JPH07235662A - 静電誘導型半導体素子 - Google Patents

静電誘導型半導体素子

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JPH07235662A
JPH07235662A JP2460394A JP2460394A JPH07235662A JP H07235662 A JPH07235662 A JP H07235662A JP 2460394 A JP2460394 A JP 2460394A JP 2460394 A JP2460394 A JP 2460394A JP H07235662 A JPH07235662 A JP H07235662A
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JP
Japan
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region
cathode
electrode
groove
impurity concentration
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Pending
Application number
JP2460394A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Sueoka
徹郎 末岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターンオフ時の電力損失が小さい高性能の静
電誘導型半導体素子を得る。 【構成】 静電誘導型半導体素子において、ベース領域
12とは反対導電型の第1の高不純物濃度領域14を形
成し、カソード領域12と第1の高不純物濃度領域の両
表面を電極16により短絡するとともに、ベース領域1
2のカソード領域13,13に挟まれた部位に溝20を
設け、ベース領域12とは反対導電型の第2の高不純物
濃度領域21を溝20の底部に位置して設け、溝20の
側面に沿って絶縁ゲート電極17を設け、第2の高不純
物濃度領域21とカソード電極16を電気的に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁ゲート構造を有する
静電誘導型サイリスタやトランジスタ等のターンオフ特
性を改良した静電誘導型半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲート型静電誘導サイリスタ(MO
S−SIサイリスタ)は、図3に示す基本構成を有し、
特公昭61−48790号公報などに示されている。
【0003】図3はこの種の従来の絶縁ゲート型静電誘
導サイリスタを示すもので、同図において11はアノー
ド領域(P+領域)、12は高抵抗領域(n-領域)であ
るベース領域、13はカソード領域(n+領域)、14
はP+領域、15はアノード電極、16はカソード電
極、17はゲート電極、18はSiO2やSi34等の
絶縁層、Aはアノード端子、Kはカソード端子、Gはゲ
ート端子である。
【0004】図3の構造のものは、ゲート端子Gにバイ
アスが無い状態でアノード端子Aが正、カソード端子K
が負となる電源を接続して負荷につなぐと、P+-+
の方向に電流が流れる。ゲート端子Gを負にバイアスす
ると、絶縁層18を介してその表面に設けたゲート電極
17によりその表面に近いn-層12中に反転層である
チャンネル19が形成され、このチャンネル19はゲー
ト逆バイアス電圧Vaの(Va)1/2に比例した形で
-層12中に広がり、図示するように接合全表面にチ
ャンネル19が形成されて電流を阻止し、いわゆるオフ
状態になる。ゲート逆バイアスを除けば(あるいは正に
すれば)、チャンネル19は除かれオン状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す絶縁ゲート
型静電誘導サイリスタの特長は、オン状態では通常のダ
イオード特性であるから導通損失が小さい。また、オフ
過程ではゲートが絶縁されていることから、絶縁膜18
とゲート電極17で形成される容量Cの充放電がゲート
電力として外部から印加するだけで良いから、制御電力
が小さくて良い特長がある。従って、高周波大電力を制
御できる素子として注目されるものである。
【0006】しかしながら、図4に示すように、ターン
オフ時のテイル電流iTが大きく、これによりターン損
失が大きいという問題がある。すなわち、図4はゲート
を逆バイアスしてターンオフさせた時の電流i(t)と
アノード・カソード間端子電圧v(t)を時間に対して
示したもので、電力損失P(t)はv(t)×i(t)
の値であるが、テイル電流iTが大きいとP(t)が大
きくなる。従って、動作時の発生損失が大きくなり、高
周波化が難しいという欠点があった。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的はターンオフ時の電力損失が小さい高性
能の静電誘導型半導体素子を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絶縁ゲート型静電誘導半導体素子は、高抵
抗半導体層であるベース領域の一方の主表面にアノード
領域を設け、他方の主表面にカソード領域を設けかつこ
のカソード領域とは反対導電型の第1の高不純物濃度領
域を形成し、前記カソード領域と第1の高不純物濃度領
域の両表面を電極により短絡するとともに、前記ベース
領域の前記カソード領域に挟まれた部位に溝を設け、前
記ベース領域とは反対導電型の第2の高不純物濃度領域
を前記溝の底部に位置して設け、前記溝の表面に沿って
絶縁ゲート電極を設け、前記第2の高不純物濃度領域と
前記カソード電極を電気的に接続して、構成したことを
特徴とする。
【0009】
【作用】ゲートをバイアスすると、電流はアノード電極
からカソード電極に向かって流れる。この状態でゲート
に逆バイアスをかけると、絶縁ゲート電極を介してベー
ス領域中に反転層が形成されるが、この過程でベース領
域に蓄積された正孔またしキャリアは第2の高不純物濃
度領域を通して掃引され、テイル電流値が低減される。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜図2を参照し
ながら説明する。
【0011】図1は本発明の実施例による静電誘導型半
導体素子である絶縁ゲート型静電誘導サイリスタの断面
構造例である。図1において、図3のものと同一又は相
当部分には同一符号が付されている。
【0012】更に、詳しくは、高抵抗n-領域であるベ
ース領域12の一方の主表面にn+カソード領域13が
設けられ、カソード領域13とベース領域12に渡って
第1の高不純物濃度領域(P+領域)14が設けられて
いる。15はアルミニウムなどのアノード電極、16は
アルミニウム,モリブデン,タングステンなどの金属や
低抵抗シリコンよりなるゲート電極、17は低抵抗ポリ
シリコン,アルミニウム,モリブデン,タングステン等
の金属もしくはこれらの複合構造よりなるゲート電極、
18はSiO2,Si3CN4,Al23等やこれらを組
み合わせた絶縁層である。カソード電極16はn+領域
13とP+領域14の双方にオーミック接触している。
【0013】目標とする耐圧を得るにカソード電極間に
所定の間隔、幅、深さの溝20を形成後、その溝の底部
表面上に第2の高不純物濃度領域(P+層)21を形成
し、溝20の側面に酸化膜18を設ける。P+層21の
表面に電極22を、又アノード領域11の表面にアノー
ド電極15を、n+層13とn+層14には両者にまたが
ったカソード電極16を設ける。更に、酸化膜18の表
面に絶縁ゲート電極17を設ける。
【0014】P+層21に接着した電極23とカソード
電極16は図示しない別の部分で電気的に接続されてい
る。
【0015】上記構成の絶縁ゲート型静電誘導サイリス
タにおいて、オン状態に関しては図3のものと同様であ
る。すなわち、ゲートをオープン又は正にバイアスを印
加した状態では電流はアノード電極15からカソード電
極16に向かってPNダイオードと同じように流れる。
次にこの状態でゲートに負のバイアスすなわちゲート電
極17に負の電圧を印加すると酸化膜18を介してn-
層12中に反転層が形成されるが、この過程でn-12
中に蓄積されていた正孔はP+層21を通してカソード
側に掃引される。この結果、図2に示すように、テイル
電流iTの値が図4の場合と比較して大幅に低減され
る。
【0016】図3の構造のものでは、テイル電流iT
小さくするためにn-ベース領域12中に欠陥を作って
ライフタイムを小さくするいわゆるライフタイム制御を
する必要があるが、これは導通時の電力損失(順電圧降
下値が増加する)を増加させる結果となる。
【0017】これに対して、図1の構成とすることによ
り、ライフタイム制御をすることなく、テイル電流を低
減でき、導通時の電力損失も増加することもない。ま
た、製造方法も図3のものと全く変わらずに構成でき、
面積利用率すなわちカソード部の有効面積(n+領域1
3の面積)も低減されることなくP+領域21を設ける
ことが出来る。
【0018】なお、上記実施例ではP+アノード領域1
1をn-ベース領域12の全面に設けた構成で説明した
が、本発明では、部分的に短絡したいわゆるアノード短
絡構造でもよく、また各部の導電型をまったく反転した
ものでもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上述の如くであって、高抵抗
半導体層であるベース領域の一方の主表面にアノード領
域を設け、他方の主表面にカソード領域を設けかつこの
カソード領域とは反対導電型の第1の高不純物濃度領域
を形成し、前記カソード領域と第1の高不純物濃度領域
の両表面を電極により短絡するとともに、前記ベース領
域の前記カソード領域に挟まれた部位に溝を設け、前記
ベース領域とは反対導電型の第2の高不純物濃度領域を
前記溝の底部に位置して設け、前記溝の表面に沿って絶
縁ゲート電極を設け、第2の高濃度不純物領と前記カソ
ード電極を電気的に接続し、絶縁ゲート電極に印加する
電圧でオン/オフ制御するものであるから、ターンオフ
時のテイル電流が小さく電力損失の低減を図った高性能
な静電誘導型半導体素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による静電誘導型半導体素子の
断面図。
【図2】図1の静電誘導型半導体素子の電気特性図。
【図3】従来の静電誘導型半導体素子の断面図。
【図4】図3の静電誘導型半導体素子の電気特性図。
【符号の説明】
11…アノード領域 12…ベース領域 13…カソード領域 14…第1の高不純物濃度領域 15…アノード電極 16…カソード領域 17…ゲート電極 18…絶縁膜 20…溝 21…第2の高不純物濃度領域 22…電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高抵抗半導体層であるベース領域の一方
    の主表面にアノード領域を設け、他方の主表面にカソー
    ド領域を設けかつこのカソード領域とは反対導電型の第
    1の高不純物濃度領域を形成し、前記カソード領域と第
    1の高不純物濃度領域の両表面を電極により短絡すると
    ともに、前記ベース領域の前記カソード領域に挟まれた
    部位に溝を設け、前記ベース領域とは反対導電型の第2
    の高不純物濃度領域を前記溝の底部に位置して設け、前
    記溝の側面に沿って絶縁ゲート電極を設け、前記第2の
    高不純物濃度領域と前記カソード電極を電気的に接続し
    て、構成したことを特徴とする、静電誘導型半導体素
    子。
JP2460394A 1994-02-23 1994-02-23 静電誘導型半導体素子 Pending JPH07235662A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998012755A1 (fr) * 1996-09-17 1998-03-26 Ngk Insulators, Ltd. Dispositif semi-conducteur
EP0862222A1 (en) * 1996-09-19 1998-09-02 Ngk Insulators, Ltd. Semiconductor device and process for manufacturing the same

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WO1998012755A1 (fr) * 1996-09-17 1998-03-26 Ngk Insulators, Ltd. Dispositif semi-conducteur
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