JPH07236163A - 立体動画像再生装置 - Google Patents

立体動画像再生装置

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JPH07236163A
JPH07236163A JP2658594A JP2658594A JPH07236163A JP H07236163 A JPH07236163 A JP H07236163A JP 2658594 A JP2658594 A JP 2658594A JP 2658594 A JP2658594 A JP 2658594A JP H07236163 A JPH07236163 A JP H07236163A
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Mineki Taoka
峰樹 田岡
Yuichi Kanai
雄一 金井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像単位内圧縮と他の画像を参照することに
よる画像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方向から
撮影した画像データを再生するとき、複数の方向の画像
データの同期乱れがないこと。 【構成】 画像単位内圧縮と他の画像を参照することに
よる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方式を用い
て圧縮された立体動画像の符号化データを復号再生する
立体動画像再生装置において、複数方向から撮影した画
像各々に対応する全てのバッファメモリ13R,13L
が復号可能な容量までデータを読込んだことを検出し、
かつ、複数方向から撮影した画像各々に対応する全ての
復号器14R,14Lの復号条件が整ったときに復号を
開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MPEG(Motion P
icture Coding Expert Group;ISO 11172(MPEG1)、ISO
13818(MPEG2))等の画像単位内圧縮と他の画像を参照す
ることによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方
式において、圧縮符号化された立体動画像データを復号
再生する立体動画像の再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】立体画像を形成する方法としては、従来
から種々の方法が提供されてきた。
【0003】最も一般的なものとしては、テレビ等の画
像出力装置において、左目用、右目用の画像を同一画面
に交互に表示し、液晶シャッタ等のシャッタメガネを用
いてそれを見る方法が挙げられる。この方法は、人間の
目の両眼視差を応用したものである。この方法を用いて
立体画像を形成するには、人間の目の位置に二つのカメ
ラを置き、それぞれの画像を記録媒体に交互に記録する
という方法がとられている。そして、これらの表示方法
としては、テレビ等の出力装置の画像をインタレースと
し、そのそれぞれのフィールドやフィールド組毎に左右
画像を交互に表示し、その切換えに合わせて、人間のメ
ガネ等の形状とし、目の前に配設したシャッタの左右を
切換えることにより実現される。
【0004】特に、レンティキュラ・レンズ方式、イン
テグラル・フォトグラフィ方式と呼ばれる立体画像の再
生方式においては、多くの方向から画像を撮影し、それ
を撮影時と同じ配置から投影することにより、2チャン
ネル方式よりも更に違和感のない立体画像を提供するこ
とができる。
【0005】しかし、これらの画像は通常の平面の画像
データに比べ、2倍のデータ量を必要とするため、その
記録容量と再生装置等の規模を大きくする必要性があっ
た。また、これらを多チャンネルに応用した場合には、
そのチャンネル数倍分のデータ量を必要とし、特に、こ
れらのデータをデジタル化した場合には、そのデータ量
は飛躍的に増大する。
【0006】一方、デジタル動画像の符号化方式も近年
目覚しく発達しており、特に、ISOで規格化されてい
るMPEG方式と呼ばれる圧縮技術が、近年多方面で盛
んに取入れられている。これはデジタル動画像を、まず
数枚から十数枚のフレーム、フィールド等の中から一つ
の画像単位をその単位内で圧縮符号化し、その他の画像
は、他の画像データを参照し、差分を用いることにより
圧縮する方式である。このような方式を利用する圧縮方
式としては、その他には、例えば、H.261、H.2
21等のテレビ電話の規格等があり、これにより、デー
タ量はもとの数分の一から数十分の一、場合によっては
数百分の一にまで圧縮可能であり、比較的高い画質が得
られている。
【0007】これらの技術を応用したデジタル立体動画
像の圧縮技術として、例えば、特開昭64−5290号
公報、特開昭64−5291号公報、特開昭64−52
92号公報において、左右別々にこの画像単位内圧縮符
号化と画像単位内圧縮符号化を用いて圧縮し、そして、
それらを再生する方法が開示されている。
【0008】これらの装置の簡単な構成例を図4を用い
て説明する。
【0009】図4は従来の画像単位内圧縮と他の画像を
参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行っ
た立体動画像の再生装置のブロック構成図である。な
お、図4では簡単のため左右2チャンネルの場合につい
て述べているが、それ以上の多(n)チャンネルの場合
においても、その復号システムの数を増やすことで対応
可能である。
【0010】図において、41は画像単位内圧縮と他の
画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮
された圧縮立体動画像データが記録された記録媒体であ
る。42は記録媒体41からの圧縮画像データの読出し
を行う記録媒体読出手段であり、記録媒体41から圧縮
画像データAが読出される。記録媒体41から読出され
た圧縮画像データAは、右側の圧縮画像データB(R)
及び左側の圧縮画像データB(L)として、左右各々の
バッファメモリ43R,43Lに送られる。なお、複数
の記録媒体41に複数の方向に関する各々の圧縮画像デ
ータを、例えば、右側の圧縮画像データA(R)及び左
側の圧縮画像データA(L)として別々に記録すること
もできる。この場合は、右側の圧縮画像データA(R)
及び左側の圧縮画像データA(L)に対応して複数の記
録媒体読出手段42を用意し、記録媒体読出手段42に
おいて各方向の圧縮画像データの分離をする必要がなく
なる。
【0011】バッファメモリ43R,43Lの出力の圧
縮画像データC(R)及びC(L)は、復号器44R,
44Lに送られる。復号器44R,44Lにおいて復号
された画像データは、立体動画像の画像データD(R)
及びD(L)が表示手段45R,45Lに送られ、立体
動画像が出力される。左右それぞれの復号器44R,4
4Lは、バッファメモリ43R,43L内のデータ量を
蓄積符号量検出手段46R,46Lで検出し、このそれ
ぞれの側のバッファメモリ43R,43Lの蓄積符号量
を検出したデータ量が所定量を超えたときに復号器44
R,44Lに復号開始を指示し、その動作を開始し、復
号器44R,44Lにおいて復号された立体動画像の画
像データD(R)及びD(L)は表示手段45R,45
Lに送られ、立体動画像が出力されることになる。
【0012】更に、復号器44R,44Lまでの内部構
成の詳細を図5に示す。
【0013】図5は画像単位内圧縮と他の画像を参照す
ることによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮デ
ータの復号方法の一例を示す従来のMPEG再生システ
ムの要部ブロック回路構成図である。
【0014】図5において、記録媒体500に記録され
たMPEG方式による圧縮画像データは、記録媒体読出
手段501により読出される。この記録媒体500とし
ては、光、磁気ディスク、磁気テープ等の種々の記録媒
体を用いることが可能である。この記録媒体500から
記録媒体読出手段501によって読出されたMPEG方
式の圧縮画像データは、可変長復号手段502によって
復号される。可変長復号手段502によって可変長復号
化されたデータには動きベクトルデータと直交変換デー
タ(DCTデータ)とが含まれるため、データ切換手段
503によって動きベクトルデータと直交変換データに
分けられる。画像単位内圧縮データは全て直交変換デー
タであるため、このデータについては全て逆量子化手段
504に送られて逆量子化される。そして、直交変換デ
ータ復号手段505に送られ、画像の各画素データが得
られる。そして、画像単位内圧縮(I Picture)の場合
には、動きベクトルから発生する画像データは存在しな
いため、加算手段506をそのまま通り、画像ベクトル
の復号が完了する。この復号された画像データは画像メ
モリ507及び画像メモリ509、画像メモリ511に
記憶される。そして、この画像メモリ507及び画像メ
モリ509に記憶された画像データを基に、他の画像単
位間圧縮(P Picture,B Picture)が行われた画像を
復元する。これらの画像データの復号では、まず復元さ
れる画像を、符号化のときと同様の複数の領域として扱
い、それぞれに復号を行う。各領域毎の画像データは、
データ切換手段503に入力され、動きベクトルのデー
タと、差異データとに分離される。そして、動きベクト
ルのデータは動き補償手段508,510に入力され、
動き補償が行われる。差異データは、量子化と逆の変換
を行う逆量子化手段504に入力され、その結果が直交
変換データ復号手段505に入力され、差異データが復
号されることになる。この2つの出力データを加算手段
506で加算することにより領域の復号が行われる。そ
して画像内各領域の復号を行うことにより、1枚の画像
の復号が完了する。復号された画像の中で、他の画像に
よって参照される画像(P Picture)は、順次画像メモ
リ507,509に記憶され、他の画像の復元に用いら
れる。
【0015】画像単位内圧縮と他の画像を参照すること
による画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方式で
は、画像単位間圧縮を行う画像は他の画像のデータを参
照することによりその画像を形成することになる。この
ため、画像単位内圧縮を行った画像の画質が、画像単位
間圧縮を行う画像の画質の基本となる。また、画像単位
内圧縮を行う画像は他の画像単位間圧縮を行う画像の基
準となるため、それ自体で画質を維持しなくてはならな
いため、他の画像よりも多くの符号量が割当てられる。
例えば、MPEG方式では、この画像単位内圧縮符号化
画像は平均符号量の2〜5倍の符号量が与えられる。そ
の結果、これらの圧縮方式では、通常、画像データ毎に
その符号量が異なってしまうことになる。特に、MPE
G方式では、最終的に一秒間当りの転送速度がある範囲
内になればよいと規定されているに過ぎず、その変化を
吸収する方法として、バッファメモリ43R,43Lの
使用とその大きさが規定されている。
【0016】これらの方法を用いて立体動画像の再生装
置を構成する場合には、その動作開始の段階で問題が生
じることになる。即ち、立体動画像を画像単位内圧縮と
他の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて
圧縮を行った場合には、その符号量が画像によって変化
するから、再生装置の動作開始時に、これらの画像デー
タの符号量に差が生じてしまうことになる。その動作開
始に必要なデータ量は、装置全体の復号にかかる遅延に
よって決定される。このため、その復号器44R,44
Lは、データ処理能力によって決まるバッファメモリ4
3R,43Lに必要なデータ量を、復号開始時に蓄積す
る必要がある。左右それぞれの復号器44R,44L
は、バッファメモリ43R,43L内のデータ量を蓄積
符号量検出手段46R,46Lにより検出している。そ
して、この検出されたデータ量が所定量を超えた場合に
復号器44R,44Lに復号開始を指示し、その動作を
開始する。しかし、立体の場合には、左右のバッファメ
モリ43R,43Lにおいて、データ転送速度状態や左
右のデータの記録媒体41上の記録形態が異なっていた
りするために、データの増え方が異なることになり、前
述した単純に左右の復号器44R,44Lがバッファメ
モリ43R,43Lの大きさを検出する方法では、左右
の復号器44R,44Lの動作開始時間に差が生じ、左
右の画像出力の同期が取れなくなってしまう場合があ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述の画像単位内圧縮
と他の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用い
て圧縮された立体動画像データを再生する立体動画像再
生装置においては、単純に全ての復号器44R,44L
が独立してその画像側のバッファメモリ43R,43L
の量を観測して復号を開始する方式では、各撮影方向の
画像の復号開始時間に差が生じ、各撮影方向の画像の同
期がとれなくなってしまう。
【0018】そこで、本発明は、画像単位内圧縮と他の
画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮
された複数の方向から撮影した画像データを再生すると
き、複数の方向の画像データの同期乱れがない立体動画
像再生装置の提供を課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために請求項1では、複数の方向から撮影することによ
って得られた各々の画像データを、画像単位内圧縮及び
他の画像データを参照することにより符号化する画像単
位間圧縮を折り混ぜて用いることにより圧縮符号化され
た圧縮画像データを入力する入力手段と、前記入力手段
で入力した複数の方向に対応する圧縮画像データを一時
的に格納するバッファメモリと、前記バッファメモリか
らの圧縮画像データを復号する復号器と、復号された画
像出力を表示する表示手段とを具備する立体動画像再生
装置において、前記復号器の全てが圧縮画像データを受
け入れて復号可能になったとき、復号器に動作開始の指
示を与えるものである。
【0020】請求項2にかかる立体動画像再生装置は、
複数の方向から撮影することによって得られた各々の画
像データを、画像単位内圧縮及び他の画像データを参照
することにより符号化する画像単位間圧縮を折り混ぜて
用いることにより圧縮符号化された圧縮画像データを入
力する入力手段と、前記入力手段で入力した複数の方向
に対応する圧縮画像データを一時記憶するバッファメモ
リと、前記各バッファメモリからの圧縮画像データを復
号する復号器と、前記各バッファメモリの内部記憶量を
検出する蓄積符号量検出手段と、前記複数の復号器の状
態を検出する復号器準備状態検出手段と、前記蓄積符号
量検出手段により全ての圧縮画像データに関する前記バ
ッファメモリの記憶量が所定量に達したことが検出さ
れ、かつ前記復号器準備状態検出手段によって全復号器
が復号可能になったとき、前記全復号器の動作開始の指
示を与える動作開始制御手段とを具備するものである。
【0021】
【作用】請求項1においては、画像単位内圧縮と他の画
像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を
行う圧縮方式を用いて圧縮された立体動画像の符号化デ
ータを復号再生する立体動画像再生装置において、複数
方向から撮影した画像各々に対応する全ての復号器の復
号条件が整った後に復号を開始する。
【0022】請求項2においては、画像単位内圧縮と他
の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧
縮を行う圧縮方式を用いて圧縮された立体動画像の符号
化データを復号再生する立体動画像再生装置において、
複数方向から撮影した画像各々に対応する全てのバッフ
ァメモリが復号可能な容量までデータを読込んだことを
検出し、かつ、複数方向から撮影した画像各々に対応す
る全ての復号器の復号条件が整ったときに復号を開始す
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例である立体動画像
再生装置のブロック構成図である。なお、図1大文字の
名前が付けられた太線は画像データの流れ、小文字の名
前が付けられた細線は命令、指示等の制御信号の流れを
示している。
【0025】図1において、11は立体動画像を画像単
位内圧縮と他の画像データを参照することによる画像単
位間圧縮を用いて圧縮を行った画像の圧縮データを記録
した記録媒体であり、12はこの記録媒体11からデー
タを読出す記録媒体読出手段である。この記録媒体11
としては、光、磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テ
ープ等の種々の記録媒体を用いることができる。記録媒
体読出手段12としては、ディスクドライブまたはテー
ププレイヤー等が用いられる。これは、直接、記録媒体
11を用いた場合であり、例えば、通信等を用いて本発
明を実施する場合には、記録媒体11、記録媒体読出手
段12は通信路を介して接続されることになる。これら
の記録媒体11と記録媒体読出手段12、または通信路
を介した記録媒体11と記録媒体読出手段12との対、
または圧縮画像データを通信路を介して入力するものに
よって、本実施例の圧縮画像データの入力手段を構成し
ている。
【0026】また、記録媒体11に複数の撮影方向に関
する各々の画像データを別々の記録媒体11または平行
した2トラックまたはディスクの両面等に記録する場合
も存在する。この場合は複数の記録媒体読出手段12を
用意し、記録媒体読出手段12において圧縮画像データ
の分離をする必要がなくなる入力手段の構成となる。
【0027】この記録媒体読出手段12によって読出さ
れた圧縮画像データAは左右の圧縮画像データB(R)
またはB(L)に分離される。左右の圧縮画像データB
(R),B(L)は、バッファメモリ13R,13Lに
入力される。そして、これらのバッファメモリ13R,
13Lから出力される圧縮画像データC(R),C
(L)は、左右の各復号器14R,14Lに入力され
る。この各復号器14R,14Lの構成例は前述した図
5に示したものと同一である。その結果、復号された画
像データD(R),D(L)は、表示手段15R,15
Lに入力され、立体動画像として出力される。
【0028】また、17R,17Lは前述したようにM
PEG方式においては圧縮画像データのヘッダを解釈
し、復号開始に必要なバッファメモリ13R,13L内
の符号量だけ圧縮画像データを蓄積したか否かを検出
し、復号開始に必要な符号量を超えたとき、信号a,b
を「真」(例えば、正論理の場合“1”、不論理の場合
“0”)とする蓄積符号量検出手段である。前記MPE
G方式においては圧縮画像データのヘッダで左右の復号
可能なデータ量R,Lを検出するが、本発明を実施する
場合には、左右の復号可能な最大データ量R,Lを超え
る値に閾値を固定することもできる。18R,18Lは
復号器14R,14Lの復号処理状態を判断し、所定の
符号量だけ蓄積した圧縮画像データの符号化を終了した
とき、信号c,dを「真」(例えば、正論理の場合
“1”、不論理の場合“0”)とする復号器準備状態検
出手段である。そして、16は蓄積符号量検出手段17
R,17L及び復号器準備状態検出手段18R,18L
の出力を受けて全信号a,b,c,dが「真」(例え
ば、正論理の場合“1”、不論理の場合“0”)のと
き、復号器14R,14Lの動作開始を指示する動作開
始制御手段である。
【0029】本実施例の立体動画像再生装置のブロック
構成図を用いて動作開始時の各ブロック構成の動作を説
明する。
【0030】動作開始直前では、左右双方のバッファメ
モリ13R,13Lの内部は初期状態であり、いかなる
圧縮画像データも記憶されていない。
【0031】動作を開始すると、まず、記録媒体11か
ら圧縮画像データAが記録媒体読出手段12で読出され
る。そして、時間の経過に伴なってバッファメモリ13
R,13L内にデータが蓄積される。このとき、復号器
準備状態検出手段18R,18Lが復号器14R,14
Lの内部状態をみて、テーブルの読込み等により復号処
理中であるか、復号処理を終え復号動作可能であるかを
検出し、このデータ量が復号可能な量に達すれば、それ
らの信号c,dの各々を「真」(例えば、正論理の場合
“1”、不論理の場合“0”)とする。
【0032】また、圧縮画像データC(R)またはC
(L)の復号器14Rまたは復号器14Lの前段のバッ
ファメモリ13R,13Lに蓄積されたデータ量が、復
号開始可能な状態になっているか否かを復号器準備状態
検出手段18R,18Lで検出し、復号開始可能な状態
になったとき、それらの信号a,bの各々を「真」(例
えば、正論理の場合“1”、不論理の場合“0”)とす
る。
【0033】しかし、一方の圧縮画像データC(R)ま
たはC(L)の復号器14Rまたは復号器14Lの前段
のバッファメモリ13Rまたは13Lに蓄積されたデー
タ量が、復号開始可能な状態になっていない場合、左右
の圧縮画像データC(R)またはC(L)を同時に復号
することができない。このため、復号開始可能な状態に
なっていない側のバッファメモリ13Rまたはバッファ
メモリ13Lが復号可能な状態になるまで復号可能な側
の復号器14Rまたは復号器14Lが待つことになる。
この状態を図2を用いて説明する。
【0034】図2は本発明の実施例の立体動画像再生装
置における左右バッファメモリの使用量推移を示す特性
図で、右目用画像に関するバッファメモリはB(R)で
復号可能な状態となり、左目用画像に関するバッファメ
モリはB(L)で復号可能となる状態を示すものであ
る。
【0035】図2の特性図は、バッファメモリ13R,
13L内に記憶された圧縮画像データ量の時間変化を示
したものであり、横軸は時間経過を示し、縦軸はバッフ
ァメモリ13R,13L内に蓄積された圧縮画像データ
量である。ここで、13RMは右目用画像のデータ量変
化、13LMは左目用画像のデータ量変化を示してい
る。そして点線で示されたデータ量が、各々の復号器1
4R,14Lが動作開始可能なデータ量、即ち、閾値で
ある。この閾値にバッファメモリ13R,13L内の蓄
積データ量が達した時間B(R)点または時間B(L)
点で、左右各々の復号器14R,14Lが復号可能な状
態になる。
【0036】図2の実施例では、左右の復号器14R,
14Lが動作可能なデータ量R,Lは同じになっている
が、MPEG方式においては、圧縮データのヘッダに、
復号開始に必要なバッファメモリ13R,13L内の符
号量が時間の形で記録されている。これは、MPEG方
式がデータの定ビットレート転送を基本として考えられ
ているためであり、この転送時間と転送レートを乗じた
ものが必要な符号量となる。これを行うのが蓄積符号量
検出手段17R,17Lであり、バッファメモリ13
R,13Lの各閾値を設定し、その各閾値まで蓄積され
た後、復号器14R,14Lが復号を開始する場合のデ
ータ量R,Lは必ずしも同じになるものではない。この
ため、左右の復号可能なデータ量R,Lは画像データに
よって異なる場合もあり、これは立体動画像では左右の
時間B(R),B(L)が異なることになる。また、こ
れらのバッファメモリのデータの蓄積量は、定ビットレ
ートで転送されている場合には、実際に転送が行われた
時間を加算することにより求めることもできる。
【0037】このとき、例えば、従来例においては、時
間B(R)で右側の復号器14Rが復号を開始しても、
時間B(L)で復号が開始可能な左側の復号器14Lは
復号を開始することができない。この結果、右側の復号
器14Rの方が復号を先に行なうことになり、両方の復
号器14R,14Lが同時に復号を行わない。即ち、左
右の復号可能なデータ量R,Lの差が大きいと、左右で
画像のズレが生じてしまい、同期が取れない結果とな
る。このため、本実施例では、時間B(R)及び時間B
(L)の遅い方を待つことにより、両復号器14R,1
4Lが同時に復号を開始するように設定されている。
【0038】本実施例においては、復号器14R,14
Lが同時に復号を開始するするために、次のように構成
している。
【0039】まず、前述したようにMPEG方式におい
ては、圧縮データのヘッダを解釈し、復号開始に必要な
バッファメモリ13R,13L内の符号量だけ圧縮画像
データを蓄積したか否かを検出する蓄積符号量検出手段
17R,17Lにより、復号開始に必要な符号量だけ蓄
積したことを検出した信号a,bとして「真」(例え
ば、正論理の場合“1”、不論理の場合“0”)を得
る。復号器準備状態検出手段18R,18Lは復号器1
4R,14Lの処理状態を判断し、所定の符号量だけ蓄
積した画像データの符号化を終了したとき、信号c,d
として「真」(例えば、正論理の場合“1”、不論理の
場合“0”)を得る。なお、ここで検出される復号器1
4R,14Lの状態は、アナログ的、電気的なデータ、
復号に利用するテーブル等の読込が完了しているか否か
等のデータが含まれる。これらの信号a,b,c,dは
復号器14R,14Lの動作開始を指示する動作開始制
御手段16に入力している。
【0040】したがって、これらの信号a,b,c,d
が、全て「真」(例えば、正論理の場合“1”、不論理
の場合“0”)になった場合、動作開始制御手段16は
復号開始の指示を復号器14R,14Lに対して行う。
このようにして、両側の復号器14R,14Lの準備及
び両側のバッファメモリ13R,13Lの状態が復号可
能になったとき、双方の復号器14R,14Lに動作開
始を指示することが可能になり、立体動画像の復号再生
が開始され、両方の復号器14R,14Lが同じタイミ
ングで復号を開始することになる。
【0041】このように、本実施例の立体動画像再生装
置は、複数の方向から撮影することによって得られた各
々の画像データを、画像単位内圧縮及び他の画像データ
を参照することにより符号化する画像単位間圧縮を折り
混ぜて用いることにより圧縮符号化された圧縮画像デー
タを入力する記録媒体11及び記録媒体読出手段12ま
たは通信路等からなる入力手段と、前記入力手段で入力
した複数の方向に対応する圧縮画像データを一時記憶す
るバッファメモリ13R,13Lと、各バッファメモリ
13R,13Lからの圧縮画像データを復号する復号器
14R,14Lと、各バッファメモリ13R,13Lの
内部記憶量を検出する蓄積符号量検出手段17R,17
Lと、複数の復号器14R,14Lの状態を検出する復
号器準備状態検出手段18R,18Lと、蓄積符号量検
出手段17R,17Lにより全ての圧縮画像データに関
するバッファメモリ13R,13Lの記憶量が所定量に
達したことが検出され、かつ復号器準備状態検出手段1
8R,18Lによって全復号器14R,14Lが圧縮画
像データを受入れて復号化可能になったとき、全復号器
14R,14Lの動作開始の指示を与える動作開始制御
手段と、復号器14R,14Lで復号された画像出力を
表示する表示手段15R,15Lとを具備するものであ
り、これは、請求項2の実施例に相当する。
【0042】したがって、画像単位内圧縮と他の画像を
参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う
圧縮方式を用いて圧縮された立体動画像の符号化データ
を復号再生する立体動画像再生装置において、複数方向
から撮影した画像の各々に対応する全てのバッファメモ
リ13R,13Lが復号可能な容量まで圧縮画像データ
を読込んだことを蓄積符号量検出手段17R,17Lが
検出し、かつ、複数方向から撮影した画像の各々に対応
する全ての復号器14R,14Lの復号条件が整ったと
きに復号を開始するものである。故に、画像単位内圧縮
と他の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用い
て圧縮された複数の方向から撮影した画像データを再生
するとき、複数の方向の画像データの同期乱れが発生し
ないので、立体感のある映像を認識することができる。
【0043】しかし、前述のように、MPEG方式にお
いては圧縮画像データのヘッダで左右の復号可能なデー
タ量R,Lを出力しているが、本発明を実施する場合に
は、左右の復号可能な最大データ量R,Lを超える値に
閾値を固定することもできるから、これを採用すること
により、復号器14R,14Lの全てが圧縮画像データ
を受入れて復号化可能になったとき、復号器14R,1
4Lに動作開始の指示を与える構成として実施すること
ができる。
【0044】即ち、本実施例の立体動画像再生装置は、
複数の方向から撮影することによって得られた各々の画
像データを、画像単位内圧縮及び他の画像データを参照
することにより符号化する画像単位間圧縮を折り混ぜて
用いることにより圧縮符号化された圧縮画像データを入
力する記録媒体11及び記録媒体読出手段12または通
信路等からなる入力手段と、前記入力手段で入力した複
数の方向に対応する圧縮画像データを一時記憶するバッ
ファメモリ13R,13Lと、各バッファメモリ13
R,13Lからの圧縮画像データを復号する復号器14
R,14Lと、復号された画像出力を表示する表示手段
15R,15Lとを具備し、復号器14R,14Lの全
てが圧縮画像データを受入れて復号化可能になったと
き、復号器14R,14Lに動作開始の指示を与えるよ
うに構成することができ、これを請求項1の実施例とす
ることができる。
【0045】したがって、複数方向から撮影した画像の
各々に対応する全てのバッファメモリ13R,13Lが
復号可能な容量まで圧縮画像データを読込んだときに、
複数方向から撮影した画像の各々に対応する全ての復号
器14R,14Lの復号条件が整えば復号を開始するも
のである。故に、画像単位内圧縮と他の画像を参照する
ことによる画像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方
向から撮影した画像データを再生するとき、複数の方向
の画像データの同期乱れが発生しないので、立体感のあ
る映像を認識することができる。
【0046】ところで、この実施例では、説明及び理解
の容易さから2チャンネルの場合を例にとって説明した
が、n(n>3)チャンネルの場合には、これらのa〜
dのデータを、全てのチャンネルから得ることにより、
全ての復号器が復号可能になった場合を検出し、各々の
復号器が同じタイミングで復号を開始することになる。
【0047】また、本発明は復号器の動作の開始状態だ
けではなく、早送りや巻戻し等の特殊再生や、検索の場
合においても用いられる。これらの場合には、それまで
のデータ参照を行わない全く別の領域の復号を間欠的に
行ったり、不完全な復号を行ったりするため、それまで
再生装置内に持っていた復号のためのデータ、参照用の
画像データ、バッファメモリ内の蓄積された符号化デー
タ等はほとんど利用されない状況となり、これは動作開
始時と同様の復号器の同期開始動作が必要となる。この
ため、この場合にも全ての撮影方向に関する復号器の状
態及び左右の復号器のバッファメモリのデータ蓄積量を
調べ、全ての復号器が動作可能になった時点で復号を開
始することが必要である。
【0048】そして、本発明を実施する場合には、多チ
ャンネルとしても容易に拡張が可能である。この場合に
は、各々の画像に関する復号器、バッファメモリ、表示
手段が必要となる。このため、この立体動画像再生装置
の動作開始時には、複数位置の画像の各々に関し、その
準備状態を検出する必要がある。
【0049】この種の実施例を動作開始制御手段を用い
た形態としたものを図3に示す。
【0050】図3は本発明の他の実施例であるnチャン
ネル(n>=3の整数)の画像出力に対応した立体動画
像再生装置のブロック構成図である。なお、図中、太線
はデータの流れ、細線は命令或いは指示等のデータの流
れを示している。
【0051】図3において、31は画像単位内圧縮と他
の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧
縮を行った立体動画像データを記録した記録媒体であ
る。32は記録媒体31からデータを読出す記録媒体読
出手段である。なお、この記録媒体31としては、複数
の記録媒体31に複数の撮影方向に関する各々の圧縮画
像データを別々に記録する場合もあり、この場合は対応
する複数の記録媒体読出手段32を用意し、対応する圧
縮画像データを独立して読出すことになるから、記録媒
体読出手段32において撮影方向別の圧縮画像データの
分離をする必要がなくなる。また、本実施例では、記録
媒体31を直接用いた場合であるが、通信回線を介して
実施することもできる。この場合には、記録媒体31の
代わりに通信路となり、記録媒体読出手段32の代わり
に通信路に対応した受信機が導入されることになる。即
ち、これらの記録媒体31と記録媒体読出手段32、ま
たは通信路を介した記録媒体31と記録媒体読出手段3
2との対、または圧縮画像データを通信路を介して入力
するものによって、本実施例の圧縮画像データの入力手
段を構成している。
【0052】この記録媒体読出手段32によって読出さ
れた圧縮画像データは左右の圧縮画像データに分離され
て出力される。この圧縮画像データは、バッファメモリ
331〜33nに入力される。ここで、図1で示した実
施例の蓄積符号量検出手段17R,17Lはバッファメ
モリ331〜33nが機能し、また、復号器準備状態検
出手段18R,18Lは復号器341〜34nが機能す
るように、それらに各機能が内包しているものとする。
そして、これらのバッファメモリ331〜33nの出力
データは、各方向別の復号器341〜34nに入力され
る。この復号器341〜34nの具体的内容は、前述し
た図5に示したものと同様である。その結果復号された
画像データは、表示手段351〜35nに入力され、立
体動画像として出力される。
【0053】この時、このバッファメモリ331〜33
nの状態及び復号器341〜34nの状態を動作開始制
御手段36が観測し、1番目からn番目までの全ての復
号器341〜34n及びバッファメモリ331〜33n
が復号可能な状態になったとき、始めて全ての復号器3
41〜34nに復号開始の命令を送り、立体動画像再生
装置全体の動作が開始することになる。
【0054】ここでは、動作開始制御手段36を設ける
構成を用いて説明を行ったが、勿論、それぞれの復号器
341〜34nが他の復号器341〜34nの状況を観
測する方法でも3チャンネル以上の立体動画像における
本発明の実施は可能である。
【0055】なお、この実施例においても、前記図1及
び図2に示した実施例と同様の効果を期待することがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の立体動
画像再生装置は、画像単位内圧縮と他の画像を参照する
ことによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方式
を用いて圧縮された立体動画像の符号化データを復号再
生する立体動画像再生装置において、複数方向から撮影
した画像の各々に対応する全てのバッファメモリが復号
可能な容量まで圧縮画像データを読込んだときに、複数
方向から撮影した画像の各々に対応する全ての復号器の
復号条件が整えば復号を開始するものである。したがっ
て、画像単位内圧縮と他の画像を参照することによる画
像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方向から撮影し
た画像データを再生するとき、複数の方向の画像データ
の同期乱れが発生しないので、立体感のある映像を認識
することができる。
【0057】請求項2の立体動画像再生装置は、画像単
位内圧縮と他の画像を参照することによる画像単位間圧
縮を用いて圧縮を行う圧縮方式を用いて圧縮された立体
動画像の符号化データを復号再生する立体動画像再生装
置において、複数方向から撮影した画像の各々に対応す
る全てのバッファメモリが復号可能な容量まで圧縮画像
データを読込んだことを蓄積符号量検出手段が検出し、
かつ、複数方向から撮影した画像の各々に対応する全て
の復号器の復号条件が整ったときに復号を開始するもの
である。故に、画像単位内圧縮と他の画像を参照するこ
とによる画像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方向
から撮影した画像データを再生するとき、複数の方向の
画像データの同期乱れが発生しないので、立体感のある
映像を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例である立体動画像再生
装置のブロック構成図である。
【図2】図2は本発明の実施例の立体動画像再生装置に
おける左右バッファメモリの使用量推移を示す特性図で
ある。
【図3】図3は本発明の他の実施例であるnチャンネル
(n≧3の整数)の画像出力に対応した立体動画像再生
装置のブロック構成図である。
【図4】図4は従来の画像単位内圧縮と他の画像を参照
することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行った立
体動画像の再生装置のブロック構成図である。
【図5】図5は画像単位内圧縮と他の画像を参照するこ
とによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮データ
の復号方法の一例を示す従来のMPEG再生システムの
要部ブロック回路構成図である。
【符号の説明】
11,31 記録媒体 12,32 記録媒体読出手段 13R,13L バッファメモリ 14R,14L 復号器 15R,15L 表示手段 16,36 動作開始制御手段 17R,17L 蓄積符号量検出手段 18R,18L 復号器準備状態検出手段 331〜33n バッファメモリ 341〜34n 復号器 351〜35n 表示手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 立体動画像再生装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MPEG(Motion P
icture Coding Expert Group;ISO 11172(MPEG1)、ISO
13818(MPEG2))等の画像単位内圧縮と他の画像を参照す
ることによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方
式において、圧縮符号化された立体動画像データを復号
再生する立体動画像の再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】立体画像を形成する方法としては、従来
から種々の方法が提供されてきた。
【0003】最も一般的なものとしては、テレビ等の画
像出力装置において、左目用、右目用の画像を同一画面
に交互に表示し、液晶シャッタ等のシャッタメガネを用
いてそれを見る方法が挙げられる。この方法は、人間の
目の両眼視差を応用したものである。この方法を用いて
立体画像を形成するには、人間の目の位置に二つのカメ
ラを置き、それぞれの画像を記録媒体に交互に記録する
という方法がとられている。そして、これらの表示方法
としては、テレビ等の出力装置の画像をインタレースと
し、そのそれぞれのフィールドやフィールド組毎に左右
画像を交互に表示し、その切換えに合わせて、人間のメ
ガネ等の形状とし、目の前に配設したシャッタの左右を
切換えることにより実現される。
【0004】特に、レンティキュラ・レンズ方式、イン
テグラル・フォトグラフィ方式と呼ばれる立体画像の再
生方式においては、多くの方向から画像を撮影し、それ
を撮影時と同じ配置から投影することにより、2チャン
ネル方式よりも更に違和感のない立体画像を提供するこ
とができる。
【0005】しかし、これらの画像は通常の平面の画像
データに比べ、2倍のデータ量を必要とするため、その
記録容量と再生装置等の規模を大きくする必要性があっ
た。また、これらを多チャンネルに応用した場合には、
そのチャンネル数倍分のデータ量を必要とし、特に、こ
れらのデータをデジタル化した場合には、そのデータ量
は飛躍的に増大する。
【0006】一方、デジタル動画像の符号化方式も近年
目覚しく発達しており、特に、ISOで規格化されてい
るMPEG方式と呼ばれる圧縮技術が、近年多方面で盛
んに取入れられている。これはデジタル動画像を、まず
数枚から十数枚のフレーム、フィールド等の中から一つ
の画像単位をその単位内で圧縮符号化し、その他の画像
は、他の画像データを参照し、差分を用いることにより
圧縮する方式である。このような方式を利用する圧縮方
式としては、その他には、例えば、H.261、H.2
21等のテレビ電話の規格等があり、これにより、デー
タ量はもとの数分の一から数十分の一、場合によっては
数百分の一にまで圧縮可能であり、比較的高い画質が得
られている。
【0007】これらの技術を応用したデジタル立体動画
像の圧縮技術として、例えば、特開昭64−5290号
公報、特開昭64−5291号公報、特開昭64−52
92号公報において、左右別々にこの画像単位内圧縮符
号化と画像単位内圧縮符号化を用いて圧縮し、そして、
それらを再生する方法が開示されている。
【0008】これらの装置の簡単な構成例を図4を用い
て説明する。
【0009】図4は従来の画像単位内圧縮と他の画像を
参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行っ
た立体動画像の再生装置のブロック構成図である。な
お、図4では簡単のため左右2チャンネルの場合につい
て述べているが、それ以上の多(n)チャンネルの場合
においても、その復号システムの数を増やすことで対応
可能である。
【0010】図において、41は画像単位内圧縮と他の
画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮
された圧縮立体動画像データが記録された記録媒体であ
る。42は記録媒体41からの圧縮画像データの読出し
を行う記録媒体読出手段であり、記録媒体41から圧縮
画像データAが読出される。記録媒体41から読出され
た圧縮画像データAは、右側の圧縮画像データB(R)
及び左側の圧縮画像データB(L)として、左右各々の
バッファメモリ43R,43Lに送られる。なお、複数
の記録媒体41に複数の方向に関する各々の圧縮画像デ
ータを、例えば、右側の圧縮画像データA(R)及び左
側の圧縮画像データA(L)として別々に記録すること
もできる。この場合は、右側の圧縮画像データA(R)
及び左側の圧縮画像データA(L)に対応して複数の記
録媒体読出手段42を用意し、記録媒体読出手段42に
おいて各方向の圧縮画像データの分離をする必要がなく
なる。
【0011】バッファメモリ43R,43Lの出力の圧
縮画像データC(R)及びC(L)は、復号器44R,
44Lに送られる。復号器44R,44Lにおいて復号
された画像データは、立体動画像の画像データD(R)
及びD(L)が表示手段45R,45Lに送られ、立体
動画像が出力される。左右それぞれの復号器44R,4
4Lは、バッファメモリ43R,43L内のデータ量を
蓄積符号量検出手段46R,46Lで検出し、このそれ
ぞれの側のバッファメモリ43R,43Lの蓄積符号量
を検出したデータ量が所定量を超えたときに復号器44
R,44Lに復号開始を指示し、その動作を開始し、復
号器44R,44Lにおいて復号された立体動画像の画
像データD(R)及びD(L)は表示手段45R,45
Lに送られ、立体動画像が出力されることになる。
【0012】更に、復号器44R,44Lまでの内部構
成の詳細を図5に示す。
【0013】図5は画像単位内圧縮と他の画像を参照す
ることによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮デ
ータの復号方法の一例を示す従来のMPEG再生システ
ムの要部ブロック回路構成図である。
【0014】図5において、記録媒体500に記録され
たMPEG方式による圧縮画像データは、記録媒体読出
手段501により読出される。この記録媒体500とし
ては、光、磁気ディスク、磁気テープ等の種々の記録媒
体を用いることが可能である。この記録媒体500から
記録媒体読出手段501によって読出されたMPEG方
式の圧縮画像データは、可変長復号手段502によって
復号される。可変長復号手段502によって可変長復号
化されたデータには動きベクトルデータと直交変換デー
タ(DCTデータ)とが含まれるため、データ切換手段
503によって動きベクトルデータと直交変換データに
分けられる。画像単位内圧縮データは全て直交変換デー
タであるため、このデータについては全て逆量子化手段
504に送られて逆量子化される。そして、直交変換デ
ータ復号手段505に送られ、画像の各画素データが得
られる。そして、画像単位内圧縮(I Picture)の場合
には、動きベクトルから発生する画像データは存在しな
いため、加算手段506をそのまま通り、画像ベクトル
の復号が完了する。この復号された画像データは画像メ
モリ507及び画像メモリ509、画像メモリ511に
記憶される。そして、この画像メモリ507及び画像メ
モリ509に記憶された画像データを基に、他の画像単
位間圧縮(P Picture,B Picture)が行われた画像を
復元する。これらの画像データの復号では、まず復元さ
れる画像を、符号化のときと同様の複数の領域として扱
い、それぞれに復号を行う。各領域毎の画像データは、
データ切換手段503に入力され、動きベクトルのデー
タと、差異データとに分離される。そして、動きベクト
ルのデータは動き補償手段508,510に入力され、
動き補償が行われる。差異データは、量子化と逆の変換
を行う逆量子化手段504に入力され、その結果が直交
変換データ復号手段505に入力され、差異データが復
号されることになる。この2つの出力データを加算手段
506で加算することにより領域の復号が行われる。そ
して画像内各領域の復号を行うことにより、1枚の画像
の復号が完了する。復号された画像の中で、他の画像に
よって参照される画像(P Picture)は、順次画像メモ
リ507,509に記憶され、他の画像の復元に用いら
れる。
【0015】画像単位内圧縮と他の画像を参照すること
による画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方式で
は、画像単位間圧縮を行う画像は他の画像のデータを参
照することによりその画像を形成することになる。この
ため、画像単位内圧縮を行った画像の画質が、画像単位
間圧縮を行う画像の画質の基本となる。また、画像単位
内圧縮を行う画像は他の画像単位間圧縮を行う画像の基
準となるため、それ自体で画質を維持しなくてはならな
いため、他の画像よりも多くの符号量が割当てられる。
例えば、MPEG方式では、この画像単位内圧縮符号化
画像は平均符号量の2〜5倍の符号量が与えられる。そ
の結果、これらの圧縮方式では、通常、画像データ毎に
その符号量が異なってしまうことになる。特に、MPE
G方式では、最終的に一秒間当りの転送速度がある範囲
内になればよいと規定されているに過ぎず、その変化を
吸収する方法として、バッファメモリ43R,43Lの
使用とその大きさが規定されている。
【0016】これらの方法を用いて立体動画像の再生装
置を構成する場合には、その動作開始の段階で問題が生
じることになる。即ち、立体動画像を画像単位内圧縮と
他の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて
圧縮を行った場合には、その符号量が画像によって変化
するから、再生装置の動作開始時に、これらの画像デー
タの符号量に差が生じてしまうことになる。その動作開
始に必要なデータ量は、装置全体の復号にかかる遅延に
よって決定される。このため、その復号器44R,44
Lは、データ処理能力によって決まるバッファメモリ4
3R,43Lに必要なデータ量を、復号開始時に蓄積す
る必要がある。左右それぞれの復号器44R,44L
は、バッファメモリ43R,43L内のデータ量を蓄積
符号量検出手段46R,46Lにより検出している。そ
して、この検出されたデータ量が所定量を超えた場合に
復号器44R,44Lに復号開始を指示し、その動作を
開始する。しかし、立体の場合には、左右のバッファメ
モリ43R,43Lにおいて、データ転送速度状態や左
右のデータの記録媒体41上の記録形態が異なっていた
りするために、データの増え方が異なることになり、前
述した単純に左右の復号器44R,44Lがバッファメ
モリ43R,43Lの大きさを検出する方法では、左右
の復号器44R,44Lの動作開始時間に差が生じ、左
右の画像出力の同期が取れなくなってしまう場合があ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述の画像単位内圧縮
と他の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用い
て圧縮された立体動画像データを再生する立体動画像再
生装置においては、単純に全ての復号器44R,44L
が独立してその画像側のバッファメモリ43R,43L
の量を観測して復号を開始する方式では、各撮影方向の
画像の復号開始時間に差が生じ、各撮影方向の画像の同
期がとれなくなってしまう。
【0018】そこで、本発明は、画像単位内圧縮と他の
画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮
された複数の方向から撮影した画像データを再生すると
き、複数の方向の画像データの同期乱れがない立体動画
像再生装置の提供を課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために請求項1では、複数の方向から撮影することによ
って得られた各々の画像データを、画像単位内圧縮及び
他の画像データを参照することにより符号化する画像単
位間圧縮を折り混ぜて用いることにより圧縮符号化され
た圧縮画像データを入力する入力手段と、前記入力手段
で入力した複数の方向に対応する圧縮画像データを一時
的に格納するバッファメモリと、前記バッファメモリか
らの圧縮画像データを復号する復号器と、復号された画
像出力を表示する表示手段とを具備する立体動画像再生
装置において、前記復号器の全てが圧縮画像データを受
け入れて復号可能になったとき、復号器に動作開始の指
示を与えるものである。
【0020】請求項2にかかる立体動画像再生装置は、
複数の方向から撮影することによって得られた各々の画
像データを、画像単位内圧縮及び他の画像データを参照
することにより符号化する画像単位間圧縮を折り混ぜて
用いることにより圧縮符号化された圧縮画像データを入
力する入力手段と、前記入力手段で入力した複数の方向
に対応する圧縮画像データを一時記憶するバッファメモ
リと、前記各バッファメモリからの圧縮画像データを復
号する復号器と、前記各バッファメモリの内部記憶量を
検出する蓄積符号量検出手段と、前記複数の復号器の状
態を検出する復号器準備状態検出手段と、前記蓄積符号
量検出手段により全ての圧縮画像データに関する前記バ
ッファメモリの記憶量が所定量に達したことが検出さ
れ、かつ前記復号器準備状態検出手段によって全復号器
が復号可能になったとき、前記全復号器の動作開始の指
示を与える動作開始制御手段とを具備するものである。
【0021】
【作用】請求項1においては、画像単位内圧縮と他の画
像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を
行う圧縮方式を用いて圧縮された立体動画像の符号化デ
ータを復号再生する立体動画像再生装置において、複数
方向から撮影した画像各々に対応する全ての復号器の復
号条件が整った後に復号を開始する。
【0022】請求項2においては、画像単位内圧縮と他
の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧
縮を行う圧縮方式を用いて圧縮された立体動画像の符号
化データを復号再生する立体動画像再生装置において、
複数方向から撮影した画像各々に対応する全てのバッフ
ァメモリが復号可能な容量までデータを読込んだことを
検出し、かつ、複数方向から撮影した画像各々に対応す
る全ての復号器の復号条件が整ったときに復号を開始す
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例である立体動画像
再生装置のブロック構成図である。なお、図1大文字の
名前が付けられた太線は画像データの流れ、小文字の名
前が付けられた細線は命令、指示等の制御信号の流れを
示している。
【0025】図1において、11は立体動画像を画像単
位内圧縮と他の画像データを参照することによる画像単
位間圧縮を用いて圧縮を行った画像の圧縮データを記録
した記録媒体であり、12はこの記録媒体11からデー
タを読出す記録媒体読出手段である。この記録媒体11
としては、光、磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テ
ープ等の種々の記録媒体を用いることができる。記録媒
体読出手段12としては、ディスクドライブまたはテー
ププレイヤー等が用いられる。これは、直接、記録媒体
11を用いた場合であり、例えば、通信等を用いて本発
明を実施する場合には、記録媒体11、記録媒体読出手
段12は通信路を介して接続されることになる。これら
の記録媒体11と記録媒体読出手段12、または通信路
を介した記録媒体11と記録媒体読出手段12との対、
または圧縮画像データを通信路を介して入力するものに
よって、本実施例の圧縮画像データの入力手段を構成し
ている。
【0026】また、記録媒体11に複数の撮影方向に関
する各々の画像データを別々の記録媒体11または平行
した2トラックまたはディスクの両面等に記録する場合
も存在する。この場合は複数の記録媒体読出手段12を
用意し、記録媒体読出手段12において圧縮画像データ
の分離をする必要がなくなる入力手段の構成となる。
【0027】この記録媒体読出手段12によって読出さ
れた圧縮画像データAは左右の圧縮画像データB(R)
またはB(L)に分離される。左右の圧縮画像データB
(R),B(L)は、バッファメモリ13R,13Lに
入力される。そして、これらのバッファメモリ13R,
13Lから出力される圧縮画像データC(R),C
(L)は、左右の各復号器14R,14Lに入力され
る。この各復号器14R,14Lの構成例は前述した図
5に示したものと同一である。その結果、復号された画
像データD(R),D(L)は、表示手段15R,15
Lに入力され、立体動画像として出力される。
【0028】また、17R,17Lは前述したようにM
PEG方式においては圧縮画像データのヘッダを解釈
し、復号開始に必要なバッファメモリ13R,13L内
の符号量だけ圧縮画像データを蓄積したか否かを検出
し、復号開始に必要な符号量を超えたとき、信号a,b
を「真」(例えば、正論理の場合“1”、負論理の場合
“0”)とする蓄積符号量検出手段である。前記MPE
G方式においては圧縮画像データのヘッダで左右の復号
可能なデータ量R,Lを検出するが、本発明を実施する
場合には、左右の復号可能な最大データ量R,Lを超え
る値に閾値を固定することもできる。18R,18Lは
復号器14R,14Lの復号処理状態を判断し、所定の
符号量だけ蓄積した圧縮画像データの符号化を終了した
とき、信号c,dを「真」(例えば、正論理の場合
“1”、負論理の場合“0”)とする復号器準備状態検
出手段である。そして、16は蓄積符号量検出手段17
R,17L及び復号器準備状態検出手段18R,18L
の出力を受けて全信号a,b,c,dが「真」(例え
ば、正論理の場合“1”、負論理の場合“0”)のと
き、復号器14R,14Lの動作開始を指示する動作開
始制御手段である。
【0029】本実施例の立体動画像再生装置のブロック
構成図を用いて動作開始時の各ブロック構成の動作を説
明する。
【0030】動作開始直前では、左右双方のバッファメ
モリ13R,13Lの内部は初期状態であり、いかなる
圧縮画像データも記憶されていない。
【0031】動作を開始すると、まず、記録媒体11か
ら圧縮画像データAが記録媒体読出手段12で読出され
る。そして、時間の経過に伴なってバッファメモリ13
R,13L内にデータが蓄積される。このとき、復号器
準備状態検出手段18R,18Lが復号器14R,14
Lの内部状態をみて、テーブルの読込み等により復号処
理中であるか、復号処理を終え復号動作可能であるかを
検出し、このデータ量が復号可能な量に達すれば、それ
らの信号c,dの各々を「真」(例えば、正論理の場合
“1”、負論理の場合“0”)とする。
【0032】また、圧縮画像データC(R)またはC
(L)の復号器14Rまたは復号器14Lの前段のバッ
ファメモリ13R,13Lに蓄積されたデータ量が、復
号開始可能な状態になっているか否かを復号器準備状態
検出手段18R,18Lで検出し、復号開始可能な状態
になったとき、それらの信号a,bの各々を「真」(例
えば、正論理の場合“1”、負論理の場合“0”)とす
る。
【0033】しかし、一方の圧縮画像データC(R)ま
たはC(L)の復号器14Rまたは復号器14Lの前段
のバッファメモリ13Rまたは13Lに蓄積されたデー
タ量が、復号開始可能な状態になっていない場合、左右
の圧縮画像データC(R)またはC(L)を同時に復号
することができない。このため、復号開始可能な状態に
なっていない側のバッファメモリ13Rまたはバッファ
メモリ13Lが復号可能な状態になるまで復号可能な側
の復号器14Rまたは復号器14Lが待つことになる。
この状態を図2を用いて説明する。
【0034】図2は本発明の実施例の立体動画像再生装
置における左右バッファメモリの使用量推移を示す特性
図で、右目用画像に関するバッファメモリはB(R)で
復号可能な状態となり、左目用画像に関するバッファメ
モリはB(L)で復号可能となる状態を示すものであ
る。
【0035】図2の特性図は、バッファメモリ13R,
13L内に記憶された圧縮画像データ量の時間変化を示
したものであり、横軸は時間経過を示し、縦軸はバッフ
ァメモリ13R,13L内に蓄積された圧縮画像データ
量である。ここで、13RMは右目用画像のデータ量変
化、13LMは左目用画像のデータ量変化を示してい
る。そして点線で示されたデータ量が、各々の復号器1
4R,14Lが動作開始可能なデータ量、即ち、閾値で
ある。この閾値にバッファメモリ13R,13L内の蓄
積データ量が達した時間B(R)点または時間B(L)
点で、左右各々の復号器14R,14Lが復号可能な状
態になる。
【0036】図2の実施例では、左右の復号器14R,
14Lが動作可能なデータ量R,Lは同じになっている
が、MPEG方式においては、圧縮データのヘッダに、
復号開始に必要なバッファメモリ13R,13L内の符
号量が時間の形で記録されている。これは、MPEG方
式がデータの定ビットレート転送を基本として考えられ
ているためであり、この転送時間と転送レートを乗じた
ものが必要な符号量となる。これを行うのが蓄積符号量
検出手段17R,17Lであり、バッファメモリ13
R,13Lの各閾値を設定し、その各閾値まで蓄積され
た後、復号器14R,14Lが復号を開始する場合のデ
ータ量R,Lは必ずしも同じになるものではない。この
ため、左右の復号可能なデータ量R,Lは画像データに
よって異なる場合もあり、これは立体動画像では左右の
時間B(R),B(L)が異なることになる。また、こ
れらのバッファメモリのデータの蓄積量は、定ビットレ
ートで転送されている場合には、実際に転送が行われた
時間を加算することにより求めることもできる。
【0037】このとき、例えば、従来例においては、時
間B(R)で右側の復号器14Rが復号を開始しても、
時間B(L)で復号が開始可能な左側の復号器14Lは
復号を開始することができない。この結果、右側の復号
器14Rの方が復号を先に行なうことになり、両方の復
号器14R,14Lが同時に復号を行わない。即ち、左
右の復号可能なデータ量R,Lの差が大きいと、左右で
画像のズレが生じてしまい、同期が取れない結果とな
る。このため、本実施例では、時間B(R)及び時間B
(L)の遅い方を待つことにより、両復号器14R,1
4Lが同時に復号を開始するように設定されている。
【0038】本実施例においては、復号器14R,14
Lが同時に復号を開始するするために、次のように構成
している。
【0039】まず、前述したようにMPEG方式におい
ては、圧縮データのヘッダを解釈し、復号開始に必要な
バッファメモリ13R,13L内の符号量だけ圧縮画像
データを蓄積したか否かを検出する蓄積符号量検出手段
17R,17Lにより、復号開始に必要な符号量だけ蓄
積したことを検出した信号a,bとして「真」(例え
ば、正論理の場合“1”、負論理の場合“0”)を得
る。復号器準備状態検出手段18R,18Lは復号器1
4R,14Lの処理状態を判断し、所定の符号量だけ蓄
積した画像データの符号化を終了したとき、信号c,d
として「真」(例えば、正論理の場合“1”、負論理
場合“0”)を得る。なお、ここで検出される復号器1
4R,14Lの状態は、アナログ的、電気的なデータ、
復号に利用するテーブル等の読込が完了しているか否か
等のデータが含まれる。これらの信号a,b,c,dは
復号器14R,14Lの動作開始を指示する動作開始制
御手段16に入力している。
【0040】したがって、これらの信号a,b,c,d
が、全て「真」(例えば、正論理の場合“1”、負論理
の場合“0”)になった場合、動作開始制御手段16は
復号開始の指示を復号器14R,14Lに対して行う。
このようにして、両側の復号器14R,14Lの準備及
び両側のバッファメモリ13R,13Lの状態が復号可
能になったとき、双方の復号器14R,14Lに動作開
始を指示することが可能になり、立体動画像の復号再生
が開始され、両方の復号器14R,14Lが同じタイミ
ングで復号を開始することになる。
【0041】このように、本実施例の立体動画像再生装
置は、複数の方向から撮影することによって得られた各
々の画像データを、画像単位内圧縮及び他の画像データ
を参照することにより符号化する画像単位間圧縮を折り
混ぜて用いることにより圧縮符号化された圧縮画像デー
タを入力する記録媒体11及び記録媒体読出手段12ま
たは通信路等からなる入力手段と、前記入力手段で入力
した複数の方向に対応する圧縮画像データを一時記憶す
るバッファメモリ13R,13Lと、各バッファメモリ
13R,13Lからの圧縮画像データを復号する復号器
14R,14Lと、各バッファメモリ13R,13Lの
内部記憶量を検出する蓄積符号量検出手段17R,17
Lと、複数の復号器14R,14Lの状態を検出する復
号器準備状態検出手段18R,18Lと、蓄積符号量検
出手段17R,17Lにより全ての圧縮画像データに関
するバッファメモリ13R,13Lの記憶量が所定量に
達したことが検出され、かつ復号器準備状態検出手段1
8R,18Lによって全復号器14R,14Lが圧縮画
像データを受入れて復号化可能になったとき、全復号器
14R,14Lの動作開始の指示を与える動作開始制御
手段と、復号器14R,14Lで復号された画像出力を
表示する表示手段15R,15Lとを具備するものであ
り、これは、請求項2の実施例に相当する。
【0042】したがって、画像単位内圧縮と他の画像を
参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う
圧縮方式を用いて圧縮された立体動画像の符号化データ
を復号再生する立体動画像再生装置において、複数方向
から撮影した画像の各々に対応する全てのバッファメモ
リ13R,13Lが復号可能な容量まで圧縮画像データ
を読込んだことを蓄積符号量検出手段17R,17Lが
検出し、かつ、複数方向から撮影した画像の各々に対応
する全ての復号器14R,14Lの復号条件が整ったと
きに復号を開始するものである。故に、画像単位内圧縮
と他の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用い
て圧縮された複数の方向から撮影した画像データを再生
するとき、複数の方向の画像データの同期乱れが発生し
ないので、立体感のある映像を認識することができる。
【0043】しかし、前述のように、MPEG方式にお
いては圧縮画像データのヘッダで左右の復号可能なデー
タ量R,Lを出力しているが、本発明を実施する場合に
は、左右の復号可能な最大データ量R,Lを超える値に
閾値を固定することもできるから、これを採用すること
により、復号器14R,14Lの全てが圧縮画像データ
を受入れて復号化可能になったとき、復号器14R,1
4Lに動作開始の指示を与える構成として実施すること
ができる。
【0044】即ち、本実施例の立体動画像再生装置は、
複数の方向から撮影することによって得られた各々の画
像データを、画像単位内圧縮及び他の画像データを参照
することにより符号化する画像単位間圧縮を折り混ぜて
用いることにより圧縮符号化された圧縮画像データを入
力する記録媒体11及び記録媒体読出手段12または通
信路等からなる入力手段と、前記入力手段で入力した複
数の方向に対応する圧縮画像データを一時記憶するバッ
ファメモリ13R,13Lと、各バッファメモリ13
R,13Lからの圧縮画像データを復号する復号器14
R,14Lと、復号された画像出力を表示する表示手段
15R,15Lとを具備し、復号器14R,14Lの全
てが圧縮画像データを受入れて復号化可能になったと
き、復号器14R,14Lに動作開始の指示を与えるよ
うに構成することができ、これを請求項1の実施例とす
ることができる。
【0045】したがって、複数方向から撮影した画像の
各々に対応する全てのバッファメモリ13R,13Lが
復号可能な容量まで圧縮画像データを読込んだときに、
複数方向から撮影した画像の各々に対応する全ての復号
器14R,14Lの復号条件が整えば復号を開始するも
のである。故に、画像単位内圧縮と他の画像を参照する
ことによる画像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方
向から撮影した画像データを再生するとき、複数の方向
の画像データの同期乱れが発生しないので、立体感のあ
る映像を認識することができる。
【0046】ところで、この実施例では、説明及び理解
の容易さから2チャンネルの場合を例にとって説明した
が、n(n>3)チャンネルの場合には、これらのa〜
dのデータを、全てのチャンネルから得ることにより、
全ての復号器が復号可能になった場合を検出し、各々の
復号器が同じタイミングで復号を開始することになる。
【0047】また、本発明は復号器の動作の開始状態だ
けではなく、早送りや巻戻し等の特殊再生や、検索の場
合においても用いられる。これらの場合には、それまで
のデータ参照を行わない全く別の領域の復号を間欠的に
行ったり、不完全な復号を行ったりするため、それまで
再生装置内に持っていた復号のためのデータ、参照用の
画像データ、バッファメモリ内の蓄積された符号化デー
タ等はほとんど利用されない状況となり、これは動作開
始時と同様の復号器の同期開始動作が必要となる。この
ため、この場合にも全ての撮影方向に関する復号器の状
態及び左右の復号器のバッファメモリのデータ蓄積量を
調べ、全ての復号器が動作可能になった時点で復号を開
始することが必要である。
【0048】そして、本発明を実施する場合には、多チ
ャンネルとしても容易に拡張が可能である。この場合に
は、各々の画像に関する復号器、バッファメモリ、表示
手段が必要となる。このため、この立体動画像再生装置
の動作開始時には、複数位置の画像の各々に関し、その
準備状態を検出する必要がある。
【0049】この種の実施例を動作開始制御手段を用い
た形態としたものを図3に示す。
【0050】図3は本発明の他の実施例であるnチャン
ネル(n>=3の整数)の画像出力に対応した立体動画
像再生装置のブロック構成図である。なお、図中、太線
はデータの流れ、細線は命令或いは指示等のデータの流
れを示している。
【0051】図3において、31は画像単位内圧縮と他
の画像を参照することによる画像単位間圧縮を用いて圧
縮を行った立体動画像データを記録した記録媒体であ
る。32は記録媒体31からデータを読出す記録媒体読
出手段である。なお、この記録媒体31としては、複数
の記録媒体31に複数の撮影方向に関する各々の圧縮画
像データを別々に記録する場合もあり、この場合は対応
する複数の記録媒体読出手段32を用意し、対応する圧
縮画像データを独立して読出すことになるから、記録媒
体読出手段32において撮影方向別の圧縮画像データの
分離をする必要がなくなる。また、本実施例では、記録
媒体31を直接用いた場合であるが、通信回線を介して
実施することもできる。この場合には、記録媒体31の
代わりに通信路となり、記録媒体読出手段32の代わり
に通信路に対応した受信機が導入されることになる。即
ち、これらの記録媒体31と記録媒体読出手段32、ま
たは通信路を介した記録媒体31と記録媒体読出手段3
2との対、または圧縮画像データを通信路を介して入力
するものによって、本実施例の圧縮画像データの入力手
段を構成している。
【0052】この記録媒体読出手段32によって読出さ
れた圧縮画像データは左右の圧縮画像データに分離され
て出力される。この圧縮画像データは、バッファメモリ
331〜33nに入力される。ここで、図1で示した実
施例の蓄積符号量検出手段17R,17Lはバッファメ
モリ331〜33nが機能し、また、復号器準備状態検
出手段18R,18Lは復号器341〜34nが機能す
るように、それらに各機能が内包しているものとする。
そして、これらのバッファメモリ331〜33nの出力
データは、各方向別の復号器341〜34nに入力され
る。この復号器341〜34nの具体的内容は、前述し
た図5に示したものと同様である。その結果復号された
画像データは、表示手段351〜35nに入力され、立
体動画像として出力される。
【0053】この時、このバッファメモリ331〜33
nの状態及び復号器341〜34nの状態を動作開始制
御手段36が観測し、1番目からn番目までの全ての復
号器341〜34n及びバッファメモリ331〜33n
が復号可能な状態になったとき、始めて全ての復号器3
41〜34nに復号開始の命令を送り、立体動画像再生
装置全体の動作が開始することになる。
【0054】ここでは、動作開始制御手段36を設ける
構成を用いて説明を行ったが、勿論、それぞれの復号器
341〜34nが他の復号器341〜34nの状況を観
測する方法でも3チャンネル以上の立体動画像における
本発明の実施は可能である。
【0055】なお、この実施例においても、前記図1及
び図2に示した実施例と同様の効果を期待することがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の立体動
画像再生装置は、画像単位内圧縮と他の画像を参照する
ことによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮方式
を用いて圧縮された立体動画像の符号化データを復号再
生する立体動画像再生装置において、複数方向から撮影
した画像の各々に対応する全てのバッファメモリが復号
可能な容量まで圧縮画像データを読込んだときに、複数
方向から撮影した画像の各々に対応する全ての復号器の
復号条件が整えば復号を開始するものである。したがっ
て、画像単位内圧縮と他の画像を参照することによる画
像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方向から撮影し
た画像データを再生するとき、複数の方向の画像データ
の同期乱れが発生しないので、立体感のある映像を認識
することができる。
【0057】請求項2の立体動画像再生装置は、画像単
位内圧縮と他の画像を参照することによる画像単位間圧
縮を用いて圧縮を行う圧縮方式を用いて圧縮された立体
動画像の符号化データを復号再生する立体動画像再生装
置において、複数方向から撮影した画像の各々に対応す
る全てのバッファメモリが復号可能な容量まで圧縮画像
データを読込んだことを蓄積符号量検出手段が検出し、
かつ、複数方向から撮影した画像の各々に対応する全て
の復号器の復号条件が整ったときに復号を開始するもの
である。故に、画像単位内圧縮と他の画像を参照するこ
とによる画像単位間圧縮を用いて圧縮された複数の方向
から撮影した画像データを再生するとき、複数の方向の
画像データの同期乱れが発生しないので、立体感のある
映像を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例である立体動画像再生
装置のブロック構成図である。
【図2】図2は本発明の実施例の立体動画像再生装置に
おける左右バッファメモリの使用量推移を示す特性図で
ある。
【図3】図3は本発明の他の実施例であるnチャンネル
(n≧3の整数)の画像出力に対応した立体動画像再生
装置のブロック構成図である。
【図4】図4は従来の画像単位内圧縮と他の画像を参照
することによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行った立
体動画像の再生装置のブロック構成図である。
【図5】図5は画像単位内圧縮と他の画像を参照するこ
とによる画像単位間圧縮を用いて圧縮を行う圧縮データ
の復号方法の一例を示す従来のMPEG再生システムの
要部ブロック回路構成図である。
【符号の説明】 11,31 記録媒体 12,32 記録媒体読出手段 13R,13L バッファメモリ 14R,14L 復号器 15R,15L 表示手段 16,36 動作開始制御手段 17R,17L 蓄積符号量検出手段 18R,18L 復号器準備状態検出手段 331〜33n バッファメモリ 341〜34n 復号器 351〜35n 表示手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の方向から撮影することによって得
    られた各々の画像データを、画像単位内圧縮及び他の画
    像データを参照することにより符号化する画像単位間圧
    縮を折り混ぜて用いることにより圧縮符号化された圧縮
    画像データを入力する入力手段と、前記入力手段で入力
    した複数の方向に対応する圧縮画像データを一時的に格
    納するバッファメモリと、前記バッファメモリからの圧
    縮画像データを復号する復号器と、復号された画像出力
    を表示する表示手段とを具備する立体動画像再生装置に
    おいて、 前記復号器の全てが圧縮画像データを受入れて復号化可
    能になったとき、復号器に動作開始の指示を与えること
    を特徴とする立体動画像再生装置。
  2. 【請求項2】 複数の方向から撮影することによって得
    られた各々の画像データを、画像単位内圧縮及び他の画
    像データを参照することにより符号化する画像単位間圧
    縮を折り混ぜて用いることにより圧縮符号化された圧縮
    画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段で入力した複数の方向に対応する圧縮画像
    データを一時記憶するバッファメモリと、 前記各バッファメモリからの圧縮画像データを復号する
    復号器と、 前記各バッファメモリの内部記憶量を検出する蓄積符号
    量検出手段と、 前記複数の復号器の状態を検出する復号器準備状態検出
    手段と、 前記蓄積符号量検出手段により全ての圧縮画像データに
    関する前記バッファメモリの記憶量が所定量に達したこ
    とが検出され、かつ前記復号器準備状態検出手段によっ
    て全復号器が圧縮画像データを受入れて復号化可能にな
    ったとき、前記全復号器の動作開始の指示を与える動作
    開始制御手段とを具備することを特徴とする立体動画像
    再生装置。
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