JPH07237400A - 装飾体の製造方法 - Google Patents

装飾体の製造方法

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JPH07237400A
JPH07237400A JP5311194A JP5311194A JPH07237400A JP H07237400 A JPH07237400 A JP H07237400A JP 5311194 A JP5311194 A JP 5311194A JP 5311194 A JP5311194 A JP 5311194A JP H07237400 A JPH07237400 A JP H07237400A
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JP
Japan
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layer
colored
pattern
resin layer
tone
Prior art date
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Pending
Application number
JP5311194A
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English (en)
Inventor
Tsuruo Nakayama
鶴雄 中山
Masaki Shigemori
正樹 重盛
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 基材1上に着色層2を形成し、更に着色層2
上に着色層2と異なる色調の樹脂層3を形成し、次いで
樹脂層3をYAGレ−ザで任意のパタ−ンに除去する。
任意のパタ−ンに除去された部分の樹脂層3の色調が着
色層2により異なる色調になるような厚さに処理さる。 【効果】 基材上に着色層を設け、該表面に色調の異な
る着色樹脂層を形成し、YAGレ−ザにより最表面に設
けられた着色樹脂層を任意のパタ−ンに薄く除去するこ
とにより塗膜表面に容易に着色パタ−ンが形成でき、更
に基材表面形状の影響を受けずパタ−ン形成が可能とな
ることから、筆記具、化粧品容器、或いは各種装飾体の
装飾効果を向上できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色されたプラスチッ
ク成形品、アルミニウムや真鍮にアルマイト処理、或い
はめっき処理した金属上に形成された塗装上に任意のパ
タ−ンを形成してなる装飾体の製造方法に関する。
【従来の技術】
【0002】従来、塗装上に任意の文字、図柄等を形成
する方法としてはスクリ−ン印刷法、転写印刷法、ホッ
トスタンピング法などにより行われている。しかし従来
のこれらの方法では、パタ−ンを形成する基材の形状に
よりパタ−ン形成に制約があり、特に三次元的は表面構
造を有する場合では殆どパタ−ン形成は不可能であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、各種レ−ザを用
いることにより三次元的な表面に対して任意のパタ−ン
を形成し、装飾体や表示文字として応用することが試み
られている。特にYAGレ−ザはパタ−ン形成法におい
て優れた方法である。これらの方法は、単に基材表面を
YAGレ−ザにより変質させてパタ−ンを形成する方
法、カ−ボンブラックを含む塗膜を形成し、カ−ボンブ
ラックによりYAGレ−ザ光を吸収させ、塗膜を部分的
に除去し、下地金属を露出させることにより装飾効果を
表出させる方法であり、装飾効果を十分高める方法とし
ては不十分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、YAGレ−ザ
の三次元表面に対して容易にパタ−ン形成できる利点を
利用し、更に基材上に形成された塗膜層を任意のパタ−
ンに除去し、除去したパタ−ン部の塗膜厚さを薄く残す
ことにより、下地の色調により薄く残された塗膜層の色
調が変わることを見いだした新しい装飾体の製造方法を
提供するものである。塗膜の色調は十分な厚さがなけれ
ば下地の色調の影響を受け、その本来の色調は発現でき
ない。従って適度な薄さであれば下地の色調の影響を受
け、適度な薄さの塗膜色調は下地の色調により別の色調
に変化して見える。例えば下地に白を用い、その上に赤
の塗膜を薄く形成するとピンクの色調となって見える。
本発明はこれらの原理に基づき、YAGレ−ザを用い、
最表面の塗膜層を任意のパタ−ンに薄く除去することに
より下地の色調の影響により任意のパタ−ン部が別の色
調になることを見い出したものである。
【0005】即ち、本発明は、基材上に着色層を形成
し、更に着色層上に着色層と異なる色調の樹脂層を形成
し、次いで樹脂層をYAGレ−ザで任意のパタ−ンに除
去する方法において、任意のパタ−ンに除去された部分
の樹脂層の色調が着色層により異なる色調になるような
厚さに処理された装飾体の製造方法を要旨とするもので
ある。
【0006】基材としては、銅およびその合金、アルミ
ニウムおよびその合金などの金属、又は樹脂が用いられ
る。素材のままでも、めっき、陽極酸化、塗装、印刷な
どの表面処理を施したものであってもよい。又、これら
の複合化により凹凸模様やパタ−ンを形成したものを使
用してもよい。又、樹脂としてはABS樹脂、ポリエチ
レン樹脂、AS樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、ナイロン
樹脂など熱可塑性樹脂、フェノ−ル樹脂、ベ−クライ
ト、アクリル樹脂、PET樹脂などの熱硬化性樹脂が適
宜選択使用可能である。これらの樹脂の表面に前記金属
の処理をなしたものや、アルミナ、ジルコニア、シリカ
等のセラミックスの表面に、電気めっき法、無電解めっ
き法、スパッタリング、イオンプレ−ティング法などの
方法により前記金属の処理をなしたものなど種々使用可
能である。
【0007】着色部の形成方法としては、大別して以下
の二つに分けられる。第一は基材が予め着色されたもの
を用いる場合である。例えば、熱可塑性樹脂を各種着色
材で着色し、射出成形により基材1を形成し、その表面
に着色された基材と異なる色調の樹脂層3を形成し、Y
AGレ−ザにより樹脂層を任意のパタ−ンに薄く除去す
る場合である(図1参照)。第二は基材上に新たに着色
層を設け、その着色層上に異なった色調の樹脂層を形成
し、YAGレ−ザにより樹脂層を任意のパタ−ンに薄く
除去する場合である。基材上に新たに着色層を設ける方
法としては、基材1がアルミニウムの場合では、陽極酸
化法によりアルマイトを形成し、有機染料や電気泳動に
より金属をアルマイトの細孔に析出させ着色し着色アル
マイト層(着色層2)とする方法(図2参照)、めっき
により各種金属(基材1)上に金、銅錫合金、銅亜鉛合
金などの金色めっき層、黒クロムめっき、ブラックルテ
ニウムめっき、ブラックロジウムめっき、ブラックニッ
ケルめっき、ブラック錫銅ニッケルめっき等の黒色めっ
き層を形成する方法(図3参照、図中2Aは下地めっき
層、2Bは有色めっき層を示す)、ホットスタンピング
法による着色層を形成する方法、スクリ−ン印刷法によ
り着色層を設ける方法、塗装により着色層を設ける方法
などがある。よって、本発明における「着色層」とは、
基材自体が着色されたものと、基材の表面に新たに着色
することにより形成されたものの両方を意味する。
【0008】これら着色層を形成した基材上に更に色調
の異なった樹脂層を形成する。この着色層はYAGレ−
ザにより除去できるものであればよい。樹脂層の形成方
法としては、スクリ−ン印刷法、塗装法により形成すれ
ばよい。用いる樹脂としては一般に用いられるスクリ−
ン印刷インキや塗料に用いられる樹脂を用いればよく、
更に、一般に市販されているスクリ−ン印刷インキや塗
料を用いればよいものである。又、スクリ−ン印刷イン
キや塗料に用いられる着色材の種類によってはYAGレ
−ザ光を吸収せず反射するものもあるので、YAGレ−
ザの近赤外領域に吸収をもつ、例えば日本化薬(株)K
ayasorb IR−820、IRG−022、CY
−9、IR−750、三井東圧染料(株)SIR−10
3、SIR−132、SIR−159、SIR−15
2、SIR−162、PA1001、PA1005、P
A1006等の近赤外線部に吸収のあるような光応答性
色素を加えることにより更に効率よく塗膜を薄く除去で
きるものである。
【0009】本発明に用いられるYAGレ−ザは一般に
市販されているものが使用でき、最表面の樹脂層を薄く
除去するためには、レ−ザ光の焦点、出力、パルス波長
を適宜選択し用いればよいものである。
【0010】
【作用】このように本発明は、基材上に着色層を設け、
該表面に色調の異なる着色樹脂層を形成し、YAGレ−
ザにより最表面に設けられた着色樹脂層を任意のパタ−
ンに薄く除去することにより塗膜表面に容易に着色パタ
−ンが形成でき、更に基材表面形状の影響を受けずパタ
−ン形成が可能となることから、筆記具、化粧品容器、
或いは各種装飾体の装飾効果を向上できるものである。
【0011】
【実施例】
<実施例1>径が10mmで肉厚0.3mm、長さ10
0mmのアルミニウムパイプを化学研磨し、20℃、1
50g/Lの硫酸水溶液中で、1.5A/dm2の電流
密度で50分間陽極酸化し、20μmの厚さのアルマイ
トを形成した。サンド社製の赤の染料(Alumini
um Fiery Red ML)を10g/L含む7
0℃の水溶液に浸漬し、アルマイトを赤に染色した。乾
燥後、白色のアクリル系塗料(大橋化学工業(株)、ユ
ニパ−ル)をスプレ−にて塗装し、180℃20分間乾
燥し、15μmの厚さの塗膜を形成した。次にYAGレ
−ザ((株)東芝、LAY−724CB)を用い、出力
28Aで0.2mmの幅でパイプ全体に格子模様を形成
した。レ−ザで処理した部分の塗膜厚さは1.2μmで
あり、下地の赤の影響を受けて、ピンク色となり、白地
に0.2mmのピンクの格子模様を有するアルミニウム
パイプを得た。
【0012】<実施例2>大きい径が10mmで小さい
径が5mmの異径の真鍮パイプ(長さ70mm)に青色
のアクリル系塗料(大橋化学工業(株)、ユニパ−ル)
をスプレ−にて塗装し、130℃で30分間乾燥した。
その後赤色の同系塗料をスプレ−にて塗装し、180℃
20分間乾燥し、青色塗膜厚さが20μmで、赤色の塗
膜厚さが10μmを有する塗膜層を形成した。その後実
施例1で用いたYAGレ−ザで出力30Aで大きさが7
ポイントのアルファベットの文字をパイプ全体に形成し
た。文字部の塗膜厚さは1.5μmであり、下地の青色
の影響を受けて、紫色を呈していた。地色が赤で文字部
が紫色の真鍮パイプを得た。
【0013】<実施例3>実施例2で用いた真鍮パイプ
をバフ研磨し、浸漬脱脂、陰極電解脱脂後10%塩酸に
浸漬し、活性化後光沢ニッケルめっきを10μm形成し
た。次に日本MandT社製黒クロムめっき液にて20
A/dm2の電流密度で10分間めっき処理を行うこと
により黒クロムめっき層を形成した。乾燥後、実施例1
で用いた白色のアクリル系塗料をスプレ−にて塗装し、
180℃20分間乾燥することにより20μmの塗膜層
を形成した。その後実施例1と同様のYAGレ−ザで出
力26Aで0.1mmの幅で3mmのピッチでスパイラ
ル状にパタ−ンを形成した。パタ−ンの形成された塗膜
厚さは2μmであり、下地の黒色の影響を受けてグレ−
色を呈してした。地色が白色でパタ−ン部がグレ−色の
真鍮パイプを得た。
【0014】
【発明の効果】本発明は、実施例にも示した様に、塗膜
層をレ−ザにより薄く除去することにより下地の色調の
影響を受け、レ−ザ加工された部分が別の色調を呈し、
更にレ−ザ加工の精度が高く、各種形状に対してもパタ
−ンが容易に処理できることから、筆記具や、化粧品容
器等の外観特性を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾体の実施例を模式的に示す図。
【図2】本発明の装飾体の他の実施例を模式的に示す
図。
【図3】本発明の装飾体の他の実施例を模式的に示す
図。
【符号の説明】
1 基材 2 着色層 3 樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に着色層を形成し、更に着色層上
    に着色層と異なる色調の樹脂層を形成し、次いで樹脂層
    をYAGレ−ザで任意のパタ−ンに除去する方法におい
    て、任意のパタ−ンに除去された部分の樹脂層の色調が
    着色層により異なる色調になるような厚さに処理された
    装飾体の製造方法。
JP5311194A 1994-02-25 1994-02-25 装飾体の製造方法 Pending JPH07237400A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19701547A1 (de) * 1996-09-10 1998-03-12 Schmalbach Lubeca Mit kontrastierenden visuellen Strukturen versehener metallischer Untergrund
US6584894B1 (en) * 2000-03-06 2003-07-01 Nibco, Inc. Method and apparatus for marking items of varied shapes
WO2009133757A1 (ja) * 2008-05-01 2009-11-05 株式会社浜野メッキ 物品の表面装飾構造及びその加工方法
JP2010058499A (ja) * 2009-07-28 2010-03-18 Hamano Mekki:Kk 物品の表面装飾構造及びその加工方法

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