JPH07237900A - 二段式フォークリフト装置 - Google Patents

二段式フォークリフト装置

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JPH07237900A
JPH07237900A JP5104194A JP5104194A JPH07237900A JP H07237900 A JPH07237900 A JP H07237900A JP 5104194 A JP5104194 A JP 5104194A JP 5104194 A JP5104194 A JP 5104194A JP H07237900 A JPH07237900 A JP H07237900A
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JP
Japan
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fork
stage
forklift
forklift device
lift
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Application number
JP5104194A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kubota
俊朗 窪田
Sadao Mikami
定夫 三上
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保管用ラックなどのラック設備を採用せず
に被搬送体3を多段積みした状態を前提として、「先入
れ先出し」の原則を守ることを可能とし、不必要な被搬
送体3は、必要な被搬送体3の取出し操作と合わせて、
これをもとの位置に再び一動作で返すことが可能とし、
操作効率を向上させ、通路の有効幅の短縮化も可能な、
高い保管効率を達成することができる二段式フォークリ
フト装置20を提供すること。 【構成】 上段フォーク33および下段フォーク36
を旋回可能および左右シフト可能とすることに着目した
もので、上段フォーク33および下段フォーク36を、
走行方向に直角な方向に移動可能なフォークシフト機構
26、27と、水平面内で左右方向に旋回可能なフォー
ク旋回機構28、29と、上段フォーク昇降機構30
と、を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二段式フォークリフト装
置にかかるもので、とくに多段に積んだドラム缶などの
被搬送体のピッキングを能率的に行うことができる二段
式フォークリフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から潤滑油その他の液体をドラム缶
に収容し、とくに屋外において所定本数(たとえば四
本)のドラム缶をパレットなどに載置したものを一単位
として段積み状にいわゆる、保管用ラックを用いずに多
段積みした状態で保管することが行われている。
【0003】しかしながら、従来の一般的なフォークリ
フトでは、こうしたラックを用いずに多段積み状態の野
積みパレット(およびドラム缶)を常にその最上段のみ
しか取り扱うことができず、多段積み状態のパレットの
うち、下段側のパレットを取り出すことは非常に困難で
あり、また取出しが可能であるとしても非能率的であっ
て、物流の大原則である「先入れ先出し」の操作原則を
満足することが困難であるという問題がある。
【0004】図11は、こうした多段積み状態の概略説
明図であって、たとえば四本のドラム缶1およびパレッ
ト2を一単位とした被搬送体3を段積みして段積み体4
(多段積みした状態の被搬送体3)とし、その間に通路
5を形成してある。
【0005】フォークリフト6は、そのフォークリフト
本体7の前段部分にマスト8、およびこのマスト8に沿
って昇降可能なフォーク9を有していて、車輪10を駆
動することにより通路5内を走行可能としてある。
【0006】こうした被搬送体3の保管状態では、フォ
ークリフト6が通路5の幅内で左右いずれかの段積み体
4方向に転向する必要があり、この転向分の幅を開けて
おく必要がある。したがって、フォークリフト6の回転
ないし旋回半径およびパレット2の旋回運動の必要寸法
を加えた幅広い通路5が求められ、面積あたりの保管効
率が低いという問題がある。
【0007】さらに、段積み体4からは最上段の被搬送
体3(パレット2)のみを取り出す(ピッキングする)
ことができるだけで、下段側の被搬送体3を取り出すハ
ンドリング作業は非能率的であるという問題がある。
【0008】すなわち、取出しが不要な最上段部分の被
搬送体3を一旦段積み体4から通路5側に取り出し、取
出しが必要な被搬送体3を取り出して外部に搬送した上
で、通路5に置いてある被搬送体3を元の段積み体4の
位置に再び戻す作業が必要であるという問題がある。
【0009】図12は、保管用ラック11を用いた場合
の概略説明図であって、その保管用棚12部分に上記ド
ラム缶1およびパレット2を一単位とした被搬送体3を
載置するとともに、フォークリフト6のかわりにラック
フォーク式のフォークリフト13を採用する。
【0010】ラックフォーク式のフォークリフト13
は、フォークリフト6と同様にフォーク9の昇降機構を
有するとともに、フォーク9を左右両側に旋回させるフ
ォークターニング機構14と、フォーク9の支持部を通
路5方向とは直交方向(図中左右方向)にシフト可能な
シフト機構15と、を有している。
【0011】こうした保管用ラック11およびラックフ
ォーク式のフォークリフト13を採用すれば、フォーク
リフト13が左右に移動したり転向する必要がないた
め、通路5の幅を最小とすることができ、ドラム缶1な
いし被搬送体3の保管効率は良いとともに、任意の段
(棚)の被搬送体3を取り出すことができるが、保管用
ラック11という別個の設備が必要であるため、建設費
が高く、また一度設備を完了すると移転などの場合に移
転費用がかさむため経済性に問題がある。
【0012】なお図11のシステムの場合には、保管用
ラック11を用いていない、ラックレス保管システムで
あるため、多くの保管用途に柔軟性をもって対応するこ
とが可能である反面、上述のように物流の大原則である
「先入れ先出し」の操作原則には対応することが困難で
あるという問題がある。
【0013】上述のように、図11および図12の従来
のピッキングシステムの場合には、いずれの場合にも一
長一短があり、上記「先入れ先出し」の原則を守りつ
つ、設備費を抑え、かつ搬入・搬出能力を高くするため
の効率が良いものがないのが現状である。
【0014】なお、二段式のフォークリフト装置として
は、実開昭60−16500号(「2段フォークを有す
るフォークリフト」)があるが、このフォークリフトで
は上段フォークと下段フォークとを昇降可能とするとと
もに、これら上段フォークおよび下段フォークを互いに
同一水平面レベルに収納可能としてあるだけで、既述の
ような問題を解決する手段を開示しているものではな
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、とくに保管用ラック
などのラック設備を採用せずに被搬送体を多段積みした
状態を前提として(ラックレス方式を前提として)、
「先入れ先出し」の原則を守ることを可能とし、つまり
多段積み方式とした状態で上中下のいずれの段の被搬送
体もこれを任意に取り出すことが可能で、かつ不必要な
被搬送体は、必要な被搬送体の取出し操作と合わせて、
これをもとの位置に再び一動作で返すことが可能とし、
操作効率を向上させ、通路の有効幅の短縮化も可能な、
高い保管効率を達成することができる二段式フォークリ
フト装置を提供することを課題とする。
【0016】また、本発明は、リーチ・ターニング式の
二段式フォークリフト装置を提供することを課題とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上下
二段に設けた一対のフォーク(上段フォークおよび下段
フォーク)を旋回可能、および左右シフト可能とすると
ともに、同じ水平面レベルにおいて上段フォークと下段
フォークとを別位置に位置可能とすることに着目したも
ので、ラックを用いずに多段積みした状態の被搬送体
(ドラム缶などを載置したパレット)の間に形成される
通路内を走行可能なフォークリフト本体と、このフォー
クリフト本体に対して昇降可能であるとともに上下二段
に設けた上段フォークおよび下段フォークと、を有する
とともに、これら上段フォークおよび下段フォークによ
り上記被搬送体をハンドリング可能な二段式フォークリ
フト装置であって、上記上段フォークおよび下段フォー
クを走行方向に直角な方向に移動可能なフォークシフト
機構と、上記上段フォークおよび下段フォークを水平面
内で左右方向に旋回可能なフォーク旋回機構と、上記上
段フォークを、上記下段フォークの最下位位置まで下降
可能とした上段フォーク昇降機構と、を設けたことを特
徴とする二段式フォークリフト装置である。
【0018】上記フォークリフト本体を上記通路内の走
行方向に対して直角方向に横行可能とすることができ
る。
【0019】上記フォークシフト機構は、上記上段フォ
ークおよび下段フォークを走行方向に直角な方向にそれ
ぞれ独立に移動可能とすることができる。
【0020】上記フォーク旋回機構は、上記上段フォー
クおよび下段フォークを水平面内で左右方向にそれぞれ
独立に旋回可能とすることができる。
【0021】上記上段フォークおよび上記下段フォーク
は、上下二段に隣接する上記被搬送体をそれぞれ取り出
し可能とすることができる。
【0022】上記上段フォークおよび下段フォークは、
該下段フォークの上記最下位位置において、同一レベル
にこれを配置可能とすることができる。
【0023】上記上段フォークは、上記下段フォークの
上記最下位位置から少なくとも該下段フォークの高さ分
だけ昇降可能とすることができる。
【0024】上記フォークシフト機構により、上記下段
フォークは、上記上段フォークが該下段フォークの上記
最下位位置まで下降可能な位置にこれを移動させるよう
にすることができる。
【0025】上記上段フォークおよび下段フォークは、
上記多段積みした状態の被搬送体から取り出す被搬送体
を該下段フォークがリフト可能とするとともに、上記上
段フォークが当該取り出す被搬送体の隣接する上段部か
ら上の被搬送体をリフト可能とすることができる。
【0026】上記下段フォークは、上記多段積みした状
態の被搬送体から取り出した被搬送体をリフトした状態
で、該多段積みした状態の被搬送体から離脱するように
上記フォークシフト機構によりこれを移動可能とするこ
とができる。
【0027】上記上段フォークは、上記下段フォークが
取り出した上記被搬送体の元に位置に上記上段フォーク
昇降機構によりこれを下降可能とすることができる。
【0028】上記フォークリフト本体は、上記上段フォ
ークおよび下段フォークが、該下段フォークの上記最下
位位置にある状態において横行することにより、上記多
段積みした状態の被搬送体から離脱可能とすることがで
きる。
【0029】上記上段フォークは、上記下段フォークの
上記最下位位置から該下段フォークの高さ以上に上昇可
能とすることができる。
【0030】上記フォークシフト機構、上記フォーク旋
回機構および上記上段フォーク昇降機構は、リフト台板
にこれを設けるとともに、このリフト台板は、上記フォ
ークリフト本体のマストに対してリフト機構によりこれ
を昇降可能とすることができる。
【0031】上記フォークリフト本体7に設けたマスト
に沿って昇降可能な二段式のピッキングユニットを有す
るとともに、この二段式のピッキングユニットは、リフ
ト機構と、このリフト機構により昇降可能なリフト台板
と、このリフト台板に設けた上段フォーク用フォークシ
フト機構、下段フォーク用フォークシフト機構、上段フ
ォーク用フォーク旋回機構、下段フォーク用フォーク旋
回機構および上段フォーク昇降機構と、を有することが
できる。
【0032】
【作用】本発明による二段式フォークリフト装置におい
ては、上段フォークおよび下段フォークをそれぞれ走行
方向に直角な方向に移動可能なフォークシフト機構と、
上段フォークおよび下段フォークを水平面内で左右方向
に旋回可能なフォーク旋回機構とを設けたので、下段位
置の被搬送体を取り出す場合に、この被搬送体より上段
位置にある被搬送体を上段フォークによってわずかに上
方にリフトアップさせ、このシフトアップした状態で下
段フォークによって、その取り出したい被搬送体をリフ
トアップするとともに、地ずりをして多段積みした状態
の被搬送体(段積み体)から引き出す。
【0033】この引き出した状態で、上段フォーク昇降
機構を操作して上段フォークを下段フォークのレベル位
置まで下降させ、取り出した被搬送体より上段のの被搬
送体を段積み体のもとの位置に戻す。さらに、上段フォ
ークを元の位置まで移動させるか、あるいはフォークリ
フト本体を通路に対して左右いずれかの方向に横行させ
ることにより、上段フォークを段積み体のパレットから
引き抜く。
【0034】あとは、上段フォークを旋回および上昇さ
せてもとの位置に復帰させた状態で、通路内を走行して
被搬送体を搬出すればよい。
【0035】したがって、取り出す必要のない上段部分
の被搬送体を一度通路上に取り出してから必要な段部分
の被搬送体を取り出すというような従来のような面倒な
取り出し操作を行うことなく、高能率でドラム缶などの
被搬送体のピッキングを円滑に行うことができる。
【0036】しかも、段積み体の間の通路幅としてはフ
ォークリフト本体に被搬送体の幅を加算した幅でよく、
図11に示した従来の保管システムの場合より通路の幅
は小さいとともに、図12に示した従来の保管システム
の場合より多段積み状態による長所を活かすことができ
る。
【0037】
【実施例】つぎに本発明の一実施例による二段式フォー
クリフト装置20を図1ないし図10にもとづき説明す
る。ただし、図11ないし図12と同様の部分には同一
符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、二段
式フォークリフト装置20の斜視図であって、二段式フ
ォークリフト装置20は、前記フォークリフト本体7
と、動力部21と、車輪ユニット22と、前記マスト8
と、このマスト8に沿って昇降する二段式のピッキング
ユニット23と、を有する。
【0038】動力部21は、二段式フォークリフト装置
20の走行運転用のバッテリーなどの駆動部、および油
圧系などの制御ユニットを格納している。
【0039】車輪ユニット22は、二段式フォークリフ
ト装置20全体を前後方向(走行方向)および左右方向
(横行方向)に駆動可能なステアリング機構を有する公
知のユニットである。
【0040】二段式のピッキングユニット23は、任意
の公知のリフト機構を採用可能なリフト機構24と、リ
フト台板25に設けた上段フォーク用フォークシフト機
構26、下段フォーク用フォークシフト機構27、上段
フォーク用フォーク旋回機構28、下段フォーク用フォ
ーク旋回機構29および上段フォーク昇降機構30と、
を有する。
【0041】このリフト台板25は、フォークリフト本
体7のマスト8に対してリフト機構24によりこれを昇
降可能としてある。
【0042】上段フォーク用フォークシフト機構26
は、水平に上下二段に取り付けた一対の上段フォークシ
フト用ガイド31と、この上段フォークシフト用ガイド
31に沿って左右方向に移動する逆さL字状の上段フォ
ークシフト台板32と、を有する。
【0043】この上段フォークシフト台板32の先端部
に上段フォーク33を水平面内で左右方向に旋回可能に
取り付けてある。
【0044】下段フォーク用フォークシフト機構27
は、水平に上下二段に取り付けた一対の下段フォークシ
フト用ガイド34と、この下段フォークシフト用ガイド
34に沿って左右方向に移動する逆さL字状の下段フォ
ークシフト台板35と、を有する。
【0045】この下段フォークシフト台板35の先端部
に下段フォーク36を水平面内で左右方向に旋回可能に
取り付けてある。
【0046】図2は、二段式のピッキングユニット23
の縦断面図、図3は、図2のIII−III線方向矢視
図であって、リフト機構24は、リフトマスト37およ
びリフトシリンダーユニット38などを含めた公知の機
構からこれを構成する。
【0047】リフト台板25には、上段フォーク用フォ
ークシフト機構26として、上記一対の上段フォークシ
フト用ガイド31とともに、上段フォーク33の左右シ
フト用駆動機39と、上段スプロケット40と、上段チ
ェーン41と、上段チェーン止め42とを設け、かつ下
段フォーク用フォークシフト機構27として、上記一対
の下段フォークシフト用ガイド34とともに、下段フォ
ーク36の左右シフト用駆動機43と、下段スプロケッ
ト44と、下段チェーン45と、下段チェーン止め46
とを設けてある。
【0048】上段フォークシフト台板32は、一対の上
段フォークシフト用ガイド31に沿って左右に移動する
左右ガイド金具47を有し、下段フォークシフト台板3
5は、一対の下段フォークシフト用ガイド34に沿って
左右に移動する左右ガイド金具48を有している。
【0049】さらに、上段フォークシフト台板32は、
上段フォーク旋回昇降軸部49に沿って上段フォーク3
3を±90度だけ左右に旋回させる上段フォーク旋回駆
動機50と、上段フォーク33を昇降させる上段フォー
ク昇降シリンダー51とを有する。
【0050】なお、上段フォークシフト台板32は、少
なくとも被搬送体3の高さ分は十分に下降可能な昇降動
作も可能とすることにより、上段フォーク33が下段フ
ォーク36の最下位位置まで下降し、また上昇すること
ができるようにしてある。
【0051】上段フォーク旋回駆動機50は、上段フォ
ーク33の旋回ギア52を有し、この旋回ギア52は上
段フォーク33の旋回筒53の頭部に係合している。
【0052】上段フォーク昇降シリンダー51は、旋回
筒53とともに上段フォーク33を上下方向に昇降させ
るもので、旋回筒53の上段フォーク昇降ガイド金具5
4は上段フォーク昇降ガイドレール55に沿って移動可
能としてある。
【0053】下段フォークシフト台板35は、上段フォ
ーク33の旋回軸56のまわりに下段フォーク36を±
90度だけ左右に旋回させる下段フォーク旋回駆動機5
7と、下段フォーク36の頭部に係合している旋回ギア
58と、を有する。
【0054】なお、上段フォーク33および下段フォー
ク36は、二段式フォークリフト装置20の走行方向に
直角方向にそれぞれ独立的に移動可能であるとともに、
左右方向に独立的に旋回可能である。
【0055】こうした構成の二段式フォークリフト装置
20を用いて段積み体4の間の通路5に進入し、ドラム
缶1およびパレット2という被搬送体3をピッキングす
る操作について図4ないし図10を参照しながら以下説
明する。
【0056】図4ないし図10は、通路5の進入方向か
らみた概略図であって、図4に示す状態では、動力部2
1のバッテリーおよび油圧ポンプなどにより全体を駆動
制御して、リフト台板25の昇降、車輪ユニット22の
駆動走行操作、前進後進および左右移動操作を行うこと
により、二段式フォークリフト装置20は上段フォーク
33および下段フォーク36を通路5の走行方向に向け
ている中立位置にあるとする。いま仮に、図中左側の最
下段位置の被搬送体3(ドラム缶1を載置したパレット
2)を取り出す場合を考える。
【0057】まず図5に示すように、上段フォーク33
の左右シフト用駆動機39および下段フォーク36の左
右シフト用駆動機43(図2、図3)を駆動することに
より、上段フォーク33の逆さL字状の上段フォークシ
フト台板32および下段フォーク36の逆さL字状の下
段フォークシフト台板35を一対の上段フォークシフト
用ガイド31および一対の下段フォークシフト用ガイド
34のそれぞれ一番左はし側(図中右側)に位置させる
とともに、上段フォーク旋回駆動機50および下段フォ
ーク旋回駆動機57(図2)を駆動して上段フォーク3
3および下段フォーク36を走行方向に対して右方向
(図中左側)に被搬送体3の列(段積み体4)の方向に
それぞれ向くように転向させる。
【0058】図6に示すように、再び上段フォーク33
の左右シフト用駆動機39および下段フォーク36の左
右シフト用駆動機43を駆動することにより、上段フォ
ーク33および下段フォーク36をそれぞれ中段のパレ
ット2および最下段のパレット2に挿入する。
【0059】図7に示すように、この挿入状態で、上段
フォーク昇降シリンダー51(図2)を駆動することに
より、上段フォーク33のみをわずかに間隔△L1だけ
上昇させ、中段および上段の二個の被搬送体3をわずか
にリフトするとともに、リフト機構24を駆動して下段
フォーク36およびピッキングユニット23全体を間隔
△L2だけ上昇させ、下段フォーク36の左右シフト用
駆動機43を駆動して地ずり操作を行うことにより、被
搬送体3とともに下段フォーク36をフォークリフト本
体7側に引き込む。
【0060】なお、上述の被搬送体3のリフト操作にあ
たっては、上段フォーク昇降シリンダー51を用いるこ
となく、リフト機構24のみにより上段フォーク33お
よび下段フォーク36をともにリフトするように構成す
ることもできる。
【0061】つぎに、図8に示すように、上段フォーク
33の上段フォーク昇降シリンダー51を駆動して上段
フォーク33を中段および上段の被搬送体3とともに下
段位置まで下降させ、この二個の被搬送体3をグランド
面に置く。
【0062】この上段フォーク33のグランド面までの
下降操作において、下段フォーク36が上段フォーク3
3および被搬送体3の最大幅分だけ横方向(図中右方
向)にずれているので、上段フォーク33および下段フ
ォーク36が互いに衝突するおそれはない。
【0063】ついで、図9に示すように、二段式フォー
クリフト装置20全体を横行させて上段フォーク33を
最下段のパレット2から引き抜く。
【0064】あるいは、それぞれ一対の上段フォークシ
フト用ガイド31および下段フォークシフト用ガイド3
4を被搬送体3の幅分だけ長く形成することにより、フ
ォークリフト本体7はこれを横行させることなく、上段
フォーク33および下段フォーク36をこの上段フォー
クシフト用ガイド31および下段フォークシフト用ガイ
ド34上を横行移動させるように構成することもでき
る。
【0065】図10に示すように、上段フォーク昇降シ
リンダー51を駆動して上段フォーク33を上昇させ、
さらに上段フォーク旋回駆動機50を駆動してもとの中
立状態の姿勢に旋回させることにより図4の状態に復帰
し、結果として段積み体4から最下段の被搬送体3を下
段フォーク36によってピッキングし、取り出すことが
できた。
【0066】かくして、保管用ラック11を用いないで
多段積みされた状態の多数の被搬送体3の中から任意の
被搬送体3を抜き出し、その上段部分に残っていた被搬
送体3を、抜き出した被搬送体3のもとの位置に再配置
変えすることによって、「先入れ先出し」を実現するこ
とができた。
【0067】もちろん、必要に応じて、もとからある多
数の下段部分に、あとから、生産した液体のドラム缶1
をパレット2とともに置きたい場合などの要求がある場
合には、上述の操作に準じた逆操作を行うことにより、
取出しおよび段積みが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、保管用ラ
ックなしのフォークオペレーションにおいて多段積みの
ドラム缶およびパレットを一単位とした被搬送体を先入
れ先だし操作を行う場合に、一動作で所定の任意の被搬
送体を抜き出すことができるため、ピッキングする被搬
送体の上段分の被搬送体を仮置き操作する従来のシステ
ムとは異なり、操作効率の良い取出し操作が可能であ
る。また、通路の幅もこれを従来のものよりは約30%
少なくすることができるし、集荷面積を減少可能である
とともに、保管用ラックなどの余剰設備を設けることな
く経済的な設備とすることができる。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による二段式フォークリフト
装置20の斜視図である。
【図2】同、二段式のピッキングユニット23の縦断面
図である。
【図3】同、図2のIII−III線方向矢視図であ
る。
【図4】同、通路5の進入方向からみた概略図であっ
て、二段式フォークリフト装置20が上段フォーク33
および下段フォーク36を通路5の走行方向に向けてい
る中立位置にある状態を示す説明図である。
【図5】同、上段フォーク33および下段フォーク36
を上段フォークシフト用ガイド31および下段フォーク
シフト用ガイド34のそれぞれ一番左はし側(図中右
側)に位置させるとともに、走行方向に対して右方向
(図中左側)に転向させた状態を示す説明図である。
【図6】同、上段フォーク33および下段フォーク36
をそれぞれ中段のパレット2および最下段のパレット2
に挿入した状態を示す説明図である。
【図7】同、上段フォーク33のみをわずかに間隔△L
1だけ上昇させ、下段フォーク36およびピッキングユ
ニット23全体を間隔△L2だけ上昇させ、かつ被搬送
体3とともに下段フォーク36をフォークリフト本体7
側に引き込んだ状態を示す説明図である。
【図8】同、上段フォーク33を中段および上段の被搬
送体3とともに下段位置まで下降させ、この二個の被搬
送体3をグランド面に置いた状態を示す説明図である。
【図9】同、二段式フォークリフト装置20全体を横行
させて上段フォーク33を最下段のパレット2から引き
抜いた状態を示す説明図である。
【図10】同、上段フォーク33および下段フォーク3
6を、図4に示した元の中立状態に復帰し、段積み体4
から最下段の被搬送体3を取り出した状態の説明図であ
る。
【図11】従来の多段積みした状態の被搬送体3(段積
み体4)からのフォークリフト6による取出し操作の概
略説明図である。
【図12】同、保管用ラック11およびラックフォーク
式のフォークリフト13を用いた場合の概略説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ドラム缶 2 パレット 3 たとえば四本のドラム缶1およびパレット2を一単
位とした被搬送体 4 段積み体(多段積みした状態の被搬送体3) 5 通路 6 フォークリフト 7 フォークリフト本体 8 マスト 9 フォーク 10 車輪 11 保管用ラック 12 保管用棚 13 ラックフォーク式のフォークリフト 14 フォークターニング機構 15 シフト機構 20 二段式フォークリフト装置 21 動力部 22 車輪ユニット 23 二段式のピッキングユニット 24 リフト機構 25 リフト台板 26 上段フォーク用フォークシフト機構(フォークシ
フト機構) 27 下段フォーク用フォークシフト機構(フォークシ
フト機構) 28 上段フォーク用フォーク旋回機構(フォーク旋回
機構) 29 下段フォーク用フォーク旋回機構(フォーク旋回
機構) 30 上段フォーク昇降機構 31 一対の上段フォークシフト用ガイド 32 逆さL字状の上段フォークシフト台板 33 上段フォーク 34 一対の下段フォークシフト用ガイド 35 逆さL字状の下段フォークシフト台板 36 下段フォーク 37 リフトマスト 38 リフトシリンダーユニット 39 上段フォーク33の左右シフト用駆動機 40 上段スプロケット 41 上段チェーン 42 上段チェーン止め 43 下段フォーク36の左右シフト用駆動機 44 下段スプロケット 45 下段チェーン 46 下段チェーン止め 47 左右ガイド金具 48 左右ガイド金具 49 上段フォーク旋回昇降軸部 50 上段フォーク旋回駆動機 51 上段フォーク昇降シリンダー 52 上段フォーク33の旋回ギア 53 上段フォーク33の旋回筒 54 上段フォーク昇降ガイド金具 55 上段フォーク昇降ガイドレール 56 上段フォーク33の旋回軸 57 下段フォーク旋回駆動機 58 旋回ギア △L1 上段フォーク33を上昇させる間隔 △L2 下段フォーク36およびピッキングユニット2
3全体を上昇させる間隔

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックを用いずに多段積みした状態の
    被搬送体の間に形成される通路内を走行可能なフォーク
    リフト本体と、 このフォークリフト本体に対して昇降可能であるととも
    に上下二段に設けた上段フォークおよび下段フォーク
    と、を有するとともに、 これら上段フォークおよび下段フォークにより前記被搬
    送体をハンドリング可能な二段式フォークリフト装置で
    あって、 前記上段フォークおよび下段フォークを走行方向に直角
    な方向に移動可能なフォークシフト機構と、 前記上段フォークおよび下段フォークを水平面内で左右
    方向に旋回可能なフォーク旋回機構と、 前記上段フォークを、前記下段フォークの最下位位置ま
    で下降可能とした上段フォーク昇降機構と、 を設けたことを特徴とする二段式フォークリフト装置。
  2. 【請求項2】 前記フォークリフト本体を前記通路内
    の走行方向に対して直角方向に横行可能としたことを特
    徴とする請求項1記載の二段式フォークリフト装置。
  3. 【請求項3】 前記フォークシフト機構は、前記上段
    フォークおよび下段フォークを走行方向に直角な方向に
    それぞれ独立に移動可能としたことを特徴とする請求項
    1記載の二段式フォークリフト装置。
  4. 【請求項4】 前記フォーク旋回機構は、前記上段フ
    ォークおよび下段フォークを水平面内で左右方向にそれ
    ぞれ独立に旋回可能としたことを特徴とする請求項1記
    載の二段式フォークリフト装置。
  5. 【請求項5】 前記上段フォークおよび前記下段フォ
    ークは、上下二段に隣接する前記被搬送体をそれぞれ取
    り出し可能であることを特徴とする請求項1記載の二段
    式フォークリフト装置。
  6. 【請求項6】 前記上段フォークおよび下段フォーク
    は、該下段フォークの前記最下位位置において、同一レ
    ベルにこれを配置可能としたことを特徴とする請求項1
    記載の二段式フォークリフト装置。
  7. 【請求項7】 前記上段フォークは、前記下段フォー
    クの前記最下位位置から少なくとも該下段フォークの高
    さ分だけ昇降可能とすることを特徴とする請求項1記載
    の二段式フォークリフト装置。
  8. 【請求項8】 前記フォークシフト機構により、前記
    下段フォークは、前記上段フォークが該下段フォークの
    前記最下位位置まで下降可能な位置にこれを移動させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の二段式フォ
    ークリフト装置。
  9. 【請求項9】 前記上段フォークおよび下段フォーク
    は、前記多段積みした状態の被搬送体から取り出す被搬
    送体を該下段フォークがリフト可能とするとともに、 前記上段フォークが当該取り出す被搬送体の隣接する上
    段部から上の被搬送体をリフト可能としたことを特徴と
    する請求項1記載の二段式フォークリフト装置。
  10. 【請求項10】 前記下段フォークは、前記多段積み
    した状態の被搬送体から取り出した被搬送体をリフトし
    た状態で、該多段積みした状態の被搬送体から離脱する
    ように前記フォークシフト機構によりこれを移動可能と
    したことを特徴とする請求項1記載の二段式フォークリ
    フト装置。
  11. 【請求項11】 前記上段フォークは、前記下段フォ
    ークが取り出した前記被搬送体の元に位置に前記上段フ
    ォーク昇降機構によりこれを下降可能としたことを特徴
    とする請求項1記載の二段式フォークリフト装置。
  12. 【請求項12】 前記フォークリフト本体は、前記上
    段フォークおよび下段フォークが、該下段フォークの前
    記最下位位置にある状態において横行することにより、
    前記多段積みした状態の被搬送体から離脱可能としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の二段式フォークリフト装
    置。
  13. 【請求項13】 前記上段フォークは、前記下段フォ
    ークの前記最下位位置から該下段フォークの高さ以上に
    上昇可能としたことを特徴とする請求項1記載の二段式
    フォークリフト装置。
  14. 【請求項14】 前記フォークシフト機構、前記フォ
    ーク旋回機構および前記上段フォーク昇降機構は、リフ
    ト台板にこれを設けるとともに、 このリフト台板は、前記フォークリフト本体のマストに
    対してリフト機構によりこれを昇降可能としたことを特
    徴とする請求項1記載の二段式フォークリフト装置。
  15. 【請求項15】 前記フォークリフト本体7に設けた
    マストに沿って昇降可能な二段式のピッキングユニット
    を有するとともに、 この二段式のピッキングユニットは、 リフト機構と、 このリフト機構により昇降可能なリフト台板と、 このリフト台板に設けた上段フォーク用フォークシフト
    機構、下段フォーク用フォークシフト機構、上段フォー
    ク用フォーク旋回機構、下段フォーク用フォーク旋回機
    構および上段フォーク昇降機構と、を有することを特徴
    とする請求項1記載の二段式フォークリフト装置。
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