JPH07237459A - 燃料タンクの通気開閉装置 - Google Patents
燃料タンクの通気開閉装置Info
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- JPH07237459A JPH07237459A JP3159294A JP3159294A JPH07237459A JP H07237459 A JPH07237459 A JP H07237459A JP 3159294 A JP3159294 A JP 3159294A JP 3159294 A JP3159294 A JP 3159294A JP H07237459 A JPH07237459 A JP H07237459A
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- JP
- Japan
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- valve
- shutter
- valve case
- filler neck
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通気開閉装置の組立時の労力と時間の低減
し、かつ異なる車種にも適用可能な通気開閉装置のユニ
ット化を図る。 【構成】 通気開閉装置のスライド弁1側にシャッタ6
を回動自在に軸着してなる。具体的には、スライド弁1
の弁ケース2を弁ケース保持部材4及び弁ケースカバー
5で挟持して、前記弁ケース保持部材4をフィラネック
72の上方又はフィラネックをキャップリテーナ71下方付
近で分割したフィラネック上部73に取付けてなり、弁ケ
ースカバー5にはシャッタのレバー61に当接可能な回動
規制部54を設け、シャッタ6をこの弁ケースカバー5に
キャップリテーナ71とシャッタ6との当接位置よりも上
方へ付勢した状態で回動自在に軸着する。弁ケース保持
部材4と弁ケースカバー5とに対となる当接部41,51又
は嵌合部42,52を設ける。
し、かつ異なる車種にも適用可能な通気開閉装置のユニ
ット化を図る。 【構成】 通気開閉装置のスライド弁1側にシャッタ6
を回動自在に軸着してなる。具体的には、スライド弁1
の弁ケース2を弁ケース保持部材4及び弁ケースカバー
5で挟持して、前記弁ケース保持部材4をフィラネック
72の上方又はフィラネックをキャップリテーナ71下方付
近で分割したフィラネック上部73に取付けてなり、弁ケ
ースカバー5にはシャッタのレバー61に当接可能な回動
規制部54を設け、シャッタ6をこの弁ケースカバー5に
キャップリテーナ71とシャッタ6との当接位置よりも上
方へ付勢した状態で回動自在に軸着する。弁ケース保持
部材4と弁ケースカバー5とに対となる当接部41,51又
は嵌合部42,52を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクの満タン規
制(燃料の過充填の規制)のため、給油時のみ燃料タンク
からキャニスタへの通気路を遮断し、給油時以外は同通
気路を開放する燃料タンクの通気開閉装置に関する。
制(燃料の過充填の規制)のため、給油時のみ燃料タンク
からキャニスタへの通気路を遮断し、給油時以外は同通
気路を開放する燃料タンクの通気開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通気開閉装置は、通気路の開閉弁
をフィラネック内部に配したシャッタに連動させるた
め、開閉弁、シャッタと共にキャップリテーナ下部のフ
ィラネック内又はその付近に配されていた。通常、走行
時などではフィラネックに開放した通気路をフィラネッ
ク内壁に取付けた開閉弁が開いているが、給油時にフィ
ラネックへ給油ガンが挿入されることでシャッタが回動
し、同時に開閉弁が作動して通気路を閉じるのである。
をフィラネック内部に配したシャッタに連動させるた
め、開閉弁、シャッタと共にキャップリテーナ下部のフ
ィラネック内又はその付近に配されていた。通常、走行
時などではフィラネックに開放した通気路をフィラネッ
ク内壁に取付けた開閉弁が開いているが、給油時にフィ
ラネックへ給油ガンが挿入されることでシャッタが回動
し、同時に開閉弁が作動して通気路を閉じるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした通気開閉装置
において、シャッタに連動するスライド弁を開閉弁とし
て組立る場合、シャッタはキャップリテーナに軸着さ
れ、スライド弁はフィラネックに取付けられるために、
キャップリテーナとフィラネックとを組付ける際にシャ
ッタに設けたレバー(スライド弁を下方より押上げる)と
スライド弁や弁ケース又は弁ケースをフィラネックへ取
付けるための中間部材とが干渉し、この組立に時間と労
力を要していた。
において、シャッタに連動するスライド弁を開閉弁とし
て組立る場合、シャッタはキャップリテーナに軸着さ
れ、スライド弁はフィラネックに取付けられるために、
キャップリテーナとフィラネックとを組付ける際にシャ
ッタに設けたレバー(スライド弁を下方より押上げる)と
スライド弁や弁ケース又は弁ケースをフィラネックへ取
付けるための中間部材とが干渉し、この組立に時間と労
力を要していた。
【0004】前記シャッタは、キャップリテーナとの当
接により決まる閉位置と給油ガンの挿入により決まる回
動量とから、スライド弁に対するレバーの位置が決定さ
れ、またスライド弁は通気路を開閉するだけのストロー
クにより弁ケース又は中間部材等の大きさが決定され
る。しかも、両者が連動し、確実に通気路の開閉が行え
るようにそれぞれの位置関係を定めなければならないの
で、各部の形状変更による組立の干渉を回避することが
できない。
接により決まる閉位置と給油ガンの挿入により決まる回
動量とから、スライド弁に対するレバーの位置が決定さ
れ、またスライド弁は通気路を開閉するだけのストロー
クにより弁ケース又は中間部材等の大きさが決定され
る。しかも、両者が連動し、確実に通気路の開閉が行え
るようにそれぞれの位置関係を定めなければならないの
で、各部の形状変更による組立の干渉を回避することが
できない。
【0005】また、従来のフィラネックは長い管材であ
ったために、スライド弁をフィラネック内に取付ける作
業が困難であった。更に、このスライド弁の取付作業
後、シャッタを軸着したキャップリテーナをこのフィラ
ネックに連結しなければならないが、この状態では、シ
ャッタのレバーとスライド弁との位置関係が確認しにく
い問題があった。
ったために、スライド弁をフィラネック内に取付ける作
業が困難であった。更に、このスライド弁の取付作業
後、シャッタを軸着したキャップリテーナをこのフィラ
ネックに連結しなければならないが、この状態では、シ
ャッタのレバーとスライド弁との位置関係が確認しにく
い問題があった。
【0006】そこで、上記のような通気開閉装置の組立
時の労力と時間の低減を課題として取り上げ、作業者の
質に関係せずに短時間で組立可能な通気開閉装置の構造
について検討することにした。同時に、組立られる通気
開閉装置が、車種の異なる給油口に対応できるようにし
て、前記労力と時間の低減の恩恵を組立ライン全体で享
受して、作業能率の改善を図ることを目標とした。
時の労力と時間の低減を課題として取り上げ、作業者の
質に関係せずに短時間で組立可能な通気開閉装置の構造
について検討することにした。同時に、組立られる通気
開閉装置が、車種の異なる給油口に対応できるようにし
て、前記労力と時間の低減の恩恵を組立ライン全体で享
受して、作業能率の改善を図ることを目標とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】その結果開発したもの
が、キャニスタと燃料タンクとを連通した通気路を開閉
する開閉弁がシャッタと連動するスライド弁である通気
開閉装置において、スライド弁1側にシャッタ6を回動
自在に軸着してなる燃料タンクの通気開閉装置である。
が、キャニスタと燃料タンクとを連通した通気路を開閉
する開閉弁がシャッタと連動するスライド弁である通気
開閉装置において、スライド弁1側にシャッタ6を回動
自在に軸着してなる燃料タンクの通気開閉装置である。
【0008】具体的には、スライド弁1の弁ケース2を
弁ケース保持部材4及び弁ケースカバー5で挟持して、
前記弁ケース保持部材4をフィラネック72の上方又はフ
ィラネックをキャップリテーナ71下方付近で分割したフ
ィラネック上部73に取付けてなり、弁ケースカバー5に
はシャッタのレバー61に当接可能な回動規制部54を設
け、シャッタ6をこの弁ケースカバー5にキャップリテ
ーナ71とシャッタ6との当接位置よりも上方へ付勢した
状態で回動自在に軸着する。このとき、弁ケース保持部
材4と弁ケースカバー5とに対となる当接部41,51又は
嵌合部42,52を設けてあるとよい。
弁ケース保持部材4及び弁ケースカバー5で挟持して、
前記弁ケース保持部材4をフィラネック72の上方又はフ
ィラネックをキャップリテーナ71下方付近で分割したフ
ィラネック上部73に取付けてなり、弁ケースカバー5に
はシャッタのレバー61に当接可能な回動規制部54を設
け、シャッタ6をこの弁ケースカバー5にキャップリテ
ーナ71とシャッタ6との当接位置よりも上方へ付勢した
状態で回動自在に軸着する。このとき、弁ケース保持部
材4と弁ケースカバー5とに対となる当接部41,51又は
嵌合部42,52を設けてあるとよい。
【0009】
【作用】本発明の通気開閉装置の特徴は、シャッタを
スライド弁側に軸着した点、そのスライド弁を分割し
たフィラネック上部に取付た点、シャッタの回動規制
部を設けた点と、そして弁ケース保持部材と弁ケース
カバーとに対となる当接部又は嵌合部を設けた点、とに
ある。
スライド弁側に軸着した点、そのスライド弁を分割し
たフィラネック上部に取付た点、シャッタの回動規制
部を設けた点と、そして弁ケース保持部材と弁ケース
カバーとに対となる当接部又は嵌合部を設けた点、とに
ある。
【0010】シャッタ6をスライド弁1側に軸着したこ
とで、シャッタ6とスライド弁1との位置関係を組立時
に確認しながら行え、特にシャッタのレバー61とスライ
ド弁1との位置関係を外観から確認できるので、両者の
連動を確実なものにする。また、通気開閉装置に必要な
機構であるシャッタ6とスライド弁1とを一体とし、か
つ、この一体化されたものを分割されたフィラネック上
部73に取付けることで通気開閉装置をユニット化でき
る。これにより、交換が容易になったり、このユニット
部分を異なる形状のフィラネック又はキャップリテーナ
に適合させるだけで、複数種類の車種に単一のユニット
を用いることができるようになる。
とで、シャッタ6とスライド弁1との位置関係を組立時
に確認しながら行え、特にシャッタのレバー61とスライ
ド弁1との位置関係を外観から確認できるので、両者の
連動を確実なものにする。また、通気開閉装置に必要な
機構であるシャッタ6とスライド弁1とを一体とし、か
つ、この一体化されたものを分割されたフィラネック上
部73に取付けることで通気開閉装置をユニット化でき
る。これにより、交換が容易になったり、このユニット
部分を異なる形状のフィラネック又はキャップリテーナ
に適合させるだけで、複数種類の車種に単一のユニット
を用いることができるようになる。
【0011】回動規制部54は、スライド弁1等を取付け
たフィラネック72又はフィラネック上部73とキャップリ
テーナ71とを連結するとき、弁ケースカバー5に軸着さ
れたシャッタ6を所定位置で回動を規制して、シャッタ
6がキャップリテーナ71底面を確実に蓋ができるように
する。シャッタ6は、キャップリテーナ底面へ押圧気味
に当接し、密閉できるように上方へ付勢されているの
で、この付勢による回動を所定位置、キャップリテーナ
71底面との当接位置よりも若干上方、で規制する必要が
あるのである。
たフィラネック72又はフィラネック上部73とキャップリ
テーナ71とを連結するとき、弁ケースカバー5に軸着さ
れたシャッタ6を所定位置で回動を規制して、シャッタ
6がキャップリテーナ71底面を確実に蓋ができるように
する。シャッタ6は、キャップリテーナ底面へ押圧気味
に当接し、密閉できるように上方へ付勢されているの
で、この付勢による回動を所定位置、キャップリテーナ
71底面との当接位置よりも若干上方、で規制する必要が
あるのである。
【0012】弁ケース保持部材4と弁ケースカバー5と
にそれぞれ対に設けた当接部41,51又は嵌合部42,52は、
前者が当接により、後者が嵌合によって両部材の結合す
る位置関係を画一的に決定する。例えば、弁ケースカバ
ー5を上方又は下方から弁ケース保持部材4へ装着する
場合、当接部41,51を用いた場合には対向関係で設けら
れた突起等を当接させて位置決定するため、弁ケースカ
バー5は上方、下方のいずれか一方からの取付に限定さ
れるが、嵌合部42,52は一定個所で嵌まりあう凹凸等を
嵌めて位置決定をするため、弁ケースカバー5は上方、
下方のいずれから装着でも可能となる。
にそれぞれ対に設けた当接部41,51又は嵌合部42,52は、
前者が当接により、後者が嵌合によって両部材の結合す
る位置関係を画一的に決定する。例えば、弁ケースカバ
ー5を上方又は下方から弁ケース保持部材4へ装着する
場合、当接部41,51を用いた場合には対向関係で設けら
れた突起等を当接させて位置決定するため、弁ケースカ
バー5は上方、下方のいずれか一方からの取付に限定さ
れるが、嵌合部42,52は一定個所で嵌まりあう凹凸等を
嵌めて位置決定をするため、弁ケースカバー5は上方、
下方のいずれから装着でも可能となる。
【0013】この弁ケース保持部材4と弁ケースカバー
5は、シャッタ6をスライド弁1側に取付けたことによ
る、強度的な不足を補うために、弁ケース2を保護する
ためのものであり、金属材料が好ましい。
5は、シャッタ6をスライド弁1側に取付けたことによ
る、強度的な不足を補うために、弁ケース2を保護する
ためのものであり、金属材料が好ましい。
【0014】
【実施例】以下、図を参照しながら、本発明の通気開閉
装置の実施例を説明する。図1は第1実施例の通気開閉
装置を構成する部材関係を表した斜視図、図2はシャッ
タについて、(a)弁ケースカバーに軸着した状態、(b)
組立完了後の状態、(c)レバーがスライド弁を押し上げ
始める状態、そして(d)スライド弁が完全に押し上げら
れて通気路が塞がれた状態それぞれを比較した用部拡大
断面図、図3は第1実施例の通気開閉装置をフィラネッ
ク内に取付け、組立が完了してシャッタを閉じた状態を
表す断面図で、図4は同実施例のシャッタが開いた状態
を表す断面図である。
装置の実施例を説明する。図1は第1実施例の通気開閉
装置を構成する部材関係を表した斜視図、図2はシャッ
タについて、(a)弁ケースカバーに軸着した状態、(b)
組立完了後の状態、(c)レバーがスライド弁を押し上げ
始める状態、そして(d)スライド弁が完全に押し上げら
れて通気路が塞がれた状態それぞれを比較した用部拡大
断面図、図3は第1実施例の通気開閉装置をフィラネッ
ク内に取付け、組立が完了してシャッタを閉じた状態を
表す断面図で、図4は同実施例のシャッタが開いた状態
を表す断面図である。
【0015】本実施例は、図1に見られるように、シャ
ッタ連動のスライド弁を用いた通気開閉装置である。ス
ライド弁1は中間付近の側方に掛止片11を設けた縦長の
プラスチック製部材で、上端に押圧部12、下方に通気路
の一部を構成する空間部13、下端に通気路を塞ぐ閉鎖部
14を設けてあり、断面を波形に成形した金属製の弁スプ
リング23と共に、弁ケース2を構成するプラスチック製
の弁カバー22,24間に挿入し、ゴム製のパッキン21を介
して金属製の弁ケース保持部材4に取付ける。
ッタ連動のスライド弁を用いた通気開閉装置である。ス
ライド弁1は中間付近の側方に掛止片11を設けた縦長の
プラスチック製部材で、上端に押圧部12、下方に通気路
の一部を構成する空間部13、下端に通気路を塞ぐ閉鎖部
14を設けてあり、断面を波形に成形した金属製の弁スプ
リング23と共に、弁ケース2を構成するプラスチック製
の弁カバー22,24間に挿入し、ゴム製のパッキン21を介
して金属製の弁ケース保持部材4に取付ける。
【0016】パッキン21と弁ケース保持部材4には、上
下にキャニスタ又は燃料タンク(図示せず)からの通気路
27に連通する通気路端25,26が開放していて、通常、ス
ライド弁1の空間部13がこの通気路端25,26を縦断する
ことで通気路27が開通し、スライド弁1が上方に移動し
て空間部13が下方の通気路端26からずれ、スライド弁1
下端の閉鎖部14がこの通気路端26を閉鎖することで通気
路27を閉鎖する。
下にキャニスタ又は燃料タンク(図示せず)からの通気路
27に連通する通気路端25,26が開放していて、通常、ス
ライド弁1の空間部13がこの通気路端25,26を縦断する
ことで通気路27が開通し、スライド弁1が上方に移動し
て空間部13が下方の通気路端26からずれ、スライド弁1
下端の閉鎖部14がこの通気路端26を閉鎖することで通気
路27を閉鎖する。
【0017】弁ケース保持部材4には、上記通気路端2
5,26と連通する開孔部43,43を設け、両側に摺接ガイド4
4が一体に成形してある。金属製の弁ケースカバー5
は、この摺接ガイド44を挟持できる摺接片55を設けてあ
り、摺接ガイド44に摺接片55を沿わせながら弁ケース保
持部材4上方から挿入し、装着する。このとき、弁ケー
スカバー5上端に設けた当接部(当)51が、弁ケース保持
部材上端の当接部(受)41に当接することで位置決めさ
れ、装着が完了する。
5,26と連通する開孔部43,43を設け、両側に摺接ガイド4
4が一体に成形してある。金属製の弁ケースカバー5
は、この摺接ガイド44を挟持できる摺接片55を設けてあ
り、摺接ガイド44に摺接片55を沿わせながら弁ケース保
持部材4上方から挿入し、装着する。このとき、弁ケー
スカバー5上端に設けた当接部(当)51が、弁ケース保持
部材上端の当接部(受)41に当接することで位置決めさ
れ、装着が完了する。
【0018】弁ケースカバー5には、シャッタを軸着す
る軸穴53と、シャッタのレバー61を内側に当接させてシ
ャッタの上方への回動を規制する回動規制部54とが上方
に設けてある。シャッタ6は、コイルバネ63で上方へ付
勢されるように、ピン62を用いて前記軸穴53に軸着す
る。図2(a)に見られるように、シャッタ6は、キャッ
プリテーナ71との当接位置よりも若干上方にまで回動し
た位置でレバー61が回動規制部54に当接するため、この
位置で安定する。このとき、シャッタのレバー61は、当
然にスライド弁1の掛止片11とは接触しない位置関係に
ある。
る軸穴53と、シャッタのレバー61を内側に当接させてシ
ャッタの上方への回動を規制する回動規制部54とが上方
に設けてある。シャッタ6は、コイルバネ63で上方へ付
勢されるように、ピン62を用いて前記軸穴53に軸着す
る。図2(a)に見られるように、シャッタ6は、キャッ
プリテーナ71との当接位置よりも若干上方にまで回動し
た位置でレバー61が回動規制部54に当接するため、この
位置で安定する。このとき、シャッタのレバー61は、当
然にスライド弁1の掛止片11とは接触しない位置関係に
ある。
【0019】こうして組立られた通気開閉装置は、金属
管材であるフィラネック72の開放端から挿入し、弁ケー
ス保持部材4の開孔部43,43をフィラネック72の通気路2
7と連結するように取付ける。このように、通気開閉装
置を構成する部材をフィラネック外で組立られることに
より、作業に要する労力と時間が大幅に軽減される。ま
た、部材同士を取付けるさいの位置決めが容易にできる
ので、作業者の如何に拘らず、シャッタ6とスライド弁
1、つまりはレバー61と掛止片11との位置関係が画一的
に決定されることになり、その取付確認も簡単に行える
ようになる。
管材であるフィラネック72の開放端から挿入し、弁ケー
ス保持部材4の開孔部43,43をフィラネック72の通気路2
7と連結するように取付ける。このように、通気開閉装
置を構成する部材をフィラネック外で組立られることに
より、作業に要する労力と時間が大幅に軽減される。ま
た、部材同士を取付けるさいの位置決めが容易にできる
ので、作業者の如何に拘らず、シャッタ6とスライド弁
1、つまりはレバー61と掛止片11との位置関係が画一的
に決定されることになり、その取付確認も簡単に行える
ようになる。
【0020】工程としては、この通気開閉装置を取付け
たフィラネック72を金属製のキャップリテーナ71に連結
すると完了する。この状態で、図2(b)又は図3に見ら
れるように、シャッタ6はキャップリテーナ71底部へ押
圧気味に当接し、キャップリテーナ71底面を完全に塞
ぐ。なお、この状態においても、シャッタのレバー61と
スライド弁の掛止片11とは接触していない。
たフィラネック72を金属製のキャップリテーナ71に連結
すると完了する。この状態で、図2(b)又は図3に見ら
れるように、シャッタ6はキャップリテーナ71底部へ押
圧気味に当接し、キャップリテーナ71底面を完全に塞
ぐ。なお、この状態においても、シャッタのレバー61と
スライド弁の掛止片11とは接触していない。
【0021】給油時、給油ガン75が挿入されると、図4
に見られるようにシャッタ6は回動し、図2(c)のよう
に、一定量回動したところでシャッタのレバー61がスラ
イド弁の掛止片11に下方より当接し、更に回動しながら
このレバー61がスライド弁1を押し上げ、図2(d)の状
態に至ると、スライド弁1が通気路27を閉鎖する。
に見られるようにシャッタ6は回動し、図2(c)のよう
に、一定量回動したところでシャッタのレバー61がスラ
イド弁の掛止片11に下方より当接し、更に回動しながら
このレバー61がスライド弁1を押し上げ、図2(d)の状
態に至ると、スライド弁1が通気路27を閉鎖する。
【0022】この状態から給油ガン75を引き抜くと、図
2(d)から図2(b)へ、シャッタ6はキャップリテーナ
71に当接する位置にまで復帰するが、スライド弁1はレ
バー61により押し上げられた位置で保持される。これ
は、弁スプリング23により弁カバー22に押さえつけら
れ、またスライド弁1と弁カバー22とが共にプラスチッ
ク製のため摩擦度が大きくなり、スライド弁1は重力に
より落下しなくなるからである。
2(d)から図2(b)へ、シャッタ6はキャップリテーナ
71に当接する位置にまで復帰するが、スライド弁1はレ
バー61により押し上げられた位置で保持される。これ
は、弁スプリング23により弁カバー22に押さえつけら
れ、またスライド弁1と弁カバー22とが共にプラスチッ
ク製のため摩擦度が大きくなり、スライド弁1は重力に
より落下しなくなるからである。
【0023】給油が終了し、キャップリテーナ71にキャ
ップ74が締着されると、前記状態で保持されていたスラ
イド弁1は、スライド弁1上端の押圧部12をこのキャッ
プ74に押圧されて押し下げられることで空間部13が通気
路端25,26を縦断し、再び通気路27が開通するのであ
る。
ップ74が締着されると、前記状態で保持されていたスラ
イド弁1は、スライド弁1上端の押圧部12をこのキャッ
プ74に押圧されて押し下げられることで空間部13が通気
路端25,26を縦断し、再び通気路27が開通するのであ
る。
【0024】次に挙げる第2実施例は、第1実施例の弁
ケース保持部材と弁ケースカバーの装着する際の位置関
係を、それぞれへ対に設けた嵌合部(凸)と嵌合部(凹)と
を嵌合させて行い、組立た通気開閉装置を上下に分割し
たフィラネックの短いフィラネック上部内へ取付けたも
ので、図5はこの第2実施例の通気開閉装置を構成する
部材関係を表した斜視図であり、図6は同装置を分割し
たフィラネック上部に取付ユニット化した状態を表す断
面図である。なお、この第2実施例の通気開閉装置の作
動状態については第1実施例のものと同様なので、図3
及び図4を参照されたい。
ケース保持部材と弁ケースカバーの装着する際の位置関
係を、それぞれへ対に設けた嵌合部(凸)と嵌合部(凹)と
を嵌合させて行い、組立た通気開閉装置を上下に分割し
たフィラネックの短いフィラネック上部内へ取付けたも
ので、図5はこの第2実施例の通気開閉装置を構成する
部材関係を表した斜視図であり、図6は同装置を分割し
たフィラネック上部に取付ユニット化した状態を表す断
面図である。なお、この第2実施例の通気開閉装置の作
動状態については第1実施例のものと同様なので、図3
及び図4を参照されたい。
【0025】この第2実施例においては、第1実施例と
の違いについてのみ説明し、通気開閉装置の作動につい
ては省略する。この第2実施例は、図5に見られるよう
に、弁ケース保持部材4の嵌合部(凸)42と弁ケースカバ
ー5の嵌合部(凹)52とを嵌合させて位置関係を決めるよ
うにしたことで、弁ケースカバー5は弁ケース保持部材
4の上方又は下方のいずれからでも装着できるようにな
っている。また、組立られた通気開閉装置は、分割した
フィラネックのフィラネック上部73内に取付けるのであ
るが、図6に見られるように、このフィラネック上部73
は短いため、通気開閉装置は上方又は下方のいずれから
でも取付けることが可能になっている。
の違いについてのみ説明し、通気開閉装置の作動につい
ては省略する。この第2実施例は、図5に見られるよう
に、弁ケース保持部材4の嵌合部(凸)42と弁ケースカバ
ー5の嵌合部(凹)52とを嵌合させて位置関係を決めるよ
うにしたことで、弁ケースカバー5は弁ケース保持部材
4の上方又は下方のいずれからでも装着できるようにな
っている。また、組立られた通気開閉装置は、分割した
フィラネックのフィラネック上部73内に取付けるのであ
るが、図6に見られるように、このフィラネック上部73
は短いため、通気開閉装置は上方又は下方のいずれから
でも取付けることが可能になっている。
【0026】この第2実施例は、上記のように、部材同
士の装着や部材の取付に、装着又は取付方向の融通性を
持たせることで、第1実施例に比べ、より作業者の負担
を軽減できる。また、上方からの目視がしにくいキャッ
プリテーナ71とシャッタ6との位置関係を、例えば分割
したフィラネックのフィラネック上部73をキャップリテ
ーナ71に連結した後、前記フィラネック上部73の下方か
ら組立られた通気開閉装置を取付けるようにすること
で、容易に確認できるようになる。更に、このフィラネ
ック上部73は、通気開閉装置を内蔵したユニットとな
り、このユニット部分を異なる形状のフィラネックやキ
ャップリテーナに連結することは比較的容易なので、こ
れにより同一の通気開閉装置を多数の車種で利用できる
ようになる。
士の装着や部材の取付に、装着又は取付方向の融通性を
持たせることで、第1実施例に比べ、より作業者の負担
を軽減できる。また、上方からの目視がしにくいキャッ
プリテーナ71とシャッタ6との位置関係を、例えば分割
したフィラネックのフィラネック上部73をキャップリテ
ーナ71に連結した後、前記フィラネック上部73の下方か
ら組立られた通気開閉装置を取付けるようにすること
で、容易に確認できるようになる。更に、このフィラネ
ック上部73は、通気開閉装置を内蔵したユニットとな
り、このユニット部分を異なる形状のフィラネックやキ
ャップリテーナに連結することは比較的容易なので、こ
れにより同一の通気開閉装置を多数の車種で利用できる
ようになる。
【0027】
【発明の効果】本発明の燃料タンクの通気開閉装置によ
り、この装置の組立の労力と時間が軽減され、生産性が
向上する。特に、この通気開閉装置を含む複雑化した給
油口フィラネック上部を、フィラネックごとユニット化
することで、通気開閉装置自体を車種により取付構造を
設計しなおすことなく、ユニット化された部分のみを連
結するだけで複数の車種に対応できるようになり、汎用
性ある通気開閉装置を量産化することができる。
り、この装置の組立の労力と時間が軽減され、生産性が
向上する。特に、この通気開閉装置を含む複雑化した給
油口フィラネック上部を、フィラネックごとユニット化
することで、通気開閉装置自体を車種により取付構造を
設計しなおすことなく、ユニット化された部分のみを連
結するだけで複数の車種に対応できるようになり、汎用
性ある通気開閉装置を量産化することができる。
【0028】通気開閉装置単体に限ってみても、組立時
の労力や時間が軽減されるだけでなく、取付後の部材の
位置関係も目視で確認できるようになり、完成品の歩留
まりや性能品質も高くできる。こうした組立及び確認作
業は大変簡易なものとなり、また各部材の位置関係を決
定することも、部材の組立を行うことで自動的に行うこ
とができるので、作業者の違いによる品質のバラツキも
起こらなくなる。
の労力や時間が軽減されるだけでなく、取付後の部材の
位置関係も目視で確認できるようになり、完成品の歩留
まりや性能品質も高くできる。こうした組立及び確認作
業は大変簡易なものとなり、また各部材の位置関係を決
定することも、部材の組立を行うことで自動的に行うこ
とができるので、作業者の違いによる品質のバラツキも
起こらなくなる。
【図1】第1実施例の通気開閉装置を構成する部材関係
を表した斜視図である。
を表した斜視図である。
【図2】同実施例のシャッタ(a)(b)(c)(d)の各状態で比
較した拡大断面図である。
較した拡大断面図である。
【図3】同実施例の通気開閉装置が通気路を開放いてい
る状態を表す断面図である。
る状態を表す断面図である。
【図4】同実施例の通気開閉装置が通気路を閉鎖してい
る状態を表す断面図である。
る状態を表す断面図である。
【図5】第2実施例の通気開閉装置を構成する部材関係
を表した斜視図である。
を表した斜視図である。
【図6】同実施例の通気開閉装置をフィラネック上部に
取付けた断面図である。
取付けた断面図である。
1 スライド弁 2 弁ケース 4 弁ケース保持部材 5 弁ケースカバー 6 シャッタ 41 当接部(受) 42 嵌合部(凸) 51 当接部(当) 52 嵌合部(凹) 54 回動規制部 61 レバー 71 キャップリテーナ 72 フィラネック 73 フィラネック上部
Claims (3)
- 【請求項1】 キャニスタと燃料タンクとを連通した通
気路を開閉する開閉弁がシャッタと連動するスライド弁
である通気開閉装置において、スライド弁1側にシャッ
タ6を回動自在に軸着してなる燃料タンクの通気開閉装
置。 - 【請求項2】 キャニスタと燃料タンクとを連通した通
気路を開閉する開閉弁がシャッタと連動するスライド弁
である通気開閉装置において、該スライド弁1の弁ケー
ス2を弁ケース保持部材4及び弁ケースカバー5で挟持
して、前記弁ケース保持部材4をフィラネック72の上方
又はフィラネックをキャップリテーナ71下方付近で分割
したフィラネック上部73に取付けてなり、弁ケースカバ
ー5にはシャッタのレバー61に当接可能な回動規制部54
を設け、シャッタ6を該弁ケースカバーにキャップリテ
ーナ71とシャッタ6との当接位置よりも上方へ付勢した
状態で回動自在に軸着してなる燃料タンクの通気開閉装
置。 - 【請求項3】 キャニスタと燃料タンクとを連通した通
気路を開閉する開閉弁がシャッタと連動するスライド弁
である通気開閉装置において、該スライド弁1の弁ケー
ス2を弁ケース保持部材4及び弁ケースカバー5で挟持
して、前記弁ケース保持部材4をフィラネック72の上方
又はフィラネックをキャップリテーナ71下方付近で分割
したフィラネック上部73に取付けてなり、弁ケース保持
部材4と弁ケースカバー5とに対となる当接部41,51又
は嵌合部42,52を設けてなる燃料タンクの通気開閉装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3159294A JPH07237459A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 燃料タンクの通気開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3159294A JPH07237459A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 燃料タンクの通気開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237459A true JPH07237459A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12335468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3159294A Pending JPH07237459A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 燃料タンクの通気開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237459A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2887498A1 (fr) * | 2005-06-28 | 2006-12-29 | I T W De France Soc Par Action | Tete pour tubulure de remplissage en carburant d'un vehicule |
KR100902735B1 (ko) * | 2007-10-04 | 2009-06-15 | 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 | 디젤차량의 혼유방지용 필러 |
US7640954B2 (en) | 2005-06-28 | 2010-01-05 | Itw De France | Head for a fuel filler pipe of a vehicle |
US8919393B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-12-30 | Inergy Automotive Systems Research S.A. | Filling system for vehicular fluid container |
KR101491287B1 (ko) * | 2013-07-26 | 2015-02-06 | 현대자동차주식회사 | 차량의 혼유 방지용 주유구 장치 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP3159294A patent/JPH07237459A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2887498A1 (fr) * | 2005-06-28 | 2006-12-29 | I T W De France Soc Par Action | Tete pour tubulure de remplissage en carburant d'un vehicule |
EP1738950A1 (en) * | 2005-06-28 | 2007-01-03 | I.T.W. De France | A head for a fuel filler pipe of a vehicle |
US7640954B2 (en) | 2005-06-28 | 2010-01-05 | Itw De France | Head for a fuel filler pipe of a vehicle |
US7708036B2 (en) | 2005-06-28 | 2010-05-04 | Itw De France | Head for a fuel filler pipe of a vehicle |
KR100902735B1 (ko) * | 2007-10-04 | 2009-06-15 | 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 | 디젤차량의 혼유방지용 필러 |
US8919393B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-12-30 | Inergy Automotive Systems Research S.A. | Filling system for vehicular fluid container |
US10576819B2 (en) | 2009-10-21 | 2020-03-03 | Plastic Omnium Advanced Innovation And Research | Filling system for vehicular fluid container |
KR101491287B1 (ko) * | 2013-07-26 | 2015-02-06 | 현대자동차주식회사 | 차량의 혼유 방지용 주유구 장치 |
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