(I
I)ならびに四塩化白金とオレフィンおよび第一級アミ
ンまたは第二級アミンまたは第一級アミンおよび第二級
アミンとの反応生成物、例えば1−オクタン中に溶解さ
せた四塩化白金とsec−ブチルアミンとの反応生成
物、またはアンモニウム−白金−錯体である。
【0051】溶剤を使用する場合には、反応条件下で十
分に不活性で、殊には沸点または沸点範囲が0.1MP
aで120℃以下の溶剤または溶剤混合物が有利であ
る。このような溶剤の例は、エーテル、例えばジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メチル−
t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリ
クロロメタン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、トリクロロエチレン;炭化水素、例えばペンタ
ン、n−ヘキサン、ヘキサン−異性体混合物、ヘプタ
ン、オクタン、洗浄用ベンジン、石油エーテル、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン;ケトン、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン;エステ
ル、例えば酢酸エチルエステル、酢酸メチルエステル、
酢酸−n−ブチルエステル、ギ酸エチルエステル;硫化
炭素およびニトロベンゼン、またはこれらの溶剤の混合
物である。溶剤とは、すべての反応成分がその中に溶け
なければならないことは意味しない。反応は、1種また
はそれ以上の反応物の懸濁液または乳化液としても実施
できる。反応は混合ギャップがある溶剤混合物中でも実
施でき、その際、いずれの混合物相もそれぞれ少なくと
も一種の反応物を溶かすものである。
【0052】ヒドロキシル基の保護基は、例えば米国特
許(US−A)第5211877号明細書に記載されて
いる。すなわち、ヒドロキシル基の水素原子は、例えば
t−ブチル−、ベンジル−、トリフェニルメチル−、ト
リアルキルシリル−、ホルムアルデヒドアセタール−、
アセトアルデヒドアセタール−、O,N−アセタール、
O,O−アセタール、カルボン酸エステル−、例えばク
ロロ酢酸エステル−、オルトエステル−または炭酸エス
テル基により置換されてもよい。保護基の化学的性質
は、本発明による方法では全く関係しない。保護基は、
アルケンおよび/またはアルキンがケイ素に直接結合し
ている水素に付加している間は安定であるが、しかし反
応後に、生成物にとって、実質的に不活性な条件で分離
できることが重要である。
【0053】酸に不安定な保護基、殊にはトリ(C1
4−アルキル)−シリル基、t−ブチル−、トリフェ
ニルメチル−およびギ酸オルトエステル基が有利であ
り、トリメチルシリル基が特に有利である。保護基の分
割および重合可能な基の導入は、自体公知の方法、例え
ば、米国特許(US−A)第5211877号明細書に
記載されている方法で行われる。
【0054】上記または下記の反応物、触媒、溶剤、光
開始剤および紫外線源などの装置類すべては、単独また
は組合わせて使用することができる。例えば、一般式
(I)または(IX)および(X)の化合物、白金触
媒、溶剤など使用でき、また上記の物質あるいは装置の
組み合わせとして使用してもよい。
【0055】一般式(I)の本発明による化合物は、そ
の熱的性質ならびに重合特性の調節のために、他の化合
物、例えば粘度低下のための低分子量メソゲン化合物も
非メソゲン化合物、UV線架橋のための光開始剤および
光増感剤、早期の重合の回避のための重合抑制剤を、例
えば米国特許(US−A)第5211877号明細書に
記載のようにして自体公知の方法で混合できる。同様
に、充填剤の使用は、同様に米国特許(US−A)第5
211877号明細書に記載のようにして可能である。
【0056】本発明によるシロキサンは、殊に光重合に
好適である。有利には本発明によるシロキサンは、温度
−20℃〜160℃、殊には20〜140℃で基体上に
被覆させ、自体公知の方法で配向でき、例えばドクター
ブレードを用いて溶融被覆し、電場または磁場により、
または配向層を有する基体上に被覆し、引き続き同一ま
たは異なる温度で紫外線ランプの放射にさらすことによ
り重合される。本発明によるシロキサンの重合により得
られる液晶性ポリオルガノシロキサンも、同じく本発明
の対象である。
【0057】本発明による液晶性シロキサンは、膜、殊
には物質混合物、例えば気体、例えば酸素および窒素の
分離のための、電磁場の光学式表示装置、情報記憶分野
での光電子装置、光変調のエレクトログラフ方式、偏光
膜の構成成分、光学フィルターおよび反射装置、被覆、
例えば紙幣または小切手の安全標識、塗料顔料の構成成
分および気体−および液体クロマトグラフィーの固定層
のための膜の製造の用途が見出される。これらは、殊に
は光学的フィルターおよび反射装置の製造に好適であ
る。
【0058】本発明によるシロキサンは、コレステリッ
ク相を有する限り、自体公知の方法で、光学的に構成が
可能な光学材料、例えばフィルターに使用できる。その
ためには、この物質はフィルムとして成形して、所望の
温度にもたらし、この方法によりフィルムに所望の特
性、例えばフィルムから反射する光の色を調整でき、お
よび場合によりマスクを用いて光重合させてフィルムの
調整した特性を所望の範囲で持続性に定着させる。これ
らの工程は、多色の構造フィルターおよび反射装置を得
るために場合により各種のマスクを用いて繰り返すこと
ができる。
【0059】
【実施例】下記の実施例中では、別に記載しないかぎ
り、 a)全ての量の記載は、重量基準、 b)全ての圧力は0.10MPa(絶対) c)全ての温度は20℃ である。
【0060】相の略号: k:結晶性 g:ガラス状 i:等方性液体 n*:コレステリック Sg:スメクチックG Sa:スメクチックA Sx:スメクチック 下記の液晶性ジシロキサンは、次の構造式を有する。
【0061】
【化15】
【0062】R3=実施例1a、2および3では−コレ
ステリル R3=実施例1bでは−ジヒドロコレステリル R3=実施例1cでは−C65−O−CH3、および R3=実施例1dでは−ドリステリル。
【0063】実施例5中では、液晶性ジシロキサンは次
の構造式を有する。
【0064】
【化16】
【0065】実施例1 完全に重合可能な液晶性ジシロキサン a)4−アリルオキシ安息香酸コレステリンエステル
0.13モルを無水トルエン200ml中に溶かした。
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン1.3モル
を加えた後、均質な溶液に白金ジビニルジシロキサン錯
体(Wacker-Chmie GmbH, Muenchen のOL触媒)50p
pmを添加し、還流(81℃)に加熱した。6時間後に
過剰のテトラメチルジシロキサンおよびトルエンを留去
し、残留物をさらに2回トルエン中に取り込んで蒸留し
た。残留した4−(3−(1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサニル)プロポキシ)安息香酸コレステリン
エステルを無水トルエン150ml中に溶かし、20℃
で無水トルエン200ml中の4−アリルオキシ安息香
酸(4−メタクリルオキシフェニル)エステル0.12
モルの溶液を添加した。溶液を攪拌しながら1時間60
℃に加温した。生成物のトルエン溶液を濃縮し、生成物
をアセトン/水(95:5)混合物から低温(0℃)で
再結晶させた。再度沈殿分離して、結晶状の白色の化合
物を得た。この化合物の相特性を測定した。
【0066】 k 85 n* 148 i 148 n* 16 g コレステリック相で観察された過冷却は、20℃で3〜
4日保持することができた。生成物の配向した試料は、
コレステリック反射を70℃で400nmで示した。2
0Kだけ加温すると、反射波長は380nmに移動し
た。この化合物の粘度は、90℃で0.76Pasであ
った。
【0067】比較例:米国特許(US−A)第5211
877号明細書中の実施例1aに記載されている重合可
能なオリゴマーは、90℃で粘度12Pasを有する。
510nmの反射波長は20Kだけ加温しても変化しな
かった。
【0068】b)4−アリルオキシ安息香酸ジヒドロコ
レステリンエステル0.13モルを無水トルエン200
ml中に溶かした。1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン1.3モルを加えた後、均質な溶液に白金ジビ
ニルジシロキサン錯体(Wacker-Chmie GmbH, Muenchen
のOL触媒)50ppmを添加し、還流(81℃)に加
熱した。6時間後に過剰のテトラメチルジシロキサンお
よびトルエンを留去し、残留物をさらに2回トルエン中
に取り込んで蒸留した。残留した4−(3−(1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサニル)プロポキシ)安
息香酸ジヒドロコレステリンエステルを無水トルエン1
50ml中に溶かし、20℃で無水トルエン200ml
中の4−アリルオキシ安息香酸(4−メタクリルオキシ
フェニル)エステル0.12モルの溶液を添加した。溶
液を攪拌しながら1時間60℃に加温した。生成物のト
ルエン溶液を濃縮し、生成物をアセトン/水(95:
5)混合物から低温(0℃)で再結晶させた。再度沈殿
分離して、結晶状の白色の化合物を得た。
【0069】この化合物の相特性を測定した。
【0070】 k 82 n* 139 i 139 n* 15 g コレステリック相で観察された過冷却は、20℃で3〜
4日保持することができた。生成物の配向した試料は、
コレステリック反射を70℃で810nmで示した。2
0Kだけ加温すると、反射波長は760nmに移動し
た。
【0071】c)4−アリルオキシ安息香酸(4−メト
キシフェニル)エステル41.3g(0.145モル)
を無水トルエン200ml中に溶かした。1,1,3,
3−テトラメチルジシロキサン391g(2.9モル)
を加えた後、均質な溶液に白金ジビニルジシロキサン錯
体(Wacker-Chmie GmbH, Muenchen のOL触媒)55p
pmを添加し、還流に加熱した。6時間後に過剰のテト
ラメチルジシロキサンおよびトルエンを留去し、残留物
をさらに2回トルエン中に取り込んで蒸留した。残留し
た4−(3−(1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サニル)プロポキシ)安息香酸(4−メトキシフェニ
ル)エステルを無水トルエン150ml中に溶かし、2
0℃で無水トルエン200ml中の4−アリルオキシ安
息香酸(4−メタクリルオキシフェニル)エステル4
4.2g(0.13モル)の溶液を添加した。溶液を攪
拌しながら1時間60℃に加温した。生成物のトルエン
溶液を濃縮し、生成物を石油エーテルと一緒に低温(0
℃)で沈殿させた。この化合物の相特性を測定した。
【0072】g−8 n 32 i d)4−アリルオキシ安息香酸ドリステリルエステル
0.13モルを無水トルエン200ml中に溶かした。
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン1.3モル
を加えた後、均質な溶液に白金ジビニルジシロキサン錯
体(前記のOL触媒)50ppmを添加し、還流(81
℃)に加熱した。6時間後に過剰のテトラメチルジシロ
キサンおよびトルエンを留去し、残留物をさらに2回ト
ルエン中に取り込んで蒸留した。残留した4−(3−
(1,1,3,3−テトラメチルジシロキサニル)プロ
ポキシ)安息香酸ドリステリルエステルを無水トルエン
150ml中に溶かし、20℃で無水トルエン200m
l中の4−アリルオキシ安息香酸(4−メタクリルオキ
シフェニル)エステル0.12モルの溶液を添加した。
溶液を攪拌しながら1時間60℃に加温した。生成物の
トルエン溶液を濃縮し、生成物をアセトン/水(95:
5)混合物から低温(0℃)で再結晶させた。
【0073】この化合物の相特性を測定した。
【0074】g 25 n* 85 i 粘度および配向特性は、実施例1aの生成物と同様であ
った。
【0075】比較例2 化学量論的反応による完全に重合可能な液晶性ジシロキ
サンの製造 4−アリルオキシ安息香酸コレステリンエステル0.1
3モルおよび4−アリルオキシ安息香酸(4−メタクリ
ルオキシフェニル)エステル0.12モルとをを無水ト
ルエン400ml中に溶かした。1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン0.16モルを加えた後、均質な
溶液に白金ジビニルジシロキサン錯体(Wacker-Chmie G
mbH, Muenchen のOL触媒)50ppmを添加し、80
℃に加熱した。6時間後に1H−NMRスペクトルによ
ると、変換率は10%以下であった。1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサンそれぞれ0.1モルを数回加
えて、合計24時間で90%の変換率が原料のビニル性
二重結合に対して得られた。生成物はトルエン溶液を濃
縮して得られ、クロマトグラフィー分析により3種の異
なった生成物および原料の混合物であり、そのうち約3
0%が所望の生成物であることが分かった。材料を配向
した試料は、濁りが大きく、偏光顕微鏡を用いて混合分
離および多相性が認められた。このように、この材料は
光学的構成材料の製造には適していない。
【0076】実施例3 保護基を利用した完全に重合可能な液晶性ジシロキサン
の製造 4−アリルオキシ安息香酸コレステリンエステル0.1
3モルを無水トルエン200ml中に溶かした。1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサン1.3モルを加
えた後、均質な溶液に白金ジビニルジシロキサン錯体
(Wacker-Chmie GmbH, Muenchen のOL触媒)50pp
mを添加し、還流(81℃)で加熱した。6時間後に過
剰のテトラメチルジシロキサンおよびトルエンを留去
し、残留物をさらに2回トルエン中に取り込んで蒸留し
た。残留した4−(3−(1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサニル)プロポキシ)安息香酸コレステリン
エステルを無水トルエン150ml中に溶かし、20℃
で無水トルエン150ml中の4−アリルオキシ安息香
酸(4−トリメチルシロキシフェニル)エステル0.1
2モルの溶液を添加した。溶液を攪拌しながら1時間6
0℃に加温した。生成物のトルエン溶液を濃縮して精製
し、メチル−t−ブチルエーテル100ml中に取り込
み、トリメチルシリル保護基を分割するために2%塩酸
1mlと混合し、60分間80℃に保持した。水相を分
離し、有機相中に残留した酸を固体炭酸水素ナトリウム
で濾過することにより除去した。残った溶液は、溶剤を
共沸蒸留して残留した水から分離した。0℃に冷却した
後、溶液を先ずトリエチルアミン0.13モル、引き続
き攪拌しながらゆっくりとメタクリル酸クロリド0.1
3モルを添加した。1時間後に懸濁液を室温に加温し、
2時間攪拌を続け、引き続き濾過して沈殿した塩酸トリ
エチルアミンから分離した。溶液を10%食塩溶液およ
び5%NaHCO3溶液で洗浄し、溶剤を留去したの
ち、生成物をアセトンから低温で析出させた。このよう
にして得た液晶性は、コレステリック液晶の典型的な吸
収を示した。
【0077】実施例4 重合例 実施例1aの重合可能なジシロキサンを光開始剤(Ciba
-Geigy AG、スイス在、のIrgacure 907) 2重量%と均
一の混合させた。混合物に40℃で二枚のガラス板の間
に挟んで配向させ、30秒間紫外線(300−360n
m、5mW/cm2)を照射した。このようにして得ら
れたポリマーはガラス転移点48℃を 有していた。透
明点は184℃で、ここで、試料は200℃までは複屈
折性を有していた。重合の後、試料はまだ反射波長の温
度依存性が非常に低かった(+0.2nm/K、未重合
試料は、これに反して−1.9nm/Kの逆温度依存性
を有していた)。
【0078】比較例5 シロキサン単位とメタクリレート基との間に2結合性環
状基がない重合可能液晶性ジシロキサン 4−アリルオキシ安息香酸コレステリンエステル0.1
3モルを無水トルエン200ml中に溶かした。1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサン1.3モルを加
えた後、均質な溶液に白金ジビニルジシロキサン錯体
(Wacker-Chmie GmbH, Muenchen のOL触媒)50pp
mを添加し、還流(81℃)に加熱した。6時間後に過
剰のテトラメチルジシロキサンおよびトルエンを留去
し、残留物をさらに2回トルエン中に取り込んで蒸留し
た。残留した4−(3−(1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサニル)プロポキシ)安息香酸コレステリン
エステルを無水トルエン150ml中に溶かし、20℃
で無水トルエン50ml中のアリルメタクリレート0.
12モルの溶液と混合させた。溶液を攪拌しながら1時
間60℃に加温した。生成物のトルエン溶液を濃縮して
精製し、生成物をアセトンと混合して低温で分離した。
再度沈殿分離して、粘度の高い不透明な液体を得た。
【0079】この化合物の相特性を測定した。
【0080】Sg 58 Sa 116 i 生成物はスメクチック相の粘度が高いために、二枚のガ
ラス板間に挟んでも、均一には配向できなかった。加熱
しても、二枚のガラス板の間に挟まれた試料は、反射色
を示さなかった。
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】
【化15】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】R=実施例1a、2および3では−コレ
ステリル R=実施例1bでは−ジヒドロコレステリル R=実施例1cでは−C−O−CH、および R=実施例1dでは−ドリステリル。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【化16】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 〔式中、Y1は、メソゲン基を有するアルキル−または
    アルケニル基、Y2は、少なくとも1個の重合可能な基
    および少なくとも1個の2価の環状基を有する有機基R
    は、C1〜C3−アルキル基、かつπは、1〜5の値の整
    数を表す〕の液晶性シロキサン。
  2. 【請求項2】 メソゲン基を有するアルケニル−ならび
    にアルキル基Y1が、一般式II 【化2】 〔式中、Dは、ハロゲン原子で置換されていてもよい一
    般式Cnmで表さる2価の炭化水素基を表し、その際1
    個またはそれ以上の隣接していないメチレン単位はX1
    で置き換えられていてもよく、nは、0〜20の値の整
    数、mは、2nまたは2n−2の値を有する負でない数
    を表し、X1およびX2は、基−O−、−COO−、−C
    ONH−、−CO−、−S−、−C≡C−、−CH=C
    H−、−CH2−CH2−、−CH=N−、−N=N−お
    よび−N=N(O)−からの同じかまたは異なる2結合
    性基、A1、A2、A3およびA4は、同じかまたは異なる
    2結合性基、すなわち、1,4−フェニレン−、1,4
    −シクロヘキシレン基、炭素原子1〜10個を有する置
    換アリーレン、炭素原子1〜10個を有する置換シクロ
    アルキレンおよび炭素原子1〜10個を有するヘテロア
    リーレン、Zは、同じかまたは異なる2〜4結合性のベ
    ンゼン−1,4−シクロヘキサン−または1,3−シク
    ロペンタン基、A5は、同じかまたは異なり、飽和また
    はオレフィン性不飽和でそれぞれ炭素原子1〜16個を
    有するアルキル−、アルコキシ−またはシクロアルキル
    基、ステロイド基、ハロゲン原子、水素原子、ヒドロキ
    シル−、ニトリル−およびトリアルキルシロキシ基であ
    って、これらのアルキル基はそれぞれ炭素原子1〜8個
    を有し、a、b、c、d、f、g、h、iおよびkは、
    それぞれ独立に相互に同じかまたは異る、0、1、2ま
    たは3の値を有する整数であって、和a+b+c+d+
    e+f+g+h+i+kは少なくとも2、かつdおよび
    iの和は最大4であり、eは、値0または1の値、を表
    し、但し、Y1中で2個の酸素原子が相互に直接結合し
    ていないものとする〕に相当する請求項1記載の液晶性
    シロキサン。
  3. 【請求項3】 少なくとも1個の重合可能な基および少
    なくとも1個の2結合性の環状基を有する有機基Y
    2が、一般式V 【化3】 〔式中、B1、B2、B3およびB4は、基A1、A2
    3、A4およびDを表し、D、X1、X2、z、A5
    a、b、c、d、f、g、h、i、kおよびeは、前記
    一般式IIに記載のものを表し、その際和b+c+e+
    g+hは少なくとも1であり、ただし、Y2は相互に2
    個の酸素原子と直接隣接して結合せず、少なくとも1個
    のエチレン性不飽和二重結合が存在するものとする〕に
    相当する請求項1または2記載の液晶性シロキサン。
  4. 【請求項4】 一般式X 【化4】 〔式中、Y1、Rおよびπは、前記のものを表す〕の化
    合物を、重合可能な基および少なくとも1個の2価の環
    状基を有するアルケンおよび/またはアルキンと、ヒド
    ロシリル化触媒の存在下で反応させる請求項1から3ま
    でのいずれか1項記載の液晶性シロキサンの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から3までののいずれか1項記
    載の液晶性シロキサンの重合により得られる液晶性ポリ
    オルガノシロキサン。
  6. 【請求項6】 電磁場の光学的表示素子において、情報
    記憶、エレクトログラフ法、光変調の分野において、偏
    光膜、光学フィルターおよび反射装置の構成要素とし
    て、被覆、塗料用原料の構成要素として、および気体−
    および液体クロマトグラフィーの固定相としての膜の製
    造方法において、請求項1から3のいずれか1項記載の
    液晶性シロキサンまたは請求項5記載の液晶性ポリオル
    ガノシロキサンを使用することを特徴とする膜の製造方
    法。
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