JPH07238076A - 光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の製造法 - Google Patents
光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の製造法Info
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- JPH07238076A JPH07238076A JP6030071A JP3007194A JPH07238076A JP H07238076 A JPH07238076 A JP H07238076A JP 6030071 A JP6030071 A JP 6030071A JP 3007194 A JP3007194 A JP 3007194A JP H07238076 A JPH07238076 A JP H07238076A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ジメチル(Z)−2−ブテニレンジカーボネー
トのようなジ炭酸エステル誘導体とアセト酢酸メチルの
ようなカルボニル化合物を、(R)−N,N−ジメチル
−1−〔(S)−1' ,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ルテノセニル〕プロピルアミンのような光学活性な
ルテノセニルホスフィン誘導体で修飾した金属触媒の存
在下に、不斉環化反応を行なうことからなる2−メチル
−3−メトキシカルボニル−5−ビニル−4,5−ジヒ
ドロフランのような光学活性なビニルジヒドロフラン化
合物の製造法。 【効果】好収率で、しかも高い光学純度で2−メチル−
3−メトキシカルボニル−5−ビニル−4,5−ジヒド
ロフランのような光学活性なビニルジヒドロフラン化合
物を製造することができる。
トのようなジ炭酸エステル誘導体とアセト酢酸メチルの
ようなカルボニル化合物を、(R)−N,N−ジメチル
−1−〔(S)−1' ,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ルテノセニル〕プロピルアミンのような光学活性な
ルテノセニルホスフィン誘導体で修飾した金属触媒の存
在下に、不斉環化反応を行なうことからなる2−メチル
−3−メトキシカルボニル−5−ビニル−4,5−ジヒ
ドロフランのような光学活性なビニルジヒドロフラン化
合物の製造法。 【効果】好収率で、しかも高い光学純度で2−メチル−
3−メトキシカルボニル−5−ビニル−4,5−ジヒド
ロフランのような光学活性なビニルジヒドロフラン化合
物を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性なビニルジヒ
ドロフラン化合物の新規な製造法に関する。
ドロフラン化合物の新規な製造法に関する。
【0002】
一般式 化1 (式中、R2 、R3 は同一または相異なって低級アルキ
ル基、低級アルコキシル基、炭素数5〜8のシクロアル
キル基またはアリール基を示す。)で示される光学活性
なビニルジヒドロフラン化合物は公知であって、ビニル
基はアルデヒド、カルボン酸、エポキシなどへ、またフ
ラン環の開環によりアルコール等への変換が可能であっ
て、医薬などの光学活性な中間体として重要である。
ル基、低級アルコキシル基、炭素数5〜8のシクロアル
キル基またはアリール基を示す。)で示される光学活性
なビニルジヒドロフラン化合物は公知であって、ビニル
基はアルデヒド、カルボン酸、エポキシなどへ、またフ
ラン環の開環によりアルコール等への変換が可能であっ
て、医薬などの光学活性な中間体として重要である。
【0003】従来、このような光学活性なビニルジヒド
ロフラン化合物の製造法としては、フェロセニルホスフ
ィン誘導体で修飾した金属触媒を用いて、ジ炭酸エステ
ルとアセト酢酸メチルを反応させる方法が知られてい
る。〔Tetrahedron letters, 669, (1988)〕しかし、こ
のようなフェロセニルホスフィン誘導体で修飾した金属
触媒を用いる方法では、収率が低いのみならず、得られ
た光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の光学純度も
60%弱と低く、収率を上げるために反応時間を長くす
ると更に光学純度が低下するなど実用的な方法とは言え
なかった。
ロフラン化合物の製造法としては、フェロセニルホスフ
ィン誘導体で修飾した金属触媒を用いて、ジ炭酸エステ
ルとアセト酢酸メチルを反応させる方法が知られてい
る。〔Tetrahedron letters, 669, (1988)〕しかし、こ
のようなフェロセニルホスフィン誘導体で修飾した金属
触媒を用いる方法では、収率が低いのみならず、得られ
た光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の光学純度も
60%弱と低く、収率を上げるために反応時間を長くす
ると更に光学純度が低下するなど実用的な方法とは言え
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本発明者らは前記一般式 化1で示される光学活性なビ
ニルジヒドロフラン化合物を高い光学純度で、かつ収率
よく製造する方法について検討の結果、本発明に至っ
た。
本発明者らは前記一般式 化1で示される光学活性なビ
ニルジヒドロフラン化合物を高い光学純度で、かつ収率
よく製造する方法について検討の結果、本発明に至っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式 化2 (式中、R1 は低級アルキル基、炭素数5〜8のシクロ
アルキル基またはアリール基を示し、nは0または1を
示す。)で示されるジ炭酸エステル誘導体と、一般式
化3 (式中、R2 、R3 は前記と同じ意味を有する。)で示
されるカルボニル化合物を、一般式 化4 (式中、R4 はメチル基またはエチル基を、R5 および
R6 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシアルキル
基またはビス(ヒドロキシアルキル)アルキル基を示
す。)で示される光学活性なルテノセニルホスフィン誘
導体で修飾した金属触媒の存在下に、不斉環化反応を行
うことを特徴とする前記一般式 化1で示される光学活
性なシリル化合物の製造法である。
アルキル基またはアリール基を示し、nは0または1を
示す。)で示されるジ炭酸エステル誘導体と、一般式
化3 (式中、R2 、R3 は前記と同じ意味を有する。)で示
されるカルボニル化合物を、一般式 化4 (式中、R4 はメチル基またはエチル基を、R5 および
R6 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシアルキル
基またはビス(ヒドロキシアルキル)アルキル基を示
す。)で示される光学活性なルテノセニルホスフィン誘
導体で修飾した金属触媒の存在下に、不斉環化反応を行
うことを特徴とする前記一般式 化1で示される光学活
性なシリル化合物の製造法である。
【0006】本発明の方法において、原料である一般式
化2で示されるジ炭酸エステル誘導体において、置換
基R1 の低級アルキル基としてはメチル、エチル、プロ
ピルなどが、炭素数5〜8のシクロアルキル基としては
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチルなど
が、アリール基としてはフェニル、トリルなどがそれぞ
れ例示され、このようなジ炭酸エステル誘導体として、
具体的にはジメチル(Z)−2−ブテニレンジカーボネ
ート、ジシクロヘキシル(Z)−2−ブテニレンジカー
ボネート、ジフェニル(Z)−2−ブテニレンジカーボ
ネートなどが例示される。
化2で示されるジ炭酸エステル誘導体において、置換
基R1 の低級アルキル基としてはメチル、エチル、プロ
ピルなどが、炭素数5〜8のシクロアルキル基としては
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチルなど
が、アリール基としてはフェニル、トリルなどがそれぞ
れ例示され、このようなジ炭酸エステル誘導体として、
具体的にはジメチル(Z)−2−ブテニレンジカーボネ
ート、ジシクロヘキシル(Z)−2−ブテニレンジカー
ボネート、ジフェニル(Z)−2−ブテニレンジカーボ
ネートなどが例示される。
【0007】また、一般式 化3で示されるカルボニル
化合物において、置換基R2 、R3 の低級アルキル基と
してはメチル、エチル、プロピル、ブチルなどが、低級
アルコキシル基としてはメトキシ、エトキシ、プロポキ
シなどが、炭素数5〜8のシクロアルキル基としてはシ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチルなど
が、アリール基としてはフェニル、トリルなどがそれぞ
れ例示され、このようなカルボニル化合物として、具体
的にはアセチルアセトン、2,4−ヘキサンジオン、ア
セト酢酸メチル、アセト酢酸エチルなどが例示される。
化合物において、置換基R2 、R3 の低級アルキル基と
してはメチル、エチル、プロピル、ブチルなどが、低級
アルコキシル基としてはメトキシ、エトキシ、プロポキ
シなどが、炭素数5〜8のシクロアルキル基としてはシ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチルなど
が、アリール基としてはフェニル、トリルなどがそれぞ
れ例示され、このようなカルボニル化合物として、具体
的にはアセチルアセトン、2,4−ヘキサンジオン、ア
セト酢酸メチル、アセト酢酸エチルなどが例示される。
【0008】上記一般式 化2で示されるジ炭酸エステ
ル誘導体と一般式 化3で示されるカルボニル化合物を
反応させて一般式 化1で示される光学活性なビニルジ
ヒドロフラン化合物を好収率、高光学純度で得るために
は、触媒の選択が極めて重要であり、本発明においては
上記一般式 化4で示される光学活性なルテノセニルホ
スフィン誘導体で修飾した金属触媒が使用される。
ル誘導体と一般式 化3で示されるカルボニル化合物を
反応させて一般式 化1で示される光学活性なビニルジ
ヒドロフラン化合物を好収率、高光学純度で得るために
は、触媒の選択が極めて重要であり、本発明においては
上記一般式 化4で示される光学活性なルテノセニルホ
スフィン誘導体で修飾した金属触媒が使用される。
【0009】この一般式 化4で示される光学活性なル
テノセニルホスフィン誘導体において、置換基R5 およ
びR6 における低級アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピルなどが、ヒドロキシアルキル基またはビス
(ヒドロキシアルキル)アルキル基におけるアルキルと
してはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシルな
どが例示され、具体的には以下の化合物が例示される。
(R)−N,N−ジメチル−1−〔(S)−1’,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)ルテノセニル〕エチルア
ミン、(R)−N,N−ジメチル−1−〔(S)−
1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ルテノセニ
ル〕プロピルアミン、(R)−N−メチル−N−ヒドロ
キシエチル−1−〔(S)−1’,2−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ルテノセニル〕エチルアミン。
テノセニルホスフィン誘導体において、置換基R5 およ
びR6 における低級アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピルなどが、ヒドロキシアルキル基またはビス
(ヒドロキシアルキル)アルキル基におけるアルキルと
してはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシルな
どが例示され、具体的には以下の化合物が例示される。
(R)−N,N−ジメチル−1−〔(S)−1’,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)ルテノセニル〕エチルア
ミン、(R)−N,N−ジメチル−1−〔(S)−
1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ルテノセニ
ル〕プロピルアミン、(R)−N−メチル−N−ヒドロ
キシエチル−1−〔(S)−1’,2−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ルテノセニル〕エチルアミン。
【0010】このような一般式 化4で示される光学活
性なルテノセニルホスフィン誘導体は、たとえばBull.
Chem. Soc. Jpn., Vol.53, 1138 (1980)、Acc. Chem. R
es.,Vol.15, 395 (1982)、J.Organomet.Chem., Vol.38
2, 19 (1990) 、TetrahedronAsymmetry, Vol.4, 1763(1
993)などに記載の方法に準じて容易に製造することがで
きる。
性なルテノセニルホスフィン誘導体は、たとえばBull.
Chem. Soc. Jpn., Vol.53, 1138 (1980)、Acc. Chem. R
es.,Vol.15, 395 (1982)、J.Organomet.Chem., Vol.38
2, 19 (1990) 、TetrahedronAsymmetry, Vol.4, 1763(1
993)などに記載の方法に準じて容易に製造することがで
きる。
【0011】本発明における金属触媒は、このような光
学活性なルテノセニルホスフィン誘導体で修飾されたも
のであって、代表的にはジ−μ−クロロビス(π−アリ
ル)二パラジウム〔PdCl(η3 −C3 H5 )〕2 、
トリス(ベンジリデンアセトン)二パラジウム〔Pd2
(dba)3 ・CHCl3 〕等の金属錯体と光学活性な
ルテノセニルホスフィン誘導体とを反応系中で混合して
使用される。このときの光学活性なルテノセニルホスフ
ィン誘導体の使用量は、金属錯体に対して通常1〜5モ
ル倍、好ましくは2〜3モル倍である。
学活性なルテノセニルホスフィン誘導体で修飾されたも
のであって、代表的にはジ−μ−クロロビス(π−アリ
ル)二パラジウム〔PdCl(η3 −C3 H5 )〕2 、
トリス(ベンジリデンアセトン)二パラジウム〔Pd2
(dba)3 ・CHCl3 〕等の金属錯体と光学活性な
ルテノセニルホスフィン誘導体とを反応系中で混合して
使用される。このときの光学活性なルテノセニルホスフ
ィン誘導体の使用量は、金属錯体に対して通常1〜5モ
ル倍、好ましくは2〜3モル倍である。
【0012】本発明の方法において、一般式 化2で示
されるジ炭酸エステル誘導体と一般式化3で示されるカ
ルボニル化合物の使用割合(モル比)は、通常1〜3:
1、好ましくは1.05〜1.5:1である。また、光
学活性なルテノセニルホスフィン誘導体で修飾された金
属触媒の使用量は、原料の一般式 化2で示されるジ炭
酸エステル誘導体に対して光学活性なルテノセニルホス
フィン誘導体の量として0.01〜10モル%、好まし
くは0.1〜2モル%である。
されるジ炭酸エステル誘導体と一般式化3で示されるカ
ルボニル化合物の使用割合(モル比)は、通常1〜3:
1、好ましくは1.05〜1.5:1である。また、光
学活性なルテノセニルホスフィン誘導体で修飾された金
属触媒の使用量は、原料の一般式 化2で示されるジ炭
酸エステル誘導体に対して光学活性なルテノセニルホス
フィン誘導体の量として0.01〜10モル%、好まし
くは0.1〜2モル%である。
【0013】反応は通常溶媒中で行われ、溶媒としては
テトラヒドロフラン、エチルエーテルなどのエーテル
類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素が挙げられるが、エ
ーテル類が好ましく使用される。かかる溶媒の使用量
は、原料の一般式 化2で示されるジ炭酸エステル誘導
体に対して通常1〜500重量倍、好ましくは5〜50
重量倍である。反応温度は−50〜100℃、好ましく
は−30〜20℃であり、反応時間は特に制限されな
い。
テトラヒドロフラン、エチルエーテルなどのエーテル
類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素が挙げられるが、エ
ーテル類が好ましく使用される。かかる溶媒の使用量
は、原料の一般式 化2で示されるジ炭酸エステル誘導
体に対して通常1〜500重量倍、好ましくは5〜50
重量倍である。反応温度は−50〜100℃、好ましく
は−30〜20℃であり、反応時間は特に制限されな
い。
【0014】この反応においては触媒成分である光学活
性なルテノセニルホスフィン誘導体の立体配置を変える
ことにより、生成する光学活性なビニルジヒドロフラン
化合物の立体配置を制御することもできる。。
性なルテノセニルホスフィン誘導体の立体配置を変える
ことにより、生成する光学活性なビニルジヒドロフラン
化合物の立体配置を制御することもできる。。
【0015】
【発明の効果】かくして、本発明の方法によれば、好収
率で、しかも高い光学純度で目的とする前記一般式 化
1で示される光学活性なビニルジヒドロフラン化合物を
製造することができる。
率で、しかも高い光学純度で目的とする前記一般式 化
1で示される光学活性なビニルジヒドロフラン化合物を
製造することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明がこれによって限定されるものでないことはいうま
でもない。
発明がこれによって限定されるものでないことはいうま
でもない。
【0017】実施例1 窒素置換したガラス製シュレンク管にトリス(ベンジリ
デンアセトン)二パラジウム(O)〔Pd2 (dba)
3 ・CHCl3 〕6.2mg(0.006ミリモル)お
よび(R)−N,N−ジメチル−1−〔(S)−1’,
2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ルテノセニル〕プロ
ピルアミン 8.9mg(0.013ミリモル)を入
れ、乾燥したテトラヒドロフラン9mlを加えて溶解し
た。この溶液にジメチル(Z)−2−ブテニレンジカー
ボネート183.8mg(0.9ミリモル)およびアセ
ト酢酸メチル69.7mg(0.6ミリモル)を加え、
−20℃で48時間攪拌した。その後、反応液を減圧下
に濃縮し、濃縮残査をシリカゲルカラムクロマトにより
精製して、2−メチル−3−メトキシカルボニル−5−
ビニル−4,5−ジヒドロフラン83.8mgを得た。 収率 83%(対アセト酢酸メチル) このものの光学純度を、光学活性カラム(CP Cyclodex
β236M) を用いたガスクロマトグラムで分析したとこ
ろ、83%ee(−体)であった。
デンアセトン)二パラジウム(O)〔Pd2 (dba)
3 ・CHCl3 〕6.2mg(0.006ミリモル)お
よび(R)−N,N−ジメチル−1−〔(S)−1’,
2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ルテノセニル〕プロ
ピルアミン 8.9mg(0.013ミリモル)を入
れ、乾燥したテトラヒドロフラン9mlを加えて溶解し
た。この溶液にジメチル(Z)−2−ブテニレンジカー
ボネート183.8mg(0.9ミリモル)およびアセ
ト酢酸メチル69.7mg(0.6ミリモル)を加え、
−20℃で48時間攪拌した。その後、反応液を減圧下
に濃縮し、濃縮残査をシリカゲルカラムクロマトにより
精製して、2−メチル−3−メトキシカルボニル−5−
ビニル−4,5−ジヒドロフラン83.8mgを得た。 収率 83%(対アセト酢酸メチル) このものの光学純度を、光学活性カラム(CP Cyclodex
β236M) を用いたガスクロマトグラムで分析したとこ
ろ、83%ee(−体)であった。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 化2 (式中、R1 は低級アルキル基、炭素数5〜8のシクロ
アルキル基またはアリール基を示し、nは0または1を
示す。)で示されるジ炭酸エステル誘導体と、一般式
化3 (式中、R2 、R3 は同一または相異なって低級アルキ
ル基、低級アルコキシル基、炭素数5〜8のシクロアル
キル基またはアリール基を示す。)で示されるカルボニ
ル化合物を、一般式 化4 (式中、R4 はメチル基またはエチル基を、R5 および
R6 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシアルキル
基またはビス(ヒドロキシアルキル)アルキル基を示
す。)で示される光学活性なルテノセニルホスフィン誘
導体で修飾した金属触媒の存在下に、不斉環化反応を行
うことを特徴とする一般式 化1 (式中、R2 、R3 は前記と同じ意味を有する)で示さ
れる光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030071A JPH07238076A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030071A JPH07238076A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238076A true JPH07238076A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12293583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6030071A Pending JPH07238076A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 光学活性なビニルジヒドロフラン化合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07238076A (ja) |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP6030071A patent/JPH07238076A/ja active Pending
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